JP3387629B2 - ポリエステルアミド組成物 - Google Patents

ポリエステルアミド組成物

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JP3387629B2
JP3387629B2 JP12881794A JP12881794A JP3387629B2 JP 3387629 B2 JP3387629 B2 JP 3387629B2 JP 12881794 A JP12881794 A JP 12881794A JP 12881794 A JP12881794 A JP 12881794A JP 3387629 B2 JP3387629 B2 JP 3387629B2
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一雄 山形
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は室温、高温での力学特
性、耐薬品性、柔軟性及び圧縮永久歪に優れたポリエス
テルアミド組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車分野、工業分野において、
耐油性、耐薬品性、可とう性の優れた素材が望まれてい
る。特に耐油性、耐ガソリン性の優れたホース、チュー
ブ用素材に対する要望が強い。現在、このような用途に
は、アクリルゴム、ニトリルゴム等の加硫ゴム、可塑化
ナイロン等が使用されている。しかし、加硫ゴムは、加
硫工程が必要であり、生産効率が低く、リサイクルが不
可能であるという欠点を有している。
【0003】ナイロンに柔軟性を付与した可塑化ナイロ
ンの改良に関しては、種々の提案がなされている。特開
昭60−173047号公報にはポリアミド樹脂に酸変
性オレフィン共重合体及び可塑剤を配合した樹脂組成物
が開示されている。しかしながらこの技術では、酸変性
オレフィンの配合により可塑剤のオイル中での抽出の抑
制には効果があるが、ショアーD硬度50以下のエラス
トマーと同程度の柔軟な素材を得ることはできない。ま
た、可塑化ナイロンはガラス転移温度が高いため、低温
衝撃性、伸び等の低温特性に劣る等の本質的な問題があ
った。
【0004】上記問題を克服するため、柔軟なナイロン
素材としてポリエーテルアミドエラストマーが提案され
た。特開昭61−247732号公報には、分子量80
0〜5000のポリエーテルセグメントの存在下にカプ
ロラクタムの重合を行い、ポリエーテルアミドエラスト
マーを得る技術が開示されている。
【0005】しかしながら、このようにして得られるポ
リエーテルアミドエラストマーは、ポリエーテルセグメ
ントがかなりの割合で導入されているため、ナイロンが
本来有する耐薬品性が低下し、耐薬品性を特徴とする用
途には使用できない。また、耐熱劣化性が低く、150
℃での連続使用に耐えることはできない。
【0006】このような両者の欠点を補う素材としてポ
リエステルアミドエラストマーがある。ポリエステルを
ソフトセグメント、ポリアミドをハードセグメントとす
る弾性体はであり、耐薬品性に優れ、可塑化ナイロンよ
りも柔軟なエラストマーを得ることができる。
【0007】特開昭60−215301号公報には、ポ
リカプロラクトンをソフトセグメントとし、11ナイロ
ン又は12ナイロンをハードセグメントとして、耐久
性、低温での柔軟性に優れたポリエステルアミドエラス
トマーを得る技術が開示されている。特公昭46−22
68号公報にはネオペンチルセバケートをソフトセグメ
ント、各種ナイロンをハードセグメントとする共重合体
が弾性に優れたエラストマーであることが開示されてい
る。
【0008】しかし上記ポリエステルアミドエラストマ
ーは、高温での圧縮永久歪等のクリープ特性が加硫ゴム
よりも劣っている。
【0009】
【発明が解決しょうとする課題】本発明は、上記に鑑
み、力学特性、耐薬品性、柔軟性及び圧縮永久歪に優れ
たポリエステルアミド組成物を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、ポリエ
ステルアミド組成物を、ポリエステルアミド樹脂25〜
80重量部及びエチレンプロピレン共重合体ゴム75〜
20重量部よりなるポリエステルアミド組成物であっ
て、前記ポリエステルアミド樹脂中に前記エチレンプロ
ピレン共重合体ゴムが分散粒径50μm以下で分散した
構造を有し、トルエン溶剤抽出後に20重量%以上のゲ
ル成分を含むものとするところに存する。
【0011】本発明で使用されるポリエステルアミド樹
脂は、ポリエステル成分とポリエステルアミド成分とよ
りなる。上記ポリエステル成分は、下記一般式(1)で
表されるジカルボン酸又はそのエステル形成誘導体と、
下記一般式(2)で表される脂肪族ジオール成分又は脂
環式ジオールとを、重縮合して得られるものが好まし
い。
【0012】HOOC−R1 −COOH (1) HO−R2 −OH (2) 式中、R1 は、炭素数1〜8のアルキレン基を表すか、
二つのカルボニル基が直接結合していることを表す。R
2 は、炭素数2〜6のアルキレン基を表す。
【0013】上記ジカルボン酸としては、例えば、シュ
ウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタミン酸、アジピン
酸、ピメリン酸、スベリン酸、マゼライン酸、セバシン
酸等が挙げられるが、生成するポリエステルアミドから
得られる成形体の物性を損なわない範囲でその他各種ジ
カルボン酸を用いることができる。
【0014】上記ジオールとしては、例えば、エチレン
グリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリ
コール、1,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジ
オール、1,6−ヘキサンジオール、1,7−ヘプタン
ジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナン
ジオール、1,10−デカンジオール等が挙げられる
が、好ましくはエチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ブチレングリコール、ネオペンチルグリコール等
が挙げられる。これらのジオールには、シクロペンタン
−1,2−ジオール、シクロヘキサン−1,2−ジオー
ル、シクロヘキサン−1,2−ジオール、シクロヘキサ
ン−1,3−ジオール、シクロヘキサン−1,4−ジオ
ール、シクロヘキサン−1,4−ジメタノール等を共重
合することができる。
【0015】本発明で使用されるポリエステルアミド樹
脂とは、ポリマー主鎖にエステル結合及びアミド結合を
有するものであって、加熱溶融できるものであり、30
℃、オルトクロルフェノール中の極限粘度が0.5dL
/g以上のものが好ましい。
【0016】上記ポリエステルアミド樹脂は、任意の方
法で合成することができる。例えば、特開昭46−22
68号公報に開示されているように、ポリアミド(又は
ポリアミド形成成分)、ポリエステル(又はポリエステ
ル形成成分)に触媒を加え、加熱溶融下、重縮合反応を
行う。
【0017】特に、耐熱性、機械的強度に優れた高ブロ
ック性のポリエステルアミド樹脂を得る場合には、以下
の方法を用いることが好ましい。即ち、ジカルボン酸と
ジオールとからなるポリエステル成分100重量部に対
し、還元粘度が1.8〜7.0(1g/dL98%硫酸
溶液、20℃)であるポリアミドを3〜250重量部の
割合で溶解した後、ポリエステル成分のエステル化反応
を150℃〜230℃にて行い、得られた透明均質溶液
を、減圧下、200〜260℃にて、重合させる。
【0018】この場合、ポリアミドをポリエステル成分
に溶解させて、透明均質溶液状態にすることが必要であ
る。不均一な状態では、反応が効率よく進行しない。溶
解温度は150〜230℃である。150℃より低温の
場合には、溶解が困難であり、230℃より高温の場合
には、分解反応が懸念され好ましくない。
【0019】得られた透明均質溶液の重縮合は、減圧
下、好ましくは1mmHg以下で、200〜260℃に
て行う。200℃より低温の場合には、反応速度が小さ
く、また重合粘度が高くなるため、効率的な重合が困難
となる。260℃より高温の場合には、分散反応、着色
が起こるので好ましくない。
【0020】上記ポリエステル成分には、得られるポリ
エステルアミド樹脂の分子量の増大、増粘及び重合時間
の短縮を目的として、ポリオール、ポリカルボン酸、オ
キシ酸等の分岐剤を添加してもよい。
【0021】上記ポリオールとしては、グリセリン、ト
リメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、1,
2,6−ヘキサントリオール、ソルビトール、1,4,
4−テトラキスヒドロキシメチルシクロヘキサン、トリ
ス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、ジペン
タエリスリトール等が挙げられる。
【0022】上記ポリカルボン酸としては、例えば、ヘ
ミメリット酸、トリメリット酸、トリメシン酸、ピロメ
リット酸、1,1,2,2−エタンテトラカルボン酸等
が挙げられる。上記オキシ酸としては、例えば、クエン
酸、酒石酸、3−ヒドロキシグルタル酸、トリヒドロキ
シグルタル酸、4−β−ヒドロキシエチルフタル酸等が
挙げられる。
【0023】これらの多官能性モノマーは、ジカルボン
酸100モルに対し、0.1〜2.5等量用いることが
好ましい。0.1等量未満であると得られるポリエステ
ルアミドの分子量が上がらず、機械的強度に優れたエラ
ストマーを得ることができない。また、2.5等量を超
えるとゲル化が起こるので好ましくない。
【0024】上記重合法において、ジカルボン酸成分及
びジオール成分の仕込時のモル比は、1/.2〜1/3
が好ましい。ジカルボン酸成分1モルに対して、ジオー
ル成分が1.2モルより少ない場合には、エステル化反
応が効率よく進行せず、3モルより多い場合には、過剰
のジオール成分を用いることからコスト面で不利であ
り、過剰なジオール成分によりポリアミドの切断反応が
起こりやすくなるため、ブロック性の低下が起こる。ブ
ロック性の低下は耐熱性の低下につながり好ましくな
い。
【0025】上記重合法におけるポリアミドとは、ポリ
マー主鎖にアミド結合を有するものであって、加熱熔融
できるものであり、還元粘度が1.8〜7.0(1g/
dL98%硫酸溶液、20℃)であるものが好ましい。
還元粘度が1.8未満であると得られた樹脂の高温での
機械的強度が不足し、7.0を超えるとナイロンのポリ
エステル構成成分に対する溶解性が低下するため合成が
困難となる。
【0026】このようなものとして、例えば、4−ナイ
ロン、6−ナイロン、6,6−ナイロン、11−ナイロ
ン、12−ナイロン、6,10−ナイロン、6,12−
ナイロン等の脂肪族ナイロン、イソフタル酸、テレフタ
ル酸等のカルボン酸と、メタキシリレンジアミン、2,
2−ビス(パラアミノシクロヘキシル)プロパン、4,
4′−ジアミノジシクロヘキシルメタン、2,2,4−
トリメチルヘキサメチレンジアミン、2,4,4−トリ
メチルヘキサメチレンジアミン等の芳香族、脂環族、側
鎖置換脂肪族アミンとからなるポリアミド等が挙げられ
る。
【0027】上記重合におけるポリアミドの仕込割合
は、ポリエステル成分100重量部に対して3〜250
重量部であることが好ましい。上記仕込割合が3重量部
未満の場合には、生成するポリエステルアミドの耐熱性
が不足し、250重量部を超える場合には、良好なゴム
弾性を有するポリエステルアミドを得ることができな
い。
【0028】上記ポリエステル成分として、ポリラクト
ンを用いることもできる。上記ポリラクトンとして好ま
しいのはε−カプロラクトンである。上記ポリラクトン
をポリエステル成分とするポリエステルアミドは以下の
方法により合成される。 (1)ポリアミドとポリラクトンジオールの重縮合反
応。この場合、ジカルボン酸を使用し、ポリアミドの末
端をカルボキシル化することが好ましい。 (2)ポリアミド成分存在下での、ラクトンモノマーの
開環、重縮合反応。 (3)ポリアミド成分、ラクトンモノマー及びジカルボ
ン酸の開環、重縮合反応。
【0029】上記重縮合の際には、一般に、ポリエステ
ルを製造する際に使用されている触媒が使用されてよ
い。上記触媒としては、リチウム、ナトリウム、カリウ
ム、セシウム、マグネシウム、カルシウム、バリウム、
ストロンチウム、亜鉛、アルミニウム、チタン、コバル
ト、ゲルマニウム、タングステン、錫、鉛、アンチモ
ン、ヒ素、セリウム、ホウ素、カドミウム、マンガン、
ジルコニウム等の金属;その有機金属化合物;有機酸
塩、金属アルコキシド、金属酸化物等が挙げられる。こ
れらの触媒は二種類以上併用してもよい。
【0030】特に好ましい触媒は、酢酸カルシウム、ジ
アシル第一錫、テトラアシル第二錫、ジブチル錫オキサ
イド、ジブチル錫ジラウレート、ジメチル錫マレート、
錫ジオクタノエート、錫テトラアセテート、トリイソブ
チルアルミニウム、テトラブトキシチタン、二酸化ゲル
マニウム、トリイソブチルアルミニウム、テトラブトキ
シチタン、二酸化ゲルマニウム、タングステン酸、三酸
化アンチモン等である。
【0031】また、上記重縮合反応及び鎖延長反応の際
には、以下の安定剤が使用されてよい。1,3,5−ト
リメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、3,9−ビス
〔2−〔3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−
メチルフェニル)−ブロピオニロキシ〕−1,1−ジメ
チルエチル〕−2,4,8,10−テトラオキサスピロ
[5,5]ウンデカン等のヒンダードフェノール系酸化
防止剤;トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホ
スファイト、トリラウリルホスファイト、2−t−ブチ
ル−α−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
−p−クメニルビス(p−ノニルフェニル)ホスファイ
ト、ジミリスチル−3,3′−チオジプロピオネート、
ジステアリル−3,3′−チオジプロピオネート、ペン
タエリスチリルテトラキス(3−ラウリルチオプロピネ
ート)、ジトリデシル−3,3′−チオジプロピオネー
ト等の熱安定剤等が挙げられる。
【0032】本発明で使用されるエチレンプロピレン共
重合体ゴムは、エチレンとプロピレンとの共重合体であ
る。好ましくは、二重結合を有する第三成分を共重合し
たエチレンプロピレンジエン共重合体ゴムである。上記
第三成分としては、例えば、エチリデンノルボルネン、
ジシクロペンタジエン、1,4−ヘキサジエン等が挙げ
られる。上記エチレンプロピレン共重合体ゴム中のプロ
ピレンの含有量は、20〜60重量%が好ましい。ま
た、ムーニー粘度は、ML1+4 (100℃)が20〜1
10のものが好ましい。
【0033】エポキシ基を含有するエチレンプロピレン
共重合体ゴムは、グリシジルメタクリレート、グリシジ
ルアクリレート等のグリシジル基含有ビニルモノマー
を、フリーラジカルの存在下にエチレンプロピレン共重
合体にグラフトさせることにより容易に得ることができ
る。この場合のラジカル発生剤としては、例えば、過酸
化物等のラジカル開始剤を用いることができる。上記グ
リシジル基含有ビニルモノマーは、エチレンプロピレン
共重合体100重量部に対して1〜20重量部反応させ
ることが好ましく、ラジカル発生剤はグリシジル基含有
ビニルモノマーの1/10程度の重量を用いるのが好ま
しく、この反応温度は100〜250℃が好ましい。
【0034】本発明のポリエステルアミド組成物を得る
ためには、バンバリーミキサー、ブラベンダーミキサ
ー、一軸又は二軸の押出機等を使用し、上記ポリエステ
ルアミド樹脂及び上記エチレンプロピレン共重合体ゴム
を溶融混練する。上記エチレンプロピレン共重合体ゴム
が上記ポリエステルアミド樹脂に分散した後、エチレン
プロピレン共重合体ゴムを架橋させるか、又は、架橋微
粒子エチレンプロピレン共重合体ゴムをポリエステルア
ミド樹脂と溶融混練しても良い。溶融混練温度は通常1
00〜300℃の温度範囲である。
【0035】上記エチレンプロピレン共重合体ゴムの架
橋方法としては、通常エチレンプロピレン共重合体ゴム
に適用される方法であれば特に制限はない。エチレンプ
ロピレン共重合体ゴムの架橋方法については、架橋剤ハ
ンドブック(山下晋三、金子東助編(大成社))に例示
されている。
【0036】(1)硫黄加硫 硫黄又は有機多硫化物等の硫黄供与体を用い、ゴムを架
橋する。上記硫黄としては、粉末硫黄、沈降硫黄、コロ
イド硫黄、不溶性硫黄等が挙げられる。通常、硫黄加硫
は、加硫速度を増大させるために、加硫促進剤を用い
る。上記加硫促進剤としては、メルカプトベンゾチアゾ
ール(MBT)、ジベンゾチアジルジスルフィド(MB
TS)、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスル
フェンアミド(CBS)、テトラメチルチウラムジスル
フィド(TMTD)等が挙げられる。その他、酸化マグ
ネシウム、酸化亜鉛、ステアリン酸等を併用すると架橋
効率が向上する。硫黄の添加部数は、樹脂/ゴムブレン
ド物100重量部に対して0.5〜5重量部、加硫促進
剤の添加部数は、樹脂/ゴムブレンド物100重量部に
対して0.5〜6重量部が好ましい。また金属酸化物の
添加部数は、樹脂/ゴムブレンド物100重量部に対し
て0.5〜7重量部、ステアリン酸の添加部数は、樹脂
/ゴムブレンド物100重量部に対して0.5〜6重量
部が好ましい。架橋温度は、150〜250℃、架橋時
間は、1〜20分が好ましい。
【0037】(2)過酸化物架橋 好ましい過酸化物としては、例えば、ジクミルパーオキ
サイド、2,5−ジメチル−2,5−ジブチル−パーオ
キシヘキシン−3、ジ−t−ブチルペルオキシド、2,
5−ジメチル−2,5−ジ−t−ブチルペルオキシヘキ
サン、1,3−ビス(t−ブチルペルオキシイソプロピ
ル)ベンゼン等のジアルキルペルオキシド、2,2−ジ
−t−ブチルパーオキシブタン等のパーオキシケター
ル、ジベンゾイルパーオキサイド、ビス(o−クロロベ
ンゾイル)パーオキサイド等のジアシルパーオキサイ
ド、t−ブチルパーオキシベンゾエート等のアルキルパ
ーエステル等が挙げられる。添加部数は樹脂/ゴムブレ
ンド物100重量部に対し、0.1〜6重量部が好まし
い。架橋温度は150〜250℃、架橋時間は1〜20
分が好ましい。
【0038】また、架橋効率を向上させるために、架橋
助剤を用いることができる。このようなものとしては、
例えば、トリアリルシアヌレート等のアリル化合物、ト
リメチロールプロパントリメタクリレート、エチレング
リコールジメタクリレート等のメタクリル化合物、ジビ
ニルベンゼン等のビニル化合物、N,N−m−フェニレ
ンジマレイミド等のマレイミド化合物等が挙げられる。
上記架橋助剤の添加部数は、樹脂/ゴムブレンド物10
0重量部に対し、0.1〜10重量部が好ましい。
【0039】(3)フェノール樹脂加硫 フェノール又はアルキルフェノールとホルムアルデヒド
を塩基性触媒の存在下で反応させて得られた多メチロー
ル型アルキルフェノール樹脂又はそのメチロール基の一
部又は全部を塩素、臭素等のハロゲン原子で置換した樹
脂を150〜250℃の温度範囲で樹脂/ゴムブレンド
物に添加し、架橋を行う。フェノール系樹脂加硫剤とし
ては、例えば、タッキロール201(アルキルフェノー
ルホルムアルデヒド樹脂、住友化学工業社製)等が挙げ
られる。添加重量部数は樹脂/ゴムブレンド物100重
量部に対し、1〜20重量部が好ましい。また、触媒と
して塩化錫のようなルイス酸を併用することもできる。
架橋時間は1〜20分が好ましく、γ線、電子線を用い
た放射線架橋を行うこともできる。上記架橋法は併用す
ることも可能である。
【0040】本発明のポリエステルアミド組成物を構成
するにあたって、上記ポリエステルアミド樹脂25〜8
0重量部に対して、上記ゴム成分は75〜20重量部で
ある。ポリエステルアミド樹脂が25重量部より少ない
と成形性が低下し、80重量部より多いと圧縮永久歪の
改善効果が小さいので、上記範囲内に限られる。
【0041】本発明のポリエステルアミド組成物は、1
50℃で、24時間、溶剤で抽出した場合、20重量%
以上のゲル成分を含む。20重量%未満では、圧縮永久
歪の改善が充分でないので、上記範囲内に限られる。ゲ
ル成分は基本的にゴム成分のゲル分であるが、ポリエス
テルアミド樹脂成分が含まれる場合、例えば、ゴム成分
とポリエステルアミドとのブロックポリマーが生成する
ような場合、ポリエステルアミド樹脂間で架橋反応が起
こる場合は、全ゲル成分とゴム成分との比からゲル分率
を算出する。ゴム成分のゲル分率は、流動性を損なわな
い範囲で50%以上が好ましい。
【0042】本発明のポリエステルアミド組成物におい
ては、ゴム成分はポリエステルアミド樹脂中に分散した
構造をとることが必要である。ゴム成分が連続相となる
と成形性が低下するので、上記に限定される。上記ゴム
成分及び上記ポリエステルアミド樹脂成分の二成分の溶
融粘度がゴム成分/樹脂成分<1のときは、通常に混練
することによりゴム成分が島相を形成する。3>ゴム成
分/樹脂成分≧1のときは、ゴム成分の粘度を樹脂成分
に対して高くすることが必要である。ゴム成分と樹脂成
分を混練し、その後、架橋反応を行う場合、架橋反応に
よりゴム粘度が増大し、その結果、ゴム相が島相を形成
することが可能となる。分散ゴム粒子の分散粒径は、粒
子換算して、50μm以下であることが必要である。5
0μmより大きいと引張破断伸び、強度が不足するの
で、上記に限定される。好ましくは20μm以下であ
る。
【0043】本発明のポリエステルアミド組成物には、
通常ゴムに使用される添加物を配合しても良い。上記添
加剤としては、例えば、老化防止剤、可塑剤、カーボン
ブラック、炭酸カルシウム等の充填剤、難燃剤、着色
剤、顔料等が挙げられる。
【0044】本発明のポリエステルアミド組成物は、プ
レス成形、押出成形、射出成形、ブロー成形等の成形法
により、自動車部品、電気・電子部品、工業部品、スポ
ーツ部品、メディカル用品等に好適に用いられる。自動
車部品としては、例えば、等速ジョイントブーツ、ラッ
クアンドオピニョンブーツ等のブーツ類;ボールジョイ
ントシール、安全ベルト部品、バンバーフェイシア、エ
ンブレム、モール等が挙げられる。電気・電子部品とし
ては、例えば、電線被覆材、ギア材、ラバースイッチ、
メンブレンスイッチ、タクトスイッチ、O−リング等が
挙げられる。工業部品としては、例えば、油圧ホース、
コイルチューブ、シール材、パッキン、Vベルト、ロー
ル、防振・制振材料、ショックアブソーバー、カップリ
ング、ダイヤフラム等が挙げられる。メディカル用品と
しては、例えば、メディカルチューブ、輸液バック、カ
テーテル等が挙げられる。その他、弾性繊維、弾性シー
ト、複合シート、ホットメルト接着剤、他の樹脂とのア
ロイ用素材等として好適に用いることができる。
【0045】本発明2では、上記本発明1におけるエチ
レンプロピレン共重合体ゴムの代わりにアクリルゴムを
使用する。本発明2で使用されるアクリルゴムとは、ア
クリル酸エチル、アクリル酸ブチルを主成分とするアク
リル酸エステルの共重合体であり、架橋重量部位とし
て、酸基、エポキシ基、ハロゲン基、ジエン基等の官能
基を含んでいる。これら官能基は、アクリル酸、グリシ
ジルメタクリレート、クロルエチルビニルエーテル、ブ
タジエン等の共重合により導入される。好ましいアクリ
ルゴムとしては、例えば、塩素系アクリルゴム、エポキ
シ系アクリルゴム等が挙げられる。これらアクリルゴム
のムーニー粘度はML1+4 (100℃)が20〜110
のものが好ましい。
【0046】上記アクリルゴムの架橋方法としては、通
常エチレンプロピレン共重合体ゴムに適応される方法で
あれば特に制限はない。アクリルゴムの架橋方法につい
ては、架橋剤ハンドブック(山下晋三、金子東助編(大
成社))に例示されている。好ましい架橋剤と樹脂/ゴ
ムブレンド物100重量部に対する添加量を以下に記述
する。
【0047】(1)アンモニウムベンゾエート系:アン
モニウムベンゾエートを0.5〜4.0重量部使用。 (2)カルバミン酸系:ジメチルジオカルバミン酸亜鉛
/ジメチルジオカルバミン酸鉄を併用。好ましい添加量
は、0.5〜3.0/0.25〜1.0重量部。 (3)アミン系:ヘキサメチレンジアミンカルバーメー
ト、ヘキサメチレンテトラアミン、N,N′−ジシアナ
ミルインデン−1,6−ヘキサンジアミン等のアミン類
を使用。好ましい添加量は、0.3〜3.0重量部。 (4)アミン/硫黄併用系:上記アミン類と硫黄を併
用。好ましい添加量は、アミン0.5〜1.5重量部、
硫黄0.25〜0.5重量部。 (5)金属石鹸/硫黄系:ステアリン酸ナトリウム/ス
テアリン酸カリウム/硫黄併用。好ましい添加量は、
0.5〜4.5/0.1〜0.9/0.1〜0.5重量
部。
【0048】上記架橋反応の架橋温度は、150〜25
0℃、架橋時間は1〜20分が好ましい。架橋反応の
後、架橋度が不足している場合は、100〜150℃で
二次加硫しても良い。
【0049】本発明3では、上記本発明1におけるエチ
レンプロピレン共重合体ゴムの代わりにニトリルゴムを
使用する。本発明3で使用されるニトリルゴムとは、
1,3−ブタジエンとアクリロニトリルブタジエンを主
成分とするアクリロニトリルブタジエン共重合体であ
り、15〜60重量%のアクリロニトリルを含むものが
好ましく、ムーニー粘度はML1+4 (100℃)が20
〜110のものが好ましい。部分架橋タイプ、アクリレ
ート変性のニトリルゴム及び水添タイプのニトリルゴム
も使用することができる。
【0050】上記ニトリルゴムの架橋の方法は、上記ア
クリルゴムの架橋方法として説明した(1)〜(3)の
方法を適用することができる。
【0051】
【実施例】以下に、実施例を掲げて本発明を更に詳しく
説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもので
はない。なお、各種物性は以下の方法を用いて測定し
た。
【0052】極限粘度〔η〕;ウベローデ粘度管を用
い、o−クロロフェノール溶媒中30℃で測定した。 表面温度;ASTM D2240に準拠し、Dタイプ
デュロメーター及びAタイプデュロメーターにて表面硬
度を測定した。 引張破断強度、引張破断伸び;得られた樹脂を用い
て、インジェクション成形(射出圧1500kgf/c
2 、金属温度70℃、シリンダー温度190〜220
℃)により、3号ダンベルを作成し、JIS K 63
01に準拠し、室温(23℃)にて測定した。
【0053】圧縮永久歪;JIS K 6301に従
い、25%歪、100℃、22時間の圧縮永久歪を求め
た。試験片は、インジェクション成形(射出圧1500
kgf/cm2 、金型温度70℃、シリンダー温度19
0〜220℃)にて作成した。 ゲル分率;得られた組成物をトルエン中又はニトロベ
ンゼン中に150℃24時間浸漬し、未加硫分を抽出す
る。抽出後のサンプルをアセトンで置換した後、減圧下
乾燥した。乾燥後重量を、組成物中のゴム成分量で割
り、百分率に換算した。 粒径測定;得られたサンプルの断面を1%酸化ルテニ
ウム水溶液で染色し、走査型電子顕微鏡で観察したし。
20個以上のゴム粒子を観察し、その粒径分布を観察し
た。
【0054】参考例1 ポリエステルアミド樹脂(I)
の合成 アジピン酸73重量部、ブチレングリコール108重量
部、6−ナイロン(T850、98%硫酸中、20℃で
の還元粘度3.5、東洋紡績社製)269重量部、触媒
としてテトラブトキシチタン0.25重量部、安定剤と
して1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス
(3,5−ジ−t−ブチル−4ヒドロキシベンジル)ベ
ンゼン0.4重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチル
フェニル)ホスファイト0.4重量部を加え、反応系を
窒素下、200℃に昇温した。10分後にはナイロンが
溶解し、透明な溶液となった。この温度でさらに1時間
保ち、エステル化反応を行った。エステル化反応の進行
は水分量を計測することにより確認した。次いでこの反
応系を20分間で240℃まで昇温し、この状態で10
分、常圧で保持した後、240℃に昇温し、1mmHg
以下に減圧した状態で1時間重縮合反応を行い樹脂を得
た(ポリエステルアミド樹脂(I))。得られたポリエ
ステルアミド樹脂の極限粘度〔η〕はオルトクロルフェ
ノール中、30℃で測定結果〔η〕=1.05であっ
た。ショアーD硬度は58であった。引張り破断伸び
は、810%、破断強度は490kgf/cm2 であっ
た。
【0055】参考例2 ポリエステルアミド樹脂(I
I)の合成 アジピン酸146重量部、ブチレングリコール108重
量部、ネオペンチルグリコール125重量部、6−ナイ
ロン(T850、98%硫酸中、20℃での還元粘度
3.5、東洋紡績社製)150重量部、触媒としてテト
ラブトキシチタン0.25重量部と、安定剤として1,
3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ
−t−ブチル−4ヒドロキシベンジル)ベンゼン0.4
重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホ
スファイト0.4重量部を加え、反応系を窒素下、20
0℃に昇温した。10分後にはナイロンが溶解し、透明
な溶液となった。この温度でさらに1時間保ち、エステ
ル化反応を行った。エステル化反応の進行は水分量を計
測することにより確認した。次いでこの反応系を20分
間で240℃まで昇温して、この状態で10分、常圧で
保持した後、240℃に昇温し、1mmHg以下に減圧
した状態で1時間重縮合反応を行い樹脂を得た(ポリエ
ステルアミド樹脂(II))。得られたポリエステルア
ミド樹脂の極限粘度〔η〕はオルトクロルフェノール
中、30℃で測定結果〔η〕=0.95であった。ショ
アーD硬度は40であった。引張り破断伸びは、110
0%、破断強度は250kgf/cm2 であった。
【0056】参考例3 ポリエステルアミド樹脂(II
I)の合成 アジピン酸146重量部、ブチレングリコール108重
量部、ネオペンチルグリコール125重量部、6−ナイ
ロン(T850、98%硫酸中、20℃での還元粘度
3.5、東洋紡績社製)40重量部、触媒としてテトラ
ブトキシチタン0.25重量部と、安定剤として1,
3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ
−t−ブチル−4ヒドロキシベンジル)ベンゼン0.4
重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホ
スファイト0.4重量部を加え、反応系を窒素下、20
0℃に昇温した。10分後にはナイロンが溶解し、透明
な溶液となった。この温度でさらに1時間保ち、エステ
ル化反応を行った。エステル化反応の進行は水分量を計
測することにより確認した。次いでこの反応系を20分
間で240℃まで昇温して、この状態で10分、常圧で
保持した後、240℃に昇温し、1mmHg以下に減圧
した状態で1時間重縮合反応を行い樹脂を得た(ポリエ
ステルアミド樹脂(III))。得られたポリエステル
アミド樹脂の極限粘度〔η〕はオルトクロルフェノール
中、30℃で測定結果〔η〕=0.95であった。ショ
アーA硬度は75であった。引張り破断伸びは、130
0%、破断強度は230kgf/cm2 であった。
【0057】実施例1 ポリエステルアミド樹脂(I)40重量部、エチレンプ
ロピレン共重合体ゴムとしてEP37C(プロピレン含
量40重量%、第三成分エチリデンノルボルネン、ムー
ニー粘度ML1+4 (100℃)100、日本合成ゴム社
製)60重量部を、ブラベンダープラストグラフ押出機
を用い、90rpm、220℃で5分間混練した。次に
硫黄1.5重量部、酸化亜鉛5重量部、テトラメチルチ
ウラムジスルフィド(TMTD)3重量部を添加し、さ
らに10分間混練し、ゴム成分を架橋した。得られた組
成物の硬度、ゲル分率、圧縮永久歪、ゴム粒子の分散粒
径を測定した。結果を表1に示した。
【0058】実施例2 ポリエステルアミド樹脂(II)40重量部、エチレン
プロピレン共重合体ゴムとしてEP37C(プロピレン
含量40重量%、第三成分エチリデンノルボルネン、ム
ーニー粘度ML1+4 (100℃)100、日本合成ゴム
社製)60重量部を、ブラベンダープラストグラフ押出
機を用い、90rpm、200℃で5分間混練した。次
に硫黄1.5重量部、酸化亜鉛5重量部、TMTD3重
量部を添加し、さらに10分間混練し、ゴム成分を架橋
した。得られた組成物の硬度、ゲル分率、圧縮永久歪、
ゴム粒子の分散粒径を測定した。結果を表1に示した。
【0059】実施例3 ポリエステルアミド樹脂(III)40重量部、エチレ
ンプロピレン共重合体ゴムとしてEP37C(プロピレ
ン含量40重量%、第三成分エチリデンノルボルネン、
ムーニー粘度ML1+4 (100℃)100、日本合成ゴ
ム社製)60重量部を、ブラベンダープラストグラフ押
出機を用い、90rpm、180℃で5分間混練した。
次に硫黄1.5重量部、酸化亜鉛5重量部、TMTD3
重量部を添加し、さらに10分間混練し、ゴム成分を架
橋した。得られた組成物の硬度、ゲル分率、圧縮永久
歪、ゴム粒子の分散粒径を測定した。結果を表1に示し
た。
【0060】実施例4 ポリエステルアミド樹脂(III)30重量部、エチレ
ンプロピレン共重合体ゴムとしてEP37C(プロピレ
ン含量40重量%、第三成分エチリデンノルボルネン、
ムーニー粘度ML1+4 (100℃)100、日本合成ゴ
ム社製)70重量部を、ブラベンダープラストグラフ押
出機を用い、90rpm、180℃で5分間混練した。
次に硫黄1.5重量部、酸化亜鉛5重量部、TMTD3
重量部を添加し、さらに10分間混練し、ゴム成分を架
橋した。得られた組成物の硬度、ゲル分率、圧縮永久
歪、ゴム粒子の分散粒径を測定した。結果を表1に示し
た。
【0061】実施例5 ポリエステルアミド樹脂(III)60重量部、エチレ
ンプロピレン共重合体ゴムとしてEP37C(プロピレ
ン含量40重量%、第三成分エチリデンノルボルネン、
ムーニー粘度ML1+4 (100℃)100、日本合成ゴ
ム社製)40重量部を、ブラベンダープラストグラフ押
出機を用い、90rpm、180℃で5分間混練した。
次に硫黄1.5重量部、酸化亜鉛5重量部、TMTD3
重量部を添加し、さらに10分間混練し、ゴム成分を架
橋した。得られた組成物の硬度、ゲル分率、圧縮永久
歪、ゴム粒子の分散粒径を測定した。結果を表1に示し
た。
【0062】実施例6 ポリエステルアミド樹脂(III)40重量部、エチレ
ンプロピレン共重合体ゴムとしてEP37C(プロピレ
ン含量40重量%、第三成分エチリデンノルボルネン、
ムーニー粘度ML1+4 (100℃)100、日本合成ゴ
ム社製)60重量部を、ブラベンダープラストグラフ押
出機を用い、90rpm、180℃で5分間混練した。
次に1,3−ビス(t−ブチルペルオキシイソプロピ
ル)ベンゼン0.75重量部を添加し、さらに5分間混
練し、ゴム成分を架橋した。得られた組成物の硬度、ゲ
ル分率、圧縮永久歪、ゴム粒子の分散粒径を測定した。
結果を表1に示した。
【0063】実施例7 ポリエステルアミド樹脂(III)40重量部、エチレ
ンプロピレン共重合体ゴムとしてEP37C(プロピレ
ン含量40重量%、第三成分エチリデンノルボルネン、
ムーニー粘度ML1+4 (100℃)100、日本合成ゴ
ム社製)60重量部を、ブラベンダープラストグラフ押
出機を用い、90rpm、180℃で5分間混練した。
次に1,3−ビス(t−ブチルペルオキシイソプロピ
ル)ベンゼン0.75重量部、架橋助剤としてN,N−
m−フェニレンジマレイミド2重量部を添加し、さらに
5分間混練し、ゴム成分を架橋した。得られた組成物の
硬度、ゲル分率、圧縮永久歪、ゴム粒子の分散粒径を測
定した。結果を表1に示した。
【0064】実施例8 ポリエステルアミド樹脂(III)40重量部、エチレ
ンプロピレン共重合体ゴムとしてEP37C(プロピレ
ン含量40重量%、第三成分エチリデンノルボルネン、
ムーニー粘度ML1+4 (100℃)100、日本合成ゴ
ム社製)60重量部を、ブラベンダープラストグラフ押
出機を用い、90rpm、180℃で5分間混練した。
次にフェノール樹脂架橋剤としてタッキロール250
(住友化学工業社製)10重量部を添加し、さらに5分
間混練し、ゴム成分を架橋した。得られた組成物の硬
度、ゲル分率、圧縮永久歪、ゴム粒子の分散粒径を測定
した。結果を表1に示した。
【0065】実施例9 エチレンプロピレン共重合体ゴムとしてEP37C(プ
ロピレン含量40重量%、第三成分エチリデンノルボル
ネン、ムーニー粘度ML1+4 (100℃)100、日本
合成ゴム社製)60重量部、メタクリルグリシジル6重
量部、2,5−ジメチル−2,5−ジ−t−ブチルペル
オキシヘキサン0.6重量部を、ブラベンダープラスト
グラフ押出機を用い、90rpm、180℃で5分間混
練した。ポリエステルアミド樹脂(III)40重量部
を添加し、さらに5分間混練する。次に硫黄1.5重量
部、酸化亜鉛5重量部、TMTD3重量部を添加し、1
0分間混練し、ゴム成分を架橋した。得られた組成物の
硬度、ゲル分率、圧縮永久歪、ゴム粒子の分散粒径を測
定した。結果を表1に示した。
【0066】実施例10 ポリエステルアミド樹脂(I)25重量部、エチレンプ
ロピレン共重合体ゴムとしてEP001DE(プロピレ
ン含量28重量%、第三成分ジシクロペンタジエン、ム
ーニー粘度ML1+4 (100℃)45、日本合成ゴム社
製)100重量部にナフテン系オイル75重量部を添加
した油展ゴム75重量部(ゴム成分43重量部、油分3
2重量部)を、ブラベンダープラストグラフ押出機を用
い、90rpm、220℃で5分間混練した。次に硫黄
1.5重量部、酸化亜鉛5重量部、TMTD3重量部を
添加し、さらに10分間混練し、ゴム成分を架橋した。
得られた組成物の硬度、ゲル分率、圧縮永久歪、ゴム粒
子の分散粒径を測定した。結果を表1に示した。
【0067】実施例11 ポリエステルアミド樹脂(II)25重量部、エチレン
プロピレン共重合体ゴムとしてEP001DE(プロピ
レン含量28重量%、第三成分ジシクロペンタジエン、
ムーニー粘度ML1+4 (100℃)45、日本合成ゴム
社製)100重量部にナフテン系オイル75重量部を添
加した油展ゴム75重量部(ゴム成分43重量部、油分
32重量部)を、ブラベンダープラストグラフ押出機を
用い、90rpm、220℃で5分間混練した。次に硫
黄1.5重量部、酸化亜鉛5重量部、TMTD3重量部
を添加し、さらに10分間混練し、ゴム成分を架橋し
た。得られた組成物の硬度、ゲル分率、圧縮永久歪、ゴ
ム粒子の分散粒径を測定した。結果を表1に示した。
【0068】比較例1 ポリエステルアミド樹脂(I)について圧縮永久歪を測
定した。結果を表1に示した。
【0069】比較例2 ポリエステルアミド樹脂(II)について圧縮永久歪を
測定した。結果を表1に示した。
【0070】比較例3 ポリエステルアミド樹脂(III)について圧縮永久歪
を測定した。結果を表1に示した。
【0071】比較例4 ポリエステルアミド樹脂(III)20重量部、エチレ
ンプロピレン共重合体ゴムとしてEP37C(プロピレ
ン含量40重量%、第三成分エチリデンノルボルネン、
ムーニー粘度ML1+4 (100℃)100、日本合成ゴ
ム社製)80重量部を、ブラベンダープラストグラフ押
出機を用い、90rpm、180℃で5分間混練した。
次に硫黄1.5重量部、酸化亜鉛5重量部、TMTD3
重量部を添加し、さらに10分間混練し、ゴム成分を架
橋した。得られた樹脂は、成形性が悪く、圧縮永久歪測
定用試験片を作成することができなかった。また、電子
顕微鏡観察の結果、ゴム成分と樹脂相の両者とも連続相
を形成していた。
【0072】比較例5 ポリエステルアミド樹脂(III)90重量部、エチレ
ンプロピレン共重合体ゴムとしてEP37C(プロピレ
ン含量40重量%、第三成分エチリデンノルボルネン、
ムーニー粘度ML1+4 (100℃)100、日本合成ゴ
ム社製)10重量部を、ブラベンダープラストグラフ押
出機を用い、90rpm、180℃で5分間混練した。
次に硫黄1.5重量部、酸化亜鉛5重量部、TMTD3
重量部を添加し、さらに10分間混練し、ゴム成分を架
橋した。得られた組成物の硬度、ゲル分率、圧縮永久
歪、ゴム粒子の分散粒径を測定した。結果を表1に示し
た。
【0073】比較例6 ポリエステルアミド樹脂(III)40重量部、エチレ
ンプロピレン共重合体ゴムとしてEP37C(プロピレ
ン含量40重量%、第三成分エチリデンノルボルネン、
ムーニー粘度ML1+4 (100℃)100、日本合成ゴ
ム社製)60重量部を、ブラベンダープラストグラフ押
出機を用い、90rpm、180℃で15分間混練し
た。得られた組成物の硬度、ゲル分率、圧縮永久歪、ゴ
ム粒子の分散粒径を測定した。結果を表1に示した。
【0074】
【表1】
【0075】実施例12 ポリエステルアミド樹脂(I)40重量部、アクリルゴ
ムとしてNIPOLAR51(ムーニー粘度ML
1+4 (100℃)55、比重1.1、日本ゼオン社製)
60重量部を、ブラベンダープラストグラフ押出機を用
い、90rpm、220℃で5分間混練した。次にアン
モニウムベンゾエート2.0重量部を添加し、さらに1
0分間混練し、ゴム成分を架橋した。得られた組成物の
硬度、ゲル分率、圧縮永久歪、ゴム粒子の分散粒径を測
定した。結果を表2に示した。
【0076】実施例13 ポリエステルアミド樹脂(II)40重量部、アクリル
ゴムとしてNIPOLAR51(ムーニー粘度ML1+4
(100℃)55、比重1.1、日本ゼオン社製)60
重量部を、ブラベンダープラストグラフ押出機を用い、
90rpm、200℃で5分間混練した。次にアンモニ
ウムベンゾエート2.0重量部を添加し、さらに10分
間混練し、ゴム成分を架橋した。得られた組成物の硬
度、ゲル分率、圧縮永久歪、ゴム粒子の分散粒径を測定
した。結果を表2に示した。
【0077】実施例14 ポリエステルアミド樹脂(III)40重量部、アクリ
ルゴムとしてNIPOLAR51(ムーニー粘度ML
1+4 (100℃)55、比重1.1、日本ゼオン社製)
60重量部を、ブラベンダープラストグラフ押出機を用
い、90rpm、180℃で5分間混練した。次にアン
モニウムベンゾエート2.0重量部を添加し、さらに1
0分間混練し、ゴム成分を架橋した。得られた組成物の
硬度、ゲル分率、圧縮永久歪、ゴム粒子の分散粒径を測
定した。結果を表2に示した。
【0078】実施例15 ポリエステルアミド樹脂(III)30重量部、アクリ
ルゴムとしてNIPOLAR51(ムーニー粘度ML
1+4 (100℃)55、比重1.1、日本ゼオン社製)
60重量部を、ブラベンダープラストグラフ押出機を用
い、90rpm、180℃で5分間混練した。次にアン
モニウムベンゾエート2.0重量部を添加し、さらに1
0分間混練し、ゴム成分を架橋した。得られた組成物の
硬度、ゲル分率、圧縮永久歪、ゴム粒子の分散粒径を測
定した。結果を表2に示した。
【0079】実施例16 ポリエステルアミド樹脂(III)60重量部、アクリ
ルゴムとしてNIPOLAR51(ムーニー粘度ML
1+4 (100℃)55、比重1.1、日本ゼオン社製)
40重量部を、ブラベンダープラストグラフ押出機を用
い、90rpm、180℃で5分間混練した。次にアン
モニウムベンゾエート2.0重量部を添加し、さらに1
0分間混練し、ゴム成分を架橋した。得られた組成物の
硬度、ゲル分率、圧縮永久歪、ゴム粒子の分散粒径を測
定した。結果を表2に示した。
【0080】実施例17 ポリエステルアミド樹脂(III)40重量部、アクリ
ルゴムとしてNIPOLAR51(ムーニー粘度ML
1+4 (100℃)55、比重1.1、日本ゼオン社製)
60重量部を、ブラベンダープラストグラフ押出機を用
い、90rpm、180℃で5分間混練した。次にジメ
チルジチオカルバミン酸亜鉛2.5重量部、ジメチルジ
チオカルバミン酸鉄0.5重量部を添加し、さらに10
分間混練し、ゴム成分を架橋した。得られた組成物の硬
度、ゲル分率、圧縮永久歪、ゴム粒子の分散粒径を測定
した。結果を表2に示した。
【0081】比較例7 ポリエステルアミド樹脂(III)20重量部、アクリ
ルゴムとしてNIPOLAR51(ムーニー粘度ML
1+4 (100℃)55、比重1.1、日本ゼオン社製)
80重量部を、ブラベンダープラストグラフ押出機を用
い、90rpm、180℃で5分間混練した。次にアン
モニウムベンゾエート2.0重量部を添加し、さらに1
0分間混練し、ゴム成分を架橋した。得られた樹脂は、
成形性が悪く、圧縮永久歪測定用試験片を作成すること
ができなかった。また、電子顕微鏡観察の結果、ゴム成
分と樹脂相の両者とも連続相を形成していた。
【0082】比較例8 ポリエステルアミド樹脂(III)90重量部、アクリ
ルゴムとしてNIPOLAR51(ムーニー粘度ML
1+4 (100℃)55、比重1.1、日本ゼオン社製)
10重量部を、ブラベンダープラストグラフ押出機を用
い、90rpm、180℃で5分間混練した。次にアン
モニウムベンゾエート2.0重量部を添加し、さらに1
0分間混練し、ゴム成分を架橋した。得られた組成物の
硬度、ゲル分率、圧縮永久歪、ゴム粒子の分散粒径を測
定した。結果を表2に示した。
【0083】比較例9 ポリエステルアミド樹脂(III)40重量部、アクリ
ルゴムとしてNIPOLAR51(ムーニー粘度ML
1+4 (100℃)55、比重1.1、日本ゼオン社製)
60重量部を、ブラベンダープラストグラフ押出機を用
い、90rpm、180℃で5分間混練した。得られた
組成物の硬度、ゲル分率、圧縮永久歪、ゴム粒子の分散
粒径を測定した。結果を表2に示した。
【0084】
【表2】
【0085】実施例18 ポリエステルアミド樹脂(I)40重量部、ニトリルゴ
ムとしてPN20HA(結合アクリロニトリル量41
%、ムーニー粘度ML1+4 (100℃)80、日本合成
ゴム社製)60重量部を、ブラベンダープラストグラフ
押出機を用い、90rpm、220℃で5分間混練し
た。次に1,3−ビス(t−ブチルペルオキシイソプロ
ピル)ベンゼン0.75重量部を添加し、さらに5分間
混練し、ゴム成分を架橋した。得られた組成物の硬度、
ゲル分率、圧縮永久歪、ゴム粒子の分散粒径を測定し
た。結果を表3に示した。
【0086】実施例19 ポリエステルアミド樹脂(II)40重量部、ニトリル
ゴムとしてPN30A(結合アクリロニトリル量35
%、ムーニー粘度ML1+4 (100℃)56、日本合成
ゴム社製)60重量部を、ブラベンダープラストグラフ
押出機を用い、90rpm、220℃で5分間混練し
た。次に1,3−ビス(t−ブチルペルオキシイソプロ
ピル)ベンゼン0.75重量部を添加し、さらに5分間
混練し、ゴム成分を架橋した。得られた組成物の硬度、
ゲル分率、圧縮永久歪、ゴム粒子の分散粒径を測定し
た。結果を表3に示した。
【0087】実施例20 ポリエステルアミド樹脂(III)40重量部、ニトリ
ルゴムとしてPN30A(結合アクリロニトリル量35
%、ムーニー粘度ML1+4 (100℃)56、日本合成
ゴム社製)60重量部を、ブラベンダープラストグラフ
押出機を用い、90rpm、180℃で5分間混練し
た。次に1,3−ビス(t−ブチルペルオキシイソプロ
ピル)ベンゼン0.75重量部を添加し、さらに5分間
混練し、ゴム成分を架橋した。得られた組成物の硬度、
ゲル分率、圧縮永久歪、ゴム粒子の分散粒径を測定し
た。結果を表3に示した。
【0088】実施例21 ポリエステルアミド樹脂(III)30重量部、ニトリ
ルゴムとしてPN30A(結合アクリロニトリル量35
%、ムーニー粘度ML1+4 (100℃)56、日本合成
ゴム社製)70重量部を、ブラベンダープラストグラフ
押出機を用い、90rpm、180℃で5分間混練し
た。次に1,3−ビス(t−ブチルペルオキシイソプロ
ピル)ベンゼン0.75重量部を添加し、さらに5分間
混練し、ゴム成分を架橋した。得られた組成物の硬度、
ゲル分率、圧縮永久歪、ゴム粒子の分散粒径を測定し
た。結果を表3に示した。
【0089】実施例22 ポリエステルアミド樹脂(III)60重量部、ニトリ
ルゴムとしてPN30A(結合アクリロニトリル量35
%、ムーニー粘度ML1+4 (100℃)56、日本合成
ゴム社製)40重量部を、ブラベンダープラストグラフ
押出機を用い、90rpm、180℃で5分間混練し
た。次に1,3−ビス(t−ブチルペルオキシイソプロ
ピル)ベンゼン0.75重量部を添加し、さらに5分間
混練し、ゴム成分を架橋した。得られた組成物の硬度、
ゲル分率、圧縮永久歪、ゴム粒子の分散粒径を測定し
た。結果を表3に示した。
【0090】実施例23 ポリエステルアミド樹脂(III)40重量部、ニトリ
ルゴムとしてPN30A(結合アクリロニトリル量35
%、ムーニー粘度ML1+4 (100℃)56、日本合成
ゴム社製)60重量部を、ブラベンダープラストグラフ
押出機を用い、90rpm、180℃で5分間混練し
た。次に1,3−ビス(t−ブチルペルオキシイソプロ
ピル)ベンゼン0.75重量部、架橋助剤としてトリメ
チロールプロパントリメタクリレート2重量部を添加
し、さらに5分間混練し、ゴム成分を架橋した。得られ
た組成物の硬度、ゲル分率、圧縮永久歪、ゴム粒子の分
散粒径を測定した。結果を表3に示した。
【0091】実施例24 ポリエステルアミド樹脂(III)40重量部、ニトリ
ルゴムとしてPN30A(結合アクリロニトリル量35
%、ムーニー粘度ML1+4 (100℃)56、日本合成
ゴム社製)60重量部を、ブラベンダープラストグラフ
押出機を用い、90rpm、180℃で5分間混練し
た。次に1,3−ビス(t−ブチルペルオキシイソプロ
ピル)ベンゼン0.75重量部、架橋助剤としてN,N
−m−フェニレンジマレイミド2重量部を添加し、さら
に5分間混練し、ゴム成分を架橋した。得られた組成物
の硬度、ゲル分率、圧縮永久歪、ゴム粒子の分散粒径を
測定した。結果を表3に示した。
【0092】実施例25 ポリエステルアミド樹脂(III)40重量部、ニトリ
ルゴムとしてPN30A(結合アクリロニトリル量35
%、ムーニー粘度ML1+4 (100℃)56、日本合成
ゴム社製)60重量部を、ブラベンダープラストグラフ
押出機を用い、90rpm、180℃で5分間混練し
た。次に硫黄1.5重量部、酸化亜鉛5重量部、TMT
D3重量部を添加し、さらに5分間混練し、ゴム成分を
架橋した。得られた組成物の硬度、ゲル分率、圧縮永久
歪、ゴム粒子の分散粒径を測定した。結果を表3に示し
た。
【0093】実施例26 ポリエステルアミド樹脂(III)40重量部、ニトリ
ルゴムとしてPN30A(結合アクリロニトリル量35
%、ムーニー粘度ML1+4 (100℃)56、日本合成
ゴム社製)60重量部を、ブラベンダープラストグラフ
押出機を用い、90rpm、180℃で5分間混練し
た。次にフェノール樹脂架橋剤としてタッキロール25
0(住友化学工業社製)10重量部を添加し、さらに5
分間混練し、ゴム成分を架橋した。得られた組成物の硬
度、ゲル分率、圧縮永久歪、ゴム粒子の分散粒径を測定
した。結果を表3に示した。
【0094】実施例27 ポリエステルアミド樹脂(III)40重量部、ニトリ
ルゴムとしてZETPOL 2020(結合アクリロニ
トリル量36%、ムーニー粘度ML1+4 (100℃)7
8の水添アクリロニトリルブタジエンゴム、日本ゼオン
社製)60重量部を、ブラベンダープラストグラフ押出
機を用い、90rpm、180℃で5分間混練した。次
に1,3−ビス(t−ブチルペルオキシイソプロピル)
ベンゼン0.75重量部を添加し、さらに5分間混練
し、ゴム成分を架橋した。得られた組成物の硬度、ゲル
分率、圧縮永久歪、ゴム粒子の分散粒径を測定した。結
果を表3に示した。
【0095】比較例10 ポリエステルアミド樹脂(III)20重量部、ニトリ
ルゴムとしてPN30A(結合アクリロニトリル量35
%、ムーニー粘度ML1+4 (100℃)56、日本合成
ゴム社製)80重量部を、ブラベンダープラストグラフ
押出機を用い、90rpm、180℃で5分間混練し
た。次に1,3−ビス(t−ブチルペルオキシイソプロ
ピルベンゼン0.75重量部を添加し、さらに5分間混
練し、ゴム成分を架橋した。得られた樹脂は、成形性が
悪く、圧縮永久歪測定用試験片を作成することができな
かった。また、電子顕微鏡観察の結果、ゴム成分と樹脂
相の両者とも連続相を形成していた。
【0096】比較例11 ポリエステルアミド樹脂(III)90重量部、ニトリ
ルゴムとしてPN30A(結合アクリロニトリル量35
%、ムーニー粘度ML1+4 (100℃)56、日本合成
ゴム社製)10重量部を、ブラベンダープラストグラフ
押出機を用い、90rpm、180℃で5分間混練し
た。次に1,3−ビス(t−ブチルペルオキシイソプロ
ピルベンゼン0.75重量部を添加し、さらに5分間混
練し、ゴム成分を架橋した。得られた組成物の硬度、ゲ
ル分率、圧縮永久歪、ゴム粒子の分散粒径を測定した。
結果を表3に示した。
【0097】比較例12 ポリエステルアミド樹脂(III)40重量部、ニトリ
ルゴムとしてPN30A(結合アクリロニトリル量35
%、ムーニー粘度ML1+4 (100℃)56、日本合成
ゴム社製)60重量部を、ブラベンダープラストグラフ
押出機を用い、90rpm、180℃で10分間混練し
た。得られた組成物の硬度、ゲル分率、圧縮永久歪、ゴ
ム粒子の分散粒径を測定した。結果を表3に示した。
【0098】
【表3】
【0099】
【発明の効果】本発明のポリエステルアミド組成物は、
ポリエステルアミド樹脂に特定の割合でゴム成分を分散
した構造を有するので、室温、高温での力学特性、耐薬
品性、柔軟性に優れ、圧縮永久歪を大幅に改善させるこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 77/00 - 77/12

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステルアミド樹脂25〜80重量
    部及びエチレンプロピレン共重合体ゴム75〜20重量
    部よりなるポリエステルアミド組成物であって、前記ポ
    リエステルアミド樹脂中に前記エチレンプロピレン共重
    合体ゴムが分散粒径50μm以下で分散した構造を有
    し、トルエン溶剤抽出後に20重量%以上のゲル成分を
    含むことを特徴とするポリエステルアミド組成物。
  2. 【請求項2】 ポリエステルアミド樹脂25〜80重量
    部及びアクリルゴム75〜20重量部よりなるポリエス
    テルアミド組成物であって、前記ポリエステルアミド樹
    脂中に前記アクリルゴムが分散粒径50μm以下で分散
    した構造を有し、ニトロベンゼン溶剤抽出後に20重量
    %以上のゲル成分を含むことを特徴とするポリエステル
    アミド組成物。
  3. 【請求項3】 ポリエステルアミド樹脂25〜80重量
    部及びニトリルゴム75〜20重量部よりなるポリエス
    テルアミド組成物であって、前記ポリエステルアミド樹
    脂中に前記ニトリルゴムが分散粒径50μm以下で分散
    した構造を有し、ニトロベンゼン溶剤抽出後に20重量
    %以上のゲル成分を含むことを特徴とするポリエステル
    アミド組成物。
  4. 【請求項4】 ポリエステルアミド樹脂が、次の一般式
    (1)で表されるジカルボン酸のうちの少なくとも1種
    以上、及び、次の一般式(2)で表されるジオールのう
    ちの少なくとも1種以上からなるものである請求項1、
    2又は3記載のポリエステルアミド組成物。 HOOC−R1 −COOH (1) HO−R2 −OH (2) 式中、R1 は、炭素数1〜8のアルキレン基を表すか、
    二つのカルボニル基が直接結合していることを表す。R
    2 は、炭素数2〜6のアルキレン基を表す。
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