JP2014104904A - シート装置 - Google Patents

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Akimitsu Kurihara
彬光 栗原
Satoshi Fujita
郷詩 藤田
Wataru Takayasu
亘 高安
Mitsuru Shiraishi
充 白石
Aiko Tetsudome
愛子 鉄留
Noriko Tanabe
典子 田辺
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Abstract

【課題】格納部から展開された帯状のシート基材をシート支持体に支持させて着座シートを形成させ、着座シートの座面位置を変更可能なシート装置を提供する。
【解決手段】シート装置1は、着座者が着座するシートを形成する帯状のシート基材10と、シート基材10を支持するシート支持体20を備えている。車室内ルーフに取り付けられたシート巻取軸30から吊り下げられたシート基材10を車室内フロアに立設されたシート支持体20に支持させて着座シートを形成する。この着座シートは、シート支持体20の移動によって着座シートの座面位置を変更することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、シート装置に係り、特に、シートの収納性に優れて広い荷室を確保できると共に、乗員の着座感に優れたシートを形成する車両用シート装置に関する。
従来、車室内にコンパクトに折り畳んだ状態で収納でき、着座者が収納場所から引き出して利用可能な車両用シートが種々提案されている。
このような車両用シートにおいて、帯状のシート材から簡単な構造で着座用シートを形成できる技術が知られている(例えば、特許文献1)。
特許文献1に記載の車両用補助シートは、車体上方部に設置した巻上げ機に引き出し可能に巻き込まれた帯状のシート材と、車体フロア上に起伏自在に格納された前後脚を有する脚部材とからなり、巻上げ機から引き出されたシート材を車体サイド面と脚部材に係止することにより、シート材の引き出し部分を断面L字状に屈曲させて、背もたれ部及び着座部が一体となった着座シートとして形成されている。
このように構成されているため、コンパクトに収納可能であると共に、簡単に着座シートを形成することができる。また、帯状シート材から着座シートを形成するためにシートの軽量化を図ることができ、その結果、車体全体の重量を軽量化できる。
特開2003−2097号公報
しかし、特許文献1のような車両用補助シートでは、引き出された帯状シート材を車体サイド面と脚部材に係止して着座シートを形成するため、この着座シートの座面位置が固定されることになり、乗員の体格や姿勢、乗員の重量、又は乗員の嗜好に合わせて、乗員の操作によって着座シートの座面位置を変更することはできなかった。
そのため、例えば、帯状シート材を支持する脚部材が、車体フロア側を支点として回動可能なリンク機構を備えることによって、着座シートの座面位置を変更可能なシート装置が望まれていた。
また、特許文献1のような車両用補助シートでは、帯状シート材を巻き込む巻き上げ機が、車体上方部に固定されて車体前後方向に移動することはできなかった。そのため、例えば、帯状シート材を巻き込む巻き上げ機を車体前後方向に移動可能に取り付けることによって、巻き上げ機の移動に伴い、着座シートの着座部に対する背もたれ部の傾斜角度を変更可能なシート装置が望まれていた。
また、特許文献1のような車両用補助シートでは、車体上方部に設置した巻上げ機から帯状シート材を引き出して着座シートを形成しているものの、車両から着座シートに伝わる振動を軽減させるような配慮は特にされていなかった。そのため、車両から着座シートに伝わる振動を吸収可能なシート装置が望まれていた。
また、特許文献1のような車両用補助シートは、着座する乗員の姿勢や体格、又は乗員の重量を検出する乗員姿勢検知センサやシートウエイトセンサ等を備えておらず、その検出信号に基づいて、着座シートの座面位置変更や座面張力変更を制御する構成にはなっていなかった。そのため、着座する乗員の姿勢や体格、又は乗員の重量を自動検出し、着座シートの座面位置変更や、座面張力変更を制御して、乗員の着座感を向上させたシート装置が望まれていた。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、格納部から展開された帯状シート基材をシート支持体に支持させて着座シートを形成可能であって、この着座シートの座面位置を変更可能なシート装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、帯状シート基材から形成された着座シートの着座部に対する背もたれ部の傾斜角度を変更可能なシート装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、車両から着座シートに伝わる振動を吸収可能なシート装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、着座する乗員の姿勢や体格、又は乗員の重量を自動検出し、着座シートの座面位置変更や、座面張力変更を制御して、乗員の着座感を向上させたシート装置を提供することにある。
前記課題は、本発明のシート装置によれば、着座者が着座するシートを形成する帯状のシート基材と、該シート基材を支持するシート支持体と、を備え、前記シート基材は、格納位置と展開位置との間を移動可能であって、前記シート支持体は、収納位置と、該収納位置から起立した起立位置との間を移動可能であって、前記展開位置にある前記シート基材が、前記起立位置にある前記シート支持体に係止可能に支持されて、前記シートを形成し、該シートは、前記シート支持体の移動に伴い、前記シートの座面位置を変更可能であること、により解決される。
このように、展開位置にあるシート基材が、起立位置にあるシート支持体に係止可能に支持されて、シートを形成し、シートは、シート支持体の移動に伴い、シートの座面位置を変更可能であるため、格納部から展開された帯状シート基材をシート支持体に支持させて着座シートを形成可能であって、この着座シートの座面位置を変更可能なシート装置を提供することができる。
また、シート基材は、格納位置と展開位置との間を移動可能であって、シート支持体は、収納位置と起立位置との間を移動可能であるため、シート基材及びシート支持体は、必要に応じて格納又は収納することができる。
このとき、前記シート基材は、車室内に乗員が着座する前記シートを形成し、乗員から見て上方部に格納された前記格納位置と、前記上方部から吊り下げられた前記展開位置との間を移動可能であって、前記シート支持体は、乗員から見て下方部に収納された前記収納位置と、該収納位置から起立した前記起立位置との間を回動可能であると良い。
このように構成されているため、帯状のシート基材を係止可能に支持するシート支持体が、車体フロア側を支点として回動可能な回動機構を備える構成となる。
従って、乗員から見て上方部から吊り下げられたシート基材が、起立位置にあるシート支持体に係止可能に下方から支持されて、シートを形成可能であって、このシートは、シート支持体の車体フロア側を支点とした回動に伴い、シートの座面位置を変更することができるようになる。
このとき、前記上方部に取り付けられたシート巻取軸を備え、該シート巻取軸は、前記シート基材を巻き取り可能であると良い。
このように構成されているため、シート基材は、シート巻取軸側に付勢された状態で、シート巻取軸に巻き取られて格納されており、簡単なシート装置の構造によって、シート基材を格納位置と展開位置の間で移動させることができる。
このとき、前記上方部に固定された、ロック機構を有する上方ガイドレールを備え、該上方ガイドレールは、前記シート巻取軸を前記上方ガイドレールに対して相対移動可能に支持すると共に、前記ロック機構により前記シート巻取軸の移動を規制し、前記シートは、背もたれ部及び着座部を一体的に備え、前記シート巻取軸の移動に伴い、前記着座部に対する前記背もたれ部の傾斜角度を変更可能であると良い。
このように、シートは、背もたれ部及び着座部を一体的に備え、シート巻取軸の移動に伴い、着座部に対する背もたれ部の傾斜角度を変更可能であるため、シート基材を巻き取り可能に格納するシート巻取軸を車体前後方向に移動可能に取り付けることで、着座部に対する背もたれ部の傾斜角度を変更することができる。
このとき、前記シート支持体は、前記着座部の前方部分を支持する前方シート支持体と、前記着座部の後方部分を支持する後方シート支持体と、該後方シート支持体と前記前方シート支持体を連結する支持体連結部と、を備え、前記前方シート支持体及び前記後方シート支持体は、前記支持体連結部を介して互いに連動して回動可能であると良い。
このように、前方シート支持体及び後方シート支持体は、支持体連結部を介して互いに連動して回動可能であるため、帯状のシート基材を支持するシート支持体、後方シート支持体、及び支持体連結部が、車体フロア側を支点として回動可能なリンク機構を備える構成となる。従って、複数からなるシート支持体のリンク機構によって、着座シートの座面位置を細かく調整することができる。
このとき、前記下方部に固定された、支持体ロック機構を有する下方ガイドレールを備え、該下方ガイドレールは、前記シート支持体を前記下方ガイドレールに対して相対移動可能に支持すると共に、前記支持体ロック機構により前記シート支持体の移動を規制すると良い。
このように、下方ガイドレールは、シート支持体を下方ガイドレールに対して相対移動可能に支持すると共に、支持体ロック機構によりシート支持体の移動を規制するため、シート支持体のリンク機構に加えて、シート支持体を車体前後方向に移動可能となり、着座シートの座面位置を一層細かく調整することができる。
このとき、シート巻取軸には、車両の振動を吸収する振動吸収体が設けられていると良い。
このように、シート巻取軸に、車両から着座シートに伝わる振動を吸収可能な振動吸収体が取り付けられているため、簡単なシート装置の構造によって、車両から着座シートに伝わる振動を吸収することができる。
このとき、前記シート基材は、伸縮性を有する布状体及び紐状体から形成され、前記シート基材のうち、前記シートに着座した乗員の上方に相当する部分は、紐状体から形成されていると良い。
このように、シート基材のうち、シートに着座した乗員の上方に相当する部分は、紐状体から形成されているため、布状体から形成される場合と比較して、運転座席に着座する乗員が車両後方の視界を確保し易くなる。
このとき、前記シートの前記座面位置を変更する座面位置変更手段と、前記シートの座面張力を変更する座面張力変更手段と、を備えていると良い。
このように、座面位置変更手段と、座面張力変更手段とを備えているため、乗員の操作によって、座面位置の変更及び座面張力の変更が可能になる。
このとき、着座する乗員の姿勢又は体格を検出する乗員姿勢検出部と、該乗員姿勢検出部の検出信号に基づいて、前記座面位置変更手段を駆動する座面位置制御部と、を備えと良い。
このように、乗員姿勢検出部と、座面位置制御部とを備えているため、着座する乗員の姿勢や体格を自動検出し、着座シートの座面位置変更を制御して、乗員の着座感を向上させたシート装置を提供できる。
このとき、着座する乗員の重量を検出するシート重量検出部と、該シート重量検出部の検出信号に基づいて、前記座面張力変更手段を駆動する座面張力制御部と、を備えると良い。
このように、シート重量検出部と、座面張力制御部とを備えているため、着座する乗員の重量を自動検出し、着座シートの座面張力変更を制御して、乗員の着座感を向上させることができる。
請求項1の発明によれば、展開位置にあるシート基材が、起立位置にあるシート支持体に係止可能に支持されて、シートを形成し、シートは、シート支持体の移動に伴い、シートの座面位置を変更可能であるため、格納部から展開された帯状シート基材をシート支持体に支持させて着座シートを形成可能であって、この着座シートの座面位置を変更可能なシート装置を提供することができる。
また、シート基材は、格納位置と展開位置との間を移動可能であって、シート支持体は、収納位置と起立位置との間を移動可能であるため、シート基材及びシート支持体は、必要に応じて格納又は収納することができる。
請求項2の発明によれば、帯状のシート基材を係止可能に支持するシート支持体が、車体フロア側を支点として回動可能な回動機構を備える構成となる。
従って、乗員から見て上方部から吊り下げられたシート基材が、起立位置にあるシート支持体に係止可能に下方から支持されて、シートを形成可能であって、このシートは、シート支持体の車体フロア側を支点とした回動に伴い、シートの座面位置を変更することができるようになる。
請求項3の発明によれば、シート基材は、シート巻取軸側に付勢された状態で、シート巻取軸に巻き取られて格納されており、簡単なシート装置の構造によって、シート基材を格納位置と展開位置の間で移動させることができる。
請求項4の発明によれば、シートは、背もたれ部及び着座部を一体的に備え、シート巻取軸の移動に伴い、着座部に対する背もたれ部の傾斜角度を変更可能であるため、シート基材を巻き取り可能に格納するシート巻取軸を車体前後方向に移動可能に取り付けることで、着座部に対する背もたれ部の傾斜角度を変更することができる。
請求項5の発明によれば、前方シート支持体及び後方シート支持体は、支持体連結部を介して互いに連動して回動可能であるため、帯状のシート基材を支持するシート支持体、後方シート支持体、及び支持体連結部が、車体フロア側を支点として回動可能なリンク機構を備える構成となる。従って、複数からなるシート支持体のリンク機構によって、着座シートの座面位置を細かく調整することができる。
請求項6の発明によれば、下方ガイドレールは、シート支持体を下方ガイドレールに対して相対移動可能に支持すると共に、支持体ロック機構によりシート支持体の移動を規制するため、シート支持体のリンク機構に加えて、シート支持体を車体前後方向に移動可能となり、着座シートの座面位置を一層細かく調整することができる。
請求項7の発明によれば、シート巻取軸に、車両から着座シートに伝わる振動を吸収可能な振動吸収体が取り付けられているため、簡単なシート装置の構造によって、車両から着座シートに伝わる振動を吸収することができる。
請求項8の発明によれば、シート基材のうち、シートに着座した乗員の上方に相当する部分は、紐状体から形成されているため、布状体から形成される場合と比較して、運転座席に着座する乗員が車両後方の視界を確保し易くなる。
請求項9の発明によれば、座面位置変更手段と、座面張力変更手段とを備えているため、乗員の操作によって、座面位置の変更及び座面張力の変更が可能になる。
請求項10の発明によれば、乗員姿勢検出部と、座面位置制御部とを備えているため、着座する乗員の姿勢や体格を自動検出し、着座シートの座面位置変更を制御して、乗員の着座感を向上させたシート装置を提供できる。
請求項11の発明によれば、シート重量検出部と、座面張力制御部とを備えているため、着座する乗員の重量を自動検出し、着座シートの座面張力変更を制御して、乗員の着座感を向上させることができる。
本発明に係るシート装置の全体構成を示す概略側面図である。 本発明に係るシート装置を示す斜視図である。 図2のシート装置の上方ガイドレールA−A断面図である。 図2のシート装置の下方ガイドレールB−B断面図である。 図2のシート装置の変形例を示す概略側面図である。 図2のシート装置のシート基材の張力及び通気性を説明する説明図である。 本発明の第2実施形態を示すシート装置を示す側面図である。 本発明の第3実施形態を示すシート装置を示す側面図である。 本発明の第4実施形態を示すシート装置を示す斜視図である。 本発明の第5実施形態を示すシート装置を示す部分斜視図である。 第5実施形態のシート装置の制御を示すブロック図である。 第5実施形態のシート装置の座面張力制御を示すフローチャートである。 第5実施形態のシート装置の座面位置制御を示すフローチャートである。
図1は、本発明に係るシート装置の全体構成を示す概略側面図である。図2は、本発明に係るシート装置を示す斜視図である。図3は、図2のシート装置の上方ガイドレールA−A断面図である。図4は、図2のシート装置の下方ガイドレールB−B断面図である。図5は、図2のシート装置の変形例を示す概略側面図である。図6は、図2のシート装置のシート基材の張力及び通気性を説明する説明図である。図7は、本発明の第2実施形態を示すシート装置を示す側面図である。図8は、本発明の第3実施形態を示すシート装置を示す側面図である。図9は、本発明の第4実施形態を示すシート装置を示す斜視図である。図10は、本発明の第5実施形態を示すシート装置を示す部分斜視図である。図11は、第5実施形態のシート装置の制御を示すブロック図である。図12は、第5実施形態のシート装置の座面張力制御を示すフローチャートである。図13は、第5実施形態のシート装置の座面位置制御を示すフローチャートである。
本実施形態は、車室内ルーフから吊り下げられた帯状のシート基材を、車室内フロアに立設されたシート支持体に支持させて着座シートを形成し、この着座シートの座面位置をシート支持体の回動によって変更可能に設けたことを特徴とするシート装置の発明に関するものである。
本実施形態のシート装置1は、図1に示すように、車室内ルーフから吊り下げられ、乗員が着座するシートを形成する帯状のシート基材10と、車室内フロアに立設され、シート基材10を下方から係止可能に支持するシート支持体20と、車室内ルーフに取り付けられ、シート基材10を巻き取り可能なシート巻取軸30と、車室内ルーフに固定され、シート巻取軸30の長手方向の両端部を支持する、車両長手方向に長尺な上方ガイドレール40と、車室内フロアに固定され、シート支持体20の下方端部を支持する、車両長手方向に長尺な下方ガイドレール50と、から主に構成されており、車室内に乗員が着座する帯状の着座シートを形成するものである。
なお、車両長手方向において、シート装置1のシート基材10に対して乗員が着座する側が前方側となる。
シート基材10は、シート装置1の着座シートの座面を形成する基材であって、伸縮性を有する布状体及び紐状体から形成された略矩形状の長尺体からなり、図1に示すように、シートに着座する乗員の頭部、背もたれ部、及び着座部を支持する部分を一体的に備えて構成されている。
シート基材10は、図2に示すように、車室内ルーフに取り付けられたシート巻取軸30に引き出し可能に格納された格納位置と、シート巻取軸30から引き出され、車室内ルーフ側から吊り下げられた状態にある展開位置との間を移動可能であって、格納時には、シート巻取軸30の付勢力によって格納位置側に移動して収納されている。
シート基材10は、展開位置にあるとき、シート巻取軸30から引き出された部分であって、着座する乗員の上方に位置する頭上部11と、乗員の頭部を支持する頭部12と、乗員の背もたれ部を支持する背もたれ部13と、乗員の着座部を支持する着座部14と、から構成されており、頭上部11から着座部14にわたって連続して形成されている。
頭上部11は、上下方向に延びる複数の紐状体からなり、複数の紐状体の間に隙間を設けることで、車両前後方向において乗員の視界を確保できるように構成されている。
頭部12、背もたれ部13、着座部14は、連続して形成された布状体からなり、乗員の部位に対応してそれぞれ異なる張力に調整されている。
シート基材10の吊り下げ端部であって、着座部14の前方部分には、シート支持体20と連結するための一対の係合フック15が取り付けられている。
各係合フック15は、紐状体のフック部材としてシート基材10に縫着されており、車両左右方向において所定の間隔をおいて配置されている。
なお、係合フック15は、紐状体のフック部材に限定されることなく、適宜変更可能であり、公知な金属製フック部材等としてシート基材10に縫着して取り付けられても良い。
シート支持体20は、シート装置1の着座シートの座面位置を変更する支持部材であって、略直方体からなる金属製の支持フレームとして形成されている。
シート支持体20は、図2に示すように、車室内フロアに折り畳んで収納された収納位置と、収納位置から車体フロア上に起立した起立位置との間を回動可能であって、収納時には、車両前方側又は後方側に回動させて車室内フロア側に収納されている。
シート支持体20は、車室内フロアに立設した略直方体からなる函体21と、函体21内部に収納され、函体21上面側から上方向に取り出し可能な略コ字形状のシート支持枠22と、から主に構成されている。
函体21は、函体21上面側に開口を備えた左右方向に長尺な函材からなり、函体21の下方端部の左右外側面が、車室内フロアに取り付けられた下方ガイドレール50と連結されており、車室内フロア側を支点として前後方向に回動自在な機構となっている。
なお、函体21は、所定の回動位置で固定可能な不図示の公知な連結機構によって構成されている。
シート支持枠22は、パイプ部材からなり、公知な連結機構によって函体21に対して上下方向に移動可能な状態で、シート支持枠22の左右外側面と函体21の左右内側面が連結されている。
なお、シート支持枠22は、函体21に対して所定の高さ位置で固定可能な不図示のロック機構を備えた構成となっている。
シート支持枠22の上面には、シート基材10の係合フック15に着脱可能に係合させるための一対の係合ブラケット23が固定されている。
シート巻取軸30から吊り下げられたシート基材10を車室内フロア上に起立したシート支持体20に支持させると共に、シート基材10側の係合フック15をシート支持体20側の係合ブラケット23に係合させることによって、着座シートを形成できる。
このとき、函体21に対してシート支持枠22を上方に引き出して、シート支持体20の高さを高くすることによって、着座シートの座面高さを変更することができる。また、車室内フロア側を支点としてシート支持体20を前後方向に回動させることによって、着座シートの座面位置を変更することができる。
例えば、シート支持体20の高さを高くすると共に、シート支持体20を前方側に回動させて起立位置よりも前方位置に配置することによって、着座シートの座高が高くなり、着座シートのうち、着座部14の前後方向の長さが長くなる。
なお、シート支持体20の後方外側面に不図示のフロントエアバッグを取り付けておき、車両の前方衝突時等の際に、このフロントエアバッグが上方に向って展開されるように構成することで、着座する乗員の前方移動を低減することが可能になる。
シート巻取軸30は、シート装置1のシート基材10を格納する公知な巻取体であって、車両左右方向に長尺な略円筒体として形成されている。
シート巻取軸30には、不図示のぜんまいバネが装着されており、シート巻取軸30がバネの弾性力によってシート基材10を巻き取り方向に付勢する構成となっている。
シート巻取軸30の左右両端部は、車室内ルーフに取り付けられた上方ガイドレール40と連結されており、上方ガイドレール40に対して前後方向に相対移動自在な機構となっている。
シート巻取軸30から吊り下げられたシート基材10をシート支持体20に支持させて形成した着座シートに対して、シート巻取軸30を車両前後方向に移動することによって、着座シートのうち、着座部14に対する頭部12及び背もたれ部13の傾斜角度を変更することができる。
例えば、シート支持体20に対してシート巻取軸30を車両後方に移動することによって、頭部12及び背もたれ部13が、着座部14に対して後傾することになる。
上方ガイドレール40は、シート装置1の着座シートのリクライニング機構を構成する公知なスライドレールであって、図2に示すように、車両前後方向に長尺な固定レール41と、固定レール41にスライド移動可能に装着されたスライダ42と、固定レール41とスライダ42との間に嵌め込まれた図3に示すガイド43と、から主に構成されている。
固定レール41は、金属材料等から形成された断面略コ字形状体からなり、左右方向に所定の間隔をおいて一対に配置され、左右内側面の略中央に開口が形成されて構成されている。固定レール41内部の収容室にはスライダ42が挿入されている。
スライダ42は、金属材料等から形成された左右方向に長尺な略H形状体からなり、スライダ42の左右方向の中央部が、シート巻取軸30の内部に挿設されると共に、スライダ42の左右両端部が、固定レール41の収容室内に挿設されて構成されている。
固定レール41の上下の壁部と、スライダ42の左右両端部との間には、図3に示すように、ガイド43が嵌め込まれ、ガイド43は、固定レール41に対してスライダ42を前後方向にスライド移動可能に固定レール41及びスライダ42を支持している。
なお、上方ガイドレール40は、固定レール41に対してスライダ42を所定の前後位置で固定可能な不図示のロック機構を備えた構成となっている。
スライダ42と固定レール41の開口部分との間には、図3に示すように、車両の振動を吸収するための振動吸収体44が取り付けられている。
振動吸収体44は、公知な防振ゴムであって、略円柱状の中空体として形成されており、振動吸収体44の中空内部にスライダ42を挿設させて連結されている。
また、振動吸収体44は、固定レール41の開口部分に挿設されており、固定レール41と当接可能に配置されている。
スライダ42は、スライダ42の中央部に振動吸収体44を嵌め込んだ後に、左右両端部を溶接して形成されている。
なお、本実施形態の振動吸収体44は、防振ゴムを用いているが、これに限定されることなく適宜変更可能である。例えば、防振バネ、オイルダンパー、鉛ダンパー等を用いることが可能である。
着座シートは、車室内ルーフから吊り下げられて形成されるため、車両の振動を受けたときに揺動し易い構成となり、着座する乗員の着座感を損なうことになる。そのため、車室内ルーフ側に振動吸収体44を取り付けることによって、着座シートに伝わる振動を軽減することができる。
スライダ42が固定レール41に対して前後方向に相対移動することに伴い、スライダ42と一体となったシート巻取軸30が前後方向に移動可能になる。シート支持体20に対してシート巻取軸30が相対移動することに伴い、着座シートのリクライニング機構を構成することができる。
下方ガイドレール50は、シート装置1の着座シートの前後位置を変更する公知なスライドレールであって、図2に示すように、車両前後方向に長尺な固定レール51と、固定レール51にスライド移動可能に装着されたスライダ52と、固定レール51とスライダ42との間に嵌め込まれた図4に示すガイド53と、から主に構成されている。
固定レール51は、断面略コ字形状の中空体からなり、左右方向に所定の間隔をおいて一対に配置され、固定レール51上面の略中央に開口が形成されて構成されている。固定レール51内部の収容室には、スライダ52が挿入されている。
スライダ52は、前後方向に長尺な略凸字形状体からなり、スライダ52の下方部分が、固定レール51の収容室内に挿設されると共に、スライダ52の上方部分が、固定レール51の開口から露出して構成されている。
スライダ52の上方部分には連結部54が設けられており、連結部54は、左右外側からシート支持体20を挟み込むようにしてシート支持体20下端部に連結されている。
固定レール51の左右の壁部と、スライダ52の下方部分との間には、図4に示すように、ガイド53が嵌め込まれ、ガイド53は、固定レール51に対してスライダ52を前後方向にスライド移動可能に固定レール51及びスライダ52を支持している。
なお、下方ガイドレール50は、固定レール51に対してスライダ52を所定の前後位置で固定可能な不図示の支持体ロック機構を備えた構成となっている。
スライダ52が固定レール51に対して前後方向に相対移動することに伴い、スライダ52と一体となったシート支持体20が前後方向に移動可能になる。着座シートに対してシート支持体20が相対移動することに伴い、着座シートの前後位置を変更することができる。
次に、シート装置1の着座シートの座面位置を変形させた変形例を図5に基づいて説明する。シート装置1の変形例では、シート支持体20及びシート巻取軸30を所定位置に移動させて、車両前後方向に配置された2つの着座シートを上下方向に並べるように変形させて略二段式ベッドを形成させたものである。
具体的に言うと、車両前後方向において、前方側のシート巻取軸30から吊り下げられた前方側のシート基材10の係合フック15を前方側のシート支持体20の係合ブラケット23に固定すると共に、前方側のシート基材10のうち、シート巻取軸30側に別途設けられた係合フックを後方側のシート基材10に別途設けられた係合フックに固定させることによって、前方側の着座シートをベッド形状として形成させる。
また、後方側のシート巻取軸30から吊り下げられた後方側のシート基材10の係合フック15を前方側のシート支持体20に別途設けられた係合ブラケットに固定すると共に、後方側のシート基材10のうち、シート巻取軸30側に別途設けられた係合フックを後方側のシート支持体20の係合ブラケット23に固定させることによって、後方側の着座シートをベッド形状として形成させる。
このように構成することによって、着座する乗員が、休憩時等に快適にシート装置1の着座シートを利用することができる。
次に、シート装置1の着座シートの座面位置を変更する座面位置変更手段を説明する。
シート装置1は、図2に示すように、シート支持体20の位置変更と、シート巻取軸30の位置変更とによって、着座シートの座面位置を変更することができる。
具体的に言うと、シート支持体20は、函体21に対してシート支持枠22を上方に引き出すことによって、着座シートの座面高さを変更することができる。また、シート支持体20は、車室内フロア側を支点としてシート支持体20を前後方向に回動させることによって、着座シートの座面位置を変更することができる。さらに、シート支持体20は、スライダ52と一体となって固定レール51に対して前後方向に相対移動することによって、着座シートの前後位置を変更することができる。
シート支持体20の位置変更は、乗員によって直接操作されても良いし、不図示の操作レバー等を用いて操作されても良い。
シート巻取軸30は、スライダ42と一体となって固定レール41に対して前後方向に相対移動することによって、着座シートの前後位置を変更することができる。
シート巻取軸30の位置変更は、乗員によって直接操作されても良いし、不図示の操作レバー等を用いて操作されても良い。
シート装置1は、乗員の手動操作によって、着座シートの座面位置を変更しているが、これに限定されることなく、車室内に備えられた不図示の制御部によって、シート支持体20及びシート巻取軸30の位置変更を遠隔制御させてワンタッチボタンで操作する構成としても良い。
次に、シート装置1の着座シートの座面張力を変更する座面張力変更手段を説明する。
シート装置1では、図2に示すように、シート巻き取り軸30の巻き取り張力を変更することよって、着座シートの座面張力を変更することができる。
具体的に言うと、シート巻き取り軸30は、シート巻き取り軸30から引き出されたシート基材10を巻き取る張力を変更することによって、シート基材10の張力を変更することができ、その結果、着座シートの座面張力を変更することが可能になる。
シート巻き取り軸30の巻き取り張力変更は、不図示の公知なダイヤル調整式のアクチュエータ等を用いて、乗員によって操作されると良い。
シート装置1は、乗員の手動操作によって、着座シートの張力変更を操作しているが、これに限定されることなく、車室内に備えられた不図示の制御部によって、シート巻取軸30の巻き取りを遠隔制御させてワンタッチボタンで操作する構成としても良い。
次に、図6に基づいて、シート基材10の張力と通気性について説明する。
シート基材10の頭部12、背もたれ部13、及び着座部14は、伸縮性を有する布状体からなり、乗員の着座感を向上させるために、それぞれ異なる張力及び通気性を備えた構成となっている。
シート基材10の頭部12の張力は、背もたれ部13及び着座部14の張力よりも高くなるように形成されている。そのため、頭部12は、着座する乗員の頭部を十分に支持することができる。
シート基材10の背もたれ部13の張力では、左右方向において背もたれ中央部13aと背もたれ両端部13bに区分けして張力を比較したとき、背もたれ中央部13aの張力が高く、背もたれ両端部13bの張力が低くなるように形成されている。そのため、背もたれ部13は、着座する乗員を左右外側から左右内側に向かって包み込むように支持することができる。
また、背もたれ中央部13aの張力では、上下方向において肩部13cと、背部13dと、腰部13eとに区分けして張力を比較したとき、腰部13eの張力が最も高く、次いで背部13d、肩部13cの張力の順に低くなるように形成されている。そのため、張力の高い腰部13eが、着座する乗員の腰部を確実に支持すると共に、張力の低い肩部13c及び背部13dが、乗員の背部を柔らかく支持することができる。
シート基材10の着座部14の張力では、左右方向において着座中央部14aと着座両端部14bに区分けして張力を比較したとき、着座中央部14aの張力が高く、着座両端部14bの張力が低くなるように形成されている。そのため、着座部14は、着座する乗員を左右外側から左右内側に向かって包み込むように支持できる。
また、着座中央部14aの張力では、前後方向において大腿前部14cと、大腿後部14dと、臀部14eとに区分けして張力を比較したとき、臀部14eの張力が最も高く、次いで大腿後部14d、大腿前部14cの張力の順に低くなるように形成されている。そのため、張力の高い臀部14eが、着座する乗員の臀部を確実に支持すると共に、張力の低い大腿前部14c及び大腿後部14dが、乗員の大腿を柔らかく支持することができる。
シート基材10の張力は、複数の布状体を重ねて縫着したり、布状体の糸の太さや編み方を変更したり、ステッチを付与したりする等して部位ごとに調整することが可能である。
なお、着座する乗員がシートベルトを装着することを配慮して、背もたれ部13及び着座部14のうち、シートベルトが接触する部分の張力は、高くなるように形成して、耐摩耗性を向上させておくと良い。
シート基材10の頭部12の通気性は、背もたれ部13及び着座部14の通気性よりも低くなるように形成されている。そのため、頭部12は、着座する乗員の頭部周辺の保温性を高めることができる。
背もたれ部13では、背もたれ中央部13aのうち、背部13dと腰部13eの通気性が高くなるように形成されている。そのため、背部13dと腰部13eは、乗員が発汗し易い下背部と腰部周辺の通気性を高めることができる。
着座部14では、着座中央部14aのうち、大腿後部14dと臀部14eの通気性が高くなるように形成されている。そのため、大腿後部14dと臀部14eは、乗員が発汗し易い大腿後部と臀部周辺の通気性を高めることができる。
シート基材10の通気性は、複数の布状体を重ねて縫着したり、布状体の糸の密度を変更したり、パンチング形成したりする等して、部位ごとに調整することが可能である。
次に、図7に基づいて本発明の第2実施形態に係るシート装置2を説明する。
第2実施形態に係るシート装置2では、シート支持体60が車両前後方向に回動可能なリンク式構造からなることを特徴とするものである。
シート支持体60は、シート装置2の着座シートの座面位置を変更するリンク式構造の支持部材であって、金属製のパイプ部材を略コ字形状に連結して形成されている。
シート支持体60は、図7に示すように、車室内フロアに折り畳んで収納された収納位置と、収納位置から車体フロア上に起立した起立位置との間を移動可能であって、収納時には、車両前方側又は後方側に回動させて車室内フロア側に収納されている。
シート支持体60は、車室内フロア上に立設され、着座シートの着座部14の前方部分を支持する一対の前方シート支持体61と、着座部14の後方部分を支持する一対の後方シート支持体62と、前方シート支持体61の上方端部と後方シート支持体62の上方端部とを連結し、着座部14の左右両端部を支持する一対の支持体連結部63と、から主に構成されている。
前方シート支持体61及び後方シート支持体62は、車室内フロアに取り付けられたスライダ52と連結されており、車室内フロア側を支点として前後方向に回動自在な機構となっている。なお、前方シート支持体61及び後方シート支持体62は、所定の回動位置で固定可能な不図示の公知な連結機構によって構成されている。
支持体連結部63は、公知な連結機構によって前方シート支持体61及び後方シート支持体62のそれぞれに対して回動可能な状態で連結されている。
支持体連結部63の上面には、シート基材10の係合フック15に着脱可能に係合させるための一対の係合ブラケット64が固定されている。
シート巻取軸30から吊り下げられたシート基材10を車室内フロア上に起立したシート支持体60に支持させると共に、シート基材10側の係合フック15をシート支持体20側の係合ブラケット64に係合させることによって、着座シートを形成できる。
このとき、車室内フロア側を支点としてシート支持体60をリンク機構によって前後方向に回動させることによって、着座シートの座面位置を変更することができる。
また、前方シート支持体61と後方シート支持体62は、それぞれ独立してスライダ52と連結されており、固定レール51に対して前後方向に相対移動可能に支持されている。
このとき、前方シート支持体61を固定レール51に移動不能にロックさせると共に、後方シート支持体62のみを移動可能に支持させることも可能である。
着座シートは、前方シート支持体61及び後方シート支持体62による車体フロア側を支点とした前後方向の回動、及び前後方向のスライド移動によって、また、シート巻取軸30による前後方向のスライド移動によって、シートの座面位置を変更することができる。
例えば、シート支持体60を固定させておいて、シート巻取軸30を後方に所定の位置まで移動させることによって、着座シートのリクライニング機構を構成することができる。
なお、シート支持体60の支持体連結部63底面に不図示のサイドエアバッグを取り付けておき、車両の側方衝突時等の際に、このサイドエアバッグが上方に向って展開されるように構成することで、着座する乗員の側方移動を低減することが可能になる。
次に、図8に基づいて本発明の第3実施形態に係るシート装置3を説明する。
第3実施形態に係るシート装置3では、シート巻取軸30が車体フロア側のシート支持体20の上面に取り付けられ、また、シート支持体20の後方側にシート隔壁体70を備えた構造からなることを特徴とするものである。
シート巻取軸30に巻取されたシート基材10を、車体フロア側から車体ルーフ側に引き出して、シート基材10の引き出し端部に設けた係合フック15をスライダ42の中央外周面に取り付けられた一対の吊り金具71に係合させて、着座シートを形成することができる。
シート装置3のシート巻取軸30は、シート支持体20上面に取り付けられているが、これに限定されることなく、車体フロア上面に取り付けられても良いし、車体フロア内に隠せるように収納して取り付けられても良く、適宜変更することができる。
シート隔壁体70は、図8に示すように、シート装置3の着座シートを着座シート後方部分と隔てるための隔壁部材であって、左右方向に長尺な略直方体の金属製フレームとして形成されている。
シート隔壁体70は、車室内フロアに折り畳んで収納された収納位置と、収納位置から車体フロア上に起立した起立位置との間を移動可能であって、収納時には、車両前方側に回動させて車室内フロア側に収納されている。
シート隔壁体70は、シート隔壁体70が、車室内フロアに取り付けられたスライダ52と連結されており、車室内フロア側を支点として前後方向に回動自在な機構となっている。なお、シート隔壁体70は、所定の回動位置で固定可能な公知な連結機構によって構成されている。
シート隔壁体70の左側外側面には、不図示のシートベルトを着脱自在に取り付けるためのベルトバックル72が取り付けられている。
また、シート隔壁体70の上端部には、不図示のチャイルドシートを固定するための一対の取付具73が取り付けられており、チャイルドシートを装着する場合には、シート支持体20とシート隔壁体70の間にチャイルドシートを配設し、このチャイルドシートをシート支持体20の係合ブラケット23とシート隔壁体70の取付具73に掛け止めすることにより装着することができる。
乗員が着座する着座シートの後方にシート隔壁体70を備えることにより、着座シート後方に積まれた荷物が車両前方側に移動してきたときに、荷物の移動を規制することが可能になる。
なお、シート隔壁体70の左右外側面に不図示のサイドエアバッグを取り付けておき、車両の側方衝突時等の際に、このサイドエアバッグが上方に向って展開されるように構成することで、着座する乗員の側方移動を低減することが可能になる。
次に、図9に基づいて本発明の第4実施形態に係るシート装置4を説明する。
第4実施形態に係るシート装置4では、シート巻取軸30から吊り下げられた左右方向に長尺なシート基材10を、車室内フロア上に起立したシート支持体60に支持させて、着座シートを形成したことを特徴とするものである。
このとき、車室内フロア側を支点としてシート支持体60をリンク機構によって前後方向に回動させることによって、着座シートの座面位置を変更することができる。
左右方向に長尺な着座シートを形成できるため、複数の乗員が隣接して着座することが可能になる。
また、着座シートの中央部分に、シート基材10を支持するための不図示のシート中央部支持体を別途設けても良く、シート中央部支持体を乗員間の中央部の仕切りとして用いることができる。このとき、このシート中央部支持体が左右方向に移動可能に配設されることで、乗員の体格に合わせて着座シートの座面幅の仕切り位置を調整することができる。さらに、このシート中央部支持体を複数設けることで、例えば、三人掛けの着座シートの仕切りとして利用することもできる。
次に、図10に基づいて本発明の第5実施形態に係るシート装置5を説明する。
第5実施形態に係るシート装置5では、スライダ42とシート基材10の間にシート重量検知センサ80を取り付けると共に、シート基材10内部に乗員姿勢検知センサ90を内蔵したことを特徴とするものである。
シート重量検知センサ80は、特許請求の範囲のシート重量検出部に相当し、乗員姿勢検知センサ90は、特許請求の範囲の乗員姿勢検出部に相当する。
シート重量検知センサ80は、着座シートに着座した乗員の重量を検出するセンサであって、乗員が着座シートに着座した状態になると、不図示の巻き取り座面張力制御部81に検出信号を伝送する構成となっている。
座面張力制御部81は、シート重量検知センサ80の検出信号に基づいて、シート巻取軸30の巻き取り張力を制御する。なお、シート巻取軸30は、図10に示すような、車体フロア側のシート支持体20の上面に取り付けられた構成になっている。
すなわち、シート装置5では、図11のブロック図に示すように、シート重量検知センサ80の検出信号に基づいて、座面張力制御部81が座面張力変更手段を駆動し、この座面張力変更手段がシート巻取軸30の巻き取り張力変更を実行することになる。
その結果、着座する乗員の重量に対応して、シート装置5の着座シートの座面張力を変更することができる。
乗員姿勢検知センサ90は、着座シートに着座した乗員の姿勢又は体格を検出するセンサであって、乗員が着座シートに着座した状態になると、不図示の座面位置制御部91に検出信号を伝送する構成となっている。
座面位置制御部91は、乗員姿勢検知センサ90の検出信号に基づいて、着座シートの座面位置を制御する。
すなわち、シート装置5では、図11のブロック図に示すように、乗員姿勢検知センサ90の検出信号に基づいて、座面位置制御部91が座面位置変更手段を駆動し、この座面位置変更手段が、シート巻取軸30の移動とシート支持体20の移動とを実行することになる。
その結果、着座する乗員の姿勢又は体格に対応して、シート装置5の着座シートの座面位置を変更することができる。
次に、図12のフローチャートに基づいて、シート装置5の座面張力制御として、着座する乗員の重量を検知して座面張力変更手段を駆動する制御の一例を説明する。
シート装置5の座面張力制御は、図12に示すように、まず、乗員が着座シートに着座したか否かを判定する(ST01)。
具体的には、シート重量検知センサ80が、着座シートに着座した乗員の重量を検出可能か否かによって、乗員が着座シートに着座したか否かを判定する。Yesの場合は次のステップ(ST02)に進み、Noの場合はST01に戻る。
次に、シート重量検知センサ80は着座した乗員の重量を検出し、座面張力制御部81はシート重量検知センサ80の検出信号を記憶する(ST02)。
その後、座面張力制御部81は、予め記憶されたシート座面張力設定情報を参照して、着座シートの座面張力が適切か否かを判定する(ST03)。Yesの場合は座面張力制御を完了し、Noの場合はST04に進む。
次に、座面張力制御部81は、シート座面張力設定情報を参照して、シート巻取軸30の巻き取り張力の変更を実行する(ST04)。その後、ST03に戻る。
上記の一連の工程により、シート装置5は、着座シートに着座する乗員の重量を自動検出し、着座シートの座面張力変更を制御することができ、乗員の着座感を向上させることができる。
次に、図13のフローチャートに基づいて、シート装置5の座面位置制御として、着座する乗員の姿勢又は体格を検知して座面位置変更手段を駆動する制御の一例を説明する。
シート装置5の座面位置制御は、図13に示すように、まず、乗員が着座シートに着座したか否かを判定する(ST01)。
具体的には、乗員姿勢検知センサ90が、着座シートに着座した乗員の姿勢又は体格を検出可能か否かによって、乗員が着座シートに着座したか否かを判定する。Yesの場合は次のステップ(ST02)に進み、Noの場合はST01に戻る。
次に、乗員姿勢検知センサ90は着座した乗員の姿勢又は体格を検出し、座面位置制御部91は乗員姿勢検知センサ90の検出信号を記憶する(ST02)。
その後、座面位置制御部91は、予め記憶されたシート座面位置設定情報を参照して、着座シートの座面位置張力が適切か否かを判定する(ST03)。Yesの場合は座面位置制御を完了し、Noの場合はST04に進む。
次に、座面位置制御部91は、シート座面位置設定情報を参照して、シート巻取軸30の位置変更とシート支持体60の位置変更を実行する(ST04)。その後、ST03に戻る。
上記の一連の工程により、シート装置5は、着座する乗員の姿勢や体格を自動検出し、着座シートの座面位置変更を制御することができ、乗員の着座感を向上させることができる。
上記実施形態のシート基材10は、布状体及び紐状体から形成されているが、これに限定されることなく、適宜変更可能である。例えば、シート基材10の布状体に別途光ファイバーを縫着することにより、乗員の嗜好に合わせてシート座面の色合いを変化可能な着座シートを形成することができる。また、シート基材10を部分的に又は全体的に投影フィルムとして形成することにより、乗員の嗜好に合わせてシート座面のデザイン性を向上させることができる。
また、シート基材10の頭上部11は、紐状体から形成されているが、これに限定されることなく、車両前後方向において乗員の視界を確保できる構成であれば適宜変更可能であって、例えば網状体から形成されていても良い。
上記実施形態のシート基材10は、車室内ルーフ側又は車室内フロア側に格納されているが、これに限定されることなく、車室内サイド側、車室内フロント側、車室内バック側に格納された格納位置として構成しても良い。また、シート基材10は、車室内フロア側又は車室内ルーフ側に展開されているが、これに限定されることなく、車室内サイド側、車室内フロント側、車室内バック側に展開された展開位置として構成されても良い。
上記実施形態のシート支持体20、60は、車室内フロア側に収納されているが、これに限定されることなく、車室内ルーフ側、車室内サイド側、車室内フロント側、車室内バック側に収納された収納位置として構成しても良い。また、シート支持体20、60は、車室内ルーフ側に起立してシート基材10を支持しているが、これに限定されることなく、車室内フロア側、車室内サイド側、車室内フロント側、車室内バック側に起立してシート基材10を支持する構成されても良い。
上記実施形態のシート支持体20は、略直方体からなる金属製の支持フレームとして形成され、シート支持体60は、リンク式構造からなる支持フレームとして形成されているが、シート支持体20、60の形状及び構成はこれに限定されることなく、適宜変更可能である。例えば、半球形状のシート支持体を車室内ルーフ又は車室内フロア上に起立させて、このシート支持体の内部にシート基材10を展開して着座シートを形成しても良い。このように構成することで、乗員がシート支持体内部に包まれた状態で着座シートに着座することができ、乗員が適度な距離感、適度な閉塞感による安心感を得ることができる。
上記実施形態のシート巻取軸30は、車室内ルーフ側又は車室内フロア側に取り付けられているが、これに限定されることなく、車室内サイド側の一方のドア部又はピラー部に取り付けられても良い。このとき、このシート巻取軸から引き出されたシート基材10は、車両左右方向においてドア部又はピラー部の一方側から他方側に向って展開されて着座シートを形成する構成となっていると良い。
また、着座シートを形成するシート基材10を背もたれ部13と着座部14とでそれぞれ分けて展開できるように、このシート巻取軸を背もたれ部13用と着座部14用として複数設ける構成としておくと一層良く、背もたれ部13と着座部14の座面張力を独立して変更できるようになる。
第5実施形態に係るシート装置5では、シート重量検知センサ80と、乗員姿勢検知センサ90とを取り付けて構成されていたが、これに限定されることなく、適宜変更可能であって、着座した乗員の着座位置を検出するシートポジションセンサ、着座した乗員の体圧を部位ごとに測定可能な感圧センサ、着座した乗員の着座状態を検知する静電容量センサ等を着座シートに別途取り付けて、制御部によって着座シートの座面位置、座面張力を制御しても良い。
上記各実施形態の着座シートは、乗員が手動によって、展開位置にあるシート基材10を、起立位置にあるシート支持体20、60に支持させて、着座シートを形成しているが、これに限定されることなく、自動で着座シートを形成可能な構成としても良い。例えば、ワンタッチボタンで、シート基材10を格納位置と展開位置の間で移動させると共に、シート支持体20、60を収納位置と起立位置の間で移動させるように構成させて、シート基材10をシート支持体20、60に係合させる作業のみ手動で行うようにしても良い。
上記各実施形態では、具体例として自動車に用いられる車両用シート装置について説明したが、これに限定されることなく、電車、バス等の車両用シート装置のほか、飛行機、船等の乗物用シート装置としても利用することができる。また、乗り物用シート装置のほか、映画館、プラネタリウム等の商業施設、病院待合室等の公共施設の室内、又は室外に広く用いられるシート装置として利用することも可能である。
本実施形態では、主として本発明に係るシート装置に関して説明した。
ただし、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
特に、シート基材10がシート支持体20に支持されて着座シートを形成する構成について、上記の実施形態にて説明したものは、あくまで一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。
1、2、3、4、5 シート装置
10 シート基材
11 頭上部
12 頭部
13 背もたれ部
13a 背もたれ中央部
13b 背もたれ両端部
13c 肩部
13d 背部
13e 腰部
14 着座部
14a 着座中央部
14b 着座両端部
14c 大腿前部
14d 大腿後部
14e 臀部
15 係合フック
20、60 シート支持体
21 函体
22 シート支持枠
23 引き出し金具
24 係合ブラケット
30 シート巻取軸
40 上方ガイドレール
41、51 固定レール
42、52 スライダ
43、53 ガイド
44 振動吸収体
50 下方ガイドレール
54 連結部
61 前方シート支持体
62 後方シート支持体
63 支持体連結部
64 係合ブラケット
70 シート隔壁体
71 吊り金具
72 ベルトバックル
73 取付具
80 重量検知センサ
81 座面張力制御部
90 乗員姿勢検知センサ
91 座面位置制御部

Claims (11)

  1. 着座者が着座するシートを形成する帯状のシート基材と、
    該シート基材を支持するシート支持体と、を備え、
    前記シート基材は、格納位置と展開位置との間を移動可能であって、
    前記シート支持体は、収納位置と、該収納位置から起立した起立位置との間を移動可能であって、
    前記展開位置にある前記シート基材が、前記起立位置にある前記シート支持体に係止可能に支持されて、前記シートを形成し、
    該シートは、前記シート支持体の移動に伴い、前記シートの座面位置を変更可能であることを特徴とするシート装置。
  2. 前記シート基材は、車室内に乗員が着座する前記シートを形成し、乗員から見て上方部に格納された前記格納位置と、前記上方部から吊り下げられた前記展開位置との間を移動可能であって、
    前記シート支持体は、乗員から見て下方部に収納された前記収納位置と、該収納位置から起立した前記起立位置との間を回動可能であることを特徴とする請求項1に記載のシート装置。
  3. 前記上方部に取り付けられたシート巻取軸を備え、
    該シート巻取軸は、前記シート基材を巻き取り可能であることを特徴とする請求項2に記載のシート装置。
  4. 前記上方部に固定された、ロック機構を有する上方ガイドレールを備え、
    該上方ガイドレールは、前記シート巻取軸を前記上方ガイドレールに対して相対移動可能に支持すると共に、前記ロック機構により前記シート巻取軸の移動を規制し、
    前記シートは、
    背もたれ部及び着座部を一体的に備え、
    前記シート巻取軸の移動に伴い、前記着座部に対する前記背もたれ部の傾斜角度を変更可能であることを特徴とする請求項2又は3に記載のシート装置。
  5. 前記シート支持体は、前記着座部の前方部分を支持する前方シート支持体と、前記着座部の後方部分を支持する後方シート支持体と、該後方シート支持体と前記前方シート支持体を連結する支持体連結部と、を備え、
    前記前方シート支持体及び前記後方シート支持体は、前記支持体連結部を介して互いに連動して回動可能であることを特徴とする請求項4に記載のシート装置。
  6. 前記下方部に固定された、支持体ロック機構を有する下方ガイドレールを備え、
    該下方ガイドレールは、前記シート支持体を前記下方ガイドレールに対して相対移動可能に支持すると共に、前記支持体ロック機構により前記シート支持体の移動を規制することを特徴とする請求項2乃至5いずれか記載のシート装置。
  7. 前記シート基材が前記上方部に取り付けられた部分には、車両の振動を吸収する振動吸収体が設けられていることを特徴とする請求項2乃至6いずれか記載のシート装置。
  8. 前記シート基材は、伸縮性を有する布状体及び紐状体から形成され、
    前記シート基材のうち、前記シートに着座した乗員の上方に相当する部分は、紐状体から形成されていることを特徴とする請求項2乃至7いずれか記載のシート装置。
  9. 前記シートの前記座面位置を変更する座面位置変更手段と、
    前記シートの座面張力を変更する座面張力変更手段と、を備えたことを特徴とする請求項3乃至8いずれか記載のシート装置。
  10. 着座する乗員の姿勢又は体格を検出する乗員姿勢検出部と、
    該乗員姿勢検出部の検出信号に基づいて、前記座面位置変更手段を駆動する座面位置制御部と、を備えることを特徴とする請求項9に記載のシート装置。
  11. 着座する乗員の重量を検出するシート重量検出部と、
    該シート重量検出部の検出信号に基づいて、前記座面張力変更手段を駆動する座面張力制御部と、を備えることを特徴とする請求項9又は10に記載のシート装置。
JP2012260335A 2012-11-28 2012-11-28 シート装置 Pending JP2014104904A (ja)

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