JP3395987B2 - 樹脂組成物、レジストインキ組成物及びその硬化物 - Google Patents

樹脂組成物、レジストインキ組成物及びその硬化物

Info

Publication number
JP3395987B2
JP3395987B2 JP29380393A JP29380393A JP3395987B2 JP 3395987 B2 JP3395987 B2 JP 3395987B2 JP 29380393 A JP29380393 A JP 29380393A JP 29380393 A JP29380393 A JP 29380393A JP 3395987 B2 JP3395987 B2 JP 3395987B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
unsaturated group
resin
parts
compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP29380393A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07126337A (ja
Inventor
実 横島
哲男 大久保
数則 笹原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Kayaku Co Ltd filed Critical Nippon Kayaku Co Ltd
Priority to JP29380393A priority Critical patent/JP3395987B2/ja
Publication of JPH07126337A publication Critical patent/JPH07126337A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3395987B2 publication Critical patent/JP3395987B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Non-Metallic Protective Coatings For Printed Circuits (AREA)
  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)
  • Epoxy Resins (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な不飽和基含有ポ
リカルボン酸樹脂を用いた樹脂組成物、レジストインキ
組成物及びその硬化物に関する。更に詳しくはプリント
配線板製造の際のソルダーレジストや無電解メッキレジ
スト等に使用できる希アルカリ水溶液で現像が可能で、
密着性、半田耐熱性、無電解金メッキ耐性、電解腐食耐
性等に優れた硬化物を与え、レジストイキに適した樹脂
組成物及びその硬化物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、省資源、省エネルギー、作業性向
上、生産性向上等の理由により各種分野において紫外線
硬化型組成物が多用されてきている。プリント配線基板
加工分野においても同様の理由によりソルダーレジスト
インキ、マーキングインキ等種々のインキが従来の熱硬
化型組成物から紫外線硬化型組成物へと移行した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】プリント配線基板のレ
ジストパターン形成法には、スクリーン印刷法が多く用
いられてきたが、スクリーン印刷法によるときには、多
くの場合、印刷時のブリード、にじみ、或は、ダレとい
った現象が発生し、これがために最近のプリント配線板
の高密度化、部品の表面実装化に対応しきれなくなって
いる。こうした課題を解決するために、ドライフィルム
型のフォトレジストや液状フォトソルダーレジストが開
発されている。ドライフィルム型のフォトレジストの場
合、熱圧着の際に気泡を生じ易く、耐熱性や密着性にも
不安があり、また高価格である等の問題がある。一方、
液状フォトソルダーレジストとしては、例えば特開昭6
0−208337号公報、特開昭61−59447号公
報等には、ノボラック型エポキシ樹脂のアクリル酸との
部分反応物を主体とするソルダーレジストインキ組成物
が提案されている。しかしながら、これらのインキ組成
物は、いずれも現像時に1,1,1−トリクロルエタ
ン、トリクロルエチレン、トルエン、シクロヘキサノン
等の有機溶剤を使用しなければならないため、作業環境
や経済性の点で問題があった。又、これら有機溶剤によ
る問題を解決するために希アルカリ水溶液で現像できる
ものが提案されている。例えば、特公平1−54390
号公報にはノボラック型エポキシ樹脂とアクリル酸の反
応物と多塩基酸無水物の反応生成物を主体とするレジス
トインキ組成物が開示している。
【0004】しかしながら、このレジストインキ組成物
は、希アルカリ水溶液での現像を問題なく行うために、
ノボラック型エポキシ樹脂とアクリル酸の反応物と多塩
基無水物の反応生成物の酸価を比較的に高くしなければ
ならず、特性上、問題であることや溶剤の乾燥時間を短
かくしなければならないこと、基板にインキ組成物を塗
布し溶剤を乾燥後、長く放置すると未露光部分が希アル
カリ水溶液で現像した場合、全く現像できなくなったり
するため工程上から問題となっている。又、その硬化物
は無電解金メッキ耐性、電解腐食耐性等が不十分であり
問題である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の課
題を解決するため鋭意研究した結果、新規な不飽和基含
有ポリカルボン酸樹脂を開発し、この樹脂を主成分とし
て用いることにより、溶剤の乾燥時間を長くしても希ア
ルカリ水溶液での現像が可能であり、密着性、半田耐熱
性、無電解金メッキ耐性、電解腐食耐性等に優れた硬化
物を与える樹脂組成物及びその硬化物を提供することに
成功した。
【0006】即ち、本発明の1つは、1分子中に少くと
も2個以上のエポキシ基を有するエポキシ化合物(a)
と1分子中に少くとも1個のイミド基を有するモノカル
ボン酸化合物(b)と不飽和基含有モノカルボン酸化合
物(c)の反応物(1)と多塩基酸無水物(d)との反
応物である不飽和基含有ポリカルボン酸樹脂(A)を含
有することを特徴とする樹脂組成物、レジストインキ組
成物及びその硬化物に関する。
【0007】又、本発明のもう1つは、1分子中に少く
とも2個以上のエポキシ基を有するエポキシ化合物
(a)と1分子中に少くとも1個のイミド基を有するモ
ノカルボン酸化合物(b)と不飽和基含有モノカルボン
酸化合物(c)の反応物(1)と多塩基酸無水物と不飽
和基含有モノイソシアネート(e)との反応物である不
飽和基含有ポリカルボン酸ウレタン樹脂(A′)を含有
することを特徴とする樹脂組成物、レジストインキ組成
物及びその硬化物に関する。
【0008】本発明の不飽和基含有ポリカルボン酸樹脂
(A)は、1分子中に少くとも2個以上のエポキシ基を
有するエポキシ化合物(a)と1分子中に少くとも1個
のイミド基を有するモノカルボン酸化合物(b)と不飽
和基含有モノカルボン酸化合物(c)を反応させ得られ
た反応物(1)と多塩基酸無水物(d)を反応させるこ
とにより得ることができる。
【0009】1分子中に少くとも2個以上のエポキシ基
を有するエポキシ化合物(a)の具体例としては、例え
ば、ノボラック型エポキシ樹脂(例えば、フェノール、
クレゾール、ハロゲン化フェノール及びアルキルフェノ
ール等のフェノール類とホルムアルデヒドとを酸性触媒
下で反応して得られるノボラック類とエピクロルヒドリ
ン及び/又はメチルエピクロルヒドリンとを反応させて
得られるもの等が挙げられるその市販品としては、日本
化薬(株)製、EOCN−103、EOCN−104
S、EOCN−1020、EOCN−1027、EPP
N−201、BREN−S;ダウケミカル社製、DEN
−431、DEN−439;大日本インキ化学工業
(株)製、N−730、N−770、N−865、N−
665、N−673、VH−4150等。)、ビスフェ
ノール型エポキシ樹脂(例えば、ビスフェノールA、ビ
スフェノールF、ビスフェノールS及びテトラプロムビ
スフェノールAなどのビスフェノール類とエピクロルヒ
ドリン及び/又はメチルエピクロルヒドリンとを反応さ
せて得られるものや、ビスフェノールAのジグリシジル
エーテルと前記ビスフェノール類の縮合物とエピクロル
ヒドリン及び/又はメチルエピクロルヒドリンとを反応
させ得られるもの等。その市販品としては、油化シェル
(株)製、エピコート1004、エピコート1002;
ダウケミカル社製、DER−330、DER−337
等。)、トリスフェノールメタン型エポキシ樹脂(例え
ば、トリスフェノールメタン、トリスクレゾールメタン
等とエピクロルヒドリン及び/又はメチルエピクロルヒ
ドリンとを反応させて得られるもの等。その市販品とし
ては、日本化薬(株)製、EPPN−501、EPPN
−502等。)、トリス(2,3−エポキシプロピル)
イソシアヌレート、ビフェニルジグリシジルエーテル、
その他、ダイセル化学工業(株)製、セロキサイド20
21;三井石油化学工業(株)製、エポミックVG−3
101;油化シェルエポキシ(株)製、E−1031
S;三菱ガス化学(株)製、TETRAD−X、TET
RAD−C;日本曹達(株)製、EPB−13、EPB
−27等の脂環式、アミノ基含有エポキシ樹脂、共重合
型エポキシ樹脂(例えば、グリシジルメタクリレートの
共重合体、グリシジルメタクリレートとスチレンをメチ
ルメタクリレートとスチレンの共重合体である日本油脂
(株)製、CP−50M、CP−50S、或は、グリシ
ジルメタクリレートとシクロヘキシルマレイミド等との
共重合体等)或はその他特殊な構造を有するエポキシ樹
脂等を挙げることができる。特に好ましいものとして
は、例えば、クレゾール・ノボラック型エポキシ樹脂、
フェノール・ノボラック型エポキシ樹脂等を挙げること
ができる。
【0010】次に、前記1分子中に少くとも1個のイミ
ド基を有するモノカルボン酸化合物(b)の具体例とし
ては、例えば、アミノ酢酸、2−アミノ−プロピオン
酸、3−アミノプロピオン酸、(4−アミノメチル)シ
クロヘキサン−1−カルボン酸、2−アミノイソ酪酸1
2−アミノドデカン酸、6−アミノ−n−カプロン酸、
p−アミノ安息香酸、1−アミノ−2−シクロヘキサン
カルボン酸、2−アミノ−3−メチル安息香酸、2−ア
ミノ−4−クロロ安息香酸等の分子中に1個のカルボン
酸を有するアミン類と無水マレイン酸、無水コハク酸、
無水フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒド
ロ無水フタル酸等の二塩基酸無水物の等モル量を脱水反
応を行うことにより得られるイミド化合物、前記、二塩
基酸無水物とアミノモノエタノール、4−アミノブタノ
ール、アミノベンジルアルコール、2−アミノ−2−メ
チルプロパノール、等の分子中に1個の水酸基を有する
アミン類の等モル量を脱水反応を行うことにより得られ
る分子中に1個の水酸を有するイミド化合物と前記、二
塩基酸無水物を等モルで反応させて得られるイミド化合
物、トリメリット酸とアニリン、メチルアミン、エチル
アミン、ブチルアミン、アミノモノエタノール、4−ア
ミノブタノール、アミノベンジルアルコール、p−ヒド
ロキシアニリン等のモノアミン化合物を等モルで反応さ
せて得られるイミド化合物等を挙げることかできる。
【0011】次に、前記不飽和基含有モノカルボン酸化
合物(c)の具体例としては、例えば、アクリル酸、ア
クリル酸の2量体、メタクリル酸、β−スチリルアクリ
ル酸、β−フルフリルアクリル酸、クロトン酸、α−シ
アノ桂皮酸、桂皮酸及び飽和又は不飽和二塩基無水物と
1分子中に1個の水酸基を有する(メタ)アクリレート
類、或は飽和又は不飽和二塩基酸と不飽和基含有モノグ
リシジル化合物との反応物である半エステル類、例えば
無水コハク酸、無水マレイン酸、無水フタル酸、テトラ
ヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、メチ
ルヘキサヒドロ水フタル酸、メチルテトラヒドロ無水フ
タル酸、無水イタコン酸、メチルエンドメチレンテトラ
ヒドロ無水フタル酸等の飽和又は不飽和二塩基酸無水物
とヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシ
プロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メ
タ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メ
タ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレー
ト、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、
ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペ
ンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、フェ
ニルグリシジルエーテルの(メタ)アクリレートの1分
子中に1個の水酸基を有する(メタ)アクリレート類を
等モルで反応させて得られた半エステル或は、飽和又は
不飽和二塩基酸(例えば、コハク酸、マレイン酸、アジ
ピン酸、フタル酸、テトラヒドロフタル酸、ヘキサヒド
ロフタル酸、イタコン酸、フマル酸等。)と不飽和基含
有モノグリシジル化合物(例えば、グリシジル(メタ)
アクリレート、
【0012】
【化1】
【0013】
【化2】
【0014】
【化3】
【0015】
【化4】
【0016】等。)を等モル比で反応させて得られる半
エステル等などを単独又は混合して用いることができ
る。特に好ましくは、アクリル酸等である。前記エポキ
シ化合物(a)と前記化合物(b)と前記不飽和基含有
モノカルボン酸(c)の反応は、エポキシ化合物(a)
と化合物(b)(又は、不飽和基含有モノカルボン酸
(c))を反応させ、次いで不飽和基含有モノカルボン
酸(c)(又は、化合物(b))を反応させる第一の方
法と、エポキシ化合物(a)と化合物(b)と不飽和基
含有モノカルボン酸(c)を同時に反応させる第二の方
法とがある。どちらの方法でも良いが、第二の方法が好
ましい。エポキシ化合物(a)と化合物(b)と不飽和
基含有モノカルボン酸(c)との反応において、エポキ
シ化合物(a)のエポキシ基の1当量に対して、化合物
(b)と不飽和基含有モノカルボン酸(c)の総量とし
て約0.8〜1.3モルとなる比で反応させるのが好ま
しく、特に好ましくは約0.9〜1.1モルとなる比で
反応させる。化合物(b)と不飽和基含有モノカルボン
酸(c)の使用割合は、化合物(b)と不飽和基含有モ
ノカルボン酸(c)の総量、1モルに対して、化合物
(b)の使用量は0.05〜0.5モルが好ましく、特
に好ましくは、0.1〜0.3モルである。
【0017】反応時に、希釈剤として、エチルメチルケ
トン、シクロヘキサノンなどのケトン類、トルエン、キ
シレン、テトラメチルベンゼン等の芳香族炭化水素類、
ジプロピレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレ
ングリコールジエチルエーテル等のグリコールエーテル
類、酢酸エチル、酢酸ブチル、ブチルセロソルブアセテ
ート、カルビトールアセテート等のエステル類、オクタ
ン、デカン等の脂肪族炭化水素、石油エーテル、石油ナ
フサ、水添石油ナフサ、ソルベントナフサ等の石油系溶
剤等の有機溶剤類又は、カルビトール(メタ)アクリレ
ート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、ペンタ
エリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、トリメチ
ロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリス(ヒ
ドロキシエチル)イソシアヌレートトリ(メタ)アクリ
レート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリ
レート等の反応性単量体類を使用するのが好ましい。更
に、反応を促進させるために触媒(例えば、トリエチル
アミン、ベンジルジメチルアミン、メチルトリエチルア
ンモニウムクロライド、ベンジルトリメチルアンモニウ
ムブロマイド、ベンジルトリメチルアンモニウムアイオ
ダイド、トリフェニルフォスフィン、トリフェニルスチ
ビン、オクタン酸クロム、オクタン酸ジルコニウム等)
を使用することが好ましく、該触媒の使用量は、反応原
料混合物に対して好ましくは0.1〜10重量%であ
る。反応中の重合を防止するために、重合防止剤(例え
ば、ハイドロキノン、メチルハイドロキノン、ハイドロ
キノンモノメチルエーテル、カテコール、ピロガロール
等)を使用するのが好ましく、その使用量は、反応原料
混合物に対して、好ましくは0.01〜1重量%であ
る。反応温度は、好ましくは60〜150℃である。
又、反応時間は好ましくは5〜60時間である。このよ
うにして反応物(1)を得ることができる。
【0018】次に、反応物(1)と多塩基酸無水物
(d)(例えば、無水マレイン酸、無水コハク酸、無水
フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無
水フタル酸、メチルヘキサヒドロ無水フタル酸、メチル
エンドメチレンテトラヒドロ無水フタル酸、トリメリッ
ト酸、ピロメリット酸等を挙げることができる。特に好
ましくは、例えばテトラヒドロ無水フタル酸、無水コハ
ク酸等を挙げることができる。)の反応は、前記反応物
(1)中の水酸基に対して、水酸基1当量あたり前記の
多塩基酸無水物(d)を0.1〜0.9当量反応させる
のが好ましい。反応温度は60〜150℃が好ましい。
反応時間は、1〜10時間が好ましい。本発明に用いら
れる不飽和基含有ポリカルボン酸ウレタン樹脂(A′)
は、前記反応物(1)と前記多塩基酸無水物(d)と不
飽和基含有モノイソシアネート(e)を反応させること
により得ることができる。不飽和基含有モノイソシアネ
ート(e)の具体例としては、例えば
【0019】
【化5】
【0020】
【化6】
【0021】有機ジイソシアネート(例えば、トリレン
ジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、イソ
ホロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネ
ート等)と前記の1分子中に1個の水酸基を有する(メ
タ)アクリレート類を約等モルで反応させることにより
得られる反応物等を挙げることができる。前記反応物
(1)と前記多塩基酸無水物(d)と前記不飽和基含有
モノイソシアネート(e)の反応は、反応物(1)と多
塩基酸無水物(d)を反応させ、次いで不飽和基含有モ
ノイソシアネート(e)を反応させるのが好ましい。反
応物(1)と多塩基酸無水物(d)の反応は前記したよ
うに行うことにより反応させることができる。次いで、
反応物(1)と多塩基酸無水物(d)の反応物である不
飽和基含有ポリカルボン酸樹脂(A)中の水酸基に対し
て、水酸基1当量あたり前記の不飽和基含有モノイソシ
アネート(e)を0.05〜0.5当量反応させるのが
好ましい。反応温度は、60〜100℃が好ましい。反
応時、触媒(例えば、ジブチルスズラウレート等)を少
量添加することが好ましく、反応時間は5 〜15時間が
好ましい。
【0022】このようにして得られた不飽和基含有ポリ
カルボン酸樹脂(A)或は不飽和基含有ポリカルボン酸
ウレタン樹脂(A′)の酸価(mgKOH/g)は40
〜110が好ましく、特に好ましくは50〜100であ
る。本発明の組成物に含まれる不飽和含有ポリカルボン
酸樹脂(A)或は不飽和基含有ポリカルボン酸ウレタン
樹脂(A′)の量は組成物中10〜80重量%が好まし
く、特に15〜60重量%が好ましい。
【0023】本発明の組成物には、(A)或は(A′)
成分以外に光重合開始剤を使用するのが好ましい。光重
合開始剤の具体例としては、例えば、ベンゾイン、ベン
ゾインメチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテ
ル等のベンゾイン類、アセトフェノン、2,2−ジメト
キシ−2−フェニルアセトフェノン、2,2−ジエトキ
シ−2−フェニルアセトフェノン、1,1−ジクロロア
セトフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニケ
トン、2−メチル−1−〔4−(メチルチオ)フェニ
ル〕−2−モルフォリノープロパン−1−オン、N,N
−ジメチルアミノアセトフェノン等のアセトフェノン
類、2−メチルアントラキノン、2−エチルアントラキ
ノン、2−tert−ブチルアントラキノン、1−クロ
ロアントラキノン、2−アミルアントラキノン、2−ア
ミノアントラキノン等のアントラキノン類、2,4−ジ
メチルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサント
ン、2−クロロチオキサントン、2,4−ジイソプロピ
ルチオキサントン等のチオキサントン類、アセトフェノ
ンジメチルケタール、ベンジルジメチルケタール等のケ
タール類、ベンゾフェノン、メチルベンゾフェノン、
4,4′−ジクロロベンゾフェノン、4,4′−ビスジ
エチルアミノベンゾフェノン、ミヒラーズケトン、4−
ベンゾイル−4′−メチルジフェニルサルファイド等の
ベンゾフェノン類、2,4,6−トリメチルベンゾイル
ジフェニルホスフィンオキサイド等があり、これらは単
独或は2種以上を組合せて用いることができる。さら
に、光重合開始剤と共にN,N−ジメチルアミノ安息香
酸エチルエステル、N,N−ジメチルアミノ安息香酸イ
ソアミルエステル、ペンチル4−ジメチルアミノベンゾ
エート、トリエチルアミン、トリエタノールアミン等の
三級アミン類の様な光増感剤を単独或は2種以上を組合
せて用いることができる。
【0024】好ましい組合せは、2−メチル−1−〔4
−(メチルチオ)フェニル〕−2−モルフォリノープロ
パン−1−オン(チバ・ガイギー社製、イルガキュアー
907)と2,4−ジエチルチオキサントン(日本化薬
(株)製、カヤキュアーDETX)や2−イソプロピル
チオキサントン、4−ベンゾイル−4′−メチルジフェ
ニルサルファイドとの組合せ等である。光重合開始剤の
使用割合は、本発明の組成物中、0.5〜20重量%が
好ましく、特に好ましくは1〜10重量%である。
【0025】本発明の組成物には、(A)或は(A′)
成分以外に、希釈剤を使用するのが好ましい。希釈剤の
具体例としては、例えば有機溶剤及び/又は光重合性モ
ノマーが使用できる。有機溶剤の代表的なものとして
は、エチルメチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン
類、トルエン、キシレン、テトラメチルベンゼン等の芳
香族炭化水素類、メチルセロソルブ、ブチルセロソル
ブ、メチルカルビトール、ブチルナルビトール、プロピ
レングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリ
コールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールエ
チルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエー
テル等のグリコールエーテル類、酢酸エチル、酢酸ブチ
ル、ブチルセロソルブアセテート、カルビトールアセテ
ート等のエステル類、エタノール、プロパノール、エチ
レングリコール、プロピレングリコール等のアルコール
類、オクタン、デカン等の脂肪族炭化水素、石油エーテ
ル、石油ナフサ、水添石油ナフサ、ソルベントナフサ等
の石油系溶剤等を挙げることができる。
【0026】一方、光重合性モノマーの代表的なものと
しては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、
2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等のヒド
ロキシアルキル(メタ)アクリレート類、エチレングリ
コール、メトキシテトラエチレングリコール、ポリエチ
レングリコール等のグリコールのモノ又はジ(メタ)ア
クリレート類、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミ
ド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド等の(メ
タ)アクリルアミド類、N,N−ジメチルアミノエチル
(メタ)アクリレート等のアミノアルキル(メタ)アク
リレート類、ヘキサンジオール、トリメチロールプロパ
ン、ペンタエリスリトール、ジトリメチロールプロパ
ン、ジペンタエリスリトール、トリス−ヒドロキシエチ
ルイソシアヌレート等の多価アルコール又は、これらの
エチレンオキサイドあるいはプロピレンオキサイド付加
物の多価(メタ)アクリレート類、フェノキシエチル
(メタ)アクリレート、ビスフェノールAのポリエトキ
シジ(メタ)アクリレート等のフェノール類のエチレン
オキサイド或はプロピレンオキサイド付加物の(メタ)
アクリレート類、グリセリンジグリシジルエーテル、ト
リメチロールプロパントリグリシジルエーテル、トリグ
リシジルイソシアヌレート等のグリシジルエーテルの
(メタ)アクリレート類、及びメラミン(メタ)アクリ
レート等を挙げることができる。
【0027】前記の希釈剤は、単独又は2種以上の混合
物として用いられ、本発明の組成物に含まれる希釈剤の
量は組成物中、5〜80重量%が好ましく、特に好まし
くは10〜70重量%である。前記、希釈剤の使用目的
は、光重合性モノマーの場合は、(A)成分或は
(A′)成分を希釈し、塗布しやすい状態にすると共
に、光重合性を増強するものであり、有機溶剤の場合
は、(A)成分或は(A′)成分を溶解し希釈せしめ、
それによって液状として塗布し、次いで乾燥させること
により造膜せしめるためである。従って用いる希釈剤に
応じて、フォトマスクを塗膜に接触させる接触方式或は
非接触方式のいずれかの露光方式が用いられる。
【0028】本発明の組成物には、(A)或は(A′)
成分以外に硬化成分を使用するのが好ましい。硬化成分
としては、不飽和二重結合を有しないものでそれ自身が
熱や紫外線等によって硬化するものや、本発明の組成物
中の主成分である(A)或は(A′)成分の水酸基やカ
ルボキシル基等と熱や紫外線等で反応するものでも良
い。具体的には、例えば、1分子中に1個以上のエポキ
シ基を有するエポキシ化合物(例えば、油化シェル
(株)製、エピコート1009、1031,大日本イン
キ化学工業(株)製、エピクロンN−3050、N−7
050、ダウケミカル社製、DER−642U、DER
−673MF等のビスフェノールA型エポキシ樹脂、東
都化成(株)製、ST−2004、ST−2007等の
水添ビスフェノールA型エポキシ樹脂、東都化成(株)
製、YDF−2004、YDF−2007等のビスフェ
ノールF型エポキシ樹脂、坂本薬品工業(株)製、SR
−BBS、SR−TBA−400、東都化成(株)製、
YDB−600、YDB−715等の臭素化ビスフェノ
ールA型エポキシ樹脂、日本化薬(株)製、EPPN−
201、EOCN−103、EOCN−1020、BR
EN等のノボラック型エポキシ樹脂、大日本インキ化学
工業(株)製、エピクロンN−880等のビスフェノー
ルAのノボラック型エポキシ樹脂、油化シェル(株)
製、YL−931、YL−933等のアミノ基含有エポ
キシ樹脂、大日本インキ化学工業(株)製、エピクロン
TSR−601等のゴム変性エポキシ樹脂、日本化薬
(株)製、EBPS−200、大日本インキ化学工業
(株)製、エピクロンEXA−1514等のビスフェノ
ールS型エポキシ樹脂、日本油脂(株)製、ブレンマー
DGT等のジグリシジルテレフタレート、日産化学
(株)製、TEPIC等のトリグリシジルイソシアヌレ
ート、油化シェル(株)製、YX−4000等のビキシ
レノール型エポキシ樹脂、油化シェル(株)製、YL−
6056等のビスフェノール型エポキシ樹脂、ダイセル
化学工業(株)製、セロキサイド2021等の脂環式エ
ポキシ樹脂等を挙げることができる。)、メラミン誘導
体(例えば、ヘキサメトキシメラミン、ヘキサブトキシ
化メラミン、縮合ヘキサメトキシメラミン等。)、尿素
化合物(例えば、ジメチロール尿素等。)、ビスフェノ
ールA系化合物(例えば、テトラメチロール・ビスフェ
ノールA等。)、オキサゾリン化合物等を挙げることが
できる。
【0029】前記硬化成分の使用目的は、密着性、耐熱
性、耐メッキ性等のソルダーレジストとしての諸特性を
さらに向上させるものである。前記の硬化成分は、単独
又は2種以上の混合物として用いられ、本発明の組成物
に含まれる硬化成分の量は組成分中、0〜50重量%が
好ましく、特に好ましくは3〜45重量%である。
【0030】前記硬化物成分の中でエポキシ化合物を使
用する場合には、密着性、耐薬品、耐熱性等の特性をよ
り一層向上するためにエポキシ樹脂硬化剤を併用するこ
とが好ましい。このようなエポキシ樹脂硬化剤の具体例
としては、例えば、四国化成工業(株)製、2MZ、2
E4MZ、C11Z、C17Z、2PZ、1B2MZ、2M
Z−CN、2E4MZ−CN、C11Z−CN、2PZ−
CN、2PHZ−CN、2MZ−CNS、2E4MZ−
CNS、2PZ−CNS、2MZ−AZINE、2E4
MZ−AZINE、C11Z−AZINE、2MA−O
K、2P4MHZ、2PHZ、2P4BHZ等のイミダ
ゾール誘導体:アセトグアナミン、ベンゾグアナミン等
のグアナミン類:ジアミノジフェニルメタン、m−フェ
ニレンジアミン、m−キシレンジアミン、ジアミノジフ
ェニルスルフォン、ジシアンジアミド、尿素、尿素誘導
体、メラミン、多塩基ヒドラジド等のポリアミン類:こ
れらの有機酸塩及び/又はエポキシアダクト:三フッ化
ホウ素のアミン錯体:エチルジアミノ−S−トリアジ
ン、2,4−ジアミノ−S−トリアジン、2,4−ジア
ミノ−6−キシリル−S−トリアジン等のトリアジン誘
導体類:トリメチルアミン、トリエタノールアミン、
N,N−ジメチルオクチルアミン、N−ベンジルジメチ
ルアミン、ピリジン、N−メチルモルホリン、ヘキサ
(N−メチル)メラミン、2,4,6−トリス(ジメチ
ルアミノフェノール)、テトラメチルグアニジン、m−
アミノフェノール等の三級アミン類:ポリビニルフェノ
ール、ポリビニルフェノール臭素化物、フェノールノボ
ラック、アルキルフェノールノボラック等のポリフェノ
ール類:トリブチルホスフィン、トリフェニルホスフィ
ン、トリス−2−シアノエチルホスフィン等の有機ホス
フィン類:トリ−n−ブチル(2,5−ジヒドロキシフ
ェニル)ホスホニウムブロマイド、ヘキサデシルトリブ
チルホスホニウムクロライド等のホスホニウム塩類:ベ
ンジルトリメチルアンモニウムクロライド、フェニルト
リブチルアンモニウムクロライド等の4級アンモニウム
塩類:前記多塩素酸無水物:ジフェニルヨードニウムテ
トラフルオロボロエート、トリフェニルスルホニウムヘ
キサフルオロアンチモネート、2,4,6−トリフェニ
ルチオビリリウムヘキサフルオロホスフェート、チバ・
ガイギー社製、イルガキュアー261、旭電化(株)
製、オプトマーSP−170等の光カチオン重合触媒:
スチレン−無水マレイン酸樹脂:フェニルイソシアネー
トとジメチルアミンの等モル反応物や、トリレンジイソ
シアネート、イソホロンジイソシアネート等の有機ポリ
イソシアネートとジメチルアミンの等モル反応物等の公
知慣用の硬化剤類或は硬化促進剤類を単独又は2種以上
混合して用いる。エポキシ樹脂硬化剤の使用量は、前記
エポキシ化合物100重量部に対して、0.01〜25
重量部が好ましく、特に好ましくは0.1〜15重量部
である。
【0031】本発明の組成物には、更に、密着性、硬度
等の特性を向上する目的で必要に応じて、硫酸バリウ
ム、チタン酸バリウム、酸化ケイ素粉、微粉状酸化ケイ
素、無定形シリカ、タルク、クレー炭酸マグネシウム、
炭酸カルシウム、酸化アルミニウム、水酸アルミニウ
ム、雲母粉等の公知慣用の無機充填剤が使用できる。そ
の使用量は、本発明の組成物中の0〜60重量%が好ま
しく、特に好ましくは5〜40重量%である。
【0032】更に、必要に応じて、フタロシアニン・ブ
ルー、フタロンシアニン・グリーン、アイオジン・グリ
ーン、ジスアゾイエロー、クリスタルバイオレット、酸
化チタン、カーボンブラック、ナフタレンブラック等の
公知慣用の着色剤、ハイドロキノン、ハイドロキノンモ
ノメチルエーテル、tert−ブチルカテコール、ピロ
ガロール、フェノチアジン等の公知慣用の重合禁止剤、
アスベスト、オルベン、ベントン、モンモリロナイト等
の公知慣用の増粘剤、シリコーン系、フッ素系、高分子
系等の消泡剤及び/又は,レベリング剤、イミダゾール
系、チアゾール系、トリアゾール系、シランカップリン
グ剤等の密着性付与剤のような公知慣用の添加剤類を用
いることができる。又、アクリル酸エステル類等のエチ
レン性不飽和化合物の共重合体類や、多価アルコール類
と多塩基酸化合物から合成されるポリエステル樹脂類等
の公知慣用のバインダー樹脂又はポリエステル(メタ)
アクリレート、ポリウレタン(メタ)アクリレート、エ
ポキシ(メタ)アクリレート等の光重合性オリゴマー類
もソルダーレジストとしての諸特性に影響を及ぼさない
範囲で用いることができる。
【0033】又、本発明の組成物の引火性の低下のため
に水を添加することができる。水を添加する場合には、
(A)成分或は(A′)成分のカルボキシル基をトリメ
チルアミン、トリエチルアミン等のアミン類、N,N−
ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−
ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、N,
N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、アクリロイルモ
ルホリン、N−イソプロピル(メタ)アクリルアミド、
N−メチロールアクリルアミド等の3級アミノ基を有す
る(メタ)アクリレート化合物で造塩することにより、
(A)成分或は(A′)成分を水に溶解するようにする
ことが好ましい。本発明の組成物は、配合成分を好まし
くは前記の割合で配合し、ロールミル等で均一に混合す
ることにより得られる。
【0034】本発明の組成物はレジストインキに有用で
ある他、塗料、コーティング剤、接着剤等として使用で
きる。本発明のレジストインキ組成物は、例えば次のよ
うにして硬化し、硬化物を得る。即ち、プリント配線板
に、スクリーン印刷法、スプレー法、ロールコート法、
静電塗装法、カーテンコート法等の方法により10〜1
60μmの膜厚で本発明の組成物を塗布し、塗膜を60
〜110℃で乾燥させた後、ネガフィルムを塗膜に直接
に接触させ(又は、接触しない状態で塗膜の上に置
く)、次いで紫外線を照射し、未露光部分を希アルカリ
水溶液(例えば、0.5〜2%炭酸ソーダ水溶液等)で
溶解除去(現像)した後、更に諸物性の向上のために、
紫外線の照射及び/又は加熱(例えば、100〜200
℃で、0.5〜1.0時間。)によって十分な硬化を行
ない硬化皮膜を得る。
【0035】本発明の組成物は紫外線、照射により容易
に硬化する。本発明の組成物の紫外線照射による硬化は
常法により行うことができる。例えば低圧又は高圧水銀
灯、キセノン灯等を用い紫外線を照射すればよい。
【0036】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に具体的に説
明する。なお、合成例及び比較合成例中の部は、重量部
である。不飽和基含有ポリカルボン酸樹脂(A)の合成
例 合成例1 グレゾール・ノボラック型エポキシ樹脂(日本化薬
(株)製、EOCN−104S、軟化点92℃、エポキ
シ当量220)2200部(10当量下記構造式のイミ
ド化合物、223部(1モル)
【0037】
【化7】
【0038】アクリル酸648.5部(9モル)、メチ
ルハイドロキノン4.7部、カルビトールアセテート1
656.4部を仕込み、90℃に加熱、攪拌し、反応混
合物を溶解した。次いで反応液を60℃まで冷却し、ト
リフェニルフォスフィン14部を仕込み、100℃に加
熱し、約32時間反応し、酸価が0.5mgKOH/g
の反応物を得た。次に、これにテトラヒドロ無水フタル
酸481.8部(3.17モル)カルビトールアセテー
ト259.4部を仕込み、95℃に加熱し、約6時間反
応し、冷却し、固型分の酸価が50mgKOH/gの固
型分の濃度65%の不飽和基含有ポリカルボン酸樹脂
(A−10−1)を得た。粘度は、340ポイズ(25
℃)であった。
【0039】合成例2〜4 合成例1の中のテトラヒドロ無水フタル酸、後半のカル
ビトールアセテートの仕込量を変更し、実施例1と同様
に反応を行い、表1の様な固型分を濃度65%の不飽和
基含有ポリカルボン酸樹脂を得た。
【0040】
【表1】 表1 合 成 例 2 3 4 テトラヒドロ無水フタル酸の仕込量(部) 597 719.8 851.1 カルビトールアセテートの仕込量(部) 321.5 387.6 458.3 固型分の酸価(mgKOH/g) 60 70 80 粘度(ポイズ、25℃) 360 390 420 不飽和基含有ポリカルボン酸樹脂 A-10-2 A-10-3 A-10-4
【0041】合成例5 クレゾール・ノボラック型エポキシ樹脂(日本化薬
(株)製、EOCN−1020、軟化点92℃、エポキ
シ当量205)2050部(1.0当量)下記構造式の
イミド化合物434部(2モル)、
【0042】
【化8】
【0043】アクリル酸576.5部(8モル)、メチ
ルハイドロキノン4.7部、カルビトールアセテート1
658.1部を仕込み、90℃に加熱し攪拌し反応混合
物を溶解した。次いで反応液を60℃まで冷却し、トリ
フェニルフォスフィン14.1部を仕込み、100℃に
加熱し、約32時間反応し、酸価0.8mgKOH/g
の反応物を得た。次に、これにテトラヒドロ無水フタル
酸482.4部(3.17モル)カルビトールアセテー
ト259.7部を仕込み、95℃に加熱し、約6時間反
応し、冷却し、固型分の酸価が50mgKOH/gの固
型分の濃度65%の不飽和基含有ポリカルボン酸樹脂
(A−20−1)を得た。粘度は、375ポイズ(25
℃)であった。
【0044】合成例6〜8 合成例5の中のテトラヒドロ無水フタル酸、後半のカル
ビトールアセテートの仕込量を変更し、合成例5と同様
に反応を行い、表2の様に、固型分の濃度65%の不飽
和基含有ポリカルボン酸樹脂を得た。
【0045】
【表2】 表2 合 成 例 6 7 8 テトラヒドロ無水フタル酸の仕込量(部) 597.6 720.6 851.9 カルビトールアセテートの仕込量(部) 321.8 388.0 458.7 固型分の酸価(mgKOH/g) 60 70 80 粘度(ポイズ、25℃) 390 418 437 不飽和基含有ポリカルボン酸樹脂 A-20-2 A-20-3 A-20-4
【0046】合成例9 クレゾール・ノボラック型エポキシ樹脂(日本化薬
(株)製、EOCN−104S、軟化点92℃、エポキ
シ当量220)2200(10当量)、下記構造式のイ
ミド化合物507部(3モル)、アクリル酸504.4
部(7モル)
【0047】
【化9】
【0048】メチルハイドロキノン4.9部、カルビト
ールアセテート1740部を仕込み、90℃に加熱し攪
拌し、反応混合物を溶解した。次いで、反応液を60℃
に冷却し、トリフェニルフォスフィン14.8部を仕込
み、100℃に加熱し、約32時間反応し、酸価が0.
5mgKOH/gの反応を得た。次に、これにテトラヒ
ドロ無水フタル酸506.2部(3.33モル)カルビ
トールアセテート272.6部を仕込み、95℃に加熱
し、約6時間反応し、冷却し、固型分の酸価が50mg
KOH/gの固型分の濃度65%の不飽和基含有ポリカ
ルボン酸樹脂(A−30−1)を得た。粘度は、390
ポイズ(25℃)であった。
【0049】合成例10〜12 合成例9の中のテトラヒドロ無水フタル酸、後半のカル
ビトールアセテートの仕込量を変更し、合成例9と同様
に反応を行い表3の様に、固型分の濃度65%の不飽和
基含有ポリカルボン酸樹脂を得た。
【0050】
【表3】 表3 合 成 例 10 11 12 テトラヒドロ無水フタル酸の仕込量(部) 627 756 894 カルビトールアセテートの仕込量(部) 337.6 407.1 481.4 固型分の酸価(mgKOH/g) 60 70 80 粘度(ポイズ、25℃) 410 425 450 不飽和基含有ポリカルボン酸樹脂 A-30-2 A-30-3 A-30-4
【0051】合成例13 クレゾール・ノボラック型エポキシ樹脂(日本化薬
(株)製、EOCN−104S、軟化点92℃、エポキ
シ当量220)2200(10当量)、下記構造式のイ
ミド化合物450部(2モル)
【0052】
【化10】
【0053】アクリル酸576.5部(8モル)、メチ
ルハイドロキノン4.9部、カルビトールアセテート1
748部を仕込み、90℃に加熱し攪拌し、反応混合物
を溶解した。次いで、反応液を60℃に冷却し、トリフ
ェニルフォスフィン14.9部を仕込み、100℃に加
熱し、約32時間反応し、酸価が1.0mgKOH/g
の反応物を得た。次に、これに無水コハク酸318部
(3.18モル)、カルビトールアセテート171.2
部を仕込み、95℃に加熱し、約6時間反応し、冷却
し、固型分の酸価が50mgKOH/gの固型分の濃度
65%の不飽和基含有ポリカルボン酸樹脂(A−20−
1S)を得た。粘度は345ポイズ(25℃)であっ
た。
【0054】合成例14〜16 合成例13の中の無水コハク酸、後半のカルビトールア
セテートの仕込量を変更し、合成例13と同様に反応を
行い、表4の様に、固型分の濃度65%の不飽和基含有
ポリカルボン酸樹脂を得た。
【0055】
【表4】 表4 合 成 例 14 15 16 無水コハク酸の仕込量 388.7 462.7 539.8 カルビトールアセテートの仕込量 209.3 249.1 290.7 固型分の酸価(mgKOH/g) 60 70 80 粘度(ポイズ、25℃) 360 385 405 不飽和基含有ポリカルボン酸樹脂 A-20-2S A-20-3S A-20-4S
【0056】(b)成分を含まない、不飽和基含有ポリ
カルボン酸樹脂の合成例 比較合成例1 クレゾール・ノボラック型エポキシ樹脂(日本化薬
(株)製、EOCN−104S、軟化点92℃、エポキ
シ当量220)2200部(10当量)、アクリル酸7
20部(10モル)、メチルハイドロキノン4.5部、
カルビトールアセテート1582部を仕込み、90℃に
加熱し攪拌し、反応混合物を溶解した。次いで、反応液
を60℃に冷却し、トリフェニルフォスフィン13.5
部を仕込み、100℃に加熱し、約32時間反応し、酸
価が1.0mgKOH/gの反応物を得た。次にこれに
テトラヒドロ無水フタル酸460.3部、カルビトール
アセテート247.9部を仕込み、95℃に加熱し、約
6時間反応し、冷却し、固型分の酸価が50mgKOH
/gの固型分の濃度65%の不飽和基含有ポリカルボン
酸樹脂(A−0−1)を得た。
【0057】比較合成例2〜5 比較合成例の中のテトラヒドロ無水フタル酸、後半のカ
ルビトールアセテートの仕込量を変更し、それ以外は比
較合成例1と同様に反応を行い、表5の様に固型分の濃
度65%の不飽和基含有ポリカルボン酸樹脂を得た。
【0058】
【表5】 表5 比較合成例 2 3 4 5 テトラヒドロ無水フタル酸の仕込量(部) 570.2 687.5 812.9 947.2 カルビトールアセテートの仕込量(部) 307.0 370.2 437.7 510.0 固型分の酸価(mgKOH/g) 60 70 80 90 不飽和基含有ポリカルボン酸樹脂 A-0-2 A-0-3 A-0-4 A-O-5
【0059】不飽和基含有ポリカルボン酸ウレタン樹脂
(A′)の合成例 合成例17 クレゾール・ノボラック型エポキシ樹脂(日本化薬
(株)製、EOCN−104S、軟化点92℃、エポキ
シ当量220)2200(10当量)、下記の構造式を
有するイミド化合物507部(3モル)、
【0060】
【化11】
【0061】アクリル酸504.4部(7モル)、メチ
ルハイドロキノン4.9部、カルビトールアセテート1
739.8部を仕込み、90℃に加熱し攪拌し、反応混
合物を溶解した。次いで、反応液を60℃に冷却し、ト
リフェニルフォスフィン14.8部を仕込み、100℃
に加熱し、約32時間反応し、酸価が0.7mgKOH
/gの反応物を得た。次に、これにテトラヒドロ無水フ
タル酸535部、カルビトールアセテート288.1部
を仕込み、95℃に加熱し、約6時間反応し、冷却し、
固型分の酸価が52.4mgKOH/gの不飽和基含有
ポリカルボン酸樹脂を得た。次いで、これに、イソシネ
ートエチルメタクリレート185.9部、カルビトール
アセテート100部を仕込み、50℃に加熱し、10時
間反応し、赤外吸収スペクトルを測定し、イソシアネー
ト基が無いことを確認したので反応を終了し、固型分の
酸価が50mgKOH/gの固型分の濃度65%の不飽
和基含有ポリカルボン酸ウレタン樹脂(A′−30−
1)を得た。粘度は420ポイズ(25℃)であった。
【0062】合成例18〜20 合成例17の中のテトラヒドロ無水フタル酸、中盤のカ
ルビトールアセテートの仕込量を変更し、それ以外は、
合成例17と同様に反応を行い、表6の様に固型分の濃
度65%の不飽和含有ポリカルボン酸ウレタン樹脂を得
た。
【0063】
【表6】 表6 合 成 例 18 19 20 テトラヒドロ無水フタル酸の仕込量(部) 663.2 799.6 945.4 カルビトールアセテートの仕込量(部) 357.1 430.6 509.1 固型分の酸価(mgKOH/g) 60 70 80 粘度(ポイズ、25℃) 435 450 475 不飽和基含有ポリカルボン酸 ウレタン樹脂 A'-30-2 A'-30-3 A'-30-4
【0064】(b)成分を含まない、不飽和基含有ポリ
カルボン酸ウレタン樹脂の比較合成例 比較合成例6 クレゾール・ノボラック型エポキシ樹脂(日本化薬
(株)製、EOCN−104S、軟化点92℃、エポキ
シ当量220)2200(10当量)、アクリル酸72
0部(10モル) メチルハイドロキノン4.5部、カルビトールアセテー
ト1582部を仕込み、90℃に加熱し攪拌し、反応混
合物を溶解した。次いで、反応液を60℃に冷却し、ト
リフェニルフォスフィン13.5部を仕込み、100℃
に加熱し、約32時間反応し、酸価が1.0mgKOH
/gの反応物を得た。次に、これにテトラヒドロ無水フ
タル酸482.7部(3.18モル)、カルビトールア
セテート259.9部を仕込み、95℃に加熱し、約6
時間反応し、冷却し固型分の酸価が52.1mgKOH
/gの不飽和基含有ポリカルボン酸樹脂を得た。次いで
これにイソシアネートエチルメタクリレート143部
(0.92モル)、カルビトールアセテート77部を仕
込み、50℃に加熱し、10時間反応し、赤外吸収スペ
クトルを測定し、イソシアネート基が無いことを確認し
たので反応終了し、固型分の酸価が50mgKOH/g
の固型分の濃度65%の不飽和基含有ポリカルボン酸ウ
レタン樹脂(A′−0−1)を得た。
【0065】比較合成例7〜10 比較合成例6の中のテトラヒドロ無水フタル酸、中盤の
カルビトールアセテートの仕込量を変更し、それ以外
は、比較合成例6と同様に反応を行い、表7の様に固型
分の濃度65%の不飽和基含有ポリカルボン酸ウレタン
樹脂を得た。
【0066】
【表7】 表7 合 成 例 7 8 9 テトラヒドロ無水フタル酸の仕込量(部) 598 721 852.4 カルビトールアセテートの仕込量(部) 322 388.2 459 固型分の酸価(mgKOH/g) 60 70 80 不飽和基含有ポリカルボン酸ウレタン 樹脂 A'-0-2 A'-0-3 A'-0-4
【0067】実施例1〜20、比較例1〜9 表8に示す配合組成(数値は重量部である)に従ってレ
ジストインキ組成物(イ)及び(ロ)を配合し、3本ロ
ールミルでそれぞれ別々に混練し(イ)250gと
(ロ)70gを混合し、調製した。これをスクリーン印
刷法により、100メッシュのポリエステルスクリーン
を用いて20〜30μmの厚さになるようにパターン形
成されている銅スルホールプリント配線基板に全面塗布
し、塗膜を85℃の熱風乾燥器で所定の時間乾燥し、レ
ジストパターンを有するネガフィルムを塗膜に密着させ
紫外線露光装置(株)オーク製作所型式HMW−680
GW)を用いて、紫外線を照射した(露光量350mJ/c
m2) 。次いで1%の炭酸ナトリウム水溶液で60秒間、
2.0kg/cm2 のスプレー圧で現像し、未露光部分
を溶解除去した。得られたものの現像性について、評価
を行った。その後、150℃の熱風乾燥器で40分加熱
硬化を行い、得られた硬化膜を有する試験片について、
密着性、半田耐熱性、無電解金メッキ耐性、電解腐食耐
性の試験を行った。それらの結果を表9〜13に示す。
【0068】なお、試験方法および評価方法は次のとお
りである。 (現像性)乾燥時間30分、45分、60分、70分、
80分、90分、100分、について現像性を拡大鏡に
て目視判定した。 ○・・・・現像時、完全にインキが除去され、現像でき
た。 ×・・・・現像時、少しでも残渣が残っており、現像さ
れない部分がある。 (密着性)JIS D 0202の試験方法に従って硬
化膜に碁盤目状にクロスカットを入れ、次いでセロハン
テープによるピーリングテスト後の剥れの状態を目視判
定した。 ◎・・・・100/100で全く剥れのないもの ○・・・・100/100でクロスカット部が少し剥れ
たもの △・・・・50/100〜90/100 ×・・・・0/100〜50/100
【0069】(半田耐熱性)JIS C 6481の試
験方法に従って、260℃の半田浴への試験片の10秒
浸漬を3回又は2回行ない、外観の変化を評価した。 (ポストフラックス耐性)10秒浸漬を3回行い、外観
の変化を評価した。 ○・・・・外観変化なし △・・・・硬化膜の変色が認められるもの ×・・・・硬化膜の浮き、剥れ、半田潜りあり 注)使用したポストフラックス(ロジン系):JIS
C 6481に従ったフラックを使用。 (レベラー用フラックス耐性)10秒浸漬を2回行い、
煮沸水に10分浸漬後、外観の変化を評価した。 ○・・・・外観変化なし △・・・・硬化膜の変色が認められるもの ×・・・・硬化膜の浮き、剥れ、半田潜あり 注)使用したレベラー用フラックス:(株)メック製、
W−121 (無電解金メッキ耐性)パターン形成されている銅スル
ホールプリント配線基板の銅面を表面処理(表面研摩
(石井表記(株)製、砥粒No.270を使用してジェ
ットスクラブ研摩)あるいは(石井表記(株)製、N
o.1200のロール状のバフ研摩)し、水洗、乾燥し
たもの。)し、前記と同様にして、塗布→乾燥→露光→
現像→加熱し試験片を得た。この試験片を用いて下記の
工程のように無電解金メッキを行ない、その試験片につ
いて外観の変化及びセロテープを用いたピーリング試験
を行ないレジストの剥離状態を判定した。 ○・・・・外観変化もなく、レジストの剥離も全くな
い。 △・・・・外観の変化はないが、レジストにわずかに剥
れがある。 ×・・・・レジストの浮きが見られ、メッキ潜りが認め
られ、ピーリング試験でレジストの剥れが大きい。
【0070】無電解金メッキ工程 脱脂 試験片を30℃の酸性脱脂液((株)日本マクダーミッ
ド製、MetexL−5Bの20%Vol水溶液)に3
分間、浸漬。 水洗 流水中に試験片を浸漬、3分間。 ソフトエッチ 14.3%wt、過硫酸アンモン水溶液に室温で試験片
を3分間、浸漬。 水洗 流水中に試験片を浸漬、3分間。 酸浸漬 10%Vol.硫酸水溶液に室温で試験片を1分間、浸
漬。 水洗 流水中に試験片を浸漬、30秒〜1分間。 触媒付与 試験片を30℃の触媒液((株)メルテックス製、メタ
ルプレートアクチベーター350の10%Vol.水溶
液)に7分間、浸漬。 水洗 流水中に試験片を浸漬、3分間。 無電解ニッケルメッキ 試験片を85℃、PH=4.6のニッケルメッキ液
((株)メルテックス製、メルブレートNi−865
M、20%Vol.水溶液)に20分間、浸漬。 酸浸漬 10%Vol.硫酸水溶液に室温で試験片を1分間、浸
漬。 水洗 流水中に試験片を浸漬、30秒〜1分間。 無電解金メッキ 試験片を95℃、PH=6の金メッキ液((株)メルテ
ックス製、オウロレクトロレス UP 15%Vol.
シアン化金カリウム3%Vol.水溶液)に10分間、
浸漬。 水洗 流水中に試験片を浸漬、3分間。 湯洗 60℃の温水に試験片を浸漬、3分間。 十分に水洗後、水を良くきり乾燥し無電解金メッキした
試験片を得る。
【0071】(電解腐食耐性)試験片を、121℃、1
00%RH、2気圧の条件で直流で50Vの印加電圧で
50時間放置し、試験片の外観の変化を評価した。 ◎・・・・外観に全く変化がないもの ○・・・・レジスト硬化膜がやや変色しているもの △・・・・レジスト硬化膜の変色が大きく広がっている
もの ×・・・・レジスト硬化膜の表面に白粉ガ見られ、全面
に変色が広がっているもの
【0072】
【表8】 表8 基準組成 (イ)合成 各合成例及び比較合成例で得られた不飽和基含有ポリカル ボン酸樹脂(A)又は不飽和基含有ポリカルボン酸ウレタン 樹脂(A′) 154部 光重合開始剤:イルガキュアー907 12部 カヤキュアーDETX−S 0.5部 希釈剤 :カルビトールアセテート 5部 ソルベッソ 150 5部 KAYARAD DPHA 10部 その他 :フューズレックス 54.7部 アエロジル380 5部 フタロシアニングリーン(着色顔料) 1.8部 ジシアンジアミド(エポキシ硬化剤) 1.0部 合計 250部 (ロ) 希釈剤 :KAYARAD DPHA 10部 カルビトールアセテート 10部 ソルベッソ150 5部 硬化成分 :EOCN−104S 5部 TEPIC 20部 その他 :硫酸バリウム 20部 合計 70部
【0073】上記基準組成に基づいて、各合成例1〜2
0及び比較合成例1〜9で得られた樹脂を配合し、
(イ)、(ロ)を、それぞれ別々に3本ロールミルを用
いて混練して、(イ)250gと(ロ)70gを混合
し、レジストインキ組成物を調製した。各合成例1〜2
0及び比較合成例1〜10で得られた樹脂の配合に対応
して、合成例1〜20で得られた樹脂を配合したもの
は、合成例21〜40、比較合成例1〜9で得られた樹
脂を配合したものは、比較例1〜9とした。
【0074】注)イルガキュアー907:チバ・ガイギ
ー社製、光重合開始剤 2−メチル−1−〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2
−モルフォリノ−プロパン−1−オン。 カヤキュアーDETX−S:日本化薬(株)製 光重合
開始剤 2,4−ジエチルチオキサントン ソルベッソ150:エクソン化学(株)製 ソルベント
ナフサ KAYARAD DPHA:日本化薬(株)製 ジペン
タエリスリトールヘキサ及びペンタアクリレート混合物 フューズレックス:龍森(株)製 溶融シリカ アエロジル380:日本アェロジル(株)製 無水シリ
カ EOCN−104S:日本化薬(株)製 o−クレゾー
ル・ノボラック型エポキシ樹脂 TEPIC:日産化学(株)製 トリグリシジルエーテ
ルイソシアヌレート
【0075】
【表9】
【0076】
【表10】
【0077】
【表11】
【0078】注) Xは、ポストフラックス耐性の評価
結果。Yは、レベラー用フラックス耐性の評価結果。
【0079】
【表12】
【0080】
【表13】
【0081】注)xは、銅面の表面研摩を砥粒No.2
70の研摩剤で、ジェットスクラブ研摩を行った試験片
の評価結果。yは、銅面の表面研摩をNo.1200の
ロール状バフ研摩を行った試験片の評価結果。
【0082】表9〜13の評価結果から、明らかなよう
に本発明のレジストインキ組成物及びその硬化物は、溶
剤の乾燥時間を長くしても現像が可能であり、その硬化
物は、無電解金メッキ耐性電解腐食耐性に優れているこ
とは明らかである。
【0083】
【発明の効果】本発明のレジストインキ組成物は、パタ
ーンを形成したフィルムを通した選択的に紫外線により
露光し、未露光部分を現像することによるソルダーレジ
ストパターンの形成において、溶剤の乾燥時間を長くし
ても現像性に優れ、露光部の現像液に対する耐性を有
し、得られた硬化物が、無電解金メッキ耐性電解腐食耐
性に優れ、密着性、半田耐熱性等も十分に満足するもの
であり、特に液状ソルダーレジストインキ組成物に適し
ている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H05K 3/18 H05K 3/18 D 3/28 3/28 D (56)参考文献 特開 平1−54390(JP,A) 特開 昭50−79598(JP,A) 特開 昭63−105011(JP,A) 特開 昭63−83118(JP,A) 特開 昭61−264340(JP,A) 特開 昭61−199691(JP,A) 特開 平5−230158(JP,A) 特開 平7−118368(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08F 290/00 - 290/14 C08F 299/00 - 299/08 C08G 59/17 C09D 11/10 G03F 7/027 515 G03F 7/038 501 H05K 3/18 H05K 3/28

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1分子中に少なくとも2個以上のエポキシ
    基を有するエポキシ化合物(a)と1分子中に少くとも
    1個のイミド基を有するモノカルボン酸化合物(b)と
    不飽和基含有モノカルボン酸化合物(c)の反応物
    (I)と多塩基酸無水物(d)との反応物である不飽和
    基含有ポリカルボン酸樹脂(A)及び光重合開始剤を含
    有することを特徴とする樹脂組成物。
  2. 【請求項2】請求項1記載の不飽和基含有ポリカルボン
    酸樹脂(A)を含有することを特徴とするレジストイン
    キ組成物。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載の組成物に紫外線を
    照射することを特徴とする硬化物の製造方法。
  4. 【請求項4】1分子中に少くとも2個以上のエポキシ基
    を有するエポキシ化合物(a)と1分子中に少くとも1
    個のイミド基を有するモノカルボン酸化合物(b)と不
    飽和基含有モノカルボン酸化合物(c)の反応物(I)
    と多塩基酸無水物(d)と不飽和基含有モノイソシアネ
    ート(e)との反応物である不飽和基含有ポリカルボン
    酸ウレタン樹脂(A′)及び光重合開始剤を含有するこ
    とを特徴とする樹脂組成物。
  5. 【請求項5】請求項4記載の不飽和基含有ポリカルボン
    酸ウレタン樹脂(A′)を含有することを特徴とするレ
    ジストインキ組成物。
  6. 【請求項6】請求項4又は5に記載の組成物に紫外線を
    照射することを特徴とする硬化物の製造方法。
JP29380393A 1993-11-01 1993-11-01 樹脂組成物、レジストインキ組成物及びその硬化物 Expired - Fee Related JP3395987B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29380393A JP3395987B2 (ja) 1993-11-01 1993-11-01 樹脂組成物、レジストインキ組成物及びその硬化物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29380393A JP3395987B2 (ja) 1993-11-01 1993-11-01 樹脂組成物、レジストインキ組成物及びその硬化物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07126337A JPH07126337A (ja) 1995-05-16
JP3395987B2 true JP3395987B2 (ja) 2003-04-14

Family

ID=17799357

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29380393A Expired - Fee Related JP3395987B2 (ja) 1993-11-01 1993-11-01 樹脂組成物、レジストインキ組成物及びその硬化物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3395987B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110054929A (zh) * 2019-02-13 2019-07-26 盐城艾肯科技有限公司 一种具有酰亚胺结构感光油墨及其应用

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07126337A (ja) 1995-05-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2877659B2 (ja) レジストインキ組成物及びその硬化物
US5702820A (en) Photo-imaging resist ink and cured product thereof
JP3416129B2 (ja) 感光性樹脂組成物
JPH11140144A (ja) 樹脂組成物及びその硬化物
JPH08269172A (ja) 感光性熱硬化性樹脂組成物
JP2981218B1 (ja) ソルダーフォトレジストインキ組成物
JPH08134390A (ja) フレキシブルプリント配線板用レジストインキ組成物及びその硬化物
JP3395993B2 (ja) 樹脂組成物、レジストインキ組成物及びその硬化物
JP2003280189A (ja) 光硬化性・熱硬化性樹脂組成物
JP3395987B2 (ja) 樹脂組成物、レジストインキ組成物及びその硬化物
JPH0912654A (ja) エネルギー線硬化性樹脂組成物及びその硬化物
JPH06348009A (ja) レジストインキ組成物及びその硬化物
JP2001354885A (ja) プリント配線板用青色インキ組成物
JP3436787B2 (ja) 樹脂組成物、レジストインキ組成物及びその硬化物
JPH0841146A (ja) 樹脂組成物、レジストインキ組成物及びその硬化物
JP2003280191A (ja) 光硬化性・熱硬化性樹脂組成物
JPH07233319A (ja) 樹脂組成物、レジストインキ組成物及びその硬化物
JPH07118368A (ja) 樹脂組成物、レジストインキ組成物及びその硬化物
JPH07102027A (ja) 樹脂組成物、レジスト組成物及びその硬化物
JPH11140145A (ja) 樹脂組成物、永久レジスト樹脂組成物及びその硬化物
JP2002138140A (ja) ポリエステル樹脂及びそれを用いた感光性樹脂組成物
JPH07118589A (ja) レジストインキ組成物及びその硬化物
JPH10114852A (ja) 樹脂組成物、レジストインキ組成物及びその硬化物
JPH07157703A (ja) レジストインキ組成物及びその硬化物
JPH07133330A (ja) 樹脂組成物、レジストインキ組成物及びその硬化物

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees