JPH10447A - 走行用履帯の廃棄処理装置 - Google Patents
走行用履帯の廃棄処理装置Info
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- JPH10447A JPH10447A JP8174203A JP17420396A JPH10447A JP H10447 A JPH10447 A JP H10447A JP 8174203 A JP8174203 A JP 8174203A JP 17420396 A JP17420396 A JP 17420396A JP H10447 A JPH10447 A JP H10447A
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- core metal
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 廃棄処理すべき走行用履帯の形状等の変化に
かかわらず、走行用履帯の芯金とゴム体とを確実に分離
できるようにする。 【解決手段】 誘導加熱部54を構成する各外側コイル
部59を履帯片Pに埋設された芯金3の長手方向に移動
可能な構成とすることにより、内側コイル部55と各外
側コイル59とを常に履帯片Pの芯金3に近接した位置
に配設できるように構成する。これにより、廃棄処理す
べき走行用履帯の形状の変化にかかわらず、誘導加熱部
54によって履帯片Pに埋設された芯金3を一様に効率
良く加熱することができ、走行用履帯の廃棄処理時の作
業性を大幅に向上することができる。
かかわらず、走行用履帯の芯金とゴム体とを確実に分離
できるようにする。 【解決手段】 誘導加熱部54を構成する各外側コイル
部59を履帯片Pに埋設された芯金3の長手方向に移動
可能な構成とすることにより、内側コイル部55と各外
側コイル59とを常に履帯片Pの芯金3に近接した位置
に配設できるように構成する。これにより、廃棄処理す
べき走行用履帯の形状の変化にかかわらず、誘導加熱部
54によって履帯片Pに埋設された芯金3を一様に効率
良く加熱することができ、走行用履帯の廃棄処理時の作
業性を大幅に向上することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル等の建設機械に設けられるゴム製の走行用履帯を廃棄
処理するのに用いて好適な走行用履帯の廃棄処理装置に
関する。
ル等の建設機械に設けられるゴム製の走行用履帯を廃棄
処理するのに用いて好適な走行用履帯の廃棄処理装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、下部走行体等を備えた油圧ショ
ベル等の建設機械では、下部走行体の左,右両側に無端
状の走行用履帯が設けられ、該各走行用履帯を走行用の
油圧モータ等で回転駆動することにより路上走行を行う
ようにしている。
ベル等の建設機械では、下部走行体の左,右両側に無端
状の走行用履帯が設けられ、該各走行用履帯を走行用の
油圧モータ等で回転駆動することにより路上走行を行う
ようにしている。
【0003】そして、このような走行用履帯は、最近の
傾向として軽量化や振動・騒音の低減、舗装道路面の損
傷の防止等のために、多数のトラックリンクおよびトラ
ックシュー等からなる鋼板製の走行用履帯に代わって、
帯形状をなすゴム体中に複数個の芯金をそれぞれ間隔を
もって埋設してなるゴム製の走行用履帯(ゴムクロー
ラ)が用いられるようになっている。
傾向として軽量化や振動・騒音の低減、舗装道路面の損
傷の防止等のために、多数のトラックリンクおよびトラ
ックシュー等からなる鋼板製の走行用履帯に代わって、
帯形状をなすゴム体中に複数個の芯金をそれぞれ間隔を
もって埋設してなるゴム製の走行用履帯(ゴムクロー
ラ)が用いられるようになっている。
【0004】しかし、ゴム製の走行用履帯にあっては、
使用劣化してくると前記ゴム体の表面(接地面)側が摩
耗してしまうため、約3年程度の使用で新品と交換する
必要が生じる。そして、交換された走行用履帯は破棄さ
れることになるが、これらの廃棄物はゴム製の走行用履
帯を装着した建設機械の増加に伴って急速に増加してお
り、これらの廃棄物を埋立地等に破棄すると、これによ
り環境が汚染されることから、環境汚染を招かずにゴム
製の走行用履帯を処分する方策が検討されている。
使用劣化してくると前記ゴム体の表面(接地面)側が摩
耗してしまうため、約3年程度の使用で新品と交換する
必要が生じる。そして、交換された走行用履帯は破棄さ
れることになるが、これらの廃棄物はゴム製の走行用履
帯を装着した建設機械の増加に伴って急速に増加してお
り、これらの廃棄物を埋立地等に破棄すると、これによ
り環境が汚染されることから、環境汚染を招かずにゴム
製の走行用履帯を処分する方策が検討されている。
【0005】そして、上述の如きゴム製の走行用履帯を
処理する装置として、例えば、特開平7−117742
号公報では、帯状に伸展した走行用履帯に埋設された芯
金を誘導加熱装置によって加熱し、該芯金とゴム体との
接合強度を低下させた状態で、ゴム体に係合する係合ア
ーム等を備えた分離装置によってゴム体を芯金の長手方
向に引裂くことにより、走行用履帯をゴム体と芯金とに
分離して再利用に供するようにした走行用履帯の廃棄処
理装置が提案されている。
処理する装置として、例えば、特開平7−117742
号公報では、帯状に伸展した走行用履帯に埋設された芯
金を誘導加熱装置によって加熱し、該芯金とゴム体との
接合強度を低下させた状態で、ゴム体に係合する係合ア
ーム等を備えた分離装置によってゴム体を芯金の長手方
向に引裂くことにより、走行用履帯をゴム体と芯金とに
分離して再利用に供するようにした走行用履帯の廃棄処
理装置が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の如きゴ
ム製の走行用履帯は、それが装備される建設機械の規模
や使用環境によって種類が異なるため、使用済みとなっ
て廃棄処理される走行用履帯の形状も種々異なるのが普
通である。特に、最近では、無端状に連結されたトラッ
クリンクにボルト締めされる多数の鉄製シューの接地面
側に、それぞれゴム体を加硫接合してなる分割型の走行
用履帯が実用に供されており、このような分割型の走行
用履帯も含めるとゴム製の走行用履帯は多種多様となっ
ている。
ム製の走行用履帯は、それが装備される建設機械の規模
や使用環境によって種類が異なるため、使用済みとなっ
て廃棄処理される走行用履帯の形状も種々異なるのが普
通である。特に、最近では、無端状に連結されたトラッ
クリンクにボルト締めされる多数の鉄製シューの接地面
側に、それぞれゴム体を加硫接合してなる分割型の走行
用履帯が実用に供されており、このような分割型の走行
用履帯も含めるとゴム製の走行用履帯は多種多様となっ
ている。
【0007】これに対し、従来技術による廃棄処理装置
を用いて走行用履帯の芯金とゴム体とを分離する場合に
は、誘導加熱装置を構成するコイル部等を廃棄処理すべ
き走行用履帯の形状に応じて交換する必要があり、これ
により、廃棄処理作業の効率が著しく低下してしまうと
いう問題がある。また、走行用履帯の形状に対応した形
状を有する複数種の誘導加熱装置を予め用意することに
より、廃棄処理装置全体のコストが嵩んでしまうという
問題がある。
を用いて走行用履帯の芯金とゴム体とを分離する場合に
は、誘導加熱装置を構成するコイル部等を廃棄処理すべ
き走行用履帯の形状に応じて交換する必要があり、これ
により、廃棄処理作業の効率が著しく低下してしまうと
いう問題がある。また、走行用履帯の形状に対応した形
状を有する複数種の誘導加熱装置を予め用意することに
より、廃棄処理装置全体のコストが嵩んでしまうという
問題がある。
【0008】さらに、分離装置は、走行用履帯のゴム体
に設けられた凹凸部等に係合した状態で該ゴム体に対し
て芯金の長手方向に沿う引張力を付与することにより、
ゴム体を芯金から引裂く構成となっているから、走行用
履帯の種類の変化に応じてゴム体の形状が変化した場合
には、ゴム体と係合アームとが確実に係合できなくな
り、その結果、芯金からゴム体を確実に分離することが
できなくなるという問題がある。
に設けられた凹凸部等に係合した状態で該ゴム体に対し
て芯金の長手方向に沿う引張力を付与することにより、
ゴム体を芯金から引裂く構成となっているから、走行用
履帯の種類の変化に応じてゴム体の形状が変化した場合
には、ゴム体と係合アームとが確実に係合できなくな
り、その結果、芯金からゴム体を確実に分離することが
できなくなるという問題がある。
【0009】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、形状の異なる複数種の走行用履帯に対し
ても効率良く廃棄処理作業を行うことができるようにし
た走行用履帯の廃棄処理装置を提供することを目的とし
ている。
されたもので、形状の異なる複数種の走行用履帯に対し
ても効率良く廃棄処理作業を行うことができるようにし
た走行用履帯の廃棄処理装置を提供することを目的とし
ている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明は、ゴム体と該ゴム体内に埋設された芯金
とからなる走行用履帯の芯金を加熱する加熱手段と、該
加熱手段によって加熱された芯金からゴム体を分離する
分離手段とからなる走行用履帯の廃棄処理装置に適用さ
れる。
ために本発明は、ゴム体と該ゴム体内に埋設された芯金
とからなる走行用履帯の芯金を加熱する加熱手段と、該
加熱手段によって加熱された芯金からゴム体を分離する
分離手段とからなる走行用履帯の廃棄処理装置に適用さ
れる。
【0011】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記加熱手段は、少なくとも前記芯金の長手方
向に離間して設けられ交番電流が印加されることにより
該芯金を誘導加熱する一対の誘導加熱部を有し、該各誘
導加熱部を走行用履帯の形状に応じて芯金の長手方向に
移動可能な構成としたことにある。
特徴は、前記加熱手段は、少なくとも前記芯金の長手方
向に離間して設けられ交番電流が印加されることにより
該芯金を誘導加熱する一対の誘導加熱部を有し、該各誘
導加熱部を走行用履帯の形状に応じて芯金の長手方向に
移動可能な構成としたことにある。
【0012】上記構成によれば、加熱手段の各誘導加熱
部を芯金の長手方向に移動させることにより、例えば廃
棄処理すべき走行用履帯の種類の変化に伴って芯金の形
状が変化しても、この芯金の形状の変化にかかわらず各
誘導加熱部を常に芯金に近接させ該芯金を効率良く加熱
することができる。
部を芯金の長手方向に移動させることにより、例えば廃
棄処理すべき走行用履帯の種類の変化に伴って芯金の形
状が変化しても、この芯金の形状の変化にかかわらず各
誘導加熱部を常に芯金に近接させ該芯金を効率良く加熱
することができる。
【0013】また、請求項2の発明は、前記分離手段
は、前記走行用履帯の芯金をその長手方向で位置決めす
る位置決め治具と、該位置決め治具によって位置決めさ
れた芯金からゴム体を分離すべく該ゴム体に係合し前記
芯金の長手方向に沿った引張力を付与する一対の係合ア
ームとを有し、前記位置決め治具と前記各係合アームと
を走行用履帯の形状に応じて取換え可能な構成としたこ
とにある。
は、前記走行用履帯の芯金をその長手方向で位置決めす
る位置決め治具と、該位置決め治具によって位置決めさ
れた芯金からゴム体を分離すべく該ゴム体に係合し前記
芯金の長手方向に沿った引張力を付与する一対の係合ア
ームとを有し、前記位置決め治具と前記各係合アームと
を走行用履帯の形状に応じて取換え可能な構成としたこ
とにある。
【0014】上記構成によれば、走行用履帯の形状に応
じて位置決め治具および各係合アームを取換えることに
より、走行用履帯の芯金を位置決め治具によって確実に
位置決めした状態で各係合アームをゴム体に係合させ、
該ゴム体に芯金の長手方向に沿った引張力を付与するこ
とにより、走行用履帯の形状にかかわらず分離手段によ
って確実に芯金とゴム体とを分離することができる。
じて位置決め治具および各係合アームを取換えることに
より、走行用履帯の芯金を位置決め治具によって確実に
位置決めした状態で各係合アームをゴム体に係合させ、
該ゴム体に芯金の長手方向に沿った引張力を付与するこ
とにより、走行用履帯の形状にかかわらず分離手段によ
って確実に芯金とゴム体とを分離することができる。
【0015】さらに、請求項3の発明は、前記加熱手段
は、少なくとも前記芯金の長手方向で離間して設けられ
交番電流が印加されることにより該芯金を誘導加熱する
一対の誘導加熱部を有し、該各誘導加熱部を走行用履帯
の形状に応じて芯金の長手方向に移動可能な構成とし、
前記分離手段は、前記走行用履帯の芯金をその長手方向
で位置決めする位置決め治具と、該位置決め治具によっ
て位置決めされた芯金からゴム体を分離すべく該ゴム体
に係合し前記芯金の長手方向に沿った引張力を付与する
一対の係合アームとを有し、前記位置決め治具と前記各
係合アームとを走行用履帯の形状に応じて取換え可能な
構成としたことにある。
は、少なくとも前記芯金の長手方向で離間して設けられ
交番電流が印加されることにより該芯金を誘導加熱する
一対の誘導加熱部を有し、該各誘導加熱部を走行用履帯
の形状に応じて芯金の長手方向に移動可能な構成とし、
前記分離手段は、前記走行用履帯の芯金をその長手方向
で位置決めする位置決め治具と、該位置決め治具によっ
て位置決めされた芯金からゴム体を分離すべく該ゴム体
に係合し前記芯金の長手方向に沿った引張力を付与する
一対の係合アームとを有し、前記位置決め治具と前記各
係合アームとを走行用履帯の形状に応じて取換え可能な
構成としたことにある。
【0016】上記構成によれば、加熱手段の各誘導加熱
部を芯金の長手方向に移動させることにより、該各誘導
加熱部を常に芯金に近接した位置で効率良く該芯金を加
熱することができる。また、走行用履帯の形状に応じて
位置決め治具および各係合アームを取換えることによ
り、芯金を位置決め治具によって確実に位置決めした状
態で各係合アームをゴム体に係合させ該ゴム体に引張力
を付与することができる。従って、廃棄処理すべき走行
用履帯の種類の変化にかかわらず、加熱手段によって芯
金を効率良く加熱でき、加熱した芯金から分離手段によ
って確実にゴム体を分離することができる。
部を芯金の長手方向に移動させることにより、該各誘導
加熱部を常に芯金に近接した位置で効率良く該芯金を加
熱することができる。また、走行用履帯の形状に応じて
位置決め治具および各係合アームを取換えることによ
り、芯金を位置決め治具によって確実に位置決めした状
態で各係合アームをゴム体に係合させ該ゴム体に引張力
を付与することができる。従って、廃棄処理すべき走行
用履帯の種類の変化にかかわらず、加熱手段によって芯
金を効率良く加熱でき、加熱した芯金から分離手段によ
って確実にゴム体を分離することができる。
【0017】そして、請求項4の発明は、ボルト収容穴
が形成されたゴム体と該ゴム体内に埋設されボルト挿通
穴が形成された芯金とからなる走行用履帯の廃棄処理装
置であって、前記走行用履帯の芯金を加熱する加熱手段
は、少なくとも前記芯金の長手方向に移動可能に設けら
れ、交番電流が印加されることにより該芯金を誘導加熱
する一対の誘導加熱部を有する構成とし、前記加熱手段
によって加熱された芯金からゴム体を分離する分離手段
は、前記芯金のボルト挿通穴に係合することにより該芯
金をその長手方向で位置決めする係合突起を備えた位置
決め治具と、前記ゴム体のボルト収容穴に係合し前記芯
金の長手方向に沿った引張力を付与する係合爪を備えた
一対の係合アームとを有し、前記位置決め治具と前記各
係合アームとを走行用履帯の形状に応じて取換え可能な
構成としたことにある。
が形成されたゴム体と該ゴム体内に埋設されボルト挿通
穴が形成された芯金とからなる走行用履帯の廃棄処理装
置であって、前記走行用履帯の芯金を加熱する加熱手段
は、少なくとも前記芯金の長手方向に移動可能に設けら
れ、交番電流が印加されることにより該芯金を誘導加熱
する一対の誘導加熱部を有する構成とし、前記加熱手段
によって加熱された芯金からゴム体を分離する分離手段
は、前記芯金のボルト挿通穴に係合することにより該芯
金をその長手方向で位置決めする係合突起を備えた位置
決め治具と、前記ゴム体のボルト収容穴に係合し前記芯
金の長手方向に沿った引張力を付与する係合爪を備えた
一対の係合アームとを有し、前記位置決め治具と前記各
係合アームとを走行用履帯の形状に応じて取換え可能な
構成としたことにある。
【0018】上記構成によれば、ボルト収容穴が形成さ
れたゴム体と該ゴム体内に埋設されボルト挿通穴が形成
された芯金とからなる走行用履帯に対し、加熱手段の各
誘導加熱部を芯金の長手方向に移動させることにより、
該各誘導加熱部を常に芯金に近接した位置に配設した状
態で効率良く芯金を加熱することができる。また、走行
用履帯の形状に応じて位置決め治具および各係合アーム
を取換えることにより、位置決め治具の係合突起を芯金
のボルト挿通穴に係合させて該芯金を確実に位置決めし
た状態で、各係合アームの係合爪をゴム体のボルト収容
穴に係合させて該ゴム体に確実に引張力を付与すること
ができる。従って、ボルト収容穴が形成されたゴム体と
該ゴム体内に埋設されボルト挿通穴が形成された芯金と
からなる走行用履帯に対しても、該走行用履帯の種類の
変化にかかわらず、加熱手段によって芯金を効率良く加
熱できると共に、加熱された芯金から分離手段によって
確実にゴム体を分離することができる。
れたゴム体と該ゴム体内に埋設されボルト挿通穴が形成
された芯金とからなる走行用履帯に対し、加熱手段の各
誘導加熱部を芯金の長手方向に移動させることにより、
該各誘導加熱部を常に芯金に近接した位置に配設した状
態で効率良く芯金を加熱することができる。また、走行
用履帯の形状に応じて位置決め治具および各係合アーム
を取換えることにより、位置決め治具の係合突起を芯金
のボルト挿通穴に係合させて該芯金を確実に位置決めし
た状態で、各係合アームの係合爪をゴム体のボルト収容
穴に係合させて該ゴム体に確実に引張力を付与すること
ができる。従って、ボルト収容穴が形成されたゴム体と
該ゴム体内に埋設されボルト挿通穴が形成された芯金と
からなる走行用履帯に対しても、該走行用履帯の種類の
変化にかかわらず、加熱手段によって芯金を効率良く加
熱できると共に、加熱された芯金から分離手段によって
確実にゴム体を分離することができる。
【0019】また、請求項5の発明は、前記加熱手段の
誘導加熱部は、前記芯金の長手方向中間部に設けられる
内側コイル部と、該内側コイル部を挟んで前記芯金の長
手方向に離間した一対の外側コイル部とからなり、該各
外側コイル部を走行用履帯の形状に応じて芯金の長手方
向に移動させる構成としたことにある。
誘導加熱部は、前記芯金の長手方向中間部に設けられる
内側コイル部と、該内側コイル部を挟んで前記芯金の長
手方向に離間した一対の外側コイル部とからなり、該各
外側コイル部を走行用履帯の形状に応じて芯金の長手方
向に移動させる構成としたことにある。
【0020】上記構成によれば、加熱手段は、内側コイ
ル部によって芯金の長手方向中間部を加熱できると共
に、各外側コイル部によって芯金の長手方向両側部分を
一様に加熱することができる。そして、廃棄処理すべき
走行用履帯の種類の変化に伴って芯金の形状が変化して
も、各外側コイル部を芯金の長手方向に移動させること
により、該各外側コイル部と内側コイル部とによって芯
金を一様に効率良く加熱することができる。
ル部によって芯金の長手方向中間部を加熱できると共
に、各外側コイル部によって芯金の長手方向両側部分を
一様に加熱することができる。そして、廃棄処理すべき
走行用履帯の種類の変化に伴って芯金の形状が変化して
も、各外側コイル部を芯金の長手方向に移動させること
により、該各外側コイル部と内側コイル部とによって芯
金を一様に効率良く加熱することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って説明する。
図面に従って説明する。
【0022】まず、図1ないし図4は本発明による第1
の実施例によって廃棄処理される対象物としての走行用
履帯を示している。
の実施例によって廃棄処理される対象物としての走行用
履帯を示している。
【0023】図において、1はゴムクローラによって構
成された走行用履帯で、該走行用履帯1は図1ないし図
4に示す如く、弾性樹脂材料により一定の幅寸法をもっ
た帯形状の無端ベルトとして形成されたゴム体2と、該
ゴム体2内に一定の間隔をもって互いに平行となるよう
に埋設された複数(多数)個の芯金3,3,…と、該各
芯金3の上面部3Aから僅かに離間してゴム体2中に埋
設され、該ゴム体2の長手方向に伸長した編込み鋼線等
からなる補強帯4,4とから大略構成されている。
成された走行用履帯で、該走行用履帯1は図1ないし図
4に示す如く、弾性樹脂材料により一定の幅寸法をもっ
た帯形状の無端ベルトとして形成されたゴム体2と、該
ゴム体2内に一定の間隔をもって互いに平行となるよう
に埋設された複数(多数)個の芯金3,3,…と、該各
芯金3の上面部3Aから僅かに離間してゴム体2中に埋
設され、該ゴム体2の長手方向に伸長した編込み鋼線等
からなる補強帯4,4とから大略構成されている。
【0024】ここで、走行用履帯1のゴム体2にはその
接地面となる表面側に、例えばほぼ四角形状をなして突
出するラグ2A,2A,…が一体形成され、該各ラグ2
Aはゴム体2の幅方向に離間して交互に配設される構成
となっている。そして、各ラグ2Aは一定の厚みを有
し、地面に接触したときに油圧ショベル等の車両に強い
グリップ力(走行用の駆動力)を伝えるようになってい
る。
接地面となる表面側に、例えばほぼ四角形状をなして突
出するラグ2A,2A,…が一体形成され、該各ラグ2
Aはゴム体2の幅方向に離間して交互に配設される構成
となっている。そして、各ラグ2Aは一定の厚みを有
し、地面に接触したときに油圧ショベル等の車両に強い
グリップ力(走行用の駆動力)を伝えるようになってい
る。
【0025】また、ゴム体2の幅方向中央部には各芯金
3の間に位置して泥抜き用の角穴5,5,…が穿設さ
れ、該各角穴5は路上走行時に泥土等がゴム体2の裏面
2B側に入り込んだとしても、これらの泥土を表面側の
各ラグ2A間等に排出させるものである。
3の間に位置して泥抜き用の角穴5,5,…が穿設さ
れ、該各角穴5は路上走行時に泥土等がゴム体2の裏面
2B側に入り込んだとしても、これらの泥土を表面側の
各ラグ2A間等に排出させるものである。
【0026】一方、走行用履帯1の各芯金3には、図2
および図3に示す如く左,右一対の突起部3B,3Bが
一体形成され、該各突起部3Bはゴム体2の裏面2B側
から突出している。そして、該各突起部3Bは油圧ショ
ベルの下部走行体等に設ける走行用減速機のスプロケッ
ト(図示せず)等に係合し、このスプロケットから走行
用履帯1が外れるのを防止する構成となっている。
および図3に示す如く左,右一対の突起部3B,3Bが
一体形成され、該各突起部3Bはゴム体2の裏面2B側
から突出している。そして、該各突起部3Bは油圧ショ
ベルの下部走行体等に設ける走行用減速機のスプロケッ
ト(図示せず)等に係合し、このスプロケットから走行
用履帯1が外れるのを防止する構成となっている。
【0027】次に、図5ないし図22は第1の実施例に
よる走行用履帯の廃棄処理装置を示している。
よる走行用履帯の廃棄処理装置を示している。
【0028】図において、11は走行用履帯の廃棄処理
装置を示し、該廃棄処理装置11は図5および図6に示
すように、後述する第1の搬送装置12と、切断装置2
1と、第2の搬送装置32と、切込み装置45と、誘導
加熱装置50と、履帯分離装置61とから大略構成され
ている。
装置を示し、該廃棄処理装置11は図5および図6に示
すように、後述する第1の搬送装置12と、切断装置2
1と、第2の搬送装置32と、切込み装置45と、誘導
加熱装置50と、履帯分離装置61とから大略構成され
ている。
【0029】12は廃棄処理すべき走行用履帯1を切断
装置21に向けて搬送する第1の搬送装置を示し、該第
1の搬送装置12は、フロア上に配設されて左,右方向
に水平に延びるフレーム13上に設けられている。そし
て、第1の搬送装置12は、フレーム13上に複数のブ
ラケット14,14,…を介して固定され、互いに平行
にフレーム13の長手方向に伸長する一対の支持板1
5,15と、該各支持板15の間に位置してフレーム1
3上に設けられた搬送シリンダ16と、該搬送シリンダ
16のロッド16A先端に配設された後述のフック18
とから構成されている。
装置21に向けて搬送する第1の搬送装置を示し、該第
1の搬送装置12は、フロア上に配設されて左,右方向
に水平に延びるフレーム13上に設けられている。そし
て、第1の搬送装置12は、フレーム13上に複数のブ
ラケット14,14,…を介して固定され、互いに平行
にフレーム13の長手方向に伸長する一対の支持板1
5,15と、該各支持板15の間に位置してフレーム1
3上に設けられた搬送シリンダ16と、該搬送シリンダ
16のロッド16A先端に配設された後述のフック18
とから構成されている。
【0030】ここで、搬送シリンダ16は、例えば油圧
源(図示せず)からの圧油の給排によりロッド16Aを
伸縮させる油圧シリンダにより構成され、フレーム13
の幅方向に架設された複数の梁17,17,…のうち切
断装置21の近傍に位置する2つの上面側に固定されて
いる。
源(図示せず)からの圧油の給排によりロッド16Aを
伸縮させる油圧シリンダにより構成され、フレーム13
の幅方向に架設された複数の梁17,17,…のうち切
断装置21の近傍に位置する2つの上面側に固定されて
いる。
【0031】18は搬送シリンダ16のロッド16A先
端に配設されたフックで、該フック18は図7および図
8に示すように、ほぼL字状に形成されたブロック18
Aと、該ブロック18Aの上面側に直立した係合爪18
Bとを有している。ここで、ブロック18Aの一側面に
は案内ローラ19が回転可能に取付けられ、該案内ロー
ラ19は、フレーム13上にブラケット等を介して水平
方向に延設された断面コ字状の案内レール20に沿って
転動するようになっている。従って、例えば搬送シリン
ダ16のロッド16Aが伸縮したときに、フック18は
案内レール20内を転動する案内ローラ19に案内され
つつ、ブロック18Aがフレーム13と平行に進退動す
るようになっている。
端に配設されたフックで、該フック18は図7および図
8に示すように、ほぼL字状に形成されたブロック18
Aと、該ブロック18Aの上面側に直立した係合爪18
Bとを有している。ここで、ブロック18Aの一側面に
は案内ローラ19が回転可能に取付けられ、該案内ロー
ラ19は、フレーム13上にブラケット等を介して水平
方向に延設された断面コ字状の案内レール20に沿って
転動するようになっている。従って、例えば搬送シリン
ダ16のロッド16Aが伸縮したときに、フック18は
案内レール20内を転動する案内ローラ19に案内され
つつ、ブロック18Aがフレーム13と平行に進退動す
るようになっている。
【0032】また、係合爪18Bは、その基端側がラチ
ェット機構(図示せず)等を介してブロック18Aに取
付けられ、ブロック18Aの上面側に直立した先端側が
一方向にのみ揺動するのを許すようになっている。そし
て、例えば搬送シリンダ16のロッド16Aが伸長する
ときには、後述するように係合爪18Bの先端側が直立
状態を保ち、走行用履帯1の芯金3に係合してこれを押
圧する。また、ロッド16Aが縮小するときには、係合
爪18Bが図8中に二点鎖線で示すように、芯金3に当
接して揺動し、芯金3に対する係合爪18Bの係合が解
除される。
ェット機構(図示せず)等を介してブロック18Aに取
付けられ、ブロック18Aの上面側に直立した先端側が
一方向にのみ揺動するのを許すようになっている。そし
て、例えば搬送シリンダ16のロッド16Aが伸長する
ときには、後述するように係合爪18Bの先端側が直立
状態を保ち、走行用履帯1の芯金3に係合してこれを押
圧する。また、ロッド16Aが縮小するときには、係合
爪18Bが図8中に二点鎖線で示すように、芯金3に当
接して揺動し、芯金3に対する係合爪18Bの係合が解
除される。
【0033】そして、第1の搬送装置12は、直線状に
伸展させた走行用履帯1の裏面2Bを各支持板15上に
載置し、搬送シリンダ16のロッド16A先端に配設さ
れたフック18の係合爪18Bを走行用履帯1の芯金3
に係合させた状態で、搬送シリンダ16を作動させる。
これにより、走行用履帯1が切断装置21に向けて一定
のピッチL(搬送シリンダ16のストローク)毎に間欠
的に搬送されるようになっている。
伸展させた走行用履帯1の裏面2Bを各支持板15上に
載置し、搬送シリンダ16のロッド16A先端に配設さ
れたフック18の係合爪18Bを走行用履帯1の芯金3
に係合させた状態で、搬送シリンダ16を作動させる。
これにより、走行用履帯1が切断装置21に向けて一定
のピッチL(搬送シリンダ16のストローク)毎に間欠
的に搬送されるようになっている。
【0034】21は第1の搬送装置12の下流側に配設
された切断装置を示し、該切断装置21は図7および図
8等に示す如く、フレーム13を幅方向で挟むようにフ
ロア上に立設された後述の支持フレーム22と、走行用
履帯1の下面側を支持すべくフレーム13上に配設され
た一対の支持台23,23と、支持フレーム22に配設
された一対の油圧シリンダ24,24と、各支持台23
上で走行用履帯1を複数の履帯片P,P,…に切断すべ
く各油圧シリンダ24のロッド24A先端に取付けられ
た第1のカッター刃27A,第2のカッター刃27B
と、走行用履帯1を各支持台23上に押付けるべく該各
カッター刃27A,27Bの近傍にそれぞれ設けられた
押え機構28,28とから大略構成されている。
された切断装置を示し、該切断装置21は図7および図
8等に示す如く、フレーム13を幅方向で挟むようにフ
ロア上に立設された後述の支持フレーム22と、走行用
履帯1の下面側を支持すべくフレーム13上に配設され
た一対の支持台23,23と、支持フレーム22に配設
された一対の油圧シリンダ24,24と、各支持台23
上で走行用履帯1を複数の履帯片P,P,…に切断すべ
く各油圧シリンダ24のロッド24A先端に取付けられ
た第1のカッター刃27A,第2のカッター刃27B
と、走行用履帯1を各支持台23上に押付けるべく該各
カッター刃27A,27Bの近傍にそれぞれ設けられた
押え機構28,28とから大略構成されている。
【0035】ここで、支持フレーム22は、フレーム1
3を幅方向で挟むようにフロア上に立設された一対の支
柱22A,22Aと、該各支柱22Aの上端側に固着さ
れた上側補強梁22Bと、支柱22Aの途中部位に固着
された下側補強梁22Cとから堅固な枠構造をもって形
成されている。
3を幅方向で挟むようにフロア上に立設された一対の支
柱22A,22Aと、該各支柱22Aの上端側に固着さ
れた上側補強梁22Bと、支柱22Aの途中部位に固着
された下側補強梁22Cとから堅固な枠構造をもって形
成されている。
【0036】23,23は走行用履帯1を下面側から支
持すべく、フレーム13上にその幅方向で対向するよう
に設けられた一対の支持台で、該各支持台23の長手方
向中間部には各カッター刃27A,27Bの刃先を逃が
すための隙間23Aが形成されている。また、各支持台
23の上面側は隙間23Aを頂点とする山形の傾斜面2
3Bとなっている。そして、各支持台23は図8に示す
ように、走行用履帯1をそのゴム体2の裏面2B側から
支持するようになっている。
持すべく、フレーム13上にその幅方向で対向するよう
に設けられた一対の支持台で、該各支持台23の長手方
向中間部には各カッター刃27A,27Bの刃先を逃が
すための隙間23Aが形成されている。また、各支持台
23の上面側は隙間23Aを頂点とする山形の傾斜面2
3Bとなっている。そして、各支持台23は図8に示す
ように、走行用履帯1をそのゴム体2の裏面2B側から
支持するようになっている。
【0037】24,24は支持フレーム22の上側補強
梁22Bに取付けられた駆動手段としての油圧シリンダ
で、該各油圧シリンダ24は図8に示すように、上側補
強梁22Bの下面側にボルト25,25を介して取付け
られた支持板26に下向きに固定され、ロッド24Aが
下向きに突出している。そして、該各油圧シリンダ24
は油圧源(図示せず)から圧油が給排されることによ
り、ロッド24Aを伸縮させて各カッター刃27A,2
7Bを各押え機構28と共に上,下に昇降させるもので
ある。
梁22Bに取付けられた駆動手段としての油圧シリンダ
で、該各油圧シリンダ24は図8に示すように、上側補
強梁22Bの下面側にボルト25,25を介して取付け
られた支持板26に下向きに固定され、ロッド24Aが
下向きに突出している。そして、該各油圧シリンダ24
は油圧源(図示せず)から圧油が給排されることによ
り、ロッド24Aを伸縮させて各カッター刃27A,2
7Bを各押え機構28と共に上,下に昇降させるもので
ある。
【0038】ここで、支持板26に形成された各ボルト
25のボルト挿通穴26A,26Aは、フレーム13の
長手方向(走行用履帯1の長さ方向)に延びる長穴とな
っている。従って、各ボルト25に対して各ボルト挿通
穴26Aを相対移動させることにより、上側補強梁22
Bに対する支持板26の取付位置を走行用履帯1の長さ
方向に調整することができ、各カッター刃27A,27
Bによる走行用履帯1の切断位置を該走行用履帯1の長
さ方向で個別に調整できる構成となっている。
25のボルト挿通穴26A,26Aは、フレーム13の
長手方向(走行用履帯1の長さ方向)に延びる長穴とな
っている。従って、各ボルト25に対して各ボルト挿通
穴26Aを相対移動させることにより、上側補強梁22
Bに対する支持板26の取付位置を走行用履帯1の長さ
方向に調整することができ、各カッター刃27A,27
Bによる走行用履帯1の切断位置を該走行用履帯1の長
さ方向で個別に調整できる構成となっている。
【0039】27A,27Bは各油圧シリンダ24のロ
ッド24A先端側に保持具等を介して着脱可能に装着さ
れた第1,第2のカッター刃を示し、該第1,第2のカ
ッター刃27A,27Bは強靭な刃物材料等から矩形の
平板状に形成され、その先端(下端)側はエッジ形状と
なっている。ここで、各カッター刃27A,27Bは、
その幅寸法が走行用履帯1(ゴム体2)の幅寸法の約1
/2に設定され、例えば走行用履帯1(ゴム体2)の中
央部に形成された角穴5よりも小さな隙間をあけて走行
用履帯1の幅方向に連なるように配設されている。
ッド24A先端側に保持具等を介して着脱可能に装着さ
れた第1,第2のカッター刃を示し、該第1,第2のカ
ッター刃27A,27Bは強靭な刃物材料等から矩形の
平板状に形成され、その先端(下端)側はエッジ形状と
なっている。ここで、各カッター刃27A,27Bは、
その幅寸法が走行用履帯1(ゴム体2)の幅寸法の約1
/2に設定され、例えば走行用履帯1(ゴム体2)の中
央部に形成された角穴5よりも小さな隙間をあけて走行
用履帯1の幅方向に連なるように配設されている。
【0040】そして、各カッター刃27A,27Bは各
油圧シリンダ24で下向きに駆動されることにより、図
9に示すように、第1のカッター刃27Aが角穴5の一
側でゴム体2を切断し、第2のカッター刃27Bが角穴
5の他側でゴム体2を切断するようになっている。そし
て、第1のカッター刃27Aの切断位置と、第2のカッ
ター刃27Bの切断位置とは、上述した各支持板26の
支持フレーム22に対する取付位置を調整することによ
り、走行用履帯1の長さ方向に関して個別に調整するこ
とができ、走行用履帯1の芯金3との干渉を防止できる
ようになっている。
油圧シリンダ24で下向きに駆動されることにより、図
9に示すように、第1のカッター刃27Aが角穴5の一
側でゴム体2を切断し、第2のカッター刃27Bが角穴
5の他側でゴム体2を切断するようになっている。そし
て、第1のカッター刃27Aの切断位置と、第2のカッ
ター刃27Bの切断位置とは、上述した各支持板26の
支持フレーム22に対する取付位置を調整することによ
り、走行用履帯1の長さ方向に関して個別に調整するこ
とができ、走行用履帯1の芯金3との干渉を防止できる
ようになっている。
【0041】28,28は各カッター刃27A,27B
による切断時に走行用履帯1を各支持台23上に押付け
る押え機構を示し、該各押え機構28は、各カッター刃
27A,27Bの両側面にそれぞれ固着され、先端側が
水平方向に突出して自由端となった一対の支承板29,
29と、上端側が該各支承板29の先端側に摺動変位可
能に取付けられ、下端側が走行用履帯1の表面側に押付
けられるパッド部30Aとなった一対の押えパッド3
0,30と、該各押えパッド30のパッド部30Aを走
行用履帯1側に向けて付勢するばね31,31とから構
成されている。
による切断時に走行用履帯1を各支持台23上に押付け
る押え機構を示し、該各押え機構28は、各カッター刃
27A,27Bの両側面にそれぞれ固着され、先端側が
水平方向に突出して自由端となった一対の支承板29,
29と、上端側が該各支承板29の先端側に摺動変位可
能に取付けられ、下端側が走行用履帯1の表面側に押付
けられるパッド部30Aとなった一対の押えパッド3
0,30と、該各押えパッド30のパッド部30Aを走
行用履帯1側に向けて付勢するばね31,31とから構
成されている。
【0042】ここで、各ばね31は各支承板29の先端
側と各押えパッド30のパッド部30Aとの間にプリセ
ット状態で配設され、各押えパッド30のパッド部30
Aを常時下向きに付勢している。そして、各カッター刃
27A,27Bによる走行用履帯1の切断時には、走行
用履帯1(ゴム体2)の表面側にカッター刃27A,2
7Bの刃先が接触するに先立って、各押えパッド30の
パッド部30Aを走行用履帯1の表面側に押付けると共
に、切断途中にあっても各押えパッド30と各支持台2
3との間で走行用履帯1を強く挟持させるように、各ば
ね31を大きなばね力に設定している。
側と各押えパッド30のパッド部30Aとの間にプリセ
ット状態で配設され、各押えパッド30のパッド部30
Aを常時下向きに付勢している。そして、各カッター刃
27A,27Bによる走行用履帯1の切断時には、走行
用履帯1(ゴム体2)の表面側にカッター刃27A,2
7Bの刃先が接触するに先立って、各押えパッド30の
パッド部30Aを走行用履帯1の表面側に押付けると共
に、切断途中にあっても各押えパッド30と各支持台2
3との間で走行用履帯1を強く挟持させるように、各ば
ね31を大きなばね力に設定している。
【0043】32は切断装置21の下流側に位置してフ
レーム13上に設けられた第2の搬送装置を示し、該第
2の搬送装置32は、切断装置21によって切断された
走行用履帯1の履帯片Pを誘導加熱装置50に向けて搬
送するものである。ここで、該第2の搬送装置32は図
10ないし図13等に示すように、フレーム13上に複
数のブラケット33,33,…を介して固定され、互い
に平行にフレーム13の長手方向に伸長する一対の支持
板34,34と、該各支持板34の間に位置してフレー
ム13上に設けられた後述の昇降ユニット35と、該昇
降ユニット35の基板38上に配設された搬送ユニット
39とから大略構成されている。
レーム13上に設けられた第2の搬送装置を示し、該第
2の搬送装置32は、切断装置21によって切断された
走行用履帯1の履帯片Pを誘導加熱装置50に向けて搬
送するものである。ここで、該第2の搬送装置32は図
10ないし図13等に示すように、フレーム13上に複
数のブラケット33,33,…を介して固定され、互い
に平行にフレーム13の長手方向に伸長する一対の支持
板34,34と、該各支持板34の間に位置してフレー
ム13上に設けられた後述の昇降ユニット35と、該昇
降ユニット35の基板38上に配設された搬送ユニット
39とから大略構成されている。
【0044】35は各支持板34の間に位置してフレー
ム13上に設けられた昇降ユニットで、該昇降ユニット
35は図11および図12に示すように、フレーム13
の幅方向に架設され長手方向に離間した一対の梁36,
36と、該各梁36の下面側にロッド37Aを上向きに
して取付けられた油圧式の昇降シリンダ37,37と、
該各昇降シリンダ37のロッド37A先端に固定され、
フレーム13の長手方向に延びる長方形状の基板38と
を有している。
ム13上に設けられた昇降ユニットで、該昇降ユニット
35は図11および図12に示すように、フレーム13
の幅方向に架設され長手方向に離間した一対の梁36,
36と、該各梁36の下面側にロッド37Aを上向きに
して取付けられた油圧式の昇降シリンダ37,37と、
該各昇降シリンダ37のロッド37A先端に固定され、
フレーム13の長手方向に延びる長方形状の基板38と
を有している。
【0045】そして、該昇降ユニット35は、各昇降シ
リンダ37への圧油の給排に応じて、基板38を図11
に示す下降位置と図12に示す上昇位置との間で昇降さ
せるものである。
リンダ37への圧油の給排に応じて、基板38を図11
に示す下降位置と図12に示す上昇位置との間で昇降さ
せるものである。
【0046】39は昇降ユニット35の基板38上に設
けられた搬送ユニットで、該搬送ユニット39は、基板
38上に複数のローラ40,40,…を介して移動可能
に設けられ、フレーム13の長手方向に延びる一対のス
ライド板41,41と、該各スライド板41の間に位置
して基板38上に配設された油圧式の搬送シリンダ42
とを有している。
けられた搬送ユニットで、該搬送ユニット39は、基板
38上に複数のローラ40,40,…を介して移動可能
に設けられ、フレーム13の長手方向に延びる一対のス
ライド板41,41と、該各スライド板41の間に位置
して基板38上に配設された油圧式の搬送シリンダ42
とを有している。
【0047】ここで、各スライド板41は、基板38の
幅方向両側に互いに平行となるように配設され、その外
側面の下端側には基板38上を転動する複数のローラ4
0,40,…が軸支されている。また、各スライド板4
1の上端側には、後述するように履帯片Pに埋設された
芯金3に係合する複数の係合突起41A,41A,…
が、所定のピッチLをもって上向きに突設されている。
幅方向両側に互いに平行となるように配設され、その外
側面の下端側には基板38上を転動する複数のローラ4
0,40,…が軸支されている。また、各スライド板4
1の上端側には、後述するように履帯片Pに埋設された
芯金3に係合する複数の係合突起41A,41A,…
が、所定のピッチLをもって上向きに突設されている。
【0048】また、搬送シリンダ42は、その基端側が
ブラケット43を介して基板38上に固定され、ロッド
42Aの先端側は連結板44を介して各スライド板41
に連結されている。そして、搬送ユニット39は、搬送
シリンダ42への圧油の給排に応じて、各スライド板4
1を図11に示す初期位置と図13に示す搬送位置との
間で移動させるものである。
ブラケット43を介して基板38上に固定され、ロッド
42Aの先端側は連結板44を介して各スライド板41
に連結されている。そして、搬送ユニット39は、搬送
シリンダ42への圧油の給排に応じて、各スライド板4
1を図11に示す初期位置と図13に示す搬送位置との
間で移動させるものである。
【0049】そして、第2の搬送装置32は、搬送ユニ
ット39の各スライド板41を初期位置に位置決めした
状態で、昇降ユニット35の基板38を上昇位置に移行
させることにより、各スライド板41の各係合突起41
Aを各支持板34上に載置された履帯片Pの芯金3に係
合し得る位置に位置決めした後、搬送ユニット39の各
スライド板41を初期位置から搬送位置に移行させるこ
とにより、該各スライド板41の各係合突起41Aを履
帯片Pの芯金3に係合させて押圧し、各履帯片Pを誘導
加熱装置50へ向けて間欠的に搬送する構成となってい
る。
ット39の各スライド板41を初期位置に位置決めした
状態で、昇降ユニット35の基板38を上昇位置に移行
させることにより、各スライド板41の各係合突起41
Aを各支持板34上に載置された履帯片Pの芯金3に係
合し得る位置に位置決めした後、搬送ユニット39の各
スライド板41を初期位置から搬送位置に移行させるこ
とにより、該各スライド板41の各係合突起41Aを履
帯片Pの芯金3に係合させて押圧し、各履帯片Pを誘導
加熱装置50へ向けて間欠的に搬送する構成となってい
る。
【0050】45は第2の搬送装置32の途中に位置し
てフレーム13の上方に配設された切込み装置を示し、
該切込み装置45は図10ないし図13等に示すよう
に、フレーム13の幅方向両側から上向きに立上がるコ
字状の支持枠体46と、該支持枠体46の上面側に配設
されたモータ47と、第2の搬送装置32をなす各支持
板34の中間部に位置して支持枠体46の内側に回転可
能に軸支され、ベルト48を介してモータ47の出力が
伝達されることにより回転駆動される円板状カッター4
9とからなっている。
てフレーム13の上方に配設された切込み装置を示し、
該切込み装置45は図10ないし図13等に示すよう
に、フレーム13の幅方向両側から上向きに立上がるコ
字状の支持枠体46と、該支持枠体46の上面側に配設
されたモータ47と、第2の搬送装置32をなす各支持
板34の中間部に位置して支持枠体46の内側に回転可
能に軸支され、ベルト48を介してモータ47の出力が
伝達されることにより回転駆動される円板状カッター4
9とからなっている。
【0051】そして、該切込み装置45は、第2の搬送
装置32によって各履帯片Pが各支持板34上を搬送さ
れてくるとき、モータ47によって円板状カッター49
を回転駆動する。これにより、各支持板34と円板状カ
ッター49との間で上,下方向から履帯片Pを挟み込む
ようにして、該履帯片P(ゴム体2)の上面側に、図1
1等に示すように搬送方向に沿って一定深さの切込み部
Cが形成されるようになっている。
装置32によって各履帯片Pが各支持板34上を搬送さ
れてくるとき、モータ47によって円板状カッター49
を回転駆動する。これにより、各支持板34と円板状カ
ッター49との間で上,下方向から履帯片Pを挟み込む
ようにして、該履帯片P(ゴム体2)の上面側に、図1
1等に示すように搬送方向に沿って一定深さの切込み部
Cが形成されるようになっている。
【0052】次に、50は切込み装置45の下流側に位
置してフレーム13上に配設された誘導加熱装置を示
し、該誘導加熱装置50は図10ないし図14等に示す
ように、フレーム13の幅方向両側に配設された一対の
支持台51,51と、該各支持台51等に配設され、外
部の電源(図示せず)から高周波電流等の交番電流が印
加されることにより、各支持台51上に載置された履帯
片Pの芯金3を誘導加熱する後述の誘導加熱部54とか
ら大略構成されている。
置してフレーム13上に配設された誘導加熱装置を示
し、該誘導加熱装置50は図10ないし図14等に示す
ように、フレーム13の幅方向両側に配設された一対の
支持台51,51と、該各支持台51等に配設され、外
部の電源(図示せず)から高周波電流等の交番電流が印
加されることにより、各支持台51上に載置された履帯
片Pの芯金3を誘導加熱する後述の誘導加熱部54とか
ら大略構成されている。
【0053】ここで、各支持台51は図14ないし図1
7に示すように、全体としてほぼ直方体状に形成され、
フレーム13上に配設された固定板52上に一対の案内
レール53,53を介してフレーム13の幅方向に移動
可能に設けられている。そして、各支持台51は図15
に示すように履帯片Pの芯金3に設けられた各突起部3
Bの間隔よりも大なる離間距離をもって対向配置され、
該各突起部3Bを下向きにした状態で履帯片Pの裏面2
B側を支持するようになっている。また、該各支持台5
1には複数の冷却風通路51A,51A,…が形成され
ている。
7に示すように、全体としてほぼ直方体状に形成され、
フレーム13上に配設された固定板52上に一対の案内
レール53,53を介してフレーム13の幅方向に移動
可能に設けられている。そして、各支持台51は図15
に示すように履帯片Pの芯金3に設けられた各突起部3
Bの間隔よりも大なる離間距離をもって対向配置され、
該各突起部3Bを下向きにした状態で履帯片Pの裏面2
B側を支持するようになっている。また、該各支持台5
1には複数の冷却風通路51A,51A,…が形成され
ている。
【0054】54は各支持台51等に配設された誘導加
熱部を示し、該誘導加熱部54は、各支持台51の間に
位置して固定板52上に配設された後述の内側コイル部
55と、各支持台51上に配設されることにより該各支
持台51上に支持された履帯片Pの芯金3の長手方向に
移動可能となった一対の外側コイル部59,59とから
なっている。
熱部を示し、該誘導加熱部54は、各支持台51の間に
位置して固定板52上に配設された後述の内側コイル部
55と、各支持台51上に配設されることにより該各支
持台51上に支持された履帯片Pの芯金3の長手方向に
移動可能となった一対の外側コイル部59,59とから
なっている。
【0055】ここで、内側コイル部55は、フレーム1
3の長手方向に離間した一対のソレノイド型コイル5
6,56と、該各ソレノイド型コイル56を覆う樹脂モ
ールド57とからなっている。そして、各ソレノイド型
コイル56は、導線56Aと、該導線56Aが巻回され
るコア56Bと、該コア56Bに巻回された導線56A
の外側に設けられたヨーク58とから構成され、コア5
6Bとヨーク58とは強磁性体により一体的に形成され
ている。ここで、ヨーク58は図15および図16に示
すように、各支持台51上に履帯片Pが載置された状態
で、導線56Aが樹脂モールド57を介して履帯片Pの
芯金3と対向しない部分にのみ設けられ、図14に示す
ようにほぼコ字状に形成されている。これにより、各ソ
レノイド型コイル56の導線56Aに交番電流を印加し
たときに、導線56Aの周囲に漏れる磁束(漏洩磁束)
が低減でき、履帯片Pの芯金3のうち樹脂モールド57
を介して導線56Aに対向する部位に、効率良く交番磁
界を発生させることができるようになっている。
3の長手方向に離間した一対のソレノイド型コイル5
6,56と、該各ソレノイド型コイル56を覆う樹脂モ
ールド57とからなっている。そして、各ソレノイド型
コイル56は、導線56Aと、該導線56Aが巻回され
るコア56Bと、該コア56Bに巻回された導線56A
の外側に設けられたヨーク58とから構成され、コア5
6Bとヨーク58とは強磁性体により一体的に形成され
ている。ここで、ヨーク58は図15および図16に示
すように、各支持台51上に履帯片Pが載置された状態
で、導線56Aが樹脂モールド57を介して履帯片Pの
芯金3と対向しない部分にのみ設けられ、図14に示す
ようにほぼコ字状に形成されている。これにより、各ソ
レノイド型コイル56の導線56Aに交番電流を印加し
たときに、導線56Aの周囲に漏れる磁束(漏洩磁束)
が低減でき、履帯片Pの芯金3のうち樹脂モールド57
を介して導線56Aに対向する部位に、効率良く交番磁
界を発生させることができるようになっている。
【0056】59,59は内側コイル部55と共に誘導
加熱部54を構成する一対の外側コイル部で、該各外側
コイル部59は、各支持台51の上面側に位置する上面
部59Aと、各支持台51の側面側に屈曲した側面部5
9Bとを有している。ここで、各外側コイル部59は、
円形または楕円形の平板状に巻回した導線の一部をL字
状に屈曲させたL字型コイル60を樹脂モールド等で覆
うことにより形成されている。そして、図15に示すよ
うに各支持台51上に履帯片Pが載置されたときに、各
外側コイル部59の上面部59Aが、履帯片Pの芯金3
のうち各突起部3Bよりも外側の部位に対向し、各外側
コイル部59の側面部59Bが、前記内側コイル部55
との間で各突起部3Bを挟むようになっている。
加熱部54を構成する一対の外側コイル部で、該各外側
コイル部59は、各支持台51の上面側に位置する上面
部59Aと、各支持台51の側面側に屈曲した側面部5
9Bとを有している。ここで、各外側コイル部59は、
円形または楕円形の平板状に巻回した導線の一部をL字
状に屈曲させたL字型コイル60を樹脂モールド等で覆
うことにより形成されている。そして、図15に示すよ
うに各支持台51上に履帯片Pが載置されたときに、各
外側コイル部59の上面部59Aが、履帯片Pの芯金3
のうち各突起部3Bよりも外側の部位に対向し、各外側
コイル部59の側面部59Bが、前記内側コイル部55
との間で各突起部3Bを挟むようになっている。
【0057】そして、内側コイル部55をなす各ソレノ
イド型コイル56と、外側コイル部59をなす各L字型
コイル60とは直列に接続され、外部の電源から高周波
電流を印加することにより、履帯片Pの芯金3に交番磁
界を発生させ、芯金3を加熱(誘導加熱)するようにな
っており、内側コイル部55と各外側コイル部59と
を、各突起部3Bを有する芯金3に対応した形状とする
ことにより、該芯金3を一様に効率良く加熱できるよう
になっている。
イド型コイル56と、外側コイル部59をなす各L字型
コイル60とは直列に接続され、外部の電源から高周波
電流を印加することにより、履帯片Pの芯金3に交番磁
界を発生させ、芯金3を加熱(誘導加熱)するようにな
っており、内側コイル部55と各外側コイル部59と
を、各突起部3Bを有する芯金3に対応した形状とする
ことにより、該芯金3を一様に効率良く加熱できるよう
になっている。
【0058】また、各支持台51を案内レール53に沿
ってフレーム13の幅方向に移動させることにより、該
各支持台51上に支持される履帯片Pの芯金3の長手方
向に各外側コイル部59を移動させることができるか
ら、例えば図17に示すように履帯片Pよりもサイズの
小さい履帯片P′が各支持台51上に載置された場合で
も、各外側コイル部59の上面部59Aを履帯片P′の
芯金3′の下面側に適正に対向させると共に、各外側コ
イル部59の側面部59Bと内側コイル部55との間で
各突起部3B′を挟むことができる。
ってフレーム13の幅方向に移動させることにより、該
各支持台51上に支持される履帯片Pの芯金3の長手方
向に各外側コイル部59を移動させることができるか
ら、例えば図17に示すように履帯片Pよりもサイズの
小さい履帯片P′が各支持台51上に載置された場合で
も、各外側コイル部59の上面部59Aを履帯片P′の
芯金3′の下面側に適正に対向させると共に、各外側コ
イル部59の側面部59Bと内側コイル部55との間で
各突起部3B′を挟むことができる。
【0059】このように、各外側コイル部59を芯金3
の長手方向に移動可能に構成することにより、履帯片P
の形状の変化にかかわらず、内側コイル部55と各外側
コイル部59とを常に芯金3に近接した位置に配設する
ことができ、該芯金3を一様に効率良く加熱できる構成
となっている。
の長手方向に移動可能に構成することにより、履帯片P
の形状の変化にかかわらず、内側コイル部55と各外側
コイル部59とを常に芯金3に近接した位置に配設する
ことができ、該芯金3を一様に効率良く加熱できる構成
となっている。
【0060】次に、61は履帯片Pのゴム体2を引裂い
て該ゴム体2と芯金3とに分離すべく誘導加熱装置50
の下流側に配設された履帯分離装置を示し、該履帯分離
装置61は図10等に示すように、フレーム13の下流
端側に配設された後述の支持フレーム62と、該支持フ
レーム62上に配設されたガイドブロック64と、該ガ
イドブロック64を挟んで支持フレーム62の長手方向
両側に設けられた一対の水平移動ユニット65,65
と、該各水平移動ユニット65に設けられた一対のアー
ムユニット71,71とから大略構成されている。
て該ゴム体2と芯金3とに分離すべく誘導加熱装置50
の下流側に配設された履帯分離装置を示し、該履帯分離
装置61は図10等に示すように、フレーム13の下流
端側に配設された後述の支持フレーム62と、該支持フ
レーム62上に配設されたガイドブロック64と、該ガ
イドブロック64を挟んで支持フレーム62の長手方向
両側に設けられた一対の水平移動ユニット65,65
と、該各水平移動ユニット65に設けられた一対のアー
ムユニット71,71とから大略構成されている。
【0061】62はフレーム13の長手方向に対して直
交する方向に延びるようにフロア上に立設された支持フ
レームで、該支持フレーム62の上面側には矩形状をな
した肉厚の支持基板63が配設されている。
交する方向に延びるようにフロア上に立設された支持フ
レームで、該支持フレーム62の上面側には矩形状をな
した肉厚の支持基板63が配設されている。
【0062】64は支持基板63の長手方向中間部に設
けられた位置決め治具としてのガイドブロックで、該ガ
イドブロック64はほぼ直方体のブロック状に形成さ
れ、図18に示すように履帯片Pの芯金3に設けられた
各突起部3B間に係合することにより、履帯片Pを芯金
3の長手方向に位置決めするものである。
けられた位置決め治具としてのガイドブロックで、該ガ
イドブロック64はほぼ直方体のブロック状に形成さ
れ、図18に示すように履帯片Pの芯金3に設けられた
各突起部3B間に係合することにより、履帯片Pを芯金
3の長手方向に位置決めするものである。
【0063】65,65は支持フレーム62の支持基板
63上に、その長手方向に沿って互いに接近または離間
する方向に移動可能に設けられた一対の水平移動ユニッ
トを示し、該各水平移動ユニット65は図18ないし図
21等に示すように、支持基板63の幅方向に離間して
長手方向に延びる一対のガイドロッド66,66と、該
各ガイドロッド66に直動軸受67,67を介して取付
けられ、各ガイドロッド66に沿って移動可能となった
移動テーブル68と、各ガイドロッド66の間に位置し
て支持基板63上に固定された油圧シリンダ69とを有
し、該油圧シリンダ69は、そのロッド69Aの先端が
ブラケット70を介して移動テーブル68の下面側に固
定されている。
63上に、その長手方向に沿って互いに接近または離間
する方向に移動可能に設けられた一対の水平移動ユニッ
トを示し、該各水平移動ユニット65は図18ないし図
21等に示すように、支持基板63の幅方向に離間して
長手方向に延びる一対のガイドロッド66,66と、該
各ガイドロッド66に直動軸受67,67を介して取付
けられ、各ガイドロッド66に沿って移動可能となった
移動テーブル68と、各ガイドロッド66の間に位置し
て支持基板63上に固定された油圧シリンダ69とを有
し、該油圧シリンダ69は、そのロッド69Aの先端が
ブラケット70を介して移動テーブル68の下面側に固
定されている。
【0064】そして、該各水平移動ユニット65は、油
圧シリンダ69に圧油を給排してロッド69Aを伸縮さ
せることにより、該ロッド69Aに固定された移動テー
ブル68を、支持基板63の長手方向に沿って互いに接
近または離間する方向に移動させるようになっている。
圧シリンダ69に圧油を給排してロッド69Aを伸縮さ
せることにより、該ロッド69Aに固定された移動テー
ブル68を、支持基板63の長手方向に沿って互いに接
近または離間する方向に移動させるようになっている。
【0065】71,71は各水平移動ユニット65の移
動テーブル68上に設けられた係合アームとしてのアー
ムユニットで、該各アームユニット71は、移動テーブ
ル68上に固定された支持ブラケット72に軸73を介
して揺動可能に設けられたH型鋼等からなる揺動アーム
74と、支持ブラケット72の近傍に位置して移動テー
ブル68上に配設された油圧式のアームシリンダ75と
を有し、該アームシリンダ75のロッド先端側は長穴継
手76を介して揺動アーム74の基端側に接続されてい
る。
動テーブル68上に設けられた係合アームとしてのアー
ムユニットで、該各アームユニット71は、移動テーブ
ル68上に固定された支持ブラケット72に軸73を介
して揺動可能に設けられたH型鋼等からなる揺動アーム
74と、支持ブラケット72の近傍に位置して移動テー
ブル68上に配設された油圧式のアームシリンダ75と
を有し、該アームシリンダ75のロッド先端側は長穴継
手76を介して揺動アーム74の基端側に接続されてい
る。
【0066】77,77は各揺動アーム74の先端側下
面に配設された係合爪を示し、該各係合爪77は図22
に示すように下端部が鋭角となった楔状に形成されてい
る。そして、該各係合爪77は、各揺動アーム74の先
端側に穿設された2個のボルト穴74A,74Aに挿通
されるボルト78,78を介して、各揺動アーム74の
先端側下面に着脱可能に取付けられている。
面に配設された係合爪を示し、該各係合爪77は図22
に示すように下端部が鋭角となった楔状に形成されてい
る。そして、該各係合爪77は、各揺動アーム74の先
端側に穿設された2個のボルト穴74A,74Aに挿通
されるボルト78,78を介して、各揺動アーム74の
先端側下面に着脱可能に取付けられている。
【0067】そして、該各アームユニット71は、アー
ムシリンダ75に圧油を給排してロッドを伸縮させるこ
とにより、揺動アーム74を軸73を中心として図18
に示す開放位置から図19に示す把持位置へと揺動さ
せ、該揺動アーム74の先端側に取付けられた係合爪7
7を、上述した切込み装置45によって履帯片Pのゴム
体2に形成された切込み部Cの近傍に係合させるように
なっている。
ムシリンダ75に圧油を給排してロッドを伸縮させるこ
とにより、揺動アーム74を軸73を中心として図18
に示す開放位置から図19に示す把持位置へと揺動さ
せ、該揺動アーム74の先端側に取付けられた係合爪7
7を、上述した切込み装置45によって履帯片Pのゴム
体2に形成された切込み部Cの近傍に係合させるように
なっている。
【0068】79は揺動アーム74の下側に位置して移
動テーブル68上に設けられたシート部材で、該シート
部材79は、履帯片Pが支持基板63上に搬送されたと
きに、ガイドブロック64と共に該履帯片Pを下面側か
ら支持するものである。
動テーブル68上に設けられたシート部材で、該シート
部材79は、履帯片Pが支持基板63上に搬送されたと
きに、ガイドブロック64と共に該履帯片Pを下面側か
ら支持するものである。
【0069】80は揺動アーム74の先端部下面側に設
けられたパッド部材を示し、該パッド部材80は、揺動
アーム74の先端部上面側に配設された油圧式のパッド
シリンダ81のロッド先端に固定されている。そして、
該パッド部材80は、パッドシリンダ81への圧油の給
排に応じて、図18等に示すように揺動アーム74の下
面側に引込んだ引込位置と、図21に示すように揺動ア
ーム74の下面側から突出した突出位置との間で進退動
するものである。
けられたパッド部材を示し、該パッド部材80は、揺動
アーム74の先端部上面側に配設された油圧式のパッド
シリンダ81のロッド先端に固定されている。そして、
該パッド部材80は、パッドシリンダ81への圧油の給
排に応じて、図18等に示すように揺動アーム74の下
面側に引込んだ引込位置と、図21に示すように揺動ア
ーム74の下面側から突出した突出位置との間で進退動
するものである。
【0070】82,82は履帯分離装置61によって分
離された履帯片Pのゴム体2を外部に排出すべく、該履
帯分離装置61の各移動テーブル68の近傍に配設され
た一対の油圧式の排出シリンダを示し、該各排出シリン
ダ82は図6および図10に示すように、誘導加熱装置
50を挟むようにブラケット83を介して支持基板63
に取付けられている。そして、該各排出シリンダ82の
ロッド先端側にはパッド84が取付けられ、該パッド8
4は、各移動テーブル68が図21に示すように互いに
離間した位置に移動したときに、該各移動テーブル68
上のシート部材79上に載置されたゴム体2と対向する
ようになっている。
離された履帯片Pのゴム体2を外部に排出すべく、該履
帯分離装置61の各移動テーブル68の近傍に配設され
た一対の油圧式の排出シリンダを示し、該各排出シリン
ダ82は図6および図10に示すように、誘導加熱装置
50を挟むようにブラケット83を介して支持基板63
に取付けられている。そして、該各排出シリンダ82の
ロッド先端側にはパッド84が取付けられ、該パッド8
4は、各移動テーブル68が図21に示すように互いに
離間した位置に移動したときに、該各移動テーブル68
上のシート部材79上に載置されたゴム体2と対向する
ようになっている。
【0071】そして、各排出シリンダ82は、油圧源か
らの圧油の給排に応じてロッドを伸縮させることによ
り、その先端側に固定されたパッド84によって各移動
テーブル68上のゴム体2を押圧し、該ゴム体2を履帯
分離装置61の外部に排出するものである。
らの圧油の給排に応じてロッドを伸縮させることによ
り、その先端側に固定されたパッド84によって各移動
テーブル68上のゴム体2を押圧し、該ゴム体2を履帯
分離装置61の外部に排出するものである。
【0072】本実施例による走行用履帯の廃棄処理装置
11は上述の如き構成を有するもので、以下、該廃棄処
理装置11を用いて行う走行用履帯1の廃棄処理につい
て説明する。
11は上述の如き構成を有するもので、以下、該廃棄処
理装置11を用いて行う走行用履帯1の廃棄処理につい
て説明する。
【0073】まず、廃棄処理すべき無端状の走行用履帯
1をゴム体2の部分で幅方向に切断して帯状に伸展させ
る。そして、図8に示すように、ゴム体2のラグ2Aが
上面側となるようにして、伸展した走行用履帯1を第1
の搬送装置12の各支持板15上に載置し、走行用履帯
1の芯金3に設けられた各突起部3Bの間に、搬送シリ
ンダ16のロッド16A先端に設けたフック18の係合
爪18Bを係合させる。
1をゴム体2の部分で幅方向に切断して帯状に伸展させ
る。そして、図8に示すように、ゴム体2のラグ2Aが
上面側となるようにして、伸展した走行用履帯1を第1
の搬送装置12の各支持板15上に載置し、走行用履帯
1の芯金3に設けられた各突起部3Bの間に、搬送シリ
ンダ16のロッド16A先端に設けたフック18の係合
爪18Bを係合させる。
【0074】次に、搬送シリンダ16を作動させてロッ
ド16Aを伸長させ、フック18の係合爪18Bによっ
て走行用履帯1の芯金3を押圧する。これにより、走行
用履帯1は、搬送シリンダ16のストローク分(例え
ば、芯金3を2個含む長さ)だけピッチLをもって切断
装置21側に搬送され、ゴム体2が切断装置21の各カ
ッター刃27A,27Bと正対した位置にて停止する。
その後、搬送シリンダ16は次の走行用履帯1の搬送に
備えてロッド16Aを縮小させ、このとき、フック18
の係合爪18Bは、ブロック18Aとの間に設けられた
ラチェット機構により、図8中に二点鎖線で示すように
走行用履帯1の芯金3に当接して揺動しつつ、次の走行
用履帯1の搬送時に押圧すべき芯金3の後方まで移動す
る。
ド16Aを伸長させ、フック18の係合爪18Bによっ
て走行用履帯1の芯金3を押圧する。これにより、走行
用履帯1は、搬送シリンダ16のストローク分(例え
ば、芯金3を2個含む長さ)だけピッチLをもって切断
装置21側に搬送され、ゴム体2が切断装置21の各カ
ッター刃27A,27Bと正対した位置にて停止する。
その後、搬送シリンダ16は次の走行用履帯1の搬送に
備えてロッド16Aを縮小させ、このとき、フック18
の係合爪18Bは、ブロック18Aとの間に設けられた
ラチェット機構により、図8中に二点鎖線で示すように
走行用履帯1の芯金3に当接して揺動しつつ、次の走行
用履帯1の搬送時に押圧すべき芯金3の後方まで移動す
る。
【0075】この状態で、切断装置21の油圧シリンダ
24を作動させてロッド24Aを伸長させることによ
り、図8中に二点鎖線で示すように各カッター刃27
A,27Bを走行用履帯1に向けて下降させ、各支持台
23上で走行用履帯1を切断し、例えば芯金3を2個含
む小さな履帯片Pを得る。
24を作動させてロッド24Aを伸長させることによ
り、図8中に二点鎖線で示すように各カッター刃27
A,27Bを走行用履帯1に向けて下降させ、各支持台
23上で走行用履帯1を切断し、例えば芯金3を2個含
む小さな履帯片Pを得る。
【0076】ここで、油圧シリンダ24のロッド24A
を伸長させたときには、各カッター刃27A,27Bと
共に押え機構28が下降し、該押え機構28の各押えパ
ッド30を走行用履帯1に強く押付けつつ、各カッター
刃27A,27Bで走行用履帯1を切断できるから、該
走行用履帯1のゴム体2が各カッター刃27A,27B
の刃先等に絡み付くように摩擦接触するのを防止でき、
走行用履帯1を小さな切断力で確実に切断することがで
きる。
を伸長させたときには、各カッター刃27A,27Bと
共に押え機構28が下降し、該押え機構28の各押えパ
ッド30を走行用履帯1に強く押付けつつ、各カッター
刃27A,27Bで走行用履帯1を切断できるから、該
走行用履帯1のゴム体2が各カッター刃27A,27B
の刃先等に絡み付くように摩擦接触するのを防止でき、
走行用履帯1を小さな切断力で確実に切断することがで
きる。
【0077】また、各油圧シリンダ24が固定された各
支持板26は、長穴状のボルト挿通穴26Aに挿通され
たボルト25を介して支持フレーム22に取付けられて
いるから、各支持板26の支持フレーム22に対する取
付位置を調整することにより、各カッター刃27A,2
7Bの切断位置を走行用履帯1の長さ方向に関して個別
に調整することができる。従って、例えば図9に示すよ
うに、走行用履帯1に埋設された芯金3の一部が走行用
履帯1の長手方向に突出するような形状を有する場合で
も、各カッター刃27A,27Bによるゴム体2の切断
位置を調整することにより、該各カッター刃27A,2
7Bと芯金3との干渉を確実に防止することができる。
支持板26は、長穴状のボルト挿通穴26Aに挿通され
たボルト25を介して支持フレーム22に取付けられて
いるから、各支持板26の支持フレーム22に対する取
付位置を調整することにより、各カッター刃27A,2
7Bの切断位置を走行用履帯1の長さ方向に関して個別
に調整することができる。従って、例えば図9に示すよ
うに、走行用履帯1に埋設された芯金3の一部が走行用
履帯1の長手方向に突出するような形状を有する場合で
も、各カッター刃27A,27Bによるゴム体2の切断
位置を調整することにより、該各カッター刃27A,2
7Bと芯金3との干渉を確実に防止することができる。
【0078】さらに、走行用履帯1を下面側から支持す
る各支持台23の上面を山形状の傾斜面23Bとし、こ
の傾斜面23B上に走行用履帯1を載置することによ
り、該走行用履帯1の切断箇所を各支持台23の前,後
で山形状に屈曲させることができるから、走行用履帯1
の切断箇所に引裂き力を作用させることができ、走行用
履帯1のゴム体2が各カッター刃27A,27Bの刃先
等に絡み付くのをより確実に防止できると共に、各油圧
シリンダ24による切断力(油圧力)を小さくでき、走
行用履帯1の切断作業を効率的に実施できる。
る各支持台23の上面を山形状の傾斜面23Bとし、こ
の傾斜面23B上に走行用履帯1を載置することによ
り、該走行用履帯1の切断箇所を各支持台23の前,後
で山形状に屈曲させることができるから、走行用履帯1
の切断箇所に引裂き力を作用させることができ、走行用
履帯1のゴム体2が各カッター刃27A,27Bの刃先
等に絡み付くのをより確実に防止できると共に、各油圧
シリンダ24による切断力(油圧力)を小さくでき、走
行用履帯1の切断作業を効率的に実施できる。
【0079】このようにして、切断装置21によって切
断された履帯片Pは、図11に示すように切断装置21
の支持台23上に載置された状態にある。
断された履帯片Pは、図11に示すように切断装置21
の支持台23上に載置された状態にある。
【0080】この状態で、第2の搬送装置32は、搬送
ユニット39の各スライド板41を初期位置に位置決め
した状態で、昇降ユニット35の基板38を上昇位置に
移行させる。これにより、図12に示すように、各スラ
イド板41の各係合突起41Aが、支持台23および各
支持板34上に載置された履帯片Pの芯金3に係合し得
る位置に位置決めされる。そして、搬送ユニット39の
各スライド板41を初期位置から搬送位置に移行させる
ことにより、該各スライド板41の各係合突起41Aが
履帯片Pの芯金3に係合してこれを押圧し、図13に示
すように各履帯片Pが誘導加熱装置50へ向けて間欠的
に搬送される。
ユニット39の各スライド板41を初期位置に位置決め
した状態で、昇降ユニット35の基板38を上昇位置に
移行させる。これにより、図12に示すように、各スラ
イド板41の各係合突起41Aが、支持台23および各
支持板34上に載置された履帯片Pの芯金3に係合し得
る位置に位置決めされる。そして、搬送ユニット39の
各スライド板41を初期位置から搬送位置に移行させる
ことにより、該各スライド板41の各係合突起41Aが
履帯片Pの芯金3に係合してこれを押圧し、図13に示
すように各履帯片Pが誘導加熱装置50へ向けて間欠的
に搬送される。
【0081】このとき、切込み装置45がモータ47に
よって円板状カッター49を回転駆動することにより、
誘導加熱装置50に向けて搬送される各履帯片Pが、各
支持板34と円板状カッター49との間で上,下方向か
ら挟み込まれ、該履帯片P(ゴム体2)の上面側には、
搬送方向に沿って一定深さの切込み部Cが形成される。
よって円板状カッター49を回転駆動することにより、
誘導加熱装置50に向けて搬送される各履帯片Pが、各
支持板34と円板状カッター49との間で上,下方向か
ら挟み込まれ、該履帯片P(ゴム体2)の上面側には、
搬送方向に沿って一定深さの切込み部Cが形成される。
【0082】そして、ゴム体2の上面側に切込み部Cが
形成された履帯片Pは、第2の搬送装置32によって搬
送され、図15および図16に示すように誘導加熱装置
50の各支持台51上に載置される。
形成された履帯片Pは、第2の搬送装置32によって搬
送され、図15および図16に示すように誘導加熱装置
50の各支持台51上に載置される。
【0083】このとき、各支持台51を案内レール53
に沿って移動させ、各外側コイル部59を履帯片Pの芯
金3の長手方向に移動させることにより、該各外側コイ
ル部59を、その上面部59Aを芯金3の下面側に正対
させ、かつ、側面部59Bと内側コイル部55との間で
各突起部3Bを挟むようにして、芯金3に近接した位置
に配設することができる。
に沿って移動させ、各外側コイル部59を履帯片Pの芯
金3の長手方向に移動させることにより、該各外側コイ
ル部59を、その上面部59Aを芯金3の下面側に正対
させ、かつ、側面部59Bと内側コイル部55との間で
各突起部3Bを挟むようにして、芯金3に近接した位置
に配設することができる。
【0084】この状態で、誘導加熱装置50は、誘導加
熱部54をなす内側コイル部55と各外側コイル部59
とに外部の電源から高周波(例えば、25kHz)の交
番電流を印加する。これにより、履帯片Pの芯金3に交
番磁界が発生し、芯金3が誘導加熱によって200℃程
度に加熱されることにより、該芯金3とゴム体2との接
合強度が低下する。
熱部54をなす内側コイル部55と各外側コイル部59
とに外部の電源から高周波(例えば、25kHz)の交
番電流を印加する。これにより、履帯片Pの芯金3に交
番磁界が発生し、芯金3が誘導加熱によって200℃程
度に加熱されることにより、該芯金3とゴム体2との接
合強度が低下する。
【0085】この場合、誘導加熱部54を構成する各外
側コイル部59を履帯片Pの芯金3の長手方向に移動可
能に構成したから、例えば図17に示すようにサイズの
小さい履帯片P′の芯金3′を加熱する場合でも、各外
側コイル59の上面部59Aを芯金3′のうち各突起部
3B′よりも外側の部位に正対させ、かつ、各外側コイ
ル部59の側面部59Bと内側コイル部55との間で各
突起部3B′を挟むことができる。従って、廃棄処理す
べき走行用履帯の形状の変化にかかわらず、誘導加熱部
54によって走行用履帯に埋設された芯金を一様に効率
良く加熱することができる。
側コイル部59を履帯片Pの芯金3の長手方向に移動可
能に構成したから、例えば図17に示すようにサイズの
小さい履帯片P′の芯金3′を加熱する場合でも、各外
側コイル59の上面部59Aを芯金3′のうち各突起部
3B′よりも外側の部位に正対させ、かつ、各外側コイ
ル部59の側面部59Bと内側コイル部55との間で各
突起部3B′を挟むことができる。従って、廃棄処理す
べき走行用履帯の形状の変化にかかわらず、誘導加熱部
54によって走行用履帯に埋設された芯金を一様に効率
良く加熱することができる。
【0086】次に、誘導加熱装置50によって加熱され
た履帯片Pは、芯金3とゴム体2との接着強度が低下し
た状態で、第2の搬送装置32によってさらに下流側に
搬送され、図18に示すように、支持基板63上のガイ
ドブロック64および各移動テーブル68上のシート部
材79上に載置され、ガイドブロック64が芯金3の各
突起部3B間に係合することにより該芯金3の長手方向
に位置決めされる。
た履帯片Pは、芯金3とゴム体2との接着強度が低下し
た状態で、第2の搬送装置32によってさらに下流側に
搬送され、図18に示すように、支持基板63上のガイ
ドブロック64および各移動テーブル68上のシート部
材79上に載置され、ガイドブロック64が芯金3の各
突起部3B間に係合することにより該芯金3の長手方向
に位置決めされる。
【0087】この状態で、履帯分離装置61は、各アー
ムユニット71のアームシリンダ75を伸長させ、揺動
アーム74を軸73を中心として図18に示す開放位置
から図19に示す把持位置へと揺動させ、該揺動アーム
74の先端側に取付けられた係合爪77を、上述した切
込み装置45によって履帯片Pのゴム体2に形成された
切込み部Cの近傍に係合させる。
ムユニット71のアームシリンダ75を伸長させ、揺動
アーム74を軸73を中心として図18に示す開放位置
から図19に示す把持位置へと揺動させ、該揺動アーム
74の先端側に取付けられた係合爪77を、上述した切
込み装置45によって履帯片Pのゴム体2に形成された
切込み部Cの近傍に係合させる。
【0088】そして、各水平移動ユニット65の油圧シ
リンダ69を伸長させ、図20に示すように各移動テー
ブル68を互いに離間させる。これにより、履帯片Pの
ゴム体2に対し、芯金3の長手方向に沿って逆向の引張
力が作用し、該ゴム体2はその切込み部Cから2つに引
裂かれる。この結果、履帯片Pを芯金3とゴム体2とに
分離することができ、芯金3はガイドブロック64上に
残留し、引裂かれた各ゴム体2は、各移動テーブル68
上に保持される。
リンダ69を伸長させ、図20に示すように各移動テー
ブル68を互いに離間させる。これにより、履帯片Pの
ゴム体2に対し、芯金3の長手方向に沿って逆向の引張
力が作用し、該ゴム体2はその切込み部Cから2つに引
裂かれる。この結果、履帯片Pを芯金3とゴム体2とに
分離することができ、芯金3はガイドブロック64上に
残留し、引裂かれた各ゴム体2は、各移動テーブル68
上に保持される。
【0089】かくして、履帯片Pを芯金3とゴム体2と
に分離した後、履帯分離装置61は図21に示すよう
に、各アームユニット71のアームシリンダ75を縮小
させ、揺動アーム74を図20に示す把持位置から図2
1に示す開放位置へと揺動させ、さらに、各パッドシリ
ンダ81を作動させてパッド部材80を揺動アーム74
の下面側に突出させる。これにより、揺動アーム74の
下面側に付着したゴム体2が該揺動アーム74から離脱
し、移動テーブル68のシート部材79上に落下する。
に分離した後、履帯分離装置61は図21に示すよう
に、各アームユニット71のアームシリンダ75を縮小
させ、揺動アーム74を図20に示す把持位置から図2
1に示す開放位置へと揺動させ、さらに、各パッドシリ
ンダ81を作動させてパッド部材80を揺動アーム74
の下面側に突出させる。これにより、揺動アーム74の
下面側に付着したゴム体2が該揺動アーム74から離脱
し、移動テーブル68のシート部材79上に落下する。
【0090】その後、例えば各排出シリンダ82を作動
させてパッド84を各移動テーブル68側に突出させる
ことにより、該移動テーブル68のシート部材79上に
落下したゴム体2が履帯分離装置61の外部に排出され
る。一方、ガイドブロック64上に残留した芯金3は、
第2の搬送装置32によって履帯分離装置61に搬送さ
れてくる次の履帯片Pによって押圧され、履帯分離装置
61の外部に排出される。これにより、履帯片Pに対す
る一連の廃棄処理が終了する。
させてパッド84を各移動テーブル68側に突出させる
ことにより、該移動テーブル68のシート部材79上に
落下したゴム体2が履帯分離装置61の外部に排出され
る。一方、ガイドブロック64上に残留した芯金3は、
第2の搬送装置32によって履帯分離装置61に搬送さ
れてくる次の履帯片Pによって押圧され、履帯分離装置
61の外部に排出される。これにより、履帯片Pに対す
る一連の廃棄処理が終了する。
【0091】上述の如く、本実施例によれば、誘導加熱
部54を構成する各外側コイル部59を履帯片Pの芯金
3の長手方向に移動可能に構成することにより、内側コ
イル部55と各外側コイル59とを常に履帯片Pの芯金
3に近接した位置に配設することができる。従って、廃
棄処理すべき走行用履帯1の形状の変化にかかわらず、
誘導加熱部54によって走行用履帯1に埋設された芯金
3を一様に効率良く加熱することができ、走行用履帯1
の廃棄処理時の作業性を大幅に向上することができる。
部54を構成する各外側コイル部59を履帯片Pの芯金
3の長手方向に移動可能に構成することにより、内側コ
イル部55と各外側コイル59とを常に履帯片Pの芯金
3に近接した位置に配設することができる。従って、廃
棄処理すべき走行用履帯1の形状の変化にかかわらず、
誘導加熱部54によって走行用履帯1に埋設された芯金
3を一様に効率良く加熱することができ、走行用履帯1
の廃棄処理時の作業性を大幅に向上することができる。
【0092】次に、図23ないし図26は本発明による
第2の実施例によって廃棄処理される走行用履帯を示し
ている。
第2の実施例によって廃棄処理される走行用履帯を示し
ている。
【0093】図において、91は廃棄処理の対象物とし
ての走行用履帯を示し、該走行用履帯91は、複数のリ
ンク92A,92A,…が連結ピン(図示せず)を介し
て無端状に連結されてなるトラックリンク92と、該ト
ラックリンク92の各リンク92Aにそれぞれ4本のボ
ルト93を介して固定された複数の履帯片94,94,
…とから構成されている。
ての走行用履帯を示し、該走行用履帯91は、複数のリ
ンク92A,92A,…が連結ピン(図示せず)を介し
て無端状に連結されてなるトラックリンク92と、該ト
ラックリンク92の各リンク92Aにそれぞれ4本のボ
ルト93を介して固定された複数の履帯片94,94,
…とから構成されている。
【0094】ここで、各履帯片94は、トラックリンク
92の各リンク92Aに固定される芯金としての鉄シュ
ー95と、該鉄シュー95の接地面側に加硫接合された
ゴム体としてのゴムパッド96とからなり、鉄シュー9
5の中央部には各ボルト93が挿通される4個のボルト
挿通穴95A,95A,…が穿設され、ゴムパッド96
の中央部には各ボルト93の頭部を収容するボルト収容
穴としての4個の座ぐり穴96A,96A,…が各ボル
ト挿通穴95Aと同心状に設けられている。そして、該
走行用履帯91は、各履帯片94のうちゴムパッド96
が摩耗したものを個々に交換できるようになっており、
使用済みとなった履帯片94はトラックリンク92から
取外された後、個々に廃棄処理装置に供給されて鉄シュ
ー95とゴムパッド96とに分離されるようになってい
る。
92の各リンク92Aに固定される芯金としての鉄シュ
ー95と、該鉄シュー95の接地面側に加硫接合された
ゴム体としてのゴムパッド96とからなり、鉄シュー9
5の中央部には各ボルト93が挿通される4個のボルト
挿通穴95A,95A,…が穿設され、ゴムパッド96
の中央部には各ボルト93の頭部を収容するボルト収容
穴としての4個の座ぐり穴96A,96A,…が各ボル
ト挿通穴95Aと同心状に設けられている。そして、該
走行用履帯91は、各履帯片94のうちゴムパッド96
が摩耗したものを個々に交換できるようになっており、
使用済みとなった履帯片94はトラックリンク92から
取外された後、個々に廃棄処理装置に供給されて鉄シュ
ー95とゴムパッド96とに分離されるようになってい
る。
【0095】次に、図27ないし図31は本実施例に適
用される履帯分離装置を示している。なお、本実施例で
は上述した第1の実施例と同一の構成要素に同一の符号
を付し、その説明を省略するものとする。
用される履帯分離装置を示している。なお、本実施例で
は上述した第1の実施例と同一の構成要素に同一の符号
を付し、その説明を省略するものとする。
【0096】図において、101は前記第1の実施例に
よる履帯分離装置61に代えて本実施例に適用される履
帯分離装置を示し、該履帯分離装置101は前記履帯分
離装置61とほぼ同様に、支持フレーム62と、各水平
移動ユニット65の間に位置して支持フレーム62上に
配設された後述のガイドブロック102と、支持フレー
ム62の長手方向両側に設けられた一対の水平移動ユニ
ット65,65と、該各水平移動ユニット65に設けら
れた一対のアームユニット107,107とから構成さ
れているものの、ガイドブロック102と、各アームユ
ニット107の構成が前記履帯分離装置61とは異なっ
ている。
よる履帯分離装置61に代えて本実施例に適用される履
帯分離装置を示し、該履帯分離装置101は前記履帯分
離装置61とほぼ同様に、支持フレーム62と、各水平
移動ユニット65の間に位置して支持フレーム62上に
配設された後述のガイドブロック102と、支持フレー
ム62の長手方向両側に設けられた一対の水平移動ユニ
ット65,65と、該各水平移動ユニット65に設けら
れた一対のアームユニット107,107とから構成さ
れているものの、ガイドブロック102と、各アームユ
ニット107の構成が前記履帯分離装置61とは異なっ
ている。
【0097】102は支持基板63の長手方向中間部に
スペーサ103を介して配設された位置決め治具として
のガイドブロックで、該ガイドブロック102は図27
に示すように、スペーサ103上にボルト等を介して固
定されたブロック本体104と、該ブロック本体104
上に着脱可能に取付けられた位置決め板105とからな
っている。
スペーサ103を介して配設された位置決め治具として
のガイドブロックで、該ガイドブロック102は図27
に示すように、スペーサ103上にボルト等を介して固
定されたブロック本体104と、該ブロック本体104
上に着脱可能に取付けられた位置決め板105とからな
っている。
【0098】ここで、ブロック本体104は全体として
ほぼ直方体状に形成され、その上面側中央には支持基板
63の長手方向に直交する方向に伸長する嵌合凸部10
4Aが形成されている。一方、位置決め板105は全体
として矩形の板状に形成され、その下面側中央にはブロ
ック本体104の嵌合凸部104Aに嵌合する嵌合溝1
05Aが形成されている。そして、ブロック本体104
の嵌合凸部104Aに位置決め板105の嵌合溝105
Aを嵌合させることにより、ブロック本体104上に位
置決め板105が固定される構成となっている。
ほぼ直方体状に形成され、その上面側中央には支持基板
63の長手方向に直交する方向に伸長する嵌合凸部10
4Aが形成されている。一方、位置決め板105は全体
として矩形の板状に形成され、その下面側中央にはブロ
ック本体104の嵌合凸部104Aに嵌合する嵌合溝1
05Aが形成されている。そして、ブロック本体104
の嵌合凸部104Aに位置決め板105の嵌合溝105
Aを嵌合させることにより、ブロック本体104上に位
置決め板105が固定される構成となっている。
【0099】また、位置決め板105の上面側は前記履
帯片94を支持する支持面105Bとなっており、該支
持面105Bの中央部には履帯片94の鉄シュー95に
穿設された4個のボルト挿通穴95Aに係合する4個の
係合突起106,106,…が設けられている。
帯片94を支持する支持面105Bとなっており、該支
持面105Bの中央部には履帯片94の鉄シュー95に
穿設された4個のボルト挿通穴95Aに係合する4個の
係合突起106,106,…が設けられている。
【0100】そして、該各係合突起106は、鉄シュー
95に穿設されたボルト挿通穴95Aの穴径よりも小さ
い直径を有し、かつ、各ボルト挿通穴95Aに対応する
間隔(ピッチ)をもって支持面105B上に突設されて
いる。従って、位置決め板105の支持面105B上に
載置された履帯片94は、鉄シュー95の各ボルト挿通
穴95Aが各係合突起106に係合することにより、位
置決め板105上に位置決めされる構成となっている。
95に穿設されたボルト挿通穴95Aの穴径よりも小さ
い直径を有し、かつ、各ボルト挿通穴95Aに対応する
間隔(ピッチ)をもって支持面105B上に突設されて
いる。従って、位置決め板105の支持面105B上に
載置された履帯片94は、鉄シュー95の各ボルト挿通
穴95Aが各係合突起106に係合することにより、位
置決め板105上に位置決めされる構成となっている。
【0101】107,107は各水平移動ユニット65
の移動テーブル68上に設けられた係合アームとしての
アームユニットで、該各アームユニット107は前記第
1の実施例による各アームユニット71とほぼ同様に、
移動テーブル68上に揺動可能に設けられた揺動アーム
74と、該揺動アーム74を駆動するアームシリンダ7
5とからなるものの、各揺動アーム74のうち一方には
後述する係合爪108が設けられ、他方には係合爪11
2が設けられている。
の移動テーブル68上に設けられた係合アームとしての
アームユニットで、該各アームユニット107は前記第
1の実施例による各アームユニット71とほぼ同様に、
移動テーブル68上に揺動可能に設けられた揺動アーム
74と、該揺動アーム74を駆動するアームシリンダ7
5とからなるものの、各揺動アーム74のうち一方には
後述する係合爪108が設けられ、他方には係合爪11
2が設けられている。
【0102】108は各揺動アーム74のうち一方の先
端側に着脱可能に取付けられた係合爪を示し、該係合爪
108は図29および図30に示すように、揺動アーム
74の先端側下面に各ボルト78を介して固定される基
板109と、該基板109の下面側に突設された2本の
円柱状突起110,110と、該各円柱状突起110に
対向するように基板109の下面側に突設された2本の
半円柱状突起111,111とからなっている。
端側に着脱可能に取付けられた係合爪を示し、該係合爪
108は図29および図30に示すように、揺動アーム
74の先端側下面に各ボルト78を介して固定される基
板109と、該基板109の下面側に突設された2本の
円柱状突起110,110と、該各円柱状突起110に
対向するように基板109の下面側に突設された2本の
半円柱状突起111,111とからなっている。
【0103】ここで、基板109は、各ボルト78を介
して揺動アーム74に固定される直方体状の固定部10
9Aと、該固定部109Aの下面から他方の揺動アーム
74側に伸長した延長部109Bとからなり、各円柱状
突起110は固定部109Aの下面側に突設され、各半
円柱状突起111は延長部109Bの下面側に突設され
ている。そして、各円柱状突起110と各半円柱状突起
111とは、前記履帯片94のゴムパッド96に形成さ
れた各座ぐり穴96Aの穴径よりも小さい直径を有し、
かつ、各座ぐり穴96Aに対応した間隔をもって基板1
09の下面側に突設されている。
して揺動アーム74に固定される直方体状の固定部10
9Aと、該固定部109Aの下面から他方の揺動アーム
74側に伸長した延長部109Bとからなり、各円柱状
突起110は固定部109Aの下面側に突設され、各半
円柱状突起111は延長部109Bの下面側に突設され
ている。そして、各円柱状突起110と各半円柱状突起
111とは、前記履帯片94のゴムパッド96に形成さ
れた各座ぐり穴96Aの穴径よりも小さい直径を有し、
かつ、各座ぐり穴96Aに対応した間隔をもって基板1
09の下面側に突設されている。
【0104】そして、係合爪108の各円柱状突起11
0と各半円柱状突起111とは、揺動アーム74が図3
0に示す把持位置に移動したとき、ガイドブロック10
2上に位置決めされた履帯片94のゴムパッド96に形
成された各座ぐり穴96A内に係合する構成となってい
る。
0と各半円柱状突起111とは、揺動アーム74が図3
0に示す把持位置に移動したとき、ガイドブロック10
2上に位置決めされた履帯片94のゴムパッド96に形
成された各座ぐり穴96A内に係合する構成となってい
る。
【0105】112は各揺動アーム74のうち他方の先
端側に着脱可能に取付けられた係合爪を示し、該係合爪
112は図29および図30に示すように、揺動アーム
74の先端側下面に各ボルト78を介して固定される直
方体状の基板113と、該基板113の下面側に突設さ
れた2本の半円柱状突起114,114とからなってい
る。ここで、各半円柱状突起114は、係合爪108の
各半円柱状突起111と等しい直径を有し、かつ、該各
半円柱状突起111と等しい間隔をもって基板113の
下面側に突設されている。
端側に着脱可能に取付けられた係合爪を示し、該係合爪
112は図29および図30に示すように、揺動アーム
74の先端側下面に各ボルト78を介して固定される直
方体状の基板113と、該基板113の下面側に突設さ
れた2本の半円柱状突起114,114とからなってい
る。ここで、各半円柱状突起114は、係合爪108の
各半円柱状突起111と等しい直径を有し、かつ、該各
半円柱状突起111と等しい間隔をもって基板113の
下面側に突設されている。
【0106】そして、係合爪112の基板113は、各
揺動アーム74が図30に示す把持位置に移動したと
き、係合爪108を構成する基板109の延長部109
B上に重なるようになっており、このとき、係合爪11
2の各半円柱状突起114が、係合爪108の各半円柱
状突起111とほぼ円柱状をなすように正対し、該各半
円柱状突起111と共に履帯片94のゴムパッド96に
形成された2つの座ぐり穴96A内に係合する構成とな
っている。
揺動アーム74が図30に示す把持位置に移動したと
き、係合爪108を構成する基板109の延長部109
B上に重なるようになっており、このとき、係合爪11
2の各半円柱状突起114が、係合爪108の各半円柱
状突起111とほぼ円柱状をなすように正対し、該各半
円柱状突起111と共に履帯片94のゴムパッド96に
形成された2つの座ぐり穴96A内に係合する構成とな
っている。
【0107】本実施例による履帯分離装置101は上述
の如き構成を有するもので、該履帯分離装置101を用
いて履帯片94を鉄シュー95とゴムパッド96とに分
離する場合には、まず、前記誘導加熱装置50によって
鉄シュー95を加熱し、該鉄シュー95とゴムパッド9
6との接合強度を低下させた状態で、該履帯片94を履
帯分離装置101のガイドブロック102上に載置す
る。
の如き構成を有するもので、該履帯分離装置101を用
いて履帯片94を鉄シュー95とゴムパッド96とに分
離する場合には、まず、前記誘導加熱装置50によって
鉄シュー95を加熱し、該鉄シュー95とゴムパッド9
6との接合強度を低下させた状態で、該履帯片94を履
帯分離装置101のガイドブロック102上に載置す
る。
【0108】このとき、ガイドブロック102の位置決
め板105上に突設された各係合突起106を、鉄シュ
ー95に形成された各ボルト挿通穴95Aに係合させる
ことにより、履帯片94を鉄シュー95の長手方向に確
実に位置決めすることができる。
め板105上に突設された各係合突起106を、鉄シュ
ー95に形成された各ボルト挿通穴95Aに係合させる
ことにより、履帯片94を鉄シュー95の長手方向に確
実に位置決めすることができる。
【0109】この状態で、履帯分離装置101は各アー
ムユニット107のアームシリンダ75を伸長させ、各
揺動アーム74を図30に示す把持位置へと移動させ
る。これにより、一方の揺動アーム74の先端側に取付
けられた係合爪108の各円柱状突起110および各半
円柱状突起111と、他方の揺動アーム74の先端側に
取付けられた係合爪112の各半円柱状突起114と
が、それぞれ履帯片94のゴムパッド96に形成された
座ぐり穴96A内に係合する。
ムユニット107のアームシリンダ75を伸長させ、各
揺動アーム74を図30に示す把持位置へと移動させ
る。これにより、一方の揺動アーム74の先端側に取付
けられた係合爪108の各円柱状突起110および各半
円柱状突起111と、他方の揺動アーム74の先端側に
取付けられた係合爪112の各半円柱状突起114と
が、それぞれ履帯片94のゴムパッド96に形成された
座ぐり穴96A内に係合する。
【0110】この状態で、履帯分離装置101は各水平
移動ユニット65の油圧シリンダ69を伸長させ、図3
1に示すように各移動テーブル68を互いに離間させ
る。これにより、履帯片94のゴムパッド96に対し、
係合爪108の半円柱状突起111と係合爪112の各
半円柱状突起114とが係合した座ぐり穴96Aを中心
として、鉄シュー95の長手方向に沿って逆向きの引張
力が作用する。この結果、接合強度が低下した鉄シュー
95とゴムパッド96との接合面に大きな剪断力が作用
することになり、ゴムパッド96を鉄シュー95から確
実に分離することができる。
移動ユニット65の油圧シリンダ69を伸長させ、図3
1に示すように各移動テーブル68を互いに離間させ
る。これにより、履帯片94のゴムパッド96に対し、
係合爪108の半円柱状突起111と係合爪112の各
半円柱状突起114とが係合した座ぐり穴96Aを中心
として、鉄シュー95の長手方向に沿って逆向きの引張
力が作用する。この結果、接合強度が低下した鉄シュー
95とゴムパッド96との接合面に大きな剪断力が作用
することになり、ゴムパッド96を鉄シュー95から確
実に分離することができる。
【0111】次に、図32ないし図34は本発明による
第3の実施例によって廃棄処理される走行用履帯を示し
ている。
第3の実施例によって廃棄処理される走行用履帯を示し
ている。
【0112】図において、121は廃棄処理の対象物と
しての分割型の走行用履帯を示し、該走行用履帯121
は、複数のリンク122A,122A,…が連結ピン
(図示せず)を介して無端状に連結されてなるトラック
リンク122と、該トラックリンク122の各リンク1
22Aにそれぞれ4本のボルト123を介して固定され
た複数の履帯片124,124,…とから構成されてい
る。
しての分割型の走行用履帯を示し、該走行用履帯121
は、複数のリンク122A,122A,…が連結ピン
(図示せず)を介して無端状に連結されてなるトラック
リンク122と、該トラックリンク122の各リンク1
22Aにそれぞれ4本のボルト123を介して固定され
た複数の履帯片124,124,…とから構成されてい
る。
【0113】ここで、各履帯片124は、トラックリン
ク122の各リンク122Aに固定されるほぼ平板状の
芯金125と、該芯金125を内部に埋設したゴム体1
26とからなり、該ゴム体126の接地面側には、長手
方向の両端側に位置する厚肉の突起部126A,126
Aと、該各突起部126A間に位置する薄肉部126B
が形成されている。
ク122の各リンク122Aに固定されるほぼ平板状の
芯金125と、該芯金125を内部に埋設したゴム体1
26とからなり、該ゴム体126の接地面側には、長手
方向の両端側に位置する厚肉の突起部126A,126
Aと、該各突起部126A間に位置する薄肉部126B
が形成されている。
【0114】また、芯金125の中央部には各ボルト1
23が挿通される4個のボルト挿通穴125A,125
A,…が穿設され、ゴム体126の中央部には各ボルト
123の頭部を収容するボルト収容穴としての4個の座
ぐり穴126C,126C,…が各ボルト挿通穴125
Aと同心状に設けられている。そして、該走行用履帯1
21は、各履帯片124のうちゴム体126が摩耗した
ものを個々に交換できるようになっており、使用済みと
なった履帯片124はトラックリンク122から取外さ
れた後、個々に廃棄処理装置に供給されて芯金125と
ゴム体126とに分離されるようになっている。
23が挿通される4個のボルト挿通穴125A,125
A,…が穿設され、ゴム体126の中央部には各ボルト
123の頭部を収容するボルト収容穴としての4個の座
ぐり穴126C,126C,…が各ボルト挿通穴125
Aと同心状に設けられている。そして、該走行用履帯1
21は、各履帯片124のうちゴム体126が摩耗した
ものを個々に交換できるようになっており、使用済みと
なった履帯片124はトラックリンク122から取外さ
れた後、個々に廃棄処理装置に供給されて芯金125と
ゴム体126とに分離されるようになっている。
【0115】次に、図35ないし図39は本実施例に適
用される履帯分離装置を示している。なお、本実施例で
は上述した第1,第2の実施例と同一の構成要素に同一
の符号を付し、その説明を省略するものとする。
用される履帯分離装置を示している。なお、本実施例で
は上述した第1,第2の実施例と同一の構成要素に同一
の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0116】図において、131は本実施例に適用され
る履帯分離装置を示し、該履帯分離装置131は前記履
帯分離装置101とほぼ同様に、支持フレーム62と、
各水平移動ユニット65の間に位置して支持フレーム6
2上に配設された後述のガイドブロック132と、支持
フレーム62の長手方向両側に設けられた一対の水平移
動ユニット65,65と、該各水平移動ユニット65に
設けられた一対のアームユニット135,135とから
構成されているものの、ガイドブロック132と、各ア
ームユニット135の構成が前記履帯分離装置101と
は異なっている。
る履帯分離装置を示し、該履帯分離装置131は前記履
帯分離装置101とほぼ同様に、支持フレーム62と、
各水平移動ユニット65の間に位置して支持フレーム6
2上に配設された後述のガイドブロック132と、支持
フレーム62の長手方向両側に設けられた一対の水平移
動ユニット65,65と、該各水平移動ユニット65に
設けられた一対のアームユニット135,135とから
構成されているものの、ガイドブロック132と、各ア
ームユニット135の構成が前記履帯分離装置101と
は異なっている。
【0117】132は支持基板63の長手方向中間部に
スペーサ103を介して配設された位置決め治具として
のガイドブロックで、該ガイドブロック132は図36
に示すように、スペーサ103上にボルト等を介して固
定されたブロック本体104と、該ブロック本体104
上に着脱可能に取付けられた位置決め板133とからな
り、位置決め板133の下面側中央にはブロック本体1
04の嵌合凸部104Aに嵌合する嵌合溝133Aが形
成されている。また、位置決め板133の上面側は前記
履帯片124を支持する支持面133Bとなっており、
該支持面133Bの中央部には履帯片124の芯金12
5に穿設された4個のボルト挿通穴125Aに係合する
4個の係合突起134,134,…が設けられている。
スペーサ103を介して配設された位置決め治具として
のガイドブロックで、該ガイドブロック132は図36
に示すように、スペーサ103上にボルト等を介して固
定されたブロック本体104と、該ブロック本体104
上に着脱可能に取付けられた位置決め板133とからな
り、位置決め板133の下面側中央にはブロック本体1
04の嵌合凸部104Aに嵌合する嵌合溝133Aが形
成されている。また、位置決め板133の上面側は前記
履帯片124を支持する支持面133Bとなっており、
該支持面133Bの中央部には履帯片124の芯金12
5に穿設された4個のボルト挿通穴125Aに係合する
4個の係合突起134,134,…が設けられている。
【0118】ここで、該各係合突起134は、芯金12
5に穿設されたボルト挿通穴125Aの穴径よりも小さ
い直径を有し、かつ、各ボルト挿通穴125Aに対応す
る間隔をもって支持面133B上に突設されている。従
って、位置決め板133の支持面133B上に載置され
た履帯片124は、芯金125の各ボルト挿通穴125
Aが各係合突起134に係合することにより、位置決め
板133上に位置決めされる構成となっている。
5に穿設されたボルト挿通穴125Aの穴径よりも小さ
い直径を有し、かつ、各ボルト挿通穴125Aに対応す
る間隔をもって支持面133B上に突設されている。従
って、位置決め板133の支持面133B上に載置され
た履帯片124は、芯金125の各ボルト挿通穴125
Aが各係合突起134に係合することにより、位置決め
板133上に位置決めされる構成となっている。
【0119】135,135は各水平移動ユニット65
の移動テーブル68上に設けられた係合アームとしての
アームユニットで、該各アームユニット135は、前記
第2の実施例による各アームユニット107とほぼ同様
に、移動テーブル68上に揺動可能に設けられた揺動ア
ーム74と、該揺動アーム74を駆動するアームシリン
ダ75とからなるものの、各揺動アーム74の先端側に
配設された係合爪136の構成が異なっている。
の移動テーブル68上に設けられた係合アームとしての
アームユニットで、該各アームユニット135は、前記
第2の実施例による各アームユニット107とほぼ同様
に、移動テーブル68上に揺動可能に設けられた揺動ア
ーム74と、該揺動アーム74を駆動するアームシリン
ダ75とからなるものの、各揺動アーム74の先端側に
配設された係合爪136の構成が異なっている。
【0120】136,136は各揺動アーム74の先端
側にそれぞれ着脱可能に取付けられた係合爪を示し、該
各係合爪136は図37および図38に示すように、各
揺動アーム74の先端側下面に各ボルト78を介して固
定される基板137と、該基板137の下面側に突設さ
れた2本の円柱状突起138,138と、該各円柱状突
起138から揺動アーム74の長手方向に離間して下向
きに突堤状に設けられ、下端側が鋭角な楔状をなす係合
刃139とからなっている。
側にそれぞれ着脱可能に取付けられた係合爪を示し、該
各係合爪136は図37および図38に示すように、各
揺動アーム74の先端側下面に各ボルト78を介して固
定される基板137と、該基板137の下面側に突設さ
れた2本の円柱状突起138,138と、該各円柱状突
起138から揺動アーム74の長手方向に離間して下向
きに突堤状に設けられ、下端側が鋭角な楔状をなす係合
刃139とからなっている。
【0121】ここで、係合爪136に設けられた各円柱
状突起138は、前記履帯片124のゴム体126に形
成された各座ぐり穴126Cの穴径よりも小さい直径を
有し、かつ、各座ぐり穴126Cに対応する間隔をもっ
て基板137の下面側に突設されている。そして、各係
合爪136は、各揺動アーム74が図38に示す把持位
置に移動したとき、ガイドブロック132上に位置決め
された履帯片124のゴム体126に形成された各座ぐ
り穴126C内に、各円柱状突起138を係合させると
共に、各係合刃139をゴム体126の薄肉部126B
に食込ませる構成となっている。
状突起138は、前記履帯片124のゴム体126に形
成された各座ぐり穴126Cの穴径よりも小さい直径を
有し、かつ、各座ぐり穴126Cに対応する間隔をもっ
て基板137の下面側に突設されている。そして、各係
合爪136は、各揺動アーム74が図38に示す把持位
置に移動したとき、ガイドブロック132上に位置決め
された履帯片124のゴム体126に形成された各座ぐ
り穴126C内に、各円柱状突起138を係合させると
共に、各係合刃139をゴム体126の薄肉部126B
に食込ませる構成となっている。
【0122】本実施例による履帯分離装置131は上述
の如き構成を有するもので、該履帯分離装置131を用
いて履帯片124を芯金125とゴム体126とに分離
する場合には、まず、前記誘導加熱装置50によって芯
金125を加熱し、該芯金125とゴム体126との接
合強度を低下させた状態で、該履帯片124を履帯分離
装置131のガイドブロック132上に載置する。
の如き構成を有するもので、該履帯分離装置131を用
いて履帯片124を芯金125とゴム体126とに分離
する場合には、まず、前記誘導加熱装置50によって芯
金125を加熱し、該芯金125とゴム体126との接
合強度を低下させた状態で、該履帯片124を履帯分離
装置131のガイドブロック132上に載置する。
【0123】このとき、ガイドブロック132の位置決
め板133上に突設された各係合突起134を、芯金1
25に形成された各ボルト挿通穴125Aに係合させる
ことにより、履帯片124を芯金125の長手方向に確
実に位置決めすることができる。
め板133上に突設された各係合突起134を、芯金1
25に形成された各ボルト挿通穴125Aに係合させる
ことにより、履帯片124を芯金125の長手方向に確
実に位置決めすることができる。
【0124】この状態で、履帯分離装置131は各アー
ムユニット135のアームシリンダ75を伸長させ、各
揺動アーム74を図38に示す把持位置へと移動させ
る。これにより、各揺動アーム74の先端側に取付けら
れた係合爪136の各円柱状突起138が、それぞれ履
帯片124のゴム体126に形成された各座ぐり穴12
6C内に係合すると共に、各係合爪136の係合刃13
9がゴム体126の薄肉部126Bの中間部に食込む。
ムユニット135のアームシリンダ75を伸長させ、各
揺動アーム74を図38に示す把持位置へと移動させ
る。これにより、各揺動アーム74の先端側に取付けら
れた係合爪136の各円柱状突起138が、それぞれ履
帯片124のゴム体126に形成された各座ぐり穴12
6C内に係合すると共に、各係合爪136の係合刃13
9がゴム体126の薄肉部126Bの中間部に食込む。
【0125】この状態で、履帯分離装置131は各水平
移動ユニット65の油圧シリンダ69を伸長させ、図3
9に示すように各移動テーブル68を互いに離間させ
る。これにより、履帯片124のゴム体126に対し、
各係合刃139が食込んだ薄肉部126Bの中央部を中
心として芯金125の長手方向に沿って逆向きの引張力
が作用する。この結果、接合強度が低下した芯金125
とゴム体126との接合面に大きな剪断力が作用するこ
とになり、ゴム体126を芯金125から確実に分離す
ることができる。
移動ユニット65の油圧シリンダ69を伸長させ、図3
9に示すように各移動テーブル68を互いに離間させ
る。これにより、履帯片124のゴム体126に対し、
各係合刃139が食込んだ薄肉部126Bの中央部を中
心として芯金125の長手方向に沿って逆向きの引張力
が作用する。この結果、接合強度が低下した芯金125
とゴム体126との接合面に大きな剪断力が作用するこ
とになり、ゴム体126を芯金125から確実に分離す
ることができる。
【0126】上述した如く本発明によれば、前記第1の
実施例で詳述したように、誘導加熱装置50の誘導加熱
部54を構成する各外側コイル部59を履帯片Pの芯金
3の長手方向に移動可能な構成とすることにより、内側
コイル部55と各外側コイル59とを常に履帯片Pの芯
金3に近接した位置に配設することができる。従って、
廃棄処理すべき走行用履帯1の形状の変化にかかわら
ず、誘導加熱部54によって走行用履帯1に埋設された
芯金3を一様に効率良く加熱することができ、廃棄処理
時の作業性を大幅に向上することができる。
実施例で詳述したように、誘導加熱装置50の誘導加熱
部54を構成する各外側コイル部59を履帯片Pの芯金
3の長手方向に移動可能な構成とすることにより、内側
コイル部55と各外側コイル59とを常に履帯片Pの芯
金3に近接した位置に配設することができる。従って、
廃棄処理すべき走行用履帯1の形状の変化にかかわら
ず、誘導加熱部54によって走行用履帯1に埋設された
芯金3を一様に効率良く加熱することができ、廃棄処理
時の作業性を大幅に向上することができる。
【0127】また、前記第2の実施例で詳述したよう
に、走行用履帯1とは種類の異なる、鉄シュー95とゴ
ムパッド96とからなる複数の履帯片94を連結した走
行用履帯91を廃棄処理する場合でも、第1の実施例に
よる履帯分離装置61のガイドブロック64を、鉄シュ
ー95の各ボルト挿通穴95Aに係合する各係合突起1
06を有するガイドブロック102に取換えると共に、
前記履帯分離装置61の各アームユニット71を、ゴム
パッド96の各座ぐり穴96Aに係合する係合爪10
8,112を有する各アームユニット107に取換えた
履帯分離装置101を適用することにより、履帯片94
の鉄シュー95をその長手方向で確実に位置決めした状
態で、該鉄シュー95からゴムパッド96を確実に分離
することができる。
に、走行用履帯1とは種類の異なる、鉄シュー95とゴ
ムパッド96とからなる複数の履帯片94を連結した走
行用履帯91を廃棄処理する場合でも、第1の実施例に
よる履帯分離装置61のガイドブロック64を、鉄シュ
ー95の各ボルト挿通穴95Aに係合する各係合突起1
06を有するガイドブロック102に取換えると共に、
前記履帯分離装置61の各アームユニット71を、ゴム
パッド96の各座ぐり穴96Aに係合する係合爪10
8,112を有する各アームユニット107に取換えた
履帯分離装置101を適用することにより、履帯片94
の鉄シュー95をその長手方向で確実に位置決めした状
態で、該鉄シュー95からゴムパッド96を確実に分離
することができる。
【0128】さらに、前記第3の実施例で詳述したよう
に、走行用履帯1,91とは種類の異なる、芯金125
とゴム体126とからなる複数の履帯片124を連結し
た走行用履帯121を廃棄処理する場合でも、芯金12
5の各ボルト挿通穴125Aに係合する各係合突起13
4を有するガイドブロック132に取換えると共に、ゴ
ム体126の各座ぐり穴126Cに係合する係合爪13
6および係合刃139を有する各アームユニット135
に取換えた履帯分離装置131を適用することにより、
履帯片124の芯金125をその長手方向で確実に位置
決めした状態で、該芯金125からゴム体126を確実
に分離することができる。
に、走行用履帯1,91とは種類の異なる、芯金125
とゴム体126とからなる複数の履帯片124を連結し
た走行用履帯121を廃棄処理する場合でも、芯金12
5の各ボルト挿通穴125Aに係合する各係合突起13
4を有するガイドブロック132に取換えると共に、ゴ
ム体126の各座ぐり穴126Cに係合する係合爪13
6および係合刃139を有する各アームユニット135
に取換えた履帯分離装置131を適用することにより、
履帯片124の芯金125をその長手方向で確実に位置
決めした状態で、該芯金125からゴム体126を確実
に分離することができる。
【0129】なお、前記第1の実施例では、走行用履帯
1から分割した履帯片Pを芯金3を2個含む程度の大き
さに設定したが、本発明はこれに限らず、例えば芯金3
を1個含む程度の大きさ、あるいは3個〜6程度含む大
きさに設定してもよい。
1から分割した履帯片Pを芯金3を2個含む程度の大き
さに設定したが、本発明はこれに限らず、例えば芯金3
を1個含む程度の大きさ、あるいは3個〜6程度含む大
きさに設定してもよい。
【0130】また、前記第1の実施例では、走行用履帯
1のゴム体2に各芯金3間に位置して泥抜き用の複数の
角穴5を穿設するものとして述べたが、本発明はこれに
限るものではなく、例えば図40に示す変形例のよう
に、ゴム体2に各角穴5上に位置して「X」字状の切欠
きを有する弁膜140が設けられた走行用履帯1に対し
ても適用できることは勿論である。
1のゴム体2に各芯金3間に位置して泥抜き用の複数の
角穴5を穿設するものとして述べたが、本発明はこれに
限るものではなく、例えば図40に示す変形例のよう
に、ゴム体2に各角穴5上に位置して「X」字状の切欠
きを有する弁膜140が設けられた走行用履帯1に対し
ても適用できることは勿論である。
【0131】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、ゴム体内に埋設された芯金を加熱する加熱手段
を、少なくとも芯金の長手方向に離間し該芯金の長手方
向に移動可能となった一対の誘導加熱部により構成した
から、走行用履帯に埋設された芯金の形状が変化して
も、各誘導加熱部を芯金の長手方向に移動させることに
より、該各誘導加熱部を常に芯金の近傍に配設した状態
で該芯金を効率良く加熱することができる。この結果、
廃棄処理すべき走行用履帯の種類の変化にかかわらず、
単一の廃棄処理装置を用いて種々の走行用履帯の廃棄処
理を行うことができ、例えば芯金の形状に応じた誘導加
熱部に交換する場合等に比較して廃棄処理の作業性を大
幅に向上することができる。
れば、ゴム体内に埋設された芯金を加熱する加熱手段
を、少なくとも芯金の長手方向に離間し該芯金の長手方
向に移動可能となった一対の誘導加熱部により構成した
から、走行用履帯に埋設された芯金の形状が変化して
も、各誘導加熱部を芯金の長手方向に移動させることに
より、該各誘導加熱部を常に芯金の近傍に配設した状態
で該芯金を効率良く加熱することができる。この結果、
廃棄処理すべき走行用履帯の種類の変化にかかわらず、
単一の廃棄処理装置を用いて種々の走行用履帯の廃棄処
理を行うことができ、例えば芯金の形状に応じた誘導加
熱部に交換する場合等に比較して廃棄処理の作業性を大
幅に向上することができる。
【0132】また、請求項2の発明によれば、加熱され
た芯金からゴム体を分離する分離手段を、芯金をその長
手方向で位置決めする位置決め治具と、ゴム体に係合し
て該ゴム体に芯金の長手方向に沿った引張力を付与する
係合アームとから構成し、該位置決め治具と係合アーム
とを走行用履帯の形状に応じて取換え可能としたから、
位置決め治具によって走行用履帯の芯金を確実に位置決
めした状態で、係合アームによってゴム体を芯金から確
実に分離することができる。従って、廃棄処理すべき走
行用履帯の種類の変化にかかわらず、芯金とゴム体とを
分離手段によって確実に分離することができる。
た芯金からゴム体を分離する分離手段を、芯金をその長
手方向で位置決めする位置決め治具と、ゴム体に係合し
て該ゴム体に芯金の長手方向に沿った引張力を付与する
係合アームとから構成し、該位置決め治具と係合アーム
とを走行用履帯の形状に応じて取換え可能としたから、
位置決め治具によって走行用履帯の芯金を確実に位置決
めした状態で、係合アームによってゴム体を芯金から確
実に分離することができる。従って、廃棄処理すべき走
行用履帯の種類の変化にかかわらず、芯金とゴム体とを
分離手段によって確実に分離することができる。
【0133】さらに、請求項3の発明によれば、各誘導
加熱部を芯金の長手方向に移動させて該芯金を加熱した
後、該芯金をその形状に適応した位置決め治具によって
位置決めした状態で、ゴム体の形状に適応した係合アー
ムによって該ゴム体を芯金から確実に分離することがで
きる。従って、廃棄処理すべき走行用履帯の種類の変化
にかかわらず、芯金とゴム体とを効率良く分離すること
ができる。
加熱部を芯金の長手方向に移動させて該芯金を加熱した
後、該芯金をその形状に適応した位置決め治具によって
位置決めした状態で、ゴム体の形状に適応した係合アー
ムによって該ゴム体を芯金から確実に分離することがで
きる。従って、廃棄処理すべき走行用履帯の種類の変化
にかかわらず、芯金とゴム体とを効率良く分離すること
ができる。
【0134】そして、請求項4の発明によれば、誘導加
熱手段の各誘導加熱部を芯金の長手方向に移動させて該
芯金を加熱し、分離手段の位置決め治具に設けた各係合
突起を芯金に形成されたボルト挿通穴に係合させて該芯
金を位置決めすると共に、係合アームをゴム体に形成さ
れたボルト収容穴に係合させた状態で該ゴム体に芯金の
長手方向に沿う引張力を付与する構成としたから、廃棄
処理すべき走行用履帯の種類の変化にかかわらず、芯金
とゴム体とを確実に分離することができる。
熱手段の各誘導加熱部を芯金の長手方向に移動させて該
芯金を加熱し、分離手段の位置決め治具に設けた各係合
突起を芯金に形成されたボルト挿通穴に係合させて該芯
金を位置決めすると共に、係合アームをゴム体に形成さ
れたボルト収容穴に係合させた状態で該ゴム体に芯金の
長手方向に沿う引張力を付与する構成としたから、廃棄
処理すべき走行用履帯の種類の変化にかかわらず、芯金
とゴム体とを確実に分離することができる。
【0135】また、請求項5の発明によれば、芯金の長
手方向中間部を加熱する内側コイル部と、芯金の長手方
向両側を加熱する一対の外側コイル部とから誘導加熱部
を構成し、該各外側コイル部を芯金の長手方向に移動さ
せることにより、芯金を一様に効率良く加熱することが
できる。
手方向中間部を加熱する内側コイル部と、芯金の長手方
向両側を加熱する一対の外側コイル部とから誘導加熱部
を構成し、該各外側コイル部を芯金の長手方向に移動さ
せることにより、芯金を一様に効率良く加熱することが
できる。
【図1】第1の実施例によって廃棄処理される対象物と
しての走行用履帯を表面側からみた部分平面図である。
しての走行用履帯を表面側からみた部分平面図である。
【図2】図1に示す走行用履帯の裏面図である。
【図3】図1中の矢示 III−III 方向からみた断面図で
ある。
ある。
【図4】図1中の矢示IV−IV方向からみた断面図であ
る。
る。
【図5】第1の実施例による走行用履帯の廃棄処理装置
を示す全体図である。
を示す全体図である。
【図6】図5に示す走行用履帯の廃棄処理装置の平面図
である。
である。
【図7】図5中の搬送装置、および切断装置等を示す斜
視図である。
視図である。
【図8】図7中の搬送装置、および切断装置等を示す縦
断面図である。
断面図である。
【図9】第1,第2のカッター刃の切断位置を走行用履
帯と共に示す説明図である。
帯と共に示す説明図である。
【図10】図5中の第2の搬送装置、誘導加熱装置およ
び履帯分離装置等を示す斜視図である。
び履帯分離装置等を示す斜視図である。
【図11】図10中の搬送装置および切込み装置等を示
す縦断面図である。
す縦断面図である。
【図12】搬送装置の昇降ユニットが上昇した状態を示
す図11と同様位置の縦断面図である。
す図11と同様位置の縦断面図である。
【図13】搬送装置によって履帯片を誘導加熱装置に搬
送した状態を示す図11と同様位置の縦断面図である。
送した状態を示す図11と同様位置の縦断面図である。
【図14】図10中の誘導加熱装置を拡大して示す一部
破断の斜視図である。
破断の斜視図である。
【図15】誘導加熱装置上に履帯片を載置した状態を示
す縦断面図である。
す縦断面図である。
【図16】図15中の矢示 XVI−XVI 方向からみた断面
図である。
図である。
【図17】サイズの小さい履帯片を誘導加熱装置上に載
置した状態を示す図15と同様位置の縦断面図である。
置した状態を示す図15と同様位置の縦断面図である。
【図18】図5中の履帯分離装置を示す正面図である。
【図19】履帯分離装置の揺動アームで履帯片のゴム体
を把持した状態を示す図18と同様位置の正面図であ
る。
を把持した状態を示す図18と同様位置の正面図であ
る。
【図20】履帯分離装置で履帯片のゴム体を引裂いた状
態を示す図18と同様位置の正面図である。
態を示す図18と同様位置の正面図である。
【図21】履帯分離装置の揺動アームで引裂いたゴム体
を開放した状態を示す図18と同様位置の正面図であ
る。
を開放した状態を示す図18と同様位置の正面図であ
る。
【図22】第1の実施例による係合爪を示す分解斜視図
である。
である。
【図23】第2の実施例によって廃棄処理される対象物
としての走行用履帯を表面側からみた部分平面図であ
る。
としての走行用履帯を表面側からみた部分平面図であ
る。
【図24】図23中の履帯片を示す平面図である。
【図25】図24中の矢示 XXV−XXV 方向からみた断面
図である。
図である。
【図26】図24中の矢示XXVI−XXVI方向からみた断面
図である。
図である。
【図27】第2の実施例による履帯分離装置を示す正面
図である。
図である。
【図28】図27中のガイドブロックを示す分解斜視図
である。
である。
【図29】第2の実施例による係合爪を示す分解斜視図
である。
である。
【図30】第2の実施例による係合爪が履帯片に係合し
た状態を示す断面図である。
た状態を示す断面図である。
【図31】履帯分離装置で履帯片のゴムパッドを引裂い
た状態を示す図27と同様位置の正面図である。
た状態を示す図27と同様位置の正面図である。
【図32】第3の実施例によって廃棄処理される対象物
としての走行用履帯を表面側からみた部分平面図であ
る。
としての走行用履帯を表面側からみた部分平面図であ
る。
【図33】図32中の履帯片を示す平面図である。
【図34】図33中の矢示 XXXIV−XXXIV 方向からみた
断面図である。
断面図である。
【図35】第3の実施例による履帯分離装置を示す正面
図である。
図である。
【図36】図35中のガイドブロックを示す分解斜視図
である。
である。
【図37】第3の実施例による係合爪を示す分解斜視図
である。
である。
【図38】第3の実施例による係合爪が履帯片に係合し
た状態を示す断面図である。
た状態を示す断面図である。
【図39】履帯分離装置で履帯片のゴム体を引裂いた状
態を示す図35と同様位置の正面図である。
態を示す図35と同様位置の正面図である。
【図40】廃棄処理される走行用履帯の変形例を示す図
1と同様位置の部分平面図である。
1と同様位置の部分平面図である。
1,91,121 走行用履帯 2,126 ゴム体 3,125 芯金 11 走行用履帯の廃棄処理装置 50 誘導加熱装置(加熱手段) 55 内側コイル部 59 外側コイル部 61,101,131 履帯分離装置(分離手段) 64,102,132 ガイドブロック(位置決め治
具) 71,107,135 アームユニット(係合アーム) 77,108,112,136 係合爪 95 鉄シュー(芯金) 95A,125A ボルト挿通穴 96 ゴムパッド(ゴム体) 96A,126C 座ぐり穴(ボルト収容穴) 106,134 係合突起
具) 71,107,135 アームユニット(係合アーム) 77,108,112,136 係合爪 95 鉄シュー(芯金) 95A,125A ボルト挿通穴 96 ゴムパッド(ゴム体) 96A,126C 座ぐり穴(ボルト収容穴) 106,134 係合突起
Claims (5)
- 【請求項1】 ゴム体と該ゴム体内に埋設された芯金と
からなる走行用履帯の芯金を加熱する加熱手段と、該加
熱手段によって加熱された芯金からゴム体を分離する分
離手段とからなる走行用履帯の廃棄処理装置において、 前記加熱手段は、少なくとも前記芯金の長手方向に離間
して設けられ交番電流が印加されることにより該芯金を
誘導加熱する一対の誘導加熱部を有し、該各誘導加熱部
を走行用履帯の形状に応じて芯金の長手方向に移動可能
な構成としたことを特徴とする走行用履帯の廃棄処理装
置。 - 【請求項2】 ゴム体と該ゴム体内に埋設された芯金と
からなる走行用履帯の芯金を加熱する加熱手段と、該加
熱手段によって加熱された芯金からゴム体を分離する分
離手段とからなる走行用履帯の廃棄処理装置において、 前記分離手段は、前記走行用履帯の芯金をその長手方向
で位置決めする位置決め治具と、該位置決め治具によっ
て位置決めされた芯金からゴム体を分離すべく該ゴム体
に係合し前記芯金の長手方向に沿った引張力を付与する
一対の係合アームとを有し、前記位置決め治具と前記各
係合アームとを走行用履帯の形状に応じて取換え可能な
構成としたことを特徴とする走行用履帯の廃棄処理装
置。 - 【請求項3】 ゴム体と該ゴム体内に埋設された芯金と
からなる走行用履帯の芯金を加熱する加熱手段と、該加
熱手段によって加熱された芯金からゴム体を分離する分
離手段とからなる走行用履帯の廃棄処理装置において、 前記加熱手段は、少なくとも前記芯金の長手方向で離間
して設けられ交番電流が印加されることにより該芯金を
誘導加熱する一対の誘導加熱部を有し、該各誘導加熱部
を走行用履帯の形状に応じて芯金の長手方向に移動可能
な構成とし、 前記分離手段は、前記走行用履帯の芯金をその長手方向
で位置決めする位置決め治具と、該位置決め治具によっ
て位置決めされた芯金からゴム体を分離すべく該ゴム体
に係合し前記芯金の長手方向に沿った引張力を付与する
一対の係合アームとを有し、前記位置決め治具と前記各
係合アームとを走行用履帯の形状に応じて取換え可能な
構成としたことを特徴とする走行用履帯の廃棄処理装
置。 - 【請求項4】 ボルト収容穴が形成されたゴム体と該ゴ
ム体内に埋設されボルト挿通穴が形成された芯金とから
なる走行用履帯の廃棄処理装置であって、 前記走行用履帯の芯金を加熱する加熱手段は、少なくと
も前記芯金の長手方向に移動可能に設けられ、交番電流
が印加されることにより該芯金を誘導加熱する一対の誘
導加熱部を有する構成とし、 前記加熱手段によって加熱された芯金からゴム体を分離
する分離手段は、前記芯金のボルト挿通穴に係合するこ
とにより該芯金をその長手方向で位置決めする係合突起
を備えた位置決め治具と、前記ゴム体のボルト収容穴に
係合し前記芯金の長手方向に沿った引張力を付与する係
合爪を備えた一対の係合アームとを有し、前記位置決め
治具と前記各係合アームとを走行用履帯の形状に応じて
取換え可能な構成としてなる走行用履帯の廃棄処理装
置。 - 【請求項5】 前記加熱手段の誘導加熱部は、前記芯金
の長手方向中間部に設けられる内側コイル部と、該内側
コイル部を挟んで前記芯金の長手方向に離間した一対の
外側コイル部とからなり、該各外側コイル部を走行用履
帯の形状に応じて芯金の長手方向に移動させる構成とし
てなる請求項1,3または4に記載の走行用履帯の廃棄
処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17420396A JP3566464B2 (ja) | 1996-06-13 | 1996-06-13 | 走行用履帯の廃棄処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17420396A JP3566464B2 (ja) | 1996-06-13 | 1996-06-13 | 走行用履帯の廃棄処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10447A true JPH10447A (ja) | 1998-01-06 |
JP3566464B2 JP3566464B2 (ja) | 2004-09-15 |
Family
ID=15974532
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17420396A Expired - Fee Related JP3566464B2 (ja) | 1996-06-13 | 1996-06-13 | 走行用履帯の廃棄処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3566464B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007260894A (ja) * | 2006-02-28 | 2007-10-11 | National Agriculture & Food Research Organization | ゴムクローラの切断装置 |
JP2010254170A (ja) * | 2009-04-27 | 2010-11-11 | National Agriculture & Food Research Organization | ゴムクローラの分離装置 |
CN107955870A (zh) * | 2018-01-26 | 2018-04-24 | 湖南高致精工机械有限公司 | 一种适用于履带铁齿工件的余热淬火装置 |
DE112020007813T5 (de) | 2020-12-03 | 2023-09-28 | Mitsubishi Electric Corporation | Stromrichtereinrichtung, motor-antriebssystem, sowie trennungsdetektionsverfahren für signalübertragungskabel |
-
1996
- 1996-06-13 JP JP17420396A patent/JP3566464B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007260894A (ja) * | 2006-02-28 | 2007-10-11 | National Agriculture & Food Research Organization | ゴムクローラの切断装置 |
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CN107955870A (zh) * | 2018-01-26 | 2018-04-24 | 湖南高致精工机械有限公司 | 一种适用于履带铁齿工件的余热淬火装置 |
DE112020007813T5 (de) | 2020-12-03 | 2023-09-28 | Mitsubishi Electric Corporation | Stromrichtereinrichtung, motor-antriebssystem, sowie trennungsdetektionsverfahren für signalübertragungskabel |
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---|---|
JP3566464B2 (ja) | 2004-09-15 |
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