JP3395044B2 - プラスチック管の接続方法 - Google Patents

プラスチック管の接続方法

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JP3395044B2 JP34462093A JP34462093A JP3395044B2 JP 3395044 B2 JP3395044 B2 JP 3395044B2 JP 34462093 A JP34462093 A JP 34462093A JP 34462093 A JP34462093 A JP 34462093A JP 3395044 B2 JP3395044 B2 JP 3395044B2
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淨 高橋
憲明 服部
哲 藤井
和廣 末吉
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三菱化学産資株式会社
株式会社千代田製作所
和廣 末吉
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用利用】本発明は接続に必要な部品点数を
節減できるようにしたプラスチック管の接続方法に関す
る。 【0002】 【従来の技術】プラスチック管の接続には、継手本体の
インナーコア部にプラスチック管を嵌着し、インナーコ
ア部との間にプラスチック管を挾着できるように該プラ
スチック管上に割りリングを嵌着し、この割りリング上
に嵌着した締め付けリングをナットまたは工具により摺
動させて、割りリングをプラスチック管に締め付ける方
法が知られている(ナットによるものは実開平3−78
193公報を参照、また工具によるものは実願平4−7
3243号として既に本出願人により提案済み。)。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記従来技術におい
て、締め付けリングをナットにより摺動して割りリング
を締め付ける方法では部品点数が4点であり、また、工
具によるものでは3点であって、何れも部品が多くて作
業は煩雑となる。したがって、接続作業がコスト高にな
ることは避けられない。そこで、本発明の目的はプラス
チック管に予め嵌着されている押えリングだけを用い
て、継手本体のインナーコア部にプラスチック管を容易
かつ緊密に接続できるようにしたプラスチック管の接続
方法を提供することにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の特徴とするプラスチック管の接続方法は鍔
部の片面側にインナーコア部が突設され、そのインナー
コア部の先端側の外径は接続されるプラスチック管の内
径と等しいか若干大きめに形成されていると共に、外周
面には複数個の係止用刻み部が鍔部側のものが反対側の
ものより頂部が順次高くなるように突設されている継手
本体と、この継手本体に対して接続時に手前側となる後
端の内径は上記プラスチック管の外径と等しいか若干大
きめに形成されていると共に、その内径は先端に向かっ
て次第に増大し、かつ、内周面には上記インナーコア部
の係止用刻み部に対応させて環状溝部が設けられている
押えリングを用いて、プラスチック管に押えリングを嵌
着した後、そのプラスチック管をインナーコア部に挿入
すると共に、先端側は少なくともインナーコア部の第1
段目の係止用刻み部まで前進させて拡径させ、次いで、
プラスチック管上の押えリングを継手本体側に摺動させ
て、プラスチック管の先端と押えリングの先端を鍔部の
側面まで移動させるものである。 【0005】 【実施例】以下に、本発明方法を添付図面を参照しなが
ら説明する。鍔部2の一面側に雄ねじ管部3が他面側に
インナーコア部4が突設されている継手本体1の該イン
ナーコア部4にプラスチックpを接続するに際して、そ
のプラスチック管pに嵌着される後述の押えリング5を
用意する。 【0006】インナーコア部4は先端4a側の外径がプ
ラスチック管pの内径と等しいか若干大きめに形成され
ていると共に、そのインナーコア部4の外周面上には複
数個(図示の場合は2個)の係止用刻み部4b,4b
が鍔部2側のもの(係止用刻み部4b)が反対側の
もの(係止用刻み部4b)より頂部が順次高くなるよ
うに突設されている。 【0007】一方、押えリング5は継手本体1に対して
接続時に手前側となる後端5bの内径が上記プラスチッ
ク管pの外径と等しいか若干大きめに形成されていると
共に、その内径は押えリング5の先端5aに向かって次
第に増大し、かつ、内周面には上記インナーコア部4の
係止用刻み部4b,4bに対応させて環状溝部6
a,6bが設けられている。 【0008】そして、図2に示すようにインナーコア部
4に突設されている係止用刻み部4b,4bの頂部
を結ぶ線の角度をθ、押えリング5の内周面の軸線方
向に沿った傾斜角度をθとすると、θ=θ
(0.1〜20)°、好ましくはθ+(0.5〜1
0)°となるようにインナーコア部4と押えリング5が
形成されている。また、係止用刻み部4b,4b
環状溝部6a,6bを形成するための傾斜角度をそれぞ
れθ,θ,θ,θとすると、理論的にはθ
0.1〜90°≒θ、θ=1〜90°≒θである
が、これらの角度は実用的には10〜75°が好まし
い。この場合、θ≦θであることは勿論である。 【0009】なお、係止用刻み部4b,4bの傾斜
部及び頂部は、図2に示すものにおいては平面で形成さ
れているが、これは、例えば半円断面形等の曲面で形成
されていてもよい。 【0010】先ず、プラスチック管pに押えリング5を
嵌着する。その後で、プラスチック管pをインナーコア
部4に挿入し、プラスチック管pの先端pを少なくと
もインナーコア部4の第1段目の係止用刻み部4b
で前進させて拡径させる(図3に示す段階)。なお、こ
の際、プラスチック管pとインナーコア部4間に潤滑材
を介在させることが好ましい。次いで、プラスチック管
p上の押えリング5を継手本体1側に向かって摺動させ
ると、押えリング5の先端5aはプラスチック管pの拡
径した外表面部分にひっかかる(図4に示す段階)。 【0011】そして、プラスチック管pの先端pをひ
っかけた押えリング5を更に摺動して前進させ、この前
進動作によりプラスチック管pを押えリング5とともに
継手本体1側に移動させて、押えリング5とプラスチッ
ク管pの各先端5aとpを鍔部2の側面に当接させる
ことにより、インナーコア部4にプラスチック管pを緊
密に接続する作業は完了する。この接続が完了した時点
で、図1に示すように係止用刻み部4b,4bの頂
部が環状溝部6a,6bにそれぞれ臨むようにすれば、
接続部のシール効果は一段と増大する。 【0012】以上説明の接続方法において、押えリング
5とプラスチック管pを継手本体1側へ向かって一緒に
摺動させる、少なくとも図4に示す段階からの作業に
は、継手本体1の鍔部2と押えリング5の後端5bの縁
を挟着して締め付けできる、例えばペンチやプライヤー
のような工具が用いられる。なお、継手本体1の雄ねじ
管部3は通常のように流体の供給口側に接続される。 【0013】 【発明の効果】本発明は上記の如くであって、プラスチ
ック管をインナーコア部と押えリングの間に強固に挟着
して継手本体と緊密に接続できることは勿論、その接続
部を構成するには継手本体と押えリングの2部品を必要
とするだけであって、接続作業のより簡易化が可能とな
る。また、部品点数の節減による経済的効果も大きく、
接続作業の合理化を図る上に極めて有効である。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明方法を実施して構成されたプラスチック
管の接続部を示す側断面図である。 【図2】本発明方法の実施に用いられる継手本体と押え
リングの要部を示す側断面図である。 【図3】本発明方法を実施した初期段階における構成部
を一部切欠いて示す側面図である。 【図4】本発明方法を実施した中間段階における構成部
を一部切欠いて示す側面図である。 【符号の説明】 1は継手本体、2は鍔部、4はインナーコア部、4aは
先端、4b,4bは係止用刻み部、5は押えリン
グ、5aは先端、5bは後端、6a,6bは環状溝部、
pはプラスチック管、pは先端である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 服部 憲明 茨城県稲敷郡阿見町中央八丁目3番2号 三菱油化産資株式会社商品研究所内 (72)発明者 藤井 哲 東京都板橋区相生町4番地13号 株式会 社千代田製作所内 (72)発明者 末吉 和廣 千葉県四街道市千代田一丁目20番5号 (56)参考文献 特開 平4−341685(JP,A) 実開 平6−28479(JP,U) 実開 平3−60681(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 33/22

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 鍔部の片面側にインナーコア部が突設さ
    れ、そのインナーコア部の先端側の外径は接続されるプ
    ラスチック管の内径と等しいか若干大きめに形成されて
    いると共に、外周面には複数個の係止用刻み部が鍔部側
    のものが反対側のものより頂部が順次高くなるように突
    設されている継手本体と、この継手本体に対して接続時
    に手前側となる後端の内径は上記プラスチック管の外径
    と等しいか若干大きめに形成されていると共に、その内
    径は先端に向かって次第に増大し、かつ、内周面には上
    記インナーコア部の係止用刻み部に対応させて環状溝部
    が設けられている押えリングを用いて、プラスチック管
    に押えリングを嵌着した後、そのプラスチック管をイン
    ナーコア部に挿入すると共に、先端側は少なくともイン
    ナーコア部の第1段目の係止用刻み部まで前進させて拡
    径させ、次いで、プラスチック管上の押えリングを継手
    本体側に摺動させて、プラスチック管の先端と押えリン
    グの先端を鍔部の側面まで移動させることを特徴とする
    プラスチック管の接続方法。
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JP2009079750A (ja) * 2007-09-27 2009-04-16 Maezawa Kyuso Industries Co Ltd 樹脂管の端部拡径管、樹脂管用継手の接続構造及び接続方法
JP6608318B2 (ja) * 2016-03-25 2019-11-20 株式会社イノアック住環境 樹脂管用継手及びその製造方法
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