JP3003579U - 履帯用フラットシュー - Google Patents

履帯用フラットシュー

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JP3003579U
JP3003579U JP1994000564U JP56494U JP3003579U JP 3003579 U JP3003579 U JP 3003579U JP 1994000564 U JP1994000564 U JP 1994000564U JP 56494 U JP56494 U JP 56494U JP 3003579 U JP3003579 U JP 3003579U
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shoe
rubber layer
flat
flat plate
grouser
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啓利 馬場
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コベルコ建機エンジニアリング株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 グローサシューに着脱自在に装着される履帯
用フラットシューの信頼性や着脱作業性を良くする。 【構成】 グローサシューの最外側の突出部の相対する
斜面に接触する接触面部3,3と、これらの間に複数の
貫通穴5を有する平板部4とからなるゴム層保持金具2
の平板部4の接地面側に、反接地面側に前記貫通穴5の
内径より大寸の抜出部9を有するゴム層8を形成する一
方、ゴム層保持金具2の端部にねじ棒を有する側板6
と、グローサシューの幅方向の端部に掛けられる掛金具
7aとを有する側板7を固着すれば、突出部の相対する
斜面にゴム層8が直接接触しないのに加えて、貫通穴5
を埋めているゴムが、ゴム層8が平板部4から剥がれよ
うとする力に抗するので、このゴム層8の信頼性が増
し、またゴム層保持金具2の一端側のねじ棒へのナット
11の着脱で済むので、迅速に着脱が行える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、グローサシューの接地面側に着脱自在に装着されてコンクリートや アスファルト道路への傷付を防止する履帯用フラットシューの改善に係り、より 詳しくは、耐久性や信頼性が優れると共に、グローサシューへの着脱を容易に行 い得るようにした履帯用フラットシューに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、周知の油圧ショベルでは、使用目的と使用現場とでその大小が使分け られていたので格別問題はなかったが、工事の大型化に伴って都市部においても 中・大型の油圧ショベルを投入する必要が生じてきた。その場合は、当然コンク リートやアスファルト道路に傷を付けずに走行することが要求される。ところが 、中型以上の油圧ショベルではグローサシューを備えた履帯が装着されているこ とが多いので、このような油圧ショベルに対して適用し得るようにした履帯用フ ラットシューが、例えば実開平4−84091号公報で開示されている。
【0003】 以下、上記従来例に係る履帯用フラットシューの構成を、この履帯用フラット シューを装着したトラックリンクの連結状態拡大図の図5を参照しながら説明す ると、同図に示す符号50は周知のトラックリンクで、トラックリンク50には 後述する履帯用フラットシュー51がボルトBとナットNとで固着されている。 これは、ボルト挿通孔52bと、3つの突出部52aとを有するグローサシュ ー52と、グローサシュー52の突出部52a側に形成される前記突出部52a の高さよりも厚い軟質ゴム層53と、この軟質ゴム層53の表面に貼着される硬 質ゴム層54とからなっており、軟質ゴム層53と硬質ゴム層54には前記ボル ト挿通孔52bに挿通されたボルトBを締付けるソケット等が入れられる工具用 孔55が設けられている。
【0004】 ところが、履帯用フラットシュー51をグローサシューに変えなければならな い場合がある。その場合、この履帯用フラットシュー51をトラックリンクから 取外すと共にグローサシューをトラックリンクに取付けなければならず、交換作 業が大変であるばかりでなく、2種類のシューを用意して置く必要があり、経済 的に不利になるという解決すべき課題があった。ところで、このような不具合を 解消し得るものとして、例えば、グローサシューを取外すまでもなく、グローサ シューをゴム層を有するシューに自在に変更し得る着脱自在な履帯用フラットシ ューがある。
【0005】 先ず、その側面図の図6aと、その装着状態説明図の図6bとに示す履帯用フ ラットシュー61は、グローサシューの接地面側に相対する側が接地面側の形状 に対応する形状になっており、さらに、ゴム層62には、両端に雌ねじを有する ロッド63が埋設されている。従って、この履帯用フラットシュー61は、グロ ーサシューの接地面側に載せられ、グローサシューの幅方向の端部の反接地面側 に当接され、ボルト穴64aを有する断面「Lの字」状の取付金具64の前記ボ ルト穴64aにボルト65を挿通すると共に、このボルト65を前記ロッド63 の雌ねじに螺着することによりグローサシューに取付けられる。
【0006】 また、その平面図の図7aと、その側面図の図7bとに示す履帯用フラットシ ュー71は、グローサシューの接地面側の形状に対応する波型に形成されたゴム 層保持金具72の幅方向の両側にボルト72aが植設され、反ボルト側にゴム層 73が形成されてなる構成である。従って、この履帯用フラットシュー71は、 前記ボルト72aがグローサシューの幅方向の端部に予め開けられているボルト 穴に挿通されると共に、ボルト72aの突出端にナットを螺着することによりグ ローサシューに取付けられる。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、図6に基づいて説明した履帯用フラットシューは、前述の通り、取 付金具を用いてグローサシューに取付ける構成のため、既存のグローサシューへ の着脱は容易である。しかしながら、履帯用フラットシューのゴム層の表面が、 グローサシューの幅方向の一端側から他端側に連なる突出部の傾斜面に接する構 成であるため、グローサシューの反転に際して接触面に剪断力が作用し、ゴム層 の表層部が割れ易く、摩耗代があるにも拘わらず使用不可能になるなど、その耐 久寿命が短いという解決すべき課題ある。その他、取付金具を介して履帯用フラ ットシューをグローサシューに取付けるボルトの頭部が、グローサシューの幅方 向の外方に突出しているため、他の異物への干渉によるボルト頭部の損傷やボル ト首部の折損で、履帯用フラットシューの着脱が困難になる恐れがある。
【0008】 一方、図7に基づいて説明した履帯用フラットシューは、金具を波型に形成し て接合面積を広くしているものの、グローサシューの反転に際して生じる剪断力 の作用でゴム層が剥がれ易いだけでなく、グローサシューに予めこれを着脱する ためのボルト穴が必要で、ボルト穴のない既存のグローサシューに装着できない という汎用性上の解決すべき課題があった。勿論、穴明け加工をすれば装着可能 であるが、グローサシューは高硬度であって、穴明け加工は困難である。
【0009】 さらに、両者の共通の課題として、履帯用フラットシューの幅方向の両側でグ ローサシューに取付ける構成で、ボルトあるいはナットの着脱箇所が多く、履帯 用フラットシューの着脱に長時間を要するという解決すべき課題があった。
【0010】 本考案は,上記実情に鑑みてなされたものであって、従って、本考案の目的と するところは、耐久性や信頼性が優れると共に、グローサシューへの着脱が容易 な履帯用フラットシューを提供するにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
従って、本考案の請求項1に係る履帯用フラットシューが採用した手段の特徴 とするところは、グローサシューの幅方向の一端側から他端側に連なる複数の突 出部側に着脱自在に装着される履帯用フラットシューにおいて、端部が同方向に 折曲げられ、相反する側が最外側の突出部の相対する斜面に接触し得る接触板部 を有し、接触板部の間の平板部に該平板部の一方から他方に連通するゴム通過路 を有するゴム層保持金具と、グローサシューの幅より広い間隔で設けられ、ゴム 層保持金具の幅方向の一方の反平板側の端面に設けられる固定用ねじ部を持つ側 板および他方の反平板側の端面に設けられるグローサシューの端部に引っ掛けら れる掛金具を持つ側板と、平板部の接地面側に固着され、平板部の反接地面側に ゴム通過路の内寸よりも大寸の抜出部を持つゴム層と、グローサシューの幅方向 の反突出部側に当接され、前記ねじ部に螺着される固定手段のための取付用穴を 有する取付金具とからなところにある。
【0012】 本考案の請求項2に係る履帯用フラットシューが採用した手段の特徴とすると ころは、グローサシューの幅方向の一端側から他端側に連なる複数の突出部側に 着脱自在に装着される履帯用フラットシューにおいて、端部が同方向に折曲げら れ、相反する側が最外側の突出部の相対する斜面に接触し得る接触板部を有し、 接触板部の間の平板部に該平板部の一方から他方に連通するゴム通過路を有する ゴム層保持金具と、グローサシューの幅より広い間隔で設けられ、ゴム層保持金 具の幅方向の一方の反平板側の端面に設けられる固定用ねじ部を持つ側板および 他方の反平板側の端面に設けられるグローサシューの端部に引っ掛けられる掛金 具を持つ側板と、平板部の接地面側に固着され、平板部の反接地面側にゴム通過 路の内寸よりも大寸の抜出部を持つ第1ゴム層および第1ゴム層の表面にシュレ ッデッドワイヤからなるネットを介して貼着される第2ゴム層とからなるゴム層 と、グローサシューの幅方向の反突出部側に当接され、前記ねじ部に螺着される 固定手段のための取付用穴を有する取付金具とからなるところにある。
【0013】 本考案の請求項3に係る履帯用フラットシューが採用した手段の特徴とすると ころは、請求項1,2記載の履帯用フラットシューにおいて、前記固定手段がナ ットであるところにある。
【0014】 本考案の請求項4に係る履帯用フラットシューが採用した手段の特徴とすると ころは、請求項1,2記載の履帯用フラットシューにおいて、前記固定手段がボ ルトであるところにある。
【0015】
【作用】
本考案の請求項1,2に係る履帯用フラットシューによれば、ゴム層保持金具 の接触板部だけがグローサシューの最外側の突出部の相対する斜面に接触し、し かもゴム層はゴム通過路の平板部の反接地面側にゴム通過路の内寸よりも大寸の 抜出部を持っているので、ゴム通過路を埋めているゴムによってもゴム層が平板 部から剥がれようとする力が受け持たれる。また、この履帯用フラットシューは 、グローサシューの端部に他方の側板の持つ掛金具を引っ掛けると共に、一方の 側板の持つねじ部にグローサシューの幅方向の反突出部側に当接される取付金具 を介して固定手段を螺着することによってグローサシューの突出部側に取付けら れ、固定手段を取外すと共に掛金具をグローサシューの端部から取外すだけで、 この履帯用フラットシューをグローサシューから取り外すことができる。
【0016】 本考案の請求項2に係る履帯用フラットシューによれば、さらに、ゴム層は第 1ゴム層と第2ゴム層からなり、これらの間にシュレッデッドワイヤからなるネ ットが介装されているので、ネットによりゴム層の偏平の程度が抑制される。
【0017】 本考案の請求項3に係る履帯用フラットシューによれば、ナットと取付金具と を着脱するだけで、履帯用フラットシューをグローサシューの突出部側に取付け ると共に取外すことができる。
【0018】 本考案の請求項4に係る履帯用フラットシューによれば、ボルトと取付金具と を着脱するだけで、履帯用フラットシューをグローサシューの突出部側に取付け ると共に取外すことができる。
【0019】
【実施例】
以下、本考案の実施例に係る履帯用フラットシュー(以下、フラットシューと いう。)を、その装着状態を示す側面断面図の図1と、その平面図の図2aと、 図2aのA−A線断面図の図2bと、図2bのB−B線断面図の図2cとを順次 参照しながら説明する。
【0020】 即ち、図1に示す符号20は、複数個が無端状に連結され、図示しない走行車 両の駆動スプロケットと従動スプロケットとに掛装されるトラックリンクで、こ のトラックリンク20には接地面側に、幅方向の一端側から他端側に連なる3つ の平行な突出部21aを有するグローサシュー21がボルトBとナットNとで締 結されている。このグローサシュー21の突出部21a側の接地面側には後述す る構成のフラットシュー1が着脱自在に装着されている。
【0021】 次に、前記フラットシュー1の詳細を、図2a,2b,2cを参照しながら説 明すると、これらの図に示す符号2は、ゴム層保持金具であって、このゴム層保 持金具2の端部には、端部が同方向に折曲げられて接触板部3,3が形成され、 これら接触板部3,3の相反する側が、図1に示すように、グローサシュー21 の最外側の突出部21aの相対する斜面に接触している。これら接触板部3,3 の間には平板部4が形成されており、この平板部4には一方側から他方側に連通 するゴム通過路である錐加工による複数の貫通穴5が幅方向に所定の間隔で設け られている。なお、これら貫通穴5は、このゴム層保持金具2の幅方向に長い長 穴であっも良く、またこれら貫通穴5は1列であるが複数列であっても良い。
【0022】 また、ゴム層保持金具2の幅方向の端部には後述する側板6,7がそれぞれ設 けられ、これら側板6,7の間隔は、グローサシュー21の幅よりも広く設定さ れている。前記側板6,7のうち、一方の側板6には反平板部側の端面に固定用 ねじ部であるねじ棒(図示省略)が植設され、他方の側板7には反平板部側の端 面にグローサシュー21の端部に引っ掛けられる掛金具7aが、例えば溶接で固 着されている。また、平板部4の接地面側には、前記貫通穴5の内寸よりも大寸 の抜出部9を持つゴム層8が形成されている。なお、ねじ棒が植設されてなる側 板6の場合にあっては、ねじ棒に代えて、雌ねじが螺刻されていても良い。
【0023】 ところで、前記抜出部9は、下記のようにして形成される。先ず、ゴム層保持 金具2の反接地面側に、抜出部9を形成するために、貫通穴5を覆う樋状の抜出 部形成金具(図示省略)の開口側を当接させる。次いで、接地面側からゴム層8 を形成するために、混練したゴム原料を余分に入れたゴム層の形状をした成形容 器(図示省略)の開口側を接地面側に合わせる。
【0024】 さすれば、ゴムはそれぞれの貫通穴5を通って抜出部形成金具内に抜出ると共 に、ゴム層保持金具2の接地面側にゴム層が形成される。その後に、加熱蒸気で 加熱して加硫することによりゴム層8が形成される。なお、ゴムとしては、タイ ヤ等に使用される合成ゴムが使用されるが、耐摩耗性や耐カット性を向上させる ために、例えば、ゴム原料に銅メッキを施した極細線からなるファイバーを混入 するのが好ましい。
【0025】 このようなフラットシュー1は、前記掛金具7aがグローサシュー21の幅方 向の一端側に引っ掛けられ、他方はグローサシュー21の幅方向の一端側で、グ ローサシュー21の反突出側に当接された取付金具10の図示しない取付用穴に 、前記ねじ棒が通されると共に、ねじ棒の突出端に固定手段であるナット11の 螺着により、グローサシュー21の接地面側に装着されている。ナット11は、 フラットシュー1の着脱の容易さを考えると、ねじ部への土砂の侵入を防止し得 る、一端側が閉塞されているものにするのが好ましい。なお、側板に雌ねじが螺 刻されている場合の固定手段としてはボルトが用いられる。
【0026】 以下、上記フラットシュー1の作用態様を説明すると、ゴム層保持金具2の接 触板部3,3だけがグローサシュー21の最外側の突出部21a,21aの相対 する斜面に接触しており、しかも、ゴム層8は平板部4の反接地面側に、貫通穴 5の内径よりも大径の抜出部9を持っているので、これら貫通穴5を埋めている それぞれのゴムによっても、このゴム層8がゴム層保持金具2の平板部4から剥 がれようとする力が受け持たれる。
【0027】 そのため、従来のように、グローサシュー21の突出部21a,21aの斜面 と接する部位に割れが生じることが少なく、ゴム層8がゴム層保持金具32平板 部4から剥がれ難くなるので、例えゴム層の強度が同じであったとしても、フラ ットシュー1の耐久性に係る信頼性を従来に比較してより向上させることが可能 になる。さらに、ナット11は、従来のようにグローサシュー21の幅方向の外 方側ではなく、反接地面側に突出しているので、異物の干渉でこれらナット11 が損傷するというような恐れが少なくなる。
【0028】 また、このフラットシュー1は、グローサシュー21の端部に他方の側板7の 持つ掛金具7aを引っ掛けると共に、一方の側板6の持つねじ棒に、グローサシ ュー21の幅方向の反突出部側に当接される取付金具10を介してナット11を 螺着するだけでグローサシュー21の突出部側に取付けられ、またナット11を 取外すと共に、掛金具7aをグローサシュー21の端部から取外すだけで、この フラットシュー1をグローサシュー21から取り外すことができるので、フラッ トシュー1の着脱は極めて容易である。
【0029】 従って、従来例に係るフラットシューのように、フラットシュー1の両端側か らナットやボルトを着脱する必要がなく、またグローサシュー21に取付用穴を 設けたりするまでもなく、極めて迅速にこのフラットシュー1を着脱することが でき、フラットシュー1の着脱作業性がより一層向上する。
【0030】 本考案の他の実施例に係るフラットシュー1を、その側面断面図の図3aと、 図3aのC−C線断面図の図3bとを参照しながら、上記実施例と相違する点だ けを説明すると、これは、これらの図から良く理解されるように、ゴム層8を、 ゴム層保持金具2の平板部4に固着され、平板部4の反接地面側に抜出部9を有 する第1ゴム層8aと、この第1ゴム層8aの表面にシュレッデッドワイヤから なるネット8cを介して第2ゴム層8bを周知のゴム接着剤により貼着してなる 構成としたものである。
【0031】 この場合には、ゴム層保持金具2の平板部4の接地面側に第1ゴム層8aを、 先ず上記実施例になる一層のゴム層の場合と同様の方法で形成する。次いで、こ の第1ゴム層8aの表面にネット8cを介して、切断して形成した所定厚さのゴ ムをゴム用接着剤で貼着して第2ゴム層8bとするという方法が採られる。
【0032】 以下、本実施例に係るフラットシュー1の作用態様を説明すれば、このフラッ トシュー1のゴム層8は、上述の通り、第1ゴム層8aと第2ゴム層8bとの間 にネット8cが介装されてなる構成であるため、上記実施例に係る作用・効果に 加えて、ネット8cによりゴム層8の偏平変形が抑制され、ゴム層8の割れ発生 防止により効果がある。
【0033】 本考案のもう一つの他の実施例に係るフラットシュー1を、その側面断面図の 図4aと、その正面断面図の図4bとを参照しながら、上記実施例と相違する点 だけ説明すると、これは、同図から良く理解されるように、ゴム層保持金具2を 分割タイプにしたものである。詳しくは、一端側が折曲げられた接触板部3を有 する平板部4の端面を相対し、かつこれら端面間にゴム通過路となる所定の間隔 5を設けた状態で、側板6,7を幅方向の端部に固着して一体的に構成してなる ものである。勿論、平板部4,4とゴム層8の接合力をより一層強固にするため に、平板部4,4のそれぞれに複数の錐穴を設けると効果的である。
【0034】 以下、本実施例に係るフラットシュー1の作用態様を説明すれば、前記ゴム層 保持金具2の平板部4,4の端面間の間隔5がゴム通過路となるので、本実施例 は上記実施例と同効である。なお、この場合のゴム層8は一層であるが、さらに もう一つの他の実施例に係るフラットシューの側面断面図の図4cに示すように 、第1ゴム層8aと第2ゴム層8bとの間にネット8cが介装されてなる構成で あっても良く、またフラットシュー1のグローサシュー21への着脱はねじ棒へ のナット11の着脱による着脱方式であるが、ボルトの着脱による着脱方式であ っても良い。さらに、ゴム層保持金具2の強度に係る信頼性を向上させるために 、側板6,7の間に補強部材を介装しても良い。
【0035】
【考案の効果】
以上述べたように、本考案の請求項1,2,3,4に係るフラットシューによ れば、ゴム層保持金具の接触板部だけがグローサシューの最外側の突出部の相対 する斜面に接触し、しかもゴム層はゴム通過路の平板部の反接地面側にゴム通過 路の内寸よりも大寸の抜出部を持っているので、ゴム通過路を埋めているゴムに よってもゴム層が平板部から剥がれようとする力が受け持たれ、また固定手段が 側板の端面から螺着されるので、これがグローサシューの幅方向の外方に突出し ておらず、フラットシューの耐久性や信頼性の向上に対して多大な効果がある。
【0036】 さらに、このフラットシューは、グローサシューの端部に他方の側板の持つ掛 金具を引っ掛けると共に、一方の側板の持つねじ部にグローサシューの幅方向の 反突出部側に当接される取付金具を介して固定手段を螺着することによってグロ ーサシューの突出部側に取付けられ、固定手段を取外すと共に掛金具をグローサ シューの端部から取外すだけで、このフラットシューをグローサシューから取り 外すことができるので、グローサシューへの着脱が極めて容易に行えるというフ ラットシューの着脱作業性の改善効果がある。
【提出日】平成6年6月27日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】 本考案の請求項3に係る履帯用フラットシューが採用した手段の特徴とすると ころは、請求項1又は記載の履帯用フラットシューにおいて、前記固定手段 がナットであるところにある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】 本考案の請求項3に係る履帯用フラットシューが採用した手段の特徴とすると ころは、請求項1又は記載の履帯用フラットシューにおいて、前記固定手段 がボルトであるところにある。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】
【作用】
本考案の請求項1又は2に係る履帯用フラットシューによれば、ゴム層保持金 具の接触板部だけがグローサシューの最外側の突出部の相対する斜面に接触し、 しかもゴム層はゴム通過路の平板部の反接地面側にゴム通過路の寸よりも大寸 の抜出部を持っているので、ゴム通過路を埋めているゴムによってもゴム層が平 板部から剥がれようとする力が受け持たれる。また、この履帯用フラットシュー は、グローサシューの端部に他方の側板の持つ掛金具を引っ掛けると共に、一方 の側板の持つねじ部にグローサシューの幅方向の反突出部側に当接される取付金 具を介して固定手段を螺着することによってグローサシューの突出部側に取付け られ、固定手段を取外すと共に掛金具をグローサシューの端部から取外すだけで 、この履帯用フラットシューをグローサシューから取外すことができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】
【考案の効果】
以上述べたように、本考案の請求項1又は又は又は4に係るフラットシュ ーによれば、ゴム層保持金具の接触板部だけがグローサシューの最外側の突出部 の相対する斜面に接触し、しかもゴム層はゴム通過路の平板部の反接地面側にゴ ム通過路の内寸よりも大寸の抜出部を持っているので、ゴム通過路を埋めている ゴムによってもゴム層が平板部から剥がれようとする力が受け持たれ、また固定 手段が側板の端面から螺着されるので、これがグローサシューの幅方向の外方に 突出しておらず、フラットシューの耐久性や信頼性の向上に対して多大な効果が ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係るフラットシューの装着状
態を示す側面断面図である。
【図2】図2aは本考案の実施例に係るフラットシュー
の平面図、図2bは図2aのA−A線断面図、図2cは
図2bのB−B線断面図である。
【図3】図3aは本考案の他の実施例に係るフラットシ
ューの正面断面図、図3bは図3aのC−C線断面図で
ある。
【図4】図4aは本考案のもう一つの他の実施例に係る
フラットシューの側面断面図、図4bはその正面断面
図、図4cは本考案のさらにもう一つの他の実施例に係
るフラットシューの側面断面図である。
【図5】従来例(実開平4−84091号公報)に係る
フラットシューを装着したトラックリンクの連結状態拡
大図である。
【図6】図6aは従来例に係るフラットシューの側面
図、図6bはフラットシューの装着状態説明図である。
【図7】図7aは従来例に係るフラットシューの平面
図、図7bは従来例に係るフラットシューの側面図であ
る。
【符号の説明】
1…フラットシュー 2…ゴム層保持金具 3…接触板部 4…平板部 5…貫通孔又は間隔 6…側板 7…側板,7a…掛金具 8…ゴム層,8a…第1ゴム層,8b…第2ゴム層,8
c…ネット 9…抜出部 10…取付金具,10a…取付用穴 11…ナット 20…トラックリンク 21…グローサシュー,21a…突出部 B…ボルト N…ナット
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年6月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【実用新案登録請求の範囲】

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グローサシューの幅方向の一端側から他
    端側に連なる複数の突出部側に着脱自在に装着される履
    帯用フラットシューにおいて、端部が同方向に折曲げら
    れ、相反する側が最外側の突出部の相対する斜面に接触
    し得る接触板部を有し、接触板部の間の平板部に該平板
    部の一方から他方に連通するゴム通過路を有するゴム層
    保持金具と、グローサシューの幅より広い間隔で設けら
    れ、ゴム層保持金具の幅方向の一方の反平板側の端面に
    設けられる固定用ねじ部を持つ側板および他方の反平板
    側の端面に設けられるグローサシューの端部に引っ掛け
    られる掛金具を持つ側板と、平板部の接地面側に固着さ
    れ、平板部の反接地面側にゴム通過路の内寸よりも大寸
    の抜出部を持つゴム層と、グローサシューの幅方向の反
    突出部側に当接され、前記ねじ部に螺着される固定手段
    のための取付用穴を有する取付金具とからなることを特
    徴とする履帯用フラットシュー。
  2. 【請求項2】 グローサシューの幅方向の一端側から他
    端側に連なる複数の突出部側に着脱自在に装着される履
    帯用フラットシューにおいて、端部が同方向に折曲げら
    れ、相反する側が最外側の突出部の相対する斜面に接触
    し得る接触板部を有し、接触板部の間の平板部に該平板
    部の一方から他方に連通するゴム通過路を有するゴム層
    保持金具と、グローサシューの幅より広い間隔で設けら
    れ、ゴム層保持金具の幅方向の一方の反平板側の端面に
    設けられる固定用ねじ部を持つ側板および他方の反平板
    側の端面に設けられるグローサシューの端部に引っ掛け
    られる掛金具を持つ側板と、平板部の接地面側に固着さ
    れ、平板部の反接地面側にゴム通過路の内寸よりも大寸
    の抜出部を持つ第1ゴム層および第1ゴム層の表面にシ
    ュレッデッドワイヤからなるネットを介して貼着される
    第2ゴム層とからなるゴム層と、グローサシューの幅方
    向の反突出部側に当接され、前記ねじ部に螺着される固
    定手段のための取付用穴を有する取付金具とからなるこ
    とを特徴とする履帯用フラットシュー。
  3. 【請求項3】 前記固定手段がナットであることを特徴
    とする請求項1,2記載の履帯用フラットシュー。
  4. 【請求項4】 前記固定手段がボルトであることを特徴
    とする請求項1,2記載の履帯用フラットシュー。
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