JP3397264B2 - 車両の助手席用ニーパネル構造 - Google Patents

車両の助手席用ニーパネル構造

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JP3397264B2 JP27325494A JP27325494A JP3397264B2 JP 3397264 B2 JP3397264 B2 JP 3397264B2 JP 27325494 A JP27325494 A JP 27325494A JP 27325494 A JP27325494 A JP 27325494A JP 3397264 B2 JP3397264 B2 JP 3397264B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は車両の二次衝突時に助手
席に着席した乗員の膝がインストルメントパネルの奥に
存在する剛体に衝突するのを回避するためのニーパネル
の構造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、この種のニーパネル構造として、
インストルメントパネルのうち助手席に着席した乗員の
膝に対向する位置に樹脂製のグラブボックスが取付けら
れ、グラブボックスの一対の側壁内面にそれぞれ当接す
る一対のフランジ部を両端に有する断面略コ字形状のニ
ーパネルがグラブボックスのリッド内面に沿って設けら
れ、更に側壁から側方に張り出したリッド裏面及び側壁
外面に当接する断面L字形状のブラケットが上記ニーパ
ネルのフランジ部とともに側壁に共締めされたグローブ
ボックス構造が開示されている(実開平5−6096
1)。このように構成されたグローブボックス構造で
は、車両が正面衝突して二次衝突が発生すると、乗員の
膝がグラブボックスのリッドを介してニーパネルに衝突
する。ニーパネルが膝で押されると、ニーパネルの変形
とニーパネルのフランジ部及びブラケットにより補強さ
れた樹脂製のグラブボックスの側壁の変形とにより、乗
員の運動エネルギの大部分が吸収され、乗員の膝が大き
な衝撃を受けないようになっている。 【0003】しかし、上記従来のグローブボックス構造
では、グラブボックスの側壁がニーパネル及びブラケッ
トにより補強されているとはいっても、樹脂で形成され
ているため、乗員の運動エネルギを吸収するのに十分な
変形抵抗を有していない場合があった。 【0004】この点を解消するために、インストルメン
トパネルに取付けられたグラブボックスの一対の側壁の
外方に変形可能な一対のブラケットが配設され、これら
のブラケットの前端がインストルメントパネル内のフレ
ームに固着され、グラブボックスのリッド周縁の鍔部内
面に沿ってニーパネルが設けられ、このニーパネルがブ
ラケットの後端に固着された自動車のニーボルスタが開
示されている(実開平5−5614)。このように構成
された自動車のニーボルスタでは、車両が正面衝突して
二次衝突が発生すると、乗員の膝がグラブボックスのリ
ッド周縁の鍔部を介してニーパネルに衝突する。ニーパ
ネルが膝で押されると、比較的変形容易なブラケットが
座屈するとともにニーパネルが変形することにより、乗
員の運動エネルギの全てが吸収されるので、乗員の膝が
大きな衝撃を受けないようになっている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の自
動車のニーボルスタでは、グラブボックスの周囲のイン
ストルメントパネル内にブラケット及びニーパネルを取
付るためのスペースを比較的大きく確保しなければなら
ない不具合があった。 【0006】本発明の目的は、取付スペースを増加する
ことなく、助手席に着席した乗員の運動エネルギを乗員
の膝に大きな衝撃を与えずに吸収できる車両の助手席用
ニーパネル構造を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の構成を、実施例に対応する図1及び図2を用
いて説明する。本発明は、車両のインストルメントパネ
ル11のうち助手席12に着席した乗員13の膝13a
に対向する位置にグラブボックス14が開閉可能に取付
けられ;グラブボックス14がリッド16と、リッド1
6の両側縁又は両側縁近傍からパネル11の奥に向って
配設された一対の側壁17,17と、一対の側壁17,
17の先端縁に連設された奥壁18とを有し;リッド1
6の内面に沿ってニーパネル23が設けられた車両の助
手席用ニーパネル構造の改良である。その特徴ある構成
は、断面チャンネル状に形成された一対のインパクトビ
ーム29,29が一対の側壁17,17の内面に沿って
固着され、一対のインパクトビーム29,29が、側壁
17に沿うビーム本体30と、奥壁18に固着された第
1折曲部31と、一対の側壁17,17のリッド16に
対向する端縁に接合されたインナパネル21と上記ニー
パネル23とに固着された第2折曲部32とを有する
ころにある。 【0008】 【作用】先ず乗員13の膝13aによりニーパネル23
が変形して乗員13の運動エネルギがある程度吸収さ
れ、その後インパクトビーム29が座屈することにより
乗員13の残りの運動エネルギが全て吸収される。この
結果、乗員13の膝13aに大きな衝撃荷重は加わらな
い。 【0009】 【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。 <実施例>図1〜図3及び図5に示すように、車両の車
室前部に車幅方向に延びてインストルメントパネル11
が設けられる。このパネル11のうち助手席12に着席
したダミー13の膝13aに対向する位置に樹脂製のグ
ラブボックス14が開閉可能に取付けられる(図3及び
図4)。グラブボックス14はその閉止時にパネル11
表面と略同一面をなすリッド16と、リッド16の両側
縁近傍からパネル11の奥に向って配設された一対の側
壁17,17と、一対の側壁17,17の先端縁に連設
された奥壁18(図1及び図2)と、リッド16と側壁
17,17と奥壁18のそれぞれの上縁により形成され
た出入れ口19と(図3)を有する。グラブボックス1
4は図示しないがその下端がインストルメントパネル1
1に枢支され、グラブボックス14がその下端を中心に
助手席12に向って回転したときに上記出入れ口19が
車室内に露出するようになっている。 【0010】図1及び図2に詳しく示すように、グラブ
ボックス14の一対の側壁17,17と奥壁18は一体
的に形成され、一対の側壁17,17のリッド16に対
向する端縁にはリッド16の大きさに相応するフランジ
部17aが形成される。このフランジ部17aの助手席
12に対向する面にはリッド16より僅かに小さい平板
状の樹脂製のインナパネル21が接合される。リッド1
6の周縁及びフランジ部17aの周縁にはそれぞれ立上
がり部16a,17bが形成され、これらの立上がり部
16a,17bの先端を嵌合することによりリッド16
及びフランジ部17a間に扁平の空間22が形成され
る。上記扁平の空間22にはリッド16の内面に沿って
リッド16の幅方向に延びる板金製のニーパネル23が
設けられる。このニーパネル23には所定の変形抵抗を
有するように凹凸23aが形成される(図2)。またニ
ーパネル23はインナパネル21に遮られて出入れ口1
9から見えないようになっている。 【0011】一対の側壁17,17の内面に沿って板金
製の一対のインパクトビーム29,29が配設される。
これらのビーム29,29は金属板を折曲げることによ
り断面チャンネル状に形成される(図2)。ビーム29
はグラブボックス14の側壁17に沿うビーム本体30
と、奥壁18に当接する第1折曲部31と、インナパネ
ル21に当接する第2折曲部32とを有する。第2折曲
部32のうちインナパネル21に当接する面とは反対側
の面には四角ナット33が固着される。側壁17のうち
ビーム本体30に対向する位置にはビーム本体30を収
容可能な凹溝17cが形成され(図2)、奥壁18のう
ち第1折曲部31に対向する位置には第1折曲部31を
収容可能な第1凹部18aが形成され、更にインナパネ
ル21のうち第2折曲部32に対向する位置には第2折
曲部32を収容可能な第2凹部21aが形成される。ビ
ーム29は凹溝17c及び凹部18a,21aに収容さ
れることにより出入れ口19から殆ど見えず、かつグラ
ブボックス14への小物の出入れに支障がないようにな
っている。 【0012】凹溝17cの外面にはねじ孔17eを有す
るボス17dが突設され、第1凹部18aの外面にはね
じ孔18cを有するボス18bが突設される(図1)。
ビーム本体30はタッピングねじ24をビーム本体30
の通孔30aを介してねじ孔17eに螺合することによ
り側壁17に固着され、第1折曲部31はタッピングね
じ24を第1折曲部31の通孔31aを介してねじ孔
8cに螺合することにより奥壁18に固着され、更に第
2折曲部32はボルト26をニーパネル23の通孔23
b及びインナパネル21の透孔21bを介して四角ナッ
ト33に螺合することによりニーパネル23及びインナ
パネル21に固着される。また27はグラブボックス1
4の奥のインストルメントパネル11内に設置されたエ
アコンユニットである(図3)。 【0013】<比較例>図示しないが上記実施例のイン
パクトビームのないものを比較例とした。 【0014】<評価試験>助手席12にダミー13を着
席させて車両をある速度で平地を定速走行させ、この状
態でコンクリートブロックに正面衝突させたときのダミ
ー13の膝13aによるニーパネル23の変位とダミー
13の膝13aに加わる荷重を測定した。その結果を図
4に示す。図4から明らかなように、比較例では先ずダ
ミーの膝によりニーパネルが変形してダミーの運動エネ
ルギがある程度吸収され、その後ニーパネルが変形抵抗
の小さいグラブボックスを壊しながらエアコンユニット
に当接する。この結果、エアコンユニットの変形抵抗が
大きいため膝に過大な衝撃荷重が加わった。これに対し
て実施例では先ずダミー13の膝13aによりニーパネ
ル23が変形してダミー23の運動エネルギがある程度
吸収され、その後インパクトビーム29,29が座屈す
ることによりダミー13の残りの運動エネルギが全て吸
収されるので、膝13aがニーパネル23を介して変形
抵抗の大きいエアコンユニット27に当接しなかった。
この結果、ダミー13の膝13aに大きな衝撃荷重が加
わらなかった。 【0015】なお、上記実施例ではインパクトビームを
グラブボックスの側壁及び奥壁にタッピングねじにより
固着したが、これは一例であって図6に示すようにグラ
ブボックス54の側壁17及び奥壁18の内面からピン
57a,58aをそれぞれ突設し、これらのピン57
a,58aにインパクトビーム29に形成された通孔3
0a,31aを遊嵌し、更に通孔30a,31aから突
出したピン57a,58aの先端を溶融してかしめるこ
とによりインパクトビーム29,29を側壁17,17
及び奥壁18に固着してもよい。ビーム29の通孔30
a,31aを熱かしめ前のピン57a,58aの太さよ
りある程度大きくするか、或いはピン57a,58aを
先細りに形成すれば、ビーム本体30及び第1折曲部3
1に形成された通孔30a,31aを側壁17及び奥壁
18から突設されたピン57a,58aにスムーズに遊
嵌することができる。図6において図1と同一符号は同
一部品を示す。また、上記実施例ではグラブボックスの
リッドをその閉止時にインストルメントパネル表面と略
同一面をなすように構成したが、これに限らずリッドを
その閉止時にインストルメントパネル表面から全体的に
又は部分的に突出するように構成してもよい。 【0016】 【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、イ
ンストルメントパネルに取付けられたグラブボックスの
リッドの内面に沿ってニーパネルを設け、断面チャンネ
ル状に形成されたインパクトビームをグラブボックスの
側壁の内面に沿って固着し、これらのインパクトビーム
が、上記側壁に沿うビーム本体と、グラブボックスの奥
壁に固着された第1折曲部と、インナパネル及びニーパ
ネルに固着された第2折曲部とを有するので、グラブボ
ックスの周囲のインストルメントパネル内にブラケット
及びニーパネルを取付るためのスペースを比較的大きく
確保する必要のなる従来の自動車のニーボルスタと比較
して、本発明では取付スペースを増加しなくて済む。ま
た乗員の運動エネルギを吸収するのに十分な変形抵抗を
有さない樹脂製のグラブボックスの側壁の変形も利用し
なければならない従来のグローブボックス構造と比較し
て、本発明では乗員の運動エネルギの全てをインパクト
ビーム及びニーパネルが吸収できるので、乗員の膝に大
きな衝撃を与えることはない。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明実施例の車両の助手席用ニーパネル構造
を示す図5のA−A線断面図。 【図2】リッドを省略しニーパネル及びインパクトビー
ムを含むグラブボックスの要部分解斜視図。 【図3】図5のB−B線断面図。 【図4】実施例及び比較例のニーパネルの変位に対する
乗員の膝に加わる荷重の変化を示す図。 【図5】そのグラブボックスを含むインストルメントパ
ネルの斜視図。 【図6】本発明の別の実施例を示す図1に対応する断面
図。 【符号の説明】 11 インストルメントパネル 12 助手席 13 ダミー(乗員) 13a 膝 14,54 グラブボックス 16 リッド 17 側壁 18 奥壁 23 ニーパネル 29 インパクトビーム30 ビーム本体 31 第1折曲部 32 第2折曲部

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 車両のインストルメントパネル(11)のう
    ち助手席(12)に着席した乗員(13)の膝(13a)に対向する
    位置にグラブボックス(14,54)が開閉可能に取付けら
    れ;前記グラブボックス(14,54)がリッド(16)と、前記
    リッド(16)の両側縁又は両側縁近傍から前記パネル(11)
    の奥に向って配設された一対の側壁(17,17)と、前記一
    対の側壁(17,17)の先端縁に連設された奥壁(18)とを有
    し;前記リッド(16)の内面に沿ってニーパネル(23)が設
    けられた車両の助手席用ニーパネル構造において、断面チャンネル状に形成された 一対のインパクトビーム
    (29,29)が前記一対の側壁(17,17)の内面に沿って固着
    れ、前記一対のインパクトビーム(29,29)が、前記側壁(17)
    に沿うビーム本体(30)と、前記奥壁(18)に固着された第
    1折曲部(31)と、前記一対の側壁(17,17)の前記リッド
    (16)に対向する端縁に接合されたインナパネル(21)と前
    記ニーパネル(23)とに固着された第2折曲部(32)とを有
    する ことを特徴とする車両の助手席用ニーパネル構造。
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