JP3392431B2 - 映像情報表示装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 【０００１】 【産業上の利用分野】本発明は道路交通情報システムの
中央の管理事務所等に備えられて道路状況等の映像を表
示する映像情報表示装置に係わり、特に表示する映像情
報の切り替え構成に関する。 【０００２】 【従来の技術】従来この種の道路交通情報システムで
は、中央の管理事務所等に道路状況等を示す映像情報が
収集され、収集された映像情報を表示する映像情報表示
装置が備えられている。この映像情報表示装置は各系統
の映像情報を個別に表示するモニタテレビと、送られて
きた映像情報の中の任意の１つを選択して大型のディス
プレイ装置に写し出す装置とから成っている。図２はこ
のような映像情報表示装置を備えた道路交通情報システ
ムの従来例を示したブロック図である。テレビカメラ
１、２は系統１の道路上の必要箇所にセットされてお
り、撮像した映像信号を系統１の伝送路５を介して中央
の管理事務所に設けられているカメラ切替部１１に送っ
てくる。テレビカメラ３、４は系統２の道路上の必要箇
所に設置されており、各テレビカメラで撮像した映像信
号は系統２の伝送路６を介して中央の管理事務所に設け
られているカメラ切替部１２に伝送される。カメラ切替
部１１はテレビカメラ１、２から入力される映像信号を
一定時間間隔で切り替えて、モニタテレビ９に巡回的に
表示する。尚、手動操作によりカメラ切替部１１の切り
替えを固定化して、特定のテレビカメラからの映像だけ
をモニタテレビ９に表示させることも可能である。同様
に、カメラ切替部１２はテレビカメラ３、４から入力さ
れる映像信号を一定時間間隔で切り替えて、モニタテレ
ビ１０に表示する。尚、手動操作によりカメラ切替部１
２の切替を固定化して、特定のテレビカメラからの映像
だけをモニタテレビ１０に表示させることも同様に可能
である。 【０００３】又、上記したカメラ切替部１１、１２は入
力される各系統からの映像信号をプロジェクタ切替部１
８に出力する。このプロジェクタ切替部１８には上記し
たカメラ切替部１１、１２からの映像信号だけでなく、
情報処理装置１３でデータ処理されて画像化され、ＣＲ
Ｔ１４、１５に写し出される画像信号も入力される。プ
ロジェクタ切替部１８は入力される多数の映像信号の１
つを選択してビデオプロジェクタ１９に出力して表示さ
せる機能を有しており、いずれの映像信号を選択して切
り替えるかの制御情報は切替操作部１６から入力され
る。即ち、前記中央の管理事務所の監視員が切替操作部
１６を操作してビデオプロジェクタ１９に表示させたい
映像信号を選択し、ビデオプロジェクタ１９に前記映像
情報を拡大表示させて、多数の監視員が前記映像を一度
に把握できるようにしている。従って、ビデオプロジェ
クタ１９に表示される映像信号は道路上で発生した事故
や渋滞等の異常事象を捕らえたテレビカメラの映像信号
が選択されるて写し出される場合が多い。 【０００４】上記のような重要な映像情報をビデオプロ
ジェクタ１９に拡大表示するには、中央管理事務所の監
視員はモニタテレビ９、１０に一定周期で写し出される
テレビカメラの映像を常時監視し、上記のような事故等
の情報を見つけると、まず手動操作によりカメラ切替部
１１又は１２を固定化して前記事故等の映像をモニタテ
レビ９又は１０に固定的に表示させるようにした後、更
に切替操作部１６を操作して、前記固定化されたカメラ
切替部１１から送られてくる前記事故等の映像信号をビ
デオプロジェクタ１９に出力させる操作を行わなければ
ならない。この様な操作は繁雑であるばかりでなく、常
にモニタテレビ９、１０を監視する多数の監視員が必要
であると共に、各監視員にかかる労力が大きくなってし
まうという欠点があった。 【０００５】 【発明が解決しようとする課題】上記の如く従来の映像
情報表示装置では、多数の映像情報の中から任意の１つ
を選択して、これをビデオプロジェクタへ拡大表示させ
る作業は全て監視員が行っていたため、監視員は一定周
期で切り替わる各系統のモニタテレビの映像を常時監視
し、事故等の重要な映像情報を見つけると、前記ビデオ
プロジェクタ１９に拡大表示するための操作を手動で行
わなければならなかった。しかも、この様な操作は繁雑
であるばかりでなく、常にモニタテレビ９、１０を監視
する多数の監視員が必要であると共に、各監視員にかか
る労力が大きくなってしまうという欠点があった。 【０００６】そこで本発明は上記の欠点を除去するもの
で、多数の映像情報の中から異常事態を捕らえた映像を
自動的に選択して、これをビデオプロジェクタに拡大表
示することができる映像情報表示装置を提供することを
目的としている。 【課題を解決するための手段】 【０００７】 【課題を解決するための手段】本発明に係る映像情報表
示装置は複数のテレビカメラの映像信号を伝送路を介し
て画像解析部へ送り、前記画像解析部にて前記複数のテ
レビカメラの映像信号の中で異常事象を捕らえている映
像信号を検出し、この検出結果に基づきいずれか１つの
テレビカメラの映像信号を出力するようにした系統が複
数系統設けられ、この複数系統により出力されるテレビ
カメラの映像信号を受けていずれか１系統から出力され
るテレビカメラの映像信号を選択する選択手段と、この
選択手段により選択された映像信号に基づき表示を行う
表示手段と、前記複数の系統に設けられている各画像解
析部から検出結果を得て、これら複数系統の検出結果と
系統の優先度に基づき前記選択手段を制御していずれか
１系統から出力されるテレビカメラの映像信号を選択さ
せる制御手段とを具備することを特徴とする。 【０００８】 【作用】本発明に係る映像情報表示装置は、複数の系統
に設けられている各画像解析部から検出結果を得て、こ
れら複数系統の検出結果と系統の優先度に基づき選択手
段を制御していずれか１系統から出力されるテレビカメ
ラの映像信号を選択させて、複数系統により出力される
テレビカメラの映像信号を受けていずれか１系統から出
力されるテレビカメラの映像信号による表示が行われ
る。 【０００９】 【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図１は本発明の映像情報表示装置を用いた道路
交通情報システムの一実施例を示したブロック図であ
る。１〜４は道路上に設置されているテレビカメラ、５
は系統１に属するテレビカメラ１、２から出力される映
像信号を伝送する伝送路、６は系統２に属するテレビカ
メラ３、４から出力される映像信号を伝送する伝送路、
７、８は系統１、２の伝送路５、６により伝送されてき
た映像信号を解析して異常事象を捕らえた映像信号を検
出する画像解析部、９は系統１のテレビカメラが撮像し
た映像信号の１つを表示するモニタテレビ、１０は系統
２のテレビカメラが撮像した映像信号の１つを表示する
モニタテレビ、１１は系統１の伝送路５から入力される
映像信号の１つを選択してモニタテレビ９とプロジェク
タ切替部１８に出力するカメラ切替部、１２は系統２の
伝送路６から入力される映像信号の１つを選択してモニ
タテレビ１０とプロジェクタ切替部１８に出力するカメ
ラ切替部、１３は道路管理情報や事故情報等のデータ処
理等を行う情報処理装置、１４、１５は情報処理装置１
３により処理されたデータなどの画像を写し出すＣＲ
Ｔ、１６は手動でプロジェクタ切替部１８の選択映像信
号又は画像信号を切り替える切替操作部、１７は画像解
析部７、８又は切替操作部１６からの切替情報によって
プロジェクタ切替部１８の映像切替制御を行う切替制御
部、１８は入力される多数の映像信号の中から１つを選
択してビデオプロジェクタ１９に出力する切替を行うプ
ロジェクタ切替部、１９は映像情報を拡大して表示する
ビデオプロジェクタ、２０はプロジェクタ切替部１８の
切替状態を表示する状態表示部である。尚、通常、系統
は系統１、２だけでなく多数あり、又、各系統のテレビ
カメラも２台でなく多数あるものとする。 【００１０】次に本実施例の動作について説明する。テ
レビカメラ１、２は系統１の道路上にセットされてお
り、撮像した映像情報は系統１の伝送路５を介して中央
の管理事務所に設けられている画像解析部７に伝送され
る。同様にテレビカメラ３、４は系統２の道路上の必要
箇所に設置されており、各テレビカメラで撮像した映像
信号は系統２の伝送路６を介して中央の管理事務所に設
けられている画像解析部８に伝送される。ここで、画像
解析部７、８は例えば静止画部分と動画部分を区別した
後、動画部分の画面上の位置とか割合を正常に車が流れ
ている場合、事故等が起きて車の流れが変わった場合及
び渋滞等で車が動いていない場合等に分けて保持してお
き、入力される映像信号の動画部分の画面上の位置とか
割合を解析して、上記保持してあるどの場合に相当する
か比較する方法で、入力される映像信号の中で異常事象
（事故、障害物の発生、渋滞）を写し出したものを検出
する動作を行うと共に、入力される映像信号をカメラ切
替部１１に出力する。又、画像解析部７、８は入力画像
を解析して、走行している車両が特定の車線を避けて走
行することを検出することにより、事故や障害物の検出
を行うと共に各車輌の平均速度の低下を画像解析から検
出して渋滞の検出等を行うこともあり、画像解析には各
種のアルゴリズムが開発されている。しかし、異常事象
を写し出していない伝送路５上の映像信号は画像解析部
７をそのまま通ってカメラ切替部１１に入力される。同
様に異常事象を写し出していない伝送路６上の映像信号
は画像解析部８をそのまま通ってカメラ切替部１２に入
力される。 【００１１】カメラ切替部１１はカメラ１、２から入力
される映像信号を一定時間間隔で切り替えてモニタテレ
ビ９に表示する。尚、手動操作によりカメラ切替部１１
の切り替えを固定化して、特定のテレビカメラからの映
像だけをモニタテレビ９に表示させることも可能であ
る。同様にカメラ切替部１２はカメラ３、４から入力さ
れる映像信号を一定時間間隔で切り替えてモニタテレビ
１０に表示する。尚、手動操作によりカメラ切替部１２
の切り替えを固定化して特定のテレビカメラからの映像
だけをモニタテレビ１０に表示させることも同様に可能
である。又、上記したカメラ切替部１１、１２は入力さ
れる各系統からの映像信号を上記の如くモニタテレビ
９、１０に出力すると同時に、プロジェクタ切替部１８
に出力する。このプロジェクタ切替部１８には上記した
カメラ切替部１１、１２からの映像信号だけでなく、情
報処理装置１３でデータ処理されてＣＲＴ１４、１５に
写し出される画像信号も入力される。プロジェクタ切替
部１８は入力される多数の映像信号の１つを選択してビ
デオプロジェクタ１９に出力して表示させるが、いずれ
の映像信号又は画像信号を選択するかは切替制御部１７
により制御される。通常、ビデオプロジェクタ１９に表
示する映像の選択は監視員が切替操作部１６から選択操
作を行い、この操作信号が切替制御部１７を介してプロ
ジェクタ切替部18に入力されることにより行われる。 【００１２】ところで、例えば画像解析部７が系統１の
伝送路５を介して入力される映像信号の画像解析を行っ
た結果、異常事象を写し出している画像を検出した場
合、画像解析部７はこの異常事象を写し出している映像
信号をモニタテレビ９及びプロジェクタ切替部１８に出
力するようにカメラ切替部１１を制御すると共に、切替
制御部１７を制御してプロジェクタ切替部１８がカメラ
切替部１１から出力される映像信号を選択して、これを
ビデオプロジェクタ１９に出力するように制御する。こ
れにより、モニタテレビ９には事故等の異常事象を捕ら
えた映像が写し出されると同度に、ビデオプロジェクタ
１９にも同一の映像が拡大表示される。この時、状態表
示部２０は切替制御部１７からビデオプロジェクタ１９
の自動固定表示を行った旨の信号を受け取って、ビデオ
プロジェクタ１９が自動固定表示されたことを知らせる
可視可聴の信号を出力する。尚、この場合、カメラ切替
部11では前記異常事象を捕らえた映像信号をモニタテレ
ビ９及びプロジェクタ切替部１８に出力する状態が固定
化される。上記動作は系統１について説明したが、系統
２の画像解析部８についても動作は全く同一で、上記し
たと同様の動作及び制御が行われる。 【００１３】尚、画像解析部７、８の両方で異常事象を
写し出した映像を検出したような場合、切替制御部１７
は系統毎の優先度に従って、いずれかの異常事象を写し
出した映像をビデオプロジェクタ１９に拡大表示する固
定的な切り替えを行ったり、或いは一定時間毎に切り替
えて交互に表示させるる制御を行う。又、例えば系統１
で、異常事象を捕らえた映像信号を出力しているテレビ
カメラが１、２の両方であったような場合、カメラ切替
部１１はテレビカメラの優先度に従っていずれかの映像
信号をモニタテレビ９及びプロジェクタ切替部１８に固
定的に切り替えて出力したり、或いは一定時間毎に交互
に出力する制御を行う。又、画像解析部７、８が検出し
た異常事象の度合を判定できるものであれば、この度合
により前記優先度の判定を行わせることもできる。 【００１４】本実施例によれば、各系統の複数のテレビ
カメラから出力される映像信号の中で異常事象を捕らえ
た映像信号を画像解析部７又は８により検出すると、こ
の異常事象を捕らえた映像信号がモニタテレビ９又はモ
ニタテレビ１０及びビデオプロジェクタ１９に表示され
るように、カメラ切替部１１又は１２及び切替制御部１
７が自動的に制御されるため、監視員がモニタテレビ
９、１０を監視し続けなくても、自動的に重要な映像情
報をビデオプロジェクタ１９に拡大表示させることがで
きる。このため、各監視員の労力を減らすことができる
と共に、人員を減らすことができる。又、異常事象の発
生を早期に把握することができるため、道路交通状況の
管理を、より円滑且つ適確に行うことができるようにな
る。 【００１５】 【発明の効果】以上記述した如く本発明の映像情報表示
装置によれば、多数の映像情報の中から異常事象を捕ら
えた映像を自動的に選択して、これをビデオプロジェク
タに拡大表示することができる。

【図面の簡単な説明】 【図１】本発明の映像情報表示装置を用いた道路交通情
報システムの一実施例を示したブロック図。 【図２】従来の映像情報表示装置を用いた道路交通情報
システムの一例を示したブロック図。 【符号の説明】 １、２、３、４…テレビカメラ ５、６…伝送路 ７、８…画像解析部 ９、１０…モニ
タテレビ １１、１２…カメラ切替部 １３…情報処理
装置 １４、１５…ＣＲＴ １６…切替操作
部 １７…切替制御部 １８…プロジェ
クタ切替部 １９…ビデオプロジェクタ ２０…状態表示
部

Claims (1)

1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 複数のテレビカメラの映像信号を伝送路
   を介して画像解析部へ送り、前記画像解析部にて前記複
   数のテレビカメラの映像信号の中で異常事象を捕らえて
   いる映像信号を検出し、この検出結果に基づきいずれか
   １つのテレビカメラの映像信号を出力するようにした系
   統が複数系統設けられ、 この複数系統により出力されるテレビカメラの映像信号
   を受けていずれか１系統から出力されるテレビカメラの
   映像信号を選択する選択手段と、 この選択手段により選択された映像信号に基づき表示を
   行う表示手段と、 前記複数の系統に設けられている各画像解析部から検出
   結果を得て、これら複数系統の検出結果と系統の優先度
   に基づき前記選択手段を制御していずれか１系統から出
   力されるテレビカメラの映像信号を選択させる制御手段
   と を具備することを特徴とする映像情報表示装置。