JP2010179676A - シートベルト装置 - Google Patents

シートベルト装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010179676A
JP2010179676A JP2009022383A JP2009022383A JP2010179676A JP 2010179676 A JP2010179676 A JP 2010179676A JP 2009022383 A JP2009022383 A JP 2009022383A JP 2009022383 A JP2009022383 A JP 2009022383A JP 2010179676 A JP2010179676 A JP 2010179676A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
webbing
guide
seat belt
seat
seated occupant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009022383A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumitoshi Akaike
文敏 赤池
Akari Takahashi
明香里 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Boshoku Corp
Original Assignee
Toyota Boshoku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Boshoku Corp filed Critical Toyota Boshoku Corp
Priority to JP2009022383A priority Critical patent/JP2010179676A/ja
Publication of JP2010179676A publication Critical patent/JP2010179676A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)

Abstract

【課題】着座乗員の肩部に引き出されるシートベルトウェビングの引出し位置の調整自由度を高める。
【解決手段】着座乗員の身体を車両用シート1に拘束する帯状のシートベルトウェビング11(以下、ウェビング11)が着座乗員の肩部から腰部にかけて斜めに掛けられて装着されるシートベルト装置10である。ガイド26はウェビング11との係合によって、ウェビング11が着座乗員の肩部に引き出される引出し位置を案内する。調整機構30は、ガイド26と連結され、ガイド26を移動操作することでガイド26の案内によるウェビング11の引出し位置を調整する。ガイド26の案内によるウェビング11の引出し位置は、調整機構30によって着座乗員の肩幅方向と前後方向とにそれぞれ調整されるようになっている。
【選択図】図4

Description

本発明は、シートベルト装置に関する。詳しくは、着座乗員の身体を車両用シートに拘束する帯状のシートベルトウェビングが着座乗員の肩部から腰部にかけて斜めに掛けられて装着されるようになっているシートベルト装置に関する。
従来、車両用シートにおいて、シートバックの肩口部から引き出されるシートベルトウェビングの引出し位置を、着座乗員の体格の違いに合わせて調整することができるようになっているものがある。ここで、下記特許文献1には、上記したシートベルトウェビングの引出し位置を、シートバックの肩口部において横幅方向に調整することができるようになっている技術が開示されている。
特開2000−280861号公報
しかし、上記した従来技術のように、シートベルトウェビングの引出し位置が単に横幅方向に調整されるのみでは、調整の自由度が低く、同ウェビングの引出し位置を着座乗員の体格に合わせた最適な位置に調整することができなかった。
本発明は、上記した問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、着座乗員の肩部に引き出されるシートベルトウェビングの引出し位置の調整自由度を高めることにある。
上記課題を解決するために、本発明のシートベルト装置は次の手段をとる。
先ず、第1の発明は、着座乗員の身体を車両用シートに拘束する帯状のシートベルトウェビングが着座乗員の肩部から腰部にかけて斜めに掛けられて装着されるようになっているシートベルト装置であり、ガイドと調整機構とを有する。ガイドは、シートベルトウェビングとの係合によって、シートベルトウェビングが着座乗員の肩部に引き出される引出し位置を案内する。調整機構は、ガイドと連結され、ガイドを移動操作することでガイドの案内によるシートベルトウェビングの引出し位置を調整する。そして、この調整機構によって、ガイドの案内によるシートベルトウェビングの引出し位置が、着座乗員の肩幅方向と前後方向とにそれぞれ調整できるようになっている。
この第1の発明によれば、シートベルトウェビングは、その着座乗員の肩部に引き出される引出し位置が、調整機構によって移動操作されるガイドによって案内される。この調整機構によるガイドの移動操作は、シートベルトウェビングの引出し位置を着座乗員の肩幅方向と前後方向とにそれぞれ調整するように行われる。したがって、シートベルトウェビングの引出し位置を、着座乗員の肩幅方向と前後方向とにわたって高い自由度で調整することができる。
次に、第2の発明は、上述した第1の発明において、調整機構によるガイドの移動操作構造によって、シートベルトウェビングが着座乗員の身体に装着される前の吊り下げ位置から前方側へと移動操作されて着座乗員の手の届かせ易い位置へと移送されるようになっている。
この第2の発明によれば、調整機構によるガイドの移動操作構造によって、シートベルトウェビングが、着座乗員の身体に装着される前の吊り下げ位置から前方側へと移動操作されて、着座乗員の手の届かせ易い位置へと移送される。このように、調整機構の作動構造によって、シートベルトウェビングの引出し位置を調整する機構と、シートベルトウェビングの引き出し操作をアシストする機構とを兼ね備えた構成を得ることができる。
実施例1のシートベルト装置の概略構成を表した斜視図である。 シートベルトウェビングを前方側へ移動操作した状態を表した斜視図である。 シートベルトウェビングを着座乗員の身体に架け渡して装着した状態を表した斜視図である。 ガイドが初期位置にある押出部材の最も外方側の位置に移動操作された状態を平面視して表した模式図である。 シートベルトウェビングを前方側へ移動操作した状態を平面視して表した模式図である。 ガイドが初期位置にある押出部材の最も内方側の位置に移動操作された状態を平面視して表した模式図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
始めに、実施例1のシートベルト装置10の構成について、図1〜図6を用いて説明する。本実施例のシートベルト装置10は、図3に示されるように、着座乗員の身体を車両用シート1に拘束する乗員拘束装置として構成されている。ここで、車両用シート1は、右ハンドル車の運転座席後ろの二列目シートとして配設されており、着座乗員の背凭れとなるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、頭受けとなるヘッドレスト4と、を備えて構成されている。
一方、図1に示されるように、シートベルト装置10は、拘束用ベルトとなる帯状のシートベルトウェビング11(以下、ウェビング11と省略)と、同ウェビング11の巻取り装置となるリトラクタ(図示省略)と、ウェビング11に通された装着用金具となるタング12と、タング12の装着具としてシートクッション3の側部箇所に固定設置されたバックル13と、ウェビング11を装着時に着座乗員の手の届かせ易い前方側の位置(図2参照)まで移動させるベルトリーチャ機構20と、ベルトリーチャ機構20におけるウェビング11の引出し位置を移動調整する横移動機構30と、を有する。ここで、ベルトリーチャ機構20と横移動機構30との組み合わせによって構成される移動機構が本発明の調整機構に相当する。
詳しくは、タング12は、凸字形状の金属プレートによって形成されており、その根元部には、ウェビング11の通し孔となる長孔12Bが貫通形成されている。そして、金属プレートの先端部には、バックル13に形成された差込口13Aに差し込まれることで同バックル13に係合ロックされる装着部12Aが開口形成されている(図3参照)。なお、タング12のバックル13に対する係合ロック状態は、バックル13に設けられたリリースボタン13Bを押し込む操作によって解除されるようになっている。
次いで、図1に戻って、ウェビング11について説明する。すなわち、ウェビング11は、引張り強さに優れたポリエステル繊維が帯状に編み込まれて形成されており、前述した図示しないリトラクタに巻装されて設けられている。そして、ウェビング11は、そのリトラクタから繰り出された端部が、シートバック2のアウター側の肩口部に形成された引出口2Aから繰り出されており、そこから帯面をシートバック2の背凭れ面に向けた状態で下方側へと延び出されて、その下端部がシートクッション3のアウター側の側部箇所に締結固定されている。
上記したウェビング11は、常時、リトラクタ(図示省略)によって巻き取られる方向に附勢がかけられており、この附勢力によって常にテンションがかけられた緊張した状態となって保持されている。そして、ウェビング11は、車両用シート1に着座した乗員がウェビング11に通されたタング12を掴み取ってインナー側へと引き込んで、タング12の装着部12Aをバックル13に差し込んで装着することにより、その帯面が着座乗員の胸部や腰部にかけられた状態となって保持される(図3参照)。
これにより、ウェビング11は、上述したリトラクタ(図示省略)によってかけられる巻取り方向の張力によって、着座乗員の胸部や腰部をシートバック2に押し付けて拘束した状態となって保持される。ここで、図1に示されるように、上記したタング12は、ウェビング11がシートバック2の背凭れ面に沿って吊り下げられた装着前の初期時には、ウェビング11に設けられたストッパ11Aによって係止されて着座乗員の手の届かせ易い一定の高さ位置に掛け止められた状態となっている。
次に、図4〜図5を参照しながら、ベルトリーチャ機構20の構成について説明する。このベルトリーチャ機構20は、前述したシートバック2の肩口部に形成された引出口2Aの前部箇所に配設されており、同引出口2Aから前方側に繰り出されたウェビング11の帯面を後方側から押圧することで、ウェビング11を前方側へと移動させる作動構造となっている。このベルトリーチャ機構20は、支持ベースとなる本体部材21と、ウェビング11を前方側へ押し出し操作する押動部材22と、押動部材22を移動操作する操作部材23と、操作部材23を移動操作するピニオンギア24と、押動部材22に設けられたウェビング11の引出し位置を案内するガイド26と、を有する。
詳しくは、本体部材21は、図示しないシートバック2の骨格フレームに一体的に結合固定されて設けられている。そして、本体部材21には、後述する押動部材22に形成された長孔22Cや、操作部材23に形成された長孔23Aにそれぞれ差し込まれて装着される支持ピン21A,21Bが設けられている。次いで、図4に示されるように、押動部材22は、全体が湾曲したアーム形状に形成されており、その前面側となる図示下方側の面部には、前述した後方側の引出口2Aから繰り出されたウェビング11を前方側に通すことのできる横長状のスリット22Bが開口形成されている。
このスリット22Bが開口形成された前面部22Aは、その前面が着座乗員の肩部等の身体部位の形状に即すように前外方向に向かって滑らかに湾曲した形状に形成されている。これにより、前面部22Aが、着座乗員の肩部等の身体部位に対して柔らかく面当たりできるようになっている。そして、図4に示されるように、押動部材22のアーム形状部には、同アームの湾曲形状に沿って湾曲した長孔22Cが板厚方向に貫通して形成されている。
そして、この長孔22Cには、前述した本体部材21に設けられた断面円形状の支持ピン21Aが差し込まれて装着されており、同支持ピン21Aが長孔22Cに対して回転可能かつスライド可能な状態とされている。そして、押動部材22は、そのアーム形状の後端部となる図示右上側の端部が、連結軸25によって操作部材23に対して回転可能に軸支されている。
これにより、押動部材22は、図5に示されるように、操作部材23が後述するピニオンギア24の駆動回転に伴って前外方向(図示左下方向)側に移動操作されることで、この操作部材23に押し出されるかたちで、本体部材21に対して前方側に移動操作される。具体的には、押動部材22は、操作部材23によって押されることにより、長孔22C内に差し込まれた支持ピン21Aによってその移動方向が案内される。
これにより、押動部材22は、その前面部22Aを着座乗員が座る内方側に向けるように回転運動を伴いながら前方側へと押し動かされる。そして、この移動によって、押動部材22は、前述した前面部22Aのスリット22B内に通されたウェビング11の帯面を前方側へと押し出しながら、ウェビング11を着座乗員の手の届かせ易い前方側の位置へと移動させる。ここで、上述した押動部材22の前面部22Aには、スリット22B内に通されたウェビング11の引出し位置を案内することのできるガイド26が装着されている。
このガイド26は、図4と図6とを参照して分かるように、後述する横移動機構30と連結されており、横移動機構30によって移動操作されることで前面部22Aの湾曲した形状に沿って移送されるようになっている。このガイド26は、左右両サイドに立壁を有するU字型形状に形成されており、このU字の空間内にウェビング11を挿通させることで、ウェビング11をその両側の立壁によって挟む込むようにして、ウェビング11の帯幅方向への移動を規制する構成となっている。
次に、図4に戻って、操作部材23について説明する。この操作部材23は、車両用シート1の前外方向となる図示左斜め下方向に真っ直ぐに延びるアーム形状に形成されている。そして、この操作部材23のアーム形状部には、同アーム形状の延びる方向に沿って真っ直ぐに延びる長孔23Aが板厚方向に貫通して形成されている。そして、この長孔23A内には、前述した本体部材21に設けられた断面円形状の支持ピン21Bが差し込まれて装着されており、同支持ピン21Bが長孔23Aに対して回転可能かつスライド可能な状態とされている。
そして、上記した操作部材23には、そのアーム形状の後ろ側側面となる図示左上側の面部に、アーム形状の延びる方向に沿ってラック歯23Bが歯切りされている。そして、このラック歯23Bには、本体部材21に回転可能に軸支連結されたピニオンギア24が噛合されている。ここで、ピニオンギア24は、回転軸24Aによって本体部材21に回転可能に軸支されており、図示しない駆動装置の駆動制御によって、ON/OFFに切り換え操作されたり正転/逆転に切り換え操作されたりするようになっている。
上記した操作部材23は、ピニオンギア24が図4の状態から図示時計回り方向に回転操作されることにより、このピニオンギア24からの回動力の伝達を受けてアーム形状の延びる方向に真っ直ぐに移動操作される(図5参照)。詳しくは、操作部材23は、長孔23A内に差し込まれた支持ピン21Bによって支持されていることにより、ピニオンギア24からの動力伝達を受けることで上記した方向に真っ直ぐに移動操作されるようになっている。
これにより、上記した操作部材23に連結された押動部材22が、操作部材23の移動方向に押動されて、連結軸25を中心とした操作部材23に対する回転運動と、支持ピン21Aを中心とした本体部材21に対する回転運動とを伴いながら、前方側に押し出される態様で移動操作される。
次に、図4〜図6を参照しながら横移動機構30について説明する。この横移動機構30は、図4に示されるように、押動部材22に設けられており、前述した前面部22Aに対してスライド可能に設けられたガイド26のスライド位置を調整操作することのできる作動構造となっている。具体的には、横移動機構30は、ガイド26を前面部22Aに対して図示右方側となる内方側に移動附勢する引張バネ31と、ガイド26を上記した引張バネ31の附勢に抗して外方側(図示左方側)に引き込むように操作する操作ケーブル32と、を有する。
上記した操作ケーブル32は、同図に示されるように、一端がガイド26に繋がれており、他端が図示しない電動駆動式の巻取り装置に繋がれている。この巻取り装置(図示省略)は、前述したバックル13(図1参照)に設けられた図示しない検知手段によってタング12がバックル13に装着されたことが検知されることにより、その旨の信号を受けて、ガイド26を着座乗員の体格に合った位置へと移動させられるように操作ケーブル32の巻取り量を調整するようになっている。
詳しくは、図4に示されるように、上記した巻取り装置(図示省略)は、着座乗員が車両用シート1に着座する前の常時は、操作ケーブル32を最大に巻き取ってガイド26を押動部材22の前面部22Aの最も外方側(図示左方側)の位置に移動させた状態となっている。そして、巻取り装置は、乗員が車両用シート1に着座することにより、ヘッドレスト4等の部位に設けられた着座乗員の体格を検知する検知手段(図示省略)からの検知信号を受けて、操作ケーブル32の巻取り量を弛めるように作動し、ガイド26をこの検知手段によって検知された着座乗員の体格に適した位置へと移動させる。
これにより、ガイド26は、図6に示されるように、引張バネ31の附勢力によって、操作ケーブル32が弛められた移動量分だけ前面部22Aに対して内方側(図示右方側)へと移動操作される。なお、図6では、ガイド26が前面部22Aに対して最も内方側の位置まで移動操作された状態が示されているが、ガイド26の移動位置は、巻取り装置の作動によって着座乗員の体格に応じた適宜位置にて止められるようになっている。
ところで、上述したガイド26によるウェビング11の引出し位置は、ベルトリーチャ機構20の作動によって押動部材22の前後位置が変えられることによっても変えられるようになっている。具体的には、例えば図5に示されるように、ガイド26によるウェビング11の引出し位置は、押動部材22が前方側に移動操作されることによって単純に前方側に移動操作される。また、この状態から、ガイド26が横移動機構30によって着座乗員の首部に向けて内方側(図示右方側)へと移動操作されることにより、ガイド26によるウェビング11の引出し位置が後方側且つ内方側へと移される。
このように、ガイド26によるウェビング11の引出し位置は、ベルトリーチャ機構20と横移動機構30との組み合わせによって構成された作動機構(調整機構)によって、着座乗員の肩幅方向(車両用シートの横幅方向)や前後方向に様々に移動調整されるようになっている。詳しくは、ベルトリーチャ機構20は、その駆動源となるピニオンギア24を駆動回転させる駆動装置(図示省略)が、前述した巻取り装置と同じように、着座乗員の体格を検知する検知手段(図示省略)からの検知信号を受けることによっても駆動操作されるようになっており、巻取り装置と協働して、ガイド26をより着座乗員の体格に適した位置へと移動させられるように駆動操作されるようになっている。
続いて、本実施例の使用方法について説明する。すなわち、図1に示されるように、ベルトリーチャ機構20は、乗員が車両用シート1に着座する前の常時は、ウェビング11を前方側に押し出す前の初期状態(図4参照)に保持されている。そして、ベルトリーチャ機構20は、乗員が車両用シート1に着座することにより、着座センサ等の検知手段からの検知信号に基づいて、図5において前述したピニオンギア24が駆動装置(図示省略)によって駆動操作され、押動部材22が前方側に押し出し操作される。
このとき、ガイド26は、押動部材22の前面部22Aにおける最外方側の位置に保持されている。したがって、ガイド26に通されたウェビング11が、押動部材22の回転移動を伴った前方移動に伴って、より大きく前方側へと押し出されて、その帯面が着座乗員の座る内方側へと向けられる。これにより、ウェビング11に係止されたタング12も、着座乗員の座る内方側へと向けられるため、着座乗員が手の届かせ易い位置まで移送されたタング12を容易に掴み取ることができる。
そして、次に、着座乗員がタング12をバックル13に装着することにより、バックル13に設けられた検知手段によってタング12の装着状態が検知され、この検知信号に基づいて、続いてベルトリーチャ機構20や横移動機構30が作動操作されて、ガイド26が着座乗員の肩幅方向や前後方向に移動操作されて、ウェビング11の引出し位置が着座乗員の体格に合った最適位置へと移される。
このように、本実施例のシートベルト装置10によれば、ウェビング11の引出し位置を案内するガイド26が、ベルトリーチャ機構20と横移動機構30との組み合わせによって構成された調整機構によって、着座乗員の肩幅方向や前後方向に移動操作されるようになっている。したがって、このガイド26によって案内されるウェビング11の引出し位置を、着座乗員の肩幅方向と前後方向とにわたって高い自由度で調整することができる。
また、ベルトリーチャ機構20を構成する押動部材22、操作部材23及び本体部材21の三部材のリンク連結構造には、回転リンク機構とスライダリンク機構とが含まれており、スライダ部材となる操作部材23のスライド移動方向が、ウェビング11を移動させる前方向に対して横向き(外向き)に設定されている。そして、このスライダリンク機構による横向きの移動量が、押動部材22の回転リンク機構によってウェビング11を移動させる前方向の移動量に変換されて、押動部材22が前方側に移動操作される。
このように、操作部材23のスライド移動方向が横向きに設定されていることにより、スライド移動量を大きく確保しても、かかる前後方向の幅を小さく抑えることができる。そして、このようにスライド移動方向を横向きに設定しても、回転リンク機構によってこの横向きの移動量をウェビング11を移動させる前方向に変換して、押動部材22によってウェビング11を効率的に前方側に移動させることができる。
また、操作部材23が本体部材21に対して前方斜め横方向(外方向)にスライドする構成となっていることにより、操作部材23のスライド移動量に対して押動部材22をより効率的に大きく前方側に移動操作することができる。また、押動部材22は、操作部材23によって回転運動を伴いながら前方側にスライド操作される動きによって、形状全体が着座乗員から遠ざかる外方向に退避移動するようになっている。これにより、体格の大きな乗員が着座する場合にも、押動部材22が邪魔となりにくいようにすることができる。また、上記の動作構造によって、ガイド26を着座乗員の肩幅方向により広範に移動させることができる。
以上、本発明の実施形態を一つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施ができるものである。例えば、シートベルトウェビング11がシートバック2の肩口部から引き出されるタイプの構成を例示したが、シートベルトウェビング11が車体側部のピラー部等の内装パネルから引き出されるタイプの構成となっていてもよい。また、シートベルトウェビング11の引出し位置がシートバック2の肩口に設定されているかピラー部等の車体側の内装パネルに設定されているかに拘わらず、シートベルトウェビング11の引出し位置を案内するガイド26や調整機構(ベルトリーチャ機構20及び横移動機構30)も、ピラー部等の車体側の部材に設けられていてもよい。
また、調整機構は、単純な直動式の運動機構の組み合わせによって、ガイドを着座乗員の肩幅方向と前後方向とに移動操作する構成となっているものであってもよい。
1 車両用シート
2 シートバック
2A 引出口
3 シートクッション
4 ヘッドレスト
10 シートベルト装置
11 シートベルトウェビング
11A ストッパ
12 タング
12A 装着部
12B 長孔
13 バックル
13A 差込口
13B リリースボタン
20 ベルトリーチャ機構
21 本体部材
21A 支持ピン
21B 支持ピン
22 押動部材
22A 前面部
22B スリット
22C 長孔
23 操作部材
23A 長孔
23B ラック歯
24 ピニオンギア
24A 回転軸
25 連結軸
26 ガイド
30 調整機構
31 引張バネ
32 操作ケーブル

Claims (2)

  1. 着座乗員の身体を車両用シートに拘束する帯状のシートベルトウェビングが着座乗員の肩部から腰部にかけて斜めに掛けられて装着されるようになっているシートベルト装置であって、
    前記シートベルトウェビングとの係合により該シートベルトウェビングが着座乗員の肩部に引き出される引出し位置を案内するガイドと、
    該ガイドと連結され、該ガイドを移動操作することで該ガイドの案内による前記シートベルトウェビングの引出し位置を調整する調整機構と、を有し、
    該調整機構によって前記ガイドの案内による前記シートベルトウェビングの引出し位置が着座乗員の肩幅方向と前後方向とにそれぞれ調整できるようになっていることを特徴とするシートベルト装置。
  2. 請求項1に記載のシートベルト装置であって、
    前記調整機構による前記ガイドの移動操作構造によって、前記シートベルトウェビングが着座乗員の身体に装着される前の吊り下げ位置から前方側へと移動操作されて着座乗員の手の届かせ易い位置へと移送されるようになっていることを特徴とするシートベルト装置。
JP2009022383A 2009-02-03 2009-02-03 シートベルト装置 Pending JP2010179676A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009022383A JP2010179676A (ja) 2009-02-03 2009-02-03 シートベルト装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009022383A JP2010179676A (ja) 2009-02-03 2009-02-03 シートベルト装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010179676A true JP2010179676A (ja) 2010-08-19

Family

ID=42761562

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009022383A Pending JP2010179676A (ja) 2009-02-03 2009-02-03 シートベルト装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010179676A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016030496A (ja) * 2014-07-28 2016-03-07 株式会社東海理化電機製作所 シートベルト装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016030496A (ja) * 2014-07-28 2016-03-07 株式会社東海理化電機製作所 シートベルト装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6779842B2 (en) Child automotive safety seat with integral seat belt tensioner
JP5307748B2 (ja) プリテンショナ
JP2010023688A (ja) シートベルト装置
JP6029915B2 (ja) 自動車のシートベルト装置
JP2010179676A (ja) シートベルト装置
JP2012218659A (ja) シートベルト装置及び車両用シート
JP5105582B2 (ja) 車両用シート
JP2011152852A (ja) シートベルト装置
JP5190708B2 (ja) ベルトリーチャ装置
JP5287560B2 (ja) シートベルト装置
JP2009280028A (ja) 車両用4点式シートベルト装置
JP5307749B2 (ja) プリテンショナ
GB2563482A (en) Child Seat Restraint System
JP2008068649A (ja) ウエビング保持装置
JP4635817B2 (ja) シートベルト装置
JP2005271675A (ja) シートベルト装置
JP5420264B2 (ja) 車両用シート
JP2012020606A (ja) シートベルト装置
JP2010143372A (ja) 車両用乗員拘束装置
JP2013018421A (ja) シートベルト装置
JP2005119442A (ja) アームレスト付きシート
JP2013001291A (ja) シートベルト装置
JP2007191107A (ja) シートベルト装置
JP5343568B2 (ja) 車両のシートベルト装置
JP2009073278A (ja) アームレスト構造