JP3395085B2 - 乗用車用シートベルトの装着方法及びその装置 - Google Patents

乗用車用シートベルトの装着方法及びその装置

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JP3395085B2
JP3395085B2 JP09869893A JP9869893A JP3395085B2 JP 3395085 B2 JP3395085 B2 JP 3395085B2 JP 09869893 A JP09869893 A JP 09869893A JP 9869893 A JP9869893 A JP 9869893A JP 3395085 B2 JP3395085 B2 JP 3395085B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、乗用車両に装備されて
いて着座した乗員を座席に拘束する3点式B形の乗用車
用シートベルトの装着方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】乗員が衝突事故で損傷を受けるのを軽減
するためのJIS規格3点式B形のシートベルトは、座
席の左右一側に配置した連続ウェビングと、車体に固定
されていて連続ウェビングを一端側から巻き取り可能な
巻き取り機構と、車体に取り付けられていて連続ウェビ
ングの他端と連結している支持機構と、連続ウェビング
の中途部を挿通するスリップガイドと、支持機構とスリ
ップガイドとの間で連続ウェビングに嵌合した連結具
と、座席の反対側で車体に取り付けられていて連結具と
連結する取付具とを有している。このシートベルトの装
着は、連続ウェビング3が巻き取り機構によって巻き取
られて、座席の側方に上下に長く配置された待機状態に
なっているため、着座者(乗員)は横向きになりながら
連結具を持って取付具側に引くことにより、連続ウェビ
ングを巻き取り機構から引っ張り出し、連結具を着座者
の膝の上を通過させて反対側の取付具に連結し、腰ウェ
ビング部を腰及び腹に当てがい、肩ウェビング部を肩及
び胸に当てがうようにして装着している。この3点式B
形シートベルトは、その人体拘束効果は他の形式のもの
に比して良好であるが、連結具をつかむのに横向きにな
らなければならなく、また、連結具は待機状態で着座者
の側後方に位置するためつかみ難い。そのため、シート
ベルトを装着しないで運転する人が多く、装着率は約5
0%程度である。そこで従来においては、支持機構を前
傾姿勢に揺動して連結具をつかみ易くしたもの(特公平
3ー66178号公報)、3点式A型の肩ウェビング部
の一端を車体の中央側に連結しておいて、他端をドアの
上方の屋根に設けたレールに移動自在に設け、この他端
を前側から後方移動させることにより、自動的にシート
ベルトを装着するようにしたもの(実公平4ー4596
6号公報)等がある。
【0003】
【発明が解決しょうとする課題】しかしながら、前者の
支持機構揺動タイプは、連結具がスリップガイドの近傍
にあると、支持機構が揺動してもつかみ取りは容易にな
らない。また、後者の肩ウェビング部自動装着タイプの
ものは、腰ウェビング部を別途手動で装着しなければな
いため、装着がより面倒であり、3点式B形に比して人
体拘束効果が低く、かつ非装着時には、肩ウェビングが
ハンドルに接触する状態に待機するため、邪魔になる。
本発明の重要な目的は、連結具を取付具に連結する前
に、連続ウェビングの腰ウェビング部を型付け機構によ
り着座者の側方から膝上方を通る略円弧状に形付けるこ
とにより、着座員が後側方を向かなくとも、連結具を取
付具の近傍まで自動的に移動して、それらを簡単かつ容
易に連結できるようにすることである。本発明の他の重
要な目的は、腰ウェビング部の形付けを、その内部に挿
入した硬軟変更可能な形付け体を略円弧状に硬直変形さ
せることにより、簡単かつ確実に行えるようにすること
である。本発明の他の重要な目的は、腰ウェビング部の
形付けを、その内部に弾性変形可能な略円弧状の形付け
体を挿入することにより、簡単かつ確実に行えるように
することである。本発明の目的は、連結具を取付具に連
結したとき又は連結具をもって連続ウェビングを引っ張
ったときに、腰ウェビング部の略円弧状の形付けを解除
することにより、シートベルト装着感覚を形付け体のな
いものと同等にすることである。本発明の目的は、連結
具を取付具に連結した後も、腰ウェビング部の略円弧状
の形付けを保持することにより、着座者にシートベルト
装着感覚、特に圧迫感を感じさせないようにすることで
ある。本発明の目的は、腰ウェビング部の形付け始めと
略同時にその基部部分を待機している立ち向き姿勢から
前傾姿勢に揺動することにより、腰ウェビング部の着座
者の膝上通過を容易にできるようにすることである。本
発明の目的は、腰ウェビング部の基部部分を立ち向き姿
勢から前傾姿勢に揺動するのと略同期して、それに対応
して取付具を前傾姿勢に揺動することにより、連結具を
取付具により容易に連結できるようにすることである。
本発明の目的は、連続ウェビングを送り出す送り出し手
段を設けることにより、連続ウェビングの送り出し及び
腰ウェビング部の形付けを容易かつ確実にできるように
することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明における課題解決
のための第1方法の具体的手段は、座席2の左右一側に
配置した連続ウェビング3の腰ウェビング部3Aを着座
者4の膝4Aの上を通過させ、腰ウェビング部3Aの先
端側の連結具5を座席2の反対側の取付具6に連結する
乗用車用シートベルトの装着方法において、前記連結具
5を連結する前に、連続ウェビング3の腰ウェビング部
3Aを型付け機構14により着座者4の側方から膝4A
上方を通る略円弧状に形付けることである。本発明にお
ける課題解決のための第2方法の具体的手段は、第1方
法の具体的手段に加えて、連結具5を連結する前に、腰
ウェビング部3A内に挿入した硬軟変更可能な形付け体
7Aを略円弧状に硬直変形させることである。本発明に
おける課題解決のための第3方法の具体的手段は、第1
方法の具体的手段に加えて、連結具5を連結する前に、
腰ウェビング部3A内に弾性変形可能な略円弧状の形付
け体7Bを挿入することである。本発明における課題解
決のための第4方法の具体的手段は、第1〜3方法のい
ずれかの具体的手段に加えて、腰ウェビング部3Aを略
円弧状に形付け始めると同時に又はその前に、腰ウェビ
ング部3Aの座席2側方に位置する部分を立ち向き姿勢
から前傾姿勢に揺動することである。本発明における課
題解決のための第1装置の具体的手段は、座席2の左右
一側に配置した連続ウェビング3と、車体10に固定さ
れていて連続ウェビング3を一端側から巻き取り可能な
巻き取り機構11と、車体10に取り付けられていて連
続ウェビング3の他端を連結している支持機構12と、
連続ウェビング3の中途部を挿通するスリップガイド1
3と、支持機構12とスリップガイド13との間で連続
ウェビング3に嵌合した連結具5と、座席2の反対側で
車体10に取り付けられていて連結具5と連結する取付
具6とを有する乗用車用シートベルトの装着装置におい
て、前記連続ウェビング3は支持機構11から連結具5
までの腰ウェビング部3Aを袋状に形成し、この腰ウェ
ビング部3A内に形付け体7を配置又は挿入して腰ウェ
ビング部3Aを着座者4の側方から膝4A上方を通る略
円弧状に形付ける形付け機構14を設けていることであ
る。本発明における課題解決のための第2装置の具体的
手段は、第1装置の具体的手段に加えて、形付け機構1
4は腰ウェビング部3A内に配置された多数個の略円弧
状形付け単体18に索体19を挿通して形成した形付け
体7Aと、全形付け単体18と索体19とを相対移動し
て全形付け単体18を相互に押し付けて連続した略円弧
状に硬直させる作動手段20とを有することである。本
発明における課題解決のための第3装置の具体的手段
は、第1装置の具体的手段に加えて、形付け機構14は
腰ウェビング部3A内に挿脱自在に挿入されるバネ板製
の略円弧状形付け体7Bと、この形付け体7Bを腰ウェ
ビング部3A内へ出退させ作動手段20とを有すること
である。本発明における課題解決のための第4装置の具
体的手段は、第1装置の具体的手段に加えて、形付け機
構14は腰ウェビング部3A内に配置された形状記憶合
金又はバイメタル製の帯板状形付け体7Cと、この形付
け体7Cを略円弧状に変形させる変形作動手段23とを
有することである。本発明における課題解決のための第
5装置の具体的手段は、第1〜4の具体的手段に加え
て、支持機構12はホルダ17を略立ち向き姿勢から前
傾動作させる傾動手段22を有することである。本発明
における課題解決のための第6装置の具体的手段は、第
1〜5装置の具体的手段に加えて、型付け機構14の作
動と連動して連続ウェビング3を巻き取り機構11から
送り出す送り出し手段16を設けていることである。
【0005】
【作用】着座者4が車両に乗車して座席2に着座した
後、スイッチ49を操作することにより、メインキーを
操作することにより、又は走り出して車速が一定以上に
なったとき、傾動手段22が作動して支持機構12(及
び取付具6)を立ち向き姿勢から前傾姿勢に姿勢変更
し、これと略同時に形付け機構14の作動手段20及び
巻き取り機構11の送り出し手段16が作動される。こ
の送り出し手段16の作動によって連続ウェビング3が
巻き取り機構11から送り出され、作動手段20により
腰ウェビング部3A内の形付け体7が硬直し始め、又は
腰ウェビング部3A内に形付け体7が挿入され、腰ウェ
ビング部3Aを着座者4の側方から膝4A上方を通る略
円弧状に形付ける。腰ウェビング部3Aが略円弧状に形
付けられることにより、その先端側に位置する連結具5
は、膝4Aの上方を通って取付具6の近傍に達し、連結
具5を人がつかんで僅かに移動するだけで取付具6と連
結される。形付け体7を略円弧状に形付けたまま維持す
ると、着座者4に与えるベルト巻き付け感覚は減少し、
これに対して、連結具5を介して連続ウェビング3を引
っ張ったとき又は取付具6に連結したときに、作動手段
20を逆作動して形付けを解消すると、腰ウェビング部
3Aは腰に巻き付き、従来通りの装着感のあるシートベ
ルト装着状態となる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。図1〜5に示す第1実施例において、1Aは運転者
用の座席2に対応して配置したJIS規格3点式B形の
乗用車用シートベルト装着装置であり、車体10は床2
7、サイドピラー28及び屋根26等を有しており、2
9は操縦ハンドル、30はコンソールボックスをそれぞ
れ示している。シートベルト装着装置1Aは、座席2の
左右一側(通常はドア側)に配置した連続ウェビング3
と、サイドピラー28に固定されていて連続ウェビング
3を一端側から巻き取り可能な巻き取り機構11と、床
27に取り付けられていて連続ウェビング3の他端を連
結している支持機構12と、サイドピラー28に固定さ
れていて連続ウェビング3の中途部を挿通案内するスリ
ップガイド13と、支持機構12とスリップガイド13
との間で連続ウェビング3に移動可能に嵌合した連結具
5と、座席2の反対側(車体10中央側)で床27に取
り付けられていて連結具5と連結する取付具6とを有し
ている。前記巻き取り機構11は、着用中の連続ウェビ
ング3の引き出しと巻き込みが自由に行われ、衝突等の
緊急の時に急激な速度変化によりロック手段が働いてロ
ックする緊急ロック式、連続ウェビング3を引き出して
着用したときにロック手段が働いてロックする自動ロッ
ク式、又はロック手段がない引き出し巻き取りのみが行
われる非ロック式等のものが採用されている。この巻き
取り機構11には、連続ウェビング3を挟んで送り出す
送り出し手段16が設けられている。この送り出し手段
16は一対の送り出しローラ16Aと少なくとも一方の
ローラを駆動するモータとを有し、送り出しローラ16
Aは連続ウェビング3を挟んでいて、連続ウェビング3
を引き出す時のみモータ駆動により回転して、引き出し
の補助をし、巻き取り時には遊転する。前記支持機構1
2は、床27に対して横軸32を介して前後回動自在に
支持されたホルダ17と、このホルダ17を横軸32廻
りに回動してホルダ17を立ち向き姿勢から前傾姿勢に
変更する傾動手段22を有し、前記ホルダ17は腰ウェ
ビング部3Aの車体取付基部3aを取り付けて保持して
いる。前記連続ウェビング3は繊維材料で帯状に形成さ
れ、支持機構12のホルダ17から取付具6に連結した
ときの連結具5までの腰ウェビング部3Aが袋状に形成
されており、この袋状の腰ウェビング部3A内には形付
け体7Aが配置されている。形付け体7Aは、略同一形
状の多数個の円弧状形付け単体18に索体19を挿通し
て形成されている。前記形付け体7Aは軽金属又はプラ
スチック等で可及的に軽量かつ薄く形成されており、索
体19は金属又はプラスチック等で形成された1本又は
複数本(実施例では2本)のワイヤ又はロープ等であ
り、2つ折りにして両端をホルダ17の底部に連結し、
先端のU字状部を先端の形付け単体18内に挿通し、中
途部を先端以外の統べての形付け単体18内に挿通して
いる。前記腰ウェビング部3Aの内面又は形付け体7A
の表面は、図5に示すように、摩擦係数の小さい材料、
例えばテフロン等の材料でコーティング又はライニング
が施されて減摩層33が形成されており、両部材間の摩
擦抵抗を可及的に少なくしている。また、形付け単体1
8の索体19を挿通する穴19aにも、索体19との摩
擦抵抗を少なくするためにテフロン等で減摩層33を形
成している。但し、形付け単体18及び索体19自体を
摩擦係数の小さい材料で形成しても良い。形付け単体1
8は中途に位置する複数個が略同一形状で、側面視円弧
形であり、先端部と後端部とに前後に隣接するものと係
合する係合凹部34及び係合凸部35を有し、前側の型
付け単体18の後端部の係合凹部34と後側の型付け単
体18の先端部の係合凸部35とが互いに係合すると、
連続した長尺の円弧形状体となる。例えば、係合凹部3
4と係合凸部35とは、それぞれ連続する2面を側面視
くの字状に形成した形状になっている。最先端に位置す
る形付け単体18は円弧形状でかつ後端部に係合凹部3
4を有し、その先端部が丸く面取りされ、最後端の形付
け単体18は側面視略直線形状でかつ先端部に係合凸部
35を有する。尚、前記型付け単体18の係合凹凸3
4、35の配置は、前後を逆にしても良い。36はホル
ダ17の外面に沿って配置されたラックで、ホルダ17
の直線状の溝17Aから内部に入って最後端の形付け単
体18と連結されている。このラック36にモータ37
で駆動されるピニオン38が噛合しており、モータ37
はホルダ17に取り付けられている。前記ラック36、
ピニオン38及びモータ37等は全形付け単体18と索
体19とを相対移動する作動手段20を構成しており、
ピニオン38の回動によりラック36を介して最後端の
形付け単体18が上動すると、索体19が一定長さであ
るため、それより前側(先端側)の形付け単体18は前
動して互いに押し付けられ、係合凹部34と係合凸部3
5とが係合して連続円弧状に硬直し、腰ウェビング部3
Aを乗員4の膝4A上方を通る略円弧状に形付ける。逆
に、ラック36を下動すると、形付け単体18相互の押
圧は解除され、係合凹凸部34、35の係合は解除され
て分離し、腰ウェビング部3Aは形付けが解消されて柔
軟になり、直線状にも屈曲状にも変形できるようにな
る。前記形付け体7A及び作動手段20等によって、腰
ウェビング部3Aを着座者4の側方から膝4A上方を通
る円弧状に形付けるための形付け機構14が構成されて
いる。前記取付具6は床27に横軸40を介して前後揺
動自在に枢支された基台41と、この基台41を略垂直
姿勢から前傾姿勢に揺動させる傾動手段24と、基台4
1に出退自在に支持されたバックル42と、このバック
ル42を基台41から着座者4の膝4Aの側面近傍まで
出退させる駆動手段43とを有する。バックル42は上
端に連結具5を挿入することにより連結しかつロックす
る被連結部42Aを有し、この被連結部42A内に連結
具5の連結を検出するセンサ47が設けられており、中
途から下部にかけてラック部42Bが形成されている。
駆動手段43はこのラック部42Bとこれに噛合したピ
ニオン44とこのピニオン44を駆動するモータ45と
を有している。前記モータ45はモータ37と略同時に
又は前後して作動するものであり、腰ウェビング部3A
を硬直させたときにバックル42を上方へ移動させて、
硬直させた腰ウェビング部3Aの先端の連結具5の近傍
までバックル42の被連結部42Aを移動し、これらの
間の距離を縮めて連結具5の連結を容易にする。前記傾
動手段22、24は油圧又は空気圧を利用した単動式流
体圧アクチュエータであり、電磁弁48を介して流体が
供給されることにより作動し、内部のバネによって復帰
する構造になっており、この電磁弁48は作動手段20
のモータ37及び駆動手段43のモータ45と共にスイ
ッチ49によって作動される。このスイッチ49はハン
ドル29又は座席2の周囲近傍に設けられており、着座
者4によって手動操作される。前記傾動手段22、2
4、作動手段20及び駆動手段43は、スイッチ49に
よる操作以外に、メインキースイッチ52をエンジン始
動位置に回すことにより自動的に操作できるようにして
おいても良い。また、車速が一定以上になったとき、ス
イッチ49がオンされるようにしておいても良い。前記
センサ47はシートベルトの装着の有無を表示する表示
器に接続されており、またこのセンサ47はスイッチ4
9にも接続されており、センサ47が連結具5の連結を
検出したとき、取付具6及び型付け機構14の作動解
除、即ち、作動手段20及び駆動手段43が逆作動する
ようになっている。また、このセンサ47は連結具5の
連結解除を検出してから、取付具6及び型付け機構14
の作動解除を行うように構成することもできる。更に、
前記センサ47は巻き取り機構11に設けておいて、連
続ウェビング3が型付け機構14によって形付けられた
後、連結具5を取付具6に連結するために更に連続ウェ
ビング3を引き出したときにこれを検出して、連結具5
と取付具6との連結を検出するようにしても良い。
【0007】次ぎに、前記第1実施例におけるシートベ
ルトの装着方法を説明する。着座者4が車両に乗車して
座席2に着座した後、メインキースイッチ52をエンジ
ン始動位置に操作することにより、又はスイッチ49を
操作することにより、傾動手段22、24が作動して支
持機構12及び取付具6を立ち向き姿勢から前傾姿勢に
姿勢変更し、これと略同時に送り出し手段16が作動す
ると共に、形付け機構14の作動手段20及び取付具6
の駆動手段43が作動される。この作動手段20のモー
タ37の回転により、形付け体7Aの最後端の形付け単
体18が上動して索体19に対して全形付け単体18を
相対移動すると共に、全形付け単体18を互いに押圧す
る。これにより、サイドピラー28に沿って待機姿勢
(図2に2点鎖線で示す立ち向き姿勢)にあった連続ウ
ェビング3の腰ウェビング部3Aは、ホルダ17と共に
前傾姿勢(図2に実線で示す)となり、直線状態から内
部の形付け体7Aが次第に円弧状に硬直し、腰ウェビン
グ部3Aを乗用者4の側方から膝4A上方を通る円弧状
に形付ける。送り出し手段16による連続ウェビング3
の送り出しにより、腰ウェビング部3Aが円弧状に硬直
するときの連続ウェビング3の引っ張り抵抗を小さく
し、型付け単体18の押動抵抗が大きくなって作動手段
20が停止したときに、送り出し手段16も停止する。
腰ウェビング部3Aが円弧状に形付けられることによ
り、その先端側に位置する連結具5は、待機姿勢でスリ
ップガイド13の近傍に位置していても、膝4Aの上方
を通って取付具6の近傍に移動する。一方、取付具6は
傾動手段24の作動により立ち向き姿勢から前傾姿勢と
なり、かつ駆動手段43の作動によりバックル42が膝
4Aの側上まで突出することになる。その状態で連結具
5と取付具6とは極めて近接した位置となり、連結具5
を着座者4がつかんで僅かに移動して取付具6と連結す
る(図1の状態)。取付具6に連結具5が連結される
と、センサ47がこれを検出してスイッチ49をオフに
し、作動手段20を逆作動させ、形付け体7Aの硬直を
解除し、かつ駆動手段43を逆作動してバックル42を
後退させる。また傾動手段22、24も復帰する。形付
け体7Aを硬直解除すると、腰ウェビング部3Aは従来
技術と同様な柔軟なベルトとなり、着座者4の腰に装着
され、連続ウェビング3の連結具5からスリップガイド
13までの部分は肩ウェビング部となる。前記連続ウェ
ビング3を装着した状態で、スイッチ49をオフにせず
(センサ47が連結具5との連結解除を検出したときに
オフにする。)、作動手段20を逆作動させずに形付け
体7Aを硬直させたままにしておいても、着座者4の拘
束は可能であり、しかもそのようにすると、着座者4に
巻き付け圧迫感を与えることなく腰ウェビング部3Aを
装着位置に配置しておける。シートベルトの離脱は、取
付具6のロックを解除することにより、センサ47がオ
フになって傾動手段22、46が逆作動し、支持機構1
2及び取付具6が立ち向き姿勢に変更されると共に、連
続ウェビング3が巻き取り機構11により巻き取られ、
サイドピラー28に沿う待機姿勢になる。尚、前記連結
具5にセンサ47を設ける代わりに、巻き取り機構11
にその回転を検出するセンサ50を設けておき、作動手
段20が形付け体7Aによる作動を完了した状態から、
連続ウェビング3が引っ張られるのを検出し、作動手段
20を逆作動させるようにしても良い。
【0008】図6、7に示す第2実施例において、第1
実施例と同様に腰ウェビング部3Aには形付け体7Aが
設けられており、ホルダ17はその下部が床27に球継
ぎ手51を介して支持されかつ傾動手段22で傾動可能
になっており、作動手段20は流体圧のアクチュエータ
で、最下端の形付け単体18に連結されていてこれを直
接上下動するようになっている。形付け体7Aは、形付
け単体18の係合凹部34と係合凸部35とを長手方向
中途部のものと、その前後部のものと異ならせることに
より、図6に2点鎖線で示すように、中途部で急激に曲
がった形付けにすることも可能である。
【0009】図8に示す第3実施例において、第1実施
例と同様に腰ウェビング部3Aには形付け体7Aが設け
られており、支持機構12のホルダ17は床27に固定
されており、作動手段20は最下端の形付け単体18を
直接上下動するものであり、取付具6は従来技術と同様
に、床27に横軸40を介して枢支されたバックル42
のみで構成されている。即ち、傾動手段22、24は設
けられていなく、ホルダ17及び取付具6は予め若干前
傾姿勢に設けられている。
【0010】図9〜11に示す第4実施例において、こ
の形付け機構14は、腰ウェビング部3A内に挿脱自在
に挿入されるバネ板製の円弧状形付け体7Bと、この形
付け体7Bを腰ウェビング部3A内へ出退させる作動手
段20とを有し、支持機構12のホルダ17は取付具6
の基台41と一体成形されており、ホルダ17に収納部
21が形成されている。形付け体7Bは円弧状に形成さ
れたバネ板の幅方向中央にスプロッケット穴54が形成
され、このスプロッケット穴54に作動手段20のスプ
ロッケット55が噛合しており、スプロッケット55を
モータ37で駆動することにより、形付け体7Bを収納
部21から腰ウェビング部3A内へ進出させて、腰ウェ
ビング部3Aを円弧状に変形させることができる。ホル
ダ17の連続ウェビング3挿通路は円弧状であり、また
基台41もバックル42を移動自在に挿通した孔が円弧
状であり、横軸32、40で支持され、傾動手段22は
収納部21に連結されている。従って、支持機構12及
び取付具6の傾動が簡単な構造で同時に行える。取付具
6はバックル42をラック・ピニオンを有する駆動手段
43で駆動するが、バックル42は円弧形状であるの
で、突出したときの被連結部42Aの位置が、第1実施
例のものより連結具5に近ずかせることができる。ま
た、この第4実施例では、送り出しローラ16はスリッ
プガイド13の近傍に配置されている。
【0011】図12に示す第5実施例において、収納部
21は床27に沿う直線部21Aとホルダ17と接続さ
れた円弧部21Bとを有し、直線部21Aには長溝60
が形成され、この長溝60に挿通されたスライダ61に
駆動ケーブル62が連結され、ギヤ63によって押し引
き可能になっている。前記駆動ケーブル62及びギヤ6
3は作動手段20を形成するもので、従来技術のサンル
ーフのパネル駆動装置に使用されているものと同様のも
のであり、モータにより減速機を介してギヤ63を回転
し、このギヤ63で駆動ケーブル62の押し引き動作
し、スライダ61を介して形付け体7Bを腰ウェビング
部3A内に挿脱することができる。
【0012】図13〜15に示す第6実施例において、
バネ板製の形付け体7Bは側縁にラックが形成され、作
動手段20のブレーキ付きモータ37で駆動されるピニ
オン38と噛合している。ホルダ17と一体成形した収
納部21は、その内部に形付け体7Bを巻き取り収納す
るリール56を有しており、このリール56はつる巻き
バネ57によってテンションが加えられていて、形付け
体7Bを巻き取り方向に付勢している。モータ37を駆
動すると、ピニオン38が回転して形付け体7Bをつる
巻きバネ57に抗して収納部21から引き出し、腰ウェ
ビング部3Aに挿入してこれを円弧状に形付け、モータ
37のブレーキによりその円弧状態を保持する。そし
て、連結具5が取付具6に連結された後、ブレーキを解
除されて形付け体7Bがつる巻きバネ57によって収納
部21に巻き戻される。
【0013】また、ホルダ17及び収納部21は横軸3
2を介して床27に枢支され、その端部の取付具6も横
軸40を介して装着されている。傾動手段22はホルダ
17の下部に円弧ギヤ65が形成され、この円弧ギヤ6
5にピニオン66が噛合しており、モータ68の駆動に
よりホルダ17が傾動するようになっている。
【0014】図16は第4〜6実施例に使用可能な腰ウ
ェビング部3Aの断面形状の変形例を示しており、この
腰ウェビング部3Aは、連続ウェビング3の本体にそれ
と同様な材料で補助材69Aを縫着して袋状部分を形成
している。図17は第5実施例に使用可能な腰ウェビン
グ部3Aの断面形状の変形例を示しており、この腰ウェ
ビング部3Aは、連続ウェビング本体に一対のそれと同
様な材料で補助材69Bを縫着して2つの袋状部分を形
成しており、各袋状部分にそれぞれ幅の狭い形付け体7
Bが挿通可能になっている。
【0015】図18、19は第7実施例を示しており、
形付け機構14の形付け体7Cは腰ウェビング部3A内
に配置された形状記憶合金で形成されていて、この形付
け体7Cは略円弧形状を記憶しており、この形付け体7
Cを円弧状に変形させる変形作動手段23は、形付け体
7Cに添設された可撓性のヒータ70で形成されてい
る。従って、ヒータ70で形付け体7Cを加熱すると、
形付け体7Cは直線形状から円弧状に変形し、腰ウェビ
ング部3Aを着座者4の膝4Aの上を通るように形付け
る。この第7実施例の場合、作動手段20はヒータ70
のみでも良いが、形付け体7Cを直線移動させる押し出
しシリンダ71も設けておく方が好ましく、退避時に形
付け体7Cを下方に移動して、腰ウェビング部3Aの先
端から形付け体7Cを後退し、形付け体7Cが退避姿勢
時の連続ウェビング3の姿勢に悪影響を与えないように
しておく。傾動手段22は単動油圧シリンダが用いら
れ、ホルダ17の外部に戻り用スプリング72が設けら
れている。
【0016】図20は形付け体7Cの変形例を示してお
り、この形付け体7Cは膨張率の異なる2枚の金属、即
ちバイメタルで形成されていて、ヒータ70で加熱する
ことにより、バイメタルが円弧状に変形するようになっ
ている。尚、バイメタルは2枚の金属を離してその間に
ヒータ70を配置しているが、2枚の金属を密着させて
も良く、また金属に電流を直接流すようにしても良い。
【0017】図21はホルダ17を傾動させる傾動手段
22の変形例を示しており、ホルダ17は床27に枢支
され、車体10の屋根26側部に設けたガイドレール7
3にスリップガイド13が前後移動自在に支持され、ワ
イヤケーブル74が連結されている。75は車体10に
固定のケーブル駆動装置で、ワイヤケーブル74を押し
引き可能であり、このケーブル駆動装置75でワイヤケ
ーブル74を押すことにより、スリップガイド13が前
方に移動して、腰ウェビング部3Aをホルダ17と共に
前傾姿勢に姿勢変更する。前記スリップガイド13の上
部には係合突起76が形成されており、その前面は略垂
直の係止面76Aで、その後面は前上がり状の傾斜面7
6Bとなっており、車体10の屋根26側には係合突起
76の係止面76Aと係合するロック部材77が枢支さ
れ、スプリング78で係合方向に付勢され、ソレノイド
79により離脱可能になっている。従って、ソレノイド
79を作動してロック部材77によるロックを解除した
後、ケーブル駆動装置75でワイヤケーブル74を押し
てスリップガイド13を前方移動し、腰ウェビング部3
Aを前傾姿勢にから着座者4に巻き付け、連続ウェビン
グ3巻き付け後にケーブル駆動装置75を逆作動して、
スリップガイド13を後方移動すると、係合突起76は
傾斜面76Bを介してロック部材77と自動的に係合
し、連続ウェビング3に大きな前方向引っ張り力が加わ
ってもスリップガイド13を移動しないように保持して
おくことができる。
【0018】なお、本発明方法によれば、第1に、装着
前に座席2の一側に位置する連続ウェビング3の腰ウェ
ビング部3Aの先端側の連結具5を座席2の反対側の取
付具6に連結する前に、腰ウェビング部3Aを型付け機
構14により着座者4の側方から膝4A上方を通る略円
弧状に形付けるので、着座者4は側後方を向かなくと
も、連結具5を取付具6の近傍まで自動的に移動するこ
とができ、連結具5の連結が極めて容易になり、シート
ベルトの装着が簡単かつ容易になる。第2に、連結具5
を連結する前に、腰ウェビング部3A内に挿入した硬軟
変更可能な形付け体7Aを略円弧状に硬直変形させるの
で、腰ウェビング部3Aの略円弧状形付けが簡単かつ確
実に行える。第3に、連結具5を連結する前に、腰ウェ
ビング部3A内に弾性変形可能な略円弧状の形付け体7
Bを挿入するので、腰ウェビング部3Aの略円弧状形付
けが簡単かつ確実に行える。第4に、連結具5を連結し
た後に、形付け体7による略円弧状の形付けを解除する
と、シートベルト装着感覚を形付け体7のないものと同
等にすることができる。第5に、連結具5を連結した後
に、形付け体7による略円弧状の形付けを保持すると、
着座者4にシートベルト装着感覚、特に圧迫感をじさせ
ないようにすることができる。第6に、腰ウェビング部
3Aを略円弧状に形付け始めると同時に又はその前に、
腰ウェビング部3Aの座席2側方に位置する部分を立ち
向き姿勢から前傾姿勢に揺動するので、腰ウェビング部
3Aの着座者4の膝4A上通過を容易にすることができ
る。第7に、腰ウェビング部3Aの座席2側方に位置す
る部分を立ち向き姿勢から前傾姿勢に揺動するのと略同
期して、取付具6を腰ウェビング部3Aの座席2側方に
位置する部分と略対応する角度の前傾姿勢に揺動するの
で、腰ウェビング部3Aを略円弧状に形付けたときに、
連結具5と取付具6とをより近ずけることができ、連結
が更に容易になる。また、本発明装置によれば、第1
に、連続ウェビング3は支持機構11から連結具5まで
の腰ウェビング部3Aを袋状に形成し、この腰ウェビン
グ部3A内に形付け体7を配置又は挿入して腰ウェビン
グ部3Aを着座者4の側方から膝4A上方を通る略円弧
状に形付ける形付け機構14を設けているので、腰ウェ
ビング部3Aを着座者4の側方から膝4A上方を通る略
円弧状に形付けることができ、これにより連結具5を取
付具6の近くに自動的に移動することができ、連結具5
と取付具6との連結が極めて容易になる。第2に、形付
け機構14は腰ウェビング部3A内に配置された多数個
の略円弧状形付け単体18に索体19を挿通して形成し
た形付け体7Aと、全形付け単体18と索体19とを相
対移動して全形付け単体18を相互に押し付けて連続略
円弧状に硬直させる作動手段20とを有するので、全形
付け単体18を相互に押し付けて連続略円弧状に硬直さ
せるようにすることができ、連結具5を取付具6の近く
に自動的に移動することができる。第3に、形付け機構
14は腰ウェビング部3A内に挿脱自在に挿入されるバ
ネ板製の略円弧状形付け体7Bと、この形付け体7Bを
腰ウェビング部3A内へ出退させ作動手段20とを有す
るので、腰ウェビング部3Aを略円弧状に形付けるよう
にすることができ、連結具5を取付具6の近くに自動的
に移動することができる。第4に、形付け機構14は腰
ウェビング部3A内に配置された形状記憶合金製又はバ
イメタル製の帯板状形付け体7Cと、この形付け体7C
を略円弧状に変形させる変形作動手段23とを有するの
で、腰ウェビング部3Aの略円弧状形付けが容易にで
き、連結具5を取付具6の近くに自動的に移動すること
ができる。第5に、袋状腰ウェビング部3Aの内面とそ
の内部に配置された形付け体7の表面との間には、摩擦
係数の小さい材料で減摩層33が形成されているので、
形付け体7の形付け動作及びその解除動作を円滑に行う
ことができる。第6に、支持機構12は腰ウェビング部
3Aの車体取付基部3aを保持しかつ車体10に対して
横軸廻り回動自在に保持するホルダ17を有するので、
腰ウェビング部3Aの着座者4の膝4A上通過を更に容
易にできる。第7に、支持機構12は腰ウェビング部3
Aの車体取付基部3aを保持するホルダ17を有し、こ
のホルダ17は腰ウェビング部3Aから後退した形付け
体7Bを収納する収納部21を有するので、形付け体7
Bの納まりを良好にすることができる。第8に、支持機
構12はホルダ17を略立ち向き姿勢から前傾動作させ
る傾動手段22を有するので、腰ウェビング部3Aの着
座者4の膝4A上通過を更に容易にできる。第9に、支
持機構12のホルダ17と取付具6とが一体傾動可能に
連結されているので、両者の傾動が容易にでき、連結具
5と取付具6との位置合わせが確実になり、連結具5を
取付具6に極めて容易に連結できる。第10に、支持機
構12は腰ウェビング部3Aの車体取付基部3aを保持
するホルダ17を有し、このホルダ17を略立ち向き姿
勢から前傾動作させる傾動手段22を有し、取付具6に
ホルダ17と略対応する角度の前傾姿勢に揺動させる傾
動手段24を設けているので、連結具5と取付具6との
位置合わせが確実になり、連結具5を取付具6に極めて
容易に連結できる。第11に、取付具6は車体10に支
持された基台41と、この基台41に出退自在に支持さ
れていて連結具5と連結されるバックル42と、このバ
ックル42を基台41から着座者4の膝4A側へ出退自
在に進出させる駆動手段43とを有するので、取付具6
を連結具5により近づけることができ、連結具5と取付
具6との連結を更に容易にできる。第12に、座席2の
側上方の車体10側にスリップガイド13を前後動させ
る傾動手段22が設けられ、この傾動手段22はスリッ
プガイド13が後部位置にあるときに係脱自在に係合し
て前移動を阻止するロック部材77を有するので、腰ウ
ェビング部3Aの着座者4の膝4A上通過を容易にでき
る。第13に、型付け機構14の作動と連動して連続ウ
ェビング3を巻き取り機構11から送り出す送り出し手
段16を設けているので、腰ウェビング部3Aを略円弧
状に形付けるときの動作抵抗が少なくなり、連続ウェビ
ング3の送り出し及び腰ウェビング部3Aの形付けが容
易にかつ確実にできる。第14に、取付具6と連結具5
との連結を検出して形付け機構14を作動解除するセン
サ47が取付具6又は巻き取り機構11に設けられてい
るので、シートベルト装着感覚を形付け体7のないもの
と同等にすることができる。第15に、取付具6と連結
具5との連結解除を検出して形付け機構14を作動解除
するセンサ47が取付具6に設けられているので、着座
者4にシートベルト装着感覚、特に圧迫感をじさせない
ようにすることができる。
【0019】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、着座者4
は側後方を向かなくとも、連結具5を取付具6の近傍ま
で自動的に移動することができ、連結具5の連結が極め
て容易になり、これによりシートベルトの装着が簡単か
つ容易になり、着座者4にシートベルト装着感覚、特に
圧迫感をじさせないようにしたりすることもできる。ま
た、本発明装置によれば、腰ウェビング部3Aを着座者
4の側方から膝4A上方を通る略円弧状に形付けること
ができ、連結具5と取付具6との連結が極めて容易にな
り、これによりシートベルトの装着が簡単かつ容易にな
り、着座者4にシートベルト装着感覚、特に圧迫感をじ
させないようにすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すシートベルト装着時
の断面背面図である。
【図2】同一部断面側面図である。
【図3】腰ウェビング部の先端部の平面図である。
【図4】型付け体の分解斜視図である。
【図5】形付け体の断面図である。
【図6】第2実施例を示すシートベルト非装着時の断面
背面図である。
【図7】同装着途中の側面図である。
【図8】第3実施例を示す非装着時の断面背面図であ
る。
【図9】第4実施例を示す連結具連結前の断面背面図で
ある。
【図10】図9の断面側面図である。
【図11】図9のX−X線断面図である。
【図12】第5実施例を示す要部の断面背面図である。
【図13】第6実施例を示す装着時の断面背面図であ
る。
【図14】図13の断面側面図である。
【図15】図13のY−Y線断面図である。
【図16】腰ウェビング部の変形例を示す断面図であ
る。
【図17】腰ウェビング部の他の変形例を示す断面図で
ある。
【図18】第7実施例を示す非装着時の断面背面図であ
る。
【図19】図18のZ−Z線断面図である。
【図20】第7実施例の形付け体の変形例を示す断面図
である。
【図21】傾動手段の変形例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 シートベルトの装着装置 2 座席 3 連続ウェビング 3A 腰ウェビング部 4 着座者 4A 膝 5 連結具 6 取付具 7 形付け体 10 車体 11 巻き取り機構 12 支持機構 13 スリップガイド 14 形付け機構 16 送り出し手段 17 ホルダ 20 作動手段 22 傾動手段 24 傾動手段 26 屋根 27 床 28 サイドピラー

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 座席(2)の左右一側に配置した連続ウ
    ェビング(3)の腰ウェビング部(3A)を着座者
    (4)の膝(4A)の上を通過させ、腰ウェビング部
    (3A)の先端側の連結具(5)を座席(2)の反対側
    の取付具(6)に連結する乗用車用シートベルトの装着
    方法において、 前記連結具(5)を連結する前に、連続ウェビング
    (3)の腰ウェビング部(3A)内に配置した多数個の
    略円弧状形付け単体(18)を、それらに挿通した索体
    (19)と相対移動して全形付け単体(18)を相互に
    押し付けて連続した略円弧状に硬直させて、前記腰ウェ
    ビング部(3A)を着座者(4)の側方から膝(4A)
    上方を通る略円弧状に形付けることを特徴とする乗用車
    用シートベルトの装着方法。
  2. 【請求項2】 座席(2)の左右一側に配置した連続ウ
    ェビング(3)の腰ウェビング部(3A)を着座者
    (4)の膝(4A)の上を通過させ、腰ウェビング部
    (3A)の先端側の連結具(5)を座席(2)の反対側
    の取付具(6)に連結する乗用車用シートベルトの装着
    方法において、 前記連結具(5)を連結する前に、連続ウェビング
    (3)の袋状に形成した腰ウェビング部(3A)内に挿
    脱自在でかつ弾性変形可能な略円弧状形付け体(7B)
    を挿入して前記腰ウェビング部(3A)を着座者(4)
    の側方から膝(4A)上方を通る略円弧状に形付けるこ
    とを特徴とする乗用車用シートベルトの装着方法。
  3. 【請求項3】 座席(2)の左右一側に配置した連続ウ
    ェビング(3)と、車体(10)に固定されていて連続
    ウェビング(3)を一端側から巻き取り可能な巻き取り
    機構(11)と、車体(10)に取り付けられていて連
    続ウェビング(3)の他端を連結している支持機構(1
    2)と、連続ウェビング(3)の中途部を挿通するスリ
    ップガイド(13)と、支持機構(12)とスリップガ
    イド(13)との間で連続ウェビング(3)に嵌合した
    連結具(5)と、座席(2)の反対側で車体(10)に
    取り付けられていて連結具(5)と連結する取付具
    (6)とを有する乗用車用シートベルトの装着装置にお
    いて、 前記連続ウェビング(3)は支持機構(11)から連結
    具(5)までの腰ウェ ビング部(3A)を袋状に形成
    し、この腰ウェビング部(3A)内に形付け体(7)を
    配置して腰ウェビング部(3A)を着座者(4)の側方
    から膝(4A)上方を通る略円弧状に形付ける形付け機
    構(14)を設けており、 前記形付け機構(14)は腰ウェビング部(3A)内に
    配置された多数個の略円弧状形付け単体(18)に索体
    (19)を挿通して形成した形付け体(7A)と、全形
    付け単体(18)と索体(19)とを相対移動して全形
    付け単体(18)を相互に押し付けて連続した略円弧状
    に硬直させる作動手段(20)とを有することを特徴と
    する 乗用車用シートベルトの装着装置。
  4. 【請求項4】 座席(2)の左右一側に配置した連続ウ
    ェビング(3)と、車体(10)に固定されていて連続
    ウェビング(3)を一端側から巻き取り可能な巻き取り
    機構(11)と、車体(10)に取り付けられていて連
    続ウェビング(3)の他端を連結している支持機構(1
    2)と、連続ウェビング(3)の中途部を挿通するスリ
    ップガイド(13)と、支持機構(12)とスリップガ
    イド(13)との間で連続ウェビング(3)に嵌合した
    連結具(5)と、座席(2)の反対側で車体(10)に
    取り付けられていて連結具(5)と連結する取付具
    (6)とを有する乗用車用シートベルトの装着装置にお
    いて、 前記連続ウェビング(3)は支持機構(11)から連結
    具(5)までの腰ウェビング部(3A)を袋状に形成
    し、この腰ウェビング部(3A)内に形付け体(7)を
    挿入して腰ウェビング部(3A)を着座者(4)の側方
    から膝(4A)上方を通る略円弧状に形付ける形付け機
    構(14)を設けており、 前記形付け機構(14)は腰ウェビング部(3A)内に
    挿脱自在に挿入される弾性変形可能な略円弧状形付け体
    (7B)と、この形付け体(7B)を腰ウェビング部
    (3A)内へ出退させ作動手段(20)とを有すること
    を特徴とする 乗用車用シートベルトの装着装置。
  5. 【請求項5】 袋状腰ウェビング部(3A)の内面とそ
    の内部に配置された形付け体(7)の表面との間には、
    摩擦係数の小さい材料で減摩層(33)が形成されてい
    ることを特徴とする請求項3又は4に記載の乗用車用シ
    ートベルトの装着装置。
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