JP2005096583A - 脱着式履帯パッドおよびそのリサイクル方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】脱着式履帯パッド1を、芯金2とその芯金2に被覆される履帯パッド本体3とより構成し、芯金2に貫通孔2dを設けるとともに、履帯パッド本体3を、芯金2周囲に設けられ且つ芯金2の接地面側と反接地面側が貫通孔2dを通じて一体となるように配置されたポリエチレン樹脂を主体とする硬質材により形成された芯材保持部3aと、ゴム組成物にポリエチレン樹脂を混合させたゴム樹脂混合組成物により形成された接地部3bとにより構成する。
【選択図】図1
Description
鉄クローラに装着し、舗装路面保護等を目的として使用される脱着式履帯パット等のクローラは、従来その多くは天然ゴムや合成ゴム(IR、SBR、BR、NBR、CR、IIR、EPDM等)、或いはこれらをブレンドした原料ゴムへ、補強剤(カーボンブラック、ホワイトカーボン等)、老化防止剤、加硫促進助剤、活性剤、粘着付与剤、そして加硫促進剤や、硫黄や有機過酸化物等の架橋剤等(実際のこれら配合剤については、例えば、株式会社ラバーダイジェスト社発行の「便覧 ゴム・プラスチック配合薬品」等が詳しい)を加えたゴム組成物(配合ゴム)を用いたゴム製のものが専ら使用されている。
従来の使用済み履帯ゴムパッドの廃棄としては、ゴムと芯金が化学的接着剤により接着(所謂加硫接着)されていることから、ゴムと金属である芯金とを分離することが難しく、焼却処理が行われている。しかし、環境上有毒ガス等が発生しない設備が必要であり、コスト面で経済的負担が大となっている。
しかし、再生ポリエチレン樹脂の利用はまだ少なく、その利用促進が望まれている。
即ち、履帯パッドへ再生ポリエチレン樹脂を使用することを困難にしている問題点を解決し、ポリエチレン樹脂を用いた履帯パッドを提供することを目的としている。
履帯パッドにポリエチレン樹脂の使用を困難にしている問題点の1つは、履帯パッド補強用の芯材である金属製芯金等とポリエチレン樹脂とを化学的に結合させることが可能な程に強力な接着剤がないことである。このため、芯金にポリエチレン樹脂を保持(固定)させることが困難で、その実用化を困難なものとしている。
本発明は、ポリエチレン樹脂を履帯パッドへ使用することを困難にしていた上記各問題点を克服することにより、履帯パッドへのポリエチレン樹脂の使用を可能なものとし、安価に供給されるようになった再生ポリエチレン樹脂を有効に利用し、安価で、地球環境問題にも配慮した履帯パッドを提供するためになされたものである。
本発明の脱着式履帯パッドは、履帯パッドの基盤となる芯材と、ゴム組成物で形成された履帯パッド本体部により構成された従来のゴム製脱着式履帯パッドの履帯パッド本体部に、ポリエチレン樹脂を用いることとし、下記手段を用いた。
そして第1手段の別手段として、架橋可能な高硬度ゴム組成物とポリエチレン樹脂とを混合したゴム樹脂混合組成物を芯材周囲に配置し、芯材に塗布した化学接着剤と前記ゴム樹脂混合組成物とを化学接着し、芯材にポリエチレン樹脂を用いたゴム樹脂混合組成物を固着保持する構成としてもよい。
なお第2手段の別手段として、芯材に貫通孔を設け、上記第1手段の各構成を併用し固定・固着保持する構成としてもよい。
更に、使用済みの脱着式履帯パッドへ、熱可塑性の非架橋高分子樹脂層を設けたり、芯材周囲に設けられる芯材保持部を非架橋のポリエチレン樹脂を主体とする硬質材により形成することにより、リサイクルが容易で、極力廃棄物の発生を抑えることができるリサイクル形の、かつ廃棄処理にも考慮した履帯パッドを提供することが可能となった。
また、ポリエチレン樹脂を用いた履帯パッド本体部は、少なくとも芯材周りの芯材保持部と、路面等と接地する接地部とにより構成する。
1.履帯パッド本体の芯材保持部を、ポリエチレン樹脂へ過酸化物架橋剤及び内添型接着剤を添加した樹脂組成物により形成し、該樹脂組成物を芯材周囲に配置し、芯材と樹脂組成物とを加熱成型し、両者を化学接着することにより、芯材に履帯パッド本体を固着保持する構成。
なおこの際、芯材に化学接着剤を塗布してもよい。
また、芯材へ貫通孔を設けるとともに、芯材の接地面側と反接地面側に上記樹脂組成物を配し、芯材を挟んで貫通孔を通じて一体となるように上記樹脂組成物を芯材周囲に設ける構成としてもよい。これにより、芯材へ樹脂組成物がいっそう効果的に保持される。
具体的に一実施形態を挙げて説明すると、ポリエチレン樹脂35〜65重量部に対し、1,2−ポリブタジエンゴムを65〜35重量部をブレンドし、これに架橋剤を配合したゴム樹脂混合組成物により履帯パッド本体の芯材保持部を形成し、化学接着剤を塗布した芯材とゴム樹脂混合組成物とを加熱加圧成型接着し、両者を化学接着(架橋・加硫接着)することにより固着する。
なお、芯材へ貫通孔を設けるとともに、芯材の接地面側と反接地面側に上記ゴム樹脂混合組成物を配し、芯材を挟んで貫通孔を通じて一体となるように上記ゴム樹脂混合組成物を芯材周囲に設ける構成としてもよい。これにより、芯材へゴム樹脂組成物がいっそう効果的に保持される。
この際、履帯パッド本体部の芯材保持部を形成しているポリエチレン樹脂に、ポリプロピレン樹脂を混合してもよい。
これは、従来技術にはポリエチレン樹脂を金属と安定して強力に接着させることのできる接着剤等がないためであって、ゴムでは可能であったゴムと金属との間に接着剤を介して行う強固にかつ安定して接着することのできる架橋(加硫)接着法を用いることができないためである。
これにより、従来のゴムと金属との架橋(加硫)接着法を用いることが可能となり、履帯パッド本体部の芯材周辺域へのポリエチレン樹脂使用を可能とした。
即ち、履帯パッドに負荷が加わった際に、芯金まわりのポリエチレン樹脂が変形し、これが繰り返され、芯金の保持が次第にゆるくなり、ついには芯金とポリエチレン樹脂で形成された履帯パッド本体芯材保持部とが外れてしまうことを防止するため、ポリエチレン樹脂の硬度(JIS K6253:1997;デュロメータA硬度)を95度〜100度としたのである。
また、上述の芯材に塗布する接着剤としては、従来広く一般的に使用されているゴムと金属との接着剤を使用することが可能であり、例えばロード社の商品名「ケムロック」シリーズや、東洋化学研究所の商品名「メタロック」シリーズ等があるが、使用条件や接着条件により適宜選択すればよい。
そして、内添型接着剤としては、マレイン酸変性液状ポリブタジエン等がある。
更に、ポリエチレン樹脂をそのまま単独で履帯パッド本体の接地部に用いたのでは、従来のゴム弾性体(ゴム組成物)を用いた履帯パッドに比べ、クッション性が劣るためで、ゴム組成物にポリエチレン樹脂を混合させることにより硬度を90度以下とすることによりクッション性を確保し、不整地などの凹凸路面を走行する際に発生する衝撃や振動を緩和し、乗り心地をよくするとともに、機体への衝撃を和らげ機体の損傷を防止している。
また、硬度を70度より軟らかく(低く)すると、履帯パッド本体の欠けが多くなり、耐久性が劣ってしまう。
この耐スリップ性や、クッション性、そして耐久性の全てを考慮すると、ゴム樹脂混合組成物の硬度(JIS K6253:1997;デュロメータA硬度)は75度〜85度とするのが望ましい。
更に、履帯パッド本体芯材保持部の芯材反接地面側に設けられているポリエチレン樹脂等の芯材保持部の厚みを一定以上の厚さ確保するのがよく、好ましくは2mm以上、望ましくは3mm以上の厚さとするのがよく、更に望ましいのは4mm以上の厚さとするのがよい。これは、走行装置である機体が旋回する際に、履帯パッドの横方向(クローラ前後左右方向)端部に負荷が加わり、芯材横方向端部に負荷が集中し、これにより芯材端部の樹脂に亀裂が発生し、これが繰り返されるうちに亀裂大きくなり、ついには樹脂が芯材より剥がれ落ちる不具合が起こることがあるためで、これを防止するために芯材の反接地面側に設けられている芯材保持部の厚みを2mm以上の厚さとし、これを防止するのである。
この際、履帯パッドは、再成形時の熱により、新たに配置したパッド形成材料と使用済み製品のパッド材とが完全に融合密着することとなり、さらには芯材周辺部に形成している芯材保持部のポリエチレン樹脂に亀裂が発生している場合には、この亀裂に熱が加わり、これにより亀裂部位のポリエチレン樹脂が再度融合密着することになり、亀裂が修復される。
更には、使用済みの履帯パッドより剥離分離された損耗部位を粉末化し、これを再度再生材料として履帯パッドのリサイクルに利用してもよい。
上述のとおり、本発明の履帯パッドは、繰り返し再利用することで、環境にやさしいものとすることができる。
脱着式履帯パッド1は、芯金2とポリエチレン樹脂を用いた履帯パッド本体3により構成されている。
芯金2の片端部には鈎部2aが芯金2へ溶接により固定され、芯金2の鈎部2aの反対側端部には、鉄クローラのシュープレート4の取付穴4aに対応する位置に、ボルト5aを取り付けるための挿通孔2bが形成されており、この挿入孔2bにボルト5aを接地面側より反接地面側へ向けて挿入し、ボルト5aを芯金2より反接地面側に向けて突出形成させている。また、鈎部2a側の端部には、シュープレート4の取付穴4aに対応する位置に、ピン2cを反接地面側に向けて突出形成させており、鉄クローラのシュープレート4へ芯金2に具備されているボルト5a及び鈎部2aにより取り付け取り外しが可能に取り付けられている。
履帯パッド本体3は、芯金2を保持するため芯金周囲に配されている芯金保持部3aと、履帯パッド本体3の接地面側に配置され、地面に接地する接地部3bとにより構成されている。
更に本実施例は、走行装置である機体が旋回する際に、履帯パッドの長手方向(クローラ幅方向)端部に加わる負荷が、芯金長手方向端部に集中し、これにより芯金端部の履帯パッド本体3に亀裂が発生し、これが繰り返されるうちに亀裂が大きくなり、ついには履帯パッド本体が芯金より剥がれ落ちる不具合が起こることがあり、これを防止するために、芯金2の長さ方向端部に芯金の長さ方向の外側へ向かって開口するように芯金を切り起こし傾斜面を形成するように、傾斜突出部2eを設け、この傾斜突出部2eに貫通孔2dを設けている。
このような傾斜突出部2eを設けたのは次の理由による。すなわち、脱着式履帯パッド1は、反接地面側に鉄クローラの鉄製シュープレート4があるため、接地面側からの負荷が、脱着式履帯パッド1の長手方向端部に局部的に加わっても、内部に埋設されている芯金2端部周辺域に応力集中が少なく、亀裂の発生は見られないが、機体旋回時には、脱着式履帯パッド1と路面が激しく摩擦し、脱着式履帯パッド1長手方向端部の樹脂が反旋回方向に引っ張られ、芯金とポリエチレン樹脂が接着していないため芯金端部に歪みが集中し、ポリエチレン樹脂層の薄い反接地面側の芯金エッジから反接地面側のポリエチレン樹脂に亀裂が発生し、繰り返し歪みが加わる中で亀裂が進行して反接地面側のポリエチレン樹脂は破断し、ついには接地面側のポリエチレン樹脂部位とともに芯金2より剥がされ損傷に至ってしまうことを防止するためである。
この傾斜突出部2eを設けることにより、走行装置である機体が走行・旋回する際に、脱着式履帯パッド1のクローラ周前後方向(パッド幅方向)に加わる負荷によりポリエチレン端部が芯金2よりめくれ上がり、ポリエチレン樹脂が芯金2より剥がれ落ちようとするのを防止することが可能となった。
なお、図中2fは鉄クローラのシュープレート4をトラックリンク(図示せず)へ取り付けるためのボルト(図示せず)に干渉するのを防止するためのボルトヘッド除け孔、4bはシュープレートの端部グローサー、4cはシュープレートの中央グローサー、そして5bは袋ナットである。
そして、芯金2の反接地面側に設けられているポリエチレン樹脂の厚さは、3mmとしている。これは走行装置である機体が旋回する際に、脱着式履帯パッド1の横方向(クローラ前後左右方向)端部に負荷が加わることにより発生する芯金横方向端部の応力集中によるポリエチレン樹脂部に亀裂が発生するのを防止し、ポリエチレン樹脂が芯金より剥がれ落ちる不具合を防止するためである。
なお、本実施例1の別例として、接地部3bに使用するゴム樹脂混合組成物を、表1の配合例2に示すSBR100重量部に対し、ポリエチレン樹脂を30重量部ブレンドし、これに過酸化物を配合したゴム樹脂混合組成物により形成する構成があるが、本発明はこれら配合例に限定されるものではない。
耐久試験の水準は、実施例1に示した脱着式履帯パッドの接地部3bを、表1に示す配合例1と配合例2により形成し、比較例としてポリエチレン樹脂のみで接地部3bを形成した脱着式履帯パッド(比較例1)と、従来の脱着式ゴムパッドに広く用いられているゴム組成物により形成された脱着式履帯ゴムパッド(比較例2)を用いた。
耐久試験は、福山ゴム工業株式会社採石場岩盤耐久試験コースにて、5トンパワーショベルの走行装置へ装着し、耐久試験走行を行った。
グラフに示すとおり、ポリエチレン樹脂単独で形成した脱着式履帯パッド(比較例1)は、摩耗が著しく、耐久走行7時間で走行不能状態まで損傷したのに対し、配合例1及び配合例2は従来のゴム組成物により形成された脱着式履帯ゴムパッド(比較例2)とほぼ同等の摩耗量であり、同等の耐久性を示した。
このように本発明は、従来その耐久性や摩耗性が劣るために実用性に劣っていたポリエチレン樹脂を、本発明により脱着式履帯パッドの地面と接地する部位への使用を可能とした。
実施例2は、実施例1の構成に、履帯パッド本体接地部3bの接地面側表面に、従来用いられているゴム組成物で形成した表面部3cを設けた構成である。このようにゴムで表面を覆うことにより、履帯パッドの接地面と路面との摩擦係数を向上させ牽引力を維持するとともに、履帯パッドが路面上でスリップするのを防止することができ、更にはパッド本体の耐摩耗性を向上させ、履帯パッドの地面と接地する履帯パッド本体接地部3bをある程度保護することができる。
実施例3の脱着式履帯パッド1は、図6に示す平板状に近い形状の芯金2を2枚平行に並べ履帯パッド本体3内に埋設した構成としている。
芯金2の両端部付近には芯金2を鉄クローラのシュープレート(図示せず)へ取り付けるためにネジを螺刻した雌ネジ部2gを設けており、この雌ネジ部2gにシュープレートの反接地面側よりボルト5aを螺着させ、鉄クローラのシュープレートへ履帯パッド1を取り付け取り外し可能に設けている。
更に本実施例の履帯パッド本体3は、芯金2を保持するために、芯材保持部を、表2の配合例1に示す架橋可能な高硬度ゴム組成物とポリエチレン樹脂とを混合させたゴム樹脂混合組成物により形成し、芯金に塗布した化学接着剤{ロード社製ケムロック205(下塗り)、220(上塗り)}を介しゴム樹脂混合組成物を芯金へ化学接着することにより、芯金にポリエチレン樹脂を用いたパッド本体芯材保持部を固着保持している。
そして、履帯パッド本体3の接地部は、表1の配合例1に示すゴム樹脂混合組成物で形成している。
本実施例の脱着式履帯パッド1は、図8に示す芯金2を4個用い鉄クローラのシュープレートの取付穴(図示せず)に対応する位置に配置し、更に芯金2にはシュープレートへ取り付けるためのネジを螺刻した雌ネジ部2gを設け、この雌ネジ部2gへシュープレートの反接地面側よりボルト5aを螺着させ、鉄クローラのシュープレートへ履帯パッド1を取り付け取り外し可能に設けている。
更に本実施例では、引っ張り補強のため、芯材としてスチールコード6を履帯パッド長手方向と平行して、列状に埋設している。
また、履帯パッド本体3の接地部は、表1の配合例2に示すゴム樹脂混合組成物で形成している。
本実施例は、履帯パッド1の履帯パッド本体部3内に、熱可塑性高分子樹脂で形成された非架橋(加硫)の中間部3dを設けている。
これにより、図10に示すように、使用済みとなった履帯パッドを加熱し(図10A)、中間部3cを軟化させ、この部位で履帯パッドの摩耗損傷した表面部分である接地部を剥がし(図10B)、摩耗損傷部位を分離した履帯パッド本体部が残っている芯材側の履帯パッドを成形金型にセットし、摩耗損傷した部分に、新たに履帯パッド本体部を形成する材料を配置し(図10C)、加圧加熱成形することにより(図10D)、履帯パッドを再生する(図10E)。
2 芯金
2a 鈎部
2a' 鈎状取付具
2b 挿通孔
2c ピン
2d 貫通孔
2e 傾斜突出部
2f ボルトヘッド除け孔
2g 雌ネジ部
3 履帯パッド本体
3a 芯材保持部
3b 接地部
3c 表面部
3d 中間部
4 シュープレート
4a 取付穴
5a ボルト
5b ナット、袋ナット
6 スチールコード
Claims (5)
- 無限軌道走行装置に装着されている無限軌道履帯のシュープレート接地面側に装着される脱着式履帯パッドであって、取り付けの基盤となる芯材とその芯材に被覆される履帯パッド本体部とより構成され、前記芯材に貫通孔を設けるとともに、少なくとも前記履帯パッド本体部は、芯材周囲に設けられ且つ芯材の接地面側と反接地面側が前記芯材を挟んで貫通孔を通じて一体となるように配置されたポリエチレン樹脂を主体とする硬質材により形成された芯材保持部と、履帯パッドの接地面側にゴム組成物にポリエチレン樹脂を混合させたゴム樹脂混合組成物により形成された地面と直接接地される接地部により構成し、且つ芯材保持部の硬度を95度〜100度とし、接地部の硬度を70度〜90度としたことを特徴とする脱着式履帯パッド。
- 無限軌道走行装置に装着されている無限軌道履帯のシュープレート接地面側に装着される脱着式履帯パッドであって、取り付けの基盤となる芯材とその芯材に被覆される履帯パッド本体部により構成され、少なくとも前記履帯パッド本体部は、ポリエチレン樹脂を主体とする硬質材へ過酸化物架橋剤及び内添型接着剤を添加した樹脂組成物により形成されその樹脂組成物を芯材周囲に配した芯材保持部と、ゴム組成物にポリエチレン樹脂を混合させたゴム樹脂混合組成物により形成され履帯パッドの接地面側に地面と直接接地されるよう設けられた接地部により構成されるとともに、接地部のゴム樹脂混合組成物の硬度を70度〜90度としたことを特徴とする脱着式履帯パッド。
- 無限軌道走行装置に装着されている無限軌道履帯のシュープレート接地面側に装着される脱着式履帯パッドであって、取り付けの基盤となる芯材とその芯材に被覆される履帯パッド本体部により構成され、少なくとも前記履帯パッド本体部は、芯材周囲に設けられる架橋可能な高硬度ゴム組成物とポリエチレン樹脂を混合したゴム樹脂混合組成物により形成された芯材保持部と、ゴム組成物にポリエチレン樹脂を混合させたゴム樹脂混合組成物により形成され履帯パッドの接地面側に地面と直接接地されるよう設けられた接地部により構成されるとともに、接地部のゴム樹脂混合組成物の硬度を70度〜90度とし、且つ芯材に塗布した化学接着剤とゴム樹脂組成物を化学接着することにより芯材にゴム樹脂混合組成物を固着保持したことを特徴とする脱着式履帯パッド。
- 芯材の反接地面側に履帯パッド本体の芯材保持部が設けられている脱着式履帯パッドであって、芯材の反接地面側に設けられている芯材保持部の厚みを2mm以上としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載の脱着式履帯パッド。
- 履帯パッドの履帯パッド本体部に、熱可塑性高分子樹脂で形成された非架橋の中間部を設け、使用済みとなった履帯パッドを加熱することにより中間部を軟化させ、この部位で履帯パッドの摩耗損傷した表面部分を剥がし、摩耗損傷部位を分離した履帯パッドの芯材側を成形金型にセットし、摩耗損傷した部分に新たに履帯パッド本体部を形成する材料を配置し、これを加圧加熱成形することにより履帯パッドを再生させることを特徴とする脱着式履帯パッドのリサイクル方法。
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- 2003-09-24 JP JP2003332072A patent/JP2005096583A/ja active Pending
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A977 | Report on retrieval |
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A02 | Decision of refusal |
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