JP5190708B2 - ベルトリーチャ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ベルトリーチャ装置に関する。詳しくは、着座乗員の身体を車両用シートに拘束する帯状のシートベルトウェビングを、装着前の吊り下げられた位置からシートバックの前方側へと移動させるベルトリーチャ装置に関する。
従来、車両用シートにおいて、乗員が着座した際にシートベルトのウェビングを着座乗員の手の届かせ易い前方側の位置まで移動させることで、シートベルトの装着操作をアシストするベルトリーチャ装置が設けられているものがある。ここで、下記特許文献1には、上記したベルトリーチャ装置がシートバックの肩口部に設けられた構成が開示されている。この開示では、ベルトリーチャ装置は、シートバックの前面側の横縁部において上下方向に延びて配設されているウェビングを後方側から前に押し出す構成となっている。
特開2004−299657号公報
しかし、上記開示の従来技術では、ウェビングを前に押し出す押出部がシートバックの肩口部から前方側に真っ直ぐに押し出されて動く直動式の作動構造となっており、ベルトリーチャ装置全体が前後方向に幅をとる構成となっている。
本発明は、上記した問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、ベルトリーチャ装置の小型化を図ることにある。
上記課題を解決するために、本発明のベルトリーチャ装置は次の手段をとる。
先ず、第1の発明は、着座乗員の身体を車両用シートに拘束する帯状のシートベルトウェビングを、装着前の吊り下げられた位置からシートバックの前方側へと移動させるベルトリーチャ装置であり、係合部材と操作部材とを有する。係合部材は、シートベルトウェビングに係合する。操作部材は、係合部材と連結されて、係合部材をベルトリーチャ装置の本体部材に対して移動させるように操作する。操作部材と係合部材とは、互いにリンク連結されていると共に、本体部材ともそれぞれリンク連結されており、操作部材の本体部材に対するリンク運動に連動して、係合部材が本体部材に対して前方側に移動するようにリンク運動する。これら三部材のリンク連結構造には、回転リンク機構とスライダリンク機構とが含まれている。スライダリンク機構のスライド移動方向は、シートベルトウェビングを移動させる前方向に対して横向きに設定されている。スライダリンク機構による横向きのスライド移動量が回転リンク機構によってシートベルトウェビングを移動させる前方向の移動量に変換されて、係合部材が前方側に移動操作される。
この第1の発明によれば、スライダリンク機構のスライド移動方向が横向きに設定されていることにより、スライド移動量を大きく確保しても、かかる前後方向の幅を小さく抑えることができる。そして、このようにスライド移動方向を横向きに設定しても、回転リンク機構によってこの横向きの移動量をシートベルトウェビングを移動させる前方向に変換して、係合部材によってシートベルトウェビングを効率的に前方側に移動させることができる。
次に、第2の発明は、上述した第1の発明において、操作部材は、本体部材に対して前方斜め横方向にスライドするように連結されている。係合部材は、本体部材に対してスライド移動可能で、かつ、操作部材に対して回転可能に連結されている。係合部材は、操作部材がスライドする動きによって、操作部材に押し出される態様で回転運動を伴いながら前方側にスライド操作されて、シートベルトウェビングを後方側から押し出すようになっている。
この第2の発明によれば、操作部材を本体部材に対してスライド可能に連結し、係合部材をこのスライド運動を受けて回転を伴いながら前方側にスライド操作される構成として、三部材のリンク連結構造を具現化して構成することができる。また、操作部材が本体部材に対して前方斜め横方向にスライドする構成となっていることにより、操作部材のスライド移動量に対して係合部材をより効率的に前方側に移動操作することができる。
次に、第3の発明は、上述した第2の発明において、係合部材は、シートベルトウェビングを後方側から押し出す回転運動に伴って、側方に張り出していた角部の形状が前方側に張り出す向きへと変えられて、シートベルトウェビングをより前方側に大きく押し出す構成となっている。
この第3の発明によれば、係合部材の回転運動に伴って、角部が前方側に張り出すように向きが変えられて、シートベルトウェビングが角部によってより大きく前方側へと押し出される構成となっていることにより、係合部材が実際に前方側に押し出される移動量よりもシートベルトウェビングをより大きく前方側に移動させることができる。
次に、第4の発明は、上述した第2又は第3の発明において、係合部材は、操作部材によって回転運動を伴いながら前方側にスライド操作される動きによって、形状全体が着座乗員から遠ざかる外方向に退避移動するようになっている。
この第4の発明によれば、係合部材が着座乗員から遠ざかる外方向への退避移動を伴いながら前方側に移動操作されることにより、体格の大きな乗員が着座する場合にも、係合部材が邪魔となりにくいようにすることができる。
次に、第5の発明は、上述した第1から第4のいずれかの発明において、係合部材は、前方側に移動操作される動きに伴って、シートベルトウェビングの帯面の向きを着座乗員が座る内方向に向けるようになっている。
この第5の発明によれば、係合部材による移動操作に伴ってシートベルトウェビングの帯面が着座乗員が座る内方向に向けられることにより、着座乗員がより簡便にシートベルトウェビングを掴み取ることができる。
実施例1のベルトリーチャ装置の概略構成を表した斜視図である。 ベルトリーチャ装置によってシートベルトウェビングを前方側へ移動させた状態を表した斜視図である。 シートベルトウェビングを着座乗員に装着した状態を表した斜視図である。 ベルトリーチャ装置の構成を模式的に表した平面図である。 ベルトリーチャ装置によってシートベルトウェビングを前方側へ移動させた状態を模式的に表した平面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
始めに、実施例1のベルトリーチャ装置20の構成について、図1〜図5を用いて説明する。本実施例のベルトリーチャ装置20は、図1〜図2に示されるように、車両用シート1のシートバック2の肩口部に設けられており、車両用シート1に設けられたシートベルト装置10の装着操作をアシストする作動構造を備えている。ここで、車両用シート1は、右ハンドル車両の運転座席後ろの二列目の座席用シートとして配設されており、着座乗員の背凭れとなるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、頭受けとなるヘッドレスト4とを備えて構成されている。
また、シートベルト装置10は、拘束用ベルトとなる帯状のシートベルトウェビング11(以下、単にウェビング11と略す。)と、同ウェビング11の巻取り装置となるリトラクタ(図示省略)と、リトラクタから繰り出されたウェビング11をシートバック2の肩口部から引き出す引出口12と、ウェビング11に通されて設けられた装着用金具となるタング13と、タング13の装着具としてシートクッション3の側部箇所に固定設置されたバックル14と、タング13の落下移動を係止させるための係止部材としてウェビング11に取り付けられたストッパ15と、を有して構成されている。
詳しくは、上記したタング13は、金属プレートによって形成されており、その根元部に貫通形成された長孔13B内にウェビング11が通されている。そして、タング13は、その先端側の装着部13Aをバックル14に形成された差込口14Aの内部に差し込むことにより、同バックル14に係合して抜止めされた状態となってロックされるようになっている(図3参照)。なお、上記したタング13のバックル14に対する係合ロック状態は、バックル14に設けられたリリースボタン14Bを押下することによって解除されるようになっている。
次いで、図1に戻って、ウェビング11について説明する。すなわち、ウェビング11は、引張り強さに優れたポリエステル繊維が帯状に編み込まれて形成されており、前述した図示しないリトラクタに巻装されて設けられている。そして、ウェビング11は、リトラクタから繰り出された端部が、シートバック2のアウター側の肩口部に形成された引出口12から繰り出されており、そこから、シートバック2の背凭れ面に帯面を当てるようにして下方側へと延び出されて、その下端部がシートクッション3のアウター側の側部箇所に締結固定されている。
上記したウェビング11は、常時、リトラクタ(図示省略)によって巻き取られる方向に附勢がかけられており、この附勢力によって常にテンションがかけられた緊張状態となって保持されている。そして、ウェビング11は、車両用シート1に着座した乗員がウェビング11に通されたタング13を掴み取ってインナー側へと引張り込んで、装着部13Aをバックル14に差し込んで装着することにより、着座乗員の胸部や腰部にかけられた状態となって保持される(図3参照)。
これにより、ウェビング11は、上述したリトラクタ(図示省略)によってかけられる巻き取り方向の張力作用によって、着座乗員の胸部や腰部に当てられた状態となり、着座乗員の身体をシートバック2に拘束した状態となって保持される。
次に、図4〜図5を参照しながらベルトリーチャ装置20の構成について説明する。このベルトリーチャ装置20は、支持ベースとなる本体部材21と、ウェビング11を前方側へ押し出し操作する押動部材22と、押動部材22を移動操作する操作部材23と、操作部材23を駆動操作するピニオンギア24とを有する。ここで、押動部材22が本発明の係合部材に相当する。詳しくは、本体部材21は、図示しないシートバック2の骨格フレームに一体的に結合固定されて設けられている。
そして、この本体部材21には、後述する押動部材22に形成された長孔22Bや操作部材23に形成された長孔23Aにそれぞれ差し込まれて装着される支持ピン21A,21Bが一体的に設けられている。次いで、押動部材22は、全体が湾曲したアーム形状に形成されており、その前面側となる図示下方側の面部に、後方側から延び出すウェビング11を前方側に通すことのできる横長状のスリット22Aが開口形成されている。
ここで、上記したスリット22Aが形成された押動部材22の前面部は、一部が切頭された山形状に前方側(図示下方側)に突き出て、そこから、裾野状に左右両側の面部(内側傾斜面部22F及び外側傾斜面部22E)が後方側に傾斜した形状に形成されている。詳しくは、上記した押動部材22の図示右方側に傾斜する内側傾斜面部22Fは、着座乗員の肩部等の身体部位の形状に沿うように、滑らかに湾曲した形状に形成されている。
これにより、内側傾斜面部22Fが、着座乗員の肩部等の身体部位に対して柔らかく面当たりできるようになっている。そして、このように切頭された山形状に形成された押動部材22の前面部には、スリット22Aに通されたウェビング11の帯面が内側傾斜面部22Fと外側傾斜面部22Eとに跨るように前面側にかけられている。
次に、図4に示されるように、押動部材22のアーム形状部には、同アームの湾曲形状に沿って湾曲した長孔22Bが貫通形成されている。そして、この長孔22Bには、前述した本体部材21に設けられた断面円形状の支持ピン21Aが差し込まれて装着されており、同支持ピン21Aが長孔22Bに対して回転可能かつスライド可能な状態とされている。
そして、押動部材22は、そのアーム形状の後端部となる図示右上側の端部が、連結軸25によって操作部材23に対して回転可能に軸支連結されている。これにより、押動部材22は、図5に示されるように、操作部材23が後述するピニオンギア24によって前外方向(図示左下方向)に移動操作されることで、この操作部材23に押し出されるかたちで、本体部材21に対して前方側に移動操作される。
具体的には、押動部材22は、操作部材23によって押し操作されることにより、長孔22B内に差し込まれた支持ピン21Aによってその移動方向が案内される。これにより、押動部材23は、内側傾斜面部22Fを着座乗員が座る内方側に向けるように回転しながら前方側へと押し操作される。そしてこの移動によって、押動部材22は、その山形状に突出した前面部によってウェビング11の帯面を前方側へと押し出しながら、ウェビング11を着座乗員の手の届かせ易い前方側の位置へと移動させる。
ここで、上記したウェビング11の帯面を後方側から押圧する押動部材22の前面部は、高摩擦部22Dとして、表面が粗くなるように仕上げられている。これにより、押動部材22の前面部によって、ウェビング11の帯面を滑らせることなく前方側に押し出せるようになっている。この高摩擦部22Dは、前述した押動部材22の内側傾斜面部22Fと外側傾斜面部22Eとに跨って形成されている。これにより、ウェビング11は、押動部材22が回転運動を伴いながら前方側に押し出されても、同前面部から滑って外れることなく前面部に保持された状態のまま前方側へと押し出されるようになっている。なお、上記した高摩擦部22Dに代えて、押動部材22の前面部に面状の高摩擦シートを貼着した構成としてもよい。
ここで、上記したウェビング11の帯面を後方側から押圧する押動部材22の前面部には、外側傾斜面部22Eが傾斜していく境界部分に、角の立った角部22Cが形成されている。この角部22Cは、図4に示されるように、押動部材22が前方側に押し出される前の通常時には、その突出形状が前方側には突出せずに外方側に向けられた状態となっている。しかし、角部22Cは、図5に示されるように、押動部材22が回転運動を伴いながら前方側に押し出される動きに伴って、その突出形状が前方側に張り出すように向けられて、押動部材22の中で最も大きく前方側に張り出した状態へと切り換えられる。
これにより、ウェビング11が角部22Cの張り出しによって、より大きく前方側に押し出し操作されるようになっている。そして、ウェビング11は、上記した押動部材22の回転移動を伴った前方移動に伴って、その後方側から押圧されている帯面が着座乗員の座る内方側へと向けられた状態となる。これにより、同ウェビング11に係止されているタング13も、着座乗員が座る内方側へと向けられた状態となる。したがって、着座乗員がより簡便にタング13を掴み取ることができる。
次に、図4に戻って、操作部材23について説明する。この操作部材23は、前方外方向となる図示左斜め下方向に真っ直ぐに延びるアーム形状に形成されている。そして、この操作部材23のアーム形状部には、同アーム形状の延びる方向に沿って真っ直ぐに延びる長孔23Aが貫通形成されている。そして、この長孔23A内には、前述した本体部材21に設けられた断面円形状の支持ピン21Bが差し込まれて装着されており、同支持ピン21Bが長孔23Aに対して回転可能かつスライド可能な状態とされている。
そして、上記した操作部材23には、そのアーム形状の後ろ側側面となる図示左上側の面部に、アーム形状の延びる方向に沿ってラック歯23Bが複数歯切りされており、このラック歯23Bには、本体部材21に回転可能に軸支連結されたピニオンギア24が噛合されている。ここで、ピニオンギア24は、回転軸24Aによって本体部材21に回転可能に軸支連結されており、図示しない駆動装置によって、ON/OFFに切り換え操作されたり正転/逆転に切り換え操作されたりするようになっている。
上記した操作部材23は、ピニオンギア24が図4の状態から図示時計回り方向に回転操作されることにより、このピニオンギア24からの回転動力の伝達を受けてアーム形状の延びる方向に真っ直ぐに移動操作される(図5参照)。詳しくは、操作部材23は、長孔23A内に差し込まれた支持ピン21Bによって支持されていることにより、ピニオンギア24からの動力伝達を受けることで上記した方向に真っ直ぐに移動操作されるようになっている。
これにより、上記した操作部材23に連結された押動部材22が、操作部材23の移動方向に押動されて、連結軸25を中心とした操作部材23に対する回転運動と、支持ピン21Aを中心とした本体部材21に対する回転運動とを伴いながら、前方側に押し出される態様で移動操作される。
続いて、本実施例の使用方法について説明する。すなわち、図1に示されるように、ベルトリーチャ装置20は、乗員が車両用シート1に着座する前の常時は、ウェビング11を前方側に押し出す前の初期状態(図4参照)に保持されている。そして、ベルトリーチャ装置20は、乗員が車両用シート1に着座することにより、着座センサ等の検知手段からの検知信号に基づいて、図5において前述したピニオンギア24を回転駆動させる駆動装置が駆動操作され、押動部材22が前方側に押し出し操作される。
これにより、ウェビング11が、押動部材22の前面部によって前方側に押し出されながら、その帯面が着座乗員の座る内方側へと向けられる。これにより、ウェビング11に係止されたタング13も、着座乗員の座る内方側へと向けられるため、着座乗員が手の届かせ易い位置まで移送されたタング13を一層容易に掴み取ることができる。そして、タング13がバックル14に装着されることにより、バックル14に設けられた装着状態を検知する検知手段からの検知信号によって、前述したピニオンギア24を回転駆動させる駆動装置が上記した方向とは逆方向に駆動操作されて、押動部材22が前方側に押し出される前の初期位置に戻される。
このように、本実施例のベルトリーチャ装置20によれば、着座乗員の身体を車両用シート1に拘束する帯状のウェビング11を、シートバック2の前面に吊り下げられた装着前の初期位置からシートバック2の前方側へと押し出して移動させることができる。具体的には、ベルトリーチャ装置20を構成する操作部材23と押動部材22とは、互いにリンク連結されていると共に、本体部材21ともそれぞれリンク連結されており、操作部材23の本体部材21に対するリンク運動に連動して、押動部材22が本体部材21に対して前方側に移動するようにリンク運動する。
詳しくは、これら三部材(押動部材22,操作部材23,本体部材21)のリンク連結構造には、回転リンク機構とスライダリンク機構とが含まれており、スライダ部材となる操作部材23のスライド移動方向が、ウェビング11を移動させる前方向に対して横向き(外向き)に設定されている。そして、このスライダリンク機構による横向きの移動量が、押動部材22の回転リンク機構によってウェビング11を移動させる前方向の移動量に変換されて、押動部材22が前方側に移動操作される。
このように、操作部材23のスライド移動方向が横向きに設定されていることにより、スライド移動量を大きく確保しても、かかる前後方向の幅を小さく抑えることができる。そして、このようにスライド移動方向を横向きに設定しても、回転リンク機構によってこの横向きの移動量をウェビング11を移動させる前方向に変換して、押動部材22によってウェビング11を効率的に前方側に移動させることができる。
また、操作部材23が本体部材21に対して前方斜め横方向(外方向)にスライドする構成となっていることにより、操作部材23のスライド移動量に対して押動部材22をより効率的に大きく前方側に移動操作することができる。また、押動部材22の回転運動に伴って、角部22Cが前方側に張り出すように向きが変えられて、ウェビング11が前方側に突き出る角部22Cによってより大きく前方側へと押し出される構成となっていることにより、押動部材22が実際に前方側に押し出される移動量よりもウェビング11をより大きく前方側に移動させることができる。
また、押動部材22は、操作部材23によって回転運動を伴いながら前方側にスライド操作される動きによって、形状全体が着座乗員から遠ざかる外方向に退避移動するようになっている。これにより、体格の大きな乗員が着座する場合にも、押動部材22が邪魔となりにくいようにすることができる。
以上、本発明の実施形態を一つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施ができるものである。例えば、本発明のベルトリーチャ装置として、シートベルトウェビング11を係合部材(押動部材22)によって後方側から前方側に押し出すタイプの構成を例示したが、係合部材をシートベルトウェビングの側方や前方側から係合するようにして、シートベルトウェビングを前方側に移送するように操作するタイプの構成としてもよい。
また、シートベルト装置として、シートベルトウェビング11がシートバック2の肩口部から引き出されて、その帯面がシートバック2の前面部にかけられるように配された構成を例示したが、シートベルトウェビングが車体側部のピラー部等の内装パネルから引き出されるタイプの構成にも本発明の構成を適用することができる。また、ベルトリーチャ装置も、シートベルトウェビングがシートバックの肩口部から引き出されるタイプかピラー部から引き出されるタイプかに拘わらず、ピラー部等のシートバックから外れた車体側部材に設けた構成としてもよい。
1 車両用シート
2 シートバック
3 シートクッション
4 ヘッドレスト
10 シートベルト装置
11 シートベルトウェビング
12 引出口
13 タング
13A 装着部
13B 長孔
14 バックル
14A 差込口
14B リリースボタン
15 ストッパ
20 ベルトリーチャ装置
21 本体部材
21A 支持ピン
21B 支持ピン
22 押動部材(係合部材)
22A スリット
22B 長孔
22C 角部
22D 高摩擦部
22E 外側傾斜面部
22F 内側傾斜面部
23 操作部材
23A 長孔
23B ラック歯
24 ピニオンギア
24A 回転軸
25 連結軸

Claims (5)

  1. 着座乗員の身体を車両用シートに拘束する帯状のシートベルトウェビングを、装着前の吊り下げられた位置からシートバックの前方側へと移動させるベルトリーチャ装置であって、
    前記シートベルトウェビングに係合する係合部材と、
    該係合部材と連結され、該係合部材をベルトリーチャ装置の本体部材に対して移動させるように操作する操作部材とを有し、
    該操作部材と前記係合部材とは互いにリンク連結されていると共に前記本体部材ともそれぞれリンク連結されており、該操作部材の本体部材に対するリンク運動に連動して前記係合部材が前記本体部材に対して前方側に移動するようにリンク運動するようになっており、これら三部材のリンク連結構造には回転リンク機構とスライダリンク機構とが含まれており、該スライダリンク機構のスライド移動方向は前記シートベルトウェビングを移動させる前方向に対して横向きに設定されており、該スライダリンク機構による横向きのスライド移動量が前記回転リンク機構によって前記シートベルトウェビングを移動させる前方向の移動量に変換されて前記係合部材が前方側に移動操作されることを特徴とするベルトリーチャ装置。
  2. 請求項1に記載のベルトリーチャ装置であって、
    前記操作部材は前記本体部材に対して前方斜め横方向にスライドするように連結されており、前記係合部材は前記本体部材に対してスライド移動可能で、かつ、前記操作部材に対して回転可能に連結されており、前記係合部材は前記操作部材がスライドする動きによって該操作部材に押し出される態様で回転運動を伴いながら前方側にスライド操作されて前記シートベルトウェビングを後方側から押し出すようになっていることを特徴とするベルトリーチャ装置。
  3. 請求項2に記載のベルトリーチャ装置であって、
    前記係合部材は前記シートベルトウェビングを後方側から押し出す回転運動に伴って、側方に張り出していた角部の形状が前方側に張り出す向きへと変えられて前記シートベルトウェビングをより前方側に大きく押し出す構成となっていることを特徴とするベルトリーチャ装置。
  4. 請求項2又は請求項3に記載のベルトリーチャ装置であって、
    前記係合部材は前記操作部材によって回転運動を伴いながら前方側にスライド操作される動きによって形状全体が着座乗員から遠ざかる外方向に退避移動するようになっていることを特徴とするベルトリーチャ装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載のベルトリーチャ装置であって、
    前記係合部材は前方側に移動操作される動きに伴って前記シートベルトウェビングの帯面の向きを着座乗員が座る内方向に向けるようになっていることを特徴とするベルトリーチャ装置。
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