JP3397124B2 - 同期方法及びブリッジ - Google Patents

同期方法及びブリッジ

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JP3397124B2
JP3397124B2 JP06093298A JP6093298A JP3397124B2 JP 3397124 B2 JP3397124 B2 JP 3397124B2 JP 06093298 A JP06093298 A JP 06093298A JP 6093298 A JP6093298 A JP 6093298A JP 3397124 B2 JP3397124 B2 JP 3397124B2
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  • Measurement Of Unknown Time Intervals (AREA)
  • Control Of Electric Motors In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ネットワーク間
を結ぶブリッジで、接続時のバス間の同期の確立するた
めの同期方法及びブリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】CD(Compact Disc)プレーヤ、MD
(Mini Disc )レコーダ/プレーヤ、ディジタルVT
R、ディジタルカメラ、DVD(Didital Versatile Di
sc)プレーヤ等、近年、オーディオ機器やビデオ機器の
ディジタル化が進んでいる。また、パーソナルコンピュ
ータの普及により、これらのディジタルオーディオ機器
やディジタルビデオ機器とパーソナルコンピュータとを
接続して、パーソナルコンピュータで種々の制御を行え
るようにしたシステムが登場してきている。このよう
に、各ディジタルオーディオ機器やディジタルオーディ
オビデオ機器間、或いはこれらとパーソナルコンピュー
タとを接続したようなシステムを構築するためのインタ
ーフェースとして、IEEE1394が注目されてい
る。
【0003】IEEE1394は、等時(Isochronous
)転送モードと、非同期(Asynchronous)転送モード
とがサポートされている。等時転送モードは、ビデオデ
ータやオーディオデータのような時間的に連続するデー
タストリームを高速転送するのに好適である。非同期転
送モードは、例えば、各種のコマンドを転送したり、フ
ァイルを転送したりするのに好適である。このように、
IEEE1394は、等時転送モードと、非同期転送モ
ードとがサポートされているため、IEEE1394を
インターフェースとして使うと、ディジタルオーディオ
機器やディジタルビデオ機器間でビデオデータやオーデ
ィオデータを転送したり、これらとパーソナルコンピュ
ータとを接続して、パーソナルコンピュータで各種制御
を行ったり、編集を行ったりすることが容易に行えるよ
うになる。
【0004】ところが、IEEE1394は、有線のイ
ンターフェースである。有線のインターフェースで上述
のようなシステムを構築するには、配線が必要であり、
また、ケーブルが乱雑になりがちである。また、有線の
インターフェースでは、家庭内の離れた部屋にある機器
間では、接続が困難である。
【0005】そこで、本願出願人は、ディジタルオーデ
ィオ機器やディジタルビデオ機器、或いはこれらとパー
ソナルコンピュータとを無線で接続でき、IEEE13
94と同様に使用できる無線LANを提案している。図
7は、このような無線LANの概要を示すものである。
【0006】図7において、WN1、WN2、WN3、
…は、通信局とされるワイヤレスノードである。ワイヤ
レスノードWN1、WN2、…には、夫々、CDプレー
ヤ、MDレコーダ/プレーヤ、ディジタルVTR、ディ
ジタルカメラ、DVDプレーヤ、テレビジョン受像機等
のディジタルオーディオ又はディジタルビデオ機器AV
1、AV2、…を接続することが可能である。また、ワ
イヤレスノードWN1、WN2、WN3、…に、パーソ
ナルコンピュータを接続するようにしても良い。ワイヤ
レスノードWN1、WN2、…と接続されるディジタル
オーディオ又はディジタルビデオ機器AV1、AV2、
…には、IEEE1394のディジタルインターフェー
スが備えられており、各ワイヤレスノードWN1、WN
2、…と、ディジタルオーディオ又はディジタルビデオ
機器AV1、AV2、…との間は、例えば、IEEE1
394のディジタルインターフェースで接続される。
【0007】WNBは制御局とされるワイヤレスノード
である。制御局とされたワイヤレスノードWNBと通信
局とされた各ワイヤレスノードWN1、WN2、…間で
は、制御データがやり取りされ、通信局とされた各ワイ
ヤレスノードWN1、WN2、…の通信は、制御局とさ
れたワイヤレスノードWNBにより管理される。通信局
とされた各ワイヤレスノードWN1、WN2、…間で
は、ディジタルオーディオやディジタルビデオデータの
ような時間的に連続するデータストリーム(等時デー
タ)或いはコマンドのような非同期のデータが無線でや
り取りされる。
【0008】ところで、このようにIEEE1394の
伝送を無線で行えるようにしたシステムは、バス同士が
ブリッジを介して接続されているものと見做すことがで
きる。
【0009】すなわち、ブリッジは、一方のバス側の物
理層やリンク層と、他方のバス側の物理層やリンク層を
合致させ、データ通信を行うノード同士のルーティング
処理を行ない、伝送路を介して互いにデータのやり取り
を行うものである。したがって、ブリッジは、機能的に
示すと、図8に示すように、第1のバス101の物理層
を合致させるための物理層部111と、第1のバス10
1のリンク層を合致させるためのリンク層部112、第
2のバス102の物理層を合致させるための物理層部1
17と、第2のバス102のリンク層を合致させるため
のリンク層部116と、一方のバス101側のルーティ
ング部113及び他方のバス102側のルーティンク部
115と、互いのバスでデータを交換するデータ交換部
114とで表すことができる。
【0010】無線LANの場合には、図9に示すよう
に、ワイヤスノードWNnとワイヤレスノードWNkと
の間で、無線でデータ通信が行われる。このとき、ワイ
ヤスノードWNnに接続されるIEEE1394のバス
BUSnが第1のバスに対応し、ワイヤスノードWNk
に接続されるIEEE1394のバスBUSkが第2の
バスに対応する。そして、ワイヤスノードWNnとワイ
ヤレスノードWNkとの間で、互いにデータ通信が行わ
れるので、ワイヤスノードWNnには、物理層部111
とリンク層部112とルーティング部113が備えられ
ていることになり、ワイヤスノードWNkには、物理層
部117とリンク層部116とルーティング部115が
備えられていることになる。そして、交換部114の伝
送路が無線ということになる。
【0011】したがって、上述のように、IEEE13
94のデータを無線で伝送できるようにしたシステムを
構築した場合には、IEEE1394のバスをブリッジ
で接続したと見做すことができる。
【0012】IEEE1394ではフレーム単位の伝送
が行われており、データ中にタイムスタンプが含められ
る。このように、データ中にタイムスタンプを含むバス
同士をブリッジを用いて接続する場合には、データの過
不足が無いように、ブリッジに接続されているバス同士
のサイクルタイムカウンタの同期をとり、ブリッジにお
ける処理時間を補正するために、タイムスタンプの付け
替え処理が行われている。
【0013】IEEE1394のフレーム構造は、図1
0は示すように、125μ秒が1フレームとされる。そ
して、各フレームで送信されるサイクルスタートパケッ
ト情報とカウンタの値の進み遅れを調べてカウンタを調
整することで、同期がとられている。
【0014】サイクルタイムは、フレーム周期を24.
576MHzでカウントするカウンタと、1行をフレー
ム周期でカウントするカウンタと、1秒をカウントする
カウンタとの、合計32ビットのサイクルタイムカウン
タで構成される。
【0015】図11は、一方のバスと他方のバスとの間
でサイクルタイムカウンタの同期をとるための従来の同
期回路の一例である。図11において、201は一方の
バス側のサイクルタイムカウンタであり、204は他方
のバス側のサイクルタイムカウンタである。
【0016】一方のバスのサイクルタイムカウンタ20
1の値は、減算回路202に供給される。また、他方の
サイクルタイムカウンタ204の値が減算回路202に
供給される。減算回路202で、サイクルタイムカウン
タ204の値と、サイクルタイムカウンタ201の値と
が減算される。
【0017】減算回路202の出力が同期制御回路20
3に供給される。同期制御回路203により、サイクル
タイムカウンタ204の値とサイクルタイムカウンタ2
01の値との減算値に応じて、進み/遅れ制御信号が出
力される。この進み/遅れ制御信号がサイクルタイムカ
ウンタ204に送られ、サイクルタイムカウンタ204
がこの進み/遅れ信号に応じて制御される。
【0018】ブリッジにより接続が開始されるとき、サ
イクルタイムカウンタ201の値と、サイクルタイムカ
ウンタ204の値は異なっており、従来では、2つのバ
スをブリッジで接続したときには、サイクルタイムカウ
ンタ201の値と、サイクルタイムカウンタ204の値
とを合わせ込み、同期をとる必要がある。
【0019】そこで、ブリッジの接続が開始されると
き、サイクルタイムカウンタ204の値がサイクルタイ
ムカウンタ201の値により初期化される。これによ
り、サイクルタイムカウンタ201の値と、サイクルタ
イムカウンタ204の値とが等しくなる。そして、この
ように、サイクルタイムカウンタ204の値をサイクル
タイムカウンタ201の値により初期化し、サイクルタ
イムカウンタ201の値と、サイクルタイムカウンタ2
04の値とを等しておいてから、同期制御回路303に
より、サイクルタイムカウンタ204の値とサイクルタ
イムカウンタ201の値との減算値に応じて、サイクル
タイムカウンタ204の値が制御される。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
ブリッジの接続が開始されるときにサイクルタイムカウ
ンタ204の値をサイクルタイムカウンタ201の値に
より初期化するようにした場合、サイクルタイムカウン
タ204の値をサイクルタイムカウンタ201の値によ
り初期化する際にサイクルタイムカウンタ204が連続
しなくなるため、このとき通信を一時的に停止しなけれ
ばならないという問題が生じている。
【0021】なお、通信の一時的な停止を避けるため
に、サイクルタイムカウンタ204の値とサイクルタイ
ムカウンタ201の値とを徐々に一致させるように制御
することも考えられるが、サイクルは32ビット長あ
り、このようにして調整するのでは、かなりの時間が必
要になる。
【0022】したがって、この発明の目的は、互いにフ
レーム同期を維持しながらデータ送受信する複数のノー
ドからなるバス同士を接続する際に、通信を一時的に中
断させることなく、同期をとることができるようにした
同期方法及びブリッジを提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】この発明は、互いにフレ
ーム同期を維持しながらデータ送受信する複数のノード
からなるバス同士をブリッジで接続して構成されるネッ
トワークの同期方法において、各バスを接続するための
ブリッジの処理時間に、ブリッジを介して送信されるデ
ータ中の内部時間を各バス間の同期タイミングのオフセ
ット分だけ修正することでバス間の同期を確立するよう
にしたことを特徴とする同期方法である。
【0024】この発明は、互いにフレーム同期を維持し
ながらデータ送受信する複数のノードからなるバス同士
を接続するブリッジにおいて、各バスを接続するブリッ
ジの処理時間に、ブリッジを介して送信されるデータ中
の内部時間を各バス間の同期タイミングのオフセット分
だけ修正することでデータ中の内部時間を付け替えるこ
とを特徴とするブリッジである。
【0025】ブリッジを通過するデータ中のタイムスタ
ンプをブリッジ内の遅延時間の他に、サイクルタイムの
オフセット値を考慮して補正することで、各バスのサイ
クルタイムカウンタを一致させる必要がなくなり、通信
を一時的に中断させることなく、瞬時に同期をとること
ができるようになる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。図1は、複数のノードが
接続されているバス同士をブリッジで接続した場合の構
成を示すものである。図1において、1及び2は、例え
ば、IEEE1394で構成されるバスである。第1の
バス1は、ノード1A、1B、1C、…から構成され、
第2のバス2は、ノード2A、2B、2C、…とから構
成される。このバス1とバス2との間がブリッジ3で接
続される。
【0027】このように、IEEE1394のバス同士
を接続するブリッジでは、データ中にタイムスタンプが
含まれており、バス同士の同期をとる必要がある。この
発明では、バス同士を接続する際に、ブリッジを通過す
るデータ中のタイムスタンプを、ブリッジ内の遅延時間
の他に、互いのバスのサイクルタイムカウンタの減算値
に基づいて形成されたオフセット値を考慮して補正する
ようにしている。
【0028】図2は、この発明が適用された同期回路の
一例である。図2において、11は第1のバス1側のサ
イクルタイムカウンタであり、12は第2のバス2側の
サイクルタイムカウンタてある。
【0029】第1のバス側のサイクルタイムカウンタ1
1のカウンタ値は、減算回路13に供給される。第2の
バス側のサイクルタイムカウンタ12のカウンタ値は、
オフセット回路14に供給される。
【0030】オフセット回路14には、端子15から同
期イネーブル信号ENが供給される。オフセット回路1
4は、同期イネーブル信号ENがローレベルのときに
は、第2のバス側のサイクルタイムカウンタ12のカウ
ンタ値をそのまま出力し、同期イネーブル信号ENがハ
イレベルになると、サイクルタイムカウンタ12のカウ
ンタ値をオフセット値で補正し、このオフセット値で補
正されたサイクルタイムカウンタ12の値をカウンタ補
正値として出力する。このオフセット回路14の出力が
減算回路13に供給される。
【0031】オフセット回路14は、例えば、図3に示
すように構成される。図3において、入力端子21に
は、第2のバス2側のサイクルタイムカウンタ12のカ
ウンタ値が供給される。また、入力端子24には、同期
イネーブル信号ENが供給される。この同期イネーブル
信号ENは、レジスタ25に供給されると共に、セレク
タ23に供給される。レジスタ25は、同期イネーブル
信号ENがハイレベルになると、サイクルタイムカウン
タ12のカウンタ値とサイクルタイムカウンタ11のカ
ウンタ値との減算値に基づくオフセット値を保持する。
セレクタ23は、イネーブル信号ENがハイレベルのと
きには端子23A側に設定され、同期イネーブル信号E
Nがローレベルのときには端子23B側に設定される。
【0032】入力端子21に、第2のバス側のサイクル
タイムカウンタ12のカウンタ値が与えられ、この値が
減算回路22に供給されると共に、セレクタ23の端子
23Bに供給される。減算回路22には、レジスタ25
からオフセット値が供給される。減算回路22で、第2
のバス側のサイクルタイムカウンタ12のカウンタ値
と、レジスタ25からのオフセット値とが減算される。
減算回路22の出力がセレクタ23の端子23Aに供給
される。セレクタ23の出力が出力端子26から出力さ
れる。
【0033】同期イネーブル信号ENがローレベルのと
きには、セレクタ23は端子23B側に設定される。こ
のため、入力端子21からの第2のバス側のサイクルタ
イムカウンタ12のカウンタ値は、セレクタ23を介し
て、出力端子26からそのまま出力される。
【0034】同期イネーブル信号ENがハイレベルにな
ると、レジスタ25にオフセット値が保持される。そし
て、セレクタ23が端子23A側に設定される。このた
め、減算回路22でサイクルタイムカウンタ12のカウ
ンタ値とオフセット値とが減算され、サイクルタイムカ
ウンタ12のカウント値がオフセットにより補正され
る。このオフセット値により補正されたサイクルタイム
カウンタ12のカウンタ値は、カウンタ補正値として、
出力端子26から出力される。
【0035】図2において、端子15に同期イネーブル
信号ENが供給される。この同期イネーブル信号ENが
ローレベルのときには、オフセット回路14からは、第
2のバス側のサイクルタイムカウンタ12のカウンタ値
がそのまま出力される。このため、減算回路13で、サ
イクルタイムカウンタ12のカウンタ値と、サイクルタ
イムカウンタ11のカウンタ値とが減算される。この値
は、オフセット値として、オフセット回路14に供給さ
れ、オフセット回路14のレジスタ25に保持される。
【0036】端子15からの同期イネーブル信号ENが
ハイレベルになると、オフセット回路14からは、オフ
セット値で補正されたサイクルタイムカウンタ12の値
がカウンタ補正値として出力される。そして、減算回路
13で、オフセット値で補正されたサイクルタイムカウ
ンタ12の値と、サイクルタイムカウンタ11のカウン
タ値とが減算される。
【0037】減算回路13の出力が同期制御回路16に
供給される。同期制御回路16には、端子15から同期
イネーブル信号ENが供給される。また、同期制御回路
16には、端子17から調整タイミング信号TMが供給
される。
【0038】同期制御回路16は、端子15からの同期
イネーブル信号ENがハイレベルのときには、調整タイ
ミング信号TMのタイミングで、進み/遅れ制御信号を
形成し、この進み/遅れ信号をサイクルタイムカウンタ
12に供給する。端子15からの同期イネーブル信号E
Nがローレベルのときには、サイクルタイムカウンタ1
2は自走している。
【0039】この図2に示す同期回路の動作について、
図4のタイミング図を参照しながら説明する。
【0040】先ず、時点t1 までは、図4Bに示すよう
に、同期イネーブル信号ENはローレベルである。同期
イネーブル信号ENがローレベルのときには、図4Dに
示すように、サイクルタイムカウンタ12は、自走して
おり、サイクルタイムカウンタ11のカウンタ値(図4
E)とサイクルタイムカウンタ12のカウンタ値(図4
D)とは無関係な状態にある。
【0041】そして、同期イネーブル信号ENがローレ
ベルになる時点t1 までの間では、図4Fに示すよう
に、オフセット回路14からは、サイクルタイムカウン
タ12の値(図4D)がそのまま出力される。減算回路
13で、サイクルタイムカウンタ12の値(図4D)と
サイクルタイムカウンタ11の値(図4E)が減算さ
れ、図4Gに示すように、減算回路13からは、その減
算値が出力される。
【0042】すなわち、図4Eに示すように、サイクル
タイムカウンタ11のカウンタ値が「3」、「4」、…
であり、図4Dに示すように、サイクルタイムカウンタ
12の値が「31」、「32」なら、その減算値は「2
8」となる。このため、同期イネーブル信号ENはロー
レベルである時点t1 までの間では、減算回路13から
は、「28」が出力される。そして、このときの値がオ
フセット値としてレジスタ25に保持される。
【0043】次に、時点t1 で同期イネーブル信号EN
がハイレベルになると、オフセット回路14からは、オ
フセット値で補正されたサイクルタイムカウンタ12の
値が出力される。すなわち、図4Dに示すように、この
ときのサイクルタイムカウンタ12の値が「33」、
「34」、…であるとすると、このサイクルタイムカウ
ンタ12の値がオフセット値「28」により減算され、
オフセット回路14からは、図4Fに示すように、
「5」、「6」、…が出力される。
【0044】減算回路13で、補正されたサイクルタイ
ムカウンタ12の値と、サイクルタイムカウンタ11の
値が減算され、減算回路13からは、その減算値が出力
される。図4Gに示すように、補正されたサイクルタイ
ムカウンタ12の値(図4F)と、サイクルタイムカウ
ンタ11の値(図4E)とを減算すると、その値は、同
期イネーブルEN信号がハイレベルとされた時点t1
直後では「0」となる。
【0045】サイクルタイムカウンタ11は、バス内の
サイクルマスタに合わせてタイミング調整されるため、
時間が経過すると、カウンタの値にずれが生じる場合が
ある。このような場合には、減算回路13の出力は
「0」以外となる。
【0046】減算回路13の出力がは「0」以外となる
と、時点t2 で、図4Cに示すように、調整タイミング
信号TMがハイレベルとなる。調整タイミング信号TM
がハイレベルになると、同期制御回路16の出力によ
り、サイクルタイムカウンタ12の進み/遅れが調整さ
れる。この場合、図4Dに示すように、サイクルタイム
カウンタ12の値が「74」から「76」にスキップさ
れる。これにより、減算回路13の出力は「0」となる
ように、制御される。
【0047】このように、この例では、サイクルタイム
カウンタの値をオフセット値により補正しており、2つ
のバスのフレームのタイミングがオフセット値だけ離れ
て同期制御される。
【0048】図5は、このようにサイクルタイムカウン
タをオフセット値で補正したときのタイムスタンプの付
け替え処理を行う回路の一例を示すものである。
【0049】図5において、第1のバスからのタイムス
タンプが入力端子51に供給される。第1のバスからの
タイムスタンプは、データ受信回路52に供給され、デ
ータ受信回路52で、第1のバスのタイムスタンプが抽
出される。このタイムスタンプは、加算回路53に送ら
れる。
【0050】加算回路53には、レジスタ54からオフ
セット値か与えられる。オフセット値は、前述したよう
に、サイクルタイムカウンタ12のカウンタ値とサイク
ルタイムカウンタ11のカウンタ値とを減算することに
より求められる。
【0051】加算回路53で、受け取ったタイムスタン
プの値に、オフセット値が加えられる。このように、オ
フセット値が加えられたタイムスタンプは、データ受信
回路52に送り返され、データ受信回路52で、タイム
スタンプの入れ替え処理が行われる。
【0052】入れ換えられたタイムスタンプは、エラー
検出コード付加回路55に供給される。エラー検出コー
ド付加回路55で、CRCコードの計算がやり直され、
CRCエラー検出コードが付け替えられる。
【0053】エラー検出コード付加回路55の出力は、
データ送信回路56に供給される。データ送信回路56
により、オフセットが付加されたタイムスタンプがデー
タ送信回路56から出力され、これが他方のバスへの出
力として、出力端子57から出力される。
【0054】なお、加算回路53には、サイクルタイム
カウンタ11とサイクルタイムカウンタ12とのサイク
ルタイムの差に基づくオフセット値が与えられる。そし
て、上述の例では、端子51側から端子57側にデータ
が流れているが、ブリッジには、双方向にデータがやり
取りされる。反対方向の場合には、加算回路53に入力
される値は、正負反対の値が用いられる。
【0055】なお、この発明は、有線によるブリッジば
かりでなく、ワイヤレスノード間を無線で接続するよう
な場合にも同様に適用できる。
【0056】このように、この例では、サイクルタイム
カウンタの値をオフセット値により補正している。すな
わち、この発明が適用されたシステムでは、図6に示す
ように、一方のバスのフレーム(図6A)と他方のバス
のフレーム(図6B)との間で一定のオフセット値が維
持されて同期がとられるため、フレームの先頭を一致さ
せる必要がない。このため、通信が途切れることがな
く、瞬時に同期をとることができる。
【0057】
【発明の効果】この発明によれば、互いにフレーム同期
を維持しながらデータ送受信する複数のノードからなる
バス同士をブリッジで接続する際に、各バスを接続する
ためのブリッジの処理時間に、ブリッジを介して送信さ
れるデータ中の内部時間を各バス間の同期タイミングの
オフセット値分だけ修正することでバス間の同期が確立
される。また、この発明によれば、各バスを接続するブ
リッジの処理時間に、ブリッジを介して送信されるデー
タ中の内部時間を各バス間の同期タイミングのオフセッ
ト値分だけ修正することでデータ中の内部時間を付け替
えが行われる。このため、各バスのサイクルタイムカウ
ンタを一致させる必要がなくなり、通信を一時的に中断
させることなく、瞬時に同期をとることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ブリッジによる結合の説明に用いるブロック図
である。
【図2】この発明が適用されたブリッジ内の同期回路の
一例のブロック図である。
【図3】この発明が適用されたブリッジ内の同期回路に
おけるオフセット回路の一例のブロック図である。
【図4】この発明が適用されたブリッジ内の同期回路の
一例の説明に用いるタイミング図である。
【図5】この発明が適用されたブリッジ内のタイムスタ
ンプ付け替え回路の一例のブロック図である。
【図6】この発明が適用されたブリッジで接続したのと
きバスのタイミングを示す略線図である。
【図7】無線LANの一例のブロック図である。
【図8】ブリッジの構造の説明に用いる機能ブロック図
である。
【図9】無線LANの説明に用いるブロック図である。
【図10】IEEE1394のフレーム構造を示す略線
図である。
【図11】従来のブリッジ間の同期回路の一例のブロッ
ク図である。
【符号の説明】
11,12・・・サイクルタイムカウンタ、13・・・
減算回路、14・・・オフセット回路、16・・・同期
制御回路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−32603(JP,A) 特開2001−57567(JP,A) T.Sato,Synchroniz ing cycle master t o external timing information via cy cle slave,IEEE P 1394.1 Documents,1998年 1月26日,http://groupe r.ieee.org/groups /1394/1/Documents/BR 008r00.pdf (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/46 H04L 7/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いにフレーム同期を維持しながらデー
    タ送受信する複数のノードからなるバス同士をブリッジ
    で接続して構成されるネットワークの同期方法におい
    て、第1のバスのサイクルタイムカウンタ値と第2のバスの
    サイクルタイムカウンタ値からオフセット値を演算する
    ステップと、 各バスを接続するためのブリッジの処理時間に、該ブリ
    ッジを介して送信されるデータ中の内部時間を上記オフ
    セット値分補正するステップと、 上記第1のバスのサイクルタイムカウンタ値と、上記補
    正された第2のバスのサイクルタイムカウンタ値との差
    分を演算する演算するステップと、 上記演算結果に基づいて、上記第2のバスのサイクルタ
    イムカウンタ値の調整を行う制御ステップ とを有するこ
    とを特徴とする同期方法。
  2. 【請求項2】 互いにフレーム同期を維持しながらデー
    タ送受信する複数のノードからなるバス同士を接続する
    ブリッジにおいて、 各バスを接続するブリッジの処理時間に、該ブリッジを
    介して送信されるデータ中の内部時間を各バス間の同期
    タイミングのオフセット分だけ修正することで該データ
    中の内部時間を付け替えることを特徴とするブリッジ。
  3. 【請求項3】 互いにフレーム同期を維持しながらデー
    タ送受信する複数のノードからなるバス同士を接続する
    ブリッジにおいて、 第1のバスのサイクルタイムカウンタ値を保持する第1
    のメモリと、 第2のバスのサイクルタイムカウンタ値を保持する第2
    のメモリと、 上記第2のバスのサイクルタイムカウンタ値を上記第1
    及び第2のバス間の同期タイミングのオフセット分だけ
    補正を行うオフセット手段と、 第1のバスのサイクルタイムカウンタ値と、上記補正さ
    れた第2のバスのサイクルタイムカウンタ値との差分を
    演算する演算回路と、 上記演算結果に基づいて、上記第2のバスのサイクル
    イムカウンタ値の調整を行う制御手段とを備えることを
    特徴とするブリッジ。
  4. 【請求項4】 互いにフレーム同期を維持しながらデー
    タ送受信する複数のノードからなるバス同士をブリッジ
    で接続して構成されるネットワークの同期方法におい
    て、 上記バス同士の同期スタート時の各バス間の同期タイミ
    ングのオフセット分を維持することで該バス間の同期を
    確立する同期方法。
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