JP4446074B2 - ゴムクローラの分離装置とその分離方法 - Google Patents
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Description
本発明1のゴムクローラの分離装置は、帯形状のゴムクローラが、長さ方向に所定間隔に配置された芯金1個毎に、貫通孔である転輪孔(3)の位置で切断された小片ゴムクローラを、ゴム体と前記芯金とに分離するためのゴムクローラの分離装置であって、
前記小片ゴムクローラを所定位置に位置決め固定するための固定装置(9)と、
この固定装置により固定された前記小片ゴムクローラの前記ゴム体の前記切断面側である両側から、前記転輪孔(3)を切断した半切り欠き部である凹部(7a)に差込んで挟む状態で前記小片ゴムクローラを把持する1対の把持部材(12,23)を有し、前記芯金を中心として対向して前記ゴム体を引っ張って、前記芯金から前記ゴム体を剥ぎ取るための1対の剥ぎ取り装置(10,21)とからなる。芯金の両側のゴム体全面を押圧して引っ張り方向へ引き剥がすので分離の確実生がある。
切断された前記小片ゴムクローラを所定位置に位置決め固定する工程と、
位置決め固定された前記小片ゴムクローラのゴム体の前記切断側である両側から、前記転輪孔(3)を切断した半切り欠き部である凹部(7a)に差込んで挟む状態で前記小片ゴムクローラ前記凹部(7a)を把持する工程と、
把持した前記ゴム体を前記芯金から離れる方向に1対の剥ぎ取り装置で押圧して引っ張る工程とからなることを特徴とする。
図10に示す把持部材15は、前述した把持部材12の他の構造例を部分的に示すものである。この把持部材15の鉤状部15aは、前述した小片ゴムクローラ7の凹部7aに差し込むものである。この鉤状部15aを把持基体15cとは別部品とし、これをボルト15bを介して連結し一体化させたものである。この構造の場合は鉤状部15aの交換が容易で、又把持部材15における鉤状部15aの位置を変えることができる。即ち、鉤状部15a、把持基体15cに対してのボルト15bのネジ込み長さの長短で、引っ張り方向の長さの位置調整ができる。
図11に示す構成は、前述した図8に相当する図であるが、把持部材16の鉤状部16aを凹部7aに対し、上方からの差込構成で引っ張り部材13との連結部を上方に位置させたものである。鉤状部16aの押圧モーメントが前述の例に比し大きくなる傾向はあるが、把持部材16の幅を狭くすることができ、形状が異なる例を示すものである。
図12は、本実施の形態のゴムクローラの分離装置を適用したシステム例を示すものである。分離装置8に切断装置17を付随させ、帯形状のゴムクローラ1の段階から一連の流れ作業で切断、分離処理を行なうものである。ゴムクローラ1を切断装置17で切断し小片ゴムクローラ7として搬送させ、分離装置8に位置決め固定し芯金2とゴム体5とを分離して、分離された芯金2とゴム体5は各々の回収経路18,19により別々に回収する。
図13に示す構成は、把持部材20の鉤状部20aの押圧部分を部分的に示した他の実施の形態を示す図である。把持部材20の鉤状部20aは小片ゴムクローラ7の凹部7aへの内側がエッジ20bに構成され、端部が鋭利形状になっていてゴム体の凹部に食い込むようになっている。この構成によりゴム体5は鉤状部20aから外れるおそれはなく把持し、確実に安定して引っ張られようになる。
次に、芯金からゴム体を分離するときに把持部材が芯金に干渉しないように構成した分離装置の実施の形態例を図14〜図18にもとづき説明する。ゴムクローラ1の構成は前述の図1及び図2に示すとおりである。図14は中央部が凹部状に構成され図1と異なる芯金例の場合を図示したもので、切断後の小片ゴムクローラ7の平面図である。芯金2bはC寸法の凹部7aを有する形状となっている。 次に、この切断された小片ゴムクローラ7をゴム体5と芯金2bとに分離する実施の形態における分離装置8について説明する。
2,2b…芯金
3…転輪孔
4…スチールコード
5…ゴム体
6…ラグ
7…小片ゴムクローラ
8…分離装置
10,21…剥ぎ取り装置
11…切り込み装置
12,23…把持部材
13,24…引っ張り部材
26…位置決め部材
Claims (9)
- 帯形状のゴムクローラが、長さ方向に所定間隔に配置された芯金1個毎に、貫通孔である転輪孔の位置で切断された小片ゴムクローラを、ゴム体と前記芯金とに分離するためのゴムクローラの分離装置であって、
前記小片ゴムクローラを所定位置に位置決め固定するための固定装置と、
この固定装置により固定された前記小片ゴムクローラの前記ゴム体の前記切断面側である両側から、前記転輪孔を切断した半切り欠き部である凹部に差込んで挟む状態で前記小片ゴムクローラを把持する1対の把持部材を有し、前記芯金を中心として対向して前記ゴム体を引っ張って、前記芯金から前記ゴム体を剥ぎ取るための1対の剥ぎ取り装置と
からなるゴムクローラの分離装置。 - 請求項1に記載のゴムクローラの分離装置において、
前記1対の剥ぎ取り装置は、前記1対の把持部材を揺動自在に連結して前記芯金から離れる方向に引っ張る1対の引っ張り部材と
から構成されていることを特徴とするゴムクローラの分離装置。 - 請求項1に記載のゴムクローラの分離装置において、
前記1対の剥ぎ取り装置は、前記ゴムクローラの前記凹部の両側を挟持し、前記芯金の前記凹部の幅より大きい寸法の間隔幅を維持する1対の位置決め体を有することを特徴とするゴムクローラの分離装置。 - 請求項1に記載のゴムクローラの分離装置において、
前記固定装置は、前記小片ゴムクローラの中央上部を押圧する押圧装置を有していることを特徴とするゴムクローラの分離装置。 - 請求項2に記載のゴムクローラの分離装置において、
前記1対の把持部材は、前記1対の引っ張り部材に対し交換可能に保持されていることを特徴とするゴムクローラの分離装置。 - 請求項2に記載のゴムクローラの分離装置において、
前記1対の把持部材は、前記凹部への押圧部分がエッジ形状をなし、前記凹部の内側を把持する構成になっていることを特徴とするゴムクローラの分離装置。 - 請求項2に記載のゴムクローラの分離装置において、
前記1対の把持部材は、前記ゴムクローラを把持する把持部と、この把持部を支持して前記1対の引っ張り部材に連結する支持部とを有していることを特徴とするゴムクローラの分離装置。 - 請求項7に記載のゴムクローラの分離装置において、
前記把持部は、前記支持部に対し揺動可動にピンで連結されていることを特徴とするゴムクローラの分離装置。 - 帯形状のゴムクローラが、長さ方向に所定間隔に配置された芯金1個毎に、貫通孔である転輪孔の位置で切断された芯金を含む小片ゴムクローラを、ゴム体と前記芯金とに分離する方法であって、
切断された前記小片ゴムクローラを所定位置に位置決め固定する工程と、
位置決め固定された前記小片ゴムクローラのゴム体の前記切断側である両側から、前記転輪孔を切断した半切り欠き部である凹部に差込んで挟む状態で前記小片ゴムクローラ前記凹部を把持する工程と、
把持した前記ゴム体を前記芯金から離れる方向に1対の剥ぎ取り装置で押圧して引っ張る工程と
からなることを特徴とするゴムクローラの分離方法。
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