JP2803708B2 - 溶接h形鋼のウェブ支持装置 - Google Patents

溶接h形鋼のウェブ支持装置

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JP2803708B2
JP2803708B2 JP27808694A JP27808694A JP2803708B2 JP 2803708 B2 JP2803708 B2 JP 2803708B2 JP 27808694 A JP27808694 A JP 27808694A JP 27808694 A JP27808694 A JP 27808694A JP 2803708 B2 JP2803708 B2 JP 2803708B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は溶接H形鋼のウェブ支持
装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は従来の溶接H形鋼のウェブ支持装
置の一例を示す図であり、溶接H形鋼100のウェブ1
01の上下にフランジ102,102を当接しつつこれ
らを溶接して製造する。この際に、ウェブ101をウェ
ブ支持装置105で、またフランジ102,102を図
示せぬロールで押圧することで、溶接変形を抑えるよう
にしている。ウェブ支持装置105はコンタクトロール
106,106と、ロール軸107と、ブラケット10
8とからなる。しかし、ロール軸107が点Aを固定点
とした片持ち梁であるために外力が作用すると線Bのよ
うに撓む。線Bのように撓むとウェブ101の変形を正
しく抑えることはできないとともに、コンタクトロール
106の偏摩耗を引起こす。
【0003】図8は従来の溶接H形鋼のウェブ支持装置
の別の例を示す図である。本出願人は先に特開昭58−
141871号公報で「溶接形鋼の溶接部支持装置」を
提案した。図7は同公報の第5図(B)を再掲したもの
である。ただし、符号や名称は変更した。ウェブ支持装
置110は、ブラケット111、スプロケット軸11
2、スプロケット113、チェーン114及び当接プレ
ート115とからなり、チェーン114が図面表裏方向
にある距離直線的に延設されているので、帯状の当接プ
レート115で広い面積を抑えることができるというも
のである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ス
プロケット軸112も片持ち梁であるために過大な外力
に対して簡単に撓みウェブ101の変形を完全に抑える
ことはできない。そこで、本発明の目的はウェブ支持装
置の剛性を飛躍的に高めるとともに、コンタクトロール
の偏摩耗を防止することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、ウェブの走行方向に複数個配置したコンタ
クトロールと、これらコンタクトロールをバックアップ
するバックアップロールと、これらコンタクトロール及
びバックアップロールを強固に保持するブラケットとか
ら溶接H形鋼のウェブ支持装置を構成する。
【0006】前記バックアップロールはそれのロール軸
が前記ブラケットに両端支持されていることが望まし
い。
【0007】
【作用】コンタクトロールをバックアップロールでバッ
クアップすることでコンタクトロールの変位を抑える。
コンタクトロールを複数個とすることで支持点を増す。
【0008】バックアップロールのロール軸を両端支持
構造とすれば、ロール軸の撓みが大幅に減少し、バック
アップ作用が強化される。
【0009】
【実施例】本発明の実施例を添付図に基づいて以下に説
明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。図
1は本発明に係るウェブ支持装置の斜視図であり、H形
鋼のウェブ支持装置1は、ウェブの走行方向に複数個配
置されたコンタクトロール2…(…は複数個を示す。以
下同様。)と、これらコンタクトロール2…をバックア
ップするバックアップロール3…と、これらコンタクト
ロール2…及びバックアップロール3…を強固に保持す
るブラケット4とからなる。コンタクトロール2…及び
バックアップロール3…は耐摩耗用工具鋼が好適であ
る。6,6はブラケット4に開けたビード屑排出孔であ
る。
【0010】図2は本発明に係るウェブ支持装置の断面
図であり、H形鋼10をウェブ11とフランジ12,1
2からなるとして、前記ブラケット4はウェブ11の近
傍まで延びた長プレート4aと、この長プレート4aと
平行に延びるものの途中までしか延びていない短プレー
ト4bと、ベースプレート4cとからなり、全体として
J字断面を呈している。そして、長プレート4aの先端
部に片持ち型ロール軸2b及びベアリング2c介してコ
ンタクトロール2が回転自在に支承され、また、長プレ
ート4aと短プレート4bとの双方に支持される両持ち
形ロール軸3b及びベアリング3cを介してバックアッ
プロール3がブラケット4に支承されていることを示
す。ただし、ウェブ11の左側面も不図示のウェブ支持
装置1,1のコンタクトロール2…で支持されている。
【0011】図3は図2の3−3矢視図であり、ウェブ
11は片側3個、両側6個のコンタクトロール2…で挟
持され、こられコンタクトロール2…がバックアップロ
ール3…でバックアップされていることを示す。図4は
本発明に係るウェブ支持装置の側面図であり、溶接H形
鋼の製造工程ではウェブ11の上下にフランジ12,1
2を当接し、コタタクトチップ14をウェブ11、コン
タクトチップ15をフランジ12に接触させて高周波電
圧を印加する。この際に、フランジ12,12は上下の
ロール16,16で押圧され、またウェブ11は複数の
コンタクトロール2…で図面表裏方向に押圧され、Ws
近傍で溶接が開始され、Wf近傍で溶接が完了する。構
成的には、Ws〜Wfをカバーする範囲にコンタクトロ
ール2…を配置したこと、およびコンタクトロール2を
上下のロール16,16の間に配置したことを特徴とす
る。
【0012】以上に述べたウェブ支持装置の作用を次に
説明する。図5(a),(b)はウェブ支持装置の平面
的作用図である。先ず、(a)は3個のコンタクトロー
ル2…と2個のバックアップロール3,3とを組合わせ
たものであり、(b)は4個のコンタクトロール2…と
2個のバックアップロール3,3とを組合わせたもので
あり各部の寸法は次の通りである。 (a)において、 コンタクトロールの外径:50〜70mm コンタクトロールの厚さ:30〜60mm コンタクトロールの配置:100mmピッチ #2コンタクトロールとWfとの位置:d1=5〜10
mm バックアップロールの外径:80〜100mm バックアップロールの厚さ:30〜60mm バックアップロールの配置:100mmピッチ
【0013】(b)において、 コンタクトロールの外径:50〜70mm コンタクトロールの厚さ:30〜60mm コンタクトロールの配置:60〜70mmピッチ #2コンタクトロールとWfとの位置:d2=5〜10
mm バックアップロールの外径:80〜100mm バックアップロールの厚さ:30〜60mm バックアップロールの配置:120〜140mmピッチ なお、Wfは#3コンタクトロールから後方へd2だけ
下がった位置でもよい。
【0014】上記(a),(b)の応用例として2個の
コンタクトロール2,2と1個のバックアップロール3
との組合わせ、又は5個以上のコンタクトロールと相当
数のバックアップロールの組合わせが考えられ、このよ
うにコンタクトロール2…とバックアップロール3…の
組合わせは自在である。そして、コンタクトロール2…
をバックアップロール3…でバックアップするようにし
たので、コンタクトロール2は小径ロールにすることが
でき、小径ロールであればロールピッチは小さくでき、
ウェブ11を密に押圧することが可能となる。
【0015】
【表1】
【0016】表1は実施例と比較例との比較表であり、
図5(b)に示した本実施例装置を使用したところ25
時間にわたってH形鋼の製造が可能であった。これに対
して、図7に示した従来装置を使用した比較例では、ウ
ェブ腰折れが発生したために僅か2.5時間でラインを
停止せざるをえなかった。比較例が実施例の1/10の
寿命しかないのは、ロール軸が片持ち構造であるために
撓み、この結果、コンタクトロールに著しい偏摩耗が発
生して、ウェブ抑え機能が失われたためと考える。この
点につき図6で説明する。
【0017】図6(a),(b)は実施例と比較例の材
料力学的比較図であり、(a)は実施例の要部を模式図
にしたものであって長プレート4aと短プレート4bと
で両端支持されたロール軸3bの中央にWの負荷が作用
したとすると、中央における最大撓みδは、WL/4
8EIで求められる。
【0018】これに対して、(b)は比較例の要部を模
式図にしたものであってブラケット108で片持ち支持
されたロール軸107にWの負荷が作用するとすると、
荷重点における撓みδは、WL3/24EIで求められ
る。しかも、片持ち梁は固定点から離れるほど撓みが増
すので、コンタクトロール106は図反時計方向に傾斜
する。この傾斜によりコンタクトロール106に偏摩耗
が発生する。一方、(a)のバックアップロール3は図
下方へ平均的に移動するだけであるから、このロール3
でバックアップされるコンタクトロール2もほぼ平均的
に移動して偏摩耗の発生は少ない。従って、バックアッ
プロール3を両端支持構造で支えたことにより、コンタ
クトロール2の移動量を半減させることができるととも
に、偏摩耗を抑えることがでいる。
【0019】次にビード屑排出孔6の作用を述べる。図
2に示す通り、ブラケット4の長プレート4aがウェブ
11の近傍まで延びているため、溶接に係るスパッタや
ビード屑が長プレート4a上に推積し、放置するとコン
タクトロール2の回転を害したり、ベアリング2cを傷
める恐れがある。そこで、図1に示した通りにビード屑
排出孔6,6を開けることにより、ビード屑を円滑に排
出することができる。なお、ビード屑排出孔6はウェブ
11に向って開いた切欠きであってもよい。
【0020】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1のウェブ支持装置は、ウェブの走行方向
に複数個配置されたコンタクトロールと、これらコンタ
クトロールをバックアップするバックアップロールと、
これらコンタクトロール及びバックアップロールを強固
に保持するブラケットとからなるので、外力が作用した
時のコンタクトロールの移動を減少できる。
【0021】請求項2のウェブ支持装置は、バックアッ
プロールのロール軸をブラケットに両端支持させたの
で、外力が作用した時のコンタクトロールの移動を減少
でき、且つ偏摩耗をごく少なくすることができ、コンタ
クトロールの寿命又は使用時間を延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るウェブ支持装置の斜視図
【図2】本発明に係るウェブ支持装置の断面図
【図3】図2の3−3矢視図
【図4】本発明に係るウェブ支持装置の側面図
【図5】本発明に係るウェブ支持装置の平面的作用図
【図6】本発明に係る実施例と比較例の材料力学的比較
【図7】従来の溶接H形鋼のウェブ支持装置の一例を示
す図
【図8】従来の溶接H形鋼のウェブ支持装置の別の例を
示す図
【符号の説明】
1…H形鋼のウェブ支持装置、2…コンタクトロール、
3…バックアップロール、3b…ロール軸、4…ブラケ
ット、4a…長プレート、4b…短プレート、6…ビー
ド屑排出孔、10…溶接H形鋼、11…ウェブ、12…
フランジ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23K 37/04 B21B 1/08 B21C 37/00 B23K 9/00 501

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶接H形鋼製造工程にてフランジとウェ
    ブとを溶接する際にウェブを保持するウェブ支持装置に
    おいて、このウェブ支持装置はウェブの走行方向に複数
    個配置されたコンタクトロールと、これらコンタクトロ
    ールをバックアップするバックアップロールと、これら
    コンタクトロール及びバックアップロールを強固に保持
    するブラケットとからなることを特徴とした溶接H形鋼
    のウェブ支持装置。
  2. 【請求項2】 前記バックアップロールはそれのロール
    軸が前記ブラケットに両端支持されていることを特徴と
    する請求項1記載の溶接H形鋼のウェブ支持装置。
JP27808694A 1994-11-11 1994-11-11 溶接h形鋼のウェブ支持装置 Expired - Lifetime JP2803708B2 (ja)

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