JP2562088B2 - 紙葉類処理装置 - Google Patents

紙葉類処理装置

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JP2562088B2
JP2562088B2 JP3197184A JP19718491A JP2562088B2 JP 2562088 B2 JP2562088 B2 JP 2562088B2 JP 3197184 A JP3197184 A JP 3197184A JP 19718491 A JP19718491 A JP 19718491A JP 2562088 B2 JP2562088 B2 JP 2562088B2
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幸治 川村
純一 藤原
将介 鈴木
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Toshiba Corp
Shinko Seisakusho KK
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Toshiba Corp
Shinko Seisakusho KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホッパから一枚ずつ繰
出されて搬送される紙葉類に対して、少なくとも読取、
印字などの処理をして、スタッカに収容し、前記読取の
結果に応じて、良好紙葉類と不良紙葉類とに振分ける紙
葉類処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ホッパから紙葉類を一枚ずつ搬送路に繰
出し、搬送中の紙葉類に対して少なくとも読取処理と印
字処理を行い、処理を終了した紙葉類を搬送路末端に設
けたスタッカに収容し、かつ、読取結果に応じて良好紙
葉類と不良紙葉類に振分けるようにした紙葉類処理装置
において、処理能率を向上させるため、同時に複数枚の
紙葉類が搬送路中に存するように繰出し搬送して、各処
理部位で並列的に処理させる場合は、先行の紙葉類に対
してスタッカの振分け部が振分け動作中であるときは、
後続の紙葉類の正確な振分け及び印字処理に影響を与え
ないようにするため、後続の紙葉類を搬送路中に停止し
て振分け動作が終了するまで待機させる必要がある。こ
のような待機領域は、記録部の上流側と下流側とに設け
ることが合理的である。
【0003】
【解決しようとする技術課題】ところで、このような紙
葉類処理装置でのスループット(処理能率)の一層の向
上を図るには、改善の対象として、ホッパ繰出しの周
期、待機後のリスタートタイミングの最適化、及び印字
周期の短縮が挙げられる。
【0004】本発明は、印字部の上流側と下流側に待機
領域を備えた紙葉類処理装置において、印字ヘッドの上
流側待機領域に到来した紙葉類に対する印字指令及び搬
送指令を与えるタイミングを改善することにより、印字
周期の短縮を可能にし、もって、スループットの向上を
図ることを目的とする。
【0005】印字周期は、印字を終了した紙葉類が、下
流側待機位置で停止されないと判断したときに、後続の
紙葉類に対する印字指令及び搬送指令を出力することに
より決定される。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の点に鑑
み、より高速の印字周期を実現するため、印字を終了し
た紙葉類が下流側待機位置で停止されるか否かの判断タ
イミングを早めるようにしたことを特徴とする。つま
り、紙葉類への印字完了の直後にスタッカが振分け動作
中か否かを振分け部の検知器により検出し、否の時は、
直ちに上流側待機領域の紙葉類に対する印字指令及び搬
送指令を出力させ、搬送部の搬送開始又は搬送継続を
し、かつ、ジャム監視を行い、ジャム検出時には、直ち
に搬送部によるその紙葉類の搬送を停止するようにした
ものである。
【0007】
【作用】印字ヘッド直後の検知器がOFFからONにな
ったとき、スタッカの振分け部の検知器がON(振分け
動作中)かOFFかを調べる。OFFならば、上流側待
機領域の搬送部の搬送を継続する。しかし、振分け部の
検知器がONの場合は、上流側待機領域の搬送部を停止
させ、同時に、上流側検知器がONしても搬送部は停止
させて、その紙葉類を振分け動作終了までそれぞれ下流
側待機位置と上流側待機位置に停止させる。
【0008】
【実施例】図1は、ホッパ1から紙葉類を一枚ずつ搬送
路2に繰出し、搬送中の紙葉類に対して少なくとも読取
処理と印字処理を行い、処理を終了した紙葉類を搬送路
末端に設けたスタッカ3に収容し、かつ、読取結果に応
じて良好紙葉類と不良紙葉類に振分けるようにした紙葉
類処理装置の概略的構成を示すブロック図である。
【0009】すなわち、ホッパ1は、これに収容してい
るカード、小切手、手形、その他の帳票などの紙葉類
(以下、用紙という)をモータM1 を用いる繰出し部C
1 により一枚ずつ搬送路2に繰出す。繰出された用紙を
M2を用いる第1搬送部C2 により読取部RDに送り込
む。読取部RDは、その間に用紙に記録されている情報
を読み取る。繰出し部1、第1搬送部C2及び読取部R
Dは、第1制御部SCPU1 により制御処理される。
【0010】読取を終了した用紙は、第1停止位置ST
1 を通過すると、モータM3 を用いる第2搬送部C3 に
より目視部EXに搬送され、必要に応じて第2停止位置
ST2 で停止される。第2搬送部C3 は第2制御部SC
PU2 により制御される。
【0011】目視部EXから送り出される用紙は、モー
タM4 を用いる第3搬送部C4 により第1待機領域WA
1 と印字部PRを搬送される。第1待機領域WA1 には
第3停止位置ST3 が設けてある。印字部PRには固定
の印字ヘッドHが設けてある。第3搬送部C4 も、印字
部とともに、第2制御部SCPU2 により制御される。
【0012】印字部を通過した用紙は、モータM5 を用
いる第4搬送部C5 により第2待機領域WA2 に搬送さ
れる。第2待機領域WA2の末端に第4停止位置ST4
が設けてある
【0013】搬送路の下流末端にスタッカ3が設けてあ
る。このスタッカには、第4制御部SCPU4 により制
御される振分け部を有する。各制御部SCPU1 〜3
は、主制御部MCPUに各用紙の各位置における搬送状
況データを伝送し、その主制御部MCPUからの指令に
より統括制御される。
【0014】上に概説された構成及び作用を図2〜4に
基づいて各部に分割して比較的詳細に説明する。図2は
本発明の一実施例のホッパの繰出し部C1 及び第1搬送
部C2 並びに読取部RDの部分構成を示す詳細図であ
る。
【0015】ホッパ1には、ホッパに収容された用紙
を、ホッパからスタッカまで一枚ずつ搬送するための搬
送路2が接続されている。搬送路2は、前後の側板と底
板とで形成されているが、図面を簡明にするため、これ
らの板は省略してある。そして、ホッパ1における用紙
の有無を検知する光電式検知器s1 ,s2 が配設されて
いるとともに、ホッパ内から用紙を繰り出すための、モ
ータM1 、伝動ベルトb1 、送り出しローラr1 ,r2
及びソレノイドSOL1 からなる繰出し部C1 が設けら
れ、また、ホッパ1から繰り出された用紙を検知する検
知器s3 が設けられている。
【0016】繰出し部C1 の下流側には、ホッパから繰
り出された用紙を引続き一定距離搬送するするための、
モータM2 、搬送ベルトb2 及びピンチローラr3 ,r
4 からなる第1搬送部C2 と、所定位置まで搬送された
用紙を検知する検知器s4 〜s6 と、用紙に記録されて
いる文字又はデータをOCRやその他の任意の方式によ
り、搬送中に読み取るための読取り部RDが設けてあ
る。
【0017】前記繰出し部C1 及び第1搬送部C2 は、
これらを制御するための、読取部RDは、その読取部か
ら入力するデータを処理するための第1制御部SCPU
1 に接続されている。第1制御部SCPU1 は、後述さ
れる主制御部MCPUからの制御信号及び上記各検知器
s1 〜s6 からの検知信号を用いて上記各繰出し部C1
及び搬送部C2 の制御を行う。第1搬送部の末端部に最
初の停止位置ST1 が設けられている。
【0018】なお、r0 はホッパ内の用紙を繰出し時に
ホッパ底部側に維持させるためのローラ、SOL0 はそ
のローラをホッパの用紙案内面に接離させるためのソレ
ノイドである。
【0019】読取部RDの下流側に位置する第2搬送部
C3 は、第1搬送部C2 より送り出されてくる用紙が、
読取不良と判定された場合に、係員によるその用紙表面
の記載事項の目視確認を可能にするため、搬送路2を形
成している側板に開けた窓に対応する位置(第2停止位
置)に所定時間停止させるように設けられて、目視部E
Xを構成している。
【0020】第2搬送部C3 は、モータM3 、ベルトb
3 、ピンチローラr5 ,r6 から構成されている。搬送
路を搬送される用紙の位置を検知するための検知器s7
〜s11が設けられている。
【0021】第2搬送部C3 の下流側には、モータM4
、搬送ベルトb4 ,b4'、ピンチローラr7 ,r8 か
らなる第3搬送部C4 と、この搬送部により搬送される
用紙に印字する印字部を構成する固定の印字ヘッドHと
が設けられ、印字ヘッドHの上流側に本発明にいう第一
待機領域WA1 が設けられている。そして、第3搬送部
C4 及び印字部に対しては、各検知器s7 〜s11からの
検知信号及び後記主制御部MCPUからの制御信号によ
り、第3搬送部C4 及び印字部を制御する第2制御部S
CPU2 が備えられている。
【0022】さらに、前記印字部の印字ヘッドHの下流
側には、印字を終了した用紙を搬送路末端に備えられた
スタッカ3に向けて搬送するための、モータM5 、搬送
ベルトb5 、ピンチローラr9 ,r10からなる第4搬送
部C5 が設けてあり、この第4搬送部による搬送末端部
に本発明にいう第2待機領域WA2 が形成されている。
そして、印字ヘッドを通過した用紙を検知するための検
知器s12と、待機領域における用紙の有無を検出するた
めの検知器s13と有し、また、第4搬送部C5の搬送制
御を行うための第3制御部SCPU3 が備えられてい
る。
【0023】搬送路末端のさらに下流側に、第4搬送部
により搬送路末端から送り出される用紙を収容するスタ
ッカ3が設置されている。このスタッカは、上面に開口
したボックスの底部に開閉自在の底板と、その底板開閉
機構と、さらに、スタッカを良好用紙収容位置と不良用
紙収容位置とに移動させる移動機構とからなる振分け部
を有しており、中央の定位置において底板を閉じた状態
のスタッカの中に、搬送路末端から送り出される用紙を
収容し、前記読取部による読取結果に応じて、そのスタ
ッカを良好用紙収容位置と不良用紙収容位置とのいずれ
かに移動させた後、底板開閉機構を動作させて、スタッ
カの底部を開放し、その用紙をスタッカから下方の収容
箱3a,3bに落下収容させるようになっている。振分
け部には、振分け動作中、すなわち、移動機構が定位置
から移動している間、これを検知する検知器s14(図示
せず)が設けられている。
【0024】上記各制御部SCPU1 〜SCPU3 は、
いずれもマイクロコンピュータで構成されており、読取
処理及び印字処理を行うにも、また、その処理後に下流
側に用紙を送り渡すにも、用紙の各部における搬送状況
を各検知器s1 〜s13からの検知信号に基づいて検出
し、かつ、ジャムの有無を監視し、さらにスタッカの振
分け部の検知器の出力状態に応じて各繰出し部及び各搬
送部の駆動停止を制御する必要がある。そのため、各制
御部SCPU1 〜4 を、主制御部MCPUに接続し、各
検知器からの検知信号をMCPUに与え、MCPUが全
体を統括管理して、各制御部に制御信号を与えて、それ
ぞれの区間における用紙の搬送又はその停止を制御して
いる。
【0025】例えば、MCPUは、搬送路2のどの位置
にも用紙がない場合、搬送路の第1停止位置ST1 に用
紙が停止中でなく、その先に用紙がない場合、搬送路の
第1,2停止位置ST1,ST2 に用紙が停止中でなく、
その先に用紙がない場合、第1,2,3停止位置ST1,
ST2 ,ST3 に用紙が停止中でなく、その先に用紙が
ない場合、及び第1〜4停止位置ST1,〜ST4 に用紙
が停止中でなく、スタッカが振分け動作中でない場合
は、各制御部SCPU1 〜4 に制御信号を与えて繰出し
部及び各搬送部の用紙の搬送OKの判定をし、用紙繰出
しと搬送をそれぞれ可能にしている。
【0026】これに対して、次の場合には、搬送NGの
判定を行い、このときはOK判定をするまでウェイトす
る制御を行う。すなわち、第1停止位置に用紙が停止し
ている時で、その先に用紙が無いとき。第1,2停止位
置に用紙が停止している時で、その先に用紙が無いと
き。第1停止位置の用紙が停止中でなくて、第2停止位
置に用紙が停止している時。第2停止位置に用紙が停止
中でなくて、第3停止位置に用紙が停止している時。第
3停止位置に用紙が停止中でなくて、第4停止位置に用
紙が停止している時。第4停止位置に用紙が停止中でな
くて、スタッカが振分け動作中のとき。
【0027】上記の一部をさらに具体的に説明すると、
上記第1制御部SCPU1 は、主制御部MCPUからの
始動指令に基いて検知器s1 ,s2 の検知信号からホッ
パ内の用紙の有無を判定し、用紙ありの場合は、第1の
モータM1 を起動させると同時に、ソレノイドSOL0
,SOL1 を励磁させて回転するローラr0 ,r1 を
案内面に接近させ、ホッパの最前の用紙を一枚繰り出さ
せる。検知器s3 が用紙の前縁を検知すると、その検知
信号に基いて制御部SCPU1 は第2のモータM4 を起
動させて、搬送ベルトb2 を所定方向に回転させ、繰り
出される用紙を定速で搬送路内を搬送させる。そして、
検知器s4 が用紙の前縁を検知すると、その検知信号に
基いてソレノイドSOL0 ,SOL1 を消磁して、ロー
ラr0 ,r1 ,r2 を搬送面から離間させる。また、こ
れと同時に読取り部RDからの読取り信号の入力を開始
して、その読取り内容を主制御部MCPUに転送させ
る。
【0028】検知器s6 が読取り部を通過した用紙の前
縁を検知するときまでには、MCPUによる読取り情報
良否判定結果が得られており、その判定結果がSCPU
1 に送られる。
【0029】また、検知器s6 がOFFしたとき、すな
わち、用紙の前縁を検知したとき、前に送られた用紙が
s7 により検知されていることがSCPU2 よりMCP
Uに与えられて、MCPUがSCPU1 に待機指令信号
を与えているときは、SCPU1 はモータM2 を停止さ
せ、用紙の前縁が検知器s6 をOFFさせた位置でその
用紙を停止させる。すなわち、検知器s6 の上流側が用
紙の第1停止位置ST1 となる。
【0030】検知器s6 がOFFした時点に検知器s7
が用紙を検知していないとき、すなわち、SCPU1 が
MCPUより待機指令信号を受けていないときは、第1
搬送部C2 は搬送を続け、第2搬送部C3 に向けて用紙
を送る。そして、検知器s6 がOFFからONになった
とき、すなわち、用紙の後縁を検知したとき、モータM
2 は停止され、SOL0 ,SOL1 は再励磁されて、次
の用紙の繰出しが行われる。
【0031】SCPU1 は、検知器s6 のOFF、すな
わち、用紙の第1停止位置ST1 へ到来をMCPUに報
告する。MCPUはこれに基いてSCPU2 にモータM
3 を始動させて用紙を視認部EXに搬送する。
【0032】先の用紙の読取り情報の良否判定結果が良
好の場合は、SCPU2 が第2搬送部C3 に駆動指令を
与えて用紙をそのまま搬送させる。しかし、先の用紙の
読取り情報の良否判定結果が不良の場合は、MCPUは
SCPU2 に停止指令を与えるため、SCPU2 が検知
器s7 から用紙の前縁を検知した信号を受けたときに、
モータM3 を停止して、用紙を第2停止位置ST2 に停
止する。用紙が視認部EXで停止された場合は、係員が
リスタートボタンを押すまでは、制御部SCPU2 から
第2搬送部に対する起動指令が与えられない。従って、
この用紙は、視認部P2 の第2停止位置に対応する確認
窓において印字面の点検が可能である。
【0033】また、第3搬送部C4 において用紙がジャ
ムした場合にも、SCPU2 が各検知器s8 〜s11から
の検知信号の時間監視に基づいてジャム発生と判断し、
待機指令信号に基いて第2搬送部C3 を停止させ、用紙
を第2停止位置ST2 に停止させる。
【0034】リスタートボタンが押下された場合は、主
制御部MCPUがその時点に検知器s9 ,s13の出力状
態を見て、第1,2待機領域WA1 ,WA2 に停止中の
用紙が無いか否かを調べ、両待機領域に用紙がある場合
は、第2搬送部C3 の起動をさせない。第2待機領域W
A2 には用紙があるが、第1待機領域WA1 には無い場
合は、第2搬送部C3 を起動させて、停止されていた用
紙を印字部に向けて搬送させ、検知器s9 が用紙の先端
を検知したときにモータM4 を停止させて、その用紙を
第1待機領域WA1 に停止させる。しかし、第1,2待
機領域WA1 ,WA2 に停止中の用紙が無い場合は、M
CPUは制御部SCPU2 に、第2搬送部C3 と第3搬
送部C4 を起動させて、視認部EXに停止されていた用
紙を印字部(H)に向けて搬送させる。
【0035】SCPU2 はまた、検知器s8 が視認部E
Xから搬送されてきた用紙の先端を検知し、かつ、第4
停止位置ST4 (第2待機領域)に用紙がないとき、す
なわち、第3制御部SCPU3 の検知器s13が用紙を検
知しておらず、従って、MCPUがSCPU2 に待機指
令信号を出力していないときは、第3搬送部C4 のモー
タM4 による搬送を継続し、検知器s8 により検知され
た用紙を印字ヘッドHに対して上流側待機位置WA1 を
通過させて定速で搬送させる。
【0036】第2制御部SCPU2 はまた、検知器s11
がONしたときから所定のタイミングを取って印字部P
Rに印字を開始させ、印字ヘッドHにより用紙の所定位
置に印字させる。用紙に対する処理は、印字に限らず、
エンコード又はバーコード印刷などの記録をさせるもの
であっても良い。
【0037】第4搬送部C5 に接続されている制御部S
CPU3 は、検知器s12がOFFからONになったと
き、すなわち、用紙の後縁を検知したとき、その時点に
検知器s8 が後続の用紙を検知していない場合は、第3
搬送部C4 のモータM4 を停止させる。また、検知器s
12が用紙を検知したときは、SCPU2 は、第1待機領
域WA1 に次の用紙に対して印字指令と搬送指令を出力
して良いか否かをMCPUに要求する。MCPUは、そ
の時点において、スタッカの振分け部が振分け動作中否
かを、そのスタッカに設けた検知器s14からの出力に基
づいて判断し、振分け動作中でないときは、SCPU2
に検知器s8 により検知された用紙に対する印字指令を
出力させ、かつ、第3搬送部C4 の搬送を継続させる。
これと同時に、MCPUは、SCPU2 及びSCPU4
から受ける検知器s8 〜s11,s12,s13からの出力状
態に基づいて各検知信号受信間の時間計測により印字領
域及び下流側待機領域における用紙のジャム監視を行
う。
【0038】そして、ジャム発生を検出した場合は、当
該搬送部のモータを停止させて、後続の用紙に対する印
字を中止させる。
【0039】これに対して、スタッカの振分け部が振分
け動作中であるときは、MCPUはSCPU2 に検知器
s9 が用紙の先端を検知したときに第3搬送部のモータ
M4 を停止させ、その用紙を第3停止位置ST3 に停止
させて、スタッカの振分け動作が終了するまで、第1待
機領域WA1に待機させる。
【0040】制御部SCPU3 は第3搬送部C4 により
送られてくる用紙の前縁が検知器s12により検知したと
きモータM5 を始動させ、第3搬送部C4 により送られ
てくる用紙を第4搬送部C5 により第2待機領域に搬送
する。そして、その用紙を一時プールする必要がある場
合、すなわち、後段のスタッカがこれに収容されている
用紙をスタッカから下方の収納箱に落下中である場合な
どに、MCPUはSCPU3 に情報を与えてモータM5
を停止して、第4搬送部C5 をスタッカの振分け動作が
終了するまで一時停止させ、用紙を第4停止位置ST4
に待機させる。
【0041】上記のように本発明では、より高速の印字
周期を実現するため、印字完了直後に、スタッカの振分
け部が振分け動作中か否かの判断をし、非動作中である
場合は印字ヘッドの上流側待機領域に到来した後続の用
紙に対して搬送指令と印字指令を与えるようにしたの
で、後続用紙に対する印字指令及び搬送指令の是非の判
断タイミングを、印字ヘッドを通過した用紙が搬送路末
端に到着する直前に設定する場合に比し、印字周期を格
段に短縮することができる。
【0042】用紙には、長さについて複数種類の規格が
ある。現実的には、印字を終了した用紙の後縁が印字ヘ
ッド直後に設けた検知器を通過して10mm隔てた時点
で判断するようにしている。このため、検知器の出力に
基づいて直ちに検知器s14の出力状態を調べることはで
きないので、MCPU は、検知器s21がONした時点
からモータM4 のステップ数を計数し、短用紙について
は、例えば957ステップの時に、また、長用紙につい
ては例えば1124ステップの時に、それぞれs14の出
力状態を調べるためのコマンドをSCPU4 に与えるよ
うにしている。
【0043】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、用紙が
印字ヘッド通過直後に下流側待機領域に待機させずにス
タッカに搬送し続けて良いか否かを判断し、搬送を続け
て良い場合は、スタッカへの搬送を継続すると同時にジ
ャム監視を行い、かつ、上流側待機領域に到来した後続
の用紙に対して搬送指令と印字指令を与えるようにした
ので、同時に複数枚の用紙を搬送して少なくとも読取処
理と印字処理を行い、搬送路末端のスタッカにおいて読
取結果に応じて良好用紙と不良用紙とに振分けて収納す
る用紙処理装置において、印字周期を格段に短縮して、
紙葉類の処理能率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の基本構成を示すブロック図で
ある。
【図2】繰出し部、第1搬送部及び読取部の詳細な構成
を示す模式図である。
【図3】第2搬送部、視認部、第3搬送部及び印字部と
その上流側待機領域の詳細な構成を示す模式図である。
【図4】第4搬送部及び印字部の下流側待機領域を示す
模式図である。
【符号の説明】
1 ホッパ 2 搬送路 3 スタッカ C1 繰出し部 C2 第1搬送部 RD 読取部 C2 第2搬送部 EX 目視部 C3 第3搬送部 WA1 上流側待機領域 PR 印字部 C5 第4搬送部 WA2 下流側待機領域 SCPU1 〜SCPU4 制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06K 15/16 G06K 15/16

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホッパから紙葉類を一枚ずつ搬送路に繰
    出し、搬送中の紙葉類に対して少なくとも読取処理と印
    字処理を行い、処理を終了した紙葉類を搬送路末端に設
    けたスタッカに収容し、かつ、読取結果に応じて良好紙
    葉類と不良紙葉類に振分けるようにした紙葉類処理装置
    において、 固定の印字ヘッドの上流側に第1待機領域(WA1 )、
    下流側に第2待機領域(WA2 )をそれぞれ設け、 前記第1待機領域から印字領域までの区間に対応する第
    1搬送部(C4 )と、第2待機領域に対応する第2搬送
    部(C5 )とを設け、 前記第1待機領域、前記印字ヘッドの直後、前記第2待
    機領域の末端にそれぞれ紙葉類を検知する第1検知器
    (s9 )、第2検知器(s12)及び第3検知器(s13)
    を設け、さらに、前記スタッカの振分け部の動作中を検
    出する第4検知器を設け、 各搬送部、印字部及び振分け部に対して搬送制御、印字
    制御、及び振分け制御を行う制御部を備え、 制御部は、(イ)第1検知器がONしたとき、第3検
    知器がOFFであれば、第1及び第2搬送部をともに駆
    動させ、かつ第1待機領域の紙葉類に対して印字指令を
    出力させ、第3検知器がONであれば、第1搬送部を
    停止させ、(ロ)第2検知器がOFFからONしたと
    き、第4検知器がONであれば、第3検知器がONに
    なったときに第2搬送部を停止させ、第4検知器がO
    FFであれば、第2搬送部を継続させ、かつ、第1検
    知器がONしたとき第1搬送部を起動させ、又はその駆
    動を継続させて、当該紙葉類に対する印字指令を出力さ
    せるものであり、 第2検知器がOFFからONしたときの判断タイミング
    は、紙葉類の後端部が前記印字ヘッドを通過した直後で
    あることを特徴とする紙葉類処理装置。
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