JP2004299657A - 乗り物用シート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】乗り物用シート20はシートクッション21、シートバック25、スライド機構40等を主体として構成される。このうち、シートバック25の車外側部27の上部側には引き出し口27Aが開口しており、そこよりアウタベルト38が引き出されている。このアウタベルト38は常には車外側部27の表面に沿わされた状態にある。一方、引き出し口27Aの下部には収容凹部50が設けられるとともに、そこには、可動部材51を収容凹部50内の待機位置と、収容凹部50より突出させる押出し位置との間で変位させる押出し手段60が設けられている。そのため、乗客はアウタベルト38を車外側部27より浮かせた状態で、当該ベルトの装着作業を行うことが出来る。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、シートベルト一体式の乗り物用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、車両に設けられたシートに対して、シートベルトが一体的に備えられたものが知られている(例えば、特許文献1)。
このものは、シートバック及びシートクッションからなるシート本体を設けるとともに、シートバックにはベルト巻き取り用のリトラクタが内蔵されており、シートベルトの先端部分がシートバックの上面側部に設けられた引き出し口(開口部)より外部に引き出される。
一方、シートクッション側にはベルト固定具(下部アンカ)が設けられており、ここに、引き出されたシートベルトの先端部分が固定される。かくして、シートベルトはシートバック側部の表面側に上下に配されることとなる。
【0003】
【特許文献1】
実開平5−76913号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記構造によると、未使用時の見栄え、乗降性等を考慮して、常にはシートベルトをシートバックの表面に沿わせてある。そのため、シートベルトが掴みづらく、装着時の作業性(特に、シートベルトを引き出し口から引き出す操作)が十分によいとはいえない状況にあった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、シートベルトの装着作業性を改善することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、シートバック及びシートクッションを備えてなるとともに、前記シートバックにおける左右いずれか一方側の側部の上部側には乗客拘束用のシートベルトを吊り下げるショルダベルト支持具が設けられる一方、前記側部の下方であって、前記シートクッション側には吊られたシートベルトの先端を固定するためのラップベルト支持具が取り付けられ、これら両支持具によって前記シートベルトが前記側部の表面に沿って上下に張り渡されるシートベルト一体式の乗り物用シートであって、前記シートバックには前記シートベルトを前記側部より浮かせることが可能な押出し手段が設けられた構成であるところに特徴を有する。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記シートバックには、前記ショルダベルト支持具と前記ラップベルト支持具との間には張り渡されたシートベルトに対する当接面を設けた可動部材と、この可動部材を収容するための収容凹部が設けられるとともに、前記押出し手段は前記可動部材を、前記収容凹部内の待機位置と、この待機位置より外側に変位して前記シートベルトを前記側部より浮かせるような押出し位置との間で移動させる構成であるところに特徴を有する。
【0007】
請求項3の発明は、請求項2に記載のものにおいて、前記シートバックには前記シートベルトを引き出すための引き出し口が設けられる一方、前記可動部材は前記引き出し口の下部寄りの位置に設けられた構成であるところに特徴を有する。
【0008】
請求項4の発明は、請求項2又は請求項3に記載のものにおいて、前記押出し手段は、エアの供給によって前記収容凹部内で膨張することで前記可動部材を前記待機位置から前記押出し位置に押し出し可能な空気袋と、前記空気袋にエアを供給するエア供給手段と、前記空気袋の押し出し動作に抗して前記可動部材を引き込み方向に付勢することで前記可動部材を前記押し出し位置から前記待機位置に強制的に復帰させる復帰手段とを備えた構成であるところに特徴を有する。
【0009】
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のものにおいて、前記押出し手段は乗客の着座の有無を検知する検知手段と、前記検知手段からの検知信号に基づいて前記エア供給手段を作動させる制御部を備えた構成であるところに特徴を有する。
【0010】
【発明の作用及び効果】
<請求項1の発明>
請求項1の発明によれば、シートベルトを押出し手段によって、浮かせる事ができるから、シートベルトを容易に手で掴むことができ装着作業性に優れる。
【0011】
<請求項2の発明>
請求項2の発明によれば、可動部材を待機位置にしておけば、シートベルトはシートバックの側部の表面に沿った状態にあるから外観に優れるとともに、乗降時に邪魔にならない。また、装着時には押出し手段を作動させ可動部材を押出し位置に変位させてやればシートベルトを側部から浮かせることができる。
【0012】
<請求項3の発明>
請求項3の発明によれば、シートベルトの上部側、すなわち、引き出し口の近くを浮かせることが出来るから、シートベルトの引き出し操作をスムーズに行うことが出来る。
【0013】
<請求項4の発明>
請求項4の発明によれば、空気袋内にエアを供給してやれば空気袋が伸張することで可動部材が押し出されて待機位置から押出し位置に移動する。これによりシートベルトを側部より浮かせることが出来る。一方、この状態からエアを抜いてやれば空気袋は張力を失い、復帰手段が可動部材を収容凹部内の待機位置に強制的に復帰させる。このように、シートベルトの出入り動作をエアの給排によって行うことができ、構造も簡便である。
また、このような可動部材を駆動させる機構部分は、可動部材が押出し位置にあるときにはシートの表面より突出して露出する場合があるが、これを空気袋により構成しているからクッション性を持たすことが出来る。従って、仮に外力が加わった場合でも衝撃に強く、又、乗客に対する危害防止にもなる。
【0014】
<請求項5の発明>
請求項5の発明によれば、乗客が着座すると、検知手段がこれを検知するとともに、制御部が検知信号に基づいて押出し手段を自動的に作動させる。このように、シートベルトが自動的に押し出されるから、更に、装着作業性に優れる。
【0015】
【発明の実施の形態】
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態を図1ないし図12によって説明する。
図1は本実施形態に適用されたアウタベルト一体移動式の乗り物用シート20の斜視図を示すものである。この乗り物用シート20は例えば自動車(普通自動車、バンタイプの車両等)の座席に適用され、シートクッション21、シートバック25、シート全体を移動可能に支持するスライド機構40を主体として構成されている。以下、同図の手前側を車外側(左側)、その逆側を車内側(右側)とし、車両の進行方向を前側として説明する。
【0016】
本実施形態においてシートバック25はヘッドレスト26を一体的に形成している。また、シートバック25は通常のものと比べてその幅寸法が広く設定されるとともに、ヘッドレスト26の左右両側では上面の高さが異なっており、車外側(本発明の側部に相当するものであり、以下、車外側部27とする)が車内側より高くなっている。この車外側部27にはリトラクタ34が内蔵されている。リトラクタ34は内部に巻き取り手段を内蔵しており、アウタベルト(本発明のシートベルト)が引き出されると、それに抗じてアウタベルト38を巻き取り方向に付勢するようになっている。
【0017】
車外側部27の上部側には引き出し口27Aが開口する一方、シートクッション21の側方には樹脂カバー23が取り付けられるとともにその上面側には引き込み口23Aが開口している。引き出し口27Aより引き出されたアウタベルト38は車外側部27の表面に沿って上下に配されるとともに、その先端側が引き込み口23Aを通じて樹脂カバー23内に引き込まれている。
また、アウタベルト38には金属製の係止金具39が遊挿される一方、シートクッション21の側方(同図の右側)にはインナベルト48が配されている。インナベルト48は金属製のステー48Aの先端側に係止金具39と係止可能とされた受け部(図示せず)を内蔵するバックル48Bを備えてなり、ステー48Aの下部が次述するスライド機構40にボルト締めされている。
【0018】
続いて、乗り物用シート20の骨格構造及びスライド機構40について説明する。図3に示すように、シートクッション21の下部には平板状をなすフロアベース41が配されている。このフロアベース41はボディ側のフロアパネルに固定されており、その左右両側には前後方向に沿って一対の平行な固定レール42が配されている。これら左右両固定レール42には長手方向に沿った嵌合溝42Aが形成されている。嵌合溝42Aは上方及び前後に貫通して形成されるとともに、各嵌合溝42Aには平板状をなす可動レール43、44が摺動可能に嵌め合わされている。両可動レール43、44は共に、前端部分から中央部分にかけては同幅で形成されるとともに中央部分から後方部分が上方に張り出すようにして形成されている(以下、張り出し部43A、44Aとする)。この張り出し部43A、44Aは詳細には後述するがシートクッション21の構造部分を支持するためのものである。
【0019】
また、両可動レール43、44のうち車外側の可動レール43の張り出し部43Aにはラップベルト支持具46がボルト締めされており、樹脂カバー23内に引き込まれたアウタベルト38の先端側が固定されるようになっている。一方、車内側の可動レール44の張り出し部44Aには前述したインナベルト48のステー48Aが取り付けられている。両可動レール43はその前端同士、後端同士間が連結パイプ45によって架設され全体が支持枠を構成している。
一方、シートバック25の骨格を形成するバックフレーム31は、金属製のパイプをU字状に折り曲げて形成され、その一端側が連結部材32を介して車外側の可動レール43の張り出し部43Aに、他端側が同じく連結部材32を介して室内側の可動レール44の張り出し部44Aにそれぞれ接続されている。連結部材32と張り出し部43A、44Aとの間には図示しないリクライニング機構が設けられており、シートバック25の車両に対する倒れ角の調整を行うことが出来る。
【0020】
また、バックフレーム31の上端の左側部には後述する可動部材51を支持するためのベースプレート33が配されている。このベースプレート33は対向する一対の取付け壁(前側を前面壁33A、後側を後面壁33Bとする)を設けてコの字状に形成されるとともに、バックフレーム31に対し側方から差し込まれ、図7に示すように両壁33A、33B間に前記バックフレーム31を挟み込むようにして固定されている。
このベースプレート33の下端部には前記したアウタベルト用のリトラクタ34が取り付けられている。このリトラクタ34には上向きのベルト出入り口34Aを設けており、アウタベルト38はこの出入り口34Aよりベースプレート33の後面壁33Bに沿って上方に引き出される。
一方、後面壁33Bの上部にはショルダベルト支持具36が取り付けられており、アウタベルト38はこのショルダベルト支持具36を経由するようになっている。すなわち、ショルダベルト支持具36には後面壁33Bの上方より突出した位置に横長形状のスリット36Aが形成されている。そのため、アウタベルト38はこのスリット36Aを通過することで前方を向くように方向転換され、その後、前記引き出し口27Aを通じて車外側部27の表面側に引き出されるようになっている。
【0021】
ところで、図4に示すように、シートバック25の引き出し口27Aの下方にはベースプレート33に達する深さの貫通孔27Bが形成されており、ベースプレート33の前面壁33Aと貫通孔27Bの孔壁によって収容凹部50が形成されている。この収容凹部50内にはアウタベルト38に当接可能とされた可動部材51を図5、図6に示すように収容凹部50内に退避した待機位置と、図7、図8に示すように待機位置より前進してアウタベルト38を車外側部27の表面より浮かせる押出し位置との間で変位させる押出し手段60が取り付けられている。
より具体的に説明すると、この収容凹部50を構成する前面壁33Aには、次述する可動部材51を支持するための取り付けブラケット63が一対配されている。この取り付けブラケット63はねじ止めされ縦向きに取り付けられている。
一方、可動部材51は収容凹部50に対し嵌め込み可能な大きさに形成された基板51Aを有し、その上下両縁の全幅に亘って後向きのフランジ51Bを形成してなる。このうち、基板51Aの前面には樹脂製のパッド52が取り付けられている。このパッド52の表面(本発明の当接面に相当する)は緩やかな曲率をもって形成されており、左右両側が中央部より高く形成されている。これは、アウタベルト38を持ち上げる際に、ベルトの位置ずれを防止するものである。
【0022】
また、可動部材51の上下両フランジ51B間には一対の巻き取りピン53が貫通しリング54によって抜止めされている。この巻き取りピン53の外形寸法はフランジ51Bに設けられた下孔の内径寸法より小さく設定されており、巻き取りピン53はその軸心に沿った回動が許容された状態にある。これら各巻き取りピン53と取り付けブラケット63の内面との間にはそれぞれ空気袋61が配されている。空気袋61は例えば、ナイロン等の合成繊維からなるシート材を重ね合わせてその周縁部同士を接合することで袋状に形成されたものであって、内部にエアを貯留可能としている。空気袋61は全体が縦長な管状に形成されるとともに、その一端側が取り付けブラケット63の内面に、他端側が巻き取りピン53に対してそれぞれ接続されている。また、空気袋61の表面には、図11に示すように被覆部材61Aが袋状に縫い付けられており、その内部に板ばね62(本発明の復帰手段に相当する)が収容されている。板ばね62は縦長な形状をなすとともに、空気袋61と同様に一端側が取り付けブラケット63に、他端側が巻き取りピン53にそれぞれ固定されている。この板ばね62は自然状態において渦巻き状に巻かれた形態をなす。そのため、空気袋61はこの板ばね62によって常には巻き取りピン53に巻き取られるように付勢される。
【0023】
次に、可動部材51の位置規制を行うストッパピン65について図5、図7を参照して説明する。
可動部材51の裏面側の中央部分には棒状のストッパピン65が取り付けられている。このストッパピン65は基端側に設けられた位置決め用の鍔部65Cの他に、先端部分と中央部分にそれぞれ第1の鍔部65A、第2の鍔部65Bを設けている。一方、ベースプレート33の前面壁33Aには断面がコの字状をなすストッパプレート67がベースプレート33側に閉じる向きに取り付けられている。このストッパプレート67には前記ストッパピン65の軸部分を貫通させる大きさの貫通孔67Aが開口するとともに、ベースプレート33にはストッパピン65の第1の鍔部65Aを貫通させる大きさの逃がし孔33Dが両壁33A、33Bを貫通して形成されている。そして、可動部材51が収容凹部50内に引き込まれると、第2の鍔部65Bがストッパプレート67の上面に当接する設定とされており、これにて、可動部材51を待機位置で停止させる。
図5に示すように、この待機位置においては、可動部材51全体が収容凹部50内に収容されるとともに、パッド52の前面がシートバック25の車外側部27とほぼ面一となり、更に、パッド52表面の中央部分にアウタベルト38が沿うようになっている。
【0024】
また、この状態から後述するエア供給手段によって空気袋61内にエアが供給されると空気袋61内にエアが充填され、これにより、空気袋61は膨出して板ばね62を展張させるとともに可動部材51を収容凹部50より押し出すようになっている。図7に示すように、可動部材51が押出し位置に至ると、ストッパピン65の第1の鍔部65Aがストッパプレート67の裏面側に当接して、可動部材51の位置規制を行うようになっている。この押出し位置において、左右両板ばね62及び空気袋61はいずれも直線状に伸びた状態に展張され可動部材51を収容凹部50より完全に突出させるとともに、アウタベルト38全体を車外側部27の表面より浮かせるようになっている。
【0025】
次に、エア供給手段すなわちエアポンプ70は、図9に示すように、駆動モータ70Aを付設するとともに、ベースプレート33の下方に配されている。
一方、空気袋61の一端側(取り付けブラケット63側)には導入口が開口しており、エアポンプ70と空気袋61との間がチューブ71によって接続されている。これにより、駆動モータ70Aを駆動させると、エアポンプ70からチューブ71を介して空気袋61内にエアが供給される。
【0026】
また、押出し手段60は、図12に示す制御装置72を備えている。本実施形態において制御装置72は乗員検知用の圧力センサ(本発明の検知手段に相当する)74、ソレノイドバルブ75及び制御部73を主体として構成されており、乗員の搭乗を検知して押出し手段60を自動的に作動させるように構成されている。具体的には、乗員検知用の圧力センサ74としては、例えば圧電素子よりなるシート材をシートクッション21の中央部分に内蔵させておき、乗員が着座するとその圧力でシート材が歪むように設定しておけばよい。これにより、圧電素子からは歪み量に対応した電気信号(起電力)が得られ、乗員の搭乗を検出することが出来る。一方、ソレノイドバルブ75は空気袋61の端部においてチューブ71と併設され、常開式であり常には空気袋61内のエアを抜くようにしてある。
【0027】
ソレノイドバルブ75及び駆動モータ70Aの各駆動回路(図示せず)にはそれぞれ電磁リレーが設けられるとともに、これら電磁リレーと圧力センサ74がいずれも信号線を介して制御部73に接続されている。制御部73は圧力センサ74からの検出信号(乗員検知)に基づいて、各電磁リレーを作動させ各駆動回路を通電させる設定とされている。これにより、乗員の検知がなされると、ソレノイドバルブ75が閉止するとともに、エアポンプ70によりエアの供給が開始される。
また、駆動モータ70Aは可動部材51が押出し位置に至ると、その後停止するように制御部73によって制御されており、更に、ソレノイドバルブ75は、バルブ閉止後所定時が経過すると自動的にバルブ75を開放するように制御されている。このような制御を行うのは、乗客がアウタベルト38の装着を完了した後、押出し位置にある可動部材51を待機位置に自動復帰させるためである。
尚、駆動モータ70Aの制御方法としては、空気袋61の圧力を検出することによって動作の切り替え(オン・オフ)の行う形式や、オン時間を予め制御しておき所定時間経過後に自動的にオフ状態に切り替わる形式のものであってもよい。
【0028】
次に、乗客が車両に乗り込んでシートベルトを装着する手順について説明しつつ、本実施形態の作用効果を説明する。
まず、乗客が車内に乗り込んでいない時には、図5、図9に示すように、可動部材51は収容凹部50内に退避した待機位置にあって、更に、リトラクタ34によって巻き取り方向に付勢されることで、アウタベルト38はシートバック25の車外側部27の表面に若干の張力を持って張り付いた状態にある。なお、この待機位置において、ソレノイドバルブ75は開放し、空気袋61は板ばね62と共に巻き取りピン53に巻かれた状態にある。
【0029】
この状態から車内に乗り込んで乗り物用シート20に着座すると、乗客の自重によって押されてシートクッション21はその中央部分が凹む。これにより、内蔵される圧力センサー74に歪みが生じ、これが電気信号として検出され制御部73に伝達される。すると、制御部73は電磁リレーを閉じてモータ駆動回路を通電させ駆動モータ70Aを作動させるとともに、ソレノイドバルブ75を閉止させる。これにより、空気袋61内にエアポンプ70からエアが供給されるため、空気袋61が徐々に前方に伸びるように膨張し可動部材51を収容凹部50より押し出してゆく。
【0030】
やがて、可動部材51が、図7に示す押出し位置に至ると、両板ばね62がほぼ平行な姿勢となり、更に、ストッパピン65の第2の鍔部65Bがストッパプレート67の裏面側に当接することで可動部材51の前進動作が規制される。そして、空気袋61の圧力が所定値に達すると、制御部73によって駆動モータ70Aへの通電が断たれエアの供給がストップする。この時、ソレノイドバルブ75は閉止した状態にあるため、空気袋61内にはエアが充填された状態にあり、可動部材51は空気袋61の張力によって同位置に保持される。
【0031】
この押出し位置において、アウタベルト38は可動部材51によって前方に押し出され、全体が車外側部27の表面より浮いた状態、すなわち、アウタベルト38の裏面側に容易に指が入り易い状態である。従って、乗客は操作の煩わしさを感じることもなく簡単にアウタベルト38を手で掴むことが出来る。その後、アウタベルト38を引き出し口27Aより引き出すとともに、係止金具39をインナベルト48のバックル48Bに対して係止させる。これにて、シートベルトの装着が完了する。
【0032】
また、空気袋61内へのエアの供給が断たれた後所定時間が経過(乗客がベルトを装着するのに十分な時間)が経過すると、制御部73によってソレノイドバルブ75側への通電が断たれソレノイドバルブ75が開放される。これにより、空気袋61内のエアが開放されることとなる。すると、張力を失った空気袋61は、板ばね62によって徐々に巻き取りピン53に巻き取られてゆき、再び、収容凹部50内の待機位置に格納される。
【0033】
このように、本実施形態によれば、乗客を拘束するためのシートベルト(アウタベルト38、インナベルト48)がいずれも乗り物用シート20内で取り付けが完結している。従って、シートのスライドポジションに拘わらず、同じ条件で乗客を拘束することができ、安全性に優れる。
また、アウタベルト38を装着する際には、押出し手段60によってアウタベルト38をシートバック25から浮かせることが出来るから装着作業を簡単に行うことが出来る。また、可動部材51は常には収容凹部50内の待機位置にあり、アウタベルト38もシートバック25に沿った状態にある。そのため、外観にも優れ、又乗客が車両に乗り込む際に、邪魔になることがない。
【0034】
また、このような可動部材51を駆動させる機構部分は押出し位置においてシートの表面より突出する露出部分となる場合があるが、これを空気袋61により構成しているからクッション性を持たすことが出来る。従って、仮に外力が加わった場合でも衝撃に強く、又、乗客に対する危害防止にもなる。
また、可動部材51はアウタベルト38の引き出し口27Aの丁度真下に設けられているため、アウタベルト38のうち引き出し口27Aに近い部分を手で掴むこととなり、ベルトを引き出すのに好適な配置となっている。
更に、押出し手段60には制御装置72が設けられており、乗員の搭乗を検知して可動部材51の出入り動作が全て自動で行われるから、使い勝手がよい。
【0035】
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態を図13、図14を参照して説明する。
第1実施形態では、押出し手段60にはストッパピン65とストッパプレート67が設けられているが、これは制御装置72とともに可動部材51の動作の制御、及び乗員が故意に押出し位置を越えて可動部材51を前方に引っ張ってもその引き出し動作が規制されるようにするものであるが、第2実施形態においては、ストッパピン65とストッパプレート67による規制を空気袋100によって行うものである。
【0036】
具体的には、空気袋100及び板ばね110の一端側は第1実施形態と同様に、取り付けブラケット63の内面側に固定する。一方、空気袋100の他端側の上下両縁には、巻き取りピン115を挿通可能な挿通孔103Aが形成された張り出し部103を設けておき、そこに、巻き取りピン115を差し込むようにしておく。また、板ばね110の他端側は巻き取りピン115に対して巻き付けておく(固定しても、しなくてもどちらでも可)。
【0037】
このような構成としておけば、仮に乗員が故意に押出し位置を越えて可動部材51を前方に引っ張っても、一旦、空気袋100が展張すればそれ以上の引き出し動作は空気袋100の張力によって規制されることとなる。加えて、このような構成とした場合には、巻き取りピン115は空気袋100の挿通孔103Aに対して差し込むだけで取り付けが完了する。そのため、巻き取りピン115においては、取り付けのための特別な構造を必要とせず、材料も金属でなく樹脂によって形成することも可能であるため、装置全体の軽量化が図られる。尚、巻き取りピン115と空気袋100の取り付け方法としては、上記した張り出し部113を形成する形式の他に、空気袋100の端部を折り返した状態で縫合することで、巻き取りピン115を収容可能な収容部を形成するものであってもよい。
【0038】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【0039】
(1)第1・2実施形態では、本発明をスライド機構40を備えたシートに適用したが、固定式のシートに適用するものであってもよい。
【0040】
(2)第1・2実施形態では、可動部材51を進退させるのにエアの給排による空気袋61の伸縮動作を利用したが、進退させる機構を機械的に構成してもよく、例えば、ねじ棒に沿ってナットを進退させるものや、或いは回転軸を設けて回動動作を利用するものがある。
【0041】
(3)第1・2実施形態においては、空気袋61と板ばね62を個別に設ける構成としたが、図15に示すように、空気袋91と板ばね92を一体的に設ける構成としてもよい。
【0042】
(4)第1・2実施形態では、可動部材51の位置規制を機械的に行ったが、制御装置によって制御する構成としてもよい。
【0043】
(5)第1・2実施形態では、いずれもリトラクタ34がシートバック25に内蔵される形式であったが、アウタベルト38がシートバック25の表面に沿って上下に配されるものであれば、必ずしも、リトラクタ34が内蔵される必要はなく、例えば、リトラクタ34が車体側に取り付けられるものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る乗り物用シートの斜視図
【図2】シートベルトが側肩部から浮いた状態を示す乗り物用シートの斜視図
【図3】乗り物用シートの骨格構造を示す斜視図
【図4】押出し手段とシートバックの関係を表す斜視図
【図5】可動部材の待機位置を表す水平断面図
【図6】可動部材の待機位置を表す縦断面図
【図7】可動部材の押出し位置を表す水平断面図
【図8】可動部材の押出し位置を表す縦断面図
【図9】乗り物用シートの縦断面図(可動部材が待機位置にある状態を示す)
【図10】乗り物用シートの縦断面図(可動部材が押出し位置にある状態を示す)
【図11】空気袋の断面図
【図12】制御装置のブロック図
【図13】第2実施形態における空気袋及び板ばねの支持構造を示す斜視図
【図14】空気袋及び板ばねの支持構造を示す断面図
【図15】空気袋の断面図(他の実施形態)
【符号の説明】
20…乗り物用シート
21…シートクッション
25…シートバック
27…車外側部
36…ショルダベルト支持具
38…アウタベルト(シートベルト)
46…ラップベルト支持具
51…可動部材
60…押出し手段
Claims (5)
- シートバック及びシートクッションを備えてなるとともに、
前記シートバックにおける左右いずれか一方側の側部の上部側には乗客拘束用のシートベルトを吊り下げるショルダベルト支持具が設けられる一方、
前記側部の下方であって、前記シートクッション側には吊られたシートベルトの先端を固定するためのラップベルト支持具が取り付けられ、これら両支持具によって前記シートベルトが前記側部の表面に沿って上下に張り渡されるシートベルト一体式の乗り物用シートであって、
前記シートバックには前記シートベルトを前記側部より浮かせることが可能な押出し手段が設けられた構成であるところを特徴とする乗り物用シート。 - 前記シートバックには、前記ショルダベルト支持具と前記ラップベルト支持具との間には張り渡されたシートベルトに対する当接面を設けた可動部材と、この可動部材を収容するための収容凹部が設けられるとともに、
前記押出し手段は前記可動部材を、前記収容凹部内の待機位置と、この待機位置より外側に変位して前記シートベルトを前記側部より浮かせるような押出し位置との間で移動させる構成であるところを特徴とする請求項1記載の乗り物用シート。 - 前記シートバックには前記シートベルトを引き出すための引き出し口が設けられる一方、
前記可動部材は前記引き出し口の下部寄りの位置に設けられた構成であることを特徴とする請求項2記載の乗り物用シート。 - 前記押出し手段は、
エアの供給によって前記収容凹部内で膨張することで前記可動部材を前記待機位置から前記押出し位置に押し出し可能な空気袋と、
前記空気袋にエアを供給するエア供給手段と、
前記空気袋の押し出し動作に抗して前記可動部材を引き込み方向に付勢することで前記可動部材を前記押し出し位置から前記待機位置に強制的に復帰させる復帰手段とを備えた構成であることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の乗り物用シート。 - 前記押出し手段は乗客の着座の有無を検知する検知手段と、前記検知手段からの検知信号に基づいて前記エア供給手段を作動させる制御部を備えた構成であることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の乗り物用シート。
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