JP2001358766A - パケット通信システム、パケット通信方法、およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

パケット通信システム、パケット通信方法、およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Info

Publication number
JP2001358766A
JP2001358766A JP2000178940A JP2000178940A JP2001358766A JP 2001358766 A JP2001358766 A JP 2001358766A JP 2000178940 A JP2000178940 A JP 2000178940A JP 2000178940 A JP2000178940 A JP 2000178940A JP 2001358766 A JP2001358766 A JP 2001358766A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
packet
synchronization
timing
information
terminal device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000178940A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiichi Soda
圭一 曽田
Tachiki Ichihashi
立機 市橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2000178940A priority Critical patent/JP2001358766A/ja
Priority to US10/019,646 priority patent/US20030002539A1/en
Publication of JP2001358766A publication Critical patent/JP2001358766A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04JMULTIPLEX COMMUNICATION
    • H04J3/00Time-division multiplex systems
    • H04J3/02Details
    • H04J3/06Synchronising arrangements
    • H04J3/0635Clock or time synchronisation in a network
    • H04J3/0685Clock or time synchronisation in a node; Intranode synchronisation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04JMULTIPLEX COMMUNICATION
    • H04J3/00Time-division multiplex systems
    • H04J3/02Details
    • H04J3/06Synchronising arrangements
    • H04J3/0635Clock or time synchronisation in a network
    • H04J3/0682Clock or time synchronisation in a network by delay compensation, e.g. by compensation of propagation delay or variations thereof, by ranging

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の端末装置間でタイミング同期を実行で
き、パケット受信バッファの小容量化を図れ、情報パケ
ットの伝送遅延時間最大値を確定的に保証できるパケッ
ト通信システムを得ること。 【解決手段】 端末装置11、12および多重化装置1
3が、自己の同期タイミング信号に同期して隣接する端
末装置または中継装置宛に同期制御パケットを送信し、
同期制御パケットに引き続き、相手先の端末装置宛に端
末装置ごとにあらかじめ決められた長さと数の情報パケ
ットを送信し、多重化装置13が、現在の同期タイミン
グ信号から次の同期タイミング信号までに受信された情
報パケットを一旦保持するとともに、同期制御パケット
に後続させて保持した情報パケットを次の同期タイミン
グ信号に同期して中継する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、相互に同期のとれ
た周期的なタイミングに合わせて動作する複数の端末装
置と、少なくとも1つ以上の中継装置で構成されるパケ
ット通信システムおよびその同期化技術に関し、特に伝
送路の帯域利用率を向上でき、端末装置が情報パケット
を送信してから相手端末装置に到着するまでの伝送遅延
時間の最大値を確定的に保証できるパケット通信システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】図11は、特開平7−283804号公
報に記載された従来のパケット通信システムの構成を示
すブロック図である。図11において、1は送信側端末
装置、2は受信側端末装置、3はA/D変換回路、4は
パケット組立回路、5はパケット分解回路、6はD/A
変換回路である。
【0003】図11を参照すると、従来のパケット通信
システムでは、送信側端末装置1のアナログ入力信号c
h1(i),…,chX(i)が入力される各A/D変
換回路3は、送信側端末装置1内においてお互いにA/
D変換タイミングの同期化が図られ、入力されたアナロ
グ入力信号ch1(i),…,chX(i)のそれぞれ
を周期Tごとに同時にA/D変換してパケット組立回路
4へ出力する。
【0004】A/D変換回路3の後段に設けられたパケ
ット組立回路4は、周期Tごとに同期制御パケットを受
信側端末装置2に送信し、A/D変換回路3のA/D変
換タイミングを受信側端末装置2に通知する。また、A
/D変換回路3のそれぞれがA/D変換したアナログ信
号情報(ディジタル信号)を必要数の情報パケットに格
納し、同期制御パケットに後続して情報パケットを受信
側端末装置2に送信する。たとえば、アナログ入力信号
ch1(i),…,chX(i)の入力チャネルが8チ
ャネルで、1つの情報パケットにアナログ信号情報(デ
ィジタル信号)を2個ずつ格納した場合には、4個の情
報パケットを受信側端末装置2に送信することになる。
【0005】受信側端末装置2に設けられたパケット分
解回路5は、同期制御パケットを受信すると、送信側端
末装置1のA/D変換タイミングを再生する。また、パ
ケット組立回路4から情報パケットを受信した際、情報
パケット内のアナログ信号情報(ディジタル信号)を取
り出し、該当するD/A変換回路6に渡す。
【0006】パケット分解回路5の後段に設けられた各
D/A変換回路6は、パケット分解回路5で再生された
A/D変換タイミング信号に同期して各アナログ信号情
報(ディジタル信号)をD/A変換し、各D/A変換回
路6に一対一に設けられたアナログ信号出力チャネルか
らアナログ出力信号ch1(o),…,chX(o)と
して出力する。以上の動作により、送信側端末装置1か
ら受信側端末装置2へ複数のアナログ信号を同期して送
信している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のパケット通信システムを、複数の送信側端末装置1
と、少なくとも1つ以上の受信側端末装置2と、少なく
とも1つ以上の中継装置(N:Nの交換機能を持つ交換
装置、1:Nの多重・同報機能を持つ多重化装置など)
で構成した大規模なパケット通信システムに適用する場
合には、以下に掲げる問題点があった。
【0008】まず第1の問題点は、送信側端末装置1が
受信側端末装置2へ同期制御パケットを一方的に送信す
るため、複数の送信側端末装置1と少なくとも1つ以上
の受信側端末装置2との間でタイミング同期をとること
が難しいことである。
【0009】また第2の問題点は、中継装置が受信した
同一方路宛パケットを到着順に多重中継する場合、中継
装置を経由するごとに多重・分離が繰り返され、各中継
装置と受信側端末装置2で情報パケットの到着間隔がゆ
らぐことである。このゆらぎに対処するため、各中継装
置と受信側端末装置2は、大容量のパケット受信バッフ
ァが必要になるという問題点もある。
【0010】そして第3の問題点は、上記ゆらぎのた
め、送信側端末装置1が情報パケットを送信してから、
受信側端末装置2が前記情報パケットを受信するまでの
伝送遅延時間の最大値を確定することが難しいことであ
る。
【0011】特に、上記第2の問題点および第3の問題
点は、送信側端末装置1がベストエフォート型の非優先
パケットを情報パケットと混在して送信した場合、また
はパケット長を固定長ではなく可変長とした場合には、
さらに顕著となるという問題点がある。
【0012】この発明は、上記問題点を解消するために
なされたものであり、複数の端末装置間でタイミング同
期を実行でき、パケット受信バッファの小容量化を図
れ、情報パケットの伝送遅延時間最大値を確定的に保証
することができるパケット通信システム、パケット通信
方法、およびその方法をコンピュータに実行させるプロ
グラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
を得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するため、この発明にかかるパケット通信シ
ステムは、周期的なタイミングで通信動作をおこなう複
数の端末装置並びに該端末装置間で授受されるパケット
を中継する中継装置を有し、タイミング同期用の同期制
御パケットを隣接する装置間で授受して動作タイミング
の同期を確立するパケット通信システムにおいて、前記
端末装置および中継装置は、隣接する装置に対して自己
の動作タイミングで同期要求パケットを送信して同期要
求をおこなう同期要求手段と、前記隣接する装置から同
期要求パケットを受け付けた際に、前記同期要求パケッ
トに対応する同期応答パケットを自己の同期タイミング
に合わせて送信して同期応答をおこなう同期応答手段
と、前記隣接する装置から送信された同期応答パケット
の到着時刻と自己の動作タイミングとの時間差に基づい
て隣接する装置との同期ずれ量を算定する算定手段と、
前記算定手段により算定された同期ずれ量に基づいて、
自装置の動作タイミングを補正する補正手段と、を備え
たことを特徴とする。
【0014】この発明によれば、端末装置および中継装
置が、隣接する装置に対して自己の動作タイミングで同
期要求パケットを送信して同期要求をおこない、隣接す
る装置から同期要求パケットを受け付けた際に、同期要
求パケットに対応する同期応答パケットを自己の同期タ
イミングに合わせて送信して同期応答をおこない、隣接
する装置から送信された同期応答パケットの到着時刻と
自己の動作タイミングとの時間差に基づいて隣接する装
置との同期ずれ量を算定し、算定した同期ずれ量に基づ
いて、自装置の動作タイミングを補正することとしたの
で、複数の端末装置間でタイミング同期を実行でき、パ
ケット受信バッファの小容量化を図れ、情報パケットの
伝送遅延時間最大値を確定的に保証することができる。
【0015】つぎの発明にかかるパケット通信システム
は、上記の発明において、前記端末装置は、前記同期要
求パケットに引き続いて相手先の端末装置宛に各端末装
置ごとにあらかじめ決められた長さと数の情報パケット
を送信する情報パケット送信手段を備え、前記中継装置
は、現在の動作タイミングからつぎの動作タイミングま
でに受信した情報パケットを一時記憶する記憶手段と、
前記同期要求パケットに引き続いて前記記憶手段に記憶
した情報パケットをつぎの動作タイミングで中継する中
継手段と、を備えたことを特徴とする。
【0016】この発明によれば、端末装置が、同期要求
パケットに引き続いて相手先の端末装置宛に各端末装置
ごとにあらかじめ決められた長さと数の情報パケットを
送信し、中継装置は、現在の動作タイミングからつぎの
動作タイミングまでに受信した情報パケットを一時記憶
し、同期要求パケットに引き続いて一時記憶した情報パ
ケットをつぎの動作タイミングで中継することとしたの
で、効率良くパケット通信をおこなうことができる。
【0017】つぎの発明にかかるパケット通信システム
は、上記の発明において、前記中継装置は、1:N多重
・同報通信系のN側方路から1側方路に情報パケットを
中継する場合に、現在の動作タイミングからつぎの動作
タイミングまでに受信した情報パケットのデータ部分だ
けを切り出す切出手段と、前記切出手段により切り出さ
れたデータ部分を所定の順序に並べたパケットを生成す
るパケット生成手段とをさらに備え、前記中継手段は、
前記同期要求パケットに引き続いて前記パケット生成手
段により生成されたパケットをつぎの動作タイミングで
中継することを特徴とする。
【0018】この発明によれば、中継装置は、1:N多
重・同報通信系のN側方路から1側方路に情報パケット
を中継する場合に、現在の動作タイミングからつぎの動
作タイミングまでに受信した情報パケットのデータ部分
だけを切り出し、切り出したデータ部分を所定の順序に
並べたパケットを生成し、同期要求パケットに引き続い
てパケットをつぎの動作タイミングで中継することとし
たので、中継装置の処理量は増えるものの、多重化効率
を向上し、もって大規模なシステムに対応することがで
きる。
【0019】つぎの発明にかかるパケット通信システム
は、上記の発明において、前記端末装置および中継装置
は、タイミング同期制御に応じて動作タイミングごとに
1ずつ増加する同期タイミング番号を共有し、前記中継
装置は、前記端末装置ごとにあらかじめ決められた同期
タイミング番号で特定される動作タイミングで前記同期
要求パケットに引き続いて、相手先の端末装置宛に各端
末装置ごとにあらかじめ決められた長さと数のパケット
を送信することを特徴とする。
【0020】この発明によれば、端末装置および中継装
置は、タイミング同期制御に応じて動作タイミングごと
に1ずつ増加する同期タイミング番号を共有し、中継装
置は、端末装置ごとにあらかじめ決められた同期タイミ
ング番号で特定される動作タイミングで同期要求パケッ
トに引き続いて、相手先の端末装置宛に各端末装置ごと
にあらかじめ決められた長さと数のパケットを送信する
こととしたので、情報パケットを分散して送信すること
により、一斉に送信する場合と比較して多重化効率を向
上し、もって大規模なシステムに対応することができ
る。
【0021】つぎの発明にかかるパケット通信システム
は、上記の発明において、前記端末装置および中継装置
は、各装置の故障情報の通知、収集、初期設定パラメー
タ、動作プログラムの更新などに用いる装置管理パケッ
トを、前記端末装置および中継装置ごとにあらかじめ決
められた長さと数に応じて前記同期要求パケットに引き
続いて隣接する装置宛に送信することを特徴とする。
【0022】この発明によれば、端末装置および中継装
置は、各装置の故障情報の通知、収集、初期設定パラメ
ータ、動作プログラムの更新などに用いる装置管理パケ
ットを、端末装置および中継装置ごとにあらかじめ決め
られた長さと数に応じて同期要求パケットに引き続いて
隣接する装置宛に送信することとしたので、各装置が同
期パケットや情報パケットとともに装置管理パケットを
送受でき、さらに信頼性の高いシステムを構成すること
ができる。
【0023】つぎの発明にかかるパケット通信システム
は、上記の発明において、前記端末装置は、システムの
輻輳で廃棄されても上位階層の通信手順により再送され
るベストエフォート型のパケットを送信すべき非優先の
情報パケットとして有し、かつ情報パケットの送信以降
のつぎの動作タイミングまでの期間に最大長の情報パケ
ットを送信するための時間があるとき、相手先の端末装
置宛に当該非優先の情報パケットを送信し、前記中継装
置は、中継以降のつぎの動作タイミングまでの期間に最
大長の情報パケットの送信に要する時間があるときに
は、前記非優先の情報パケットを中継することを特徴と
する。
【0024】この発明によれば、端末装置は、システム
の輻輳で廃棄されても上位階層の通信手順により再送さ
れるベストエフォート型のパケットを送信すべき非優先
の情報パケットとして有し、かつ情報パケットの送信以
降のつぎの動作タイミングまでの期間に最大長の情報パ
ケットを送信するための時間があるとき、相手先の端末
装置宛に当該非優先の情報パケットを送信し、中継装置
は、中継以降のつぎの動作タイミングまでの期間に最大
長の情報パケットの送信に要する時間があるときには、
非優先の情報パケットを中継することとしたので、各装
置が同期制御パケットや情報パケットと共に非優先の情
報パケットを送受でき、この非優先の情報パケットを用
いることで、さらに自由度の高いパケット通信をおこな
うことができる。
【0025】つぎの発明にかかるパケット通信システム
は、上記の発明において、前記中継装置は、隣接する装
置との間でタイミング同期手順の誤りまたは情報パケッ
ト数の超過を検出する検出手段と、前記検出手段により
タイミング同期手順の誤りまたは情報パケット数の超過
が検出された場合に、該タイミング同期手順の誤りまた
は情報パケット数の超過が解消されるまで情報パケット
の中継を停止する中継停止手段と、をさらに備えたこと
を特徴とする。
【0026】この発明によれば、中継装置は、隣接する
装置との間でタイミング同期手順の誤りまたは情報パケ
ット数の超過を検出し、タイミング同期手順の誤りまた
は情報パケット数の超過が検出された場合に、該タイミ
ング同期手順の誤りまたは情報パケット数の超過が解消
されるまで情報パケットの中継を停止することとしたの
で、故障した装置から受信される送信周期の乱れた情報
パケットの中継を排除し、それ以外の装置から受信され
る情報パケットを阻害することなく中継することができ
る。
【0027】つぎの発明にかかるパケット通信方法は、
上記の発明において、周期的なタイミングで通信動作を
おこなう複数の端末装置並びに該端末装置間で授受され
るパケットを中継する中継装置を有し、タイミング同期
用の同期制御パケットを隣接する装置間で授受して動作
タイミングの同期を確立するパケット通信システムのパ
ケット通信方法において、前記端末装置および中継装置
が、隣接する装置に対して自己の動作タイミングで同期
要求パケットを送信して同期要求をおこなう同期要求工
程と、前記隣接する装置から同期要求パケットを受け付
けた際に、前記同期要求パケットに対応する同期応答パ
ケットを自己の同期タイミングに合わせて送信して同期
応答をおこなう同期応答工程と、前記隣接する装置から
送信された同期応答パケットの到着時刻と自己の動作タ
イミングとの時間差に基づいて隣接する装置との同期ず
れ量を算定する算定工程と、前記算定工程により算定さ
れた同期ずれ量に基づいて、自装置の動作タイミングを
補正する補正工程と、を含んだことを特徴とする。
【0028】この発明によれば、端末装置および中継装
置が、隣接する装置に対して自己の動作タイミングで同
期要求パケットを送信して同期要求をおこない、隣接す
る装置から同期要求パケットを受け付けた際に、同期要
求パケットに対応する同期応答パケットを自己の同期タ
イミングに合わせて送信して同期応答をおこない、隣接
する装置から送信された同期応答パケットの到着時刻と
自己の動作タイミングとの時間差に基づいて隣接する装
置との同期ずれ量を算定し、算定した同期ずれ量に基づ
いて、自装置の動作タイミングを補正することとしたの
で、複数の端末装置間でタイミング同期を実行でき、パ
ケット受信バッファの小容量化を図れ、情報パケットの
伝送遅延時間最大値を確定的に保証することができる。
【0029】つぎの発明にかかるパケット通信方法は、
上記の発明において、前記端末装置が、前記同期要求パ
ケットに引き続いて相手先の端末装置宛に各端末装置ご
とにあらかじめ決められた長さと数の情報パケットを送
信する情報パケット送信工程と、前記中継装置が、現在
の動作タイミングからつぎの動作タイミングまでに受信
した情報パケットを一時記憶し、同期要求パケットに引
き続いて一時記憶した情報パケットをつぎの動作タイミ
ングで中継する中継工程と、を含んだことを特徴とす
る。
【0030】この発明によれば、端末装置が、同期要求
パケットに引き続いて相手先の端末装置宛に各端末装置
ごとにあらかじめ決められた長さと数の情報パケットを
送信し、中継装置は、現在の動作タイミングからつぎの
動作タイミングまでに受信した情報パケットを一時記憶
し、同期要求パケットに引き続いて一時記憶した情報パ
ケットをつぎの動作タイミングで中継することとしたの
で、効率良くパケット通信をおこなうことができる。
【0031】つぎの発明にかかるパケット通信方法は、
上記の発明において、前記中継装置が、1:N多重・同
報通信系のN側方路から1側方路に情報パケットを中継
する場合に、現在の動作タイミングからつぎの動作タイ
ミングまでに受信した情報パケットのデータ部分だけを
切り出す切出工程と、前記切出工程により切り出された
データ部分を所定の順序に並べたパケットを生成するパ
ケット生成工程とをさらに備え、前記中継工程は、前記
同期要求パケットに引き続いて前記パケット生成工程に
より生成されたパケットをつぎの動作タイミングで中継
することを特徴とする。
【0032】この発明によれば、中継装置は、1:N多
重・同報通信系のN側方路から1側方路に情報パケット
を中継する場合に、現在の動作タイミングからつぎの動
作タイミングまでに受信した情報パケットのデータ部分
だけを切り出し、切り出したデータ部分を所定の順序に
並べたパケットを生成し、同期要求パケットに引き続い
てパケットをつぎの動作タイミングで中継することとし
たので、中継装置の処理量は増えるものの、多重化効率
を向上し、もって大規模なシステムに対応することがで
きる。
【0033】つぎの発明にかかるパケット通信方法は、
上記の発明において、前記端末装置および中継装置が、
タイミング同期制御に応じて動作タイミングごとに1ず
つ増加する同期タイミング番号を共有し、前記中継装置
が、前記端末装置ごとにあらかじめ決められた同期タイ
ミング番号で特定される動作タイミングで前記同期要求
パケットに引き続いて、相手先の端末装置宛に各端末装
置ごとにあらかじめ決められた長さと数のパケットを送
信することを特徴とする。
【0034】この発明によれば、端末装置および中継装
置は、タイミング同期制御に応じて動作タイミングごと
に1ずつ増加する同期タイミング番号を共有し、中継装
置は、端末装置ごとにあらかじめ決められた同期タイミ
ング番号で特定される動作タイミングで同期要求パケッ
トに引き続いて、相手先の端末装置宛に各端末装置ごと
にあらかじめ決められた長さと数のパケットを送信する
こととしたので、情報パケットを分散して送信すること
により、一斉に送信する場合と比較して多重化効率を向
上し、もって大規模なシステムに対応することができ
る。
【0035】つぎの発明にかかるパケット通信方法は、
上記の発明において、前記端末装置および中継装置が、
各装置の故障情報の通知、収集、初期設定パラメータ、
動作プログラムの更新などに用いる装置管理パケット
を、前記端末装置および中継装置ごとにあらかじめ決め
られた長さと数に応じて前記同期要求パケットに引き続
いて隣接する装置宛に送信することを特徴とする。
【0036】この発明によれば、端末装置および中継装
置は、各装置の故障情報の通知、収集、初期設定パラメ
ータ、動作プログラムの更新などに用いる装置管理パケ
ットを、端末装置および中継装置ごとにあらかじめ決め
られた長さと数に応じて同期要求パケットに引き続いて
隣接する装置宛に送信することとしたので、各装置が同
期パケットや情報パケットとともに装置管理パケットを
送受でき、さらに信頼性の高いシステムを構成すること
ができる。
【0037】つぎの発明にかかるパケット通信方法は、
上記の発明において、前記端末装置が、システムの輻輳
で廃棄されても上位階層の通信手順により再送されるベ
ストエフォート型のパケットを送信すべき非優先の情報
パケットとして有し、かつ情報パケットの送信以降のつ
ぎの動作タイミングまでの期間に最大長の情報パケット
を送信するための時間があるとき、相手先の端末装置宛
に当該非優先の情報パケットを送信し、前記中継装置
が、中継以降のつぎの動作タイミングまでの期間に最大
長の情報パケットの送信に要する時間があるときには、
前記非優先の情報パケットを中継することを特徴とす
る。
【0038】この発明によれば、端末装置は、システム
の輻輳で廃棄されても上位階層の通信手順により再送さ
れるベストエフォート型のパケットを送信すべき非優先
の情報パケットとして有し、かつ情報パケットの送信以
降のつぎの動作タイミングまでの期間に最大長の情報パ
ケットを送信するための時間があるとき、相手先の端末
装置宛に当該非優先の情報パケットを送信し、中継装置
は、中継以降のつぎの動作タイミングまでの期間に最大
長の情報パケットの送信に要する時間があるときには、
非優先の情報パケットを中継することとしたので、各装
置が同期制御パケットや情報パケットと共に非優先の情
報パケットを送受でき、この非優先の情報パケットを用
いることで、さらに自由度の高いパケット通信をおこな
うことができる。
【0039】つぎの発明にかかるパケット通信方法は、
上記の発明において、前記中継装置が、隣接する装置と
の間でタイミング同期手順の誤りまたは情報パケット数
の超過を検出する検出工程と、前記検出工程によりタイ
ミング同期手順の誤りまたは情報パケット数の超過が検
出された場合に、該タイミング同期手順の誤りまたは情
報パケット数の超過が解消されるまで情報パケットの中
継を停止する中継停止工程と、をさらに含んだことを特
徴とする。
【0040】この発明によれば、中継装置は、隣接する
装置との間でタイミング同期手順の誤りまたは情報パケ
ット数の超過を検出し、タイミング同期手順の誤りまた
は情報パケット数の超過が検出された場合に、該タイミ
ング同期手順の誤りまたは情報パケット数の超過が解消
されるまで情報パケットの中継を停止することとしたの
で、故障した装置から受信される送信周期の乱れた情報
パケットの中継を排除し、それ以外の装置から受信され
る情報パケットを阻害することなく中継することができ
る。
【0041】つぎの発明にかかる記録媒体は、上記方法
をコンピュータに実行させるプログラムを記録したこと
で、そのプログラムを機械読み取り可能となり、これに
よって、上記方法のいずれか一つの動作をコンピュータ
によって実現することができる。
【0042】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明にかかるパケット通信システム、同期制御方法、お
よびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを
記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体の好適な
実施の形態を詳細に説明する。
【0043】実施の形態1.まず、本実施の形態1にか
かるパケット通信システムのシステム構成について説明
する。図1は、本実施の形態1にかかるパケット通信シ
ステムのシステム構成を示す図である。図1において、
11a,11b,11c,11dは送信側端末装置、1
2a,12bは受信側端末装置、13a,13b,13
c,13dは多重化装置である。
【0044】図1に示すように、本実施の形態1のパケ
ット通信システムは、周期的なタイミング信号に同期し
て通信動作を実行する複数の送信側端末装置11a〜1
1d(以下「送信側端末装置11」と総称する)と、受
信側端末装置12a〜12b(以下「受信側端末装置1
2」と総称する)と、これらの間で送受するパケットを
中継する少なくとも1つ以上の多重化装置13a〜13
d(以下「多重化装置13」と総称する)とで構成され
る。
【0045】なお、かかるパケット通信システムでは、
タイミング同期用の同期制御パケットを隣接する端末装
置と中継装置間で往復または中継装置同士間で往復させ
ることにより、システムを構成する全装置のタイミング
を同期させている。なお、送信側端末装置11には、ア
ナログ信号が入力される。
【0046】多重化装置13cは、送信側端末装置11
a〜11bからの多チャネル信号を重ね合わせて1チャ
ネルに合成して情報パケットを生成する多重化処理を行
い、多重化装置13dは、送信側端末装置11c〜11
dからの多チャネル信号を重ね合わせて1チャネルに合
成する多重化処理をおこなう。
【0047】多重化装置13bは、多重化装置13cお
よび多重化装置13dから情報パケットを受け取り、受
信側の多重化装置13aに対して中継する。多重化装置
13aは、多重化装置13bから中継された情報パケッ
トを受信側端末装置12a〜12bに送信する。
【0048】本実施の形態のパケット通信システムで
は、全端末装置間のタイミング同期をおこなうため、同
期制御に関して、各装置をつぎのように定義付けてい
る。また、システム内にループ経路が構成される場合に
も、当該ループ経路を仮想的に分断して、マスタを中心
とする放射状の経路と見なして同様の定義付けを行って
いる。
【0049】すなわち、全装置の中のいずれか1つをマ
スタとする。ここで、マスタは全装置における周期Tの
同期タイミング源を意味する。なお、本実施の形態で
は、全ての送信側端末装置11が周期T中に送信する情
報パケットの送信時間の合計と同期制御パケットの1パ
ケットの送信時間の和が周期Tを越えないようにパケッ
ト通信システムを設計している。
【0050】また、マスタ以外の多重化装置をサブマス
タとする。このサブマスタは隣接するマスタまたはサブ
マスタに従属同期する。サブマスタ同士では、マスタに
遠いサブマスタが、マスタに近いサブマスタに従属同期
する。
【0051】たとえば、多重化装置13b(中継装置)
をマスタとした場合には、多重化装置13b(マスタ)
以外の多重化装置13a,13c,13d(中継装置)
がサブマスタとなる。
【0052】さらに、マスタ以外の送信側端末装置11
および受信側端末装置12をスレーブとする。送信側端
末装置11および受信側端末装置12(スレーブ)のそ
れぞれは、隣接するマスタまたはサブマスタに従属同期
する。
【0053】たとえば、多重化装置13b(中継装置)
をマスタとした場合には、送信側端末装置11a,11
b,11c,11dと受信側端末装置12a,12bと
がスレーブになる。送信側端末装置11a〜11b(ス
レーブ)は、隣接する多重化装置13c(サブマスタ)
に従属同期する。送信側端末装置11c〜11d(スレ
ーブ)は、隣接する多重化装置13d(サブマスタ)に
従属同期する。受信側端末装置12a〜12b(スレー
ブ)は、隣接する多重化装置13a(サブマスタ)に従
属同期する。
【0054】本実施の形態のパケット通信システムで
は、以上の定義に基づき、隣接装置間で同期制御パケッ
トを往復させてタイミング同期を行っている。隣接装置
の組み合わせとしては、マスタ対サブマスタ、サブマス
タ対スレーブ、マスタ対スレーブ、およびマスタに近い
サブマスタ対マスタに遠いサブマスタの4通りが考えら
れる。
【0055】図2は、隣接するマスタ対サブマスタ間の
タイミング同期手順を示す図である。図2において、1
4は要求時の同期制御パケットであり、15は応答時の
同期制御パケットである。
【0056】図2を参照して、隣接するマスタ対サブマ
スタ間のタイミング同期手順を以下に述べる。なお、マ
スタ対サブマスタ以外の他の組み合わせも同様にしてタ
イミング同期がおこなわれるので、ここではその説明は
省略する。
【0057】本実施の形態のパケット通信システムで
は、まず、サブマスタが、サブマスタ自己の同期タイミ
ング信号(サブマスタ同期タイミング)に合わせて、周
期Tよりも長い任意の周期で同期制御パケット14(要
求)をマスタに対して送信する(第1タイミング同期手
順)。
【0058】これに続いて、マスタは、第1タイミング
同期手順における同期制御パケット14(要求)を受信
すると、直前の自己の同期タイミング信号と当該同期タ
イミング信号の到着時刻との時間差Tmを計測する(第
2タイミング同期手順)。
【0059】これに続いて、マスタは、第2タイミング
同期手順における時間差Tmおよびパケットを送信した
際の同期タイミング番号(図中のM+1)を同期制御パ
ケット15(応答)に格納し、自己の同期タイミング信
号に同期して当該同期制御パケット15(応答)をサブ
マスタに送信する(第3タイミング同期手順)。
【0060】これに続いて、サブマスタは、第3タイミ
ング同期手順における同期制御パケット15(応答)を
受信すると、直前の自己の同期タイミング信号と当該同
期タイミング信号の到着時刻との時間差Tsを計測する
(第4タイミング同期手順)。
【0061】ここで、往路伝送路の伝送遅延時間をTd
1、復路伝送路の伝送遅延時間をTd2、マスタとサブマ
スタの同期タイミングのずれをΔTとすると、図2に示
すように、Tm=ΔT+Td1,Td2=ΔT+Tsの関係が
成立する。
【0062】そして、往路伝送路の伝送遅延時間Td1
は、復路伝送路の伝送遅延時間Td2に等しい、すなわ
ち、伝送路の往復の伝送遅延時間は等しい(Td1=Td
2)ので、 ΔT=(Tm−Ts)/2 …(1)式 が成り立つ。
【0063】そこで、サブマスタは、(1)式よりΔT
を計算し、自己の同期タイミングをマスタの同期タイミ
ング信号に一致させる(第5タイミング同期手順)。サ
ブマスタは、第3タイミング同期手順における同期制御
パケット15(応答)に格納された同期タイミング番号
(図中のM+1)を基に自己の同期タイミング番号をマ
スタの同期タイミング番号(図中のM)に一致させる
(第6タイミング同期手順)。
【0064】本実施の形態のパケット通信システムで
は、以上の第1タイミング同期手順〜第6タイミング同
期手順を実行することで、隣接装置間で次々にタイミン
グ同期をとり、マスタを同期タイミング源としてマスタ
から末端のスレーブまで全ての装置のタイミング同期を
おこなう。
【0065】ところで、上記(1)式は伝送路の往復の
伝送遅延時間が等しい場合に限り成り立つ。このため、
各装置は、同期制御パケットを自己の同期タイミングか
らゆらぎなく固定遅延だけ遅延されて送信する必要があ
る。このために必要となる本実施の形態のパケット通信
システムの内部構成およびその動作を以下に説明する。
【0066】まず、送信側端末装置11、多重化装置1
3、受信側端末装置12の内部構成を図3に示す。図3
において、11は送信側端末装置、12は受信側端末装
置、13は多重化装置、16はA/D変換回路、17は
パケット組立回路、18はパケット処理回路、19はパ
ケット多重・同報回路、20,21,22a,22b,
…,22c,22dは同期制御回路である。
【0067】本実施の形態のパケット通信システムで
は、まず、多重化装置13において、同期制御回路22
a,22b,…,22c,22dのいずれか1つの同期
タイミング信号に他の同期制御回路が同期をおこなう。
たとえば、多重化装置13がマスタで、同期制御回路2
2dを同期タイミング源とした場合には、同期制御回路
22a,22b,…,22cのそれぞれは同期制御回路
22dに同期をとる。また、たとえば、多重化装置13
がサブマスタで、同期制御回路22dの先にマスタが接
続されている場合には、同期制御回路22a,22b,
…,22cは同期制御回路22dに同期をとることにな
る。
【0068】つぎに、送信側端末装置11においては、
情報パケットを以下のように送信する。まず、同期制御
回路20が、前述のタイミング同期手順にしたがい、同
期タイミング信号に同期して隣接装置へ同期制御パケッ
トを送信し、タイミング同期をおこなう(第1送信工
程)。
【0069】これに続いて、A/D変換回路16が、入
力されたアナログ信号を同期タイミング信号に同期して
A/D変換する(第2送信工程)。その後、パケット組
立回路17が、A/D変換後のアナログ信号情報(ディ
ジタル信号)を情報パケットのデータ領域に格納する
(第3送信工程)。
【0070】これに続いて、パケット組立回路17が、
同期タイミング信号に同期して同期制御パケットを隣接
装置宛に送信する場合、周期T中にあらかじめ各送信側
端末装置11ごとに定められたパケット長と数に応じ
て、第3送信工程で生成した情報パケットを、同期制御
パケットに後続して相手先の受信側端末装置12宛に送
信し、また同期制御パケットを送信しない場合には、情
報パケットを同期タイミング信号に同期して相手先の受
信側端末装置12宛に送信する(第4送信工程)。
【0071】つぎに、多重化装置13においては、1:
N多重・同報通信系のN側方路から受信した各情報パケ
ットを1:N多重・同報通信系の1側方路に以下のよう
に中継する。すなわち、同期制御回路22a,22b,
…,22c,22dのそれぞれが、前述のタイミング同
期手順にしたがい、同期タイミング信号に同期して隣接
装置へ同期制御パケットを送信することでタイミング同
期をおこなう(第1中継工程)。
【0072】これに続いて、パケット多重・同報回路1
9が、自装置の同期タイミングを基準にして、周期T中
に受信された複数の情報パケットを一旦保持する(第2
中継工程)。
【0073】これに続いて、パケット多重・同報回路1
9が、同期タイミング信号に同期して同期制御パケット
を隣接装置宛に送信する場合には第2中継工程で生成し
た複数の情報パケットを同期制御パケットに後続して順
に送信し、同期制御パケットを送信しない場合には第2
中継工程で生成した複数の情報パケットを同期タイミン
グ信号に同期して順に送信する(第3中継工程)。ま
た、多重化装置13は、1:N多重・同報通信系の1側
方路から受信した情報パケットも1:N多重・同報通信
系のN側方路に上記と同様に同報中継する(第4中継工
程)。
【0074】つぎに、受信側端末装置12においては、
情報パケットを以下のように処理する。すなわち、同期
制御回路21が、前述のタイミング同期手順にしたが
い、同期タイミング信号に同期して隣接装置へ同期制御
パケットを送信し、タイミング同期をおこなう。一方、
パケット処理回路18は、受信された各情報パケットか
らアナログ信号情報(ディジタル信号)を取り出し、上
記同期タイミング信号に同期して所定の処理をおこな
う。
【0075】図4は、実施の形態1のパケット通信シス
テムの他の構成を示す機能ブロック図である。図4にお
いて、11a,11b,11c,11dは送信側端末装
置、12は受信側端末装置、13は多重化装置である。
【0076】まず、図4に示すシステム構成を備えた実
施の形態1における各装置の装置の動作(同期化方法)
について図5のタイミングチャートを参照して説明す
る。図5中のA,B,C,D,Eの各タイミングチャー
トは、図4中のA,B,C,D,Eの各矢印の方向の送
信に対応している。
【0077】図4は、多重化装置13をマスタと定義
し、受信側端末装置12、送信側端末装置11a,11
b,11c,11dをスレーブと定義し、送信側端末装
置11a,11b,11c,11dのそれぞれから受信
側端末装置12へのパケット転送の様子を示している。
また、全ての装置でタイミング同期がとれた後の状態を
示している。送信側端末装置11a,11b,11c,
11dのそれぞれは周期Tごとに情報パケットを1パケ
ットずつ送信する。
【0078】図5に示すように、本実施の形態のパケッ
ト通信システムでは、送信側端末装置11a,11b,
11c,11dおよび多重化装置13において、同期制
御パケットの送信動作と情報パケットの送信動作が競合
することはなく、送信側端末装置11a,11b,11
c,11dおよび多重化装置13のそれぞれは、同期制
御パケットを自己の同期タイミングから固定遅延時間だ
け遅延させて送信できる。また、多重化装置13と受信
側端末装置12での情報パケットの蓄積量は、周期T中
に受信する情報パケット数を越えることはなく、必要と
されるパケット受信バッファの容量は、周期Tに等しい
送信時間分のパケットを格納するために必要な容量であ
る。
【0079】本実施の形態のパケット通信システムで
は、図5に示すように、情報パケットが多重化装置13
に到着すると、つぎの周期T中に必ず送信されるので、
送信側端末装置11a,11b,11c,11dが情報
パケットを送信してから受信側端末装置12が当該情報
パケットを受信するまでの伝送遅延時間の最大値は次式
で定義できる。情報パケットの伝送遅延時間最大値=周
期T×(多重化装置経由数+1)…(2)式
【0080】以上説明したようにこの発明の実施の形態
1のパケット通信システムによれば、各装置が上記のよ
うに動作することにより、大規模なパケット通信システ
ムを構成した場合でも、以下の効果が得られる。まず第
1の効果は、複数の端末装置間でタイミング同期をとる
ことができることである。また第2の効果は、パケット
受信バッファの小容量化を図ることができることであ
る。そして第3の効果は、情報パケットの伝送遅延時間
最大値を確定的に保証することができることである。
【0081】実施の形態2.以下、この発明の実施の形
態2を図面に基づいて詳細に説明する。実施の形態2に
かかるパケット通信システムは、上記実施の形態1に比
較し、多重化効率を向上することを目的とするものであ
る。
【0082】そのシステムの構成は図1に示す実施の形
態1と同様であり、各装置の構成とタイミング同期にか
かる動作、および送信側端末装置11(11a,11
b,11c,11d)の情報パケットの送信動作は、実
施の形態1と同様であるが、多重化装置13(多重化装
置13a,…,13d)の情報パケット中継動作のみが
上記実施の形態1と異なっている。そこで以下では、上
記実施の形態1との差違部分についてのみ説明すること
とし、実施の形態1において既に記述したものと同一の
部分については、同一符号を付し、重複した説明は省略
する。
【0083】本実施の形態の多重化装置13は、図3に
示すように、1:N多重・同報通信系のN側方路から受
信した各情報パケットを1:N多重・同報通信系の1側
方路に以下のように中継する。まず、同期制御回路22
a,22b,…,22c,22dのそれぞれが、前述の
タイミング同期手順にしたがい、同期タイミング信号に
同期して隣接装置へ同期制御パケットを送信し、タイミ
ング同期をおこなう(第1中継工程)。
【0084】これに続いて、パケット多重・同報回路1
9は、自装置の同期タイミングを基準にして、周期T中
に受信された複数の情報パケットを構成するパケットヘ
ッダを除くデータ領域だけを切り出し、あらかじめ決め
られた順序に並べ替え、1パケットに編集し、この際、
最大パケット長の制限を越える場合には複数のパケット
に分割する(第2中継工程)。
【0085】これに続いて、パケット多重・同報回路1
9が、同期タイミング信号に同期して同期制御パケット
を隣接装置宛に送信する場合に、つぎの同期タイミング
信号に同期した状態で前述の情報パケットを同期制御パ
ケットに後続して送信し、また、同期制御パケットを送
信しない場合に、前述の情報パケットを同期タイミング
信号に同期して送信する(第3中継工程)。
【0086】また、多重化装置13は、1:N多重・同
報通信系の1側方路から受信した情報パケットも1:N
多重・同報通信系のN側方路に上記と同様に同報中継す
るが、受信された情報パケットを編集せず、そのまま
1:N多重・同報通信系のN側の各方路に同報する(第
4中継工程)。
【0087】また、受信側端末装置12は、装置内に情
報パケット内の送信側端末装置11ごとの各情報の属性
(たとえば、送信側端末装置11の識別子など)をあら
かじめ設定しておき、また、多重化装置13から受信さ
れた情報パケットに対して当該属性に基づき所定の処理
をおこなう(第5中継工程)。
【0088】本実施の形態では、全ての送信側端末装置
11が周期T中に送信する情報パケットのパケットヘッ
ダを除くデータ領域送信時間の合計と同期制御パケット
の1パケットの送信時間の和が周期Tを越えないように
パケット通信システムを設計している。
【0089】つぎに、図4に示すシステム構成を備えた
実施の形態2における各装置の装置の動作(同期化方
法)について図6のタイミングチャートを参照して説明
する。本実施の形態では、図6に示すように、送信側端
末装置11a,11b,11c,11dおよび多重化装
置13で、同期制御パケットの送信と情報パケットの送
信が競合することはなく、送信側端末装置11a,11
b,11c,11dおよび多重化装置13のそれぞれ
は、同期制御パケットを自己の同期タイミングから固定
遅延だけ遅延して送信できる。さらに、図5に示す実施
の形態5に比較して、パケットヘッダのビット数×多重
パケット数分のデータ量が削減される。
【0090】以上説明したようにこの発明の実施の形態
2のパケット通信システムによれば、上記実施の形態1
と同様の効果が得られ、さらに加えて、1つの情報パケ
ットに送信側端末装置11(11a,11b,11c,
11d)ごとの情報を多重することにより、多重化装置
13の処理量は増えるものの、多重化効率を向上でき、
実施の形態1と比較してさらに大規模なパケット通信シ
ステムを構成できるようになるといった効果を奏する。
【0091】実施の形態3.以下、この発明の実施の形
態3を図面に基づいて詳細に説明する。図7は、図4に
示すシステム構成を備えた実施の形態3における各装置
の装置の動作(同期化方法)を説明するためのタイミン
グチャートである。
【0092】本実施の形態のパケット通信システムは、
様々な送信周期を持つ送信側端末装置を収容した場合に
多重化効率を向上することを目的とするものである。そ
のシステムの構成は図1に示す実施の形態1と同様であ
り、各装置の構成とタイミング同期にかかる動作、およ
び多重化装置13の情報パケット中継動作は上記実施の
形態1と同様であるが、送信側端末装置11(11a,
11b,11c,11d)の情報パケットの送信動作の
みが上記実施の形態1と異なっている。そこで以下で
は、上記実施の形態1との差違部分についてのみ説明す
ることとし、実施の形態1において既に記述したものと
同一の部分については、同一符号を付し、重複した説明
は省略する。
【0093】本実施の形態では、送信側端末装置11
は、情報パケットを以下のように送信する。なお、以下
のカッコ内は、周期Tの2倍の周期でA/D変換したア
ナログ信号情報(ディジタル信号)を送信する2台の送
信側端末装置11の動作の例である。
【0094】本実施の形態のパケット通信システムで
は、まず、図3に示す送信側端末装置11において、同
期制御回路20が、前述のタイミング同期手順にしたが
い、同期タイミング信号に同期して隣接装置へ同期制御
パケットを送信し、タイミング同期をおこなう(第1送
信工程)。
【0095】これに続いて、A/D変換回路16が、送
信側端末装置11のそれぞれにあらかじめ定められた同
期タイミング番号(たとえば末尾が2の倍数)の同期タ
イミング信号に同期して、アナログ信号入力端子から入
力されたアナログ信号をA/D変換する(第2送信工
程)。これに続いて、パケット組立回路17が、第2送
信工程におけるA/D変換後の情報を情報パケットのデ
ータ領域に格納する(第3送信工程)。
【0096】これに続いて、パケット組立回路17が、
前述の同期タイミング番号以後の送信側端末装置11の
それぞれにあらかじめ定められた同期タイミング番号
(たとえば、1台は前述の番号+1、もう1台は前述の
番号+2)の周期T中に、同期タイミング信号に同期し
て同期制御パケットを隣接装置宛に送信する場合に、第
3送信工程で格納した情報パケットを同期制御パケット
に後続して相手側の受信側端末装置12(12a,12
b)宛に送信し、同期制御パケットを送信しない場合に
は、情報パケットを同期タイミング信号に同期して送信
する(第4送信工程)。
【0097】本実施の形態のパケット通信システムで
は、送信側端末装置11のそれぞれが各周期T中に送信
する情報パケットの送信時間の合計と同期制御パケット
の1パケットの送信時間の和が周期Tを越えないように
パケット通信システムを設計している。
【0098】なお、任意の送信側端末装置11(11
a,11b,11c,11d)の情報パケット送信周期
が周期Tの整数倍でなく、たとえば1.5Tの場合に
は、3Tに2フレームの割合で(たとえば、同期タイミ
ング番号の末尾が3の倍数および3の倍数+1の同期タ
イミング信号に同期して)送信するよう設定すればよ
い。
【0099】つぎに、図4に示すシステム構成を備えた
実施の形態3における各装置の装置の動作(同期化方
法)について図7のタイミングチャートを参照して説明
する。図7中のA,B,C,D,Eの各タイミングチャ
ートは、図4中のA,B,C,D,Eの各矢印の方向の
送信に対応している点は、図5の前提と同様である。
【0100】図7を参照すると、本実施の形態では、ま
ず、送信側端末装置11a,11bが周期Tに情報パケ
ットを1パケットずつ送信する。このとき、送信側端末
装置11c,11dは、周期Tの2倍の周期で情報パケ
ットを1パケットずつ生成するが、この際、送信側端末
装置11cは同期タイミング番号M,M+2,M+4,
…の周期T中に情報パケットを送信し、送信側端末装置
11dは同期タイミング番号M+1,M+3,M+5
(不図示),…の周期T中に情報パケットを送信する。
【0101】本実施の形態のパケット通信システムで
は、図7に示すように、送信側端末装置11a,11
b,11c,11dおよび多重化装置13で、同期制御
パケットの送信と情報パケットの送信が競合することは
なく、送信側端末装置11a,11b,11c,11d
および多重化装置13のそれぞれは、同期制御パケット
を自己の同期タイミングから固定遅延だけ遅延して送信
できる。また、情報パケットがつぎの周期Tに持ち越さ
れて送信されることはなく、パケット受信バッファから
の廃棄や上記(2)式を越える遅延も生じない。
【0102】以上説明したようにこの発明の実施の形態
3のパケット通信システムによれば、上記実施の形態1
と同様の効果が得られ、さらに加えて、様々な送信周期
を持つ送信側端末装置11(11a,11b,11c,
11d)が、情報パケットを分散して送信することによ
り、一斉に送信する場合に比較して多重化効率を向上で
き、実施の形態1と比較してさらに大規模なパケット通
信システムを構成できるようになるといった効果を奏す
る。
【0103】実施の形態4.以下、この発明の実施の形
態4を図面に基づいて詳細に説明する。図8は、図4に
示すシステム構成を備えた実施の形態4における各装置
の装置の動作(同期化方法)を説明するためのタイミン
グチャートである。この発明の実施の形態4にかかるパ
ケット通信システムは、各装置が同期制御パケットや情
報パケットと共に装置管理パケットを送受信することを
目的とするものである。
【0104】そのシステムの構成は図1に示す実施の形
態1と同様であり、各装置の構成とタイミング同期にか
かる動作および情報パケットの送受信にかかる動作は上
記実施の形態1と同様であるが、装置管理パケットの送
受信にかかる動作が上記実施の形態1に加わっている。
そこで以下では、上記実施の形態1との差違部分につい
てのみ説明することとし、実施の形態1において既に記
述したものと同一の部分については、同一符号を付し、
重複した説明は省略する。なお、装置管理パケットは、
各装置の故障情報の通知や収集、各装置の初期設定パラ
メータや動作プログラムの更新などに用いられるパケッ
トである。
【0105】本実施の形態のパケット通信システムで
は、各装置は、まず最初に、前述のタイミング同期手順
にしたがい同期タイミング信号に同期して同期制御パケ
ットを隣接装置宛に送信する場合に、あらかじめ各装置
ごとに定められたパケット長と数を越えない装置管理パ
ケットを、同期制御パケットに後続して相手装置宛に送
信する(第1送信工程)。このとき、情報パケットも送
信する場合には情報パケットと装置管理パケットとの送
信順序は問わない。
【0106】一方、同期制御パケットを送信しない場合
には、前述の装置管理パケットを同期タイミング信号に
同期して送信する(第2送信工程)。このとき、情報パ
ケットも送信する場合には、情報パケットと装置管理パ
ケットとの送信順序は問わない。
【0107】装置管理パケットの宛先が多重化装置13
を経由した先の装置である場合には、多重化装置13は
当該装置管理パケットを一旦蓄積し、あらかじめ前述の
多重化装置13に定められたパケット長と数を越えない
よう調整しながら、上記第1送信工程、第2送信工程に
したがい中継をおこなう。
【0108】本実施の形態のパケット通信システムで
は、上記第1送信工程、第2送信工程において、全ての
送信側端末装置11(11a,11b,11c,11
d)が周期T中に送信する情報パケットの送信時間の合
計と同期制御パケットの1パケットの送信時間と各装置
ごとに定めた条件での装置管理パケットの送信時間の和
が、各リンクで周期Tを越えないようにパケット通信シ
ステムを設計する。
【0109】つぎに、図4に示すシステム構成を備えた
実施の形態4における各装置の装置の動作(同期化方
法)について図8のタイミングチャートを参照して説明
する。図8中のA,B,C,D,Eの各タイミングチャ
ートは、図4中のA,B,C,D,Eの各矢印の方向の
送信に対応している点は、図5の前提と同様である。
【0110】図8を参照すると、本実施の形態のパケッ
ト通信システムでは、まず、送信側端末装置11(11
a,11b,11c,11d)のそれぞれは周期Tに情
報パケットを1パケットずつ送信する。また、送信側端
末装置11b,11cは、各々同期タイミング番号M+
2,Mの周期T中に装置管理パケットを1パケットずつ
送信する。
【0111】これに続いて、送信側端末装置11(11
a,11b,11c,11d)および多重化装置13に
おいては、同期制御パケットの送信、情報パケットの送
信、装置管理パケットの送信のいずれも競合することは
なく、送信側端末装置11(11a,11b,11c,
11d)および多重化装置13のそれぞれは、同期制御
パケットを自己の同期タイミングから固定遅延だけ遅延
して送信できる。また、情報パケットがつぎの周期Tに
持ち越されて送信されることはなく、パケット受信バッ
ファからの廃棄や前述の(2)式を越える遅延も生じな
い。
【0112】以上説明したようにこの発明の実施の形態
4のパケット通信システムによれば、上記実施の形態1
と同様の効果が得られ、さらに加えて、各装置が同期制
御パケットや情報パケットと共に装置管理パケットを送
受でき、装置管理パケットを用いることで、実施の形態
1と比較してさらに信頼性の高いパケット通信システム
を構成できるようになるといった効果を奏する。
【0113】実施の形態5.以下、この発明の実施の形
態5を図面に基づいて詳細に説明する。図9は、図4に
示すシステム構成を備えた実施の形態5における各装置
の装置の動作(同期化方法)を説明するためのタイミン
グチャートである。
【0114】この発明の実施の形態5にかかるパケット
通信システムは、各装置が同期制御パケットや情報パケ
ットと共に非優先の情報パケットを送受信することを目
的とするものである。
【0115】そのシステムの構成は図1に示す実施の形
態1と同様であり、各装置の構成とタイミング同期にか
かる動作および情報パケットの送受信にかかる動作は上
記実施の形態1と同様であるが、非優先の情報パケット
の送受信にかかる動作が上記実施の形態1に加わってい
る。そこで以下では、上記実施の形態1との差違部分に
ついてのみ説明することとし、実施の形態1において既
に記述したものと同一の部分については、同一符号を付
し、重複した説明は省略する。なお、非優先の情報パケ
ットは、システムの輻輳で廃棄されても上位階層の通信
手順により再送されるベストエフォート型のパケットで
ある。
【0116】本実施の形態のパケット通信システムで
は、送信側端末装置11(11a,11b,11c,1
1d)は、送信すべき非優先の情報パケットを持つ場合
には、以下の第1送信工程、第2送信工程を実行する。
【0117】すなわち、送信側端末装置11(11a,
11b,11c,11d)は、同期制御パケットおよび
情報パケットを送信後に、つぎの同期タイミング信号ま
でに最大長のパケットの送信に要する時間が残っている
場合に、相手端末装置宛に非優先の情報パケットを送信
する(第1送信工程)。
【0118】また、送信すべき非優先の情報パケットが
残っていても、つぎの同期タイミング信号までに最大長
のパケットの送信に要する時間が残っていない場合に
は、つぎの周期Tで再度送信を試みる(第2送信工
程)。
【0119】一方、多重化装置13は、非優先の情報パ
ケットを以下の第1中継工程乃至第3送信工程で中継す
る。すなわち、受信された非優先の情報パケットを一旦
保持する(第1中継工程)。
【0120】周期T中で、同期制御パケットを送信し、
情報パケットを中継後、つぎの同期タイミング信号まで
に最大長のパケットの送信に要する時間が残っている場
合には、前述の非優先の情報パケットを中継する(第2
中継工程)。中継すべき非優先の情報パケットが残って
いても、つぎの同期タイミング信号までに最大長のパケ
ットの送信に要する時間が残っていない場合には、つぎ
の周期Tで再度中継を試みる(第3中継工程)。
【0121】つぎに、図4に示すシステム構成を備えた
実施の形態5における各装置の動作(同期化方法)につ
いて図9のタイミングチャートを参照して説明する。図
9中のA,B,C,D,Eの各タイミングチャートは、
図4中のA,B,C,D,Eの各矢印の方向の送信に対
応している点は、図5の前提と同様である。
【0122】図9を参照すると、本実施の形態のパケッ
ト通信システムでは、まず、送信側端末装置11(11
a,11b,11c,11d)のそれぞれは周期Tに情
報パケットを1パケットずつ送信し、また、同期タイミ
ング番号Mの周期T中に非優先の情報パケットを3パケ
ット送信する。
【0123】図9に示すように、送信側端末装置11お
よび多重化装置13では、同期制御パケットの送信、情
報パケットの送信、非優先の情報パケットの送信のいず
れも競合することはなく、各装置は、同期制御パケット
を自己の同期タイミングから固定遅延だけ遅延して送信
できる。また、情報パケットがつぎの周期Tに持ち越さ
れて送信されることはなく、パケット受信バッファから
の廃棄や前述の(2)式を越える遅延も生じない。な
お、非優先の情報パケットが多重化装置の非優先の情報
パケット用パケット受信バッファの容量を越えて受信さ
れた場合には、廃棄される。
【0124】以上説明したようにこの発明の実施の形態
5のパケット通信システムによれば、上記実施の形態1
と同様の効果が得られ、さらに加えて、各装置が同期制
御パケットや情報パケットと共に非優先の情報パケット
を送受でき、非優先の情報パケットを用いることで、実
施の形態1と比較してさらに自由度の高いパケット通信
システムを構成できるようになるといった効果を奏す
る。
【0125】実施の形態6.以下、この発明の実施の形
態6を図面に基づいて詳細に説明する。この発明の実施
の形態6にかかるパケット通信システムでは、システム
の一部の障害が全体に影響を及ぼさないよう信頼性を向
上させることを目的とするものである。
【0126】そのシステムの構成は図1に示す実施の形
態1と同様であり、各装置の構成とタイミング同期にか
かる動作および情報パケットの送受信にかかる動作は上
記実施の形態1と同様であるが、システム上の障害を検
出した際の動作が上記実施の形態1に加わっている。そ
こで以下では、上記実施の形態1との差違部分について
のみ説明することとし、実施の形態1において既に記述
したものと同一の部分については、同一符号を付し、重
複した説明は省略する。
【0127】本実施の形態のパケット通信システムで
は、多重化装置13は、同期制御パケットによる前述の
タイミング同期手順の誤り(たとえば同期制御パケット
の未受信など)を示すイベント、または直前の同期タイ
ミングからつぎの同期タイミング信号までに受信された
情報パケット数があらかじめ設定された値を超過したこ
とを示すイベントのいずれかを、隣接装置との間で検出
した場合に、当該イベントが解消されるまで、当該隣接
装置から受信される情報パケットを中継しない(禁止す
る)。
【0128】つぎに、実施の形態5のパケット通信シス
テムにおいて隣接装置の故障を検出した場合の多重化装
置13a,13b,13c,13dの動作(同期化方
法)について図10を参照して説明する。以下では、多
重化装置13a,13b,13c,13dが隣接装置の
故障を検出した場合の動作例を示す。
【0129】図10を参照すると、本実施の形態のパケ
ット通信システムでは、多重化装置13dが故障した場
合には、多重化装置13b(中継装置)が多重化装置1
3dとの前述のタイミング同期手順の誤りを検出し、多
重化装置13dから受信される情報パケットを中継せず
(図の「Block」と示した経路)、多重化装置13
cから受信される情報パケットを中継する(図の「Pa
ss」と示した経路)。
【0130】以上説明したようにこの発明の実施の形態
6のパケット通信システムによれば、上記実施の形態1
と同様の効果が得られ、さらに加えて、故障した装置か
ら受信される送信周期の乱れた情報パケットを中継しな
いことにより、それ以外の装置から受信される情報パケ
ットを阻害することなく中継できるので、実施の形態1
と比較してさらに自由度の高いパケット通信システムを
構成できるようになるといった効果を奏する。
【0131】なお、上記実施の形態3〜6では、上記実
施の形態1を基本にしたが、実施の形態2を基本にして
も上記と同様の効果が得られる。また、上記実施の形態
1〜6では、中継装置として多重化装置を用いたが、本
発明が上記各実施形態に限定されず、N:Nの交換機能
を持つ交換装置を用いても上記実施の形態1〜6と同様
の作用および効果が得られる。
【0132】また、上記実施の形態1〜6では、送信側
端末装置と受信側端末装置を区別したが、本発明が上記
各実施形態に限定されず、送信側端末装置と受信側端末
装置の両方とも情報パケットを送受信しても上記実施の
形態1〜6と同様の作用および効果が得られる。
【0133】また、上記実施の形態1〜6では、送信側
端末装置がアナログ信号をA/D変換する同期タイミン
グと同期制御パケットを送信する同期タイミングを同一
としたが、本発明が上記各実施形態に限定されず、両者
の間に一定の時間差があっても上記実施の形態1〜6と
同様の作用および効果が得られる。
【0134】また、上記実施の形態1〜6では、多重化
装置が情報パケットを周期だけ保持し中継するが本発明
が上記各実施形態に限定されず、周期の整数倍だけ保持
し中継しても上記実施の形態1〜6と同様の作用および
効果が得られる。
【0135】また上記構成部材の数、位置、形状等は上
記実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適
な数、位置、形状等にすることができる。また、各図に
おいて、同一構成要素には同一符号を付している。
【0136】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、端末装置および中継装置が、隣接する装置に対して
自己の動作タイミングで同期要求パケットを送信して同
期要求をおこない、隣接する装置から同期要求パケット
を受け付けた際に、同期要求パケットに対応する同期応
答パケットを自己の同期タイミングに合わせて送信して
同期応答をおこない、隣接する装置から送信された同期
応答パケットの到着時刻と自己の動作タイミングとの時
間差に基づいて隣接する装置との同期ずれ量を算定し、
算定した同期ずれ量に基づいて、自装置の動作タイミン
グを補正するよう構成したので、複数の端末装置間でタ
イミング同期を実行でき、パケット受信バッファの小容
量化を図れ、情報パケットの伝送遅延時間最大値を確定
的に保証することが可能なパケット通信システムが得ら
れるという効果を奏する。
【0137】つぎの発明によれば、端末装置が、同期要
求パケットに引き続いて相手先の端末装置宛に各端末装
置ごとにあらかじめ決められた長さと数の情報パケット
を送信し、中継装置は、現在の動作タイミングからつぎ
の動作タイミングまでに受信した情報パケットを一時記
憶し、同期要求パケットに引き続いて一時記憶した情報
パケットをつぎの動作タイミングで中継するよう構成し
たので、効率良くパケット通信をおこなうことが可能な
パケット通信システムが得られるという効果を奏する。
【0138】つぎの発明によれば、中継装置は、1:N
多重・同報通信系のN側方路から1側方路に情報パケッ
トを中継する場合に、現在の動作タイミングからつぎの
動作タイミングまでに受信した情報パケットのデータ部
分だけを切り出し、切り出したデータ部分を所定の順序
に並べたパケットを生成し、同期要求パケットに引き続
いてパケットをつぎの動作タイミングで中継するよう構
成したので、中継装置の処理量は増えるものの、多重化
効率を向上し、もって大規模なシステムに対応すること
が可能なパケット通信システムが得られるという効果を
奏する。
【0139】つぎの発明によれば、端末装置および中継
装置は、タイミング同期制御に応じて動作タイミングご
とに1ずつ増加する同期タイミング番号を共有し、中継
装置は、端末装置ごとにあらかじめ決められた同期タイ
ミング番号で特定される動作タイミングで同期要求パケ
ットに引き続いて、相手先の端末装置宛に各端末装置ご
とにあらかじめ決められた長さと数のパケットを送信す
るよう構成したので、情報パケットを分散して送信する
ことにより、一斉に送信する場合と比較して多重化効率
を向上し、もって大規模なシステムに対応することが可
能なパケット通信システムが得られるという効果を奏す
る。
【0140】つぎの発明によれば、端末装置および中継
装置は、各装置の故障情報の通知、収集、初期設定パラ
メータ、動作プログラムの更新などに用いる装置管理パ
ケットを、端末装置および中継装置ごとにあらかじめ決
められた長さと数に応じて同期要求パケットに引き続い
て隣接する装置宛に送信するよう構成したので、各装置
が同期パケットや情報パケットとともに装置管理パケッ
トを送受でき、さらに信頼性の高いシステムを構成する
ことが可能なパケット通信システムが得られるという効
果を奏する。
【0141】つぎの発明によれば、端末装置は、システ
ムの輻輳で廃棄されても上位階層の通信手順により再送
されるベストエフォート型のパケットを送信すべき非優
先の情報パケットとして有し、かつ情報パケットの送信
以降のつぎの動作タイミングまでの期間に最大長の情報
パケットを送信するための時間があるとき、相手先の端
末装置宛に当該非優先の情報パケットを送信し、中継装
置は、中継以降のつぎの動作タイミングまでの期間に最
大長の情報パケットの送信に要する時間があるときに
は、非優先の情報パケットを中継するよう構成したの
で、各装置が同期制御パケットや情報パケットと共に非
優先の情報パケットを送受でき、この非優先の情報パケ
ットを用いることで、さらに自由度の高いパケット通信
をおこなうことが可能なパケット通信システムが得られ
るという効果を奏する。
【0142】つぎの発明によれば、中継装置は、隣接す
る装置との間でタイミング同期手順の誤りまたは情報パ
ケット数の超過を検出し、タイミング同期手順の誤りま
たは情報パケット数の超過が検出された場合に、該タイ
ミング同期手順の誤りまたは情報パケット数の超過が解
消されるまで情報パケットの中継を停止するよう構成し
たので、故障した装置から受信される送信周期の乱れた
情報パケットの中継を排除し、それ以外の装置から受信
される情報パケットを阻害することなく中継することが
可能なパケット通信システムが得られるという効果を奏
する。
【0143】つぎの発明によれば、端末装置および中継
装置が、隣接する装置に対して自己の動作タイミングで
同期要求パケットを送信して同期要求をおこない、隣接
する装置から同期要求パケットを受け付けた際に、同期
要求パケットに対応する同期応答パケットを自己の同期
タイミングに合わせて送信して同期応答をおこない、隣
接する装置から送信された同期応答パケットの到着時刻
と自己の動作タイミングとの時間差に基づいて隣接する
装置との同期ずれ量を算定し、算定した同期ずれ量に基
づいて、自装置の動作タイミングを補正するよう構成し
たので、複数の端末装置間でタイミング同期を実行で
き、パケット受信バッファの小容量化を図れ、情報パケ
ットの伝送遅延時間最大値を確定的に保証することが可
能なパケット通信方法が得られるという効果を奏する。
【0144】つぎの発明によれば、端末装置が、同期要
求パケットに引き続いて相手先の端末装置宛に各端末装
置ごとにあらかじめ決められた長さと数の情報パケット
を送信し、中継装置は、現在の動作タイミングからつぎ
の動作タイミングまでに受信した情報パケットを一時記
憶し、同期要求パケットに引き続いて一時記憶した情報
パケットをつぎの動作タイミングで中継するよう構成し
たので、効率良くパケット通信をおこなうことが可能な
パケット通信方法が得られるという効果を奏する。
【0145】つぎの発明によれば、中継装置は、1:N
多重・同報通信系のN側方路から1側方路に情報パケッ
トを中継する場合に、現在の動作タイミングからつぎの
動作タイミングまでに受信した情報パケットのデータ部
分だけを切り出し、切り出したデータ部分を所定の順序
に並べたパケットを生成し、同期要求パケットに引き続
いてパケットをつぎの動作タイミングで中継するよう構
成したので、中継装置の処理量は増えるものの、多重化
効率を向上し、もって大規模なシステムに対応すること
が可能なパケット通信方法が得られるという効果を奏す
る。
【0146】つぎの発明によれば、端末装置および中継
装置は、タイミング同期制御に応じて動作タイミングご
とに1ずつ増加する同期タイミング番号を共有し、中継
装置は、端末装置ごとにあらかじめ決められた同期タイ
ミング番号で特定される動作タイミングで同期要求パケ
ットに引き続いて、相手先の端末装置宛に各端末装置ご
とにあらかじめ決められた長さと数のパケットを送信す
るよう構成したので、情報パケットを分散して送信する
ことにより、一斉に送信する場合と比較して多重化効率
を向上し、もって大規模なシステムに対応することが可
能なパケット通信方法が得られるという効果を奏する。
【0147】つぎの発明によれば、端末装置および中継
装置は、各装置の故障情報の通知、収集、初期設定パラ
メータ、動作プログラムの更新などに用いる装置管理パ
ケットを、端末装置および中継装置ごとにあらかじめ決
められた長さと数に応じて同期要求パケットに引き続い
て隣接する装置宛に送信するよう構成したので、各装置
が同期パケットや情報パケットとともに装置管理パケッ
トを送受でき、さらに信頼性の高いシステムを構成する
ことが可能なパケット通信方法が得られるという効果を
奏する。
【0148】つぎの発明によれば、端末装置は、システ
ムの輻輳で廃棄されても上位階層の通信手順により再送
されるベストエフォート型のパケットを送信すべき非優
先の情報パケットとして有し、かつ情報パケットの送信
以降のつぎの動作タイミングまでの期間に最大長の情報
パケットを送信するための時間があるとき、相手先の端
末装置宛に当該非優先の情報パケットを送信し、中継装
置は、中継以降のつぎの動作タイミングまでの期間に最
大長の情報パケットの送信に要する時間があるときに
は、非優先の情報パケットを中継するよう構成したの
で、各装置が同期制御パケットや情報パケットと共に非
優先の情報パケットを送受でき、この非優先の情報パケ
ットを用いることで、さらに自由度の高いパケット通信
をおこなうことが可能なパケット通信方法が得られると
いう効果を奏する。
【0149】つぎの発明によれば、中継装置は、隣接す
る装置との間でタイミング同期手順の誤りまたは情報パ
ケット数の超過を検出し、タイミング同期手順の誤りま
たは情報パケット数の超過が検出された場合に、該タイ
ミング同期手順の誤りまたは情報パケット数の超過が解
消されるまで情報パケットの中継を停止するよう構成し
たので、故障した装置から受信される送信周期の乱れた
情報パケットの中継を排除し、それ以外の装置から受信
される情報パケットを阻害することなく中継することが
可能なパケット通信方法が得られるという効果を奏す
る。
【0150】つぎの発明によれば、上記方法のいずれか
一つに記載された方法をコンピュータに実行させるプロ
グラムを記録したことで、そのプログラムを機械読み取
り可能となり、これによって、上記方法のいずれか一つ
の動作をコンピュータによって実現することが可能な記
録媒体が得られるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1にかかるパケット通
信システムの構成を示す図である。
【図2】 隣接するマスタ対サブマスタ間のタイミング
同期手順を示す図である。
【図3】 送信側端末装置、多重化装置、受信側端末装
置の内部構成を示す図である。
【図4】 実施の形態1のパケット通信システムの他の
構成を示す図である。
【図5】 図4に示すシステム構成を備えた実施の形態
1における各装置の装置の動作を説明するためのタイミ
ングチャートである。
【図6】 図4に示すシステム構成を備えた実施の形態
2における各装置の装置の動作を説明するためのタイミ
ングチャートである。
【図7】 図4に示すシステム構成を備えた実施の形態
3における各装置の装置の動作を説明するためのタイミ
ングチャートである。
【図8】 図4に示すシステム構成を備えた実施の形態
4における各装置の装置の動作を説明するためのタイミ
ングチャートである。
【図9】 図4に示すシステム構成を備えた実施の形態
5における各装置の装置の動作を説明するためのタイミ
ングチャートである。
【図10】 実施の形態5のパケット通信システムにお
いて隣接装置の故障を検出した場合の多重化装置の動作
を示す動作を説明する図である。
【図11】 従来のパケット通信システムの構成を示す
図である。
【符号の説明】
11,11a,11b,11c,11d 送信側端末装
置、 12,12a,12b 受信側端末装置、 1
3,13a,13b,13c,13d 多重化装置、
14 同期制御パケット、 15 同期制御パケット、
16 A/D変換回路、 17 パケット組立回路、
18 パケット処理回路、 19 パケット多重・同
報回路、 20,21,22a,22b,22c,22
d 同期制御回路。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周期的なタイミングで通信動作をおこな
    う複数の端末装置並びに該端末装置間で授受されるパケ
    ットを中継する中継装置を有し、タイミング同期用の同
    期制御パケットを隣接する装置間で授受して動作タイミ
    ングの同期を確立するパケット通信システムにおいて、 前記端末装置および中継装置は、 隣接する装置に対して自己の動作タイミングで同期要求
    パケットを送信して同期要求をおこなう同期要求手段
    と、 前記隣接する装置から同期要求パケットを受け付けた際
    に、前記同期要求パケットに対応する同期応答パケット
    を自己の同期タイミングに合わせて送信して同期応答を
    おこなう同期応答手段と、 前記隣接する装置から送信された同期応答パケットの到
    着時刻と自己の動作タイミングとの時間差に基づいて隣
    接する装置との同期ずれ量を算定する算定手段と、 前記算定手段により算定された同期ずれ量に基づいて、
    自装置の動作タイミングを補正する補正手段と、 を備えたことを特徴とするパケット通信システム。
  2. 【請求項2】 前記端末装置は、前記同期要求パケット
    に引き続いて相手先の端末装置宛に各端末装置ごとにあ
    らかじめ決められた長さと数の情報パケットを送信する
    情報パケット送信手段を備え、前記中継装置は、現在の
    動作タイミングからつぎの動作タイミングまでに受信し
    た情報パケットを一時記憶する記憶手段と、前記同期要
    求パケットに引き続いて前記記憶手段に記憶した情報パ
    ケットをつぎの動作タイミングで中継する中継手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載のパケット通
    信システム。
  3. 【請求項3】 前記中継装置は、 1:N多重・同報通信系のN側方路から1側方路に情報
    パケットを中継する場合に、現在の動作タイミングから
    つぎの動作タイミングまでに受信した情報パケットのデ
    ータ部分だけを切り出す切出手段と、前記切出手段によ
    り切り出されたデータ部分を所定の順序に並べたパケッ
    トを生成するパケット生成手段とをさらに備え、 前記中継手段は、前記同期要求パケットに引き続いて前
    記パケット生成手段により生成されたパケットをつぎの
    動作タイミングで中継することを特徴とする請求項2に
    記載のパケット通信システム。
  4. 【請求項4】 前記端末装置および中継装置は、タイミ
    ング同期制御に応じて動作タイミングごとに1ずつ増加
    する同期タイミング番号を共有し、前記中継装置は、前
    記端末装置ごとにあらかじめ決められた同期タイミング
    番号で特定される動作タイミングで前記同期要求パケッ
    トに引き続いて、相手先の端末装置宛に各端末装置ごと
    にあらかじめ決められた長さと数のパケットを送信する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の
    パケット通信システム。
  5. 【請求項5】 前記端末装置および中継装置は、各装置
    の故障情報の通知、収集、初期設定パラメータ、動作プ
    ログラムの更新などに用いる装置管理パケットを、前記
    端末装置および中継装置ごとにあらかじめ決められた長
    さと数に応じて前記同期要求パケットに引き続いて隣接
    する装置宛に送信することを特徴とする請求項1〜3の
    いずれか一つに記載のパケット通信システム。
  6. 【請求項6】 前記端末装置は、システムの輻輳で廃棄
    されても上位階層の通信手順により再送されるベストエ
    フォート型のパケットを送信すべき非優先の情報パケッ
    トとして有し、かつ情報パケットの送信以降のつぎの動
    作タイミングまでの期間に最大長の情報パケットを送信
    するための時間があるとき、相手先の端末装置宛に当該
    非優先の情報パケットを送信し、前記中継装置は、中継
    以降のつぎの動作タイミングまでの期間に最大長の情報
    パケットの送信に要する時間があるときには、前記非優
    先の情報パケットを中継することを特徴とする請求項1
    〜3のいずれか一つに記載のパケット通信システム。
  7. 【請求項7】 前記中継装置は、隣接する装置との間で
    タイミング同期手順の誤りまたは情報パケット数の超過
    を検出する検出手段と、前記検出手段によりタイミング
    同期手順の誤りまたは情報パケット数の超過が検出され
    た場合に、該タイミング同期手順の誤りまたは情報パケ
    ット数の超過が解消されるまで情報パケットの中継を停
    止する中継停止手段と、をさらに備えたことを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれか一つに記載のパケット通信シ
    ステム。
  8. 【請求項8】 周期的なタイミングで通信動作をおこな
    う複数の端末装置並びに該端末装置間で授受されるパケ
    ットを中継する中継装置を有し、タイミング同期用の同
    期制御パケットを隣接する装置間で授受して動作タイミ
    ングの同期を確立するパケット通信システムのパケット
    通信方法において、 前記端末装置および中継装置が、隣接する装置に対して
    自己の動作タイミングで同期要求パケットを送信して同
    期要求をおこなう同期要求工程と、 前記隣接する装置から同期要求パケットを受け付けた際
    に、前記同期要求パケットに対応する同期応答パケット
    を自己の同期タイミングに合わせて送信して同期応答を
    おこなう同期応答工程と、 前記隣接する装置から送信された同期応答パケットの到
    着時刻と自己の動作タイミングとの時間差に基づいて隣
    接する装置との同期ずれ量を算定する算定工程と、 前記算定工程により算定された同期ずれ量に基づいて、
    自装置の動作タイミングを補正する補正工程と、 を含んだことを特徴とするパケット通信方法。
  9. 【請求項9】 前記端末装置が、前記同期要求パケット
    に引き続いて相手先の端末装置宛に各端末装置ごとにあ
    らかじめ決められた長さと数の情報パケットを送信する
    情報パケット送信工程と、 前記中継装置が、現在の動作タイミングからつぎの動作
    タイミングまでに受信した情報パケットを一時記憶し、
    同期要求パケットに引き続いて一時記憶した情報パケッ
    トをつぎの動作タイミングで中継する中継工程と、 を含んだことを特徴とする請求項8に記載のパケット通
    信方法。
  10. 【請求項10】 前記中継装置が、1:N多重・同報通
    信系のN側方路から1側方路に情報パケットを中継する
    場合に、現在の動作タイミングからつぎの動作タイミン
    グまでに受信した情報パケットのデータ部分だけを切り
    出す切出工程と、前記切出工程により切り出されたデー
    タ部分を所定の順序に並べたパケットを生成するパケッ
    ト生成工程とをさらに備え、 前記中継工程は、前記同期要求パケットに引き続いて前
    記パケット生成工程により生成されたパケットをつぎの
    動作タイミングで中継することを特徴とする請求項9に
    記載のパケット通信方法。
  11. 【請求項11】 前記端末装置および中継装置が、タイ
    ミング同期制御に応じて動作タイミングごとに1ずつ増
    加する同期タイミング番号を共有し、前記中継装置が、
    前記端末装置ごとにあらかじめ決められた同期タイミン
    グ番号で特定される動作タイミングで前記同期要求パケ
    ットに引き続いて、相手先の端末装置宛に各端末装置ご
    とにあらかじめ決められた長さと数のパケットを送信す
    ることを特徴とする請求項8〜10のいずれか一つに記
    載のパケット通信方法。
  12. 【請求項12】 前記端末装置および中継装置が、各装
    置の故障情報の通知、収集、初期設定パラメータ、動作
    プログラムの更新などに用いる装置管理パケットを、前
    記端末装置および中継装置ごとにあらかじめ決められた
    長さと数に応じて前記同期要求パケットに引き続いて隣
    接する装置宛に送信することを特徴とする請求項8〜1
    0のいずれか一つに記載のパケット通信方法。
  13. 【請求項13】 前記端末装置が、システムの輻輳で廃
    棄されても上位階層の通信手順により再送されるベスト
    エフォート型のパケットを送信すべき非優先の情報パケ
    ットとして有し、かつ情報パケットの送信以降のつぎの
    動作タイミングまでの期間に最大長の情報パケットを送
    信するための時間があるとき、相手先の端末装置宛に当
    該非優先の情報パケットを送信し、前記中継装置が、中
    継以降のつぎの動作タイミングまでの期間に最大長の情
    報パケットの送信に要する時間があるときには、前記非
    優先の情報パケットを中継することを特徴とする請求項
    8〜10のいずれか一つに記載のパケット通信方法。
  14. 【請求項14】 前記中継装置が、隣接する装置との間
    でタイミング同期手順の誤りまたは情報パケット数の超
    過を検出する検出工程と、前記検出工程によりタイミン
    グ同期手順の誤りまたは情報パケット数の超過が検出さ
    れた場合に、該タイミング同期手順の誤りまたは情報パ
    ケット数の超過が解消されるまで情報パケットの中継を
    停止する中継停止工程と、をさらに含んだことを特徴と
    する請求項8〜10のいずれか一つに記載のパケット通
    信方法。
  15. 【請求項15】 前記請求項8〜14に記載された方法
    をコンピュータに実行させるプログラムを記録したこと
    を特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
JP2000178940A 2000-06-14 2000-06-14 パケット通信システム、パケット通信方法、およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Pending JP2001358766A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000178940A JP2001358766A (ja) 2000-06-14 2000-06-14 パケット通信システム、パケット通信方法、およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
US10/019,646 US20030002539A1 (en) 2000-06-14 2000-12-13 Method of and system for packet communication, and computer readable recording medium having program for making computer execute the method recorded thereon

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000178940A JP2001358766A (ja) 2000-06-14 2000-06-14 パケット通信システム、パケット通信方法、およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001358766A true JP2001358766A (ja) 2001-12-26

Family

ID=18680283

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000178940A Pending JP2001358766A (ja) 2000-06-14 2000-06-14 パケット通信システム、パケット通信方法、およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20030002539A1 (ja)
JP (1) JP2001358766A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008271077A (ja) * 2007-04-19 2008-11-06 Alpine Electronics Inc 伝送システム、送信装置、受信装置及びクロック制御方法
CN112859660A (zh) * 2019-11-28 2021-05-28 上海微电子装备(集团)股份有限公司 一种设备同步控制方法、装置、终端及系统
WO2023017657A1 (ja) * 2021-08-10 2023-02-16 住友電気工業株式会社 ネットワーク中継装置、ネットワーク送信装置、パケット中継方法およびパケット送信方法

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE60317890T2 (de) * 2002-04-30 2008-11-27 International Business Machines Corp. Verfahren und anordnung zur lokalen synchronisation in verteilten master-slave-kommunikationssystemen
JP3971984B2 (ja) * 2002-10-15 2007-09-05 松下電器産業株式会社 通信装置および通信方法
JP4652846B2 (ja) * 2004-03-11 2011-03-16 パナソニック株式会社 通信端末装置および通信中継方法
CA2661379C (en) * 2006-08-22 2014-10-14 Brilliant Telecommunications, Inc. Apparatus and method of controlled delay packet forwarding
US8165253B2 (en) * 2008-08-28 2012-04-24 Agere Systems Inc. Methods and apparatus for serializer/deserializer transmitter synchronization
US8031747B2 (en) 2009-04-29 2011-10-04 Juniper Networks, Inc. Apparatus and method of compensating for clock frequency and phase variations by processing packet delay values
JP5883743B2 (ja) * 2012-08-20 2016-03-15 株式会社日立製作所 パケット通信網における通信途絶時間短縮方法
JP2015039131A (ja) * 2013-08-19 2015-02-26 株式会社東芝 計測装置および方法
JP6594813B2 (ja) * 2016-03-24 2019-10-23 株式会社神戸製鋼所 通信制御システム及び通信制御方法
CN108702707B (zh) * 2018-05-21 2020-09-08 北京小米移动软件有限公司 唤醒信号的发送方法及装置、寻呼解调方法及装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5050162A (en) * 1989-03-20 1991-09-17 Bell Communications Research, Inc. Congestion free packet network
US5050161A (en) * 1989-12-04 1991-09-17 Bell Communications Research, Inc. Congestion management based on multiple framing strategy
JP3203978B2 (ja) * 1994-07-25 2001-09-04 ソニー株式会社 データ送受信装置、データ受信装置及びデータ送信装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008271077A (ja) * 2007-04-19 2008-11-06 Alpine Electronics Inc 伝送システム、送信装置、受信装置及びクロック制御方法
CN112859660A (zh) * 2019-11-28 2021-05-28 上海微电子装备(集团)股份有限公司 一种设备同步控制方法、装置、终端及系统
WO2023017657A1 (ja) * 2021-08-10 2023-02-16 住友電気工業株式会社 ネットワーク中継装置、ネットワーク送信装置、パケット中継方法およびパケット送信方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20030002539A1 (en) 2003-01-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2535615B2 (ja) デ―タ同期伝送方式
US7349339B2 (en) Method for operating an ad-hoc network for the wireless data transmissions of synchronous and asynchronous messages
KR100648566B1 (ko) Atm 장치간 통신 지원 시스템, 데이터 송신 지원 장치, 데이터 송신 방법, 및 기록 매체
CN102833061B (zh) 基于无缝冗余环网的提高时钟精度的方法及节点
JP2001358766A (ja) パケット通信システム、パケット通信方法、およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JPH11261579A (ja) 同期方法及びブリッジ
JP2002164915A (ja) 複数の通信を同期させるシステム及び方法
US9787417B2 (en) Data transmission method, device, and system
JPH0126211B2 (ja)
CN107959537B (zh) 一种状态同步方法及装置
CN102342051B (zh) 用于通过经由至少一个时间分发协议分开传输第一和第二数据来同步时钟的方法和相关的系统及模块
JP2011091624A (ja) メッシュネットワークシステム及びその時刻同期方法
JPH0851451A (ja) 同期方法および同期装置、端末、交換装置
JP2007053627A (ja) 無線通信システム
CN101765199A (zh) 一种通信网络系统及系统内时间同步方法和otn设备
WO2001048987A1 (en) Data communications
KR20060113834A (ko) 레지덴셜 이더넷에서 수퍼 프레임의 시작에 대한 주기적동기 방법
JPH0750895B2 (ja) 信号同期方式
US20110026654A1 (en) Network device of high-precision synchronization type, network system, and frame transfer method
JP2006109357A (ja) 同期クロック情報転送方法および送信装置ならびに通信システム
KR20120051632A (ko) 링형 토폴로지를 갖는 분산 시스템에서의 클럭 동기화 방법 및 장치
CN114364010A (zh) 同步关系建立方法、芯片、电子设备及存储介质
CN106911545B (zh) 一种通过以太网传输st_bus数据的方法及装置
KR20010093234A (ko) 통신 장치, 통신 단말 장치, 기지국 장치 및 통신 방법
CN114051712B (zh) 用于在基于以太网的网络中进行时间同步的方法