JP3086457U - クランパー - Google Patents

クランパー

Info

Publication number
JP3086457U
JP3086457U JP2001007888U JP2001007888U JP3086457U JP 3086457 U JP3086457 U JP 3086457U JP 2001007888 U JP2001007888 U JP 2001007888U JP 2001007888 U JP2001007888 U JP 2001007888U JP 3086457 U JP3086457 U JP 3086457U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clamp
clamper
arm
clamp arm
seesaw
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2001007888U
Other languages
English (en)
Inventor
剛 水本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Industrial Co Ltd
Original Assignee
Fuji Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Industrial Co Ltd filed Critical Fuji Industrial Co Ltd
Priority to JP2001007888U priority Critical patent/JP3086457U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3086457U publication Critical patent/JP3086457U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Jigs For Machine Tools (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】クランプアームにシーソーバーを取り付けて、
ワークの高さ違いの2箇所を同時に押えるようにした構
造のクランパーは、シーソーバーが横にぶれ易いために
押えポイントが精度良く定まらない。 【解決手段】互いに平行な2枚構造のクランプアーム1
1に着脱自在に取り付けられた支持ボルト21と、中間
位置にボルト挿入孔27bが形成され両端部に2本の押
え軸31、33が取り付けられたシーソーバー27を備
えていて、そのボルト挿入孔27bに支持ボルト21の
下端部を多少余裕を残して挿入しこの下端部に支点ピン
29を介してシーソーバー27を回動自在に支持させた
クランパー1において、押え軸33に長いものを使用
し、その上端部を2枚のクランプアーム11の間にその
クランプ方向と直交する方向へは移動不能に通した。こ
れにより、シーソーバー27の水平方向へのぶれをほぼ
確実に防止できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、クランパーに係り、特に、クランプアームに回動自在に取り付けた シーソーバーを備えていて、ワークに対する直接的な押えは当該シーソーバーに 取り付けたワーク押え部材が担う構造のクランパーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
工業製品の製作において、ワークに穴明けや溶接その他各種の加工を施す場合 は、通常、当該ワークを作業台等に位置固定することが行われ、この位置固定の ための治工具としてクランパーが多用される。 こうした目的に使用されるクランパーには、ネジ式のもの、トグル式のもの、 エアーやオイル等の圧力を使用したもの等各種あるが、これらの中でも、クラン プとその解除をレバーの起倒だけで行うようにしたトグル式のクランパーは、操 作が1動作で済み、しかも、付帯設備が全く不要である等、多くの利点を有する 。
【0003】 この種のクランパーにも、クランプ方向やクランプアームの形態等の違いによ って種類は多数あるが、一般的なものは、クランプアームがワークを押える部位 は、点又は押え方向と直交する平坦な線若しくは面になっているため、ワークの 平坦な部分だけを押えれば済む場合は良いが、高さ違いの2つの部位を押える必 要がある場合は、複数のクランパーを使用することを余儀なくされてしまう。こ のことは、使用するクランパーの数が増えてしまうだけで無く、その複数の被押 え部が互いに接近している場合は、クランパーどうしがかち合ってそれを配置す ることができなくなってしまうという問題も生じて来る。
【0004】 このような事態に対しては、クランプアームのワーク押え面に所要の高低差を 付けることも考えられるが、そうすると、その高低差を付けるための面倒な加工 が必要になるし、そのクランパーは当該ワーク専用の治具になってしまうので、 用意すべきクランパーの数が却って増えてしまうという別の問題を招くことにな る。
【0005】 そこで、ワークを直接押える部材をクランプアームに適当な範囲で回動自在に 取り付けることで、高さが異なる複数の位置を同時に押えることができ、且つ、 高低差が多少違うワークにも汎用的に用いることができるようにしたクランパー が提案されている。
【0006】 そのような機能を持つトグル式クランパーの一例aを図7に示す。同図におい て、bは作業台などに固定される据付けベースを示し、その前端部に横倒L字形 をしたクランプアームcの短い部分の先端部が回動自在に支持されており、該ク ランプアームcは、これに連結された図示しない操作レバーの操作に従って、実 線で示すクランプ位置と、その他の位置例えば二点鎖線で示す位置との間を移動 され、クランプ位置に来た状態は、図示しない操作レバーとリンクプレートを含 んで構成されるトグル機構によってロックされる。
【0007】 クランプアームcの長い部分の先端寄り位置には、この部分と直交する姿勢で シーソー支持腕dの上部が固定され、その下端部には該シーソー支持腕dの軸心 と直交する方向へ延びる支点ピン通し孔eが形成されている。このシーソー支持 腕dには所謂寸切ボルトを用いており、その上半部が、座金mとナットnでクラ ンプアームcに着脱自在に固定されている。 fはシーソーバーを示し、その両端部下面に押え軸g、g′が固定されると共 に、長手方向中間位置に円形の支持腕挿入孔h(同図(B)、(C)参照)が形 成されており、この支持腕挿入孔hにシーソー支持腕dの下端部が多少の余裕を 有して挿入されると共に、シーソーバーfの横孔を通した水平な支点ピンiが支 点ピン通し孔eに通される。これにより、シーソーバーfがシーソー支持腕dの 下端部に上下方向で多少回動できる状態で支持される。
【0008】 同図(A)は、高さが違う2つの被押さえ部j、j′を有するワークkを押え た状態を示すもので、シーソーバーfは、2つの押え軸g、g′が2つの被押さ え部j、j′に各別に乗ることによってその姿勢が定まり、押え軸g、g′が被 押さえ部j、j′に乗った直後にクランプアームcがロック位置に来る。 このように、クランプアームcにシーソーバーfを取り付けるだけで、ワーク が持つ高さ違いの2つの部位を1つのクランパーで同時に押えることができ、シ ーソーバーfの傾きの許容範囲内であれば、別のワークにも汎用的に使用するこ とができる。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、この構造のクランパーaにあっては、シーソーバーfの向きが水平 面内でぶれることがあるために、押え軸g、g′がワークkを押える位置が精度 良く定まらないという問題がある。と言うのは、シーソーバーfがシーソー支持 腕dに支持されている構造は前記した通りであって、シーソー支持腕dが支持腕 挿入孔hの内周面に接する状態は線接触程度に過ぎないために、この部分の水平 方向に対する剛性が非常に低く、シーソーバーfの水平面内における向きが案外 簡単にぶれてしまうからである。 このぶれは、当然、押え軸g、g′がある端部において最大になるので、この 押え軸g、g′の被押さえ部j、j′に対する位置が、場合によっては0.5m m程度もずれてしまうことがある。
【0010】 通常、クランパーでワークを押えた場合は、そこに多少なりとも傷が付き、ま た、クランパーによる押えは相応の圧力で行われるものであるから、クランパー で押える部位は、加工に支障のない領域であって、しかも傷が付いても差し支え 無く、且つ耐破壊強度も強いという条件の下に選ばれる。このような条件を満た す部位の選定は特に小さいサイズのワークにあってはほんの一部に特定されてし まうため、クランパーが押える部位が0.5mmでもずれたりすると、ワークが 変形したり、割れたり、完成後に寸法精度がばらついてしまったりして製品とし て不合格になってしまうことが多く、また、押えが十分利かなくなってしまうこ とも生じる。
【0011】 シーソーバーfのぶれの問題に対しては、シーソー支持腕dを例えば平鋼等で 形成し、シーソーバーfの支持腕挿入孔hは当該平鋼がシーソーバーfの長手方 向のみで多少余裕を残して挿入される構造にすることで前記支持構造の剛性を高 めるという対策も考えられるが、そのようにするには、シーソー支持腕としての 平鋼の加工に手間を掛けなければならないし、これをクランプアームcに取り付 けるための手段としても、ハトメやボルトといった手段を採らざるを得ないため 、所要のシーソーバーを用意するのに時間が掛かる上に、結局、そのクランパー は当該ワーク専用のものになってしまう。
【0012】 通常、このようなクランパーaを使用して製品加工を行う現場にあっては、シ ーソーバーfを取り付けたクランパーが必要になった場合、所要の条件を満たす ものを迅速に用意しなければならないので、そのときになって鋼材を切断して研 磨したり取付用の穴明けを始めていては、とても間に合うものではない。このた めに、従来のクランパーaでは、シーソー支持腕dの材料として、単純な切断だ けで済む寸切ボルトを使用し、それを予め用意してある座金mとナットnでクラ ンプアームcに位置調節して取り付けることで迅速な製作を可能にしている、と いう事情がある。 ところが、このクランパーaには前記したぶれの問題があるために、結局は使 用を断念してしまうことが少なくない。
【0013】 本考案は上記した従来の問題点に鑑みて為されたものであり、シーソーバーの ぶれをほぼ確実に防止することができて押えポイントを精度良く定めることがで き、それでいて、少なくともシーソーバーやこれを支持する部材の製作や取付け 自体の手間が増えることも無い新規なクランパーを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1に記載したクランパーは、据付けベース に回動自在に支持されたクランプアームと、このクランプアームをクランプ位置 とその他の位置との間で回動させるための操作レバーと、クランプ位置に来たク ランプアームをロックするトグル機構と、クランプアームに着脱自在に取り付け られたシーソーバー支持腕と、両端部にワーク押え部材が取り付けられると共に 中間部に設けられた挿入孔に上記シーソーバー支持腕の一端部が余裕を有して挿 入された状態で該一端部に支点ピンを介して回動自在に支持されたシーソーバー とを備えたクランパーにおいて、シーソーバーに取り付けた部材の一部を、前記 クランプアームに、そのクランプ方向と直交する方向へは移動不能に係合させた ことを特徴とするものである。
【0015】 従って、このクランパーによれば、クランプアームによるクランプ方向と直交 する方向でのシーソーバーのぶれは、シーソーバーに取り付けた部材がクランプ アームに係合していることによってほぼ確実に阻止されるので、ワーク押え部材 がワークを押えるポイントはかなり高い精度で定まることになる。
【0016】 そして、本考案に係るクランパーでは、シーソーバーをクランプアームに支持 させるための構造として、請求項2に記載のように、ネジ軸をシーソーバー支持 腕として使用し、これに支点ピンを介してシーソーバーを支持するという構造を 採用できるので、このような構造を採用すればシーソーバーやシーソー支持腕等 の製作や取付け自体の手間が従来のクランパーより増えることは無い。
【0017】 本考案を具体化する場合、クランプアームに係合させる部材としては幾つか考 えられ、例えば、先端部にスリットを形成したボルトをシーソーバーに取り付け て、そのスリットにクランプアームを係合させること等が考えられるが、この種 のクランパーにおけるクランプアームは、2枚のプレートを平行に配置した形や 、1枚のプレートをコ字形に屈曲させることで2枚平行な部分を備えた形にした ものが多いので、請求項3のように、この形を利用すれば特別な部材を設けない で済む。
【0018】 即ち、請求項3に記載したクランパーは、請求項1又は2に記載したクランパ ーにおいて、クランプアームは互いに平行な2枚構造になっていて、ワーク押え 部材はボルトであり、少なくとも一方のワーク押え部材の一端部を2枚のクラン プアームの間にそのクランプ方向と直交する方向へは移動不能に通したことを特 徴とするものである。 従って、少なくともワーク押え部材の1つに、その一端部がクランプアームに 十分届く長さのボルトを用いるだけで、シーソーバーのぶれを防止することがで きる。
【0019】 請求項4に記載したクランパーは、請求項1又は2に記載したクランパーにお いて、クランプアームは互いに平行な2枚構造になっていて、シーソーバーはク ランプアームの長手方向と交差する向きで支点ピンを介してシーソーバー支持腕 に支持されており、このシーソーバーに当該支点ピンと同軸上で相対的に回動自 在なブレ防止腕を取り付け、このブレ防止腕の一端部を2枚のクランプアームの 間にそのクランプ方向と直交する方向へは移動不能に通したことを特徴とするも のである。
【0020】 この請求項4のクランパーは、シーソーバーがクランプアームの長手方向と交 差する向きで設けられた形態のものであって、このシーソーバーに相対的に回動 自在なブレ防止腕を取り付け、このブレ防止腕の一端部を2枚のクランプアーム の間に通すことで、シーソーバーのぶれを防止したものである。 この考案におけるブレ防止腕の具体的な形態としては、例えば、L字形に屈曲 した形にしてその一端部を2枚のクランプアームの間に通し他端部をシーソーバ ーに回動自在に連結した形態とか、クランプアームと平行に延びる部材をシーソ ーバーに相対的に回動自在な状態で取り付けると共にこの部材にボルトを取り付 け、該ボルトの一端部を2枚のクランプアームの間に通した形態などが考えられ る。
【0021】
【考案の実施の形態】
以下に、本考案の実施の形態を図面に従って説明する。 〔1.第一の実施の形態〕(図1〜図5) 図1から図5は、第一の実施の形態に係るクランパー1を示すものである。 このクランパー1は、据付けベース3と、これに回動自在に支持されたそれぞ れ2枚構造のクランプアーム11及びリンクプレート15と、これらクランプア ーム11及びリンクプレート15に回動自在に連結された操作レバー18と、ク ランプアーム11に支持ボルト21を介して取り付けられたシーソーバー27と 、このシーソーバー27に取り付けられた長短2本の押え軸31、33等で構成 されている。 尚、これら各部材の形状説明は、図1に示す姿勢について行う。
【0022】 〔A.構造〕 〔A−1.据付けベース、クランプアーム〕 据付けベース3は、作業台などに固定される部分であって、矩形の平板状をし たベースプレート5と、このベースプレート5から垂直に立ち上がった背の低い 支持壁7とで、前後方向(図1における右下方へ向かう方向を前側とし、同図に おける左下方へ向かう方向を左側とする。)から見て逆さT字形を為すように形 成されている。支持壁7の上側縁は中間部が凹んだ形になっていて、その前後両 端部に形成された図示しない孔に支持ピン9、9′が各別に通されている。
【0023】 2枚のクランプアーム11は、いずれも、比較的広い幅で横倒L字形に延びる 平板状に形成されており、その短い方の部分の下端部が、据付けベース3の支持 壁7の前端部上部にここを左右両側から挟む形で支持ピン9により回動自在に支 持されている。従って、この2枚のクランプアーム11の長い部分の相互の間隔 は、支持壁7の厚みより多少大きくなっている。また、このクランプアーム11 の角部には連結ピン13が掛け渡し状に取り付けられている。
【0024】 〔A−2.リンクプレート、操作レバー、支持ボルト〕 2枚のリンクプレート15は、2本の支持ピン9と9′の軸間距離より多少短 い平板状に形成され、その一端部が据付けベース3の支持壁7の後端部にここを 左右両側から挟む形で支持ピン9′により回動自在に支持され、他端部には連結 ピン13′が掛け渡し状に取り付けられている。
【0025】 操作レバー18は、前後方向に長い平板状を為すと共に前端部がその余の部分 に対して前上がりに屈曲した形をしており、その後半部にグリップ19が外嵌め されている。そして、この操作レバー18は、前端部の上端が2枚のクランプア ーム11の角部に収まった状態でこれら部位が連結ピン13によって回動自在に 連結されると共に、前端部の下端が2枚のリンクプレート15の他端部に収まっ た状態でこれら部位が連結ピン13′を介して回動自在に連結されている。
【0026】 支持ボルト21は、シーソーバー27を支持している部材であって、所謂寸切 ボルトを所要の長さに切り取って使用しており、クランプアーム11の長い部分 の上下幅の2倍程度の長さを有し、座金23とナット25とでクランプアーム1 1に着脱自在に取り付けられている。座金23は矩形の平板の左右両端部を折り 曲げたもので、その中央部に通し孔23aが形成されており、2枚のクランプア ーム11の各長い部分に跨る形で上下両側から宛がうように設けられる。そして 、この座金23の通し孔23aに支持ボルト21が通されると共に、該支持ボル ト21のうち、上側の座金23から上に突出した部分と下側の座金23から下へ 突出した部分にそれぞれナット25が取り付けられて当該座金23に締め付けら れる。
【0027】 これにより、支持ボルト21が垂直な姿勢でクランプアーム11の前端部に取 り付けられ、その下部はクランプアーム11の長い部分から下へ延びる。 また、支持ボルト21の下端部にはその軸方向と直交する方向へ貫通したピン 通し孔21aが形成されており、支持ボルト21の軸回り方向での向きは、この ピン通し孔21aが左右方向へ延びる向きに設定される。
【0028】 〔A−3.シーソーバー、押え軸〕 シーソーバー27は、クランプアーム11の長い部分と同じ程度の長さで前後 方向に長いほぼ角棒状をしたもので、その両端部には上下方向へ貫通した螺孔2 7aが形成され、中間部には、支持ボルト21の外径より多少大きい径の円形の ボルト挿入孔27bが上下方向へ貫通形成されており、このボルト挿入孔27b に支持ボルト21の下端部が挿入される。そして、シーソーバー27にはボルト 挿入孔27bを横切って左右方向へ貫通した支点ピン通し孔27cが形成されて おり、この支点ピン通し孔27cと支持ボルト21の通し孔21aに円柱状をし た小さな支点ピン29が挿入される。 これにより、シーソーバー27が支持ボルト21の下端部に多少の範囲内でほ ぼ上下方向へ回動自在となるように支持される。
【0029】 押え軸31、33はワークの押えを直接担う部材であって、これにはいずれも 六角ボルトを使用している。前側の押え軸31は比較的短く、これはシーソーバ ー27の前側の螺孔27aに下から螺合され、この螺孔27aから上に突出した 部分にナット35が取り付けられることで、シーソーバー27に固定される。 また、後側の押え軸33は前側の押え軸31の3倍くらい長く、これは後側の 螺孔27aに下から螺合され、先端部は2枚のクランプアーム11の間を通って 該クランプアーム11より上へ突出し、この突出した端部にナット35′が取り 付けられる。
【0030】 2本の押え軸31、33のうち少なくとも後側の押え軸33の径と、2枚のク ランプアーム11どうしの間隔との関係は、該押え軸33が上下方向へは変位で きるだけのクリアランスを残して左右方向へは移動不能にされるようにほぼぴっ たり通される関係に設定されている。従って、後側の押え軸33は、クランプア ーム11に対して左右方向での位置が固定するので、これに従ってシーソーバー 27の水平方向でのぶれ防止が為される。
【0031】 尚、前後の押え軸31と33の長さが異なることによって、シーソーバー27 の重心が後寄りに来るので、このシーソーバー27は下から押されていない状態 では自重で後下がりに傾くことになる(図1は水平姿勢で示してある)が、この 傾きは、ナット35′がクランプアーム11に乗ったところで阻止される。この 阻止が為されるときのシーソーバー27の姿勢は、ボルト挿入孔27bの内周面 が支持ボルト21に対して傾くことができる最大の傾きとほぼ一致させてある。
【0032】 2本の押え軸31、33のシーソーバー27から下へ突出している長さは、こ れら押え軸31と33が押える部位の段差に応じて設定するのが望ましい。即ち 、その段差がシーソーバー27の傾き量以下であればこの突出長さを当該段差に 合わせて調整することは必ずしも必要無いが、押え軸31、33が傾いた姿勢で ワークを押えることになると不都合が生じる場合が多いので、この突出長さは、 押え軸31、33がワークに対してできるだけ垂直な姿勢になるように調整する のが望ましい。 シーソーバー27の前後方向での位置は、支持ボルト21をクランプアーム1 1に取り付けている前記ナット25を適度に緩めて支持ボルト21を前後方向へ 移動させることで調整でき、それによって、押え軸31、33の位置調整が行わ れる。 クランパー1は以上のように構成されている。
【0033】 〔B.使用方法と作用等〕(図) 次に、クランパー1の使用方法と作用を説明する。 図2は、クランプアーム11がロックされた状態すなわち該クランプアーム1 1がクランプ位置に来た状態を示す。この状態では、連結ピン13′の軸心が支 持ピン9′と連結ピン13とを結ぶトグル境界線(同図に示す一点鎖線)より多 少でも下側に位置すると共に操作レバー18の下側縁が据付けベース3の支持壁 7の後端部上縁に乗っているため、クランプアーム11が左方から見た反時計周 り方向へ回動しようとしてもその回動力は操作レバー18を支持壁7に圧着する 力として作用する。従って、この状態では、クランプアーム11がクランプ位置 にロックされたままになる。 この状態から操作レバー18を起こすと、図5に示すように、クランプアーム 11が反時計回り方向へ回動される。
【0034】 図2の符号Wはワークの一例を示す。このワークWについては、高さが違う2 つの位置を被押さえ部35、35′として選んでおり、工作テーブルの所定の位 置に位置決め治具などで位置決めされた状態で置かれる。クランパー1は、クラ ンプアーム11がクランプ位置に来たとき2つの押え軸31、33がワークWの 被押え部35、35′に真上から当るように精度良く位置合わせして作業台に据 え付けられる。 従って、ワークWを所定の位置に置いた状態から操作レバー18を水平に倒せ ば、クランプアーム11がクランプ位置にロックされると共に、その直前に、2 つの押え軸31、33がワークWの被押え部35、35′の所定の位置に真上か ら当接して当該ワークWをクランプし、シーソーバー27は押え軸31、33が ワークWに当ったときの姿勢になる。
【0035】 このようにして、クランパー1がワークWをクランプする際、何らかの原因で シーソーバー27に水平方向への力が加わっても、シーソーバー27の水平方向 へのぶれは、押え軸33とクランプアーム11とで阻止されているので、押さえ 軸31、33がワークWを押える位置がずれることは無い。
【0036】 〔2.第二の実施の形態〕(図6) 図6は、第二の実施の形態に係るクランパー1Aを示すものである。このクラ ンパー1Aが前記クランパー1と較べて相違するところは、主として、シーソー バーの向きとぶれ防止手段だけである。従って、説明はこの相違点だけについて 行い、その余の部分については、図面の各部に前記クランパー1における同様の 部位に付した符号と同じ符号を付することで説明を省略する。
【0037】 このクランパー1Aは、クランプアーム11の延びる方向と直交する方向にあ る2つの位置でワークを押えるようにしたタイプのものであって、シーソーバー 27を左右方向へ延びる向きで設けると共に、その両端部に押え軸31を2本取 り付けてある。 この実施の形態においては、支点ピン41に段付きボルトを使用していて、そ のネジ無し部41aを支持ボルト21の通し孔23aに回動自在に挿通すると共 に、ネジ部41bはシーソーバー27の支点ピン通し孔27cより後へ突出させ ている。
【0038】 シーソーバー27にはブレ防止腕43を取り付けてある。このブレ防止腕43 は、シーソーバー27の中間部から後ろへ延びる角棒状をした主部45と、この 主部45の後端部から立ち上がったボルト47とで構成され、主部45の前端部 に上記支点ピン41のネジ部41bを螺合する。ネジ無し部41aの長さは、図 6の部分拡大図を見て分かるように、シーソーバー27の前後幅より多少長くし てあるので、この支点ピン41によってシーソーバー27と主部45とが圧着さ れることは無い。従って、主部45はシーソーバー27に対して支点ピン41と 同軸上で相対的に回動自在となるように取り付けられる。ボルト47の上端部は 2枚のクランプアーム11の間を左右方向へは移動不能に通され、このボルト4 7の上端部にナット35′が取り付けられる。 従って、ブレ防止腕43は左右方向へのふれを阻止されているので、これが取 り付けられているシーソーバー27も水平方向へのブレを防止される。
【0039】 以上、本考案の実施の形態を説明したが、本考案の具体的構成がこの実施の形 態に限定されるものでは無く、本考案の要旨から外れない範囲での設計変更等が あっても本考案に含まれる。 例えば、実施の形態においては、シーソーバー支持腕として寸切ボルトを使用 したが、場合によっては、支持腕に通常のボルトを用いても良いし、高さ調節を 省略できる場合は円柱その他の非ネジ形の軸状部材を用いても良い。
【0040】
【考案の効果】
以上のように、本考案によれば、クランプアームによるクランプ方向と直交す る方向でのシーソーバーのぶれは、シーソーバーに取り付けた部材がクランプア ームに係合していることによってほぼ確実に阻止されるので、ワーク押え部材が ワークを押えるポイントは高い精度で定まることになる。 そして、このクランパーでは、シーソーバーをクランプアームに支持させるた めの構造として、従来のこの種のクランパーにおけるものと同様、クランプアー ムに着脱自在に取り付けた例えばたネジ軸に支点ピンを介してシーソーバーを支 持するという構造を採用できるので、このような構造を採用すれば、シーソーバ ーやこれを支持する支持腕の製作や取付け自体の手間が増えることも無い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第一の実施の形態に係るクランパーを
示す斜視図である。
【図2】図1のクランパーを、ワークをクランプした状
態で示す側面図である。
【図3】図1に示すクランパーの要部を分解した斜視図
である。
【図4】図2のA−A線に沿って切断した拡大断面図で
ある。
【図5】図1のクランパーを非クランプ状態で示す側面
図である。
【図6】本考案の第二の実施の形態に係るクランパーの
要部を、一部拡大断面図と共に示す斜視図である。
【図7】ワークの高さ違いの2つの位置を同時に押える
ことができる従来のクランパーの一例を示すもので、
(A)は一部を切り欠いた要部側面図、(B)は要部の
水平拡大断面図、(C)は要部の垂直拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
1…クランパー 3…据付けベース 9、9′、11、13、13′、15、18…トグル機
構 11…クランプアーム 18…操作レバー 21…シーソーバー支持腕(ネジ軸) 27…シーソ
ーバー 27b…挿入孔 29…支点ピン 31…ワーク押
え部材 33…ワーク押え部材(シーソーバーに取り付けた部
材) 1A…クランパー 41…支点ピン 43…ブレ防
止腕(シーソーバーに取り付けた部材)

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】据付けベースに回動自在に支持されたクラ
    ンプアームと、このクランプアームをクランプ位置とそ
    の他の位置との間で回動させるための操作レバーと、ク
    ランプ位置に来たクランプアームをロックするトグル機
    構と、クランプアームに着脱自在に取り付けられたシー
    ソーバー支持腕と、両端部にワーク押え部材が取り付け
    られると共に中間部に設けられた挿入孔に上記シーソー
    バー支持腕の一端部が余裕を有して挿入された状態で該
    一端部に支点ピンを介して回動自在に支持されたシーソ
    ーバーとを備えたクランパーにおいて、シーソーバーに
    取り付けた部材の一部を、前記クランプアームに、その
    クランプ方向と直交する方向へは移動不能に係合させた
    ことを特徴とするクランパー。
  2. 【請求項2】請求項1に記載したクランパーにおいて、
    シーソーバー支持腕がネジ軸であることを特徴とするク
    ランパー。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載したクランパーにお
    いて、クランプアームは互いに平行な2枚構造になって
    いて、ワーク押え部材はボルトであり、少なくとも一方
    のワーク押え部材の一端部を2枚のクランプアームの間
    にそのクランプ方向と直交する方向へは移動不能に通し
    たことを特徴とするクランパー。
  4. 【請求項4】請求項1又は2に記載したクランパーにお
    いて、クランプアームは互いに平行な2枚構造になって
    いて、シーソーバーはクランプアームの長手方向と交差
    する向きで支点ピンを介してシーソーバー支持腕に支持
    されており、このシーソーバーに当該支点ピンと同軸上
    で相対的に回動自在なブレ防止腕を取り付け、このブレ
    防止腕の一端部を2枚のクランプアームの間にそのクラ
    ンプ方向と直交する方向へは移動不能に通したことを特
    徴とするクランパー。
JP2001007888U 2001-12-05 2001-12-05 クランパー Expired - Lifetime JP3086457U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001007888U JP3086457U (ja) 2001-12-05 2001-12-05 クランパー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001007888U JP3086457U (ja) 2001-12-05 2001-12-05 クランパー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3086457U true JP3086457U (ja) 2002-06-21

Family

ID=43237855

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001007888U Expired - Lifetime JP3086457U (ja) 2001-12-05 2001-12-05 クランパー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3086457U (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004018154A1 (ja) * 2002-07-25 2004-03-04 Nishimura Press Kougyousho Co., Ltd. クランプ装置
JP2015231490A (ja) * 2014-06-10 2015-12-24 株式会社ヒカリ 角度調節器
KR20180090561A (ko) * 2017-02-03 2018-08-13 유광복 토글클램프
JP2022045845A (ja) * 2020-09-09 2022-03-22 株式会社Stn ワーク位置決めクランプ

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004018154A1 (ja) * 2002-07-25 2004-03-04 Nishimura Press Kougyousho Co., Ltd. クランプ装置
US7213805B2 (en) 2002-07-25 2007-05-08 Nishimura Press Kougyousho Co., Ltd. Clamping device
JP2015231490A (ja) * 2014-06-10 2015-12-24 株式会社ヒカリ 角度調節器
KR20180090561A (ko) * 2017-02-03 2018-08-13 유광복 토글클램프
JP2022045845A (ja) * 2020-09-09 2022-03-22 株式会社Stn ワーク位置決めクランプ
JP7422401B2 (ja) 2020-09-09 2024-01-26 株式会社Stn ワーク位置決めクランプ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4837364B2 (ja) 小物ワークの固定ジグ
JP2009262323A (ja) 金属切削差込工具を保持する工具ホルダ
JP2006102887A (ja) ワーククランプ装置
JP2005169537A (ja) ワークの位置決め固定冶具
EP1159110B1 (en) Clamping tool
JPH0899244A (ja) 機械加工ワークピース保持組立体
JP3086457U (ja) クランパー
JP2008246629A (ja) クランプ装置
JP2003039265A (ja) 工作物位置決め用治具
JP2009023027A (ja) 被加工物保持装置
JP5101198B2 (ja) 工作機械におけるワーク位置決め装置
JP5021243B2 (ja) ワークバイスの口金構造
US20170232580A1 (en) Pivotable vise, clamping attachments for the vise, and related methods
JP4576055B2 (ja) マシニングセンタの材料クランプ用治具
CN111168257A (zh) 一种激光切割用固定支架
JP6014793B1 (ja) 組立治具の製造方法、及び組立治具
CN220029169U (zh) 用于传感器的焊接夹具
JP4080181B2 (ja) 加工装置およびプリント基板加工機
CN211991884U (zh) 一种用于球头座切削的夹具
CN212527457U (zh) 夹具和加工设备
JP4467252B2 (ja) 工作物の固定装置
JPH0686818U (ja) プレスブレーキにおけるワーク位置決め装置
JP4594037B2 (ja) 機器に用いる他部材の取付用治具
JP4625041B2 (ja) 丸鋸切断機
JPH0723138Y2 (ja) 放電加工機の電極保持装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080327

Year of fee payment: 6