JP3384988B2 - 食品殺菌方法及び装置 - Google Patents

食品殺菌方法及び装置

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JP3384988B2
JP3384988B2 JP30066299A JP30066299A JP3384988B2 JP 3384988 B2 JP3384988 B2 JP 3384988B2 JP 30066299 A JP30066299 A JP 30066299A JP 30066299 A JP30066299 A JP 30066299A JP 3384988 B2 JP3384988 B2 JP 3384988B2
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  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
  • Apparatuses For Bulk Treatment Of Fruits And Vegetables And Apparatuses For Preparing Feeds (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、野菜類、魚介類を
含む種々の食品材料(食材)を殺菌処理する食品殺菌方
法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【0003】一般に、食品材料を殺菌する目的で食品材
料を温水に漬けることが行われている。この方法におい
て、材料を温水に浸漬する工程を温水を入れた容器内で
行うと、作業はバッチ方式となるので、容器内への材料
の入れ替えが面倒であるため、殺菌作業そのものの作業
性は改善されない。その上、水槽内の温水の温度は、上
下で異なる傾向があるため、殺菌の程度が水槽内の上下
の位置で変化し、また材料の比重の軽重によって沈む材
料と浮かぶ材料とで同様に殺菌の程度が変化し、均一な
品質の製品(殺菌された食品材料)を得ることができな
い。
【0004】温水への浸漬を連続的に行うために、温水
が充填された水槽内に材料を乗せたコンベヤを通過させ
温水に漬けることが考えられる。しかし、この方法で
も、バッチ方式の水槽による作業と同様に水槽内の静止
した温水によって処理されるので、水槽内の位置によっ
て品質が異なり、同様にして均一な品質の製品を得るこ
とができない。
【0005】水槽内の温度の変化を少なくするために、
水槽内で温水を攪拌することも考えられるが、水槽内に
食品材料があると、温水のみを攪拌することが難しく、
水槽内の温度条件を一定にすることができない。更に、
材料を単に温水に漬けるだけでは材料に殺菌処理が遅く
なる欠点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、食品材料を殺菌処理する際にこの処理を連
続的に効率よく行うことができる食品殺菌方法及び装置
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の課題解決手段に
よる食品殺菌方法は、コンベヤ上を搬送される食品材料
に上下両方の面から殺菌用温水のシャワー噴流を浴びせ
て食品材料を処理した後、食品材料を液切れ領域で液切
れし、その後この食品材料に上下両方の面から冷水のシ
ャワー噴流を浴びせることによって食品材料を殺菌処理
することを特徴としている。
【0008】本発明の課題解決手段による食品殺菌装置
は、食品材料を搬送するコンベヤ部材を含むコンベヤ手
段と、この食品材料に上下両方の面から浴びせるべき殺
菌用温水のシャワー噴流を噴出する第1のシャワー噴流
発生手段と、その後この食品材料に上下両方の面から浴
びせるべき冷水のシャワー噴流を噴出する第2のシャ
ー噴流発生手段とを具備し、第1と第2のシャワー噴流
発生手段の間に、第1のシャワー噴流発生手段によって
濡らされた食品材料を液切れする液切れ領域が設けられ
ていることを特徴としている。
【0009】このように、食品材料に殺菌用温水のシャ
ワー噴流を浴びせて食品材料を処理すると、液槽内で処
理する場合のように殺菌用温水の温度が液槽内の上下位
置に応じて変化することがない上に、材料の比重の軽重
に応じて処理の程度が変化することがなく、従って食品
の殺菌処理を均等に行うことができる。
【0010】特に、食品処理をシャワー状噴流によって
行うと、静止している液内に漬けて処理する場合に比べ
て、材料の組織内外の成分や熱エネルギーの移送または
伝搬が著しく高い速度で行われ、処理効果が一層向上
し、液の温度の以外にシャワーの圧力を制御することに
よって処理の程度を適宜調節することができ、従って
のみによる制御に比べて食品処理を一層精密に制御す
ることができる。
【0011】更に、食品材料に温水のシャワー状噴流を
浴びせ、次いで冷水のシャワー状噴流を浴びせる2段階
の噴流付加方式とすると、温水で材料に殺菌作用を付与
し、冷水で材料に微生物の増殖抑制作用を付与する。も
し、温水処理のみとすると、腐敗菌、中毒菌を殺菌した
としても、その後、材料を暖めたままとすると、残存す
る菌が増殖するので、冷水処理は、この増殖を抑制する
ために好ましい処理である。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して詳細に述べると、図1は、本発明の実施の形態によ
食品殺菌装置10を系統的に示す。この食品殺菌装置
10は温水処理領域HTと液切り領域LTと冷水処理
領域CTとを有し、これらの3つの領域HT、LT、C
Tに跨って設けられて食品材料12を搬送する水透過性
コンベヤ部材14を含むコンベヤ手段16と、温水処理
領域HTで水透過性コンベヤ部材14上の食品材料12
に浴びせて水圧をかけるように殺菌用温水のシャワー噴
流(ジェット流)18Jを噴出する第1のシャワー噴流
発生手段(またはジェット噴流発生手段)18と、その
冷水処理領域CTで食品材料12に浴びせるべき冷水
のシャワー噴流(ジェット流)20Jを噴出する第2の
シャワー噴流発生手段(またはジェット噴流発生手段)
20とを備えている。
【0013】コンベヤ手段16は、温水処理領域HTよ
り手前から延びてこの手前の延長部分は搬入コンベヤ部
分16Aとして機能し、また冷水処理領域CTを越えて
延びてこの延長部分は搬出コンベヤ部分16Bとして機
能する。コンベヤ手段16のコンベヤ部材14は、耐食
性の金属またはプラスチック製のワイヤネットから成る
水透過性コンベヤ部材であり、このコンベヤ部材14
は、ガイドローラ22乃至25によって無端状に掛け渡
され、少なくとも1つのガイドローラ、例えばガイドロ
ーラ22は、図示しないローラ駆動手段によって駆動さ
れる。
【0014】食品材料12は、白菜、キャベツ、キュウ
リ、大根、かぶ、アスパラガス、セロリ、カリフラワ
ー、ベッコリーなどの野菜や、魚介類、肉類などの他の
材料であってもよい。比較的寸法の小さなかぶなどのよ
うに全体の寸法が小さいものは、そのままの寸法で食品
材料として食品殺菌装置10内に搬入することができる
が、白菜、大根などの寸法の大きなものは、処理時間を
短縮するために、所定の寸法にカットして搬入される。
例えば、白菜は、半割りまたは4つ割りするか、根元で
分けて葉を適宜の大きさに切断し、適宜の厚み、例えば
20cm以下の厚みに積み重ねて搬入され、大根も、所
定の長さと厚み以下にカットして搬入される。
【0015】第1のシャワー噴流発生手段18は、図示
の形態では、食品材料12の上下からシート状シャワー
18JU及び18JLを浴びせるように噴出する複数の
シート状シャワー噴出ノズル18NU及び18NL(以
後符号18Nで総体的に表示する)から成っている。な
お、これらの噴出ノズル18Nは、図1に示すように、
後に述べる液循環手段から液を供給するようにコンベヤ
部材14の搬送方向に沿って延びる供給管26Aに接続
されている(図4参照)。
【0016】これらのシート状シャワー噴出ノズル18
Nは、図2(A)に示すように、コンベヤ部材14を横
切るようにその幅方向に配置された管状のノズル本体2
6とこのノズル本体26の長手方向に間隔をあけて設け
られた短いスリット状の多数の噴出口28とから成って
いる。この噴出ノズル18Nは、図4(A)に示すよう
に、各噴出口28から正面三角形状のシートの形態のシ
ャワー噴流18Jを噴出するが、これらの三角形状のシ
ャワー状噴流18Jは、食品材料12に当たるときには
コンベヤ部材14のほぼ全幅に間断なく広がるようにな
っており、従ってコンベヤ部材14に乗せられてシャワ
ー噴流領域を通過する食品材料12は、シャワーに触れ
ることなく通過することはない。
【0017】このシート状シャワー噴流18Jは、図1
に示すように、コンベヤ部材14の進行方向に向けて斜
めに噴出するのが好ましいが、垂直またはほぼ垂直に噴
出してもよい。更に、上方のノズル18NUは、進行方
向に斜め下方に向け、下方のノズル18NLは、進行方
向とは反対方向に斜め上向きにしてシャワーを噴出する
ように配置してもよい。また、ノズル18NU、18N
Lは、必ずしも、コンベヤ部材14を真横に横切らなく
てもよく、斜めに横切ってもよい。
【0018】シート状シャワー噴出ノズル18Nは、
2(A)の形態に代えて、図2(B)に示す形態とする
ことができ、この形態のノズルは、ノズル本体26のほ
ぼ全長に渡って延びる長い1つのスリットの形態の噴出
口28Sを有する。この形態のノズルであると、図4
(B)に示すように、ノズルは、噴出口28Sからコン
ベヤ部材14の幅全体に渡って広がった状態で噴出する
ので好ましい。
【0019】図2(B)のノズルを更に変形した形態の
シート状シャワー噴出ノズル18Nが図3(A)乃至図
3(C)に示されており、このノズルは、入口タップ3
0aに接続され側面に多数の液排出孔30bを有する断
面四角形状のノズル本体30と、このノズル本体30の
側面に取り付けられた矩形断面の第1のスリット形成部
材32と、ノズル本体30の上面に取り付けられた逆L
字形の第2のスリット形成部材34とから成り、これら
の第1と第2のスリット形成部材32、34の間にスリ
ット36が形成されている。液止め部材38は、第1の
スリット形成部材32の上方端部でノズル本体30と第
1のスリット形成部材32との間の空間を閉じる機能を
有する。この形態のシャワー噴出ノズル18Nは、スリ
ット36を第1と第2とのスリット形成部材32、34
の間の空間によって調節することによって種々の噴出量
を得ることができるので有利である。この形態のノズル
18Nも、ノズル本体30をコンベヤ部材14の真横を
横切るか斜めに横切るように配置して上記と同じように
してシート状シャワー18Jを噴出する。
【0020】第1のシャワー噴流発生手段18は、上記
のシート状シャワーではなく、シャワー全体で漬け物材
料12のほぼ全上面及び全下面に上下の複数の円錐状シ
ャワー118JU及び118LUを浴びせるように噴出
する複数の円錐状シャワー噴出ノズル118NU及び1
18NL(同様に以後符号118Nで総体的に表示す
る)から成っていてもよい(図6及び図7参照)。これ
らの噴出ノズル118Nは、円錐状シャワー118JU
及び118JLが均一な円錐となるように充円錐ノズル
の形態であるのが好ましい。図7から解るように、隣り
合う円錐シャワー118Jは相互にオーバラップして材
料12に隙間なくシャワーが当たるようにするのが好ま
しい。
【0021】第2のシャワー噴流発生手段20も、図示
の形態では、第1のシャワー噴流発生手段18と同様
に、図2乃至図4に示すような構造を有し、食品材料1
2の上下からシート状シャワー20JU及び20JLを
浴びせるように噴出する複数のシート状シャワー噴出ノ
ズル20NU及び20NL(同様に以後符号20Nで総
体的に表示する)から成っているが、同様にして、図6
及び図7に示すように、シャワー全体で食品材料12の
ほぼ全上面及び全下面に上下の複数の円錐状シャワー噴
流120JU及び120LUを浴びせるように噴出する
複数の円錐状シャワー噴出ノズル120NU及び120
NL(同様に以後符号120Nで総体的に表示する)か
ら成っていてもよい。
【0022】第1及び第2のシャワー噴流発生手段1
8、20の間の液切り領域LTは、第1のシャワー噴流
発生手段18からの温水のシャワー噴流18Jによって
濡らされた食品材料12を液切りする。この液切り領域
LTは、単に、無噴流部分から成っている。
【0023】シャワーがまわりに飛散するのを防止する
ために、温水処理領域HTと液切り領域LTと冷水処理
領域CTとに跨ってフード40を設けることができる。
温水領域HT及び冷水領域CT毎に、シャワー噴流1
8J、20Jからの液を受ける漏斗状のコレクタ部材4
2H、42Cと、このコレクタ部材42H、42Cの排
液口42Ha、42Caから液を受ける液回収槽44
H、44Cとか成る液収集手段46H、46Cが設けら
れている。
【0024】温水側の液循環手段48Hは、温水側の液
収集手段46Hの回収槽44Hに順次接続された循環ポ
ンプ50H、フィルタ52H、加熱器54H、濃度調整
器56Hから成り、濃度調整器56Hの出力端は、導管
58H及び供給管26Aを介して上下のシャワー噴出ノ
ズル18NU、18NLに接続されている。従って、第
1段階の温水処理した後、液回収槽44Hに溜められて
いる温水は、この液循環手段48Hによって回収され、
所定の温度に再加熱され、濃度調整されて上下のシャワ
ー噴出ノズル18NU、18NLに戻されて再び殺菌
理するのに用いられる。なお、濃度調節器56Hは、温
水が塩分を含んで殺菌以外に食品材料12の塩漬け作用
をも行う場合に用いられる。
【0025】冷水側の液循環手段48Cは、冷水側の液
回収手段46Cの液回収槽44Cに順次接続された循環
ポンプ50C、フィルタ52C、熱交換器54C、濃度
調整器56Cから成り、濃度調整器56Cの出力端は、
導管58Cを介して上下のシャワー噴出ノズル20N
U、20NLに接続されている。従って、第2段階の
水処理をした後、液回収槽44Cに溜められている冷水
は、この液循環手段48Cによって回収され、所定の温
度に冷却され、濃度調整されて上下のシャワー噴出ノズ
ル20NU、20NLに戻されて再び冷水処理するのに
用いられる。
【0026】本発明の方法では、温水と冷水との2段階
の処理を行うが、第1段階の温水処理は、食品材料12
殺菌作用を付与し、また第2段階の冷水処理は、食品
材料に微生物の増殖抑制作用を付与する。
【0027】温水及び冷水の温度は、食品の種類及び寸
法、コンベヤ部材上に材料を載せる状態(密度、高さ)
などによって定められる。一般的には、温水は、40乃
至70゜C、好ましくは、56乃至60゜Cの温度を有
し、また冷水は、常温以下、好ましくは、15゜C以下
の温度を有する。
【0028】シャワー18J及び20Jの圧力も、食品
の種類、、コンベヤ部材上に材料を載せる状態(密度、
高さ)及びコンベヤ部材の搬送速度などによって異なる
が、一般的には、数kgf/cm3乃至数十kgf/c
3に定められる。
【0029】更に、第1段階及び第2段階の処理時間
も、上記と同様に、食品の種類及び寸法、コンベヤ上に
材料を載せる状態(密度、高さ)、シャワー圧力、コン
ベヤの搬送速度になどによって異なる。特に、シャワー
圧力及び処理時間は、相互に相関し、シャワー圧力を高
くすると、処理時間を短くすることができる。
【0030】次に、本発明の食品殺菌装置10の使用状
態を述べると、食品12として白菜を用いる場合を例示
すると、白菜を適宜寸法にカットし、また温水及び冷水
の温度、コンベヤ手段16の搬送速度及びシャワー噴流
の圧力(水量)は、白菜の表面積などに応じて適宜選択
される。
【0031】所定の寸法のカットされた白菜12CC
は、コンベヤ手段16の搬入コンベヤ部分16Aに投入
されると、コンベヤ手段16によって温水処理領域H
T、液切り領域LT及び冷水処理領域CTを順次移行
し、温水処理、液切り処理及び冷水処理が順次施されて
殺菌される。
【0032】1つの注目すべきことは、この殺菌処理
は、静止した水槽内ではなく、所定の圧力のシャワー噴
流18J、20Jによって行われるので、食品材料12
の組織内外の成分や熱エネルギーの移送または伝搬が著
しく高い速度で行われ、またシャワー噴流18J、20
Jの水圧を受けて殺菌処理を短時間で効率よく行うこと
ができることである。
【0033】他の注目すべきことは、殺菌処理がシャワ
ー状噴流18J、20Jによって行われるので、シャワ
ーの圧力を制御することによって殺菌処理の程度を調節
することができることである。
【0034】第1の段階で白菜12CCに温水のシャワ
ー状噴流18JU、18JLを上下から浴びせると、こ
温水の高い温度によって白菜12CCが殺菌作用を受
ける。また、注目すべきことは、シャワー状噴流18J
U及び18JLがシートの形態を有して白菜12CCに
差し込むように浴びせられるので、白菜12CCは、こ
のシート状のシャワー噴流によって揉まれる。特に、
5(A)乃至図5(D)に示すように、白菜12CC
は、順次受ける上下からのシート状シャワー噴流18J
U、18JLによってコンベヤ部材14上を転動し、白
菜の揉みの作用が促進される。これは、白菜が受ける水
圧に更に転動を含む揉み作用によって材料の内部深くま
で処理が迅速に進み、全体的に白菜の殺菌作用を著しく
促進する。
【0035】第2の段階で白菜12CCに冷水のシャワ
ー状噴流20JU、20JLを上下から浴びせると、こ
冷水によって白菜12CCに残存する微生物の増殖抑
制作用が付与される。従って温水処理で殺菌された腐敗
菌、中毒菌の増殖が有効に防止される。
【0036】コンベヤ手段16の搬出コンベヤ部分16
Bから搬出された白菜は、図1に示すように、シュータ
60を経て収納容器62内に収納される。収納容器62
内の白菜は、必要に応じて更に所定の寸法に細断し、所
定量毎に包装し、冷蔵保存し、適宜出荷され販売、消費
される。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、上記のように、食品材
料に殺菌用温水のシャワー噴流を浴びせて食品材料を処
理するので、液槽内で処理する場合のように殺菌用温水
の温度が液槽内の上下位置に応じて変化することがない
上に材料の比重の軽重に応じて処理の程度が変化するこ
とがなく、従って食品処理を均等に行うことができる。
【0038】特に、食品処理をシャワー状噴流によって
行うので、静止している液内に漬けて処理する場合に比
べて、材料の組織内外の成分や熱エネルギーの移送また
は伝搬が著しく高い速度で行われ、処理効果が一層向上
し、温水の温度の以外にシャワーの圧力を制御すること
によって殺菌処理の程度を適宜調節することができ、従
って温度のみによる制御に比べて食品の殺菌処理を一層
精密に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による食品殺菌装置の系統
図である。
【図2】図1の装置に用いられるシャワー噴流発生手段
の1つのシャワー噴出ノズルの2つの異なる例を示し、
同図(A)は、複数の短い噴出口を有するノズルの部分
斜視図、同図(B)は、長い1つの噴出口を有するノズ
ルの部分斜視図である。
【図3】図2(B)の変形例であるシャワー噴出ノズル
を示し、同図(A)は、一部を切り欠いた状態の斜視
図、同図(B)は、拡大横断面図、同図(C)は、第2
スリット形成部材を省略した状態の拡大斜視図である。
【図4】シート状シャワー噴流を正面から見た状態を示
し、同図(A)は、図4(A)のノズルから噴出するシ
ート状シャワーの正面図、同図(B)は、図4(B)の
ノズルから噴出するシート状シャワーの正面図である。
【図5】食品材料がシート状シャワー噴流によってコン
ベヤ部材上で示す挙動を説明するものであり、同図
(A)乃至同図(D)はその動きの異なる状態を順次示
す説明図である。
【図6】図1の装置に用いられるシャワー噴出ノズルに
代わって用いられることができる1つの円錐状シャワー
噴出ノズルから噴出されるシャワー噴流を示し、同図
(A)はその側面図、同図(B)はその平面図である。
【図7】多数の円錐状シャワー噴出ノズルを用いて漬け
物材料を搬送するコンベヤ部材上にシャワーが浴びせら
れた状態の平面図である。
【符号の説明】
10 食品殺菌装置 12 食品材料 14 水透過性コンベヤ部材 16 コンベヤ手段 18 第1のシャワー噴流発生手段 18J 温塩水のシャワー噴流 18JU 上方のシャワー噴流 18JL 下方のシャワー噴流 18N シート状シャワー噴出ノズル 18NU 上方のシート状シャワー噴出ノズル 18NL 下方のシート状シャワー噴出ノズル 20JU 上方のシャワー噴流 20JL 下方のシャワー噴流 20N シート状シャワー噴出ノズル 20NU 上方のシート状シャワー噴出円錐ノズル 20NL 下方のシート状シャワー噴出円錐ノズル 22乃至25 ガイドローラ 26 ノズル本体 28 短いスリット状噴出口 28S 長いスリット状噴出口 30 ノズル本体 30a 入口タップ 30b 液排出孔 32 第1のスリット形成部材 34 第2のスリット形成部材 36 スリット 38 液止め部材 40 フード 42H、42C 漏斗状のコレクタ部材 44H、44C 液回収槽 46H、46C 液回収手段 48H 温塩水側の液循環手段 48C 冷塩水側の液循環手段 50H、50C 循環ポンプ 52H、52C フィルタ 54H 加熱器 54C 熱交換器 56H、56C 濃度調整器 58H、58C 導管 60 シュータ 62 収納容器
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−299937(JP,A) 特開2001−46006(JP,A) 特開 平7−95847(JP,A) 特開 平2−72820(JP,A) 特開 昭53−75045(JP,A) 実開 平3−83095(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23L 3/00 - 3/24 A23N 12/02 A23B 4/00 - 4/30 A23B 7/00 - 7/16 A23L 1/00 - 1/01

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンベヤ上を搬送される食品材料に上下
    両方の面から殺菌用温水のシャワー噴流を浴びせて前記
    食品材料を処理した後、前記食品材料を液切れ領域で液
    切れし、その後前記食品材料に上下両方の面から冷水の
    シャワー噴流を浴びせることによって前記食品材料を殺
    菌処理することを特徴とする食品殺菌方法。
  2. 【請求項2】 食品材料を搬送するコンベヤ部材を含む
    コンベヤ手段と、前記食品材料に上下両方の面から浴び
    せるべき殺菌用温水のシャワー噴流を噴出する第1のシ
    ャワー噴流発生手段と、その後前記食品材料に上下両方
    の面から浴びせるべき冷水のシャワー噴流を噴出する第
    2のシャワー噴流発生手段とを具備し、前記第1と第2
    のシャワー噴流発生手段の間に、前記第1のシャワー噴
    流発生手段によって濡らされた食品材料を液切れする液
    切れ領域が設けられていることを特徴とする食品殺菌装
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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