JP3132376B2 - 溶接形鋼の溶接部支持装置 - Google Patents

溶接形鋼の溶接部支持装置

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JP3132376B2 JP08003512A JP351296A JP3132376B2 JP 3132376 B2 JP3132376 B2 JP 3132376B2 JP 08003512 A JP08003512 A JP 08003512A JP 351296 A JP351296 A JP 351296A JP 3132376 B2 JP3132376 B2 JP 3132376B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、フランジ材とウ
ェブ材を溶接組立して溶接H形鋼や溶接T形鋼等を製造
する溶接形鋼製造工程に使用する溶接部支持装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、溶接H形鋼の製造ラインは、上
流側から順にアンコイラー,レベラー,高周波溶接機,
ローラー矯正機,切断機などを配設して構成され、図6
に示すように、アンコイラーから巻き戻した上下フラン
ジ材Fおよびウェブ材Wを溶接機位置に設置した上下一
対の圧接ロール1,1と左右一対で複数組の溶接支持ロ
ール2,2により正面視I字状に組み合わせると共に、
フランジ材とウェブ材の接合部を高周波電流により加熱
した後、圧接ロール1で圧力を加えながら電気抵抗等に
より溶着している。
【0003】このような溶接H形鋼の製造ラインでは、
各接合部材の中心を正しく案内支持しないと、各フラン
ジ材Fとウェブ材Wの相対位置関係がずれて、いわゆる
中心偏りと呼ばれる重大な欠陥が発生する。そのため、
ウェブ材Wは上下圧接ロール1,1の間でウェブ支持ロ
ール2により支持し、フランジ材Fはスペース的な制約
から溶接点の前方でフランジ案内ロール3’により案内
するするのが一般的である。しかし、この案内方式で
は、ウェブ材Wは溶接点で支持されるため位置変動が少
ないが、フランジ材Fは溶接点の上流側で案内されるた
め、素材の大曲りや傾きによって溶接中心に案内するこ
とが難しく、特に狭幅,薄肉材のフランジ材において
は、鋼材の剛性が小さいためフランジ材を正しく溶接中
心に案内することが困難となっている。
【0004】このような問題点を解決すべく、本発明者
は、素材に大曲り等があってもフランジ材を溶接中心に
確実に安定して案内できる次に示すような案内支持装置
を創案し、既に出願している。
【0005】 溶接形鋼の溶接部案内装置(特開昭5
8−141872号公報) これは、図5(a)に示すように、フランジ端面を案内
し得る上下一対のフランジ案内ロール50にそれぞれウ
ェブ支持ロール2を嵌着すると共に、フランジ案内ロー
ル50の中間部を軸受51を介して支持ブラケット52
に取付け、上下のフランジ案内ロール50をボルト・ナ
ット53で締め付けることにより、フランジ案内ロール
50とウェブ支持ロール2が一体回転できるようにして
いる。また、別の実施例ではフランジ案内ロール50と
ウェブ支持ロール2の間にも軸受を介在させることによ
り、フランジ案内ロール50とウェブ支持ロール2が個
別に回転できるようにしている。
【0006】 形鋼案内支持装置(実開平4−125
089号公報)〔または形鋼の案内支持ロール装置(実
公昭6−5030号公報)〕 これは、図5(b)に示すように、ウェブ支持ロール2
を回転可能に支持する主支持軸60に偏心支持軸61を
突設し、この偏心支持軸61に、フランジ案内ロール6
2を回転可能に取付け、ナット63等で固定可能とし、
操作部64により偏心支持軸61を回転させることによ
り、ウェブ支持ロール2のウェブ支持位置とフランジ案
内ロール62のフランジ端面支持位置との相対位置を変
更可能としている。なお、ウェブ支持ロール2・フラン
ジ案内ロール62は、取付軸部65において固定支持台
66に取付けている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
フランジ案内ロールをウェブ支持ロールに組み込む固定
式構造のの従来装置では、次のような問題点がある。
【0008】a) 形鋼サイズが変更されると、その都度
フランジ幅に応じてフランジ案内ロールを交換する必要
があり、取替作業が面倒で時間がかかる。また、フラン
ジ幅に応じた多くの種類のフランジ案内ロールを保有す
る必要があり、費用が多くかかり保管スペースも必要と
なる。
【0009】b) ウェブ支持ロールとフランジ案内ロー
ルが一体回転するタイプでは、両ロールの直径が異なる
ために回転周速差が生じ、フランジ案内ロールの当接部
が摩耗し易く、摩耗した場合にはフランジ案内ロールを
交換する必要がある。また、ウェブ支持ロールが摩耗し
て改削した時には、ウェブ支持ロールの直径か小さくな
るため、それに応じてフランジ案内ロールの直径も変更
しなければならない。
【0010】また、前述のフランジ案内ロールを偏心調
整機構を介してウェブ支持ロールに取付ける調整式構造
のの従来装置では、フランジ幅替えやフランジ案内ロ
ールの摩耗・ウェブ支持ロールの改削に伴うフランジ案
内ロールの位置調整をフランジ案内ロールを交換するこ
となく容易に行えるため、の従来装置の欠点を解消で
きるものの、次のような問題点がある。
【0011】a)フランジ案内ロールをウェブ支持ロー
ルに直接取り付ける構造のため、フランジ案内ロールの
位置調整範囲が小さくなり、形鋼のフランジ幅に応じて
数種類の溶接部支持装置を用意しておかなければなら
ず、費用が多くかかり保管スペースも必要となる。ま
た、フランジ幅が広幅の場合にはウェブ支持ロールの直
径を大きくしなければならず、重量が増大し、取り替え
作業に手間がかかる。
【0012】b)フランジ案内ロールとウェブ支持ロー
ルが一体のため、ウェブ支持ロールを取り替える際に
は、あらためてフランジ案内ロールの位置調整が必要と
なる。
【0013】c)フランジ案内ロールとウェブ支持ロー
ルが一体で、ウェブ材・フランジ材の反力モーメントが
作用するため、ウェブ支持ロールの支持構造を強固な構
造とする必要があり、また片持ち式の場合には反力モー
メントに対して構造的に弱い欠点がある。
【0014】この発明は、前述のような問題点を解消す
べくなされたもので、その目的は、フランジ幅替えやフ
ランジ案内ロールの摩耗・ウェブ支持ロールの改削に伴
うフランジ案内ロールの位置調整をフランジ案内ロール
を交換することなく容易に行えると共に、このフランジ
案内ロールの位置調整範囲を大きくすることができ、さ
らにウェブ支持ロールの取替・調整に左右されることが
なく、またウェブ支持ロールおよびフランジ案内ロール
の支持構造を簡易なものとすることができる溶接部支持
装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明に係る第1の溶
接形鋼の溶接部支持装置は、溶接形鋼製造工程における
溶接部位置に、フランジ材とウェブ材を圧接する圧接ロ
ールと、ウェブ材側面を案内支持するウェブ支持ロール
を備えた溶接形鋼の溶接部支持装置において、フランジ
材の端面を案内するフランジ案内ロールを、前記圧接ロ
ールおよびウェブ支持ロールに対して独立したロールと
して前記圧接ロールのロール軸に取付けると共に、この
フランジ案内ロールをフランジ材幅方向に移動調整可能
に、かつ前記ロール軸に固定可能としたことを特徴とす
る。
【0016】この発明に係る第2の溶接形鋼の溶接部支
持装置は、溶接形鋼製造工程における溶接部位置に、フ
ランジ材とウェブ材を圧接する圧接ロールと、ウェブ材
側面を案内支持するウェブ支持ロールを備えた溶接形鋼
の溶接部支持装置において、フランジ材の端面を案内す
るフランジ案内ロールを、前記圧接ロールおよびウェブ
支持ロールに対して独立したロールとして前記ウェブ支
持ロールの支持基台に支持部材を介して取付けると共
に、このフランジ案内ロールをフランジ材幅方向に移動
調整可能に、かつ前記支持部材に固定可能としたことを
特徴とする。
【0017】フランジ案内ロールをフランジ材幅方向に
移動調整する機構としては、偏心軸を用いた偏心調整機
構を採用するのが好ましいが、フランジ案内ロールを移
動調整でき、かつ固定できる機構、例えばねじ式やシリ
ンダ式などでもよい。偏心調整機構の場合には、その主
支持軸を固定のロール軸(圧接ロールが従動回転可能に
取付けられている)に取付け、あるいはウェブ支持ロー
ルのスライドガイド等に設置される支持ブラケットに取
付け、偏心支持軸にフランジ案内ロールを従動回転可能
に取付ける。
【0018】以上のような構成において、フランジ幅替
えやフランジ案内ロールの摩耗・ウェブ支持ロールの改
削に伴うフランジ案内ロールの位置調整に際して、フラ
ンジ案内ロールを偏心調整機構等によりフランジ幅方向
に移動させた後、圧接ロールのロール軸あるいはウェブ
支持ロール基台に取付けた支持部材に固定し、フランジ
案内ロールの外周当接面がフランジ材端面に位置するよ
うにする。この状態でウェブ支持ロールによりウェブが
案内され、ほぼ同じ垂直面内でフランジ材の端面がフラ
ンジ案内ロールにより案内され、ウェブおよびフランジ
材の中心が溶接中心位置に一致した状態で、圧接ロール
により圧接が行われ、中心偏りのない高品質の溶接H形
鋼が製造される。
【0019】フランジ案内ロールは圧接ロールのロール
軸あるいはウェブ支持ロール支持基台の支持ブラケット
に取付けるため、フランジ案内ロールの直径を大きくで
き、かつその移動調整量も大きくでき、適用できるフラ
ンジ幅寸法範囲を広くすることができる。また、フラン
ジ案内ロールはウェブ支持ロールに対して独立している
ため、ウェブ支持ロールを取り替える際に、フランジ案
内ロールをあらためて調整する必要がない。さらに、フ
ランジ案内ロールを圧接ロールのロール軸あるいはウェ
ブ支持ロール支持基台の支持ブラケットに独立して取付
けるため、ウェブ支持ロールおよびフランジ案内ロール
の支持構造に簡易な支持構造を使用することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図示する一実施
例に基づいて詳細に説明する。これは、溶接H形鋼製造
ラインに適用した例であり、図1,図2にこの発明に係
る溶接部支持装置の第1実施例を示し、図3に第2実施
例を示す。図4は、圧接ロールの支持構造の一例を示
す。
【0021】図1において、溶接部支持装置は、従来と
同様に、H形鋼の上下フランジ材Fの外面を圧下し、高
周波で加熱されたフランジ材Fとウェブ材Wを圧接する
上下一対の圧接ロール1,1と、この圧接ロール1,1
による圧接位置と同一の垂直面内においてウェブWの上
部・下部側面をそれぞれ左右両側から案内支持する左右
一対のウェブ支持ロール2,2を有し、溶接点の前方で
フランジ材Fの端面を案内するフランジ案内ロール3’
と、フランジ材Fおよびウェブ材Wに給電子を介して接
続される高周波電源4を備えている。
【0022】このような溶接部支持装置において、図
1,図2の第1実施例では、圧接ロール1のロール軸5
に偏心調整機構6を介してフランジ案内ロール3を取付
け、溶接点位置でフランジ端面を案内する。ロール軸5
は両端の軸部5aが圧接ロール1の支持ブラケット7に
取付けられ、圧接ロール1はロール軸5の中央胴部5b
に軸受8を介して従動回転可能に取付けられ、かつ軸受
固定用ナット9により着脱可能に取付けられている。フ
ランジ案内ロール3は、圧接ロール1とウェブ支持ロー
ル2との間に位置し得る細幅のロール本体3aと胴部3
bからなる。
【0023】偏心調整機構6は、図2に示すように、主
として偏心軸10と固定用の特殊ナット11からなり、
偏心軸10は、主支持軸10aと連結部10bと偏心支
持軸10cからなり、主支持軸10aの中心軸線と偏心
支持軸10cの中心軸線とが距離eをおいて位置するよ
うに一体的に形成されている。ロール軸5の軸部5aの
支持ブラケット7から外側に突出し、あるいは突出させ
た部分に、取付孔12を設け、この取付孔12に主支持
軸10aの下部を挿入し、偏心軸10の主支持軸10a
がロール軸5に対して垂直面内で直交するようにする。
【0024】主支持軸10aの下部には雄ねじ部を有
し、この雄ねじ部に特殊ナット11を螺着することによ
り、偏心軸10をロール軸5に固定する。ここで、軸部
5aの上部座面には座金13を設け、軸部5aの下部に
は特殊ナットの座部形状に対応した座ぐり14を施し、
強固に緊締されるようにする。フランジ案内ロール3
は、偏心支持軸10cに対して軸受15を介して従動回
転可能とし、軸受押さえ16により固定する。なお、符
号17はオイルシールである。特殊ナット11を緩め、
主支持軸10aの上部を回すことにより、偏心支持軸1
0cが主支持軸10aを中心として旋回し、偏心支持軸
10cの溶接進行方向と直交する方向の偏心量、即ちフ
ランジ案内ロール3のフランジ端面当接位置が0〜2e
だけ変化する。
【0025】なお、圧接ロール1の支持構造には、図4
に示すように、その支持ブラケット7を溶接H形鋼のパ
スライン方向と直交する方向に揺動可能な揺動ブラケッ
トとし、固定ブラケット18で支持した揺動ブラケット
7をウォーム機構19により傾動させることにより、フ
ランジ材Fの傾きを修正する装置を採用している。この
場合には、圧接ロール1のロール軸5を外側に延長し、
この延長部分にフランジ案内ロール3を設けることにな
る。
【0026】以上のような構成において、 (1) 製造する溶接H形鋼のフランジ材Fの幅とウェブ材
Wの厚みから、溶接中心位置LO からフランジ端面まで
の距離lを求め、この距離lを基に主支持軸10aを回
転させてフランジ案内ロール3の偏心量を調整し、フラ
ンジ案内ロール3の外周当接面位置を距離lの位置に位
置させる。次いで、特殊ナット11を締め付けて固定す
る。
【0027】(2) 溶接H形鋼のウェブ高さに応じて上下
圧接ロール1,1を上下移動させ(通常は上部の圧接ロ
ール1のみを上下移動させる)、ウェブ支持ロール2を
ウェブ材Wの厚みに応じて水平移動させ、ウェブ高さに
応じて上下位置調整する。また、図4の圧接ロール1の
支持構造を用いた場合には、フランジ材Fの傾斜に応じ
て圧接ロール1を傾ける。
【0028】以上のような状態で、ウェブ支持ロール2
によりウェブWが案内され、ほぼ同じ垂直面内でフラン
ジ材Fの端面がフランジ案内ロール3により案内され、
さらにフランジ材Fの傾斜が修正され、ウェブWおよび
フランジ材Fの中心が溶接中心位置LO に一致した状態
で、圧接ロール1により圧接が行われ、中心偏りのない
高品質の溶接H形鋼が製造される。
【0029】このような第1実施例の溶接部支持装置で
あれば、 a)フランジ案内ロール3はウェブ支持ロール2とは独
立して従動回転できるため、フランジ案内ロールがフラ
ンジ材Fに対してスリップすることがなく、フランジ案
内ロール3の外周面の摩耗を少なくすることができる。
【0030】b)フランジ案内ロール3のフランジ材幅
方向位置を調整できるため、フランジ幅替えやフランジ
案内ロールの摩耗・ウェブ支持ロールの改削に対してフ
ランジ案内ロールを交換する必要がなく、予備のフラン
ジ案内ロールを用意するだけでよいため、フランジ案内
ロールの保有数を少なくすることができ、費用および保
管スペースを大幅に低減できる。また、取替作業が不要
のため、段取時間・調整時間を大幅に短縮することがで
きる。
【0031】c)フランジ案内ロール3を圧接ロール1
のロール軸5に設けるため、フランジ案内ロール3の直
径を大径とすることができ、また偏心調整機構6の偏心
量も大きくとることができ、適用できるフランジ幅寸法
範囲を広くすることができ、一つの溶接部支持装置で広
範囲のサイズの溶接H形鋼に対して適用できる。なお、
ウェブ支持ロール2は、フランジ幅が広幅であっても従
来のように直径を大きくする必要はなく、通常使用され
る大きさのものを使用することができる。
【0032】d)フランジ案内ロール3はウェブ支持ロ
ール2に対して独立して設けられているため、ウェブ支
持ロール2を取り替える際に、フランジ案内ロール3を
あらためて調整する必要がない。
【0033】e)フランジ案内ロール3を圧接ロール1
のロール軸5に設けているため、圧接ロール1とフラン
ジ案内ロール3との相対位置が変わらず、傾動する構造
の圧接ロール装置に容易に適用できる。また、フランジ
案内ロール3の取付け・取外しも容易に行える。
【0034】f)フランジ案内ロール3をウェブ支持ロ
ール2に対して独立して設けているため、ウェブ支持ロ
ール2の支持構造に通常の簡易な支持構造を使用でき、
フランジ案内ロール3の支持構造も簡易なものとするこ
とができる。
【0035】次に、図3の第2実施例においては、フラ
ンジ案内ロール3をウェブ支持ロール2のスライドヘッ
ド20に支持ブラケット21を介して取付ける。フラン
ジ案内ロール3の偏心調整機構6は第1実施例と同様の
構造であるが、主支持軸10aはロール軸5の代わりに
通常使用される支持ブラケット21の先端部に取付け
る。なお、スライドヘッド20は、ガイド22およびシ
リンダ23によりパスラインに対して進退移動可能とさ
れている。
【0036】このような第2実施例において、第1実施
例と同様に、フランジ案内ロール3の偏心量を調整し、
上下圧接ロール1,1およびウェブ支持ロール2の位置
調整を行う。この第2実施例でも第1実施例と同様の効
果が得られる。ただし、フランジ案内ロール3を圧接ロ
ール1と共に傾動させることはできない。なお、この第
2実施例では、ウェブ支持ロール2とフランジ案内ロー
ル3が支持ブラケットを介して共通の支持基台に取付け
られているため、予めフランジ幅に応じて位置調整する
ことができ、その後支持基台を移動させてセットすれば
よいので、調整作業が容易となる利点がある。
【0037】なお、以上は溶接H形鋼の製造ラインに適
用した例を示したが、これに限らず、その他の溶接形鋼
にも適用できることはいうまでもない。
【0038】
【発明の効果】前述の通り、本発明は、フランジ材の端
面を案内するフランジ案内ロールを、圧接ロールおよび
ウェブ支持ロールとは別体のロールとして圧接ロールの
ロール軸あるいはウェブ支持ロール基台に取付けた支持
部材に偏心調整機構等を介して取付けるようにしたた
め、次のような効果を奏する。
【0039】(1) フランジ幅替えやフランジ案内ロール
の摩耗・ウェブ支持ロールの改削に伴うフランジ案内ロ
ールの位置調整をフランジ案内ロールを交換することな
く容易に行えると共に、フランジ案内ロールを圧接ロー
ルのロール軸あるいはウェブ支持ロール支持基台の支持
部材に設けるため、フランジ案内ロールの直径を大径と
することができ、またその移動量も大きくすることがで
き、適用できるフランジ幅寸法範囲を広くすることがで
き、一つの溶接部支持装置により広範囲のサイズの溶接
形鋼に適用できる。また、ウェブ支持ロールには通常の
ものを使用できる。これにより装置費用や保管スペース
等の大幅な低減を図ることができる。
【0040】(2) フランジ案内ロールはウェブ支持ロー
ルに対して独立しているため、ウェブ支持ロールを取り
替える際に、フランジ案内ロールをあらためて調整する
必要がない。また、フランジ案内ロールの取付け・取外
しも容易に行うことができる。
【0041】これにより、作業性を大幅に改善すること
ができる。
【0042】(3) フランジ案内ロールはウェブ支持ロー
ルの支持部材に対して独立しているため、フランジ案内
ロールおよびウェブ支持ロールの支持構造に簡易な支持
構造を使用することができ、比較的簡単な構造で安価な
溶接部支持装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る溶接形鋼の溶接部支持装置の第
1実施例であり、(a)は側面図、(b)は横断面図で
ある。
【図2】図1の溶接部支持装置の部分断面詳細図であ
る。
【図3】この発明に係る溶接形鋼の溶接部支持装置の第
2実施例を示す横断面図である。
【図4】圧接ロールの支持構造の一例であり、(a)は
斜視図、(b)は横断面図である。
【図5】従来の溶接部支持装置であり、(a)はフラン
ジ案内ロールをウェブ支持ロールに組み込む構造の装
置、(b)はフランジ案内ロールを偏心調整機構を介し
てウェブ支持ロールに取付ける構造の装置である。
【図6】従来一般の溶接部支持装置であり、(a)は側
面図、(b)は横断面図である。
【符号の説明】
F…フランジ材 W…ウェブ材 1…圧接ロール 2…ウェブ支持ロール 3…フランジ案内ロール 4…高周波電源 5…圧接ロール軸 6…偏心調整機構 7…圧接ロールの支持ブラケット(揺動ブラケット) 8…軸受 9…軸受固定用ナット 10…偏心軸 10a…主支持軸 10b…連結部 10c…偏心支持軸 11…偏心軸固定用の特殊ナット 12…取付孔 13…座金 14…座ぐり 15…軸受 16…軸受押さえ 17…オイルシール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21C 37/00 B23K 13/04 B23K 37/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶接形鋼製造工程における溶接部位置
    に、フランジ材とウェブ材を圧接する圧接ロールと、ウ
    ェブ材側面を案内支持するウェブ支持ロールを備えた溶
    接形鋼の溶接部支持装置において、 フランジ材の端面を案内するフランジ案内ロールを、前
    記圧接ロールおよびウェブ支持ロールに対して独立した
    ロールとして前記圧接ロールのロール軸に取付けると共
    に、このフランジ案内ロールをフランジ材幅方向に移動
    調整可能、かつ前記ロール軸に固定可能としたことを特
    徴とする溶接形鋼の溶接部支持装置。
  2. 【請求項2】 溶接形鋼製造工程における溶接部位置
    に、フランジ材とウェブ材を圧接する圧接ロールと、ウ
    ェブ材側面を案内支持するウェブ支持ロールを備えた溶
    接形鋼の溶接部支持装置において、 フランジ材の端面を案内するフランジ案内ロールを、前
    記圧接ロールおよびウェブ支持ロールに対して独立した
    ロールとして前記ウェブ支持ロールの支持基台に支持部
    材を介して取付けると共に、このフランジ案内ロールを
    フランジ材幅方向に移動調整可能、かつ前記支持部材に
    固定可能としたことを特徴とする溶接形鋼の溶接部支持
    装置。
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