JP3393582B2 - ワーク計測用治具 - Google Patents

ワーク計測用治具

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JP3393582B2 JP18155197A JP18155197A JP3393582B2 JP 3393582 B2 JP3393582 B2 JP 3393582B2 JP 18155197 A JP18155197 A JP 18155197A JP 18155197 A JP18155197 A JP 18155197A JP 3393582 B2 JP3393582 B2 JP 3393582B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被取付物に対する
複数の取付部を有するワークの幅方向両側に設けた所定
の計測部位の位置を計測する計測装置を両側に配置した
計測ステーションに設けるワーク計測用治具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の計測ステーションに設け
る治具は、ワークを定位置に単純に支持するように構成
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ワークに多
少の歪みがあっても、被取付物に複数の取付部において
ワークを締結すると、歪みが矯正される。
【0004】従って、治具にワークを単純支持させた状
態でワークの計測部位の位置を計測した場合、その位置
は被取付物にワークを実装した状態での位置とは異なっ
てしまい、合理的な計測とはならない。
【0005】また、ワークの幅寸法に誤差があると、計
測装置を計測部位に対して予め設定した計測基準位置に
移動して計測を行う際、計測装置がワークに干渉して計
測ミスを生ずる可能性がある。
【0006】本発明は、以上の点に鑑み、ワークを被取
付物に実装したときと同一の状態に保持でき、且つ、ワ
ークの幅寸法の誤差に応じて計測基準位置を補正できる
ようにしたワーク計測用治具を提供することを課題とし
ている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明のワーク計測用治具は、ワークの複数の取付
部を被取付部への実装時と同一の状態で支持する複数の
ワーク受けを備え、各ワーク受けに、各取付部を上方か
ら挟圧固定するクランパーを設けると共に、これらワー
ク受けのうちワークの幅方向両側に位置する2個のワー
ク受けに、対応する取付部に形成した取付穴に嵌合する
ロケートピンを立設し、ロケートピンを立設した2個の
ワーク受けのうちの一方のワーク受けを他方のワーク受
けに対しワークの幅方向に遊動自在とし、該一方のワー
ク受けの基準位置に対するワークの幅方向への変位量を
検出する検出手段を設け、該一方のワーク受け側に配置
した計測装置の計測部位に対する計測基準位置を検出手
段で検出された変位量に応じて補正するようにしてい
る。これによれば、ワークの各取付部が各ワーク受け上
に各クランパーで挟圧固定されることになり、各取付部
を被取付物に締結したときと同一の状態にワークが保持
される。従って、被取付物にワークを実装した状態をシ
ミュレートして、計測部位の位置を計測装置で計測で
き、実装時におけるワークの良否を正確に判別できる。
【0008】これによれば、ワークの各取付部が各ワー
ク受け上に各クランパーで挟圧固定されることになり、
各取付部を被取付物に締結したときと同一の状態にワー
クが保持される。従って、被取付物にワークを実装した
状態をシミュレートして、計測部位の位置を計測装置で
計測でき、実装時におけるワークの良否を正確に判別で
きる。
【0009】また、ワークの幅寸法に誤差があると、一
方のワーク受けがその基準位置からワークの幅方向に幅
寸法の誤差分だけ変位する。従って、当該一方のワーク
受け側の計測装置の計測部位に対する計測基準位置を検
出手段で検出される当該一方のワーク受けの変位量分補
正すれば、計測基準位置がワークの幅寸法の誤差に合わ
せて補正されることになり、計測装置を計測基準位置に
移動する際に計測装置がワークに干渉することはなく、
計測ミスは生じない。
【0010】尚、他方のワーク受け側の計測装置の計測
部位に対する計測基準位置は、当該他方のワーク受けを
基準にしてワークが保持されるため補正する必要はな
い。
【0011】ところで、ロケートピンを取付穴に隙間無
く嵌合するように形成すると、ワークをセットする際に
ロケートピンが取付穴の開口縁でこじられてロケートピ
ンの摩耗を生じたり、ロケートピンのこじりによる前記
一方のワーク受けへの鉛直荷重の作用で該一方のワーク
受けの動きが阻害されることがある。これに対し、前記
各ロケートピンを前記各取付穴より小径に形成し、各ロ
ケートピンに径方向外方に出没自在な複数のコレットを
設け、ワークを治具にセットした後、前記各クランパー
で前記各取付部を挟圧固定する前にコレットを径方向外
方に突出させれば、ロケートピンのこじりを生ずること
なくコレットの突出で各取付部を各ロケートピンに対し
正確に芯決めでき、而も、コレットの突出によって作用
する取付部に対する水平方向の芯決め反力を受けて一方
のワーク受けがスムーズに動き、ワークの幅寸法の誤差
を当該一方のワーク受けの幅方向への変位で正確に検出
できる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明を、図10に示すワークた
るサブフレームWの計測用治具に適用した実施形態につ
いて説明する。
【0013】サブフレームWは、左右両側部の前後両端
に車体に対する計4個の取付部A1,A2,A3,A4
を備えており、各取付部A1〜A4をこれに形成した各
取付穴A1a〜A4aに挿通する穴径より小径のボルト
(図示せず)で穴位置のずれを許容し得るように車体に
締結する。
【0014】サブフレームWの左右各側部には、マルチ
リンク式サスペンションが組付けられる。マルチリンク
式サスペンションは、ナックルNの下部に連結するロア
アームと上部に連結するアッパアームとを夫々複数のリ
ンクで構成するサスペンションであり、図示のもので
は、ロアアームを、ナックルNの下部前端に連結した斜
め前方にのびるトレーリングリンクS1と、ナックルN
の下部中間に連結した横方向にのびるロアリンクS2
と、ナックルNの下部後端に連結したコントロールリン
クS3とで構成し、アッパアームを、ナックルNの上部
に連結した横方向にのびるアッパリンクS4と、ナック
ルNの上部に連結した斜め後方にのびるリーデングリン
クS5とで構成しており、これら各リンクをサブフレー
ムの側部に設けた各連結部B1〜B5に連結する。各連
結部B1〜B5は、対向する1対の板部Ba,Baを有
し、各リンクの端部を両板部Ba,Ba間に挿入して、
両板部Ba,Baに形成した孔Bb,Bbに挿通するボ
ルトにより各リンクの端部を各連結部に枢着している。
また、トレーリングリンクS1用とロアリンクS2用と
アッパリンクS4用とリーデングリンクS5用の連結部
B1,B2,B4,B5の片側の板部Bdの外面には、
図8(C)に示す如く、ボルトを螺合するナットBcが
溶着されている。コントロールリンクS3用の連結部B
3の各板部Baに形成する孔Bbは、図9(B)に示す
如く、長円形に形成されており、偏心カムによりボルト
を孔Bbの長手方向に変位させてアライメントを調整で
きるようにしている。
【0015】ところで、左右各側における連結部B1〜
B5の相対位置精度に狂いを生ずると、偏心カムによる
コントロールリンクS3の調整だけではアライメントを
正確に調整できなくなる。そこで、サブフレームWを組
立てた後、計測ステーションにおいて左右各側の連結部
B1〜B5の位置を計測し、連結部B1〜B5の相対位
置精度が公差内に収まっているか否かを判別し、公差内
に収まっているサブフレームWのみを合格品として次工
程に搬送するようにした。
【0016】計測ステーションには、図1及び図2に示
す如く、サブフレームWを定位置に支持する治具1と、
サブフレームWの左右各側の連結部B1〜B5の位置を
計測する左右2台の計測装置2,2とが配置されてい
る。
【0017】治具1は、図3乃至図5に明示する如く、
サブフレームWを各取付部A1〜A4において支持する
4個のワーク受け11,12,13,14を備えてお
り、各ワーク受け11〜14に、各取付部A1〜A4を
上方から狭圧固定する、シリンダ110a,120a,
130a,140aで開閉されるクランパー110,1
20,130,140を設けている。サブフレームWは
各取付部A1〜A4の車体に対する座面が下方を向くよ
うに上下反転した状態で図外のトランスファー装置によ
り計測ステーションに搬入され、トランスファー装置の
上下方向の動きで各取付部A1〜A4が各ワーク受け1
1〜14に載置されるようになっている。
【0018】ところで、連結部B1〜B5の相対位置精
度はサブフレームWを車体に実装したときに公差内に収
まっていれば充分である。そして、サブフレームWに多
少の歪みがあっても、各取付部A1〜A4を車体に締結
すると、歪みが矯正されて、連結部B1〜B5の相対位
置精度が公差内に収まることがあり、逆に、サブフレー
ム単体では連結部B1〜B5の相対位置精度が公差内に
収まっていても、取付部A1〜A4の高さ方向の位置ず
れで、車体実装時にサブフレームWが歪み、連結部B1
〜B5の相対位置精度が公差内に収まらなくなることが
ある。本実施形態では、各クランパー110〜140で
各取付部A1〜A4を狭圧固定することにより、サブフ
レームWは各取付部A1〜A4を車体に締結した状態、
即ち、車体実装時と同様の状態に保持され、車体実装時
に連結部B1〜B5の相対位置精度が公差内に収まるか
否かを正確に判別できる。
【0019】サブフレームWの左右両側部の後端の取付
部A3,A4を支持するワーク受け13,14は治具ベ
ース10に立設した支柱131,141上に固定されて
いるが、サブフレームWの左右両側部の前端の取付部A
1,A2を支持するワーク受け11,12は、治具ベー
ス10に立設した支柱111,121上にシリンダ11
2a,122aによりガイドバー112b,122bに
案内されて昇降されるように設けた昇降台112,12
2上に設けられている。そして、ワーク受け11,12
の高さをサブフレームWの機種に応じて切替え、後端の
ワーク受け13,14と前端のワーク受け11,12と
の高低差をサブフレームWを取付ける車体部分の後端と
前端の高低差に合致させるようにしている。
【0020】また、後端のワーク受け13,14は取付
部A3,A4が水平方向に相対移動できるように平坦に
形成されているが、前端のワーク受け11,12には、
取付部A1,A2に形成した取付穴A1a,A2aに嵌
合するロケートピン113,123が立設されている。
ロケートピン113,123は、図6に示す如く、上方
の小径ピン部113a,123aと下方の大径ピン部1
13b,123bとを有する段付形状に形成されてい
る。そして、取付穴A1a,A2aにカラーA1b,A
2bを嵌着した図中を付した機種の場合は、ワーク受
け11,12の高さを下げ、小径ピン部113a,12
3aをカラーA1b,A2bに嵌合させて、取付部A
1,A2が小径ピン部113a,123aの下端のワー
ク受け面113c,123cに着座するようにし、ま
た、取付穴A1a,A2aにカラーが嵌着されていない
図中を付した機種の場合は、ワーク受け11,12の
高さを上げ、大径ピン部113b,123bを取付穴A
1a,A2aに嵌合させて、取付部A1,A2が大径ピ
ン部113b,123bの下端のワーク受け面113
d,123dに着座するようにしている。尚、の機種
の取付穴A1a,A2aには後でゴムブッシュ付きのカ
ラーを嵌着する。
【0021】また、小径ピン部113a,123aは
の機種のカラーA1b,A2bの内径より小径に形成さ
れ、大径ピン部113b,123bはの機種の取付穴
A1a,A2aの内径より小径に形成されている。そし
て、小径ピン部113a,123aと大径ピン部113
b,123bとに夫々径方向外方に出没自在な複数のコ
レット113e,123e、113f,123fを設
け、小径ピン部113a,123aにコレット113
e,123eの内端面に当接するテーパー部を有するロ
ッド113g,123gを挿設すると共に、大径ピン部
113b,123bにコレット113f,123fの内
端面に当接するテーパー部を有するロッド113h,1
23hを挿設し、両ロッド113f,113h、123
f,123hを止め輪113i,123iで抜け止めら
れたピン113j,123jにより連結し、両ロッドを
下方のシリンダ113k,123kにより下動させたと
き、コレット113e,123e、113f,123f
が各ピン部113a,123a、113b,123bの
径方向外方に突出し、取付部A1,A2がロケートピン
113,123に対し芯決めされるようにしている。
【0022】また、ワーク受け11はワーク受け12に
対しサブフレームWの幅方向、即ち、左右方向に遊動自
在となっており、ワーク受け11の基準位置からの左右
方向への変位量を検出手段114で検出できるようにし
ている。これを詳述するに、ワーク受け11は、昇降台
112上の左右方向のレール115に摺動自在に支持さ
れており、昇降台112にワーク受け11に連結したポ
テンショメータから成る検出手段114を設け、ワーク
受け11の左右方向の変位を検出できるようにしてい
る。尚、ワーク受け11は、昇降台112上に設けた左
右1対の押圧シリンダ116,116により、常時は、
所定の基準位置に保持される。
【0023】サブフレームWを治具1にセットする際は
ワーク受け11を基準位置に保持しておき、セット後押
圧シリンダ116,116によるワーク受け11の拘束
を解除し、この状態でロケートピン113,123のコ
レット113e,123e、113f,123fを突出
させて取付部A1,A2をロケートピン113,123
に対し芯決めする。この際、サブフレームWの左右方向
の幅寸法が基準寸法からずれていると、水平方向の芯決
め反力を受けてこのずれ量分だけワーク受け11が基準
位置から左右方向に変位し、検出手段114でこの変位
量が検出される。その後で各クランパー110〜140
を閉じて各取付部A1〜A4を拘束する。
【0024】計測装置2は、ロボット20と、その動作
端たる手首20aに搭載した計測ヘッド21とで構成さ
れており、計測ヘッド21には図7(A)(B)に示す
ように測距器22が取付けられている。測距器22とし
ては、例えば、キーエンス社製のLK−2000シリー
ズのレーザ式測距器を用いることができる。この測距器
22は、レーザダイオード22aからのレーザ光(波長
670mm)を投光レンズ22bとバンドパスフィルタ2
2cとを介して計測対象物に照射し、反射光をバンドパ
スフィルタ22dと受光レンズ22eとを介してCCD
素子から成る受光素子22fで受光して、計測対象物ま
での距離を計測するものであり、基準計測距離が30mm
であって、±5mmの測定レンジにおいて1μmの分解能
で距離を測定できる。
【0025】また、本実施形態では、計測ヘッド21に
1対の測距器22,22を取付けると共に、計測ヘッド
21の先端部に各測距器22の光軸22gを屈曲させる
1対のミラー23,23を取付け、一方の測距器22の
光軸22gの一方のミラー23による屈曲方向と、他方
の測距器22の光軸22gの他方のミラー23による屈
曲方向とが互に反対方向になるようにしている。
【0026】計測に際しては、サブフレームWの左右各
側の連結部B1〜B5に左右各側の計測装置2の計測ヘ
ッド21を順に移動し、各連結部B1〜B5の1対の板
部Ba,Ba間にミラー23,23を取付けた計測ヘッ
ド21の先端部を、各ミラー23で屈曲された各測距器
22の光軸22gが各板部Baの法線方向を向くように
挿入する。
【0027】そして、各測距器22から各ミラー23を
介して各板部Baに照射されるレーザ光の照射点が、図
8(A)に示す如く、孔Bbを横断するように設定した
走査線L1に沿って動くように、計測ヘッド21をロボ
ット20で移動する。尚、走査線L1は、各連結部B1
〜B5について予め定められている計測基準位置を基準
にして規定される光軸22gに直交する平面座標系にお
ける直線方程式として設定されており、走査線L1上の
各点の平面座標系における座標は既知である。
【0028】照射点を走査線L1に沿って動かすと、測
距器22で測定される距離は、図8(B)に示す如く、
照射点が孔Bbに入ったときに計測限界まで急増し、照
射点が孔Bbから外れたときに急減する。従って、測定
距離が急増する走査線L1上の点の位置から、走査線L
1に交差する走査方向始端側の孔Bbの孔縁点Laの平
面座標系での座標を知ることができ、測定距離が急減す
る走査線L1上の点の位置から、走査線L1に交差する
走査方向終端側の孔Bbの孔縁点Lbの平面座標系での
座標を知ることができる。また、孔縁点La、Lbの光
軸方向の座標は測定距離から知ることができ、かくて、
孔縁点La,Lbの空間座標系における座標を計測でき
る。ここで、孔縁における測定距離の変化は非常に急峻
であり、そのため、ノイズ等の影響を受けることなく孔
縁点の座標を正確に計測できる。
【0029】孔縁点Lbの座標が計測されると、走査線
L1に対し所定角度傾いた孔縁点Lbを通る第2の走査
線L2に沿って照射点を動かし、測定距離が急減する走
査線L2上の点の位置から走査線L2に交差する孔Bb
の孔縁点Lcの空間座標系における座標を求める。そし
て、上記3つの孔縁点La,Lb,Lcの座標から孔B
bの中心0の空間座標系における座標を幾何学的に算出
する。尚、1本目の走査線L1を含む複数本の走査線を
予め設定しておき、4個以上の孔縁点の座標を測定して
孔Bbの中心座標を回帰処理によって算出することも可
能であるが、本実施形態のように孔縁点Lbを起点とし
て2本目の走査線L2を設定すれば、走査に要する時間
を短縮して計測作業の能率を向上でき、有利である。
【0030】ところで、ナットBcを溶着した板部Ba
の孔Bbの計測では、図8(C)に示す如く、照射点が
板部Baの板面から孔Bb内に臨むナットBcの端面に
移行したところで測定距離が板部Baの板厚分だけ増加
し、照射点がナットBcの内径内に入ったところで測定
距離が計測限界に急増する。そこで、走査線とナットB
cの内径円との交点の位置を孔縁点の位置として測定し
て内径円の中心位置を求め、これと板部Baの測定距離
とから板部Baの板面と同一平面上における内径円の中
心座標を求め、これを孔Bbの中心0の座標としてい
る。
【0031】そして、図9(A)に示す如く、一方の板
部Baの孔Bbの中心0と他方の板部Baの孔Bbの中
心0との結線の中点Mの座標を求め、この中点Mを連結
部の位置を現わす点として連結部の基準位置からのずれ
を測定している。尚、孔Bbを長円形に形成する、コン
トロールリンクS3用の連結部B3の位置計測に際して
は、図9(B)に示す如く、一方の板部Baの孔Bbの
長手方向一方の半円部の中心0の座標と、他方の板部B
aの孔Bbの長手方向他方の半円部の中心0の座標とを
夫々の半円部に対して設定した走査線L1,L2に交差
する孔縁点La,Lb,Lcの座標から算出し、両中心
0,0の結線の中点Mを連結部B3の位置を現わす点と
してその座標を求めている。
【0032】ところで、サブフレームWは上記の如く取
付穴A1〜A4の位置ずれを許容できるように車体に取
付けられるため、サブフレームWの左右方向の幅寸法が
公差の範囲でばらついても問題はない。然し、サブフレ
ームWの左右各側の連結部B1〜B5の位置を左右各側
の計測装置2で上記の如く計測する際、幅寸法に誤差が
あると、前後方向に傾むいたトレーリングリンクS1用
やリーデングリンクS5用の連結部B1,B5に対する
計測基準位置に計測ヘッド21を移動する際、計測ヘッ
ド21が連結部B1,B5に干渉して、その先端部を連
結部B1,B5の板部Ba,Ba間に挿入できなくなっ
たり、挿入できても走査中に先端部が板部に当接して、
計測ミスを生ずることがある。
【0033】ここで、サブフレームWの幅寸法の誤差
は、上記の如く左右方向に遊動自在とした左右一側のワ
ーク受け11の基準位置からの変位量として検出手段1
14で検出される。そのため、左右一側の計測装置2の
各連結部B1〜B5に対する計測基準位置を検出手段1
14で検出された変位量分だけ左右方向に補正すれば、
各連結部B1〜B5の板部Ba,Ba間に計測ヘッド2
1の先端部を確実に挿入でき、計測ミスを生じない。
【0034】また、治具ベース10上には、U字状の枠
体から成る左右1対の標準器15,15が設けられてお
り、計測装置2で連結部B1〜B5の位置を計測する前
に、計測ヘッド21の先端部を標準器15の対向する側
板15a,15a間に挿入して、各側板15aに形成し
た孔15bの中心座標を計測し、両側の孔15b,15
bの中心を結ぶ結線の中点の基準位置からのずれを計測
している。このずれはロボット20による計測ヘッド2
1の位置決め誤差に起因するものであり、各連結部B1
〜B5に対する計測基準位置をこのずれに応じて補正し
て、計測ヘッド21が各連結部B1〜B5に対し正しく
位置決めされるようにする。
【0035】上記の如くサブフレームWの左右各側の連
結部B1〜B5の位置を計測すると、連結部B1〜B5
の相対位置精度が公差内に収まっているか否かを判別
し、公差内に収まっていないサブフレームWは不合格品
として回収し、公差内に収まっているサブフレームWの
みを次工程に搬送する。
【0036】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、ワークを被取付物に実装したときと同一の状
態に保持できるため、実装時におけるワークの良否を正
確に判別できると共に、ワークに幅寸法の誤差があって
も、この誤差に合わせて計測基準位置を補正して、ミス
無く計測を行い得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る治具を設けた計測ステーション
の平面図
【図2】 計測ステーションの正面図
【図3】 治具の平面図
【図4】 治具の側面図
【図5】 図3のV−V線で截断した正面図
【図6】 ロケートピンの縦断面図
【図7】 (A)計測ヘッドの正面図、(B)計測ヘッ
ドの平面図
【図8】 (A)走査線の孔との関係を示す図、(B)
孔と測定距離との関係を示す図、(C)ナット付きの孔
と測定距離との関係を示す図
【図9】 (A)計測対象たる連結部の位置の求め方を
示す図、(B)長円形の孔を形成した連結部の位置の求
め方を示す図
【図10】 サブフレームの斜め上方から見た斜視図
【符号の説明】
1 治具 11 一方のワ
ーク受け 12 他方のワーク受け 113,123
ロケートピン 113e,113f,123e,123f コレット 114 検出手段 2 計測
装置 W サブフレーム(ワーク) A1〜A4 取付部 A1a,A2a 取付穴 B1〜B5 連結部
(計測部位)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川 貴史 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホ ンダエンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−228529(JP,A) 特開 平5−264257(JP,A) 特開 平8−215946(JP,A) 特開 平2−160434(JP,A) 特開 平1−153388(JP,A) 特開 平1−214438(JP,A) 特開 昭63−189909(JP,A) 特開 平4−118512(JP,A) 特開 平8−91259(JP,A) 特開 平5−139347(JP,A) 実開 平7−20226(JP,U) 実開 平2−98700(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23P 19/00 - 21/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被取付物に対する複数の取付部を有する
    ワークの幅方向両側に設けた所定の計測部位の位置を計
    測する計測装置を両側に配置した計測ステーションに設
    けるワーク計測用治具であって、 ワークの前記複数の取付部を被取付部への実装時と同一
    の状態で支持する複数のワーク受けを備え、 各ワーク受けに、各取付部を上方から挟圧固定するクラ
    ンパーを設けると共に、 これらワーク受けのうちワークの幅方向両側に位置する
    2個のワーク受けに、対応する取付部に形成した取付穴
    に嵌合するロケートピンを立設し、 ロケートピンを立設した2個のワーク受けのうちの一方
    のワーク受けを他方のワーク受けに対しワークの幅方向
    に遊動自在とし、 該一方のワーク受けの基準位置に対するワークの幅方向
    への変位量を検出する検出手段を設け、 該一方のワーク受け側に配置した計測装置の計測部位に
    対する計測基準位置を検出手段で検出された変位量に応
    じて補正する、 ことを特徴とするワーク計測用治具。
  2. 【請求項2】 前記各ロケートピンを前記各取付穴より
    小径に形成し、各ロケートピンに径方向外方に出没自在
    な複数のコレットを設け、ワークを治具にセットした
    後、前記各クランパーで前記各取付部を挟圧固定する前
    にコレットを径方向外方に突出させることを特徴とする
    請求項1に記載のワーク計測用治具。
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