JP3391903B2 - 自動改札機の券詰まり処理方法 - Google Patents

自動改札機の券詰まり処理方法

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JP3391903B2
JP3391903B2 JP18277894A JP18277894A JP3391903B2 JP 3391903 B2 JP3391903 B2 JP 3391903B2 JP 18277894 A JP18277894 A JP 18277894A JP 18277894 A JP18277894 A JP 18277894A JP 3391903 B2 JP3391903 B2 JP 3391903B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数枚の券を改集札処
理する自動改札機において投入口に一括して投入された
複数枚の券の搬送中に券詰まりが発生した場合、その券
を除く他の券を簡単に、かつ速やかに回収することので
きる自動改札機の券詰まり処理方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】複数枚の券を改集札処理できる自動改札
機は、一般に、投入口に一括して投入された複数枚の券
を1枚ずつ繰出す繰出し部、繰出し部が繰り出した券を
整列する整列部、整列後の券の記録情報を読み取る読取
り部、読取り部が全ての券の記録情報を読み取るまで読
取り終了後の券を保留しておくプール部、読取り部で読
み取った券の読取り情報に基づき集札券と判定された券
を集札すると共に、読取り部で読み取った券の読取り情
報に基づき改札券と判定された券に所定の改札情報を書
込んだり入鋏したりする改集札部、改札券に所定の情報
を印刷する印刷部及び改札券を一括して返却口に送出す
送出し部など複数の搬送機構より成る搬送ユニットを改
札機本体の内部に備えている。この搬送ユニットは、券
の改集札処理時に夫々の搬送機構が同時に作動して券を
1枚ずつ取り込み次段の搬送機構に順次送り出すように
なっている。
【0003】かゝる構成の搬送ユニットを有する上記自
動改札機は、現状、複数枚の券の搬送中にどこか一つの
搬送機構に折れ曲り券やカール券などの変形券が詰まり
搬送不能となった場合、全ての搬送機構の作動を停止
し、券詰まりを起こした搬送機構の所在を改札機本体に
設けた表示部に表示することによって、係員がその搬送
機構からジャム券(変形券)を容易に取り出せるように
している。ところが、券詰まりを起こさなかったその他
の券については券詰まりが発生した時点で搬送が停止さ
れることから、どの搬送機構のどの位置で停止している
のか分からず、係員はジャム券を除く残りの全ての券を
回収するため、券詰まりを起こさなかった全ての搬送機
構について券の有無をチェックしその搬送機構に券が有
れば当該券を抜き取って回収しているのが実情である。
このため、複数枚の券を改集札処理する自動改札機にお
いては、券詰まりが発生した場合、券詰まりを起こした
搬送機構を除く残り全ての搬送機構について係員が券の
有無をチェックする必要があることから、券詰まり処理
に要する時間が必然的に長くなり、利用客の通行を長時
間禁止しなければならないという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記自動改
札機において券の搬送中に発生した券詰まり処理に要す
る時間を短縮するために為されたものであって、ジャム
券を除く残り全ての券の回収を簡単に、かつ速やかに行
うことのできる自動改札機の券詰まり処理方法を提供す
ることを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の目的を
達成するため、ジャム券を除く残り全ての券の回収を取
出口で行うか、又はジャム券を除く残り全ての券の回収
を夫々の搬送機構の券回収位置で行う方法とした。第1
の方法は、具体的には、搬送機構の夫々について券の搬
送中に券が規定位置を通過しないときその搬送機構に券
詰まりが発生したと判定して全ての搬送機構の作動を停
止し、券詰まりを起こした搬送機構から券を除去した後
に、全ての搬送機構を作動させて所定の搬送機構で停止
している残りの全ての券を取出口まで搬送することによ
り、回収対象となる券を取出口にて回収するものであ
る。第2の方法は、具体的には、搬送機構の夫々につい
て券の搬送中に券が規定位置を通過しないときその搬送
機構に券詰まりが発生したと判定して当該搬送機構の作
動を中止し、この搬送機構を除く他の搬送機構において
券を搬送している搬送機構の作動を券が当該搬送機構の
所定の券回収位置に達するまで継続させた後に中止する
ことにより、回収対象となる券を搬送機構の券回収位置
にて回収するものである。第2の方法を採択する場合、
券詰まりが発生した搬送機構の作動を中止したとき、夫
々の搬送機構の券回収位置の近傍に配した光源のうち、
券を搬送している搬送機構の作動を中止した当該搬送機
構の光源を点燈させることにより、回収対象となる券の
所在を係員に知らせるようにした。
【0006】
【実施例】以下、本発明に係る自動改札機の券詰まり処
理方法を添付図面に示す実施例に基づいて、更に詳しく
説明する。なお、本実施例にあっては、例えば在来線と
新幹線の乗換駅などに設置されて在来線の乗車券、新幹
線の特急券及び乗車券などの複数枚の券の改集札処理を
行う自動改札機を例に採って本発明の方法を説明してい
る。
【0007】図1は本発明の第1の方法を実施する自動
改札機の一例を示している。この自動改札機の改札機本
体(A) の内部には図1に示すような搬送ユニット(B) が
格納されている。この搬送ユニット(B) は、改札機本体
(A) の投入口(A11) に一括して投入された在来線のここ
までの乗車券(T1)、新幹線の特急券(T2)及び乗車券(T3)
などの複数枚の券(T1,T2,T3)を取り込んで1枚ずつ順次
送り出す複数の搬送機構(1,2,3,4,5,6,7) を有し、これ
ら搬送機構(1,2,3,4,5,6,7) は、改札機全体を制御する
制御器(C) により作動されて集札すべき券(T1)を集札
し、返却すべき券(T2,T3) を改札機本体(A) の取出口(A
12) に送り出すようになっている。前記搬送機構(1,2,
3,4,5,6,7) は、何れも複数のローラに掛け渡した搬送
ベルト又はローラで券の両面を挟持して搬送するように
なっており、これら搬送ベルト又はローラの駆動源とし
て例えばパルスモータより成る複数の駆動モータ(M1,M
2,M3,M4,M5,M6,M7,M8,M9)が用いられている。前記搬送
機構(1,2,3,4,5,6,7) の券搬送路中には、搬送中の券を
光学的に検知して制御器(C) に券検知信号を出力する券
検知センサ(PH)が規定の位置に配置されており、制御器
(C) は夫々の搬送機構(1,2,3,4,5,6,7) について券を送
り出した搬送機構の券検知センサ(PH)より券検知信号を
入力して券を搬送している搬送機構を認識し、券を取り
込んだ搬送機構の規定位置の券検知センサ(PH)より券検
知信号を得られないとき当該搬送機構に券詰まりが発生
したと判定して全ての搬送機構(1,2,3,4,5,6,7) の作動
を停止させる共に、券詰まりを起こした搬送機構の所在
を改札機本体(A) に設けた表示部(図示せず)に表示さ
せるよう構成してある。又、前記制御器(C) は、リセッ
トスイッチ(D) での搬送機構(1,2,3,4,5,6,7) の作動を
可能とするよう構成され、リセットスイッチ(D) を圧下
しオンとすることにより全ての搬送機構(1,2,3,4,5,6,
7) を作動させるようになっている。
【0008】ここで、前記自動改札機による券の改集札
処理を詳述する(図1及び図2参照)。改札機本体(A)
の投入口(A11) に上記券(T1,T2,T3)が一括して投入され
ると、投入口(A11) の入口部に配置した券検知センサ(P
H)が券(T1,T2,T3)を検知して券検知信号を制御器(C) に
出力し、制御器(C) が全ての駆動モータ(M1,M2,M3,M4,M
5,M6,M7,M8,M9)を同時に起動させる。しかして、第1搬
送機構(1) の券取込み用搬送ベルト(11)が第1駆動モー
タ(M1)により作動されて券(T1,T2,T3)を改札機本体(A)
の内部に一括して取り込み、券繰出しローラ(12)が第2
駆動モータ(M2)により回転されて券(T1,T2,T3)を1枚ず
つ順次繰り出し、券送出し用搬送ベルト(13)が第3駆動
モータ(M3)により作動されて券繰出しローラ(12)からの
券(T1,T2,T3)を第2搬送機構(2) に順次送り出す。次い
で、第4駆動モータ(M4)により作動された第2搬送機構
(2) の券整列搬送ベルト(21)が券(T1,T2,T3)を整列部(2
2)に順次通すことにより一定の向きに整列して第3の搬
送機構(3) に送り出す。前記整列部(22)での券(T1,T2,T
3)の整列は整列板(図示せず)を電磁ソレノイドにより
券の幅方向へ揺動させることにより為される。そして、
第3搬送機構(3) の券読取り用搬送ベルト(31)、券案内
用搬送ベルト(32)、券送受用搬送ベルト(33)及び券送出
し用搬送ベルト(34)が第5駆動モータ(M5)により作動さ
れ、券読取り用搬送ベルト(31)による券(T1,T2,T3)の搬
送中に何れか一方の読取りヘッド(R1,R2) が当該券の磁
気記録面に記録されている磁気記録情報を読み取って制
御器(C) に出力し、券読取り用搬送ベルト(31)より順次
送り込まれて来る券(T1,T2,T3)を券案内用搬送ベルト(3
2)の第1案内部材(G1)で券送受用搬送ベルト(33)に案内
する。この第1案内部材(G1)は、券送受用搬送ベルト(3
3)が後述する第4搬送機構(4) からの券(T1,T2,T3)を券
案内用搬送ベルト(32)に送り出すとき当該券案内用搬送
ベルト(32)の券搬送路より退避するよう電磁ソレノイド
(図示せず)により回動される。
【0009】前記制御器(C) は、券(T1,T2,T3)の磁気記
録面の向きに対応した読取りヘッド(R1,R2) より読取り
信号を入力することにより券(T1,T2,T3)の磁気記録面が
上向きか下向きかを判定して、第4搬送機構(4) を後述
の如く作動させ、各読取りヘッド(R1,R2) より入力した
読取り信号に基づき夫々の券(T1,T2,T3)について返却す
べき券か集札すべき券かを判定して、第3搬送機構(3)
、第5搬送機構(5) 、第6搬送機構(6) 及び第7搬送
機構(7) を後述の如く作動させる。
【0010】第4搬送機構(4) は、縦方向に離隔させて
配した都合3段の券保留用搬送ベルト(41,42,43)が第6
駆動モータ(M6)により作動され、夫々の券保留用搬送ベ
ルト(41,42,43)の右端部に設けたガイド部材(41a,42a,4
3a) で上述の券送受用搬送ベルト(33)より券(T1,T2,T3)
を個々に取り込み、夫々の券保留用搬送ベルト(41,42,4
3)に設けたストッパ(S1,S2,S3)で券(T1,T2,T3)を一時保
留する。これら各ストッパ(S1,S2,S3)による券(T1,T2,T
3)の一時保留は、読取りヘッド(R1,R2) が全ての券につ
いて磁気記録情報の読取りが終了するまで継続され、全
ての券の読取りが終了した時点で返却すべき券(T2 又は
T3) 、集札すべき券(T1)の順に券の保留状態が解除され
る。又、前記ストッパ(S1,S2,S3)による券の保留及び保
留解除は、夫々のストッパ(S1,S2,S3)を電磁ソレノイド
(図示せず)で所定の方向へ回動させることにより為さ
れる。そして、ストッパ(S1,S2,S3)での券(T1,T2,T3)の
保留が解除されると上記各券保留用搬送ベルト(41,42,4
3)は、投入口(A11) に磁気記録面を上向きにして投入さ
れた券を右端部側より券送受用搬送ベルト(33)を介して
券案内用搬送ベルト(32)に送り出し、他方、投入口(A1
1) に磁気記録面を下向きにして投入された券を左端部
側より券送出し用搬送ベルト(34)を介して券案内用搬送
ベルト(32)に送り出す。しかして、各券保留用搬送ベル
ト(41,42,43)のうち、所定の券保留用搬送ベルト(41,42
又は43) の右端部側より送り出された券は券送受用搬送
ベルト(33)が券案内用搬送ベルト(32)に送り出すとき反
転されるので、投入口(A11) に一括して投入される券(T
1,T2,T3)の中に磁気記録面が上向き又は下向きとなった
ものが混在していても券の磁気記録面が常に下向きにな
り、全ての券(T1,T2,T3)を磁気記録面が下向きとなった
状態に第3搬送機構(3) で次段の第5搬送機構(5) に送
り出すことができる。前記ガイド部材(41a,42a,43a) に
よる券(T1,T2,T3)の取り込みは、夫々のガイド部材(41
a,42a,43a) を電磁ソレノイド(図示せず)で所定の方
向へ回動させることにより為される。
【0011】第3搬送機構(3) は、券案内用搬送ベルト
(32)が第4搬送機構(4) の各券保留用搬送ベルト(41,4
2,43)の右端部側又は左端部側より送り出された券(T1,T
2,T3)を取り込み券送出し用搬送ベルト(34)の第2案内
部材(G2)で返却すべき券(T2,T3) を後述の第5搬送機構
(5) の返却券搬送ベルト(51)に案内し、集札すべき券(T
1)を第5搬送機構(5) の集札券搬送ベルト(52)に案内す
る。前記第2案内部材(G2)による券の案内は、電磁ソレ
ノイド(図示せず)により第2案内部材(G2)を所定の方
向へ回動させることにより為される。
【0012】第5搬送機構(5) は、返却券搬送ベルト(5
1)及び集札券搬送ベルト(52)が第7駆動モータ(M7)によ
り作動される。返却券搬送ベルト(51)は、第3搬送機構
(3)の券送出し用搬送ベルト(34)より返却すべき券(T2,T
3) を順次取り込んで次段の第6搬送機構(6) に向け搬
送する。前記返却券搬送ベルト(51)による券(T2,T3)の
搬送中に書込みヘッド(W) が券(T2,T3) の磁気記録面に
所定の情報を書き込み、次いで、書込みヘッド(W) で書
き込んだ書込み情報を読取りヘッド(R3)が読み取って制
御器(C) で書込み情報のチェックが為され、必要に応じ
てパンチ(P) が券(T2,T3) に孔を明ける。集札券搬送ベ
ルト(52)は、第3搬送機構(3) の券送出し用搬送ベルト
(34)より集札すべき券(T1)を取り込んで集札箱(図示せ
ず)に放出する。
【0013】第6搬送機構(6) は、取込み部材(61a) を
有する券取込み用搬送ベルト(61)、サーマルプリンタ(T
P)を有する券印字用搬送ベルト(62)及び券送出し用搬送
ベルト(63)が第8駆動モータ(8) により作動され、券取
込み用搬送ベルト(61)の取込み部材(61a) が第5搬送機
構(5) の返却券搬送ベルト(51)より券(T2,T3) を順次取
り込んで券取込み用搬送ベルト(61)に案内し、券取込み
用搬送ベルト(61)がその券(T2,T3) を券印字用搬送ベル
ト(62)に送り出す。そして、券印字用搬送ベルト(62)に
よる券(T2,T3) の搬送中にサーマルプリンタ(TP)が券(T
2,T3) の印刷面に印字し、券送出し用搬送ベルト(63)が
券印字用搬送ベルト(62)からの券(T2,T3) を次段の第7
搬送機構(7) に順次送り出す。前記取込み部材(61a) に
よる券(T2,T3) の案内は、電磁ソレノイド(図示せず)
により取込み部材(61a) を所定の方向へ回動させること
により為される。
【0014】第7搬送機構(7) は、第5搬送機構(5) の
返却券搬送ベルト(52)と第6搬送機構(6) の券送出し用
搬送ベルト(63)の合流部付近に振分け部材(71)を有し、
この振分け部材(71)を電磁ソレノイド(図示せず)で所
定方向へ回動させて当該振分け部材(71)の下面又は上面
により上記券送出し用搬送ベルト(63)から順次送り込ま
れて来る券(T2,T3) を券排出用搬送ベルト(72)と券取込
み用搬送ベルト(73)の間に交互に案内する。前記第7搬
送機構(7) は、券排出用搬送ベルト(72)及び券取込み用
搬送ベルト(73)が第9駆動モータ(M9)により作動され、
振分け部材(71)により先に案内されて来た券(T2)を改札
機本体(A) の取出口(A12) に向け搬送し、上記券排出用
搬送ベルト(72)の下面側に設けたストッパ(74)によりそ
の券(T2)を一時保留すると共に押えローラ(75)で保持す
る。そして、券取込み用搬送ベルト(73)を電磁ソレノイ
ド(図示せず)により所定方向へ回動させて券排出用搬
送ベルト(72)より離し、振分け部材(71)が後の券(T3)を
券排出用搬送ベルト(72)と券取込み用搬送ベルト(73)の
間に案内した後に、券取込み用搬送ベルト(73)を電磁ソ
レノイドにより逆方向へ回動させ当該券取込み用搬送ベ
ルト(73)で後の券(T3)を取出口(A12) に向け搬送してス
トッパ(74)によりその券(T3)を停止させると共に押えロ
ーラ(75)で保持する。しかる後に、ストッパ(74)を電磁
ソレノイド(図示せず)により回動させて券排出用搬送
ベルト(72)の券搬送路より退出させ、券排出用搬送ベル
ト(72)及び券取込み用搬送ベルト(73)が返却すべき券(T
1,T2)を取出口(A12) に向け当該券(T2,T3) の先端が取
出口(A12) より突出するまで送り出す。
【0015】前記自動改札機による券の改集札処理は、
夫々の搬送機構(1,2,3,4,5,6,7) により券(T1,T2,T3)を
図2において実線又は鎖線で示す搬送径路に沿って順次
搬送することにより行われるが、かゝる券(T1,T2,T3)の
搬送中に、例えば、先行する返却すべき券(T2)が第3搬
送機構(3) の券送出し用搬送ベルト(34)で券詰まりを起
こして搬送不能となった場合(図3参照)、その券送出
し用搬送ベルト(34)の券搬送路中に設けた券検知センサ
(PH)より制御器(C) に券検知信号の入力がないので、制
御器(C) は各搬送機構(1,2,3,4,5,6,7) の駆動モータ(M
1,M2,M3,M4,M5,M6,M7,M8,M9)への給電を中止して全ての
搬送機構(1,2,3,4,5,6,7) の作動を停止させると共に、
券詰まりを起こした券送出し用搬送ベルト(34)の所在を
改札機本体(A) に設けた表示部に表示させる。そして、
係員が上記第3搬送機構(3) の券送出し用搬送ベルト(3
4)より券(T2)を取り除いた後に、リセットスイッチ(D)
を圧下することにより、制御器(C) は各搬送機構(1,2,
3,4,5,6,7) の駆動モータ(M1,M2,M3,M4,M5,M6,M7,M8,M
9)を起動させて全ての搬送機構(1,2,3,4,5,6,7) を作動
させる。しかして、第4搬送機構(4) の券保留用搬送ベ
ルト(43)の券搬送路中で停止している券(T3)は、第3搬
送機構(3) の券送受用搬送ベルト(33)又は券送出し用搬
送ベルト(34)により第3搬送機構(3) の券案内搬送ベル
ト(32)に送り出された後に、券案内搬送ベルト(32)及び
券送出し用搬送ベルト(34)により第5搬送機構(5) の返
却券搬送ベルト(51)に送り出され、次いで、その返却券
搬送ベルト(51)により第7搬送機構(7) に直接送り出さ
れて、第7搬送機構(7) のストッパ(74)により保留され
る。一方、第4搬送機構(4) の券保留用搬送ベルト(41)
の券搬送路中で停止している券(T1)は、第3搬送機構
(3) が集札すべき券(T1)を第5搬送機構(5) の返却券搬
送ベルト(51)に送り出した後に、券送受用搬送ベルト(3
3)又は券送出し用搬送ベルト(34)により第3搬送機構
(3) の券案内搬送ベルト(32)に送り出される。そして、
前記券(T3)は、上記券(T1)と同様な搬送径路を辿り第7
搬送機構(7) に搬送され、返却すべき券(T1)と共に係員
により取出口(A12) で一括して回収される。
【0016】又、他の例として、券(T1,T2,T3)の搬送中
に、例えば、集札すべき券(T1)が第5搬送機構(5) の集
札券搬送ベルト(52)で券詰まりを起こして搬送不能とな
った場合(図4参照)、その集札券搬送ベルト(52)の券
搬送路中に設けた券検知センサ(PH)より制御器(C) に券
検知信号の入力がないので、制御器(C) は各搬送機構
(1,2,3,4,5,6,7) の駆動モータ(M1,M2,M3,M4,M5,M6,M7,
M8,M9)への給電を中止して全ての搬送機構(1,2,3,4,5,
6,7) の作動を停止させると共に、券詰まりを起こした
集札券搬送ベルト(52)の所在を改札機本体(A) に設けた
表示部に表示させる。そして、係員が上記第5搬送機構
(5) の集札券搬送ベルト(52)より券(T1)を取り除いた後
に、リセットスイッチ(D) を圧下することにより、制御
器(C) は各搬送機構(1,2,3,4,5,6,7) の駆動モータ(M1,
M2,M3,M4,M5,M6,M7,M8,M9)を起動させて全ての搬送機構
(1,2,3,4,5,6,7) を作動させる。しかして、返却すべき
券(T2,T3) のうち、第6搬送機構(6) の券送出し用搬送
ベルト(63)の券搬送路中で停止している先行する券(T2)
は、券送出し用搬送ベルト(63)により第7搬送機構(7)
に送り出されて、第7搬送機構(7) のストッパ(74)によ
り保留される。一方、第5搬送機構(5) の返却券搬送ベ
ルト(51)の券搬送路中で停止している後の券(T3)は、第
6搬送機構(6) の券送出し用搬送ベルト(63)が先行する
上記券(T2)を第7搬送機構(7) に送り出した後に、第6
搬送機構(6) に送り出される。そして、前記券(T3)は、
返却券搬送ベルト(51)により第7搬送機構(7) に直接搬
送され、先行する券(T2)と共に係員により取出口(A12)
で一括して回収される。
【0017】かゝる第1の券詰まり処理方法にあって
は、投入口(A11) に一括して投入された券(T1,T2,T3)が
任意の搬送機構で券詰まりが発生したとしても、券詰ま
りを起こした搬送機構から券を抜き取ることにより券詰
まりを起こさなかった券を各搬送機構によって取出口(A
11) まで搬送することが可能となり、券詰まりを起こさ
なかった券を取出口(A11) で一括して回収することがで
きる。
【0018】次に、本発明の第2の方法を説明する。図
5は本発明の第2の方法を実施する自動改札機の一例を
示している。この自動改札機の搬送ユニット(B) は、図
5に示す夫々の搬送機構(1,2,3,4,5,6,7) の券搬送路中
に券を容易に抜き取れる箇所を券回収位置(1a,2a,3a,4
a,5a,5b,6a,7a) として定め、これら各券回収位置(1a,2
a,3a,4a,5a,5b,6a,7a) の近傍にランプや発光ダイオー
ドなどから成る光源(1L,2L,3L,4L,5La,5Lb,6L,7L) を設
け、夫々の搬送機構(1,2,3,4,5,6,7) による券(T1,T2,T
3)の搬送中に券詰まりを起こした搬送機構の作動を停止
させ、その搬送機構を除く他の搬送機構において券を搬
送している搬送機構の作動を券が上記券回収位置(1a,2
a,3a,4a,5a,5b,6a,7a) に達するまで継続させた後に中
止すると共に当該搬送機構の光源(1L,2L,3L,4L,5La,5L
b,6L,7L) を点燈させるよう制御器(C)を構成したもので
ある。
【0019】前記自動改札機による券の改集札処理は、
図1に示す自動改札機と同様に夫々の搬送機構(1,2,3,
4,5,6,7) により券(T1,T2,T3)を図2において実線又は
鎖線で示す搬送径路に沿って順次搬送することにより行
われるが、かゝる券(T1,T2,T3)の搬送中に、例えば、先
行する返却すべき券(T2)が第2搬送機構(2) の整列部(2
2)で券詰まりを起こして券整列搬送ベルト(21)による券
(T2)の搬送が不能となった場合(図6参照)、その券整
列搬送ベルト(21)の搬送路中に設けた券検知センサ(PH)
より制御器(C) に券検知信号の入力がないので、制御器
(C) は第2駆動モータ(M2)への給電を中止して券詰まり
を起こした第2搬送機構(2) の券整列搬送ベルト(21)の
所在を改札機本体(A) に設けた表示部に表示させる。そ
して、制御器(C) は、集札すべき券(T1)を搬送している
第3搬送機構(3) の第4駆動モータ(M4)を上記券(T1)が
規定の券回収位置(3a)に達するまで駆動させた後に当該
第4駆動モータ(M4)への給電を中止して第3搬送機構
(3) での券(T2)の搬送を停止すると共に第3搬送機構
(3) の光源(3L)を点燈させ、かつ後の返却すべき券(T3)
を搬送している第1搬送機構(1) の各駆動モータ(M1,M
2,M3)を上記券(T3)が規定の券回収位置(1a)に達するま
で駆動させた後に当該各駆動モータ(M1,M2,M3)への給電
を中止して第1搬送機構(1) での券(T1)の搬送を停止す
ると共に第1搬送機構(1) の光源(1L)を点燈させる。こ
れにより、係員は第2搬送機構(2) から券(T2)を抜き取
り、第1搬送機構(1) 及び第3搬送機構(3) の券回収位
置(1a,3a) にて券(T3,T1) を回収する。
【0020】又、他の例として、券(T1,T2,T3)の搬送中
に、例えば、集札すべき券(T1)が第4搬送機構(4) の券
保留用搬送ベルト(41)で券詰まりを起こして搬送不能と
なった場合(図7参照)、その券保留用搬送ベルト(41)
の搬送路中に設けた券検知センサ(PH)より制御器(C) に
券検知信号の入力がないので、制御器(C) は第6駆動モ
ータ(M6)への給電を中止して券詰まりを起こした第4搬
送機構(2) の券保留用搬送ベルト(41)の所在を改札機本
体(A) に設けた表示部に表示させる。そして、制御器
(C) は、先行する返却すべき券(T2)を搬送している第6
搬送機構(6) の第8駆動モータ(M8)を上記券(T2)が規定
の券回収位置(6a)に達するまで駆動させた後に当該第8
駆動モータ(M8)への給電を中止して第6搬送機構(6) で
の券(T2)の搬送を停止すると共に第6搬送機構(6) の光
源(6L)を点燈させ、かつ後の返却すべき券(T3)を搬送し
ている第5搬送機構(1) の駆動モータ(M7)を上記券(T3)
が規定の券回収位置(5a)に達するまで駆動させた後に当
該駆動モータ(M7)への給電を中止して第5搬送機構(1)
での券(T1)の搬送を停止すると共に第5搬送機構(5)の
光源(5La) を点燈させる。これにより、係員は第4搬送
機構(2) から券(T1)を抜き取り、第6搬送機構(6) 及び
第5搬送機構(5) の券回収位置(6a,5a) にて券(T2,T3)
を回収する。
【0021】かゝる第2の券詰まり処理方法にあって
は、投入口(A11) に一括して投入された券(T1,T2,T3)が
第2搬送機構(2) 及び第4搬送機構(4) を除く他の搬送
機構(1,3,5,6,7) のうち任意の搬送機構で券詰まりが発
生したとしても、券詰まりを起こさなかった搬送機構の
作動を券が当該搬送機構の所定の券回収位置に達するま
で継続させた後に中止してその搬送機構の光源を点燈さ
せるものであるので、券詰まりを起こさなかった券を夫
々の搬送機構(1,2,3,4,5,6,7) の券回収位置(1a,2a,3a,
4a,5a,5b,6a,7a) で回収することができる。
【0022】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の方法
は、ジャム券を除く残り全ての券を取出口に搬送して回
収するか、又はジャム券を除く残り全ての券を夫々の搬
送機構の所定の券回収位置に搬送して回収するものであ
るので、従来のように、券詰まりを起こさなかった全て
の搬送機構について係員が券の有無をチェックする必要
がなくなり、ジャム券を除く残り全ての券の回収を簡単
に、かつ速やかに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の方法を実施する自動改札機
の一例を示す搬送ユニットの構造図である。
【図2】図1に示す自動改札機が券を改集札処理すると
きの夫々の券の搬送径路を表した搬送径路図である。
【図3】券の搬送中に先行する返却すべき券が第4搬送
機構で券詰まりを起こしたとき、券詰まりを起こさなか
った全ての券を取出口に搬送した説明図である。
【図4】券の搬送中に集札すべき券が第5搬送機構で券
詰まりを起こしたとき、券詰まりを起こさなかった全て
の券を取出口に搬送した説明図である。
【図5】本発明に係る第2の方法を実施する自動改札機
の一例を示す搬送ユニットの構造図である。
【図6】券の搬送中に先行する返却すべき券が第2搬送
機構で券詰まりを起こしたとき、券詰まりを起こさなか
った集札すべき券を第3搬送機構の券回収位置に搬送
し、後の返却すべき券を第1搬送機構の券回収位置に搬
送した説明図である。
【図7】券の搬送中に集札すべき券が第4搬送機構で券
詰まりを起こしたとき、券詰まりを起こさなかった先行
する返却すべき券を第6搬送機構の券回収位置に搬送
し、後の返却すべき券を第5搬送機構の券回収位置に搬
送した説明図である。
【符号の説明】
(T1,T2,T3) 券 (1,2,3,4,5,6,7) 搬送機構 (M1,M2,M3,M4,M5,M6,M7,M8,M9) 駆動モータ (1a,2a,3a,4a,5a,5b,6a,7a) 券回収位置 (1L,2L,3L,4L,5La,5Lb,6L,7L) 光源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭49−72000(JP,A) 実開 昭53−26200(JP,U) 実開 昭52−105500(JP,U) 特公 昭50−22440(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07B 11/00 - 15/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投入口に一括して投入された複数枚の券
    を1枚ずつ取り込んで順次搬送する複数の搬送機構を有
    し、券の改集札処理時に前記搬送機構を作動させて当該
    搬送機構により集札すべき券を集札する共に返却すべき
    券を取出口に送り出す自動改札機の券詰まり処理方法で
    あって、 前記搬送機構の夫々について券の搬送中に券が規定位置
    を通過しないときその搬送機構に券詰まりが発生したと
    判定して全ての搬送機構の作動を停止し、券詰まりを起
    こした搬送機構から券を除去した後に、全ての搬送機構
    を作動させて所定の搬送機構で停止している残りの全て
    の券を取出口まで搬送することを特徴とする自動改札機
    の券詰まり処理方法。
  2. 【請求項2】 投入口に一括して投入された複数枚の券
    を1枚ずつ取り込んで順次搬送する複数の搬送機構を有
    し、券の改集札処理時に前記搬送機構を作動させて当該
    搬送機構により集札すべき券を集札すると共に返却すべ
    き券を取出口に送り出す自動改札機の券詰まり処理方法
    であって、 前記搬送機構の夫々について券の搬送中に券が規定位置
    を通過しないときその搬送機構に券詰まりが発生したと
    判定して当該搬送機構の作動を中止し、この搬送機構を
    除く他の搬送機構において券を搬送している搬送機構の
    作動を券が当該搬送機構の所定の券回収位置に達するま
    で継続させた後に中止することを特徴とする自動改札機
    の券詰まり処理方法。
  3. 【請求項3】 券詰まりが発生した搬送機構の作動を中
    止したとき、夫々の搬送機構の券回収位置の近傍に配し
    た光源のうち、券詰まりが発生していない搬送機構の作
    動を中止して、当該券詰まりが発生していない搬送機構
    の光源を点燈させることを特徴とする請求項2記載の自
    動改札機の券詰まり処理方法。
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