JP3386401B2 - スプリングフィーダー - Google Patents

スプリングフィーダー

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JP3386401B2
JP3386401B2 JP05337199A JP5337199A JP3386401B2 JP 3386401 B2 JP3386401 B2 JP 3386401B2 JP 05337199 A JP05337199 A JP 05337199A JP 5337199 A JP5337199 A JP 5337199A JP 3386401 B2 JP3386401 B2 JP 3386401B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二つ以上のスプリ
ング同士が絡まり合ったものを一つずつに分離させて、
それぞれのスプリングを伸縮方向に沿って一列に整列さ
せ、作業員にスプリングを供給するスプリングフィーダ
ーにおいて、特に微小スプリング同士を保護しつつ絡ま
りを良好な状態で分離させることができるスプリングフ
ィーダーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、多数のスプリング群を伸縮方
向に一列に配列させて、作業員に供給するスプリングフ
ィーダーが存在している。そのスプリングフィーダー
は、スプリング群のなかで二つ以上のスプリングが絡ま
り合っているものを分離させる機能を備えている。その
分離機能の多くのものは、高速回転する回転翼を備えた
もので、絡まり合ったスプリング群が高速回転する回転
翼に衝突して撥ね飛ばされ、そのときの衝撃で絡まり合
ったスプリング同士を強制的に分離しようとするもので
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記絡まり合ったスプ
リング同士を回転翼により分離させる機能タイプにおい
て、その絡まり合ったスプリング同士の分離は作動時に
高速回転する回転翼に衝突し、スプリング自体に大きな
衝撃を与えることになる。この衝撃に対して、一般的な
サイズのスプリングでは、特に問題とはならない。
【0004】しかし、最近では、電子化に伴い精密機械
等に使用するスプリングとして線径が極めて細い微小サ
イズのスプリングも多くなってきている。このような極
めて微小スプリングでは、上述したような回転翼の高速
回転により絡まり合ったスプリング同士を分離させるタ
イプでは、微小スプリングはその回転翼との衝突時の衝
撃にとても耐えうることができず、変形したり、伸びて
しまったり或いは折損する等の事態が生じ、スプリング
が使い物にならなくなるおそれがある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、発明者は上記課
題を解決すべく、鋭意,研究を重ねた結果、本発明を、
適正振動が適宜に与えられる略円筒状の容器と、該容器
の内壁側に沿って該容器内の底部から各スプリングが上
方に移動するように形成した螺旋状の搬送路と、前記容
器の上部箇所を略半円状に被覆し且つ前記搬送路の最上
端と連通する選別板と、前記容器の内壁から前記選別板
上の略中心付近に設けた固定壁板に向かってエアー噴射
する噴射口と、対向する主壁板と補助壁板とから構成さ
れ,前記噴射口の付近から前記選別板上の前記固定壁板
に向かって形成されたエアーガイド壁部と、前記選別板
上のスプリング群を前記容器の内壁から容器の外部に搬
送する供給用搬送路と、前記容器の頂部の略全面をカバ
ーするカバー体とからなり、前記固定壁板は、前記噴射
口からのエアー噴射方向が傾斜角度によって選別板上で
且つ前記容器の内壁側に変換するように形成されてなる
スプリングフィーダーとしたことにより、特に微小スプ
リング同士を保護し、且つ絡まり状態のスプリングを極
めて良好な状態で分離させることができ、上記課題を解
決したものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。まず、容器1は、略偏平円筒状をな
している。該容器1には、内壁1aに沿って、搬送路2
が形成されている〔図1及び図2(A),(B)等参
照〕。該搬送路2は、緩やかな傾斜を有しながら容器1
の底部1cから上部に向かって形成されており、図4
(A),(B)に示されている。
【0007】図4(A)は、図3(A)のP3 −P3
所の矢視断面図であり、図4(B)は、図3(A)のP
4 −P4 箇所の矢視断面図である。その搬送路2は、図
2(B)に示すように、内壁1aに対して内端側が上向
き傾斜状となるように、適宜の角度を有している。具体
的には、搬送路2は、水平方向に対して、約10°乃至
15°が好適である。
【0008】該搬送路2は、スプリングsが容器1の底
部1cから上方に向かって移動させる役目をなすもの
で、後述する加振器15による容器1の振動にて、スプ
リング群s,s,…を移動させる。また、搬送路2の内
壁1a寄りには、必要に応じて搬送溝2aが形成される
こともある〔図9(B)参照〕。該搬送溝2aを設けた
場合には、個々のスプリングsが納まり搬送溝2a内で
一列に配列されるようになっている。
【0009】その容器1の上部箇所には、選別板3が装
着されている(図1乃至図4等参照)。該選別板3は、
平面的に見て略半円形状をなし、且つ中央箇所が最も高
く、その円形外周縁に向かって高さが低くなるように傾
斜している〔図1,図2(A),(B)及び図4
(A),(B)等参照〕。
【0010】さらに、選別板3の形状を換言すると、略
偏平円錐板を中心部を通過して略半割りにされたような
形状としたものである。容器1の上部箇所において、選
別板3にてカバーされた部分以外の部分を戻し開口部4
と称する〔図1,図3(A)等参照〕。該戻し開口部4
も略半円状である。
【0011】その選別板3と内壁1aとは直角に交わる
ものではなく、選別板3の中心側が上向き傾斜状となる
ように内壁1aに交わっている〔図2(B)参照〕。こ
れによって、選別板3上のスプリングsは、選別板3と
内壁1aとの交差する部分,即ち選別板3の外周側に向
かって移動するようになっている。
【0012】前記搬送路2の最上位置と選別板3の内壁
1a寄り箇所とが連続してつながっている。そして、前
記搬送路2に沿って上方に移動するスプリング群s,
s,…は、選別板3に搬送される。その搬送路2の最上
位置と選別板3との連続位置で且つ容器1の内壁1aに
は、噴射口5が形成されている〔図2(A)参照〕。
【0013】該噴射口5は、容器1の外壁1b側に形成
された空気弁6と連通しており、該空気弁6は、容器1
の外部に備えられたエアーコンプレッサー等(図示な
し)からエアーが供給される構成となっている。そし
て、噴射口5から所望の噴射圧に調整してエアー噴射を
行うことができるようになっている。
【0014】その選別板3上で且つ前記噴射口5の付近
から前記選別板3の中心方向に向かってエアーガイド壁
部7が形成されている〔図1,図2(A),(B)等参
照〕。該エアーガイド壁部7は、略垂直壁板状に形成さ
れ、その長手方向は、噴射口5からのエアー噴射方向に
沿って形成されている。そのエアーガイド壁部7は、対
向する2つの主壁板7aと補助壁板7bとから構成され
ている。
【0015】主壁板7aは、補助壁板7bより長く形成
され、選別板3の直線状端縁に沿って設けられている。
その主壁板7aと内壁1aとの間には、所定の間隔が設
けられている。この間隔内に前記搬送路2と選別板3と
の連結部分が存在し、スプリング群s,s,…が搬送路
2から選別板3に移動して入り込むための間隔となるも
のである。
【0016】また、補助壁板7bは、主壁板7aと平行
に配置されている。そして、噴射口5からのエアー噴射
は、主壁板7aと補助壁板7bとの間を流れ、該エアー
噴射により吹き飛ばされるスプリング群s,s,…は、
主壁板7aと補助壁板7bとの間を通過してゆく〔図6
(A),(B)参照〕。
【0017】次に、選別板3の略中心付近には、固定壁
板8が設けられている〔図1,図2(A),(B)参
照〕。具体的には、選別板3の中心位置において、その
噴射口5側と反対側となる位置に固定壁板8が配置さ
れ、且つそのエアー噴射方向に対して適宜の角度θを有
して傾斜している。そして、噴射口5からのエアー噴射
は、その固定壁板8の傾斜角度θにより選別板3側に噴
射方向が変換するようになっている。
【0018】また、固定壁板8には、エアー噴射により
吹き飛ばされたスプリング群s,s,…が衝突し、この
ときの衝撃により2つ以上の絡まり合ったスプリング
s,s同士を分離させるものである。その固定壁板8
は、エアー噴射方向に対して角度θに傾斜させること
で、スプリングsの衝突時の衝撃を緩和するものであ
る。
【0019】また、その固定壁板8には、適宜の間隔を
おいて対向する副固定板9が設けられている。該副固定
板9は、固定壁板8に衝突したスプリング群s,s,…
のなかで、まだ絡まりが分離されないものが再度衝突し
て分離できる〔図6(B)参照〕。また、副固定板9
は、エアー噴射による空気流が固定壁板8に当たり、該
固定壁板8に沿って空気流の方向が変化するのを補助
し、スプリング群s,s,…を選別板3の外周側に適正
に移動させ、且つ個々のスプリングsを選別板3と内壁
1aとの隅角箇所に移動させる役目等をなす。その選別
板3の円形外周端と内壁1aとの交差する箇所には、選
別溝3aが形成されることもある〔図9(A)参照〕。
該選別溝3aは、スプリングsの伸縮方向が溝方向に沿
って納まるようになっている。その選別溝3aにより、
一つ一つのスプリングsは、前記選別溝3aに略一列状
に配列されることとなり、次の供給用搬送路12にスプ
リング群s,s,…をスムーズに移動させることがで
き、作業効率が向上する。
【0020】容器1の上部で、前記選別板3が形成され
ている略同一高さの位置には、通過口11が形成されて
いる〔図1及び図7(A),(B)参照〕。そして、該
通過口11から容器1の外部に向かって、供給用搬送路
12が設けられている。該供給用搬送路12には、前記
選別溝3aと連通する供給用溝12aが形成されてい
る。
【0021】該供給用溝12aは、前記通過口11を交
差する。即ち、通過口11の下辺箇所に供給用溝12a
が形成されている。その供給用搬送路12は、個々のス
プリングsが容器1の外部に設けられたスプリング供給
装置に搬送され、作業員にスプリングsを供給すること
ができる。
【0022】また、前記通過口11箇所で、且つ選別板
3の直線状端縁側に沿って戻し板13が設けられてい
る。該戻し板13は、絡まり合った状態のスプリング
s,s同士が誤って、選別溝3aから供給用溝12aに
沿って移動してきたものを再度,容器1の底部1cに戻
す役目をなすものである。
【0023】その戻し板13は、前記通過口11から容
器1の中心に向かって下向きに傾斜しており、絡まり合
った状態のスプリングs,sで供給用溝12aに納まり
きれない方のスプリングsの重さによって、絡まり合っ
たスプリングs,s同士が傾斜した戻し板13に沿って
選別溝3aから外され、戻し開口部4から容器1の底部
1cに戻される仕組みとなっている〔図7(A),
(B)参照〕。
【0024】さらに、また、通過口11には、最終排除
部14が形成されている。該最終排除部14は板形ブロ
ック状をなし、前記選別溝3aに隣接して形成されたも
のである。そして、前記戻し板13箇所を誤って通過し
た絡まり状態のスプリングs,sが選別溝3aに沿って
移動してきた場合において、その供給用溝12aからは
み出したスプリングsが最終排除部14に引っかけられ
て、戻し開口部4より容器1の底部1cに戻される仕組
みとなっている〔図7(B)参照〕。
【0025】その容器1の下部には、加振器15が配置
され、該加振器15により、容器1が振動する。その加
振器15は電磁式による物などが使用されている。そし
て、容器1の振動により搬送路2に適正なる振動が与え
られ、内部に貯蔵されたスプリング群s,s,…が搬送
路2に沿って容器1の上方に移動し、スプリング群s,
s,…を選別板3に向けて搬送することができる。
【0026】その容器1の頂部には、カバー体16が着
脱自在に装着されている。該カバー体16は、アクリ
ル,ガラス等の透明板にて形成され、螺子部材にて容器
1の頂部に固定する。そしてカバー体16には、小蓋部
16aが形成され、該小蓋部16aを開けることによ
り、容器1の内部に多量のスプリング群s,s,…を入
れることができる(図8参照)。
【0027】その噴射口5からのエアー噴射をタイマー
制御を介して間欠運動とすることができる。即ち、エア
ー噴射の作動及び停止の間隔を時間的に制御して行うも
のである。さらに、エアー圧の強弱を適宜に時間調整す
るためのタイマー制御装置を備えることもできる。
【0028】そして、エアー噴射は、弱なるエアー圧で
常時行われており、この状態では、スプリングsを固定
壁板8にまで吹き飛ばすには至らないが、噴射口5の周
囲に搬送されたスプリング群s,s,…が溜まることが
ないようにするとともに、選別板3上で絡まり状態から
解除され、個々に分離されたスプリングs,s,…が選
別溝3a内で一列に配列され次工程に移動させることが
できる。
【0029】また、エアー圧が強のときにスプリング群
s,s,…を固定壁板8に向けて吹き飛ばし、且つ選別
板3上にて強力なる空気流を発生させ、スプリング群
s,s,…をかき回し、絡まり状態が解除されないスプ
リングs,sは、戻し開口部4から容器1の底部1cに
戻されることができる。
【0030】図5(C)は、タイマーによりエアー噴射
の強弱のそれぞれの時間を制御する状態を示したグラフ
である。グラフでは、横軸がエアー圧の強弱の時間であ
り、エアー圧が強状態の時間はTL であり、エアー圧が
弱状態の時間はTS である。また、縦軸は、エアー圧の
強弱を示している。そして、エアー圧が強状態のエアー
噴射による空気流は図5(A)に示されており、エアー
圧が弱状態のエアー噴射による空気流は図5(B)に示
されている。
【0031】また、そのエアー圧の強弱の時間の長さ
は、具体的にはエアー圧が強状態のエアー噴射は約3秒
に設定され、エアー圧が弱状態のエアー噴射は約7秒に
設定される。しかし、上記エアー圧の強弱の時間は、適
宜に設定すればよく、上記数値に限定されるものではな
い。
【0032】
【作用】まず、カバー体16の小蓋部16aを開けて、
容器1内に多量のスプリングs,s,…を入れる。次
に、加振器15を駆動させて、容器1に適正な振動を与
える。容器1の底部1cに貯蔵されたスプリング群s,
s,…は、搬送路2に沿って移動し、選別板3に向かっ
て搬送される。
【0033】搬送路2の最上位置と選別板3との連続箇
所に位置する噴射口5からのエアー噴射は、常時,エア
ー圧が弱い状態で行われ、強圧なるエアー噴射がタイマ
ー制御を介して間欠運動として行われる。該エアー噴射
は、タイマー制御により、常時は弱なるエアー圧によっ
て、噴射口5の周辺に搬送されてきたスプリング群s,
s,…が動き回り、噴射口5を塞ぐことがないようにし
ている。そして、一定間隔の時間をおいて、強なるエア
ー圧によるエアー噴射が行われ、噴射口5周辺に集合し
たスプリング群s,s,…を固定壁板8に向けて一気に
吹き飛ばす。
【0034】その噴射口5からのエアー噴射により吹き
飛ばされたスプリング群s,s,…で絡まり状態のスプ
リングs,sは、固定壁板8に衝突し、そのときに絡ま
り状態のスプリングs,sが分離する〔図6(A)参
照〕。また、絡まり状態のスプリングs,sが固定壁板
8に衝突してもまだ絡まり状態であるスプリングs,s
は、固定壁板8によって跳ね返され固定壁板8に対向し
て設けられた副固定板9に衝突し、これによって絡まり
状態のスプリングs,sが分離される〔図6(B)参
照〕。
【0035】エアー噴射のエアー圧が間欠動作により再
度,弱なる時間になったときに、個々のスプリングs,
s,…は、選別板3の外周端縁に形成された選別溝3a
に納まり、加振器15による振動にて選別溝3aに沿っ
て通過口11に向かって移動し、選別溝3aから容器1
の外部に設けた供給用搬送路12の供給用溝12aにス
プリング群s,s,…が送りだされ、さらにそのスプリ
ング群s,s,…が供給用搬送路12の搬送方向端に設
けたスプリング供給装置に搬送される。
【0036】上述したように、エアー噴射のエアー圧の
強弱の繰り返しにおいて、エアー圧が強の時間で絡まり
状態のスプリングs,sが分離される作業が行われ、エ
アー圧が弱なる時間で、個々のスプリングsが選別溝3
aから供給用搬送路12に搬送されるものである。
【0037】上記のエアー噴射のエアー圧の強弱の時間
は、本発明では、弱なるエアー圧の時間は約7秒であ
り、強なるエアー圧の時間は約3秒としている。しか
し、これは、一つの実施例にすぎず、タイマー制御によ
り、エアー圧の強弱の時間を適宜変更しても構わない。
【0038】また、一回目のエアー噴射による固定壁板
8への衝突で絡まり状態が分離されなかったスプリング
s,sは、戻し板13或いは最終排除部14にて戻し開
口部4から再び容器1の底部1cに戻され、この絡まり
状態のスプリングs,sが再度搬送路2から選別板3に
移動し、エアー噴射による同様の作動が繰り返され、絡
まり状態のスプリングs,sの分離が行われる。
【0039】
【発明の効果】請求項1の発明においては、適正振動が
適宜に与えられる略円筒状の容器1と、該容器1の内壁
1a側に沿って該容器1内の底部1cから各スプリング
sが上方に移動するように形成した螺旋状の搬送路2
と、前記容器1の上部箇所を略半円状に被覆し且つ前記
搬送路2の最上端と連通する選別板3と、前記容器1の
内壁1aから前記選別板3上の略中心付近に設けた固定
壁板8に向かってエアー噴射する噴射口5と、対向する
主壁板7aと補助壁板7bとから構成され,前記噴射口
5の付近から前記選別板3上の前記固定壁板8に向かっ
て形成されたエアーガイド壁部7と、前記選別板3上の
スプリング群s,s,…を前記容器1の内壁1aから容
器1の外部に搬送する供給用搬送路12と、前記容器1
の頂部の略全面をカバーするカバー体16とからなり、
前記固定壁板8は、前記噴射口5からのエアー噴射方向
が傾斜角度によって前記選別板3上で且つ前記容器1の
内壁1a側に変換するように形成されてなるスプリング
フィーダーとしたことにより、絡まり状態のスプリング
s,sは、噴射口5からのエアー噴射により固定壁板8
に吹き飛ばされて衝突し、絡まり合った状態のスプリン
グs,s同士を分離するものである。
【0040】即ち、絡まり状態のスプリングs,sは、
噴射口5からのエアー噴射により固定壁板8に衝突する
ものであり、従来タイプのこの種の装置に見られる回転
翼によって、スプリング群をかき回し、絡まり状態のス
プリングを分離させるタイプに比較して、本発明では、
スプリングsに大きな衝撃を与えることがなく、絡まり
状態のスプリングs,sを分離させることができる。特
に、噴射口5からのエアー噴射方向が傾斜角度θによっ
前記選別板3上で且つ前記容器1の内壁1a側に変換
するように形成された固定壁板8としたことで、線径の
極めて細い微小サイズのスプリングsであっても変形し
たり、折れ曲がったり或いは折損することを防止し、極
めて良好なる状態でそのスプリングsを作業員に供給す
ることができる。
【0041】また、容器1の内壁1a側に沿って該容器
1内の底部1cから各スプリングsが上方に移動するよ
うに形成した螺旋状の搬送路2と、前記選別板3上のス
プリング群s,s,…を前記容器1の内壁1aから容器
1の外部に搬送する供給用搬送路12としたことで、ス
プリングsにはほとんど損傷を与えずに、次工程への供
給を効率的に行うことができる。
【0042】また、前記容器1の内壁1aから前記選別
板3上の略中心付近に設けた固定壁板8に向かってエア
ー噴射する噴射口5と、対向する主壁板7aと補助壁板
7bとから構成され,前記噴射口5の付近から前記選別
板3上の前記固定壁板8に向かって形成されたエアーガ
イド壁部7とを備えたことで、螺旋状の搬送路2に沿っ
て、容器1内に貯蔵されたスプリング群s,s,…が移
動し、選別板3に搬送され、噴射口5箇所まで搬送され
てきたスプリング群s,s,…は、エアー噴射により固
定壁板8に向かって正確に吹き飛ばされ、スプリング群
s,s,…が四方に飛び散ること無く、固定壁板8に当
たり易くすることができ、スプリング群s,s,…のな
かで絡まり状態にあるスプリングs,s同士は固定壁板
8に衝突することにより、絡まり状態のスプリングs,
sが分離することができる。このように、絡まり状態の
スプリングs,sは、噴射口5からのエアー噴射によっ
て固定壁板8に向かって吹き飛ばされ、その衝突により
分離するのもので、スプリングs自体には大きな衝撃は
ほとんどない。
【0043】一方、従来タイプの機種では、高速回転す
る回転翼で絡まり状態のスプリング同士を強力に叩くこ
とにより分離させるものであった。このような構造では
スプリングが微小な種類のものでは、回転翼によって強
力に叩かれて、スプリングの形状が変形し、スプリング
の性能が劣化したり、さらに最悪の場合には折損させス
プリングを不良品にしてしまうような事態があったが、
本発明ではこのような事態が生じることを防止すること
ができる。そして、分離されたスプリング群s,s,…
は、選別板3と内壁1aとの隅角箇所に略一列状に配列
されることとなり、次工程への搬送を極めて良好且つ効
率的に行うことができる。
【0044】次に、請求項2の発明は、請求項1におい
て、前記選別板3端と前記供給用搬送路12入り口箇所
との間に前記容器1内にスプリングsを戻す戻し板13
を設けてなるスプリングフィーダーとしたことにより、
絡まり合った状態のスプリングs,sで供給用溝12a
に納まりきれない方のスプリングsの重さによって、絡
まり合ったスプリングs,s同士が前記戻し板13に沿
って外され、容器1の底部1cに戻され、選別されて送
られる供給用搬送路12に送られることがなく、高効率
的な選別ができる。
【0045】また、請求項3の発明は、請求項1におい
て、噴射口5によるエアー噴射はタイマー制御を介して
エアー圧が強弱となるように間欠的作動としてなるスプ
リングフィーダーとしたことにより、絡まり状態のスプ
リングs,sの分離作業と、分離した個々のスプリング
s,s,…の次工程へ向かうための作業の二段階の作業
を時間的に分けて行うことができ、作業を無駄なく効率
的に行うことができる利点がある。
【0046】上記効果を詳述すると、噴射口5からの強
力なるエアー圧のエアー噴射をタイマー制御により間欠
作動とするように設定することで、噴射口5からのエア
ー噴射は、強いエアー圧で絡まり状態のスプリングs,
sを固定壁板8に吹き飛ばして分離させる作業時間と、
絡まり状態から分離したスプリングs,s,…を選別板
3と容器1の内壁1aとの隅角箇所(或いは選別溝3
a)に一列に配列して次工程に効率良く移動させるため
の時間とに区分けして行うことができる。
【0047】また、請求項4の発明は、請求項1におい
て、前記固定壁板8には、適宜の間隔をおいて対向する
副固定板9が前記選別板3上に設けられているスプリン
グフィーダーとしたことにより、まだ絡まりが分離され
ないスプリングsが再度衝突して分離させることができ
るし〔図6(B)参照〕。前記副固定板9は、エアー噴
射による空気流が固定壁板8に当たり、該固定壁板8に
沿って空気流の方向が変化するのを補助し、スプリング
群s,s,…を選別板3の外周側に適正に移動させ、且
つ個々のスプリングsを選別板3と内壁1aとの隅角箇
所に移動させる役目等をなす効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の斜視図
【図2】(A)は本発明の要部斜視図 (B)は本発明の選別板及び搬送路を示す要部斜視図
【図3】(A)は本発明の平面図 (B)は(A)のP1 −P1 矢視断面図 (C)は(A)のP2 −P2 矢視断面図
【図4】(A)は図3のP3 −P3 箇所の矢視断面図 (B)は図3のP4 −P4 箇所の矢視断面図
【図5】(A)はエアー圧が強なる状態のエアー噴射の
流れ状態を示す作用図 (B)はエアー圧が弱なる状態のエアー噴射の流れ状態
を示す作用図 (C)はタイマー制御を示すグラフ
【図6】(A)は絡まり状態のスプリングを分離する状
態の斜視図 (B)は絡まり状態のスプリングを分離する状態の平面
【図7】(A)は本発明の作用を示す斜視図 (B)は本発明の作用を示す一部断面にした要部平面図
【図8】容器にカバー体を装着した斜視図
【図9】(A)は選別板に選別溝を形成した実施例の要
部断面斜視図 (B)は搬送路に搬送溝を形成した実施例の要部断面斜
視図
【符号の説明】
1…容器 1a…内壁 2…搬送路 3…選別板 5…噴射口 8…固定壁板 12…供給用搬送路 s…スプリング θ…傾斜角度

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 適正振動が適宜に与えられる略円筒状の
    容器と、該容器の内壁側に沿って該容器内の底部から各
    スプリングが上方に移動するように形成した螺旋状の搬
    送路と、前記容器の上部箇所を略半円状に被覆し且つ前
    記搬送路の最上端と連通する選別板と、前記容器の内壁
    から前記選別板上の略中心付近に設けた固定壁板に向か
    ってエアー噴射する噴射口と、対向する主壁板と補助壁
    板とから構成され,前記噴射口の付近から前記選別板上
    前記固定壁板に向かって形成されたエアーガイド壁部
    と、前記選別板上のスプリング群を前記容器の内壁から
    容器の外部に搬送する供給用搬送路と、前記容器の頂部
    の略全面をカバーするカバー体とからなり、前記固定壁
    板は、前記噴射口からのエアー噴射方向が傾斜角度によ
    って前記選別板上で且つ前記容器の内壁側に変換するよ
    うに形成されてなることを特徴とするスプリングフィー
    ダー。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記選別板端と前記
    供給用搬送路入り口箇所との間に前記容器内にスプリン
    グを戻す戻し板を設けてなることを特徴とするスプリン
    グフィーダー。
  3. 【請求項3】 請求項1において、噴射口によるエアー
    噴射はタイマー制御を介してエアー圧が強弱となるよう
    に間欠的作動としてなることを特徴とするスプリングフ
    ィーダー。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記固定壁板には、
    適宜の間隔をおいて対向する副固定板が前記選別板上に
    設けられていることを特徴とするスプリングフィーダ
    ー。
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