JP3397262B2 - ゴムクローラの分別回収装置 - Google Patents

ゴムクローラの分別回収装置

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操 斉藤
潔 田中
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    • B29B17/00Recovery of plastics or other constituents of waste material containing plastics
    • B29B17/02Separating plastics from other materials
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B29KINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
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  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建設機械や農業機械の
走行手段として使用されたゴムクローラを再利用するた
めの技術に関し、特に、用済みゴムクローラのゴムと芯
金を効率的に分別して回収する分別回収装置に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧ショベル等の走行手段として使用さ
れるゴムクローラについて、最近、用途済みのゴムクロ
ーラを再利用することが求められている。ゴムクローラ
を再利用するためには、ゴムクローラを構成するゴム
と、このゴムの内部に設けられる芯金を分別して回収す
ることが必要となる。従来の分別回収装置として、特開
平2−202406号に開示される公知技術が存在す
る。この先行文献に開示される分別回収装置では、高周
波誘導加熱装置を利用して芯金と樹脂を固定している接
着剤が溶解する程度まで芯金を加熱し、これにより芯金
と樹脂を剥がれ易い状態にしておき、次の工程で剥離刃
を用いて樹脂を芯金からかき取ることにより分離するよ
うにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記文献による分別回
収の対象となる芯金付き樹脂は、比較的に肉厚の薄いも
のを対象としているので、芯金と樹脂を固定する接着剤
を溶解させるだけで芯金から樹脂をかき取ることができ
る。しかしながら、油圧ショベル等の建設機械の走行手
段として使用されるゴムクローラでは、ゴムの肉厚がか
なり厚く(例えば3cm程度)、そのため、接着剤の接
着力を低下させ剥離刃でゴムをかき取ろうとしても、十
分にかつ効率よくゴムと芯金を分離することができない
という問題を有する。
【0004】本発明の目的は、用済みのゴムクローラを
再利用するため、ゴムと芯金を効率よく確実に分別して
回収できる分別回収装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るゴムクロー
ラの分別回収装置は、ゴムと複数の芯金を含む帯形状の
ゴムクローラを水平姿勢でその長手方向に搬送する搬送
装置と、搬送中のゴムクローラにゴムの強度を低下させ
るための熱を加える加熱手段と、強度が低下したゴムを
左右に引き裂くための切込みを入れる切断手段と、回転
動作によって、切込みの入った搬送中のゴムを左右に引
き裂いて分離する螺旋ローラとを備えてなり、ゴムを左
右に分離することによりゴム内の芯金を取り出し、ゴム
と芯金を分別して回収するように構成される。
【0006】前記の構成おいて、加熱手段としては、芯
金を加熱して間接的にゴムを加熱する高周波誘導加熱装
置、またはゴムクローラの外部からゴムを直接に加熱す
る電熱線等の加熱装置が用いられる。
【0007】また前記の構成において、分離手段として
螺旋ローラを使用することが好ましい。さらにゴムクロ
ーラを搬送させる構成として、芯金のそれぞれに掛止部
を設け、搬送装置は芯金の掛止部に掛止される吊下げ把
持具を備え、吊下げ状態でゴムクローラを搬送すること
もできる。この構成によれば、ゴムクローラのリサイク
ル(再生処理)がしやすくなる。
【0008】
【0009】
【0010】
【作用】本発明では、ゴムクローラを再利用するため、
相対的に大きな厚みを有するゴムと、このゴム内に設け
られる複数の芯金を分別してそれぞれを別々に回収する
もので、ゴムクローラのゴムを左右に切裂いて分離する
と共に、その引裂き工程で内部の芯金を取り出し、それ
ぞれを分別回収する。ゴムの切裂きおよび分離を容易に
行えるようにするため、切裂きを行う前の段階で、引裂
きおよび分離を容易に行うことができる所要のレベルま
でゴムの強度を低下させるべく加熱を行う。こうしてゴ
ムクローラのゴムと芯金が効率よく分別され回収され
る。
【0011】
【実施例】以下に、本発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。
【0012】図1は、本発明に係る分別回収装置の要部
斜視図を示す。図1において、11はゴムと芯金の分別
回収が行われる搬送中の用済みゴムクローラ、12はゴ
ムクローラ11を図1中左側から右側へ搬送する搬送装
置である。本発明に係る分別回収装置は、搬送装置12
に組み込まれる。また図1において、図2はA−A線断
面図、図3はB−B線断面図、図4はC−C線断面図、
図5はD−D線断面図である。
【0013】ゴムクローラについて概説する。ゴムクロ
ーラ11は、油圧ショベル等の建設機械の走行手段ある
いは農業機械の走行手段として使用されるものであり、
無限軌道とも呼ばれる。ゴムクローラは、使用状態では
環状形状を有し、その一部を切断すると、所定の幅を有
する長形の帯形状となり、幅に比較して相対的に薄い厚
みを有する。ゴムクローラ11は、図8に示すように、
環状形状においてその外側部に表れるゴム13と、ゴム
13の内部に埋め込まれかつ上記環状形状で内側部に表
れるように設けられた複数の芯金14とによって構成さ
れる。複数の芯金14は、ゴムクローラ11において一
定間隔で平行に配列され、各芯金14は突起状の2つの
ガイド部14aを有する。ゴム13は、使用状態におい
て地面等に接触する部分であり、地面等の接触面で駆動
力を生じさせるための凹凸を表面に有している。用済み
であって再利用のためゴムと芯金の分別回収が行われよ
うとしているゴムクローラ11は、一般的に、環状形状
の一部を切断して環状形状を解消し、長形の帯形状で扱
われる。
【0014】図1に示すごとく、用済みであって分別回
収されるゴムクローラ11は、環状形状の一部を切断さ
れ長形の帯形状にて、搬送装置12の搬送路上(図1に
おける左側部分の搬送路)にゴム13を上側、芯金14
を下側にしたほぼ水平姿勢を保つ状態で置かれ、搬送装
置12によってその長手方向に搬送される。搬送装置1
2には、長形のゴムクローラ11をその長手方向に搬送
するのに適した構造を有する従来から知られた任意の装
置が使用される。搬送装置12の搬送路の部分(分岐前
の搬送路を指す)は、ゴムクローラ11の幅よりも大き
な幅を有し、かつ長形のゴムクローラ11の例えばすべ
ての部分が載置されるに十分な長さを有する。
【0015】搬送装置12の搬送路の構造は、搬送装置
12に置かれるゴムクローラの搬送姿勢によって決める
ことができる。図1で示される実施例では、図3に示す
ごとくゴム13を上側、芯金14を下側にして配置した
横置きの水平姿勢でゴムクローラ11が搬送される。本
実施例による搬送路は、後述される分岐部の手前では、
例えば図2と図3に示すように、幅方向の中央位置に配
置されたガイドレール15で形成され、このガイドレー
ル15によってゴムクローラ11は下側から支持され
る。なおガイドレール15の両側にガイドレール15か
ら間隔をあけて配置される支持板を設けることもでき
る。また分岐部の後では、分離されたゴム13a,13
bを搬送する箇所では支持板29(図5に示す)が設け
られ、取り出された芯金14はガイドレール15で支持
される。12a,12bは搬送装置12の両側に配置さ
れる側壁部であり、両側の側壁部12a,12bによっ
て搬送路の幅が決定される。両側の側壁部12a,12
bは幅寄せガイドとして機能する。搬送装置12の搬送
路として、その他に、例えば多数のローラを平行に並べ
たものや、ベルトコンベア等を使用することができる。
【0016】搬送装置12の中央部において、ゴムクロ
ーラ11の上側に配置される16は送出しローラであ
り、送出しローラ16はゴム13に押し付けられてい
る。送出しローラ16の送出し作用によりゴムクローラ
11は、図1において左側から右側に移動する。なお送
出しローラ16を回転させるための駆動機構、および送
出しローラ16をゴム13に押し付けるための押付け機
構は、従来から知られる任意な機構が使用される。図1
では、それらの図示は省略される。送出しローラ16の
数は、図示例では1個であるが、必要とされる送出し力
に応じて複数個の送出しローラを設けることができる。
なお、ゴムクローラ11の下側には送出しローラ16に
対応するローラ17が配置されている。
【0017】図2および図3に示すように、送出しロー
ラ16の配置箇所の手前側(搬送方向20の上流側)で
かつゴムクローラ11の下側に配置されたガイドレール
15の両側には高周波発生用の誘導配線部18が設けら
れる。この誘導配線部18には、図1に示すように側壁
部12a,12bの外側から配線19を介して高周波電
流が給電される。高周波電流を供給する電源の図示は省
略される。誘導配線部18に高周波電流が供給される
と、その近傍を通過する芯金14の表面は誘導加熱され
る。誘導加熱によって芯金14の表面温度は上昇し、芯
金14で発生した熱はその周囲のゴム13の部分に伝達
される。芯金14からの熱によってその周囲のゴム13
はその強度が低下し、芯金14とゴム13の間の接着剤
は溶解する。ゴム13は、後段の分離プロセスで容易に
左右へ引き裂いて分離することが可能になる程度まで、
その強度が低下される。換言すれば、ゴム13において
かかる強度低下をもたらすレベルまで芯金14は加熱さ
れる。
【0018】搬送装置12の搬送路は、送出しローラ1
6の図1中右側(搬送方向20における下流側)の箇所
で分岐される。分岐部の箇所には、搬送路の幅方向にお
ける中央位置にゴム13を切裂くための切込みを入れる
カッタ21が配置される。図4に示すごとく、カッタ2
1は、分岐された搬送路の中央壁部22の先端部におい
て、搬送されてくるゴムクローラ11のゴム13の部分
のみに臨むように配置されている。またカッタ21の左
右両側でかつ分岐される左右の搬送路のそれぞれの入り
口部には、螺旋ローラ23a,23bが配置される。螺
旋ローラ23a,23bは、図4に示すようにその表面
に螺旋状のネジ山が形成され、図5に示すようにカッタ
21で左右に切裂かれたゴム13を、さらに右部分13
aおよび左部分13bに引き裂いて分離しながら搬送方
向20に送出す働きを有する。カッタ21および螺旋
ローラ23a,23bによって左右に引き裂かれるゴム
13は、事前に前述のように芯金から熱を受け引裂き可
能な程度に劣化している。
【0019】24は各螺旋ローラの下流側に設けられた
押えローラである。搬送されるゴムクローラ11の下側
には、螺旋ローラ23a,23b、押えローラ24のそ
れぞれに対応して螺旋ローラ25,押えローラ26が配
置される。上下の各螺旋ローラ、上下の各押えローラに
よってゴムクローラ11が挟み込まれる。幅寄せガイド
として機能する両側の側壁部12a,12bは、分岐さ
れた左右の搬送路の形状に対応して右方向または左方向
に膨出する。そして、側壁部12aと中央壁部22aの
間、側壁部12bと中央壁部22bの間で、それぞれ左
右の搬送路が形成される。また左右の搬送路の間には、
2つの中央壁部22a,22bによって中央通路27が
形成される。なお螺旋ローラや押えローラ等の個数は、
必要に応じて任意に定めることができる。
【0020】右側(図1において搬送方向20に向かっ
て右側)の搬送路には、切裂かれたゴム13の右側部分
13aが搬送され、左側(図1において搬送方向20に
向かって左側)の搬送路にはゴム13の左側部分13b
が搬送される。ゴムの右側部分13aおよび左側部分1
3bは支持板29で支持される。また中央通路27に
は、ゴム13がカッタ21および螺旋ローラ23a,2
3bによって左右に分離されることにより、ゴムクロー
ラ11の内部から取り出される芯金14が搬送される。
ゴムクローラ11では複数の芯金14がゴム13の中に
一定間隔で配列されており、ゴム13が左右に引き裂か
れ分離されることにより、内部の芯金14は一つずつ取
り出されてガイドレール15上に残る。芯金14は、そ
の外れ止めガイド部14aがガイドレール15に支持さ
れた状態でガイドレール15の上に残る。中央通路27
のガイドレール15の上に残った複数の芯金14は、次
第に押し出され、ガイドレール15が切れた所で最終的
にホッパ28の中に落ち、回収される。また、分離され
た左右のゴム13a,13bはさらに搬送され、ゴム収
容器(図示せず)に回収される
【0021】用済みゴムクローラ11におけるゴムと芯
金の上記分別回収を行うにあたってゴム13を左右に容
易にかつ確実に切裂いて分離できるようにするために
は、ゴムクローラ11における引き裂かれるゴム部分の
厚みは例えば現在の最大クラスのもので約3cm程度で
あるから、常温のままではカッタ21および螺旋ローラ
23a,23bで引裂き分離することがかなり困難であ
る。そこで、事前に熱を加えてゴム13を望ましい劣化
状態にしておく必要がある。
【0022】ゴムクローラ11のゴムにはカーボン配合
の天然ゴムが実際に使用される。この天然ゴムの温度特
性によれば、140℃以下では軟化特性、140〜20
0℃では粘着特性、200〜270℃では分解特性、2
70℃以上では激しい分解特性を有する。ゴム13を切
裂くにあたって好ましい状態は、粘着性がなく(換言す
ればゴムが塑性変形していない)かつ最も軟化する13
0℃程度の温度状態である。また天然ゴムの引裂き強さ
と温度との関係を示すと、図6に示すグラフのようにな
る。このグラフは、深さ0.5mmの切込みを入れる時
に要する引裂き強さを温度に応じて求めたものである。
図6に示したグラフに従えば、130℃の引裂き強さは
55kgf/cmであるので、ゴムの厚さが3cmであるとす
ると、引裂き力は165kgf となる。これを通常の温度
状態(約25℃)のゴムの場合と比較すると、約52%
の減少となり、引裂きによる分離を小さい力で確実に行
うことができる。
【0023】ゴムクローラ11のゴム13を加熱する手
段として、上記の実施例では芯金14の表面温度を高め
る高周波誘導加熱手段を用いたが、図7に示すように、
電熱線31と放射板32を配設し、電熱線31に大電流
を流すことによって放射熱を発生させ、この放射熱でゴ
ム13を直接に加熱することもできる。電熱線31およ
び放熱板32は、例えばゴムクローラ11の上側に配置
される。また電熱線の代りにバーナ等の加熱手段を用い
ることもできる。
【0024】以上のごとくして回収されたゴムは、変質
していないので、他のゴム製品として再利用することが
でき、また発熱量が高いため、セメント工場等での補助
燃料として利用することができる。他方、芯金はそのま
まスクラップされ、再利用される。
【0025】次に前記の分別回収におけるゴムクローラ
11の搬送に関し、他の搬送の仕方、および分別回収の
ための当該搬送に適したゴムクローラ11の他の形態的
特徴について説明する。
【0026】前記実施例の帯形状のゴムクローラ11の
搬送では、ゴム13を上側として水平姿勢の状態で搬送
を行った。本実施例の場合には、図9または図10に示
されるように、芯金14を上側とし、ゴムクローラ11
に設けられた複数の芯金14のそれぞれを対応する一対
の把持具41で保持しゴムクローラ11を水平姿勢にて
吊下げた状態で搬送する。対向する一対の把持具41
は、図10に示すように矢印42の方向に開閉自在に動
くことができ、この動きを行うための従来から知られた
任意の開閉機構を上部側に備えている。ゴムクローラ1
1の搬送状態では、一対の把持具41は向い合う方向に
動いて閉じた状態にあり、その先端部に設けられた爪部
41aで各芯金14を吊下げ、全体としてゴムクローラ
11を吊下げる。
【0027】一方、ゴムクローラ11の芯金14では、
例えば前述の2つのガイド14aにおいて、ゴムクロー
ラ11の長手方向に突き出た2つの突起43が形成され
ている。上記把持具41の爪部41aは前記ガイド部1
4aの突起43に掛止され、この状態で把持具41がゴ
ムクローラ11を吊下げる。多数の一対の把持具41に
よって帯形状のゴムクローラ11の複数の芯金14のそ
れぞれを吊下げる。把持具41は、上方に配置された移
動機構に基づく移動動作によって、ゴムクローラ11は
吊下げ状態で搬送される。移動機構としては、従来から
知られる任意の機構を使用することができる。
【0028】図9は、特に、カッタで切込みを入れられ
たゴム13が上下4個ずつ設けられた螺旋ローラ23
a,23bで分離される状態を示す。本実施例の場合に
は搬送中のゴムクローラ11においてゴム13は下側に
位置し、このゴム13に切込みを入れるためのカッタ
(図示せず)は、ゴムクローラ11の下側に配置され
る。また本実施例の場合には、把持具41の移動機構
で、吊下げ状態のゴムクローラ11を搬送するので、前
記の実施例のごとく送りローラ等は設けられない。また
ゴム13を所要レベルまで劣化させるための加熱手段は
必要であるが、説明の便宜上その図示を省略している。
【0029】ゴム13が、前記実施例の場合と同様にし
て切裂かれると、芯金14だけが取り出される。ゴムク
ローラ11のゴム13の中から取り出された各芯金14
は、把持具41によって吊下げ状態にあり、この吊下げ
状態でさらに搬送される。そして、芯金14を回収する
ホッパ(図示せず)の上方位置にくると、把持具41を
開いて芯金14の吊下げ状態を解除し、芯金14をホッ
パ内に落下させて回収する。
【0030】上記の実施例によれば、ゴムクローラ11
の芯金14の形状をリサイクル処理を行うのに適した形
状に改善し、ゴムクローラを分別回収する場合に搬送し
やすい形状とした。
【0031】上記の実施例では、芯金14のガイド部1
4aに突起43を設けることによって把持具41による
把持を行えるように構成したが、突起43の代りに凹部
を設けることによって把持を行えるようにすることもで
きる。突起または凹部は掛止部として捉えることができ
る。
【0032】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明によ
れば、用済みゴムクローラを再利用する目的で分別回収
する場合に、帯形状にしたゴムクローラを水平姿勢で搬
送し、その途中で引裂き分離を可能にする程度にゴムに
熱を与えてゴムの強度を劣化させ、カッタと螺旋ローラ
等を利用してゴムを引裂くことによってゴムと芯金を分
別回収するようにしたため、効率よくかつ確実にゴムと
芯金の分別回収を行うことができる。相対的に厚みを有
するゴムであっても、ゴムと芯金を確実に分離すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る分別回収装置の外観構成を示す斜
視図である。
【図2】図1中のA−A線断面図である。
【図3】図1中のB−B線断面図である。
【図4】図1中のC−C線断面図である。
【図5】図1中のD−D線断面図である。
【図6】天然ゴムの温度に対する引裂き強度特性を示す
グラフである。
【図7】加熱手段の他の実施例を示す図である。
【図8】一般的なゴムクローラの断面図である。
【図9】ゴムクローラの搬送の仕方の他の実施例を示す
斜視図である。
【図10】搬送構造の要部を示す斜視図である。
【図11】芯金の平面図である。
【符号の説明】
11 ゴムクローラ 12 搬送装置 13 ゴム 14 芯金 15 ガイドレール 16 送出しローラ 18 誘導配線部 21 カッタ 23a,23b 螺旋ローラ 27 中央通路 28 ホッパ 41 把持具 42 突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 操 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機 株式会社 土浦工場内 (72)発明者 田中 潔 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機 株式会社 土浦工場内 (72)発明者 後明 廣志 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機 株式会社 土浦工場内 (56)参考文献 特開 平7−117742(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B09B 3/00 - 5/00 B29B 17/00 - 17/02 C08J 11/00 - 11/28

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴムと複数の芯金とからなる帯形状のゴ
    ムクローラを水平姿勢でその長手方向に搬送する搬送装
    置と、搬送中の前記ゴムクローラに前記ゴムの強度を低
    下させるための熱を加える加熱手段と、強度が低下した
    前記ゴムを左右に引き裂くための切込みを入れる切断手
    段と、回転動作によって、切込みの入った搬送中の前記
    ゴムを左右に引き裂いて分離する螺旋ローラとを備え、
    前記ゴムを左右に分離することによりゴム内の前記芯金
    を取り出し、前記ゴムと前記芯金を分別して回収するこ
    と特徴とするゴムクローラの分別回収装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のゴムクローラの分別回収
    装置において、前記加熱手段は高周波誘導加熱装置であ
    り、この高周波誘導加熱装置で前記芯金を加熱すること
    により前記ゴムの強度を低下させることを特徴とするゴ
    ムクローラの分別回収装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のゴムクローラの分別回収
    装置において、前記加熱手段は前記ゴムクローラの外部
    から前記ゴムに熱を直接に与える加熱装置であり、この
    加熱装置で前記ゴムを加熱することにより前記ゴムの強
    度を低下させることを特徴とするゴムクローラの分別回
    収装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のゴムクローラの分別回収
    装置において、前記複数の芯金のそれぞれに掛止部を設
    け、前記搬送装置は前記芯金の掛止部に掛止される吊下
    げ把持具を備え、吊下げ状態で前記ゴムクローラを搬送
    すること特徴とするゴムクローラの分別回収装置。
JP11753094A 1994-05-06 1994-05-06 ゴムクローラの分別回収装置 Expired - Fee Related JP3397262B2 (ja)

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