JP3397518B2 - ルーフスポイラ - Google Patents

ルーフスポイラ

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JP3397518B2 JP14865495A JP14865495A JP3397518B2 JP 3397518 B2 JP3397518 B2 JP 3397518B2 JP 14865495 A JP14865495 A JP 14865495A JP 14865495 A JP14865495 A JP 14865495A JP 3397518 B2 JP3397518 B2 JP 3397518B2
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実 中島
紳一郎 岩井
健二 奥村
勝也 内田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、車両の揚力の減少に
よる接地力の向上や、車体のデザイン性の向上などを図
るために、いわゆるワンボックスカーなどの車両のルー
フ上に取付けられて使用されるルーフスポイラに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のルーフスポイラとしては
種々のものがあるが、いずれのものも、その基本的な構
成は、たとえば図12に示すようなものであった。すな
わち、従来のルーフスポイラ9は、車両走行時において
ダウンフォースを発生可能な各所一様な所定の断面形状
に形成されているものに過ぎないものであった。また、
この従来のルーフスポイラ9は、その上面部9aおよび
下面部9bが、いずれも滑らかな流線形またはこれに近
い表面形状に形成されているものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のルーフスポイラ9では、車両の走行時において、次
に述べるように、いわゆる風切り音が発生し、これが騒
音となって車内へ伝達される場合が多々あった。
【0004】すなわち、上記従来のルーフスポイラ9に
おいては、その上下両面部9a,9bに沿って流れる2
つの気流が、ルーフスポイラ9の後端部9cの近傍にお
いて合流するが、これら合流する2つの気流はその圧力
および流速が略均衡している。このため、ルーフスポイ
ラ9の後端部近傍においては、符号Kで示すように、一
定周波数の安定したカルマン渦が発生し易くなってい
た。しかも、このカルマン渦は、ルーフスポイラ9の各
所の断面形状が一様であることから、ルーフスポイラ9
の長手方向に沿った各所において略均等に発生してい
た。
【0005】このようなカルマン渦は、ルーフスポイラ
9の後端部9cの各所に周期的な規則正しい圧力変動を
生じさせることとなり、これが双極子音源となって、た
とえば300Hzの周波数帯域の風切り音を発生させる
要因となる。その結果、従来では、上記風切り音が車内
へ伝達され、車両の搭乗者にとって耳障りな騒音となっ
て、搭乗者に不快感を与えてしまうという事態が生じて
いた。とくに、上記のようなたとえば300Hz帯域の
風切り音は、車両ボディの設計仕様によって遮音するこ
とは技術的に難しい面があり、上記風切り音を根本的に
解消することが要請される。
【0006】なお、上記カルマン渦の発生数は、ルーフ
スポイラ9の後端部9cの厚み寸法と関係し、たとえば
図13に示すように、後端部9cの厚みtaを小さくす
れば、カルマン渦の発生数を減少させることができる。
ところが、このようにルーフスポイラ9の後端部9cの
厚みtaを小さくしようとすれば、ルーフスポイラ9の
前後方向中央部の厚みtbを一定寸法以上に確保しなけ
ればならないなどの理由から、ルーフスポイラ9の前後
方向の幅Laが非常に大きくなってしまう。これでは、
ルーフスポイラ9が不必要に大型化し、適切でない。
【0007】本願発明は、このような事情のもとで考え
出されたものであって、ルーフスポイラの大型化を招く
ようなことなく、車両走行時においてルーフスポイラの
後端部近傍などに周期的な圧力変動が生じ難くし、騒音
となる風切り音の発生を適切に防止または抑制できるよ
うにすることをその課題としている。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【発明の開示】本願発明の第の側面によれば、車両の
車幅方向に延びるように車両のルーフ上方の所定高さに
取付けられて使用されるルーフスポイラであって、上記
ルーフスポイラの後端部の厚み寸法が、このルーフスポ
イラの長手方向に沿って変化するように形成されている
ことを特徴としている。
【0014】本願発明によれば、ルーフスポイラの後端
部の厚み寸法がルーフスポイラの長手方向に沿って変化
しているために、ルーフスポイラの後端部近傍において
発生するカルマン渦の周波数は、ルーフスポイラの長手
方向に沿って種々相違することとなる。すなわち、カル
マン渦の周波数は、ルーフスポイラの後端部の厚み寸法
に反比例する関係にあり、この後端部の厚み寸法が大き
い部位では周波数は小さく、また後端部の厚み寸法が小
さい部位では周波数は大きくなることから、ルーフスポ
イラの後端部近傍の各所には、このルーフスポイラの長
手方向に沿って周波数が種々相違するカルマン渦が発生
することとなる。
【0015】このようなカルマン渦の発生状態では、特
定周波数帯域のカルマン渦の発生が顕著になるようなこ
とはなく、特定周波数の規則正しい圧力変動がルーフス
ポイラに発生するようなことがなくなる。したがって、
上記カルマン渦が特定周波数帯域の風切り音として聞こ
え難いものにすることが可能となり、車内の静寂性を高
めることができる。また、ルーフスポイラの後端部の厚
みをルーフスポイラの長手方向に沿って変化させる手段
であれば、やはりルーフスポイラの前後方向幅を不必要
に大きくする必要もないため、ルーフスポイラの大型化
も回避できることとなる。
【0016】本願発明の第の側面によれば、車両の車
幅方向に延びるように車両のルーフ上方の所定高さに取
付けられて使用されるルーフスポイラであって、上記ル
ーフスポイラの上下両面部の少なくとも一方には、ルー
フスポイラの後端部近傍における気流の速度をこのルー
フスポイラの長手方向に沿う各所において相違させるよ
うに、このルーフスポイラの前後方向に沿った空気流通
用の凹溝部が複数設けられ、かつこれら複数の凹溝部の
それぞれの形状またはサイズは相違していることを特徴
としている。
【0017】上記構成を特徴とする本願発明において
は、ルーフスポイラの上下両面部の少なくとも一方に設
けられている空気流通用の凹溝部に沿って気流を通過さ
せることにより、この凹溝部を通過する気流と、この凹
溝部が形成されていないルーフスポイラの表面部に沿う
気流とに速度差を生じさせることができる。また、複数
の空気流通用の凹溝部の形状やサイズなどを互いに相違
させれば、この凹溝部を通過する気流どうしの速度も異
なったものにできる。このようにルーフスポイラの長手
方向に沿って気流の速度が種々相違するようにすれば、
ルーフスポイラの上面側と下面側とに発生する2つの気
流をルーフスポイラの後端部において各所不均衡な状態
とすることができ、カルマン渦が安定的に発生し難い条
件とすることができる。
【0018】したがって、やはりカルマン渦に原因する
周期的な圧力変動を抑制し、不快な風切り音の発生を防
止し、または抑制することができるという効果が得られ
る。また、ルーフスポイラの上下両面部の少なくとも一
方に空気流通用の凹溝部を形成する手段によれば、ルー
フスポイラの前後方向幅をやはり不必要に大きくするよ
うな必要はなく、ルーフスポイラの無用な大型化を回避
できる。
【0019】
【実施例の説明】以下、本願発明の好ましい実施例を、
図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0020】図1は、ルーフスポイラ1を車両へ取付た
状態の一例を示す斜視図である。図2は、図1のX1−
X1線拡大断面図である。なお、図1において、矢印a
は車両前方方向を示しており、これは以降の各図におい
て同様である。
【0021】図1において、このルーフスポイラ1は、
たとえば合成樹脂製であり、軽量化を促進する観点から
必要に応じて中空断面構造とされている。また、このル
ーフスポイラ1の長手方向の両端部には、このルーフス
ポイラ1と一体または別体に形成された左右一対のブラ
ケット部2,2が設けられている。このルーフスポイラ
1は、上記ブラケット部2,2に支持されることによ
り、たとえばワンボックスカータイプの車両ボディ3の
ルーフ4の後部上方へ所定高さで取付けられる。また、
この取付けに際しては、ルーフスポイラ1が車両ボディ
3の車幅方向に延びるように設定される。
【0022】図2に示すように、上記ルーフスポイラ1
の断面形状は、基本的には従来既存のルーフスポイラと
同様に、車両走行時にダウンフォースを発生可能なよう
に、航空機の翼を上下逆向きにした流線形状またはそれ
に近い形状とされる。ただし、このルーフスポイラ1
は、その上面部1aについては滑らかな表面形状に形成
されているのに対し、下面部1bには段部5が設けられ
ており、この点において構成上最大の特徴を有してい
る。
【0023】上記段部5は、ルーフスポイラ1の下面部
1bの前後方向略中央部の位置にルーフスポイラ1の長
手方向に沿って一連に設けられたものである。したがっ
て、このルーフスポイラ1の断面形状は各所一様であ
る。このルーフスポイラ1は、上記段部5の形成箇所に
おいてルーフスポイラ1の下半部分の断面形状が急変し
ており、段部5よりも後部側の後部表面10bが、それ
よりも前側の前部表面10aの延長線(仮想線bで示
す)の位置よりも高い位置に配されている。上記段部5
は、たとえば5mm程度の高さである。
【0024】上記構成のルーフスポイラ1は、既述した
ようにこのルーフスポイラ1を車両ボディ3のルーフ上
へ取付けてから車両を走行させると、図2に示された多
数の矢印線のように、ルーフスポイラ1の上面側と下面
側とに気流が発生する。この場合、ルーフスポイラ1の
上面側の気流は、上面部1aに沿って空気が滑らかに流
れたものとなる。これに対し、下面側の気流は、空気が
ルーフスポイラ1の前部表面10aに沿って流れる空気
が段部5を通過すると、後部表面10bの表面に沿って
流れることなく、そのまま前部表面10aの延長線(仮
想線b)に沿う方向に空気が流れるものとなる。すなわ
ち、上記段部5は、上記前部表面10aに沿って流れる
空気を上記後部表面10bから離反または剥離させる方
向に導く作用を発揮することとなり、ルーフスポイラ1
の下面部1bの後部表面10bの表層付近においては大
きな空気流れが生じないこととなる。
【0025】したがって、ルーフスポイラ1の後端部1
cの近傍においては、ルーフスポイラ1の上側に発生し
た気流と下側に発生した気流とが均衡した圧力バランス
で合流することはない。その結果、ルーフスポイラ1の
後端部1cの近傍においてカルマン渦が安定的に発生し
難くなり、カルマン渦に原因する風切り音の防止または
抑制を図ることができることとなる。
【0026】図3は、本実施形態のルーフスポイラと従
来のルーフスポイラとの音圧または風切り音の発生状況
をあらわした実験結果の説明図である。この実験におい
ては、本実施形態のルーフスポイラは、上述した段部5
を備えている。これに対し、従来のルーフスポイラとし
ては、上記段部が設けられていない点を除き、それ以外
の各部の具体的な寸法、形状、サイズなどの構成が全て
本実施形態のものと共通するように製作されたルーフス
ポイラが用いられている。また、車両走行速度などの他
の諸条件も同一とされている。
【0027】図3に示す実験結果から理解されるよう
に、従来のルーフスポイラでは、400〜450Hzの
周波数帯域において大きなピークが存在するため、この
帯域の風切り音が耳障りとなる。ところが、本実施形態
ルーフスポイラでは、上記のように特定の周波数帯域
において大きなピークが生じるという現象が緩和されて
いる。したがって、特定周波数帯域の音が風切り音とし
て耳障りに聞こえることが抑制されている。なお、本実
施形態では、100Hz以下の音は充分に抑制されてい
ないが、これは不可聴音であり、耳障りな騒音にはなら
ない。したがって、このような実験結果からしても、
実施形態によれば、車内の静寂性を向上させ得ることが
裏付けられる。
【0028】図4に示すルーフスポイラ1Aは、下面部
1bに突起部5Aを設けている。このような手段によっ
ても、下面部1bの前部表面10aに沿って発生する気
流を上記突起部5Aによってその後部表面10bから離
反した位置に導くことは可能である。
【0029】
【0030】
【0031】図5は、本願発明が適用されたルーフスポ
イラ1Bの一例を示す斜視図である。図6(a)はその
X2−X2線断面図、図6(b)はX3−X3線断面
図、図6(c)はX4−X4線断面図ある。
【0032】このルーフスポイラ1Bは、その後端部1
cの端面が平面視において円弧状に形成されることによ
り、前後方向の幅Lがこのルーフスポイラ1Bの長手方
向に沿って連続的に変化するように形成されている。そ
して、このような前後方向の幅Lの変化に伴って、図6
に示すように、このルーフスポイラ1Bの後端部1cの
有効厚み寸法も、このルーフスポイラ1Bの長手方向に
沿って順次t1〜t3に連続的に変化するように形成さ
れている。
【0033】具体的には、このルーフスポイラ1Bの長
手方向両端部は、図6(a)に示すように、その前後方
向の幅が最大寸法L1に設定されていることにより、そ
の後端部1cの厚み寸法t1は最小とされている。これ
に対し、ルーフスポイラ1Bの長手方向中央部は、図6
(c)に示すように、その前後方向の幅が最小寸法L3
に設定されていることにより、その後端部1cの厚み寸
法t3は最大となっている。このように、このルーフス
ポイラ1Bは、前後方向の幅Lを変化させることに伴わ
せて、このルーフスポイラ1Bの長手方向に沿う各所の
後端部1cの厚み寸法tに変化をもたせている。
【0034】上記構成のルーフスポイラ1Bにおいて
は、このルーフスポイラ1Bの上下両面部1a,1bに
沿って発生する気流が後端部1cの近傍において合流す
ることにより、この後端部1cの近傍においてカルマン
渦が発生する。ところが、このカルマン渦は、ルーフス
ポイラ1Bの長手方向に沿って各所相違した周波数とな
る。すなわち、カルマン渦の周波数fは、ルーフスポイ
ラ1Bの後端部1cの厚み寸法tに反比例する関係にあ
る。具体的には、カルマン渦の周波数fは、f=(Sh
・v)/tの関係式で求められる(Shはストロハル
数、vは車両走行速度である)。この関係式から明らか
なように、ルーフスポイラ1Bの後端部1cの厚み寸法
tがルーフスポイラ1の長手方向に沿って一様ではな
く、漸次変化しておれば、ルーフスポイラ1Bの後端部
近傍の全域において発生するカルマン渦の周波数は各所
相違することとなる。
【0035】したがって、特定の周波数帯域をピークと
するカルマン渦は発生しないこととなり、ルーフスポイ
ラ1Bの全体が特定の周波数で振動することが防止され
る。したがって、耳障りな風切り音の発生を有効に防止
しまたは抑制することができることとなる。
【0036】なお、上記実施例では、ルーフスポイラ1
Bの後端部1cを円弧状に形成することによって後端部
1cの厚み寸法tに変化をもたせているが、本願発明は
これに限定されない。本願発明では、たとえば図7に示
すように、ルーフスポイラ1Cの前端部1dを円弧状に
形成とすることにより、後端部1cの厚みに変化をもた
せるようにしてもよい。また、図8に示すように、ルー
フスポイラ1Dの前後幅Lを各所均一にしたまま、その
後端部1cの厚みtのみを変化させてもよい。
【0037】本願発明は、ルーフスポイラの後端部1c
の厚みtを変化させる場合には、この厚みtをルーフス
ポイラの長手方向に沿って連続的に変化させることが好
ましいが、本願発明は必ずしもこれに限定されない。本
願発明では、後端部1cの厚みtが不連続に変化するよ
うに形成してもよい。
【0038】図9は、本願発明が適用されたルーフスポ
イラ1Eの他の例を示す斜視図である。図10は、その
要部平面図であり、図11は、図9のX5−X5線断面
図である。
【0039】このルーフスポイラ1Eは、その下面部1
bに空気流通用の凹溝部6が複数箇所設けられたもので
ある。これら複数の空気流通用の凹溝部6は、このルー
フスポイラ1Eの前後方向に沿って設けられており、図
11に示すように、ルーフスポイラ1Eの前端部1dに
開口した前側開口部6aから空気を取り入れるととも
に、その取り入れた空気をこのルーフスポイラ1Eの後
端部1cに開口した後側開口部6bから排気できるよう
に形成されている。
【0040】また、これら空気流通用の凹溝部6は、こ
れら各凹溝部6を通過する空気の流速が種々相違するよ
うに、その溝深さ寸法や幅寸法は互いに相違するように
形成されている。さらに、これら各凹溝部6は、たとえ
ば図10に示すように、その前側開口部6aの幅Saよ
りも後端部1c側の後側開口部6bの幅Sbの方が大き
くなるように形成してもよいし、小さくなるようにして
もよい。
【0041】上記構成のルーフスポイラ1Eにおいて
は、このルーフスポイラ1Eの下側に発生する気流は、
上記複数の空気流通用の凹溝部6のそれぞれを通過する
空気流れと、これら凹溝部6が形成されていない箇所に
沿って空気が流動する空気流れとが混在することとな
り、しかも各凹溝部6を通過する空気の流速も種々相違
することとなる。したがって、ルーフスポイラ1Eの後
端部近傍においては、このルーフスポイラ1Eの長手方
向に沿う各所においてその気流の流速にばらつきが生じ
ることとなる。このため、ルーフスポイラ1Eの後端部
近傍においては、やはりカルマン渦が安定的に発生し難
くなり、耳障りな風切り音の防止または抑制を図ること
かできる。
【0042】上記ルーフスポイラ1Eでは、空気流通用
の凹溝部6が外観上目立たないように、このルーフスポ
イラ1Eの下面部1bに形成しているが、やはり本願発
明はこれに限定されず、上面部1aに形成してもよい。
また、ルーフスポイラ1Eの後端部近傍における気流の
速度をこのルーフスポイラの長手方向に沿う各所におい
て相違させることができる限りにおいて、上記のような
空気流通用の凹溝部を上下両面部1a,1bに形成して
もかまわない。
【0043】本願発明に係るルーフスポイラの各部の具
体的な構成は、上述した各実施例に限定されず、種々に
設計変更自在である。むろん、取付対象となる車両の種
類なども限定されない。
【図面の簡単な説明】
【図1】ルーフスポイラを車両へ取り付けた状態の一例
を示す斜視図。
【図2】図1のX1−X1線拡大断面図。
【図3】騒音発生についての実験結果の一例を示す説明
図。
【図4】ルーフスポイラの他の例を示す断面図。
【図5】本願発明に係るルーフスポイラの一例を示す斜
視図。
【図6】(a)は図5のX2−X2線断面図、(b)は
図5のX3−X3線断面図、(c)は図5のX4−X4
線断面図。
【図7】本願発明に係るルーフスポイラの他の例を示す
斜視図。
【図8】本願発明に係るルーフスポイラの他の例を示す
斜視図。
【図9】本願発明に係るルーフスポイラの他の例を示す
斜視図。
【図10】図9に示すルーフスポイラの要部平面図。
【図11】図9のX5−X5線断面図。
【図12】従来のルーフスポイラの一例を示す断面図。
【図13】従来のルーフスポイラの他の例を示す断面
図。
【符号の説明】
1,1A〜1E ルーフスポイラ 1a 上面部 1b 下面部 1c 後端部 3 車両ボディ 4 ルーフ 5 段部 5A 突起部 6 空気流通用の凹溝部 10a 前面部 10b 後面部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中島 実 大阪府池田市桃園2丁目1番1号 ダイ ハツ工業株式会社内 (72)発明者 岩井 紳一郎 大阪府池田市桃園2丁目1番1号 ダイ ハツ工業株式会社内 (72)発明者 奥村 健二 大阪府池田市桃園2丁目1番1号 ダイ ハツ工業株式会社内 (72)発明者 内田 勝也 大阪府池田市桃園2丁目1番1号 ダイ ハツ工業株式会社内 (72)発明者 島 和久 大阪府池田市桃園2丁目1番1号 ダイ ハツ工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−281913(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 37/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の車幅方向に延びるように車両のル
    ーフ上方の所定高さに取付けられて使用されるルーフス
    ポイラであって、 上記ルーフスポイラの後端部の厚み寸法が、このルーフ
    スポイラの長手方向に沿って変化するように形成されて
    いることを特徴とする、ルーフスポイラ。
  2. 【請求項2】 車両の車幅方向に延びるように車両のル
    ーフ上方の所定高さに取付けられて使用されるルーフス
    ポイラであって、 上記ルーフスポイラの上下両面部の少なくとも一方に
    は、ルーフスポイラの後端部近傍における気流の速度を
    このルーフスポイラの長手方向に沿う各所において相違
    させるように、このルーフスポイラの前後方向に沿った
    空気流通用の凹溝部が複数設けられ、かつこれら複数の
    凹溝部のそれぞれの形状またはサイズは相違しているこ
    とを特徴とする、ルーフスポイラ。
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