JP3396021B2 - チューブレスタイヤ - Google Patents

チューブレスタイヤ

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JP3396021B2
JP3396021B2 JP00091398A JP91398A JP3396021B2 JP 3396021 B2 JP3396021 B2 JP 3396021B2 JP 00091398 A JP00091398 A JP 00091398A JP 91398 A JP91398 A JP 91398A JP 3396021 B2 JP3396021 B2 JP 3396021B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に自動二輪車用
タイヤとして好適に使用でき、タイヤ/リム間のエアー
シール性を向上しうる空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】近
年、タイヤの軽量化、メンテナンス性の簡便さなどの観
点から、自動二輪車用タイヤにおいても、タイヤ内腔面
に耐空気透過性のインナーライナゴム層を内貼りしたチ
ューブレスのものが多用されている。
【0003】このものは、図5に示すように、ビード底
面a1がリムbのリムシートb1に、又ビード外側面a
2がリムフランジb2にそれぞれ圧接することによっ
て、タイヤ/リム間のエアーシール性が確保されてい
る。
【0004】しかしながら、タイヤは、一般に、レバー
を用いてリム組する際、図6に示すように、ビードコア
cが折れ曲がる所謂ベントビードc1が発生しやすく、
又カーカスdおよびチェーファ(図示しない)などの周
方向両端がオーバーラップするジョイント部d1ではコ
ア下で段差状となり、それぞれリムシートb1との圧接
力を不均一化する。
【0005】しかも自動二輪車用タイヤでは、特に、乗
用車用タイヤに比してリムとの接触面積が小であり、か
つビードコアcのワイヤ本数が少なくリムとの嵌合力が
弱いにも係わらず、旋回時に大きなキャンバースラスト
が働くなど、リムから外そうとする横力が頻度高く作用
する。その結果、ビード外側面a2とリムフランジb2
との密着性を損ねるとともに、前記圧接力の不均一化が
大きく影響し、タイヤ/リム間のエアーシール性を著し
く低下させるという問題がある。
【0006】タイヤでは、前記図5に示すように、ビー
ド部をリムに確実に嵌合させるため、ビード部のヒール
面部a3をリムヒールb3より大きい曲率半径の円弧で
形成し、この部位a3、b3間に隙間gを設けることが
必要であり、本発明は、この隙間gに着目して達成され
た。
【0007】すなわち本発明は、前記ヒール面部にシー
ルリング状の凸条を設けることを基本として、該凸条の
弾性変形によって前記隙間の一部を閉止することがで
き、リム組性、嵌合性を損ねることなく、タイヤ/リム
間のエアーシール性を向上しうるチューブレスタイヤの
提供を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本願請求項1に係る発明は、チューブレスタイヤで
あって、リムのリムシートに着座するビード底面部とリ
ムのリムフランジにより支持されるビード外側面部との
間を円弧状のヒール面部で継いだビード部の前記ヒール
面部に、タイヤ周方向に連続してのびる凸条を形成する
ともに、前記リムは前記リムシートと、リムフランジと
の間にリムヒール部を有し、かつ前記ヒール面部の曲率
半径R1を、前記リムヒール部の曲率半径R2よりも大
とし、しかも前記凸条は、タイヤとリムとを組み込んだ
際にはリムの仮想輪郭線L1を越えることとなる突出長
さの突出部を有することにより、このタイヤとリムとの
組み込み状態においてはこの突出部によって前記凸条が
リムとの間で圧接、弾性変形してエアーシール性を発揮
するとともに、前記凸条は、前記ビード底面部を延長し
た仮想線を越えることなく形成されたことを特徴として
いる。
【0009】なお前記凸条は、シール性の観点から、断
面半円弧状に形成することが好ましく、特にその曲率半
径を0.5〜1.0mmとするのがよい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
示例とともに説明する。図1は、空気入りタイヤ1(以
下タイヤ1という)が自動二輪車用タイヤである場合を
示し、タイヤ1は、トレッド部2と、その両端からタイ
ヤ半径方向内方にのびるサイドウォール部3と、各サイ
ドウォール部3のタイヤ半径方向内方端に位置するビー
ド部4とを具える。又前記ビード部4、4間にはカーカ
ス6が架け渡されるとともに、このカーカス6の半径方
向外側かつトレッド部2の内方にはベルト層7を設けて
いる。
【0011】なお前記トレッド部2は、トレッド巾がタ
イヤの最大巾となるように、タイヤ赤道Cからトレッド
端Teに向かって小さな曲率半径を有して凸円弧状に湾
曲してのび、これによりトレッド部2のキャンバー量を
十分に確保し、大きなバンク角での旋回走行を可能とし
ている。
【0012】又前記カーカス6は、トレッド部2からサ
イドウォール部3をへてビード部4のビードコア5の廻
りで内から外に折返される1枚以上、本例では2枚のカ
ーカスプライ6A、6Bからなり、各カーカスプライ6
A、6Bは、例えばナイロン、レーヨン、ポリエステル
等の有機繊維のカーカスコードをタイヤ赤道Cに対して
70〜90度の角度で配列している。
【0013】なお前記カーカス6のタイヤ内腔側の内面
には、耐空気透過性に優れるブチル系ゴム配合のインナ
ーライナゴム層9が、ビード部4、4間に亘って貼着さ
れる。
【0014】又前記ベルト層7は、ベルトコードをタイ
ヤ赤道Cに対して0〜30度の角度で配列した1枚以
上、本例では2枚のベルトプライ7A、7Bからなり、
ベルトコードとして、ナイロン、レーヨン、ポリエステ
ル、芳香族ポリアミド等の有機繊維コード、或いはスチ
ールコードが用いられる。
【0015】次に前記ビード部4の子午断面の輪郭形状
を説明する。図2に示すように、輪郭形状において、ビ
ード部4は、リム20のリムシート21に着座するビー
ド底面部11と、リムフランジ22により支持されるビ
ード外側面部12と、このビード底面部11とビード外
側面部12との間を継ぐ円弧状のヒール面部13とを具
える。
【0016】なおリム20では、図2、図4(A) にMT
タイプを示すように、ウエル部24の両端に、リムシー
ト21を介してリムフランジ22を一体に具え、又リム
シート21とリムフランジ22との間には、前記ヒール
面部13に相当するリムヒール部23を設けている。J
ATMAの規定においては、前記リムシート21は、5
±1度の角度αで傾斜するとともに、前記リムヒール部
23は、2.5mm以下(WMタイプでは3.0mm以
下、LFタイプでは2.0mm以下)の曲率半径R2で
湾曲する。又リムフランジ22は、前記リムヒール部2
3と接する下端Pから略半径方向外方向かってタイヤ軸
とは略直角にのびる立片部22Bを介して滑らかに湾曲
する主部22Aを設けている。なおWMタイプでは、図
4(B) に示すように、リムシート21の角度αを、実質
的に0度としている。
【0017】他方、タイヤ1では、前記ビード底面部1
1を、前記リムシート21の前記角度αより5±2度程
度大な角度β1、例えば10度で傾斜させるとともに、
その先端部分(トウ部分)では、さらに7±2度程度大
きな角度β2、例えば17度で傾斜させ、リムシート2
1との接触性および圧接力を高めている。又前記ビード
外側面部12は、前記リムフランジ22と略同形をな
し、前記ヒール面部13に接する下端Qから、タイヤ軸
と略直角な立片部12Bを介して凹状に湾曲する主部1
2Aを設けている。
【0018】又前記ヒール面部13は、前述の如く、リ
ム20との嵌合を確実に行うために、リムヒール部23
の前記曲率半径R2より大きい曲率半径R1の凸円弧か
らなり、本例では、該曲率半径R1を3.0〜5.0m
m程度、例えば前記曲率半径R2より1.0〜2.0m
m程度大な3.5mm程度に設定している。
【0019】そしてこのヒール面部13に、タイヤ周方
向に連続してのびる小高さの凸条15を形成している。
【0020】該凸条15は、図3に拡大して示すよう
に、タイヤ1とリム20とを組み込んだ際には、リム2
0の仮想輪郭線L1を越えることとなる突出長さの突出
部15A(斜線で示す)を有している。かかる突出部1
5Aを有することにより、このタイヤ1とリム20との
組み込み状態においては、この突出部15Aが前記仮想
輪郭線L1よりもビード部側に押し込められることによ
り、凸状15はリム20との間で圧接、弾性変形してエ
アーシール性を発揮する。なお凸条15は、断面半円弧
状を有することが好ましく、これによりリム20から受
ける圧力方向に影響することなく自在に弾性変形させう
る。又凸条15の高さH、およびゴムボリュームが過大
な時にはリムとの嵌合性を阻害し、かつリム組時にリム
シート21と擦れて、掛け亀裂などの損傷を受けやす
い。従って、凸条15の高さH、或いは曲率半径R3は
0.5〜1.0mm程度とするのがよい。
【0021】特にリムシート21との擦れからいえば、
凸条15は、前記ビード底面部11を延長した仮想線L
2を越えることなく、すなわち仮想線L2より内に控え
て形成され、さらには凸条15を、ヒール面部13の中
点よりタイヤ半径方向外側に設けることが好ましい。
【0022】なお凸条15は、要求により、例えば断面
略三角形状など種々の形状を採用することもでき、又複
数本、例えば2〜3本程度形成しても良い。
【0023】本願のタイヤは、エアーシール性に劣る自
動二輪車用タイヤにおいて、特に優れた効果を発揮する
が、例えば乗用車用タイヤなど種々な目的のチューブレ
スタイヤとして形成しうる。
【0024】
【実施例】タイヤサイズが180/55ZR17であり
かつ図1〜3に示す基本構成を有するタイヤを、表1の
仕様で試作するとともに、各試供タイヤにおけるタイヤ
のエアーシール性をテストした。
【0025】エアーシール性は、試供タイヤを、標準リ
ム(MT5.50×17)、標準内圧(225kp
a)、荷重(3000N)の条件下で、ドラム上を走行
距離2000kmまで走行させ、走行後のタイヤからの
空気漏れを、石鹸水をリムとタイヤの隙間に入れて気泡
が発生するがどうかの目視によって判断した。
【0026】
【表1】
【0027】
【発明の効果】叙上の如く本発明は、ヒール面部にシー
ルリング状の凸条を設けているため、この凸条の弾性変
形によってリムとの間を効果的に閉止することができ、
リム組性、嵌合性を損ねることなく、タイヤ/リム間の
エアーシール性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のタイヤの断面図である。
【図2】そのビード部を拡大して示す展開図である。
【図3】凸条をさらに拡大して示す線図である。
【図4】(A) 、(B) は自動二輪車用のリムの輪郭形状を
示す線図である。
【図5】従来技術を説明するリム組状態のタイヤのビー
ド部の断面図である。
【図6】エアー漏れの原因の一つを説明する斜視図であ
る。
【符号の説明】
4 ビード部 11 ビード底面部 12 ビード外側面部 13 ヒール面部 15 凸条 20 リム 21 リムシート 22 フランジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−169727(JP,A) 特開 平9−164821(JP,A) 特開 平7−69012(JP,A) 特開 平2−241808(JP,A) 特開 平8−216633(JP,A) 特開 平7−61214(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60C 15/02,15/024

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リムのリムシートに着座するビード底面部
    とリムのリムフランジにより支持されるビード外側面部
    との間を円弧状のヒール面部で継いだビード部の前記ヒ
    ール面部に、タイヤ周方向に連続してのびる凸条を形成
    するともに、 前記リムは前記リムシートと、リムフランジとの間にリ
    ムヒール部を有し、かつ前記ヒール面部の曲率半径R1
    を、前記リムヒール部の曲率半径R2よりも大とし、 しかも前記凸条は、タイヤとリムとを組み込んだ際には
    リムの仮想輪郭線L1を越えることとなる突出長さの突
    出部を有することにより、このタイヤとリムとの組み込
    み状態においてはこの突出部によって前記凸条がリムと
    の間で圧接、弾性変形してエアーシール性を発揮すると
    ともに、 前記凸条は、前記ビード底面部を延長した仮想線を越え
    ることなく形成されたことを特徴とするチューブレスタ
    イヤ。
  2. 【請求項2】前記凸条は、断面半円弧状をなすことを特
    徴とする請求項1記載のチューブレスタイヤ。
  3. 【請求項3】前記凸条の曲率半径は、0.5〜1.0m
    mであることを特徴とする請求項2記載のチューブレス
    タイヤ。
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