JP3384129B2 - ドアミラー・ガーニッシュ取付構造 - Google Patents
ドアミラー・ガーニッシュ取付構造Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ガーニッシュをミラ
ーハウジング本体の外面に着脱可能に取り付けるドアミ
ラー・ガーニッシュ取付構造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】この種のガーニッシュ取付構造を有する
ドアミラーとしては、例えば図7,図8に示した様なも
のが考えられている。 【0003】図7において、1は自動車(車両)のフロ
ントドアの窓部前端に取り付けられるコーナピース、1
aはコーナピース1に突設されたミラー支持突部、2は
ミラー支持突部1aに前後回動可能に装着されたドアミ
ラーである。 【0004】このドアミラー2は、ミラーハウジング3
と、ミラーハウジング3内に配設固定された固定フレー
ム4と、このミラーハウジング3の開口端部3a内に配
設された樹脂製のミラー保持枠5と、ミラー保持枠5に
保持されたミラー本体6と、ミラー保持枠5を固定フレ
ーム4に傾動自在に連結している球継手7を有する。ミ
ラーハウジング3は、ミラーハウジング本体8と、この
ミラーハウジング本体8の外面を覆うガーニッシュ9か
ら構成されている。 【0005】しかも、このミラーハウジング本体8は、
縦壁8aと、この縦壁8aの周縁に沿って形成された周
壁8bから構成されている。この周壁8bは、上壁8b
1,下壁8b2,基端壁8b3(コーナピース1側),
先端壁8b4から環状(筒状)に構成されている。尚、
上述した固定フレーム4は、ミラーハウジング本体8の
ボス8cに図示しないビスで固定されている。また、ガ
ーニッシュ9は、縦壁9aと、この縦壁9aの上縁に設
けられた上壁9bと、先端壁8b4に対応して縦壁9a
の縁部に設けられた端壁9cを有する。 【0006】ミラーハウジング本体8の内面には縦壁8
aの後面に開口する筒状ボス部8dが突設され、ガーニ
ッシュ9の縦壁9aには筒状ボス部8dの穴8eに嵌合
するボス部9dが突設されている。そして、ボス筒部8
dの端壁8fを貫通するタップネジ10をボス部9dに
螺着することで、ガーニッシュ9がミラーハウジング本
体8に着脱可能に固定されている。 【0007】ミラー保持枠5は、保持枠本体5aと、保
持枠本体5aの内周に設けた突部5bと、保持枠本体5
aの外周に設けた周壁5cと、周壁5cの先端に沿って
設けられた係止突部5dを有する。そして、ミラー本体
6は、背面の周縁部近傍の部分を突部5bに当接させる
と共に、前面の周縁部に係止突部5dを係合させること
で、ミラー保持枠5に保持されている。尚、ミラー保持
枠5の周壁5cは着脱のために多少の可撓性を持たせて
ある。 【0008】また、球継手7は、固定フレーム4に設け
た球面状凹部4aと、この球面状凹部4aの中央に突設
されたボス部4bと、このボス部4bに嵌合され且つ球
面状凹部4a内に配設された半球状体11と、ボス部4
bに螺着されて半球状体11の抜け外れを阻止している
ビス12を有する。この球面状凹部4aと半球状体11
との間には半球状間隙13が形成されている。また、球
継手7は半球状間隙13内に半球筒部14aが嵌合する
可動フレーム14を有し、この可動フレーム14にミラ
ー保持枠5が固定されている。 【0009】この構成により、可動フレーム14の半球
筒部14aが半球状間隙13内を任意の方向に回動させ
られることにより、ミラー保持枠5及びミラー本体6が
可動フレーム14と一体に任意の方向に傾動させられ
る。図中、14bは可動フレーム14の上部が後方に所
定量以上回動するのを規制するストッパーである。 【0010】ところで、この様な構成のドアミラー2に
おいては、ガーニッシュ9の色のみを車体の色に合わせ
る(マッチさせる)ことで、車体色に応じたミラーハウ
ジング本体8を多数用意せず、ミラーハウジング本体8
の共通化を図っている。しかも、ガーニッシュ9等に傷
が付いたときには、このガーニッシュ9を新たなものと
交換することにより、ドアミラー2の外観を補修できる
ようにしている。 【0011】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ガーニ
ッシュ9を新たなものと交換する場合には、係止突部5
dをミラー本体6の周縁部から外方に外して、ミラー本
体6をミラー保持枠5から取り外した後、ビス12を外
して半球状体11及び可動フレーム11を固定フレーム
4から取り外し、更にタップネジ10を取り外す作業が
必要であるため、交換作業に手間がかかるものであっ
た。 【0012】しかも、ミラー本体6は使用時にミラー保
持枠5から容易に抜け外れないようにしているため、係
止突部5dをミラー本体6の周縁部から外方に外す作業
は容易でなく熟練を要すると共に、この作業には専用の
工具を必要とするものであり、ミラー本体5をミラー保
持枠6から取り外す作業が容易ではなかった。 【0013】また、上述したようにガーニッシュ9の交
換作業が面倒であるため、車体組立ライン上でドアミラ
ーを車体に組み付ける場合には、組立ラインに沿って流
れてくる車体の色に応じた色のガーニッシュ9を予めミ
ラーハウジング本体8に組み付けたミラーハウジング3
を用意しておく必要があるが、車種および車体色等の組
み合わせは多数種類となり部品管理が大変である。しか
も、組み付け誤りがあった場合には、即ち組立ラインに
沿って流れてくる車体の色に応じた色のガーニッシュと
異なる色のガーニッシュ9をミラーハウジング本体8に
組み付けた場合、上述したようにガーニッシュ9の交換
作業に手数を要するため、交換作業が面倒である。 【0014】そこで、この発明の目的は、ミラーハウジ
ング本体内に組み込まれた部品を取り外すことなく、ガ
ーニッシュをミラーハウジング本体から簡単且つ容易に
取り外すことのできるドアミラー・ガーニッシュ取付構
造を提供することにある。 【0015】 【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1の発明は、縦壁と該縦壁の周縁に沿って連
設された周壁を有するミラーハウジング本体と、該ミラ
ハウジング本体内に傾動操作可能に保持されたミラー保
持枠と、前記ミラハウジング本体の開口端部内に配設さ
れ且つ前記ミラー保持枠に保持されたミラー本体と、前
記ミラーハウジング本体の外面を覆うガーニッシュと、
前記ガーニッシュを前記ミラーハウジング本体に固定し
ている固定手段を備え、前記固定手段は、前記縦壁の周
縁部に形成された第1係止孔と、前記周壁の前記第1係
止孔とは反対側に位置する部分に切込を入れることによ
り形成された可撓片と、該可撓片に形成された第2係止
孔と、前記ガーニッシュに形成され且つ前記第1,第2
係止孔に係合する第1,第2係止爪を有し、前記可撓片
は前記ミラー本体を所定方向に所定量傾動操作させたと
きに露出する工具係合部を有するドアミラー・ガーニッ
シュ取付構造であって、前記ミラー本体を所定方向に所
定量傾動操作させた状態で前記可撓片を前記ミラー保持
枠側に撓ませたときに、前記可撓片が前記ミラー保持枠
の側面に当接可能に設けられているドアミラー・ガーニ
ッシュ取付構造としたことを特徴とする。 【0016】 【0017】 【作用】この様な請求項1の発明の構成によれば、ミラ
ー本体を所定方向に所定量傾動操作させて可撓片の工具
係合部を露出させ、この工具係合部にドライバー等の工
具の先端を係合させて、この工具により可撓片をミラー
本体側に撓ませることにより、第2係止爪が可撓片に設
けた第2係止孔から抜け外れて、ガーニッシュがミラー
ハウジング本体から取り外せる状態となる。 【0018】しかも、工具により可撓片をミラー本体側
に撓ませたときに、可撓片がミラー保持枠の周壁に当接
して、可撓片が必要以上に撓むのが阻止される。 【0019】 【実施例】以下、この発明の一実施例を図1〜図6に基
づいて説明する。尚、上述した構成と同じ部分、類似す
る部分には同じ符号を付して説明する。 【0020】図3において、1は自動車(車両)のフロ
ントドアの窓部前端に取り付けられるコーナピース、1
aはコーナピース1に突設されたミラー支持突部、2は
ミラー支持突部1aに前後回動可能に装着されたドアミ
ラーである。 【0021】このドアミラー2は、ミラーハウジング3
と、ミラーハウジング3内に固定された固定フレーム4
と、このミラーハウジング3の開口端部3a内に配設さ
れたミラー保持枠5と、ミラー保持枠5に保持されたミ
ラー本体6と、ミラー保持枠5を固定フレーム4に傾動
自在に連結している球継手7を有する。 【0022】ミラーハウジング3は、ミラーハウジング
本体8と、このミラーハウジング本体8の外面を覆うガ
ーニッシュ9から構成されている。 【0023】しかも、このミラーハウジング本体8は、
縦壁8aと、この縦壁8aの周縁に沿って形成された周
壁8bから構成されている。この周壁8bは、上壁8b
1,下壁8b2,基端壁8b3(コーナピース1側),
先端壁8b4から環状(筒状)に構成されている。尚、
上述した固定フレーム4は、ミラーハウジング本体8の
ボス8cに図示しないビスで固定されている。 【0024】また、ガーニッシュ9は、縦壁9aと、こ
の縦壁9aの上縁に設けられた上壁9bと、先端壁8b
4に対応して縦壁9aの縁部に設けられた端壁9cを有
する。 【0025】このガーニッシュ9はミラーハウジング本
体8に固定手段を介して着脱可能に取り付けられてい
る。この固定手段は、上下の部分を固定する第1固定手
段と横の部分を固定する第2固定手段を有する。 【0026】第1固定手段は、ミラーハウジング本体8
の縦壁8aの周縁部である下縁部の左右に形成された第
1係止孔21,21と、周壁8bの第1係止孔21とは
反対側に位置する部分すなわち上壁8b1と縦壁8aに
跨って設けられたコ字状でスリット(切込)22と、こ
のスリット22を入れることにより形成され且つ下端が
縦壁8aと一体の可撓片23と、可撓片23の先端部に
設けられた傾斜する工具係合面24と、可撓片23に形
成された第2係止孔25を有する。尚、スリット22及
び可撓片23は縦壁8aの左右方向の略中央に位置して
設けられている。 【0027】また、第1固定手段は、ガーニッシュ9の
縦壁9aの下端部内面に設けられ且つ第1係止孔21,
21に係合する第1係止爪26,26と、ガーニッシュ
9の上壁9bに設けられ且つ第2係止孔25に係合する
第2係止爪27を有する。尚、第1係止爪21は鈎状に
形成され、第2係止爪27は三角突部状に形成されてい
る。 【0028】第2固定手段は、図1(a),図3,図4に
示した如くミラーハウジング本体8の縦壁8aの周縁部
である基端縁部(コーナピース1側)の上下に形成され
た第1係止孔31,31と、周壁8bの第1係止孔31
とは反対側に位置する部分すなわち先端壁8b4と縦壁
8aに跨って設けられたコ字状でスリット(切込)32
と、このスリット32を入れることにより形成され且つ
下端が縦壁8aと一体の可撓片33と、可撓片33の先
端部に設けられた傾斜する工具係合面34と、可撓片3
3に形成された第2係止孔35を有する。尚、スリット
32及び可撓片33は縦壁8aの左右方向の略中央に位
置して設けられている。 【0029】また、第2固定手段は、ガーニッシュ9の
縦壁9aの下端部内面に設けられ且つ第1係止孔31,
31に係合する第1係止爪36,36と、ガーニッシュ
9の端壁9cに設けられ且つ第2係止孔35に係合する
第2係止爪37を有する。尚、第1係止爪31は鈎状に
形成され、第2係止爪37は三角突部状に形成されてい
る。 【0030】ミラー保持枠5は、保持枠本体5aと、保
持枠本体5aの内周に設けた突部5bと、保持枠本体5
aの外周に設けた周壁5cと、周壁5cの先端に沿って
設けられた係止突部5dを有する。そして、ミラー本体
6は、背面の周縁部近傍の部分を突部5bに当接させる
と共に、前面の周縁部に係止突部5dを係合させること
で、ミラー保持枠5に保持されている。尚、ミラー保持
枠5の周壁5cは着脱のために多少の可撓性を持たせて
ある。 【0031】また、球継手7は、固定フレーム4に設け
た球面状凹部4aと、この球面状凹部4aの中央に突設
されたボス部4bと、このボス部4bに嵌合され且つ球
面状凹部4a内に配設された半球状体11と、ボス部4
bに螺着されて半球状体11の抜け外れを阻止している
ビス12を有する。この球面状凹部4aと半球状体11
との間には半球状間隙13が形成されている。また、球
継手7は半球状間隙13内に半球筒部14aが嵌合する
可動フレーム14を有し、この可動フレーム14にミラ
ー保持枠5が固定されている。 【0032】尚、可動フレーム14は、固定フレーム4
に保持された図示しない電動モータ等の駆動手段で任意
の方向に傾動操作可能に設けられている。 【0033】この駆動手段により可動フレーム14を任
意の方向に傾動操作させると、可動フレーム14の半球
筒部14aが半球状間隙13内を任意の方向に回動させ
られることにより、ミラー保持枠5及びミラー本体6が
可動フレーム14と一体に任意の方向に傾動させられ
る。図中、14bは可動フレーム14の上部が後方に所
定量以上回動するのを規制するストッパーである。 【0034】尚、図1(a)において、ミラー保持枠5の
回動中心Oから係止突部5dの最外端までの距離をLと
すると、ストッパー14bが固定フレーム4に当接する
まで図1中反時計方向に回動させたとき(ミラー本体6
を所定方向に所定量傾動操作させたとき)のミラー保持
枠5の最外端の移動距離aは、 a=Ltanθ (但し、θ(図2参照)はミラー本体6の境面の作動角
度(通常は5〜10度))で求められる。 【0035】ここで、 t;ミラー保持枠5の周壁5cの背面から係止突部5d
の背面までの距離 b;ミラー本体6の垂直な位置(初期位置)の係止突部
5d背面から可撓片23の先端までの距離 c;ミラー本体6の垂直な位置(初期位置)の係止突部
5d背面からミラー本体6が最大量傾斜させられたとき
のミラー保持枠5の背面までの距離 とすると、これらa,b,cの関係は、 c>b>a となるように設定されている。 【0036】この条件により、可撓片23の工具係合面
24(工具係合部)は、可動フレーム14及びミラー本
体6を所定方向に所定量傾動操作させたときに、即ち、
ストッパー14bが固定フレーム4に当接するまで図1
中反時計方向に回動させたときに露出するようになって
いる。その上、この位置で、即ちミラー本体6を所定方
向に所定量傾動操作させた状態で、可撓片23を前記ミ
ラー保持枠5側に撓ませたときに、可撓片23がミラー
保持枠5の周壁の側面に当接可能に設けられている。こ
の様な条件は、可撓片33,工具係合面34についても
同じに設定されている。 【0037】次に、この様な構成のドアミラーのガーニ
ッシュ取付構造の作用を説明する。この構成によれば、
図示しない駆動手段により可動フレーム14を任意の方
向に傾動操作させると、可動フレーム14の半球筒部1
4aが回動中心Oを中心に半球状間隙13内を任意の方
向に回動させられることにより、ミラー保持枠5及びミ
ラー本体6が可動フレーム14と一体に任意の方向に傾
動させられる。 【0038】従って、この傾動操作により、可動フレー
ム14及びミラー本体6を所定方向に所定量傾動操作さ
せたときに、即ち、可動フレーム14を図1中反時計方
向に回動させてストッパー14bを図5のごとく固定フ
レーム4に当接させたときに(図1,2では破線の位
置)、可撓片23の工具係合面24(工具係合部)は、
露出させられる。 【0039】この状態で、この工具係合面24にドライ
バ40(工具)の先端を係合させて、この工具により可
撓片をミラー本体6側に図6のごとく撓ませることによ
り、第2係止爪が可撓片に設けた第2係止孔から抜け外
れて、ガーニッシュがミラーハウジング本体から取り外
せる状態となる。 【0040】この位置、即ちミラー本体6を所定方向に
所定量傾動操作させた状態では、可撓片23を前記ミラ
ー保持枠5側に撓ませたたときに、可撓片23がミラー
保持枠5の周壁5cの側面に当接させられて、可撓片2
3が必要以上に撓ませられることはないので、可撓片2
3が無理な力で破損させられるようなことが未然に防止
される。 【0041】また、同様にして可撓片33についても可
撓片23と同様にして撓ませ、第2係止爪を可撓片33
に設けた第2係止孔から抜け外す。 【0042】この様な操作により、ガーニッシュをミラ
ーハウジング本体から取り外すことができる。 【0043】従って、構成のドアミラー2においては、
ガーニッシュ9の色のみを車体の色に合わせる(マッチ
させる)ことで、車体色に応じたミラーハウジング本体
8を多数用意せず、ミラーハウジング本体8の共通化を
図ることができる。しかも、ガーニッシュ9等に傷が付
いたときには、このガーニッシュ9を新たなものと交換
することにより、ドアミラー2の外観を補修できる。 【0044】 【効果】以上説明したように、請求項1の発明は、ガー
ニッシュをミラーハウジング本体の背面に固定する固定
手段が、前記縦壁の周縁部に形成された第1係止孔と、
前記周壁の前記第1係止孔とは反対側に位置する部分に
切込を入れることにより形成された可撓片と、該可撓片
に形成された第2係止孔と、前記ガーニッシュに形成さ
れ且つ前記第1,第2係止孔に係合する第1,第2係止
爪を備え、前記可撓片は前記ミラー本体を所定方向に所
定量傾動操作させたときに露出する工具係合部を有する
構成としたので、ミラーハウジング本体内に組み込まれ
た部品を取り外すことなく、ガーニッシュをミラーハウ
ジング本体から簡単且つ容易に取り外すことのできる。 【0045】この様にガーニッシュの交換作業が簡易で
あるため、車体組立ライン上でドアミラーを車体に組み
付ける場合には、組立ラインに沿って流れてくる車体の
色に応じた色のガーニッシュを予めミラーハウジング本
体に組み付けたミラーハウジングを用意しておく必要は
なく、しかも、組み付け誤りがあった場合には、即ち組
立ラインに沿って流れてくる車体の色に応じた色のガー
ニッシュと異なる色のガーニッシュをミラーハウジング
本体8に組み付けた場合でも、ガーニッシュの交換作業
に手数を要しないため、交換作業が用意である。 【0046】しかも、ミラー保持枠がミラーハウジング
本体内に傾動操作可能に保持され、該ミラー保持枠にミ
ラー本体が保持されることにより、前記ミラー本体が前
記ミラーハウジング本体に傾動操作可能に保持され、前
記ミラー本体を所定方向に所定量傾動操作させた状態で
前記可撓片を前記ミラー保持枠側に撓ませたときに、前
記可撓片が前記ミラー保持枠の側面に当接可能に設けら
れている構成としたので、ミラー本体を所定方向に所定
量傾動操作させた状態で、可撓片を前記ミラー保持枠側
に撓ませたときに、可撓片がミラー保持枠の周壁の側面
に当接させられて、可撓片が必要以上に撓ませられるこ
とはないので、可撓片が無理な力で破損させられるよう
なことが未然に防止される。
ーハウジング本体の外面に着脱可能に取り付けるドアミ
ラー・ガーニッシュ取付構造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】この種のガーニッシュ取付構造を有する
ドアミラーとしては、例えば図7,図8に示した様なも
のが考えられている。 【0003】図7において、1は自動車(車両)のフロ
ントドアの窓部前端に取り付けられるコーナピース、1
aはコーナピース1に突設されたミラー支持突部、2は
ミラー支持突部1aに前後回動可能に装着されたドアミ
ラーである。 【0004】このドアミラー2は、ミラーハウジング3
と、ミラーハウジング3内に配設固定された固定フレー
ム4と、このミラーハウジング3の開口端部3a内に配
設された樹脂製のミラー保持枠5と、ミラー保持枠5に
保持されたミラー本体6と、ミラー保持枠5を固定フレ
ーム4に傾動自在に連結している球継手7を有する。ミ
ラーハウジング3は、ミラーハウジング本体8と、この
ミラーハウジング本体8の外面を覆うガーニッシュ9か
ら構成されている。 【0005】しかも、このミラーハウジング本体8は、
縦壁8aと、この縦壁8aの周縁に沿って形成された周
壁8bから構成されている。この周壁8bは、上壁8b
1,下壁8b2,基端壁8b3(コーナピース1側),
先端壁8b4から環状(筒状)に構成されている。尚、
上述した固定フレーム4は、ミラーハウジング本体8の
ボス8cに図示しないビスで固定されている。また、ガ
ーニッシュ9は、縦壁9aと、この縦壁9aの上縁に設
けられた上壁9bと、先端壁8b4に対応して縦壁9a
の縁部に設けられた端壁9cを有する。 【0006】ミラーハウジング本体8の内面には縦壁8
aの後面に開口する筒状ボス部8dが突設され、ガーニ
ッシュ9の縦壁9aには筒状ボス部8dの穴8eに嵌合
するボス部9dが突設されている。そして、ボス筒部8
dの端壁8fを貫通するタップネジ10をボス部9dに
螺着することで、ガーニッシュ9がミラーハウジング本
体8に着脱可能に固定されている。 【0007】ミラー保持枠5は、保持枠本体5aと、保
持枠本体5aの内周に設けた突部5bと、保持枠本体5
aの外周に設けた周壁5cと、周壁5cの先端に沿って
設けられた係止突部5dを有する。そして、ミラー本体
6は、背面の周縁部近傍の部分を突部5bに当接させる
と共に、前面の周縁部に係止突部5dを係合させること
で、ミラー保持枠5に保持されている。尚、ミラー保持
枠5の周壁5cは着脱のために多少の可撓性を持たせて
ある。 【0008】また、球継手7は、固定フレーム4に設け
た球面状凹部4aと、この球面状凹部4aの中央に突設
されたボス部4bと、このボス部4bに嵌合され且つ球
面状凹部4a内に配設された半球状体11と、ボス部4
bに螺着されて半球状体11の抜け外れを阻止している
ビス12を有する。この球面状凹部4aと半球状体11
との間には半球状間隙13が形成されている。また、球
継手7は半球状間隙13内に半球筒部14aが嵌合する
可動フレーム14を有し、この可動フレーム14にミラ
ー保持枠5が固定されている。 【0009】この構成により、可動フレーム14の半球
筒部14aが半球状間隙13内を任意の方向に回動させ
られることにより、ミラー保持枠5及びミラー本体6が
可動フレーム14と一体に任意の方向に傾動させられ
る。図中、14bは可動フレーム14の上部が後方に所
定量以上回動するのを規制するストッパーである。 【0010】ところで、この様な構成のドアミラー2に
おいては、ガーニッシュ9の色のみを車体の色に合わせ
る(マッチさせる)ことで、車体色に応じたミラーハウ
ジング本体8を多数用意せず、ミラーハウジング本体8
の共通化を図っている。しかも、ガーニッシュ9等に傷
が付いたときには、このガーニッシュ9を新たなものと
交換することにより、ドアミラー2の外観を補修できる
ようにしている。 【0011】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ガーニ
ッシュ9を新たなものと交換する場合には、係止突部5
dをミラー本体6の周縁部から外方に外して、ミラー本
体6をミラー保持枠5から取り外した後、ビス12を外
して半球状体11及び可動フレーム11を固定フレーム
4から取り外し、更にタップネジ10を取り外す作業が
必要であるため、交換作業に手間がかかるものであっ
た。 【0012】しかも、ミラー本体6は使用時にミラー保
持枠5から容易に抜け外れないようにしているため、係
止突部5dをミラー本体6の周縁部から外方に外す作業
は容易でなく熟練を要すると共に、この作業には専用の
工具を必要とするものであり、ミラー本体5をミラー保
持枠6から取り外す作業が容易ではなかった。 【0013】また、上述したようにガーニッシュ9の交
換作業が面倒であるため、車体組立ライン上でドアミラ
ーを車体に組み付ける場合には、組立ラインに沿って流
れてくる車体の色に応じた色のガーニッシュ9を予めミ
ラーハウジング本体8に組み付けたミラーハウジング3
を用意しておく必要があるが、車種および車体色等の組
み合わせは多数種類となり部品管理が大変である。しか
も、組み付け誤りがあった場合には、即ち組立ラインに
沿って流れてくる車体の色に応じた色のガーニッシュと
異なる色のガーニッシュ9をミラーハウジング本体8に
組み付けた場合、上述したようにガーニッシュ9の交換
作業に手数を要するため、交換作業が面倒である。 【0014】そこで、この発明の目的は、ミラーハウジ
ング本体内に組み込まれた部品を取り外すことなく、ガ
ーニッシュをミラーハウジング本体から簡単且つ容易に
取り外すことのできるドアミラー・ガーニッシュ取付構
造を提供することにある。 【0015】 【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1の発明は、縦壁と該縦壁の周縁に沿って連
設された周壁を有するミラーハウジング本体と、該ミラ
ハウジング本体内に傾動操作可能に保持されたミラー保
持枠と、前記ミラハウジング本体の開口端部内に配設さ
れ且つ前記ミラー保持枠に保持されたミラー本体と、前
記ミラーハウジング本体の外面を覆うガーニッシュと、
前記ガーニッシュを前記ミラーハウジング本体に固定し
ている固定手段を備え、前記固定手段は、前記縦壁の周
縁部に形成された第1係止孔と、前記周壁の前記第1係
止孔とは反対側に位置する部分に切込を入れることによ
り形成された可撓片と、該可撓片に形成された第2係止
孔と、前記ガーニッシュに形成され且つ前記第1,第2
係止孔に係合する第1,第2係止爪を有し、前記可撓片
は前記ミラー本体を所定方向に所定量傾動操作させたと
きに露出する工具係合部を有するドアミラー・ガーニッ
シュ取付構造であって、前記ミラー本体を所定方向に所
定量傾動操作させた状態で前記可撓片を前記ミラー保持
枠側に撓ませたときに、前記可撓片が前記ミラー保持枠
の側面に当接可能に設けられているドアミラー・ガーニ
ッシュ取付構造としたことを特徴とする。 【0016】 【0017】 【作用】この様な請求項1の発明の構成によれば、ミラ
ー本体を所定方向に所定量傾動操作させて可撓片の工具
係合部を露出させ、この工具係合部にドライバー等の工
具の先端を係合させて、この工具により可撓片をミラー
本体側に撓ませることにより、第2係止爪が可撓片に設
けた第2係止孔から抜け外れて、ガーニッシュがミラー
ハウジング本体から取り外せる状態となる。 【0018】しかも、工具により可撓片をミラー本体側
に撓ませたときに、可撓片がミラー保持枠の周壁に当接
して、可撓片が必要以上に撓むのが阻止される。 【0019】 【実施例】以下、この発明の一実施例を図1〜図6に基
づいて説明する。尚、上述した構成と同じ部分、類似す
る部分には同じ符号を付して説明する。 【0020】図3において、1は自動車(車両)のフロ
ントドアの窓部前端に取り付けられるコーナピース、1
aはコーナピース1に突設されたミラー支持突部、2は
ミラー支持突部1aに前後回動可能に装着されたドアミ
ラーである。 【0021】このドアミラー2は、ミラーハウジング3
と、ミラーハウジング3内に固定された固定フレーム4
と、このミラーハウジング3の開口端部3a内に配設さ
れたミラー保持枠5と、ミラー保持枠5に保持されたミ
ラー本体6と、ミラー保持枠5を固定フレーム4に傾動
自在に連結している球継手7を有する。 【0022】ミラーハウジング3は、ミラーハウジング
本体8と、このミラーハウジング本体8の外面を覆うガ
ーニッシュ9から構成されている。 【0023】しかも、このミラーハウジング本体8は、
縦壁8aと、この縦壁8aの周縁に沿って形成された周
壁8bから構成されている。この周壁8bは、上壁8b
1,下壁8b2,基端壁8b3(コーナピース1側),
先端壁8b4から環状(筒状)に構成されている。尚、
上述した固定フレーム4は、ミラーハウジング本体8の
ボス8cに図示しないビスで固定されている。 【0024】また、ガーニッシュ9は、縦壁9aと、こ
の縦壁9aの上縁に設けられた上壁9bと、先端壁8b
4に対応して縦壁9aの縁部に設けられた端壁9cを有
する。 【0025】このガーニッシュ9はミラーハウジング本
体8に固定手段を介して着脱可能に取り付けられてい
る。この固定手段は、上下の部分を固定する第1固定手
段と横の部分を固定する第2固定手段を有する。 【0026】第1固定手段は、ミラーハウジング本体8
の縦壁8aの周縁部である下縁部の左右に形成された第
1係止孔21,21と、周壁8bの第1係止孔21とは
反対側に位置する部分すなわち上壁8b1と縦壁8aに
跨って設けられたコ字状でスリット(切込)22と、こ
のスリット22を入れることにより形成され且つ下端が
縦壁8aと一体の可撓片23と、可撓片23の先端部に
設けられた傾斜する工具係合面24と、可撓片23に形
成された第2係止孔25を有する。尚、スリット22及
び可撓片23は縦壁8aの左右方向の略中央に位置して
設けられている。 【0027】また、第1固定手段は、ガーニッシュ9の
縦壁9aの下端部内面に設けられ且つ第1係止孔21,
21に係合する第1係止爪26,26と、ガーニッシュ
9の上壁9bに設けられ且つ第2係止孔25に係合する
第2係止爪27を有する。尚、第1係止爪21は鈎状に
形成され、第2係止爪27は三角突部状に形成されてい
る。 【0028】第2固定手段は、図1(a),図3,図4に
示した如くミラーハウジング本体8の縦壁8aの周縁部
である基端縁部(コーナピース1側)の上下に形成され
た第1係止孔31,31と、周壁8bの第1係止孔31
とは反対側に位置する部分すなわち先端壁8b4と縦壁
8aに跨って設けられたコ字状でスリット(切込)32
と、このスリット32を入れることにより形成され且つ
下端が縦壁8aと一体の可撓片33と、可撓片33の先
端部に設けられた傾斜する工具係合面34と、可撓片3
3に形成された第2係止孔35を有する。尚、スリット
32及び可撓片33は縦壁8aの左右方向の略中央に位
置して設けられている。 【0029】また、第2固定手段は、ガーニッシュ9の
縦壁9aの下端部内面に設けられ且つ第1係止孔31,
31に係合する第1係止爪36,36と、ガーニッシュ
9の端壁9cに設けられ且つ第2係止孔35に係合する
第2係止爪37を有する。尚、第1係止爪31は鈎状に
形成され、第2係止爪37は三角突部状に形成されてい
る。 【0030】ミラー保持枠5は、保持枠本体5aと、保
持枠本体5aの内周に設けた突部5bと、保持枠本体5
aの外周に設けた周壁5cと、周壁5cの先端に沿って
設けられた係止突部5dを有する。そして、ミラー本体
6は、背面の周縁部近傍の部分を突部5bに当接させる
と共に、前面の周縁部に係止突部5dを係合させること
で、ミラー保持枠5に保持されている。尚、ミラー保持
枠5の周壁5cは着脱のために多少の可撓性を持たせて
ある。 【0031】また、球継手7は、固定フレーム4に設け
た球面状凹部4aと、この球面状凹部4aの中央に突設
されたボス部4bと、このボス部4bに嵌合され且つ球
面状凹部4a内に配設された半球状体11と、ボス部4
bに螺着されて半球状体11の抜け外れを阻止している
ビス12を有する。この球面状凹部4aと半球状体11
との間には半球状間隙13が形成されている。また、球
継手7は半球状間隙13内に半球筒部14aが嵌合する
可動フレーム14を有し、この可動フレーム14にミラ
ー保持枠5が固定されている。 【0032】尚、可動フレーム14は、固定フレーム4
に保持された図示しない電動モータ等の駆動手段で任意
の方向に傾動操作可能に設けられている。 【0033】この駆動手段により可動フレーム14を任
意の方向に傾動操作させると、可動フレーム14の半球
筒部14aが半球状間隙13内を任意の方向に回動させ
られることにより、ミラー保持枠5及びミラー本体6が
可動フレーム14と一体に任意の方向に傾動させられ
る。図中、14bは可動フレーム14の上部が後方に所
定量以上回動するのを規制するストッパーである。 【0034】尚、図1(a)において、ミラー保持枠5の
回動中心Oから係止突部5dの最外端までの距離をLと
すると、ストッパー14bが固定フレーム4に当接する
まで図1中反時計方向に回動させたとき(ミラー本体6
を所定方向に所定量傾動操作させたとき)のミラー保持
枠5の最外端の移動距離aは、 a=Ltanθ (但し、θ(図2参照)はミラー本体6の境面の作動角
度(通常は5〜10度))で求められる。 【0035】ここで、 t;ミラー保持枠5の周壁5cの背面から係止突部5d
の背面までの距離 b;ミラー本体6の垂直な位置(初期位置)の係止突部
5d背面から可撓片23の先端までの距離 c;ミラー本体6の垂直な位置(初期位置)の係止突部
5d背面からミラー本体6が最大量傾斜させられたとき
のミラー保持枠5の背面までの距離 とすると、これらa,b,cの関係は、 c>b>a となるように設定されている。 【0036】この条件により、可撓片23の工具係合面
24(工具係合部)は、可動フレーム14及びミラー本
体6を所定方向に所定量傾動操作させたときに、即ち、
ストッパー14bが固定フレーム4に当接するまで図1
中反時計方向に回動させたときに露出するようになって
いる。その上、この位置で、即ちミラー本体6を所定方
向に所定量傾動操作させた状態で、可撓片23を前記ミ
ラー保持枠5側に撓ませたときに、可撓片23がミラー
保持枠5の周壁の側面に当接可能に設けられている。こ
の様な条件は、可撓片33,工具係合面34についても
同じに設定されている。 【0037】次に、この様な構成のドアミラーのガーニ
ッシュ取付構造の作用を説明する。この構成によれば、
図示しない駆動手段により可動フレーム14を任意の方
向に傾動操作させると、可動フレーム14の半球筒部1
4aが回動中心Oを中心に半球状間隙13内を任意の方
向に回動させられることにより、ミラー保持枠5及びミ
ラー本体6が可動フレーム14と一体に任意の方向に傾
動させられる。 【0038】従って、この傾動操作により、可動フレー
ム14及びミラー本体6を所定方向に所定量傾動操作さ
せたときに、即ち、可動フレーム14を図1中反時計方
向に回動させてストッパー14bを図5のごとく固定フ
レーム4に当接させたときに(図1,2では破線の位
置)、可撓片23の工具係合面24(工具係合部)は、
露出させられる。 【0039】この状態で、この工具係合面24にドライ
バ40(工具)の先端を係合させて、この工具により可
撓片をミラー本体6側に図6のごとく撓ませることによ
り、第2係止爪が可撓片に設けた第2係止孔から抜け外
れて、ガーニッシュがミラーハウジング本体から取り外
せる状態となる。 【0040】この位置、即ちミラー本体6を所定方向に
所定量傾動操作させた状態では、可撓片23を前記ミラ
ー保持枠5側に撓ませたたときに、可撓片23がミラー
保持枠5の周壁5cの側面に当接させられて、可撓片2
3が必要以上に撓ませられることはないので、可撓片2
3が無理な力で破損させられるようなことが未然に防止
される。 【0041】また、同様にして可撓片33についても可
撓片23と同様にして撓ませ、第2係止爪を可撓片33
に設けた第2係止孔から抜け外す。 【0042】この様な操作により、ガーニッシュをミラ
ーハウジング本体から取り外すことができる。 【0043】従って、構成のドアミラー2においては、
ガーニッシュ9の色のみを車体の色に合わせる(マッチ
させる)ことで、車体色に応じたミラーハウジング本体
8を多数用意せず、ミラーハウジング本体8の共通化を
図ることができる。しかも、ガーニッシュ9等に傷が付
いたときには、このガーニッシュ9を新たなものと交換
することにより、ドアミラー2の外観を補修できる。 【0044】 【効果】以上説明したように、請求項1の発明は、ガー
ニッシュをミラーハウジング本体の背面に固定する固定
手段が、前記縦壁の周縁部に形成された第1係止孔と、
前記周壁の前記第1係止孔とは反対側に位置する部分に
切込を入れることにより形成された可撓片と、該可撓片
に形成された第2係止孔と、前記ガーニッシュに形成さ
れ且つ前記第1,第2係止孔に係合する第1,第2係止
爪を備え、前記可撓片は前記ミラー本体を所定方向に所
定量傾動操作させたときに露出する工具係合部を有する
構成としたので、ミラーハウジング本体内に組み込まれ
た部品を取り外すことなく、ガーニッシュをミラーハウ
ジング本体から簡単且つ容易に取り外すことのできる。 【0045】この様にガーニッシュの交換作業が簡易で
あるため、車体組立ライン上でドアミラーを車体に組み
付ける場合には、組立ラインに沿って流れてくる車体の
色に応じた色のガーニッシュを予めミラーハウジング本
体に組み付けたミラーハウジングを用意しておく必要は
なく、しかも、組み付け誤りがあった場合には、即ち組
立ラインに沿って流れてくる車体の色に応じた色のガー
ニッシュと異なる色のガーニッシュをミラーハウジング
本体8に組み付けた場合でも、ガーニッシュの交換作業
に手数を要しないため、交換作業が用意である。 【0046】しかも、ミラー保持枠がミラーハウジング
本体内に傾動操作可能に保持され、該ミラー保持枠にミ
ラー本体が保持されることにより、前記ミラー本体が前
記ミラーハウジング本体に傾動操作可能に保持され、前
記ミラー本体を所定方向に所定量傾動操作させた状態で
前記可撓片を前記ミラー保持枠側に撓ませたときに、前
記可撓片が前記ミラー保持枠の側面に当接可能に設けら
れている構成としたので、ミラー本体を所定方向に所定
量傾動操作させた状態で、可撓片を前記ミラー保持枠側
に撓ませたときに、可撓片がミラー保持枠の周壁の側面
に当接させられて、可撓片が必要以上に撓ませられるこ
とはないので、可撓片が無理な力で破損させられるよう
なことが未然に防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はこの発明に係るガーニッシュ取付構造を
備えるドアミラーの断面図、(b)は(a)の部分拡大図、
(c)はドアミラーの第2固定手段の断面図である。 【図2】図1に示したミラー保持枠及びミラー本体の傾
斜角度説明図である。 【図3】図1,2のミラーハウジング本体とガーニッシ
ュを背面側から見た分解斜視図である。 【図4】図3の要部拡大説明図である。 【図5】図1〜図3に示したドアミラーのガーニッシュ
取り外し作業説明図である。 【図6】図1〜図3に示したドアミラーのガーニッシュ
取り外し作業説明図である。 【図7】従来のガーニッシュ取付構造を備えるドアミラ
ーの部分分解斜視図である。 【図8】図7の部品を組み付けた状態でのドアミラーの
断面図である。 【符号の説明】 2…ドアミラー 3…ミラーハウジング 5…ミラー保持枠 5c…周壁(側面) 6…ミラー本体 8…ミラーハウジング本体 8a…縦壁 8b…周壁 9…ガーニッシュ 21…第1係止孔 22…スリット(切込) 23…可撓片 24…工具係合面(工具係合部) 25…第2係止孔 26…第1係止爪 27…第2係止爪 31…第1係止孔 32…スリット(切込) 33…可撓片 34…工具係合面(工具係合部) 35…第2係止孔 36…第1係止爪 37…第2係止爪
備えるドアミラーの断面図、(b)は(a)の部分拡大図、
(c)はドアミラーの第2固定手段の断面図である。 【図2】図1に示したミラー保持枠及びミラー本体の傾
斜角度説明図である。 【図3】図1,2のミラーハウジング本体とガーニッシ
ュを背面側から見た分解斜視図である。 【図4】図3の要部拡大説明図である。 【図5】図1〜図3に示したドアミラーのガーニッシュ
取り外し作業説明図である。 【図6】図1〜図3に示したドアミラーのガーニッシュ
取り外し作業説明図である。 【図7】従来のガーニッシュ取付構造を備えるドアミラ
ーの部分分解斜視図である。 【図8】図7の部品を組み付けた状態でのドアミラーの
断面図である。 【符号の説明】 2…ドアミラー 3…ミラーハウジング 5…ミラー保持枠 5c…周壁(側面) 6…ミラー本体 8…ミラーハウジング本体 8a…縦壁 8b…周壁 9…ガーニッシュ 21…第1係止孔 22…スリット(切込) 23…可撓片 24…工具係合面(工具係合部) 25…第2係止孔 26…第1係止爪 27…第2係止爪 31…第1係止孔 32…スリット(切込) 33…可撓片 34…工具係合面(工具係合部) 35…第2係止孔 36…第1係止爪 37…第2係止爪
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】縦壁と該縦壁の周縁に沿って連設された周
壁を有するミラーハウジング本体と、該ミラハウジング
本体内に傾動操作可能に保持されたミラー保持枠と、前
記ミラハウジング本体の開口端部内に配設され且つ前記
ミラー保持枠に保持されたミラー本体と、前記ミラーハ
ウジング本体の外面を覆うガーニッシュと、前記ガーニ
ッシュを前記ミラーハウジング本体に固定している固定
手段を備え、 前記固定手段は、前記縦壁の周縁部に形成された第1係
止孔と、前記周壁の前記第1係止孔とは反対側に位置す
る部分に切込を入れることにより形成された可撓片と、
該可撓片に形成された第2係止孔と、前記ガーニッシュ
に形成され且つ前記第1,第2係止孔に係合する第1,
第2係止爪を有し、前記可撓片は前記ミラー本体を所定
方向に所定量傾動操作させたときに露出する工具係合部
を有するドアミラー・ガーニッシュ取付構造であって、 前記ミラー本体を所定方向に所定量傾動操作させた状態
で前記可撓片を前記ミラー保持枠側に撓ませたときに、
前記可撓片が前記ミラー保持枠の側面に当接可能に設け
られていることを特徴とする ドアミラー・ガーニッシュ
取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19885594A JP3384129B2 (ja) | 1994-08-24 | 1994-08-24 | ドアミラー・ガーニッシュ取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19885594A JP3384129B2 (ja) | 1994-08-24 | 1994-08-24 | ドアミラー・ガーニッシュ取付構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0858472A JPH0858472A (ja) | 1996-03-05 |
JP3384129B2 true JP3384129B2 (ja) | 2003-03-10 |
Family
ID=16398036
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19885594A Expired - Fee Related JP3384129B2 (ja) | 1994-08-24 | 1994-08-24 | ドアミラー・ガーニッシュ取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3384129B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3714837B2 (ja) | 2000-01-11 | 2005-11-09 | 株式会社東海理化電機製作所 | 車両用ドアミラー装置の組付方法 |
JP5607009B2 (ja) * | 2011-09-21 | 2014-10-15 | 株式会社東海理化電機製作所 | 車両用ミラー装置 |
-
1994
- 1994-08-24 JP JP19885594A patent/JP3384129B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0858472A (ja) | 1996-03-05 |
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