JP3021413B2 - 車両用エアバッグ装置 - Google Patents
車両用エアバッグ装置Info
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- B60R21/20—Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components
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Description
る衝撃から、乗員を保護するために使用される車両用エ
アバッグ装置に関し、特にインストルメントパネルに容
易にかつ正確に取付けることのできる車両用エアバッグ
装置に関するものである。
側空間を利用して、助手席側のエアバッグモジュール本
体を取付けた車両用助手席エアバッグ装置が知られてい
るが、このエアバッグ装置は上記インストルメントパネ
ルの上記エアバッグモジュール本体との対応位置に、車
両の衝突等による衝撃発生時、車室内に向けて、エアバ
ッグを膨出せしめるための開口を設けると共に、この開
口には、通常エアバッグリッドが被着されている。
7−117609号公報で示されているものがあり、以
下この従来例を図6で説明する。
ストルメントパネル2の内部空間を利用して配設固定さ
れていることを示す。上記インストルメントパネルには
エアバッグ10を膨出せしめるための開口3が設けられ
ている。この開口3は、通常、エアバッグリッド(又は
エアバッグカバー)により閉塞されており、エアバッグ
10の膨出時には、そのエアバッグ10の膨出力でエア
バッグリッド4に施されている薄肉部5が破断されてエ
アバッグ10の車室内膨出がなされるものである。
口3にエアバッグリッド4を取付けるための構造として
は、エアバッグリッド4の裏側に、長孔6を有する係合
片7及び爪片8をそれぞれ設け、またエアバッグモジュ
ール本体1には、前記係合片7と係合し得るフック部材
9を取付けておく。
ンストルメントパネル2の開口3に被着させるには、そ
の開口3内にエアバッグリッド4を押し込む。この動作
によりエアバッグリッド4の係合片7が弾性変形しつつ
フック部材9を乗り越えることとなる。フック部材9と
長孔6とが整合したところで係合片7が元の形に復元
し、フック部材9の突端が長孔6内に係合される。これ
と同時に開口3の内縁に爪片8が引掛り、インストルメ
ントパネルに対するエアバッグリッド4の位置が確定さ
れるようになっている。
ては、エアバッグリッド4を開口3に被着させた後は、
エアバッグリッド4の裏側を目視することが不可能であ
り、そのエアバッグリッド4に設けられている係合片7
とエアバッグモジュール本体1に設けられているフック
部材9との係合が確実であるか否かを目視確認すること
ができず、インストルメントパネルの裏面に回り込んで
係合状態を目視確認する必要があり組付け作業が煩雑で
あった。
めになされたものであって、エアバッグリッドをインス
トルメントパネルの開口に装着する前に、予めエアバッ
グリッドにリッドブラケットを組付け状態を目視しなが
ら組み立てておき、このエアバッグリッドとリッドブラ
ケットとの組立体を、インストルメントパネルの開口に
その表面側から挿入し、インストルメントパネルの裏面
に設けられたブラケットに固定し、さらにそのブラケッ
トにインストルメントパネルの裏面側からエアバッグモ
ジュール本体を固定するようにして、エアバッグリッド
とエアバッグモジュール本体との取付作業の容易性と確
実性を高めることを第1の目的としている。
側に突設された鍔片の係止孔に、リッドブラケットに設
けた切り起こし爪を係合させるようにして、エアバッグ
リッドとリッドブラケットとの組み立てが、簡単にかつ
十分な強度で行えるようにすることを第2の目的として
いる。
るために請求項1では、インストルメントパネルの裏面
側に、エアバッグを収納してなるエアバッグモジュール
本体が配設され、車両衝突検出時に、前記エアバッグが
膨張することにより、前記インストルメントパネルの開
口に設けられたエアバッグリッドの脆弱部を破断する車
両用エアバッグ装置において、前記エアバッグリッドの
裏面にリッドブラケットを連結すると共に、前記インス
トルメントパネルの裏面にパネルブラケットを設け、前
記インストルメントパネルの表面側から前記開口に前記
エアバッグリッドを挿着し、前記インストルメントパネ
ルの裏面側から前記エアバッグリッドを前記リッドブラ
ケットを介して前記パネルブラケットに固定し、さらに
前記インストルメントパネルの裏面側から前記エアバッ
グモジュール本体を前記パネルブラケットに固定してな
る車両用エアバッグ装置としたことを特徴とする。
求項2では、さらに、前記エアバッグリッドには、その
裏面側に係止孔が穿設された鍔片が突設され、かつ前記
リッドブラケットには、前記鍔片が挿入できる挿入空間
と、該挿入空間内に挿入された前記鍔片の前記係止孔に
係止される切り起こし爪とが成形されている車両用エア
バッグ装置としたことを特徴とする。
バッグ装置を図1乃至図6に示す実施形態に基いて詳細
に説明する。
されるインストルメントパネルであって、このインスト
ルメントパネルの裏側には、周知のインフレータ及びエ
アバッグ(共に図示せず)を収納するエアバッグモジュ
ール本体12を設備することができる空間13を有して
いる。また該インストルメントパネル11には、(イン
フレタータからのガスにより)膨脹展開するエアバッグ
を車室内に向けて膨出させるための開口14がインスト
ルメントパネル11の助手席に対応する位置に形成され
ている。
塞する。以下にこのエアバッグリッド15の構造につい
て説明する。
このエアバッグリッド15の表面300は、インストル
メントパネル11の表面又は外側表面に対応するように
形成されている。該エアバッグリッド15の裏面206
にはエアバッグリッド15自体の剛性を高めるために複
数のリブ16が形成されている。複数個のクリップ取付
片17は裏面206から遠方へと延長し、エアバッグリ
ッド15の裏面206の上縁200に沿って所定の間隔
で配設されている。これらのクリップ取付片17には後
述の金属製クリップ18が止着されるようになってい
る。
の上方には、複数の鍔片(指状小片又はタブ)19が突
出成形されている。これらの鍔片19はエアバッグリッ
ド15の最上縁200に近接して形成され、かつ夫々エ
アバッグリッド15の長手方向に沿って隔設されてい
る。また、各鍔片19には夫々係止孔20が配設されて
いる。さらに、エアバッグの膨張時に、エアバッグリッ
ド15の回転を可能せしめる薄肉ヒンジ21(図4参
照)が配設される。該ヒンジ21は、エアバッグリッド
15と一体形成され、一般に鍔片19がエアバッグリッ
ド15の裏面206と交差するところに配設される。
は、エアバッグリッド15の下縁202上で一体形成さ
れ、また部分的にエアバッグリッド15の厚さを減少し
うる溝27により形成された破断部又は破断継ぎ目部2
2を含む。この取付片23は、ねじ24を使ってインス
トルメントパネル11裏側でねじ止めされるものであっ
て、そのねじ止めのためのねじ24を挿通するためのね
じ挿通孔25が取付片23の長手方向に沿って複数個所
に設けられている。
れている開口14の口縁形状について述べる。その開口
14の上縁及びその左右両側縁には、上記エアバッグリ
ッド15の上縁200及び左右両側縁210a,bが密
嵌入される嵌入凹段部26が形成されており、さらにイ
ンストルメントパネル11に形成されている開口14下
縁部74の裏側には、エアバッグリッド15のブラケッ
ト又は取付片23を上記ねじ24によりねじ着するため
のねじ孔28が形成されている。
バッグモジュール本体12及びエアバッグリッド15を
取付けるための構造について説明する。まず、インスト
ルメントパネル11の裏面には、左右一対のパネルブラ
ケット32(図4、7参照)が取付けられている。各パ
ネルブラケット32は、一般にU字形をしており、金属
等の高強度材料で成形されており、図1に示すように、
その上端80をインストルメントパネル11の表面側
へ、またその下端82をインストルメントパネル11の
裏面側へと取付ねじ43によって、インストルメントパ
ネル11の開口14の左右両側縁部に固定されている。
図1には、1個のブラケットのみが示されており、他は
図7に示されている。さらに、この各パネルブラケット
32には、リッドブラケット34の一部であるスタッド
ボルト39が挿通される貫通孔220(図7参照)が穿
設されている。
ッグリッド15をパネルブラケット32に取付けるため
のリッドブラケット34が予め組付けられている。この
リッドブラケット34は、金属等の高強度材料で成形さ
れており、図3に示すように、ほぼ逆U字形に成形され
る。その両端部にはスタッドボルト39が取付けられ、
かつ、その上部にはエアバッグリッド15に設けられて
いる複数の鍔片19がそれぞれ挿入される挿入空間36
により形成されている屈曲金属バンド35が成形されて
いる。該バンド35は、各挿入空間36内に延長する複
数の切り起こし爪37を含む。図3、図4に示すよう
に、該切り起こし爪37はエアバッグリッド15の鍔片
19に穿設されている係止孔20(図2参照)に受け入
れられる。さらに、エアバッグリッド15をインストル
メントパネル11に留めておくために、エアバッグリッ
ド15のクリップ取付片17には、図2に示すように、
金属性クリップ18が組付けられており、このクリップ
18は、図5(A)に示すように、インストルメントパ
ネル11の開口14の上縁部に沿って一定間隔で穿設さ
れているクリップ係止孔38に係合することにより、エ
アバッグリッド15の上部をインストルメントパネル1
1の開口14上縁部にガタなく組付ける。
インストルメントパネル11の裏面側からパネルブラケ
ット32に取付けられる。このエアバッグモジュール本
体12のパネルブラケット32への取付け以前に、エア
バッグとインフレーターがこのエアバッグモジュール本
体12内に配設される。エアバッグモジュール本体12
の左右両側面部には、モジュールサイドブラケット40
が設けられている。各モジュールサイドブラケット40
には、リッドブラケット34から延長していて、かつ、
該ブラケットの一部ともなっているスタッドボルト39
が挿通される二つの貫通孔230が穿設されている。図
7に見られるように、スタッドボルト39はまた各パネ
ルブラケット内の開口220を通り突出する。そのモジ
ュールサイドブラケット40の貫通孔から貫通突出する
スタッドボルト39にナット33を螺着することによ
り、パネルブラケット32にそれを挟むようにリッドブ
ラケット34及びエアバッグモジュール本体12が共締
めされる。さらにエアバッグモジュール本体12の底面
部には、モジュールブラケット29が取付けられてお
り、このモジュールブラケット29は、インストルメン
トパネル11の下で、サポートメンバ41の一部である
サポートブラケット31に固定されるものである。ブラ
ケット29と31は、一般に30で示されるようなスク
リュー、ボルト又はナットのような締めの金属を使って
固着できる。
クスのリッドであって、このリッド42を開けてエアバ
ッグモジュール本体12の取付け及びメンテナンス(再
締付け等)を行うこともできる。
バッグリッド15とからなるエアバッグモジュールをイ
ンストルメントパネル11内に組付けるための組付け方
法について説明する。
インストルメントパネル11の開口14内側で、その上
端80と下端82の両端をねじ止めし、左右一対のパネ
ルブラケット32をインストルメントパネル11の内側
に固定する。
ット34との結合を行なうが、リッドブラケット34を
エアバッグリッド15に結合するには、リッドブラケッ
ト34に設けられている各挿入空間36内へ、エアバッ
グリッド15に設けられている各鍔片19を挿入し、し
かる後、リッドブラケット34に設けられている切り起
こし爪37を挿入空間36方向へ起立させて、各切り起
こし爪37を各鍔片19に設けられているそれぞれの係
止孔20内に押し込み、これによってエアバッグリッド
15にリッドブラケット34を取付ける。
ール本体12はパネルブラケット32に共締め固定され
る。すなわち、インストルメントパネル11の表面側か
らその開口14内にリッドブラケット34を挿入し、
(リッドブラケット34上の)スタッドボルト39を
(すでにインストルメントパネル11に固定されてい
る)パネルブラケット32の開口220内へ挿入する。
次いで、エアバッグモジュール本体12のモジュールサ
イドブラケット40をその開口230内に各スタッドボ
ルト39が挿入できるように移動し、各ナット33を各
スタッドボルト39にねじ込む。
5に設けられているクリップ18は、インストルメント
パネル11に設けられているクリップ係止孔38に係止
される。エアバッグリッド15の周縁は、インストルメ
ントパネル11の開口14内の嵌入凹段部26に固定さ
れる。エアバッグリッド15の取付片又はブラケット2
3をねじ24によりインストルメントパネル11の内側
でねじ締めする。
に設けられているモジュールブラケット29を、取付ね
じ30によってサポートブラケット31に固定すること
により、エアバッグモジュール本体12及びエアバッグ
リッド15の取付けが完了する。
グリッド15にリッドブラケット34をサブアッセンブ
リする組立工程と、そのエアバッグリッド15を取付け
てなるリッドブラケット34を、インストルメントパネ
ル11内のパネルブラケット32に取付ける組立工程を
有するものであるから、サブアッセンブリによるエアバ
ッグリッド15とリッドブラケット34との結合状態を
目視確認することがきわめて容易であって、このために
エアバッグリッド15の組付けの誤組付けや、組付不備
を未然に防止でき、エアバッグリッドの取付けの確実性
が高められる。
ット34との係合手段は、そのエアバッグリッド15に
設けた偏平の鍔片19を、リッドブラケット34に形成
されている挿入空間36内に挿入した後、切り起こし片
37を切り起こして、エアバッグリッド15とリッドブ
ラケット34とを結合させるものであって、ボルトやナ
ット等による取付ねじの使用を省いていることを特長と
している。例えばボルトやナット等の取付ねじを使用す
る場合は、そのボルト軸長に左右されて、インストルメ
ントパネル11に設ける開口が狭ばめられるという懸念
があるが、本発明によれば、上記係合手段としてボルト
等の取付ねじを使用していないので、インストルメント
パネル11に設けるべき開口14の開口面積を極力大き
く設定することができ、これによって所望大きさのエア
バッグを装備することができ、さらには、該エアバッグ
の車室内膨出作用を円滑かつ容易ならしめることができ
る。
ル内の要部構造を示した部分断面図。
カバーの裏面斜視図。
視図。
グモジュールの説明図。
部における要部拡大断面図。
説明図。
ル、パネルブラケット及びリッドブラケットの各部材を
示す斜視図。
Claims (2)
- 【請求項1】 インストルメントパネルの裏面側に、エ
アバッグを収納してなるエアバッグモジュール本体が配
設され、車両衝突検出時に、前記エアバッグが膨張する
ことにより、前記インストルメントパネルの開口に設け
られたエアバッグリッドの脆弱部を破断する車両用エア
バッグ装置において、前記エアバッグリッドの裏面にリ
ッドブラケットを連結すると共に、前記インストルメン
トパネルの裏面にパネルブラケットを設け、前記インス
トルメントパネルの表面側から前記開口に前記エアバッ
グリッドを挿着し、前記インストルメントパネルの裏面
側から前記エアバッグリッドを前記リッドブラケットを
介して前記パネルブラケットに固定し、さらに前記イン
ストルメントパネルの裏面側から前記エアバッグモジュ
ール本体を前記パネルブラケットに固定してなることを
特徴とする車両用エアバッグ装置。 - 【請求項2】 請求項1において、前記エアバッグリッ
ドには、その裏面側に係止孔が穿設された鍔片が突設さ
れ、かつ前記リッドブラケットには、前記鍔片が挿入で
きる挿入空間と、該挿入空間内に挿入された前記鍔片の
前記係止孔に係止される切り起こし爪とが成形されてい
ることを特徴とする車両用エアバッグ装置。
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