JP4302483B2 - データ伝送方法およびデータ伝送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の機器間におけるデータ伝送方法およびその装置に関し、より特定的には、周期的な伝送が要求されるデータ信号と単発的に発生する非同期なデータ信号とを時間的に多重を行ってデータ伝送を行うデータ伝送方法およびその装置に関する。
従来、デジタル機器の普及に伴ってデジタル化された映像および音声データ等を1元的に管理および加工するためのネットワーク化が進んでいる。デジタル機器間では、映像および音声等の周期的な伝送が要求されるデータ信号と、静止画、文書、または機器の制御信号といった単発的に発生するデータ信号とが伝送される。そして、上記ネットワークにおいては、上記2種類のデータ信号が混在して伝送されるデータ伝送システムが用いられることがある。
上記データ伝送システムに適応するデジタルインタフェースとして、IEEE1394規格がある。IEEE1394規格は、IEEE(米国電気電子技術者協会:Institute of Electrical and Electronics Engineers)による規格である。IEEE1394規格の分類としては、IEEE1394−1995規格、IEEE1394a−2000規格、およびIEEE1394b−2002規格等がある。IEEE1394規格は、映像や音声等の周期的な伝送が要求するデータ信号と、制御信号や静止画等の単発的に発生する非同期なデータ信号との両方を伝送できる特徴を有している。以下、図6を参照して、IEEE1394規格のデータ伝送方法の概略について説明する。なお、図6は、IEEE1394規格のデータ伝送方法における横軸を時間tとしたデータ信号タイミングを示す図である。
図6の上段図において、IEEE1394規格では、サイクルスタートパケット(Cycle Start Packet)CSPと呼ばれる一種の同期信号が時間T(例えば、約125μs)毎に伝送される。そのサイクルスタートパケットCSPに続いて、アイソクロナス(Isochronous;Iso)転送と呼ばれるモードで、予め予約している機器が順次データIDを転送する。そして、アイソクロナス転送が終了後、伝送路の無信号期間が一定時間経過すると、アシンクロナス(Asynchronous;Asynch)転送と呼ばれるモードで単発的に発生するデータ伝送の要求に対しデータの伝送を行う。例えば、アイソクロナス転送モードでは、予め予約した機器がサイクルスタートパケットCSPに続いてデータ伝送を確保できるため、映像や音声等のリアルタイムデータを伝送し、アシンクロナス転送モードでは制御信号や静止画等の単発的なデータを伝送する。
具体例を説明すると、サイクルスタートパケットCSPの後、アイソクロナスギャップ(Isochronous gap)IGとして規定される期間の無信号期間が設けられ、その後アイソクロナス転送が行われる。図6の上段図では、アイソクロナス転送が3チャネル分行われ、それぞれアイソクロナスデータID1〜ID3として示されている。なお、アイソクロナスデータID1およびID2の間と、アイソクロナスデータID2およびID3の間とには、それぞれアイソクロナスギャップIGが設けられる。
アイソクロナス転送が終了し、アイソクロナスギャップIGより長いサブアクションギャップ(Subaction gap)SGとして規定される無信号期間が設けられ、その後アシンクロナス転送が行われる。図6の上段図では、アシンクロナス転送がアシンクロナスデータADとして示されている。アイソクロナス転送では、アイソクロナスデータIDを受信した機器は信号を返信しない。一方、アシンクロナス転送では、アシンクロナスデータADの宛先の機器はアックナレッジ(Acknowledge)信号を返信する。アックナレッジ信号は、アックナレッジギャップ(Acknowledge gap)AGとして規定される無信号期間の後、送信される。図6の上段図では、アックナレッジ信号がアックナレッジパケット(Acknowledge packet)APとして示されている。アックナレッジパケットAPが伝送され、無信号期間の後、次のサイクルスタートパケットCSPが伝送する。なお、アックナレッジパケットAPおよびサイクルスタートパケットCSPの間の無信号期間は、上記アイソクロナスギャップIG以上の時間が設定される。
上述したデータ信号タイミングに基づいて、各機器は、伝送路の無信号期間を検知してデータ伝送を行う。各機器は、サイクルスタートパケットCSPを受信した後、アイソクロナスギャップIGと規定される期間の無信号期間が検知する。そして、アイソクロナス転送を行いたい機器は、アイソクロナスデータIDを伝送する権利を得るための調停を行い、調停に勝った機器がアイソクロナス転送を行う。アイソクロナス転送が終了し、サブアクションギャップSGと規定される無信号期間が検知されると、アシンクロナス転送を行いたい機器が調停を行い、調停に勝った機器がアシンクロナス転送を行う。そして、アシンクロナスデータADの宛先の機器は、アックナレッジギャップAGと規定される期間の無信号期間の後、アックナレッジパケットAPを返信する。なお、アックナレッジパケットAPは、調停を行わずに返信される。
ここで、上記IEEE1394−1995規格およびIEEE1394a−2000規格では、機器間に電気ケーブルを用いて接続し、その距離は4.5mである(例えば特許文献1参照。)。しかし、機器間の伝送距離が長い場合に対応するため、IEEE1394b−2002規格において、光ファイバを用いた伝送距離の長大化が盛り込まれ、伝送距離は50m以上まで対応できるようになった。したがって、光ファイバを用いてカメラ等で撮影したデジタルデータを伝送し、長距離離れた受像器等で受信する用途等にもIEEE1394規格を用いることが可能となった。
機器間の長距離伝送を行う場合、各機器間の伝送に要する伝送遅延時間が問題となる。一例として、アシンクロナス転送を行った時にはアックナレッジパケットAPが返信されるが、機器間の伝送遅延時間が長くなりサブアクションギャップSGで規定される時間以内にアックナレッジパケットAPが戻ってこない場合、上述のように別の機器がサブアクションギャップSGを検知して調停を開始してしまう。これによって、アックナレッジパケットAPが正しく返信されない。そして、アシンクロナス転送を行った機器は、アックナレッジパケットAPが返信されないため、ネットワークが異常であると判断し、アシンクロナス転送の再送やネットワークの初期化等を開始してしまうことがある。このため、機器間の伝送遅延時間は、サブアクションギャップSG以内であることが必要となる。IEEE1394規格では、サブアクションギャップSGがギャップカウント(gap count)と呼ばれるパラメータの値に基づいて設定される。そして、ギャップカウントの値が大きいほどサブアクションギャップSGが長くなるため、長距離伝送を行う際には上記伝送遅延時間を見込んでギャップカウントの値を大きく設定する必要がある。
図7を参照して、IEEE1394規格における従来のデータ伝送方法を説明する。なお、図7は、従来のデータ伝送方法の処理を示すフローチャートである。
図7において、機器がネットワークに接続、あるいは機器の電源がオンされる(ステップS51)。次に、機器間のデータ伝送に要する伝送遅延時間の検出が行われる(ステップS52)。例えば、各機器の中の親局(ルート)から他の機器(子局;ルート以外)までの段数(ホップ数)を検出し、当該段数に固定値を乗算することによって伝送遅延時間が決定される。そして、機器が伝送路の無信号期間を検出しデータ伝送を開始するまでの待ち時間(例えば、サブアクションギャップSGに対する待ち時間)を、上記ステップS52で検出された伝送遅延時間より長く設定することができるか否かを判断する(ステップS53)。例えば、待ち時間は、上述したギャップカウント数で設定され、設定可能なギャップカウント数の範囲(例えば、0〜63)以内で伝送遅延時間より長く待ち時間を設定できるか否かを判断する。
上記待ち時間を伝送遅延時間より長く設定することができない場合、機器間のデータ伝送が不可とし(ステップS56)、当該フローチャートによる処理を終了する。一方、上記待ち時間を伝送遅延時間より長く設定することができる場合、当該伝送遅延時間より長い時間で待ち時間(無信号期間)を設定する(ステップS54)。このとき、待ち時間として設定されるギャップカウント数は、伝送遅延時間以上、かつ上記設定可能なギャップカウント数の範囲内を条件とした任意の値が設定される。例えば、設定可能範囲の最大値(例えば63)や固定値(例えば44)が設定される。そして、機器間のデータ伝送が開始され(ステップS55)、当該フローチャートによる処理を終了する。
特開2001−77835号公報
上記データ伝送システムでは、伝送路の無信号期間(例えば、サブアクションギャップSG)に対する待ち時間を上記伝送遅延時間以上に長く設定することで、機器間の長距離伝送を行うことが可能となる。しかしながら、映像や音声等の周期的な伝送が要求されるデータ信号と、静止画等の単発的に発生する非同期なデータ信号との2種類のデータ信号を時間多重して伝送を行うデータ伝送システムにおいては、待ち時間(無信号期間)を長く(例えば、上記範囲の最大値)設定すると以下の問題が発生することがある。
図6で示したIEEE1394規格を一例として説明する。例えば、図6の中段図で示すように、サブアクションギャップSGとアックナレッジパケットAPおよびサイクルスタートパケットCSPの間との無信号期間を長く設定し、他のデータ信号タイミングを図6の上段図と同様に設定すると、サイクルスタートパケットCSPが時間T以上の間隔で転送されるようになる。この場合、静止画等の非同期なデータ信号(アシンクロナス転送)の伝送に関しては、データ信号の伝送遅延時間が長くなるものの伝送は可能である。しかし、周期的な伝送が要求される映像や音声等のデータ信号(アイソクロナス転送)の伝送に関しては、無信号期間(サブアクションギャップSG)が長く設定されることで必要な時間以内に伝送することができなくなる。したがって、IEEE1394規格のデータ伝送では、図6の下段図に示すように、アイソクロナス転送のデータ信号の一部(例えば、アイソクロナスデータID3の一部)を欠落することで、サイクルスタートパケットCSPの周期を時間Tに保とうとする。この結果、周期的な伝送が要求されるデータ伝送が正常に行えず、受像器等の機器で当該データを正しく受信できない。
また、上記特許文献1で開示された情報通信方法および装置では、IEEE1394−1995規格およびIEEE1394a−2000規格に基づいて、ネットワーク内の最大ホップ数を検出することで、伝送路の距離を4.5mに設定し、必要なデータの伝送帯域および待ち時間を決定する。しかしながら、特許文献1で開示された方法では、光ファイバを用いる等して長距離の伝送が想定されたIEEE1394b−2002規格への適用はできなかった。
それ故に、本発明の目的は、各機器間で周期的な伝送が要求されるデータ信号と単発的に発生する非同期なデータ信号とを時間的に多重して長距離伝送を行うとき、各機器における待ち時間を適切に設定することによって、リアルタイムデータに必要な伝送帯域を確保しつつ長距離伝送を可能とするデータ伝送装置および方法を提供することである。
上記の目的を達成するために、本発明は以下の構成を採用した。なお、括弧内の参照符号等は、本発明の理解を助けるために後述する実施形態との対応関係を示したものであって、本発明の範囲を何ら限定するものではない。
本発明のデータ伝送装置(1aまたは10a)は、他の装置(1b、または10b、10c)との間で、伝送路(2)を介して周期的な伝送が要求される周期データ信号(リアルタイムデータ;ID1〜ID3)と単発的に発生する非同期な単発データ信号(単発データ;AD、AP)とを時間多重してデータ送受信する。データ伝送装置は、送受信部(11a)、遅延時間検出部(12a)、帯域検出部(18a)、無信号期間検出部(13a)、待ち時間設定部(14a)、および比較部(15a)を備える。送受信部は、伝送路を介して、他の装置との間で周期データ信号および単発データ信号を送受信する。遅延時間検出部は、他の装置との間でデータ信号を送受信する際に必要な伝送遅延時間を検出する(S2)。帯域検出部は、周期データ信号を送受信するための帯域(T2)を検出する(S4)。無信号期間検出部は、伝送路を伝送するデータ信号における無信号期間(SG)を検出する。待ち時間設定部は、無信号期間に対してデータ伝送を開始するまでの待ち時間(T4)を、遅延時間検出部で検出した伝送遅延時間以上で(S3)、かつ帯域検出部で検出した帯域を確保する(S4)ように設定する(S5)。比較部は、待ち時間設定部で設定された待ち時間より無信号期間が長いとき、送受信部からのデータ伝送を開始する(S6、S7)。
例えば、待ち時間設定部は、無信号期間に対して単発データ信号の伝送を開始するまでの待ち時間(SGに対応するT4)を設定する。そして、伝送路には、所定の周期(T)で発生する同期信号(CSP)の間で周期データ信号および単発データ信号が一定サイクル単位で伝送されてもよい。この場合、待ち時間設定部は、周期をT、同期信号の伝送帯域をT1、帯域検出部で検出した周期データ信号を送受信するための帯域をT2、および単発データ信号送受信するための帯域をT3としたとき、待ち時間T4を、T4≦{T−(T1+T2+T3)}/2で設定することによって、帯域検出部で検出した帯域を確保するようにその待ち時間T4を設定する。一例として、帯域検出部で検出する周期データ信号を送受信するための帯域は、IEEE1394規格におけるアイソクロナス転送の帯域である。また、単発データ信号送受信するための帯域は、IEEE1394規格におけるアシンクロナス転送の帯域である。さらに、同期信号の伝送帯域は、IEEE1394規格におけるサイクルスタートパケットの伝送帯域である。
本発明のデータ伝送方法は、複数の装置間で、伝送路を介して周期的な伝送が要求される周期データ信号と単発的に発生する非同期な単発データ信号とを時間多重してデータ送受信する。データ伝送方法は、遅延時間検出ステップ、帯域検出ステップ、無信号期間検出ステップ、待ち時間設定ステップ、および伝送開始ステップを含む。遅延時間検出ステップは、複数の装置間でそれぞれデータ信号を送受信する際に必要な伝送遅延時間を検出する。帯域検出ステップは、少なくとも1つの装置が周期データ信号を送受信するための帯域を検出する。無信号期間検出ステップと、伝送路を伝送するデータ信号における無信号期間を検出する。待ち時間設定ステップと、無信号期間に対してデータ伝送を開始するまでの待ち時間を、遅延時間検出ステップで検出した伝送遅延時間以上で、かつ帯域検出ステップで検出した帯域を確保するように設定する。伝送開始ステップは、待ち時間設定ステップで設定された待ち時間より無信号期間が長いとき、少なくとも1つの装置がデータ伝送を開始する。
例えば、待ち時間設定ステップは、無信号期間に対して単発データ信号の伝送を開始するまでの待ち時間を設定する。そして、伝送路には、所定の周期で発生する同期信号の間で周期データ信号および単発データ信号が一定サイクル単位で伝送されてもよい。この場合、待ち時間設定ステップは、周期をT、同期信号の伝送帯域をT1、帯域検出ステップで検出した周期データ信号を送受信するための帯域をT2、および単発データ信号送受信するための帯域をT3としたとき、待ち時間T4を、T4≦{T−(T1+T2+T3)}/2で設定することによって、帯域検出ステップで検出した帯域を確保するようにその待ち時間T4を設定する。一例として、帯域検出ステップで検出する周期データ信号を送受信するための帯域は、IEEE1394規格におけるアイソクロナス転送の帯域である。また、単発データ信号送受信するための帯域は、IEEE1394規格におけるアシンクロナス転送の帯域である。さらに、同期信号の伝送帯域は、IEEE1394規格におけるサイクルスタートパケットの伝送帯域である。
本発明のデータ伝送装置によれば、装置間で、周期的な伝送が要求される周期データ信号と、単発的に発生する非同期な単発データ信号とを時間多重して伝送する。このときに無信号期間に対してデータ伝送を開始するまでの待ち時間が、装置間の伝送遅延時間以上で、かつ周期データ信号の帯域を確保できるように設定されるため、周期データ信号と単発データ信号とを時間的に多重して長距離伝送することが可能となる。
また、周期をT、同期信号の伝送帯域をT1、帯域検出部で検出した周期データ信号を送受信するための帯域をT2、および単発データ信号送受信するための帯域をT3としたとき、待ち時間T4を、T4≦{T−(T1+T2+T3)}/2で設定することによって、待ち時間を容易に設定することができる。さらに、デジタルインタフェースは、IEEE1394規格(例えば、IEEE1394b−2002規格)で規定されるアイソクロナス転送およびアシンクロナス転送に適用可能であり、周期データ信号と単発データ信号とを時間的に多重して長距離伝送することを前提としたシステムに適用することができる。
本発明のデータ伝送方法によれば、上述したデータ伝送装置と同様の効果を得ることができる。
(第1の実施形態)
図1を参照して、本発明の第1の実施形態に係るデータ伝送システムの構成について説明する。なお、図1は、当該データ伝送システムの構成を示すブロック図である。また、説明を簡単にするために、2つのデータ伝送装置1aおよび1bが伝送路2abを介して接続された態様を用いて当該データ伝送システムを説明する。
図1において、上記データ伝送システムは、データ伝送装置1aおよび1bと、伝送路2abとを含んでいる。なお、それぞれデータ伝送装置1aおよび1bが本発明のデータ伝送装置に相当する。データ伝送装置1aは、送受信部11a、遅延時間検出部12a、無信号期間検出部13a、待ち時間設定部14a、比較部15a、データ入出力部16a、記憶部17a、および帯域検出部18aを備えている。データ伝送装置1bは、送受信部11b、遅延時間検出部12b、無信号期間検出部13b、待ち時間設定部14b、比較部15b、データ入出力部16b、記憶部17b、および帯域検出部18bを備えている。送受信部11aおよび11bは、それぞれインターフェースで構成される。また、記憶部17aおよび17bは、それぞれメモリ等の記憶装置で構成される。また、他のデータ伝送装置1aおよび1bを構成する構成要素は、一般的なコンピュータ(マイクロコンピュータ)等で構成される。また、データ伝送装置1aおよび1bの間の伝送距離が長く、データ伝送システムに適応するデジタルインタフェースとしてIEEE1394b−2002規格を用いる場合、伝送路2abには光ファイバを用いる。そして、データ伝送装置1aの送受信部11aと、データ伝送装置1bの送受信部11bとが、伝送路2abを介して接続される。
データ伝送装置1aおよび1bの間では、伝送路2abを介して、周期的な伝送が要求されるデータ信号(以下、リアルタイムデータと記載する)と、単発的に発生する非同期なデータ信号(以下、単発データと記載する)とが時間多重されてデータ伝送が行われる。このとき、送受信部11aは、伝送路2abへデータ信号を送信し、送受信部11bが伝送路2abからのデータ信号を受信する。また、送受信部11bは、伝送路2abへデータ信号を送信し、送受信部11aが伝送路2abからのデータ信号を受信する。
上記データ伝送システムは、デジタルインタフェースとして例えばIEEE1394規格が適応される。上述したように、IEEE1394規格は、映像や音声等の周期的な伝送が要求するデータ信号(リアルタイムデータ)と、制御信号や静止画等の単発的に発生する非同期なデータ信号(単発データ)との両方を伝送できる特徴を有している。IEEE1394規格のデータ伝送方法におけるデータ信号タイミングは、図6の上段図で示したものと同様であり、詳細な説明を省略する。また、当該データ伝送システムは、装置間の伝送距離が長い場合に対応するため、例えば、IEEE1394b−2002規格を適用する。なお、データ伝送装置1aおよび1bの構成要素が同一であるため、主にデータ伝送装置1aについて説明を行い、説明を具体的にするためにデータ伝送装置1aがデータ伝送システムの親局(ルート)に設定された一例を用いる。以下、図1および図2を参照して、上記データ伝送システムにおけるデータ伝送方法を説明しながら、各構成要素の動作について説明する。なお、図2は、当該データ伝送方法の動作を説明するためのフローチャートである。
図1および図2において、データ伝送装置1aおよび/または1bが伝送路2abに接続、あるいはそれぞれのデータ伝送装置1aおよび1bの電源がオンされる(ステップS1)。次に、データ伝送装置1aおよび1b間のデータ伝送に要する伝送遅延時間の検出が行われ(ステップS2)、処理を次のステップS3へ進める。
上記ステップS2では、遅延時間検出部12aが送受信部11aへ伝送遅延時間を検出するための制御信号を出力する。このとき、遅延時間検出部12aは、制御信号を出力した時刻の情報を保持する。上記制御信号は、送受信部11aから伝送路2abへ送信され、データ伝送装置1bの送受信部11bで受信される。送受信部11bは、受信した制御信号を遅延時間検出部12bへ出力する。次に、遅延時間検出部12bは、出力された制御信号を受信した後、当該制御信号に対する応答信号を送受信部11bへ出力する。上記応答信号は、送受信部11bから伝送路2abへ送信され、データ伝送装置1aの送受信部11aで受信される。送受信部11aは、受信した応答信号を遅延時間検出部12aへ出力する。
次に、遅延時間検出部12aは、上記制御信号を出力した時刻と、応答信号を受信した時刻とを比較することで、データ伝送装置1aおよび1b間の伝送遅延時間を検出する。検出された伝送遅延時間は、記憶部17aに出力される。なお、3つ以上のデータ伝送装置1を備えるデータ伝送システムの場合、それぞれ検出した伝送遅延時間が記憶部17aへ出力される。記憶部17aは、出力された伝送遅延時間の情報を格納し、必要に応じて待ち時間設定部14aへ出力する。
ステップS3において、各データ伝送装置1aおよび1bが伝送路2abの無信号期間を検出しデータ伝送を開始するまでの待ち時間を、上記ステップS2で検出された伝送遅延時間より長く設定することができるか否かを判断する。例えば、待ち時間は、ギャップカウント数で設定され、設定可能なギャップカウント数の範囲以内で伝送遅延時間より長く待ち時間を設定できるか否かを判断する。そして、上記待ち時間が上記伝送遅延時間以上に設定することが可能であると判断された場合、各データ伝送装置1aおよび1b間で伝送されるリアルタイムデータの伝送に必要な帯域を確保できるように、上記待ち時間が設定できるか否かを判断する(ステップS4)。なお、3つ以上のデータ伝送装置1を備えるデータ伝送システムの場合、それぞれ記憶部17aに格納された伝送遅延時間に対して判断される。そして、上記ステップS3において、上記待ち時間が上記伝送遅延時間以上に設定することが不可能であると判断された場合、処理を次のステップS8に進める。また、上記ステップS4において、上記待ち時間がリアルタイムデータの伝送に必要な帯域を確保できると判断された場合、処理を次のステップS5に進める。一方、上記ステップS4において、上記待ち時間がリアルタイムデータの伝送に必要な帯域を確保できないと判断された場合、処理を次のステップS9に進める。
上記ステップS3およびS4における各データ伝送装置1aおよび1bの動作を説明する。データ入出力部16aおよび16bが装置間でデータの送受信を行う際、当該データが送受信部11aおよび11bを介してデータ伝送される。データ入出力部16aおよび16bが入出力するデータは、上述したリアルタイムデータや単発データである。上記リアルタイムデータを送信するデータ伝送装置は、データ伝送に先立って予め使用する時間的な帯域を確保するための制御信号を送信する。上記制御信号は、送受信部11aおよび11bや伝送路2abを介して、帯域検出部18aおよび18bに入力される。このとき、データ伝送装置1aの帯域検出部18aは、上記制御信号が示すリアルタイムデータの伝送に必要な帯域を計算する。そして、帯域検出部18aは、待ち時間設定部14aに計算結果を出力する。待ち時間設定部14aは、記憶部17aに格納された伝送遅延時間以上であり、かつ帯域検出部18aから出力された計算結果に基づいて、リアルタイムデータの伝送が確保できるように待ち時間を設定し、比較部15aへ待ち時間の情報を出力する。
図3を参照して、待ち時間設定部14aが行う上記待ち時間を設定する際の具体例を説明する。図6を用いて説明したように、例えばIEEE1394規格が適用されたデータ伝送システムは、リアルタイムデータおよび単発データを周期的に伝送しており、その周期(サイクルスタートパケットCSPが伝送される間隔)が時間T(IEEE1394規格においては125μs)である。ここで、サイクルスタートパケットCSPの伝送帯域(時間)を時間T1とする。データ伝送装置1aの帯域検出部18aが計算した、リアルタイムデータの伝送に必要な伝送帯域(図3では、アイソクロナスデータID1〜ID3およびそれらのアイソクロナスギャップIG;アイソクロナス転送の帯域)を時間T2とする。上記単発データの伝送に必要な最大の伝送帯域(図3では、アシンクロナスデータAD、アックナレッジギャップAG、およびアックナレッジパケットAP;アシンクロナス転送の帯域)を時間T3とする。そして、待ち時間設定部14aが設定する待ち時間(図3では、サブアクションギャップSGとアックナレッジパケットAPおよびサイクルスタートパケットCSPの間とに設定される無信号期間に対する待ち時間)を時間T4とする。この場合、周期時間Tの中に全ての時間T1〜T4を含める必要がある。したがって、
T≧T1+T2+T3+T4×2
を満たす必要がある。すなわち、待ち時間設定部14aが設定する待ち時間T4は、記憶部17aに格納された伝送遅延時間以上(つまり、設定可能なギャップカウント数の範囲以内で伝送遅延時間より長く待ち時間を設定できるか)であり、かつ
T4≦{T−(T1+T2+T3)}/2
を満たすように設定される。
このように、データ伝送システムでは、上記ステップS5で機器間を伝送するリアルタイムデータのデータ伝送に必要な帯域を確保できるように待ち時間を設定する。したがって、ステップS6において、データ伝送装置1aおよび1bは、リアルタイムデータおよび単発データを時間多重してデータ伝送可能となる。そして、データ伝送装置1aおよび1bは、装置間のデータ信号の伝送を開始し(ステップS7)、当該フローチャートによる処理を終了する。
上記ステップS7において装置間のデータ伝送を行うとき、データ伝送装置1aおよび1bは、リアルタイムデータおよび単発データを時間的に多重してデータ伝送を行う。例えば、データ伝送装置1aの無信号期間検出部13aは、伝送路2abの無信号期間を検出する。このとき、比較部15aは、無信号期間検出部13aで検出された無信号期間と、待ち時間設定部14aで設定した待ち時間とを比較する。そして、比較部15aは、上記無信号期間が待ち時間より長くなると、データ入出力部16aにリアルタイムデータまたは単発データの出力を許可する信号を出力する。そして、データ入出力部16aは、送受信部11aにデータを出力し、データ伝送が開始される。データ伝送装置1aおよび1bが、互いにデータ伝送する動作は、上述した背景技術と同様であるため、詳細な説明を省略する。
一方、上記ステップS4において、上記待ち時間がリアルタイムデータの伝送に必要な帯域を確保できないと判断された場合、待ち時間設定部14aは、記憶部17aに格納された伝送遅延時間以上で待ち時間を設定する(ステップS9)。ここでは、データ伝送装置1aおよび1bは、単発データのデータ伝送が可能となる(ステップS10)。つまり、装置間の接続は可能であるが、リアルタイムデータの伝送は保証されない。そして、データ伝送装置1aおよび1bは、装置間のデータ信号の伝送を開始し(ステップS7)、当該フローチャートによる処理を終了する。なお、上記ステップS10を経たステップS7における各構成要素の動作は、上述したステップS5を経た動作と同様である。なお、比較部15aは、上記無信号期間が待ち時間より長くなると、データ入出力部16aに単発データのみを出力を許可する信号を出力して、単発データのみの伝送を行ってもかまわない。
また、上記ステップS3において、上記待ち時間が上記伝送遅延時間以上に設定することが不可能であると判断された場合、装置間のデータ伝送を不可とし(ステップS8)、当該フローチャートによる処理を終了する。
上述したように、従来のデータ伝送方法では、待ち時間が伝送遅延時間以上、かつ設定可能なギャップカウント数の範囲内を条件とした任意の値(例えば、最大値や固定値)で設定されていた。これに対して、第1の実施形態に係るデータ伝送システムによれば、データ伝送装置間の伝送遅延時間以上で、かつ周期的な伝送が要求されるデータ信号の帯域を確保できるように待ち時間を設定することで、周期的な伝送が要求されるデータ信号と単発的に発生する非同期なデータ信号とを時間的に多重して長距離伝送することが可能となる。
なお、上述した説明では、機器接続または電源ON後に、データ伝送装置1aおよび1b間の伝送遅延時間を測定し、リアルタイムデータを伝送するのに必要な帯域を計算して、待ち時間を設定したが、他の態様によって待ち時間を設定してもかまわない。例えば、ネットワークの構成が変化しないデータ伝送システムにおいては、データ伝送装置間の伝送遅延時間を予め測定または計算によって求めておくことが可能であり、この伝送遅延時間の情報を予め記憶部に格納しておくこともできる。また、リアルタイムデータを伝送するのに必要な帯域についても、予め測定あるいは計算によって求めておくことが可能であり、この帯域の情報を予め記憶部に格納しておくこともできる。したがって、データ伝送装置1aおよび1b間の伝送遅延時間を遅延時間検出部12aまたは12bで検出せず、帯域検出部18aまたは18bでリアルタイムデータを伝送するのに必要な帯域を検出せずに、予め求めた待ち時間を記憶部17aおよび17bに入力することができる。この場合、図1で示したデータ伝送装置1aの遅延時間検出部12aおよび帯域検出部18aと、データ伝送装置1bの遅延時間検出部12bおよび帯域検出部18bとが不要となる。このように、待ち時間の設定に必要なデータを予め記憶部に格納しても、周期的な伝送が要求されるデータ信号と単発的に発生する非同期なデータ信号とを時間的に多重して、長距離伝送することが可能となる。
なお、上述した説明では、2台のデータ伝送装置がデータ伝送を行うときのデータ伝送方法について説明したが、3台以上のデータ伝送装置が接続されるネットワークにおいても同様に適用することができることは言うまでもない。
(第2の実施形態)
3台以上の機器を接続するネットワークにおいて、全ての機器が互いにデータ信号の送信およびそれに対する応答信号の送受信を行うネットワークもあれば、一部の機器間においてのみ、データ信号および応答信号の送受信を行うネットワークもある。図4に示すように、データ伝送装置10aおよび10b間と、データ伝送装置10bおよび10c間とは、それぞれデータ信号および応答信号の送受信が行われるが、データ伝送装置10aおよび10c間ではデータ信号および応答信号の送受信は行われないシステムを考える。この場合、データ伝送装置10aおよび10c間の伝送遅延時間が最長となるが、実際にはデータ伝送装置10aおよび10c間ではデータ信号および応答信号の送受信を行わないため、当該伝送遅延時間以上の待ち時間を設定すると、不要な無信号期間を生じることになる。第2の実施形態では、このようなデータ伝送システムにおいて、効率的な待ち時間を設定する。
図4および図5を参照して、本発明の第2の実施形態に係るデータ伝送システムの構成について説明する。なお、図4は当該データ伝送システムの全体概略を示すブロック図であり、図5は、当該データ伝送システムの一部の構成を示すブロック図である。また、説明を簡単にするために、3つのデータ伝送装置10a〜10cが接続された態様を用いて当該データ伝送システムを説明する。また、図5においては、データ伝送装置10cを省略し、データ伝送装置10aおよび10bの構成を示している。
図4において、当該データ伝送システムは、データ伝送装置10a〜10cおよび伝送路2abおよび2bcを備えている。そして、データ伝送装置10aおよび10bが伝送路2abを介して接続され、データ伝送装置10bおよび10cが伝送路2bcを介して接続されている。なお、データ伝送装置10aおよび10b間と、データ伝送装置10bおよび10c間とは、それぞれデータ信号および応答信号の送受信が行われるが、データ伝送装置10aおよび10c間ではデータ信号および応答信号の送受信は行われない。
図5において、データ伝送装置10aは、送受信部11a、遅延時間検出部12a、無信号期間検出部13a、待ち時間設定部14a、比較部15a、データ入出力部16a、記憶部17a、帯域検出部18a、および機器指定部19aを備えている。データ伝送装置10bは、送受信部11b、遅延時間検出部12b、無信号期間検出部13b、待ち時間設定部14b、比較部15b、データ入出力部16b、記憶部17b、帯域検出部18b、および機器指定部19bを備えている。なお、上述したようにデータ伝送装置10cの図示を省略している。データ伝送装置10bの送受信部11bは、データ伝送装置10aの送受信部11aと伝送路2abを介して接続されており、さらに、データ伝送装置10cの送受信部11c(図示せず)と伝送路2bcを介して接続されている。
なお、上述した第1の実施形態と比較すると、第2の実施形態のデータ伝送装置10a〜10cは、機器指定部19a〜19cが追加されている。他の構成要素は、第1の実施形態と同様であるため、同一の構成要素には同一の参照符号を付して、詳細な説明を省略する。
例えば、データ伝送装置10aがデータ伝送システムの親局(ルート)に設定されている場合、機器指定部19aは、互いにデータ信号とそれに対する応答信号との送受信を行うデータ伝送装置10a〜10cの組合わせを指定する信号を遅延時間検出部12aへ出力する。図4で示したデータ伝送システムの場合、機器指定部19aは、上記送受信に対して、データ伝送装置10aおよび10b間と、データ伝送装置10bおよび10c間とを指定する信号を遅延時間検出部12aへ出力する。そして、遅延時間検出部12aは、指定されたデータ伝送装置の組に対して、伝送遅延時間の情報を記憶部17aに出力する。
また、機器指定部19a〜19cが、それぞれデータ信号とそれに対する応答信号との送受信を行う相手のデータ伝送装置を指定する信号を遅延時間検出部12a〜12cへ出力してもかまわない。この場合、機器指定部19aは、上記送受信を行う相手としてデータ伝送装置10bを指定する。機器指定部19bは、上記送受信を行う相手としてデータ伝送装置10aおよび10cを指定する。そして、機器指定部19cは、上記送受信を行う相手としてデータ伝送装置10bを指定する。
次に、データ伝送装置10aがデータ伝送システムの親局(ルート)に設定された一例を用いて、第2の実施形態に係るデータ伝送システムにおけるデータ伝送方法を説明する。なお、図2を用いて説明した第1の実施形態と比較して、当該データ伝送方法は、ステップS2の動作が異なる。したがって、ここでは動作が異なるステップS2の動作のみを説明し、他のステップの動作説明を省略する。
第2の実施形態におけるステップS2では、互いにデータ伝送を行うデータ伝送装置10a〜10c間において、それぞれデータ伝送に要する伝送遅延時間の検出が行われ、処理を次のステップS3へ進める。まず、遅延時間検出部12aが送受信部11aへ伝送遅延時間を検出するための制御信号を出力する。このとき、遅延時間検出部12aは、制御信号を出力した時刻の情報を保持する。上記制御信号は、送受信部11aから伝送路2abおよび2bcへ送信され、データ伝送装置10bおよび10cの送受信部11bおよび11cでそれぞれ受信される。送受信部11bおよび11cは、それぞれ受信した制御信号を遅延時間検出部12bおよび12cへ出力する。次に、遅延時間検出部12bおよび12cは、出力された制御信号を受信した後、それぞれ当該制御信号に対する応答信号を送受信部11bおよび11cへ出力する。上記応答信号は、送受信部11bおよび11cから伝送路2abおよび2bcへそれぞれ送信され、データ伝送装置10aの送受信部11aで受信される。送受信部11aは、受信した応答信号を遅延時間検出部12aへ出力する。
次に、遅延時間検出部12aは、データ伝送装置10bからの上記制御信号を出力した時刻と、応答信号を受信した時刻とを比較することで、データ伝送装置10aおよび10b間の伝送遅延時間を検出する。また、遅延時間検出部12aは、データ伝送装置10cからの上記制御信号を出力した時刻と、応答信号を受信した時刻とを比較することで、データ伝送装置10aおよび10c間の伝送遅延時間を検出する。
ここで、図4で示したように、データ伝送装置10aおよび10c間ではデータ伝送を行わず、データ伝送装置10aおよび10b間と、データ伝送装置10bおよび10c間とで、それぞれデータ信号および応答信号の送受信が行われる。このような組合わせを示す情報が、機器指定部19aから遅延時間検出部12aへ入力している。したがって、遅延時間検出部12aは、データ伝送装置10aおよび10b間の伝送遅延時間と、データ伝送装置10aおよび10c間の伝送遅延時間とを用いて、データ伝送装置10bおよび10c間の伝送遅延時間を算出する。例えば、遅延時間検出部12aは、単純にデータ伝送装置10aおよび10c間の伝送遅延時間からデータ伝送装置10aおよび10b間の伝送遅延時間を減算することによって、データ伝送装置10bおよび10c間の伝送遅延時間を算出する。そして、遅延時間検出部12aは、データ伝送装置10aおよび10b間と、データ伝送装置10bおよび10c間との伝送遅延時間を、それぞれ記憶部17aに出力する。記憶部17aは、出力された伝送遅延時間の組を示す情報をそれぞれ格納し、必要に応じて待ち時間設定部14aへ出力する。そして、以降の処理においては、記憶部17aに格納された伝送遅延時間の情報を用いて待ち時間が設定される。
このように、第2の実施形態に係るデータ伝送システムによれば、データ信号とその応答信号との送受信を行うデータ伝送装置間の伝送遅延時間のみを検出し、それらの伝送遅延時間に基づいて待ち時間が設定される。例えば、図4で示したデータ伝送システムでは、データ伝送装置10aおよび10c間の伝送遅延時間が最長となるが、実際にはデータ伝送装置10aおよび10c間ではデータ信号および応答信号の送受信を行わない。この場合、データ伝送装置10aおよび10c間の伝送遅延時間は考慮されない。したがって、余分な無信号期間を生じない待ち時間(データ伝送を行わないデータ伝送装置間の伝送遅延時間は考慮しない)を設定することが可能であるため、効率的な待ち時間を設定することができる。
本発明に係るデータ伝送装置およびデータ伝送方法は、周期的な伝送が要求されるデータ信号と単発的に発生する非同期なデータ信号とを時間的に多重して長距離伝送することが必要なデータ伝送システム等の用途に適用できる。
本発明の第1の実施形態に係るデータ伝送システムの構成を示すブロック図 図1のデータ伝送方法の動作を説明するためのフローチャート 図1の待ち時間設定部14aが行う具体例を説明するためのデータ信号タイミングを示す図 本発明の第2の実施形態に係るデータ伝送システムの全体概略を示すブロック図 図4のデータ伝送システムの構成を示すブロック図 IEEE1394規格のデータ伝送方法における横軸を時間tとしたデータ信号タイミングを示す図 従来のデータ伝送方法の動作を説明するためのフローチャート
符号の説明
1、10…データ伝送装置
11…送受信部
12…遅延時間検出部
13…無信号期間検出部
14…待ち時間設定部
15…比較部
16…データ入出力部
17…記憶部
18…帯域検出部
19…機器指定部
2…伝送路

Claims (4)

  1. 他の装置との間で、伝送路を介して周期的な伝送が要求される周期データ信号と単発的に発生する非同期な単発データ信号とを時間多重してデータ送受信するデータ伝送装置であって、
    前記伝送路を介して、他の装置との間で前記周期データ信号および前記単発データ信号を送受信する送受信部と、
    他の装置との間でデータ信号を送受信する際に必要な伝送遅延時間を検出する遅延時間検出部と、
    前記周期データ信号を送受信するための帯域を検出する帯域検出部と、
    前記伝送路を伝送するデータ信号における無信号期間を検出する無信号期間検出部と、
    前記無信号期間に対してデータ伝送を開始するまでの待ち時間を、前記遅延時間検出部で検出した伝送遅延時間以上で、かつ前記帯域検出部で検出した帯域を確保するように設定する待ち時間設定部と、
    前記待ち時間設定部で設定された待ち時間より前記無信号期間が長いとき、前記送受信部からのデータ伝送を開始する比較部とを備え
    前記伝送路には、所定の周期で発生する同期信号の間で前記周期データ信号および前記単発データ信号が一定サイクル単位で伝送され、
    前記待ち時間設定部は、前記周期をT、前記同期信号の伝送帯域をT1、前記帯域検出部で検出した前記周期データ信号を送受信するための帯域をT2、および前記単発データ信号を送受信するための帯域をT3としたとき、前記無信号期間に対して前記単発データ信号の伝送を開始するまでの待ち時間T4を、
    T4≦{T−(T1+T2+T3)}/2
    で設定することによって、前記帯域検出部で検出した帯域を確保するように当該待ち時間T4を設定することを特徴とする、データ伝送装置。
  2. 前記帯域検出部で検出する前記周期データ信号を送受信するための帯域は、IEEE1394規格におけるアイソクロナス転送の帯域であり、
    前記単発データ信号送受信するための帯域は、IEEE1394規格におけるアシンクロナス転送の帯域であり、
    前記同期信号の伝送帯域は、IEEE1394規格におけるサイクルスタートパケットの伝送帯域であることを特徴とする、請求項に記載のデータ伝送装置。
  3. 複数の装置間で、伝送路を介して周期的な伝送が要求される周期データ信号と単発的に発生する非同期な単発データ信号とを時間多重してデータ送受信するデータ伝送方法であって、
    複数の装置間でそれぞれデータ信号を送受信する際に必要な伝送遅延時間を検出する遅延時間検出ステップと、
    少なくとも1つの装置が前記周期データ信号を送受信するための帯域を検出する帯域検出ステップと、
    前記伝送路を伝送するデータ信号における無信号期間を検出する無信号期間検出ステップと、
    前記無信号期間に対してデータ伝送を開始するまでの待ち時間を、前記遅延時間検出ステップで検出した伝送遅延時間以上で、かつ前記帯域検出ステップで検出した帯域を確保するように設定する待ち時間設定ステップと、
    前記待ち時間設定ステップで設定された待ち時間より前記無信号期間が長いとき、少なくとも1つの装置がデータ伝送を開始する伝送開始ステップとを含み、
    前記伝送路には、所定の周期で発生する同期信号の間で前記周期データ信号および前記単発データ信号が一定サイクル単位で伝送され、
    前記待ち時間設定ステップは、前記周期をT、前記同期信号の伝送帯域をT1、前記帯域検出ステップで検出した前記周期データ信号を送受信するための帯域をT2、および前記単発データ信号を送受信するための帯域をT3としたとき、前記無信号期間に対して前記単発データ信号の伝送を開始するまでの待ち時間T4を、
    T4≦{T−(T1+T2+T3)}/2
    で設定することによって、前記帯域検出ステップで検出した帯域を確保するように当該待ち時間T4を設定することを特徴とする、データ伝送方法。
  4. 前記帯域検出ステップで検出する前記周期データ信号を送受信するための帯域は、IEEE1394規格におけるアイソクロナス転送の帯域であり、
    前記単発データ信号送受信するための帯域は、IEEE1394規格におけるアシンクロナス転送の帯域であり、
    前記同期信号の伝送帯域は、IEEE1394規格におけるサイクルスタートパケットの伝送帯域であることを特徴とする、請求項に記載のデータ伝送方法。
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