JP3561073B2 - 走行用履帯の廃棄処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばゴムクローラとして油圧ショベル等の建設機械に設けられる無端状の走行用履帯を廃棄処理するようにした走行用履帯の廃棄処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、下部走行体等を備えた油圧ショベル等の建設機械では、下部走行体の左,右両側に無端状の走行用履帯が設けられ、該各走行用履帯を走行用の油圧モータ等で回転駆動することにより路上走行を行うようにしている。
【0003】
そして、このような走行用履帯は、最近の傾向として軽量化や振動・騒音の低減、舗装道路面の損傷の防止等のために、多数のトラックリンクおよびトラックシュー等からなる鋼板製の走行用履帯に代わって、帯形状をなすゴム体中に複数(多数)個の芯金をそれぞれ間隔をもって埋設してなるゴム製の走行用履帯(ゴムクローラ)が用いられるようになっている。
【0004】
しかし、ゴム製の走行用履帯にあっては、使用劣化してくると前記ゴム体の表面(接地面)側が摩耗(摩滅)してしまうため、約3年程度の使用で新品と交換する必要が生じる。そして、交換された走行用履帯は破棄されることになるが、これらの廃棄物はゴム製の走行用履帯を装着した建設機械の増加に伴って急速に増加しており、これらの廃棄物を埋立地等に破棄すると、これにより環境が汚染されることから、環境汚染を招かずにゴム製の走行用履帯を処分する方策が検討されている。
【0005】
そして、上述の如きゴム製の走行用履帯を処理する装置として、例えば、特開平7−117742号公報では、帯状に伸展した走行用履帯に埋設された芯金を誘導加熱装置によって加熱し、該芯金とゴム体との接着強度を低下させた状態で、油圧シリンダ等を用いた分離装置によって走行用履帯のゴム体を長手方向に引裂くことにより、走行用履帯をゴム体と芯金とに分離して再利用に供するようにした走行用履帯の廃棄処理装置が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ゴム製の走行用履帯は1本当り、例えば数百kgにも及ぶ重量を有しているのに対し、上述した従来技術による走行用履帯の廃棄処理装置では、帯状に伸展した長大な走行用履帯を、その内部に埋設された芯金を誘導加熱によって加熱しつつゴム体を長手方向に引裂く構成となっているため、装置全体が大型化してしまうだけでなく、誘導加熱装置の大出力化に伴って加熱処理に要するエネルギが増大し、分離装置を構成する油圧シリンダの大型化によって分離処理に要するエネルギが増大するため、走行用履帯の廃棄処理に要するコストが嵩んでしまうという問題がある。
【0007】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、装置全体の小型化、および廃棄処理に要するエネルギの低減等を図ることにより、廃棄処理に要するコストを大幅に低減でき、作業性を向上できるようにした走行用履帯の廃棄処理装置を提供することを目的としている。
【0008】
また、本発明の他の目的は、走行用履帯のゴム体内に埋設された芯金の形状に応じてカッター刃の切断位置を調整でき、走行用履帯を複数の履帯片に容易に切断できる切断装置を備えた走行用履帯の廃棄処理装置を提供することにある。
【0009】
さらに、本発明の他の目的は、走行用履帯のゴム体に埋設された芯金を、その形状に応じて効率良く加熱でき、誘導加熱装置の小型化を図ることができるようにした走行用履帯の廃棄処理装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、請求項に記載の発明が採用した走行用履帯の廃棄処理装置は、帯形状をなすゴム体内に複数個の芯金をそれぞれ間隔をもって埋設してなる走行用履帯を、該走行用履帯の長手方向で前記芯金を1〜6個含む複数の履帯片に切断する切断手段と、該切断手段によって切断された各履帯片の芯金を誘導加熱によって加熱するため、前記履帯片の芯金に対応した形状を有し、外部の電源から高周波電流が印加されることにより前記芯金に交番磁界を発生させる誘導加熱部を備えた加熱手段と、該加熱手段によって芯金が加熱された各履帯片に対し芯金の長手方向に沿った引張力を付与し該各履帯片を芯金とゴム体とに分離する分離手段とから構成し、前記加熱手段の誘導加熱部は、前記芯金の長手方向中間部に設けられた一対の突起部間に臨む内側コイル部と、該内側コイル部との間で前記各突起部を挟むように前記芯金の長手方向両側に配設される一対の外側コイル部とにより構成したことにある。
【0013】
上記構成によれば、取扱いの難しい長大な走行用履帯を切断手段によって芯金を1〜6個含む小さな履帯片に分割し、分割された各履帯片の芯金を誘導加熱によって加熱することにより該芯金とゴム体との接着強度を低下させた状態で、分離手段によって履帯片に芯金の長手方向に沿った引張力を付与し、該履帯片を芯金とゴム体とに分離することができる。この場合、廃棄処理すべき走行用履帯を予め小さな履帯片に分割しておくことにより、履帯片の芯金に対する誘導加熱に必要な設備やエネルギ、および履帯片を芯金とゴム体とに分離するに必要な設備やエネルギを低減でき、走行用履帯の廃棄処理に要するコストを大幅に低減できる。また、加熱手段の誘導加熱部は、一般的に走行用履帯の芯金に設けられている一対の突起部に対応させて、該一対の突起部間に臨む内側コイル部と、該内側コイル部との間で各突起部を挟むように芯金の長手方向両側に配設した一対の外側コイル部とから構成しているので、内側コイル部によって芯金の各突起部間を加熱すると共に、各外側コイル部によって芯金の各突起部と両端部との間を加熱することにより、芯金の表面を一様にかつ効率良く加熱することができる。そして、誘導加熱部によって芯金に交番磁界を発生させることにより、該芯金の表面を集中的に加熱することができ、芯金とゴム体との接着強度を効率良く低下させることができる。しかも、誘導加熱部の形状を芯金の形状に対応させることにより、一層効率良く芯金の表面を加熱することができる。
【0014】
また、請求項に記載の発明が採用した走行用履帯の廃棄処理装置は、帯形状をなすゴム体内に複数個の芯金をそれぞれ間隔をもって埋設してなる走行用履帯を、該走行用履帯の長手方向で前記芯金を1〜6個含む複数の履帯片に切断する切断手段と、該切断手段によって切断された複数の履帯片を順次搬送する搬送手段と、該搬送手段により搬送されてくる各履帯片のゴム体に対して切込み部を形成する切込み手段と、前記搬送手段によ搬送されてくる各履帯片の芯金を誘導加熱によって加熱するため、前記履帯片の芯金に対応した形状を有し、外部の電源から高周波電流が印加されることにより前記芯金に交番磁界を発生させる誘導加熱部を備えた加熱手段と、該加熱手段によって芯金が加熱された各履帯片に対し芯金の長手方向に沿った引張力を付与し該各履帯片のゴム体を前記切込み部の位置から引裂いて芯金とゴム体とに分離する分離手段とから構成し、前記加熱手段の誘導加熱部は、前記芯金の長手方向中間部に設けられた一対の突起部間に臨む内側コイル部と、該内側コイル部との間で前記各突起部を挟むように前記芯金の長手方向両側に配設される一対の外側コイル部とにより構成したことにある。
【0015】
上記構成によれば、切断手段によって小さく切断された走行用履帯の各履帯片は、搬送手段によって順次搬送される間に切込み手段によってゴム体に切込み部が形成される。そして、ゴム体に切込み部が形成された履帯片の芯金を誘導加熱によって加熱し、該芯金とゴム体との接着強度を低下させた状態で、分離手段によって履帯片に芯金の長手方向に沿った引張力を付与することにより、該履帯片を、そのゴム体に形成された切込み部から引裂いて芯金とゴム体とに分離することができる。この場合、履帯片のゴム体は切込み部から容易に引裂くことができ、芯金とゴム体とを確実に分離することができる。また、加熱手段の誘導加熱部は、一般的に走行用履帯の芯金に設けられている一対の突起部に対応させて、該一対の突起部間に臨む内側コイル部と、該内側コイル部との間で各突起部を挟むように芯金の長手方向両側に配設した一対の外側コイル部とから構成しているので、内側コイル部によって芯金の各突起部間を加熱すると共に、各外側コイル部によって芯金の各突起部と両端部との間を加熱することにより、芯金の表面を一様にかつ効率良く加熱することができる。そして、誘導加熱部によって芯金に交番磁界を発生させることにより、該芯金の表面を集中的に加熱することができ、芯金とゴム体との接着強度を効率良く低下させることができる。しかも、誘導加熱部の形状を芯金の形状に対応させることにより、一層効率良く芯金の表面を加熱することができる。
【0016】
また、請求項に記載の発明によると、前記切込み手段は、搬送手段によって搬送される各履帯片の上面側に一定深さの切込みを入れる円板状のカッターと、該カッターを回転駆動するモータとから構成している。
【0017】
上記構成によれば、履帯片が搬送手段によって搬送される間、モータにより回転駆動される円板状のカッターが、搬送手段との間で上,下方向から履帯片を挟み込むようにして該履帯片の上面側に一定深さの切込み部を形成することができるから、履帯片に切込み部を形成するときに該履帯片を支持するための格別の手段等を不要にできる。
【0018】
また、請求項に記載の発明によると、前記切断手段は、前記走行用履帯を下面側から支持する支持手段と、該支持手段上で前記走行用履帯を切断するカッター刃と、該カッター刃の近傍に設けられ前記支持手段上に走行用履帯を押付ける押え手段と、前記カッター刃を前記支持手段上の走行用履帯に向けて駆動する駆動手段とから構成している。
【0019】
上記構成によれば、走行用履帯は、支持手段によって下面側から支持され押え手段によって支持手段上に押付けられた状態で、駆動手段によって駆動されるカッター刃によって長手方向に切断される。この場合、走行用履帯は押え手段によって支持手段上に位置決めされているから、該走行用履帯をカッター刃によって確実に切断することができる。
【0020】
また、請求項に記載の発明によると、前記走行用履帯のゴム体は前記各芯金の間に位置して幅方向中間部に泥抜き穴を有し、前記カッター刃は、前記ゴム体の幅方向に関して前記泥抜き穴の一側でゴム体を切断する第1の刃と、前記泥抜き穴の他側でゴム体を切断する第2の刃とからなり、該第1,第2の刃は前記走行用履帯の長さ方向に関して個別に切断位置を調整可能な構成としている。
【0021】
上記構成によれば、一般的に走行用履帯に設けられている泥抜き穴を利用して、第1の刃によって泥抜き穴の一側でゴム体を切断し、第2の刃によって泥抜き穴の他側でゴム体を切断することにより、泥抜き穴を介して走行用履帯を切断することができる。しかも、第1,第2の刃は走行用履帯の長さ方向に関して個別に切断位置を調整できるから、ゴム体内に埋設された芯金の形状にかかわらず該芯金とカッター刃との干渉を防止でき、確実に走行用履帯を切断することができる。従って、例えば1枚のカッター刃で走行用履帯を切断しようとしたときに、カッター刃がゴム体内に埋設された芯金と干渉してしまうといった不具合を回避することができる。
【0026】
また、請求項に記載の発明によると、前記内側コイル部は、ソレノイド型のコイルからなり、コア部に巻回された導線の外側には、前記芯金の各突起部と対向する部分を除いて強磁性体からなるヨークを設ける構成としている。
【0027】
上記構成によれば、内側コイル部をなすコア部に巻回された導線の外側に、芯金の各突起部と対向する部分を除いて強磁性体からなるヨークを設けることにより、内側コイル部の周囲への交番磁界の漏れを低減することができ、該内側コイル部と対向した芯金の各突起部間を効率良く加熱することができる。
【0028】
また、請求項に記載の発明によると、前記外側コイル部は、平板状に巻回した導線を前記芯金の突起部に沿ってL字状に屈曲させたL字型のコイルにより構成している。
【0029】
上記構成によれば、各外側コイル部を芯金の突起部に沿って屈曲させたL字型のコイルによって構成することにより、芯金の各突起部と両端部との間を効率良く加熱することができる。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に従って説明する。
【0039】
まず、図1ないし図4は廃棄処理の対象物である走行用履帯を示している。
【0040】
図において、1はゴムクローラによって構成された走行用履帯で、該走行用履帯1は図1ないし図4に示す如く、弾性樹脂材料により一定の幅寸法をもった帯形状の無端ベルトとして形成されたゴム体2と、該ゴム体2内に一定の間隔をもって互いに平行となるように埋設された複数(多数)個の芯金3,3,…と、該各芯金3の上面部3Aから僅かに離間してゴム体2中に埋設され該ゴム体2の長手方向に伸長した編込み鋼線等からなる補強帯4,4とから大略構成されている。
【0041】
ここで、走行用履帯1のゴム体2にはその接地面となる表面側に、例えばほぼ四角形状をなして突出するラグ2A,2A,…が一体形成され、該各ラグ2Aはゴム体2の幅方向に離間して交互に配設される構成となっている。そして、各ラグ2Aは一定の厚みを有し、地面に接触したときに油圧ショベル等の車両に強いグリップ力(走行用の駆動力)を伝えるようになっている。
【0042】
また、ゴム体2の幅方向中央部には各芯金3の間に位置して泥抜き用の角穴5,5,…が穿設され、該各角穴5は路上走行時に泥土等がゴム体2の裏面2B側に入り込んだとしても、これらの泥土を表面側の各ラグ2A間等に排出させるものである。
【0043】
一方、走行用履帯1の各芯金3には、図2および図3に示す如く左,右一対の突起部3B,3Bが一体形成され、該各突起部3Bはゴム体2の裏面2B側から突出している。そして、該各突起部3Bは油圧ショベルの下部走行体等に設ける走行用減速機のスプロケット(図示せず)等に係合し、このスプロケットから走行用履帯1が外れるのを防止する構成となっている。
【0044】
次に、図5ないし図20は本実施例による走行用履帯の廃棄処理装置を示している。
【0045】
図において、11は走行用履帯の廃棄処理装置を示し、該廃棄処理装置11は図5および図6に示すように、後述する第1の搬送装置12と、切断装置21と、第2の搬送装置32と、切込み装置45と、誘導加熱装置50と、履帯分離装置61とから大略構成されている。
【0046】
12は廃棄処理すべき走行用履帯1を切断装置21に向けて搬送する第1の搬送装置を示し、該第1の搬送装置12は、フロア上に配設されて左,右方向に水平に延びるフレーム13上に設けられている。そして、第1の搬送装置12は、フレーム13上に複数のブラケット14,14,…を介して固定され、互いに平行にフレーム13の長手方向に伸長する一対の支持板15,15と、該各支持板15の間に位置してフレーム13上に設けられた搬送シリンダ16と、該搬送シリンダ16のロッド16A先端に配設された後述のフック18とから構成されている。
【0047】
ここで、搬送シリンダ16は、例えば油圧源(図示せず)からの圧油の給排によりロッド16Aを伸縮させる油圧シリンダにより構成され、フレーム13の幅方向に架設された複数の梁17,17,…のうち切断装置21の近傍に位置する2つの上面側に固定されている。
【0048】
18は搬送シリンダ16のロッド16A先端に配設されたフックで、該フック18は図7および図8に示すように、ほぼL字状に形成されたブロック18Aと、該ブロック18Aの上面側に直立した係合爪18Bとを有している。ここで、ブロック18Aの一側面には案内ローラ19が回転可能に取付けられ、該案内ローラ19は、フレーム13上にブラケット等を介して水平方向に延設された断面コ字状の案内レール20に沿って転動するようになっている。従って、例えば搬送シリンダ16のロッド16Aが伸縮したときに、フック18は案内レール20内を転動する案内ローラ19に案内されつつ、ブロック18Aがフレーム13と平行に進退動するようになっている。
【0049】
また、係合爪18Bは、その基端側がラチェット機構(図示せず)等を介してブロック18Aに取付けられ、ブロック18Aの上面側に直立した先端側が一方向にのみ揺動するのを許すようになっている。そして、例えば搬送シリンダ16のロッド16Aが伸長するときには、後述するように係合爪18Bの先端側が直立状態を保ち、走行用履帯1の芯金3に係合してこれを押圧する。また、ロッド16Aが縮小するときには、係合爪18Bが図8中に二点鎖線で示すように、芯金3に当接して揺動し、芯金3に対する係合爪18Bの係合が解除される。
【0050】
そして、第1の搬送装置12は、直線状に伸展させた走行用履帯1の裏面2Bを各支持板15上に載置し、搬送シリンダ16のロッド16A先端に配設されたフック18の係合爪18Bを走行用履帯1の芯金3に係合させた状態で、搬送シリンダ16を作動させる。これにより、走行用履帯1が切断装置21に向けて一定のピッチL(搬送シリンダ16のストローク)毎に間欠的に搬送されるようになっている。
【0051】
21は第1の搬送装置12の下流側に配設された切断装置を示し、該切断装置21は図7および図8等に示す如く、フレーム13を幅方向で挟むようにフロア上に立設された後述の支持フレーム22と、走行用履帯1の下面側を支持すべくフレーム13上に配設された一対の支持台23,23と、支持フレーム22に配設された一対の油圧シリンダ24,24と、各支持台23上で走行用履帯1を複数の履帯片P,P,…に切断すべく各油圧シリンダ24のロッド24A先端に取付けられた第1のカッター刃27A,第2のカッター刃27Bと、走行用履帯1を各支持台23上に押付けるべく該各カッター刃27A,27Bの近傍にそれぞれ設けられた押え機構28,28とから大略構成されている。
【0052】
ここで、支持フレーム22は、フレーム13を幅方向で挟むようにフロア上に立設された一対の支柱22A,22Aと、該各支柱22Aの上端側に固着された上側補強梁22Bと、支柱22Aの途中部位に固着された下側補強梁22Cとから堅固な枠構造をもって形成されている。
【0053】
23,23は走行用履帯1を下面側から支持すべく、フレーム13上にその幅方向で対向するように設けられた一対の支持台で、該各支持台23の長手方向中間部には各カッター刃27A,27Bの刃先を逃がすための隙間23Aが形成されている。また、各支持台23の上面側は隙間23Aを頂点とする山形の傾斜面23Bとなっている。そして、各支持台23は図8に示すように、走行用履帯1をそのゴム体2の裏面2B側から支持するようになっている。
【0054】
24,24は支持フレーム22の上側補強梁22Bに取付けられた駆動手段としての油圧シリンダで、該各油圧シリンダ24は図8に示すように、上側補強梁22Bの下面側にボルト25,25を介して取付けられた支持板26に下向きに固定され、ロッド24Aが下向きに突出している。そして、該各油圧シリンダ24は油圧源(図示せず)から圧油が給排されることにより、ロッド24Aを伸縮させて各カッター刃27A,27Bを各押え機構28と共に上,下に昇降させるものである。
【0055】
ここで、支持板26に形成された各ボルト25のボルト挿通穴26A,26Aは、フレーム13の長手方向(走行用履帯1の長さ方向)に延びる長穴となっている。従って、各ボルト25に対して各ボルト挿通穴26Aを相対移動させることにより、上側補強梁22Bに対する支持板26の取付位置を走行用履帯1の長さ方向に調整することができ、各カッター刃27A,27Bによる走行用履帯1の切断位置を該走行用履帯1の長さ方向で個別に調整できる構成となっている。
【0056】
27A,27Bは各油圧シリンダ24のロッド24A先端側に保持具等を介して着脱可能に装着された第1,第2のカッター刃を示し、該第1,第2のカッター刃27A,27Bは強靭な刃物材料等から矩形の平板状に形成され、その先端(下端)側はエッジ形状となっている。ここで、各カッター刃27A,27Bは、その幅寸法が走行用履帯1(ゴム体2)の幅寸法の約1/2に設定され、例えば走行用履帯1(ゴム体2)の中央部に形成された角穴5よりも小さな隙間をあけて走行用履帯1の幅方向に連なるように配設されている。
【0057】
そして、各カッター刃27A,27Bは各油圧シリンダ24で下向きに駆動されることにより、図9に示すように、第1のカッター刃27Aが角穴5の一側でゴム体2を切断し、第2のカッター刃27Bが角穴5の他側でゴム体2を切断するようになっている。そして、第1のカッター刃27Aの切断位置と、第2のカッター刃27Bの切断位置とは、上述した各支持板26の支持フレーム22に対する取付位置を調整することにより、走行用履帯1の長さ方向に関して個別に調整することができ、走行用履帯1の芯金3との干渉を防止できるようになっている。
【0058】
28,28は各カッター刃27A,27Bによる切断時に走行用履帯1を各支持台23上に押付ける押え機構を示し、該各押え機構28は、各カッター刃27A,27Bの両側面にそれぞれ固着され、先端側が水平方向に突出して自由端となった一対の支承板29,29と、上端側が該各支承板29の先端側に摺動変位可能に取付けられ、下端側が走行用履帯1の表面側に押付けられるパッド部30Aとなった一対の押えパッド30,30と、該各押えパッド30のパッド部30Aを走行用履帯1側に向けて付勢するばね31,31とから構成されている。
【0059】
ここで、各ばね31は各支承板29の先端側と各押えパッド30のパッド部30Aとの間にプリセット状態で配設され、各押えパッド30のパッド部30Aを常時下向きに付勢している。そして、各カッター刃27A,27Bによる走行用履帯1の切断時には、走行用履帯1(ゴム体2)の表面側にカッター刃27A,27Bの刃先が接触するに先立って、各押えパッド30のパッド部30Aを走行用履帯1の表面側に押付けると共に、切断途中にあっても各押えパッド30と各支持台23との間で走行用履帯1を強く挟持させるように、各ばね31を大きなばね力に設定している。
【0060】
32は切断装置21の下流側に位置してフレーム13上に設けられた第2の搬送装置を示し、該第2の搬送装置32は、切断装置21によって切断された走行用履帯1の履帯片Pを誘導加熱装置50に向けて搬送するものである。ここで、該第2の搬送装置32は図10ないし図13等に示すように、フレーム13上に複数のブラケット33,33,…を介して固定され、互いに平行にフレーム13の長手方向に伸長する一対の支持板34,34と、該各支持板34の間に位置してフレーム13上に設けられた後述の昇降ユニット35と、該昇降ユニット35の基板38上に配設された搬送ユニット39とから大略構成されている。
【0061】
35は各支持板34の間に位置してフレーム13上に設けられた昇降ユニットで、該昇降ユニット35は図11および図12に示すように、フレーム13の幅方向に架設され長手方向に離間した一対の梁36,36と、該各梁36の下面側にロッド37Aを上向きにして取付けられた油圧式の昇降シリンダ37,37と、該各昇降シリンダ37のロッド37A先端に固定され、フレーム13の長手方向に延びる長方形状の基板38とを有している。
【0062】
そして、該昇降ユニット35は、各昇降シリンダ37への圧油の給排に応じて、基板38を図11に示す下降位置と図12に示す上昇位置との間で昇降させるものである。
【0063】
39は昇降ユニット35の基板38上に設けられた搬送ユニットで、該搬送ユニット39は、基板38上に複数のローラ40,40,…を介して移動可能に設けられ、フレーム13の長手方向に延びる一対のスライド板41,41と、該各スライド板41の間に位置して基板38上に配設された油圧式の搬送シリンダ42とを有している。
【0064】
ここで、各スライド板41は、基板38の幅方向両側に互いに平行となるように配設され、その外側面の下端側には基板38上を転動する複数のローラ40,40,…が軸支されている。また、各スライド板41の上端側には、後述するように履帯片Pに埋設された芯金3に係合する複数の係合突起41A,41A,…が、所定のピッチLをもって上向きに突設されている。
【0065】
また、搬送シリンダ42は、その基端側がブラケット43を介して基板38上に固定され、ロッド42Aの先端側は連結板44を介して各スライド板41に連結されている。そして、搬送ユニット39は、搬送シリンダ42への圧油の給排に応じて、各スライド板41を図11に示す初期位置と図13に示す搬送位置との間で移動させるものである。
【0066】
そして、第2の搬送装置32は、搬送ユニット39の各スライド板41を初期位置に位置決めした状態で、昇降ユニット35の基板38を上昇位置に移行させることにより、各スライド板41の各係合突起41Aを各支持板34上に載置された履帯片Pの芯金3に係合し得る位置に位置決めした後、搬送ユニット39の各スライド板41を初期位置から搬送位置に移行させることにより、該各スライド板41の各係合突起41Aを履帯片Pの芯金3に係合させて押圧し、各履帯片Pを誘導加熱装置50へ向けて間欠的に搬送する構成となっている。
【0067】
45は第2の搬送装置32の途中に位置してフレーム13の上方に配設された切込み装置を示し、該切込み装置45は図10ないし図13等に示すように、フレーム13の幅方向両側から上向きに立上がるコ字状の支持枠体46と、該支持枠体46の上面側に配設されたモータ47と、第2の搬送装置32をなす各支持板34の中間部に位置して支持枠体46の内側に回転可能に軸支され、ベルト48を介してモータ47の出力が伝達されることにより回転駆動される円板状カッター49とからなっている。
【0068】
そして、該切込み装置45は、第2の搬送装置32によって各履帯片Pが各支持板34上を搬送されてくるとき、モータ47によって円板状カッター49を回転駆動する。これにより、各支持板34と円板状カッター49との間で上,下方向から履帯片Pを挟み込むようにして、該履帯片P(ゴム体2)の上面側に、図11等に示すように搬送方向に沿って一定深さの切込み部Cが形成されるようになっている。
【0069】
次に、50は切込み装置45の下流側に位置してフレーム13上に配設された誘導加熱装置を示し、該誘導加熱装置50は図10ないし図13等に示すように、フレーム13の幅方向両側に配設された一対の支持台51,51と、該各支持台51等に配設され、外部の電源(図示せず)から高周波電流が印加されることにより、各支持台51上に載置された履帯片Pの芯金3に交番磁界を発生させる誘導加熱部52とから大略構成されている。
【0070】
ここで、各支持台51は図14ないし図16に示すように、全体としてほぼ直方体状に形成され、履帯片Pの芯金3に設けられた各突起部3Bの間隔よりも大なる離間距離をもって対向配置されている。そして、各支持台51は図15に示すように、芯金3の各突起部3Bを下向きにした状態で履帯片Pの裏面2B側を支持するようになっている。また、該各支持台51には複数の冷却風通路51A,51A,…が形成されている。
【0071】
53は誘導加熱部52を構成する内側コイル部で、該内側コイル部53は、フレーム13の長手方向に離間した一対のソレノイド型コイル54,54と、該各ソレノイド型コイル54を覆う樹脂モールド55とからなっている。そして、該内側コイル部53は図15に示すように各支持台51の間に配設され、各支持台51上に履帯片Pが載置されたときに、該履帯片Pの芯金3に設けられた各突起部3B間に臨むようになっている。
【0072】
また、各ソレノイド型コイル54は、導線56と、該導線56が巻回されるコア57と、該コア57に巻回された導線56の外側に設けられたヨーク58とから構成され、コア57とヨーク58とは強磁性体により一体的に形成されている。ここで、ヨーク58は図15および図16に示すように、各支持台51上に履帯片Pが載置された状態で、導線56が樹脂モールド55を介して履帯片Pの芯金3と対向しない部分にのみ設けられ、図14に示すようにほぼコ字状に形成されている。これにより、各ソレノイド型コイル54の導線56に高周波電流を印加したときに、導線56の周囲に漏れる磁束(漏洩磁束)が低減でき、履帯片Pの芯金3のうち樹脂モールド55を介して導線56に対向する部位に、効率良く交番磁界を発生させることができるようになっている。
【0073】
59,59は内側コイル部53と共に誘導加熱部52を構成する一対の外側コイル部で、該各外側コイル部59は、各支持台51の上面側に位置する上面部59Aと、各支持台51の側面側に屈曲した側面部59Bとを有している。ここで、各外側コイル部59は、円形または楕円形の平板状に巻回した導線の一部をL字状に屈曲させたL字型コイル60を樹脂モールド等で覆うことにより形成されている。そして、図15に示すように各支持台51上に履帯片Pが載置されたときに、各外側コイル部59の上面部59Aが、履帯片Pの芯金3のうち各突起部3Bよりも外側の部位に対向し、各外側コイル部59の側面部59Bが、前記内側コイル部53との間で各突起部3Bを挟むようになっている。
【0074】
そして、内側コイル部53をなす各ソレノイド型コイル54と、外側コイル部59をなす各L字型コイル60とは直列に接続され、外部の電源から高周波電流を印加することにより、履帯片Pの芯金3に交番磁界を発生させ、芯金3を加熱(誘導加熱)するようになっており、内側コイル部53と各外側コイル部59とを、各突起部3Bを有する芯金3に対応した形状とすることにより、該芯金3を一様に効率良く加熱できるようになっている。
【0075】
次に、61は履帯片Pのゴム体2を引裂いて該ゴム体2と芯金3とに分離すべく誘導加熱装置50の下流側に配設された履帯分離装置を示し、該履帯分離装置61は図10等に示すように、フレーム13の下流端側に配設された後述の支持フレーム62と、該支持フレーム62の長手方向両側に設けられた一対の水平移動ユニット65,65と、該各水平移動ユニット65に設けられた一対のアームユニット71,71とから大略構成されている。
【0076】
62はフレーム13の長手方向に対して直交する方向に延びるようにフロア上に立設された支持フレームで、該支持フレーム62の上面側には矩形状をなした肉厚の支持基板63が配設されている。64は支持基板63の長手方向中間部に設けられたガイドブロックで、該ガイドブロック64は図17に示すように、履帯片Pの各突起部3B間に係合することにより、履帯片Pを支持基板63上で位置決めするものである。
【0077】
65,65は支持フレーム62の支持基板63上に、その長手方向に沿って互いに接近または離間する方向に移動可能に設けられた一対の水平移動ユニットを示し、該各水平移動ユニット65は図17ないし図20等に示すように、支持基板63の幅方向に離間して長手方向に延びる一対のガイドロッド66,66と、該各ガイドロッド66に直動軸受67,67を介して取付けられ、各ガイドロッド66に沿って移動可能となった移動テーブル68と、各ガイドロッド66の間に位置して支持基板63上に固定され、ロッド69Aの先端が移動テーブル68の下面側にブラケット70を介して固定された油圧シリンダ69とを有している。
【0078】
そして、該各水平移動ユニット65は、油圧シリンダ69に圧油を給排してロッド69Aを伸縮させることにより、該ロッド69Aに固定された移動テーブル68を、支持基板63の長手方向に沿って互いに接近または離間する方向に移動させるようになっている。
【0079】
71,71は各水平移動ユニット65の移動テーブル68上に設けられたアームユニットで、該各アームユニット71は、移動テーブル68上に固定された支持ブラケット72に軸73を介して揺動可能に設けられ、先端側に係合爪74Aが形成されたH型鋼等からなる揺動アーム74と、支持ブラケット72の近傍に位置して移動テーブル68上に配設され、ロッドの先端側が長穴継手76を介して揺動アーム74の基端側に接続された油圧式のアームシリンダ75とを有している。
【0080】
そして、該各アームユニット71は、アームシリンダ75に圧油を給排してロッドを伸縮させることにより、揺動アーム74を軸73を中心として図17に示す解放位置から図18に示す把持位置へと揺動させ、該揺動アーム74の先端側に形成された係合爪74Aを、上述した切込み装置45によって履帯片Pのゴム体2に形成された切込み部Cの近傍に係合させるようになっている。
【0081】
77は揺動アーム74の下側に位置して移動テーブル68上に設けられたシート部材で、該シート部材77は、履帯片Pが支持基板63上に搬送されたときに、ガイドブロック64と共に該履帯片Pを下面側から支持するものである。
【0082】
78は揺動アーム74の先端部下面側に設けられたパッド部材を示し、該パッド部材78は、揺動アーム74の先端部上面側に配設された油圧式のパッドシリンダ79のロッド先端に固定されている。そして、該パッド部材78は、パッドシリンダ79への圧油の給排に応じて、図17等に示すように揺動アーム74の下面側に引込んだ引込位置と、図20に示すように揺動アーム74の下面側から突出した突出位置との間で進退動するものである。
【0083】
80,80は履帯分離装置61によって分離された履帯片Pのゴム体2を外部に排出すべく、該履帯分離装置61の各移動テーブル68の近傍に配設された一対の油圧式の排出シリンダを示し、該各排出シリンダ80は図6および図10に示すように、誘導加熱装置50を挟むようにブラケット81を介して支持基板63に取付けられている。そして、該各排出シリンダ80のロッド先端側にはパッド82が取付けられ、該パッド82は、各移動テーブル68が図20に示すように互いに離間した位置に移動したときに、該各移動テーブル68上のシート部材77上に載置されたゴム体2と対向するようになっている。
【0084】
そして、各排出シリンダ80は、油圧源からの圧油の給排に応じてロッドを伸縮させることにより、その先端側に固定されたパッド82によって各移動テーブル68上のゴム体2を押圧し、該ゴム体2を履帯分離装置61の外部に排出するものである。
【0085】
本実施例による走行用履帯の廃棄処理装置11は上述の如き構成を有するもので、以下、該廃棄処理装置11を用いて行う走行用履帯1の廃棄処理について説明する。
【0086】
まず、廃棄処理すべき無端状の走行用履帯1をゴム体2の部分で幅方向に切断して帯状に伸展させる。そして、図8に示すように、ゴム体2のラグ2Aが上面側となるようにして、伸展した走行用履帯1を第1の搬送装置12の各支持板15上に載置し、走行用履帯1の芯金3に設けられた各突起部3Bの間に、搬送シリンダ16のロッド16A先端に設けたフック18の係合爪18Bを係合させる。
【0087】
次に、搬送シリンダ16を作動させてロッド16Aを伸長させ、フック18の係合爪18Bによって走行用履帯1の芯金3を押圧する。これにより、走行用履帯1は、搬送シリンダ16のストローク分(例えば、芯金3を2個含む長さ)だけピッチLをもって切断装置21側に搬送され、ゴム体2が切断装置21の各カッター刃27A,27Bと正対した位置にて停止する。その後、搬送シリンダ16は次の走行用履帯1の搬送に備えてロッド16Aを縮小させ、このとき、フック18の係合爪18Bは、ブロック18Aとの間に設けられたラチェット機構により、図8中に二点鎖線で示すように走行用履帯1の芯金3に当接して揺動しつつ、次の走行用履帯1の搬送時に押圧すべき芯金3の後方まで移動する。
【0088】
この状態で、切断装置21の油圧シリンダ24を作動させてロッド24Aを伸長させることにより、図8中に二点鎖線で示すように各カッター刃27A,27Bを走行用履帯1に向けて下降させ、各支持台23上で走行用履帯1を切断し、例えば芯金3を2個含む小さな履帯片Pを得る。
【0089】
ここで、油圧シリンダ24のロッド24Aを伸長させたときには、各カッター刃27A,27Bと共に押え機構28が下降し、該押え機構28の各押えパッド30を走行用履帯1に強く押付けつつ、各カッター刃27A,27Bで走行用履帯1を切断できるから、該走行用履帯1のゴム体2が各カッター刃27A,27Bの刃先等に絡み付くように摩擦接触するのを防止でき、走行用履帯1を小さな切断力で確実に切断することができる。
【0090】
また、各油圧シリンダ24が固定された各支持板26は、長穴状のボルト挿通穴26Aに挿通されたボルト25を介して支持フレーム22に取付けられているから、各支持板26の支持フレーム22に対する取付位置を調整することにより、各カッター刃27A,27Bの切断位置を走行用履帯1の長さ方向に関して個別に調整することができる。従って、例えば図9に示すように、走行用履帯1に埋設された芯金3の一部が走行用履帯1の長手方向に突出するような形状を有する場合でも、各カッター刃27A,27Bによるゴム体2の切断位置を調整することにより、該各カッター刃27A,27Bと芯金3との干渉を確実に防止することができる。
【0091】
さらに、走行用履帯1を下面側から支持する各支持台23の上面を山形状の傾斜面23Bとし、この傾斜面23B上に走行用履帯1を載置することにより、該走行用履帯1の切断箇所を各支持台23の前,後で山形状に屈曲させることができるから、走行用履帯1の切断箇所に引裂き力を作用させることができ、走行用履帯1のゴム体2が各カッター刃27A,27Bの刃先等に絡み付くのをより確実に防止できると共に、各油圧シリンダ24による切断力(油圧力)を小さくでき、走行用履帯1の切断作業を効率的に実施できる。
【0092】
このようにして、切断装置21によって切断された履帯片Pは、図11に示すように切断装置21の支持台23上に載置された状態にある。
【0093】
この状態で、第2の搬送装置32は、搬送ユニット39の各スライド板41を初期位置に位置決めした状態で、昇降ユニット35の基板38を上昇位置に移行させる。これにより、図12に示すように、各スライド板41の各係合突起41Aが、支持台23および各支持板34上に載置された履帯片Pの芯金3に係合し得る位置に位置決めされる。そして、搬送ユニット39の各スライド板41を初期位置から搬送位置に移行させることにより、該各スライド板41の各係合突起41Aが履帯片Pの芯金3に係合してこれを押圧し、図13に示すように各履帯片Pが誘導加熱装置50へ向けて間欠的に搬送される。
【0094】
このとき、切込み装置45がモータ47によって円板状カッター49を回転駆動することにより、誘導加熱装置50に向けて搬送される各履帯片Pが、各支持板34と円板状カッター49との間で上,下方向から挟み込まれ、該履帯片P(ゴム体2)の上面側に、搬送方向に沿って一定深さの切込み部Cが形成される。
【0095】
そして、ゴム体2の上面側に切込み部Cが形成された履帯片Pは、第2の搬送装置32によって搬送され、図15および図16に示すように誘導加熱装置50の各支持台51上に載置される。
【0096】
この状態で、誘導加熱装置50は、誘導加熱部52をなす内側コイル部53と各外側コイル部59とに外部の電源から高周波電流(例えば、25kHz)を印加する。これにより、履帯片Pの芯金3に交番磁界が発生し、芯金3が誘導加熱によって200℃程度に加熱されることにより、該芯金3とゴム体2との接着強度が低下する。
【0097】
このとき、内側コイル部53をなすソレノイド型コイル54を、導線56と、該導線56が巻回されるコア57と、該コア57に巻回された導線56の外側に設けたヨーク58とから構成し、かつコア57とヨーク58とを強磁性体から形成することにより、ソレノイド型コイル54の導線56に高周波電流を印加したときに、導線56の周囲に漏れる磁束(交番磁束)を低減できる。しかも、ヨーク58は、導線56の外側のうち履帯片Pの芯金3と対向しない部分にのみ設けたから、履帯片Pの芯金3のうち樹脂モールド55を介して導線56に対向する部位に、効率良く交番磁界を発生させることができる。
【0098】
一方、各外側コイル部59をL字状に屈曲させたL字型コイル60によって形成し、各支持台51上に履帯片Pが載置されたときに、各外側コイル部59の上面部59Aが、履帯片Pの芯金3のうち各突起部3Bよりも外側の部位に対向し、各外側コイル部59の側面部59Bが、前記内側コイル部53との間で各突起部3Bを挟むようにしたから、該各外側コイル部59と内側コイル部53とで、各突起部3Bを有する芯金3を一様に効率良く加熱することができる。
【0099】
この結果、例えば従来技術で述べた誘導加熱装置における消費電力量が30〜50kW程度であるのに対し、本実施例による誘導加熱装置50における消費電力量は3kW程度に低減することができ、設備規模や消費エネルギを大幅に縮小することができる。
【0100】
次に、誘導加熱装置50によって加熱された履帯片Pは、芯金3とゴム体2との接着強度が低下した状態で、第2の搬送装置32によってさらに下流側に搬送され、図17に示すように、支持基板63上のガイドブロック64および各移動テーブル68上のシート部材77上に載置される。
【0101】
この状態で、履帯分離装置61は、各アームユニット71のアームシリンダ75を伸長させ、揺動アーム74を軸73を中心として図17に示す開放位置から図18に示す把持位置へと揺動させ、該揺動アーム74の先端側に形成された係合爪74Aを、上述した切込み装置45によって履帯片Pのゴム体2に形成された切込み部Cの近傍に係合させる。
【0102】
そして、各水平移動ユニット65の油圧シリンダ69を伸長させ、図19に示すように各移動テーブル68を互いに離間させる。これにより、履帯片Pのゴム体2に対し、芯金3の長手方向に沿ってほぼ等大逆向きの引張力が作用し、該ゴム体2はその切込み部Cから2つに引裂かれる。この結果、履帯片Pを芯金3とゴム体2とに分離することができ、芯金3はガイドブロック64上に残留し、引裂かれた各ゴム体2は、各移動テーブル68上に保持される。
【0103】
この場合、履帯片Pは芯金3を2個含む程度の大きさに分割され、かつ履帯片Pのゴム体2には切込み装置45によって切込み部Cが形成されているから、該ゴム体2に付与する引張力を小さくすることができる。この結果、設備規模や消費エネルギを大幅に縮小することができる。
【0104】
そして、履帯片Pを芯金3とゴム体2とに分離した後、履帯分離装置61は図20に示すように、各アームユニット71のアームシリンダ75を縮小させ、揺動アーム74を図19に示す把持位置から図20に示す開放位置へと揺動させ、さらに、各パッドシリンダ79を作動させてパッド部材78を揺動アーム74の下面側に突出させる。これにより、揺動アーム74の下面側に付着したゴム体2が該揺動アーム74から離脱し、移動テーブル68のシート部材77上に落下する。
【0105】
その後、例えば各排出シリンダ80を作動させてパッド82を各移動テーブル68側に突出させることにより、該移動テーブル68のシート部材77上に落下したゴム体2が履帯分離装置61の外部に排出される。一方、ガイドブロック64上に残留した芯金3は、第2の搬送装置32によって履帯分離装置61に搬送されてくる次の履帯片Pによって押圧され、履帯分離装置61の外部に排出される。これにより、履帯片Pに対する一連の廃棄処理が終了する。
【0106】
上述の如く、本実施例によれば、走行用履帯1の廃棄処理を行うに際して、まず、長大な走行用履帯1から切断装置21によって小さな履帯片Pを切断し、この履帯片Pに対してゴム体2と芯金3とを分離処理する構成としたから、装置全体を大幅に小型化することができる。
【0107】
また、切断装置21においては、履帯片Pのゴム体2を切断するカッターを第1のカッター刃27Aと、第2のカッター刃27Bとから構成し、該各カッター刃27A,27Bの切断位置を、走行用履帯1の長さ方向に関して個別に調整することができるようにしたから、例えば走行用履帯1に埋設された芯金3の一部が走行用履帯1の長手方向に突出するような形状を有する場合でも、各カッター刃27A,27Bと芯金3との干渉を確実に防止することができる。従って、埋設された芯金3の形状にかかわらず走行用履帯1を確実に切断することができる。
【0108】
さらに、誘導加熱装置50においては、内側コイル部53をなすソレノイド型コイル54に強磁性体からなるヨーク58を設けることにより、内側コイル部53の周囲に漏れる磁束(交番磁束)を低減する構成とし、かつ、各外側コイル部59をL字状に屈曲させたL字型コイル60によって形成することにより、各外側コイル部59の上面部59Aが、履帯片Pの芯金3のうち各突起部3Bよりも外側の部位に対向し、各外側コイル部59の側面部59Bが、前記内側コイル部53との間で各突起部3Bを挟むようにしたから、該各外側コイル部59と内側コイル部53とで、各突起部3Bを有する芯金3を一様に効率良く加熱することができる。この結果、誘導加熱装置50の設備規模や消費エネルギを大幅に縮小することができる。
【0109】
さらにまた、履帯片Pは芯金3を2個含む程度の大きさに分割され、かつ履帯片Pのゴム体2には切込み装置45によって切込み部Cが形成された状態で、履帯分離装置61に搬送されるから、履帯分離装置61において履帯片Pのゴム体2に付与する引張力を小さくすることができる。この結果、履帯分離装置61に適用される油圧シリンダを小型化することができる。
【0110】
なお、前記実施例では、履帯片Pを芯金3を2個含む程度の大きさに設定したが、本発明はこれに限らず、例えば芯金3を1個含む程度の大きさ、あるいは3個〜6程度含む大きさに設定してもよい。
【0111】
また、前記実施例では、走行用履帯1のゴム体2に各芯金3間に位置して泥抜き用の複数の角穴5を穿設するものとして述べたが、本発明はこれに限るものではなく、例えば図22に示す変形例のように、ゴム体2に各角穴5上に位置して「X」字状の切欠きを有する弁膜91が設けられた走行用履帯1に対しても適用できることは勿論である。
【0112】
さらに、前記実施例では、切込み装置45を誘導加熱装置50よりも上流側に配設した場合を例に挙げたが、本発明はこれに限らず、例えば誘導加熱装置50よりも下流側に配設してもよい。
【0113】
さらにまた、走行用履帯1に埋設された芯金3が、走行用履帯1の長手方向への突出部分をもたないものである場合には、例えば図21に示す変形例のように、走行用履帯1の幅寸法よりも大なる長さを有する1枚のカッター刃27′によって切断装置を構成してもよい。
【0114】
【発明の効果】
以上詳述した通り、請求項1に記載の発明によれば、帯形状をなすゴム体内に複数個の芯金をそれぞれ間隔をもって埋設してなる取扱いの難しい長大な走行用履帯を切断手段によって、予め長手方向で前記芯金を1〜6個含む小さな複数の履帯片に切断し、切断された各履帯片毎にそれぞれの芯金を加熱手段で誘導加熱することにより、該芯金とゴム体との接着強度を低下させた状態で、分離手段によって履帯片を芯金とゴム体とに分離する構成とし、加熱手段の誘導加熱部は、内側コイル部と一対の外側コイル部とにより構成しているから、加熱手段および分離手段の規模を縮小できる上に、加熱処理および分離処理に要するエネルギを低減することができる。従って、走行用履帯の廃棄処理に要するコストを大幅に低減でき、例えば廃棄された芯金やゴム体の再利用等を促進することができる。
【0115】
また、前記加熱手段は、履帯片の芯金に対応した形状を有し、外部の電源から高周波電流が印加されることにより芯金に交番磁界を発生させる誘導加熱部を備え、該誘導加熱部は、芯金の長手方向中間部に設けられた一対の突起部間に臨む内側コイル部と、該内側コイル部との間で前記各突起部を挟む一対の外側コイル部とから構成したから、内側コイル部によって芯金の各突起部間を加熱すると共に、各外側コイル部によって芯金の各突起部と両端部との間を加熱することにより、芯金の表面を一様にかつ効率良く加熱することができる。そして、内側コイル部と一対の外側コイル部とからなる誘導加熱部によって芯金に交番磁界を発生させることにより、該芯金の表面を集中的に加熱することができ、芯金とゴム体との接着強度を効率良く低下させることができる。従って、履帯片の芯金に対する誘導加熱に必要な設備やエネルギ、および履帯片を芯金とゴム体とに分離するに必要な設備やエネルギを低減でき、走行用履帯の廃棄処理に要するコストを大幅に低減できる。
【0116】
また、請求項に記載の発明によれば、切断手段によって芯金を1〜6個含むように小さく切断された走行用履帯の各履帯片のゴム体に、搬送手段によって順次搬送される間に切込み手段によって切込み部を形成する構成としたから、分離手段によって履帯片に芯金の長手方向に沿った引張力を付与することにより、履帯片のゴム体を切込み部から容易に引裂くことができ、芯金とゴム体とを確実に分離することができる。また、加熱手段は、履帯片の芯金に対応した形状を有し、外部の電源から高周波電流が印加されることにより芯金に交番磁界を発生させる誘導加熱部を備え、該誘導加熱部は、芯金の長手方向中間部に設けられた一対の突起部間に臨む内側コイル部と、該内側コイル部との間で前記各突起部を挟む一対の外側コイル部とから構成したから、内側コイル部によって芯金の各突起部間を加熱すると共に、各外側コイル部によって芯金の各突起部と両端部との間を加熱することにより、芯金の表面を一様にかつ効率良く加熱することができる。そして、内側コイル部と一対の外側コイル部とからなる誘導加熱部によって芯金に交番磁界を発生させることにより、該芯金の表面を集中的に加熱することができ、芯金とゴム体との接着強度を効率良く低下させることができる。
【0117】
さらに、請求項に記載の発明によれば、搬送手段によって搬送される各履帯片の上面側に一定深さの切込みを入れる円板状のカッターと、該カッターを回転駆動するモータとから切込み手段を構成したから、履帯片が搬送手段によって搬送される間に、カッターが搬送手段との間で上,下方向から履帯片を挟み込むようにして該履帯片の上面側に一定深さの切込み部を形成することができ、履帯片に切込み部を形成するときに該履帯片を支持するための格別の手段等を不要にできる。
【0118】
また、請求項に記載の発明によれば、走行用履帯は、支持手段によって下面側から支持され、押え手段により支持手段上に押付けられた状態で、駆動手段により駆動されるカッター刃によって長手方向に切断される構成としたから、走行用履帯を押え手段によって支持手段上に位置決めでき、走行用履帯をカッター刃によって確実に切断することができる。
【0119】
また、請求項に記載の発明によれば、各芯金の間に位置して幅方向中間部に泥抜き穴を有する走行用履帯に対し、第1の刃によって泥抜き穴の一側でゴム体を切断し、第2の刃によって泥抜き穴の他側でゴム体を切断する構成としたから、泥抜き穴を介して走行用履帯を切断することができる。しかも、第1,第2の刃は走行用履帯の長さ方向に関して個別に切断位置を調整できるから、ゴム体内に埋設された芯金の形状にかかわらず該芯金とカッター刃との干渉を防止でき、確実に走行用履帯を切断することができる。
【0122】
また、請求項に記載の発明によれば、内側コイル部をなすコア部に巻回された導線の外側に、芯金の各突起部と対向する部分を除いて強磁性体からなるヨークを設ける構成としたから、内側コイル部の周囲への交番磁界の漏れを低減することができ、該内側コイル部と対向した芯金の各突起部間を効率良く加熱することができる。
【0123】
さらに、請求項に記載の発明によれば、各外側コイル部を芯金の突起部に沿って屈曲させたL字型のコイルによって構成したから、芯金の各突起部と両端部との間を効率良く加熱することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】廃棄処理の対象物としての走行用履帯を表面側からみた部分平面図である。
【図2】図1に示す走行用履帯の裏面図である。
【図3】図1中の矢示 III−III 方向からみた断面図である。
【図4】図1中の矢示IV−IV方向からみた断面図である。
【図5】本発明の実施例による走行用履帯の廃棄処理装置を示す全体図である。
【図6】図5に示す走行用履帯の廃棄処理装置の平面図である。
【図7】図5中の搬送装置、および切断装置等を示す斜視図である。
【図8】図7中の搬送装置、および切断装置等を示す縦断面図である。
【図9】第1,第2のカッター刃の切断位置を走行用履帯と共に示す説明図である。
【図10】図5中の第2の搬送装置、誘導加熱装置および履帯分離装置等を示す斜視図である。
【図11】図10中の搬送装置および切込み装置等を示す縦断面図である。
【図12】搬送装置の昇降ユニットが上昇した状態を示す図11と同様位置の縦断面図である。
【図13】搬送装置によって履帯片を誘導加熱装置に搬送した状態を示す図11と同様位置の縦断面図である。
【図14】図10中の誘導加熱装置を拡大して示す一部破断の斜視図である。
【図15】誘導加熱装置上に履帯片を載置した状態を示す縦断面図である。
【図16】図15中の矢示 XVI−XVI 方向からみた断面図である。
【図17】図5中の履帯分離装置を示す正面図である。
【図18】履帯分離装置の揺動アームで履帯片のゴム体を把持した状態を示す図17と同様位置の正面図である。
【図19】履帯分離装置で履帯片のゴム体を引裂いた状態を示す図17と同様位置の正面図である。
【図20】履帯分離装置の揺動アームで引裂いたゴム体を開放した状態を示す図17と同様位置の正面図である。
【図21】カッター刃の変形例を示す図9と同様の説明図である。
【図22】廃棄処理される走行用履帯の変形例を示す図1と同様位置の部分平面図である。
【符号の説明】
1 走行用履帯
2 ゴム体
3 芯金
3B 突起部
5 角穴(泥抜き穴)
11 走行用履帯の廃棄処理装置
12 第1の搬送装置(搬送手段)
21 切断装置(切断手段)
23 支持台(支持手段)
24 油圧シリンダ(駆動手段)
27A 第1のカッター刃(第1の刃)
27B 第2のカッター刃(第2の刃)
28 押え機構(押え手段)
32 第2の搬送装置(搬送手段)
45 切込み装置(切込み手段)
47 モータ
49 円板状カッター
50 誘導加熱装置(加熱手段)
53 内側コイル部
54 ソレノイド型コイル
58 ヨーク
59 外側コイル部
60 L字型コイル
61 履帯分離装置(分離手段)
P 履帯片
C 切込み部

Claims (7)

  1. 帯形状をなすゴム体内に複数個の芯金をそれぞれ間隔をもって埋設してなる走行用履帯を、該走行用履帯の長手方向で前記芯金を1〜6個含む複数の履帯片に切断する切断手段と、
    該切断手段によって切断された各履帯片の芯金を誘導加熱によって加熱するため、前記履帯片の芯金に対応した形状を有し、外部の電源から高周波電流が印加されることにより前記芯金に交番磁界を発生させる誘導加熱部を備えた加熱手段と、
    該加熱手段によって芯金が加熱された各履帯片に対し芯金の長手方向に沿った引張力を付与し該各履帯片を芯金とゴム体とに分離する分離手段とから構成し
    前記加熱手段の誘導加熱部は、前記芯金の長手方向中間部に設けられた一対の突起部間に臨む内側コイル部と、該内側コイル部との間で前記各突起部を挟むように前記芯金の長手方向両側に配設される一対の外側コイル部とにより構成してなる走行用履帯の廃棄処理装置。
  2. 帯形状をなすゴム体内に複数個の芯金をそれぞれ間隔をもって埋設してなる走行用履帯を、該走行用履帯の長手方向で前記芯金を1〜6個含む複数の履帯片に切断する切断手段と、
    該切断手段によって切断された複数の履帯片を順次搬送する搬送手段と、
    該搬送手段により搬送されてくる各履帯片のゴム体に対して切込み部を形成する切込み手段と、
    前記搬送手段によ搬送されてくる各履帯片の芯金を誘導加熱によって加熱するため、前記履帯片の芯金に対応した形状を有し、外部の電源から高周波電流が印加されることにより前記芯金に交番磁界を発生させる誘導加熱部を備えた加熱手段と、
    該加熱手段によって芯金が加熱された各履帯片に対し芯金の長手方向に沿った引張力を付与し該各履帯片のゴム体を前記切込み部の位置から引裂いて芯金とゴム体とに分離する分離手段とから構成し
    前記加熱手段の誘導加熱部は、前記芯金の長手方向中間部に設けられた一対の突起部間に臨む内側コイル部と、該内側コイル部との間で前記各突起部を挟むように前記芯金の長手方向両側に配設される一対の外側コイル部とにより構成してなる走行用履帯の廃棄処理装置。
  3. 前記切込み手段は、搬送手段によって搬送される各履帯片の上面側に一定深さの切込みを入れる円板状のカッターと、該カッターを回転駆動するモータとから構成してなる請求項に記載の走行用履帯の廃棄処理装置。
  4. 前記切断手段は、前記走行用履帯を下面側から支持する支持手段と、該支持手段上で前記走行用履帯を切断するカッター刃と、該カッター刃の近傍に設けられ前記支持手段上に走行用履帯を押付ける押え手段と、前記カッター刃を前記支持手段上の走行用履帯に向けて駆動する駆動手段とから構成してなる請求項1,2またはに記載の走行用履帯の廃棄処理装置。
  5. 前記走行用履帯のゴム体は前記各芯金の間に位置して幅方向中間部に泥抜き穴を有し、前記カッター刃は、前記ゴム体の幅方向に関して前記泥抜き穴の一側でゴム体を切断する第1の刃と、前記泥抜き穴の他側でゴム体を切断する第2の刃とからなり、該第1,第2の刃は前記走行用履帯の長さ方向に関して個別に切断位置を調整可能な構成としてなる請求項に記載の走行用履帯の廃棄処理装置。
  6. 前記内側コイル部は、ソレノイド型のコイルからなり、コア部に巻回された導線の外側には、前記芯金の各突起部と対向する部分を除いて強磁性体からなるヨークを設ける構成としてなる請求項1,2,3,4または5に記載の走行用履帯の廃棄処理装置。
  7. 前記外側コイル部は、平板状に巻回した導線を前記芯金の突起部に沿ってL字状に屈曲させたL字型のコイルにより構成してなる請求項1,2,3,4,5または6に記載の走行用履帯の廃棄処理装置。
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