JP4064096B2 - 回転式操作装置 - Google Patents

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【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、自動車用のヒーターコントロール装置の温度調節用等に適用される回転式操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の回転式操作装置においては、例えば図10(b)に示すように、操作パネル1を一体的に取り付けられたベース部材2と、このベース部材2に形成された貫通孔5aを有する嵌合部5と、嵌合部5に回転可能に取り付けられた回転軸4と、この回転軸4を回転させる回転体3を操作パネル1から露出させて、回転体3を操作することにより、ベース部材2の後面側2bに軸支されたレバー部材7を回動させて、レバー部材7に連結された図示しないコントロールケーブルによりヒーターコントロールユニットの温度調整等を行う自動車用のヒーターコントロール装置に用いられるものが知られている。
【0003】
また、このような回転操作装置は回転体3の操作範囲を規制するため、図10(a)に示すようにベース部材4に設けた嵌合部5の内周の一部を半径方向に突出して係止部5bを設けると共に、回転軸4の外周の一部を半径方向に突出させた規制突部4aを設け、回転体3を回転すると所定の角度で規制突起4aが係止部5bに当接し、回転軸5の回転が抑制される。すなわち、係止部5bに規制突起4aを回転体3の所定の回転角度で当接することにより、操作パネル1の表示部1aに表示した範囲内に回転体3の回転操作を規制して、過剰な操作によるヒーターコントロール装置の破損を防止し、正確にヒーターコントロールユニットの温度調整等を行えるようになっている。また、ベース部材2の表示パネル1が設置されない後面側2bには、レバー部材7や図示しないファンスイッチのコネクタハウジングや回路基板が配設されるため、図10(a)に示すように係止部5bは操作パネル1のベース部材2の前面側2aに突出させた嵌合部5の内周に設けられ、操作パネル1とベース部材2との間の空間内で規制突部4aを係止部5bに当接するように構成されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記回転操作装置では、ベース部材2の前面側2aと操作パネル1との間の限られた空間内に係止部5bを設け、回転体3の回転軸4に設けた規制突部4aを係止部5bに当接するように構成されているため、係止部5b及び規制突部4aを十分に強度のある構造とすることができず、回転体3が過剰に操作された場合に係止部5bと規制突部4aが耐えられず破壊されてしまうという問題があった。
【0005】
また、前記の問題を解決するために、係止部5bと規制突部4aを回転体3の過剰な操作に耐うる十分に強度を有する構造とする場合には係止部5bと規制突部4aをある程度まで大きくする必要があるが、図10(a)に示すように係止部5bを有する嵌合部5が設けられるベース部材2の同一面上の近傍には操作パネル1の表示部1aを照明するランプ6が設置されている。そのため、嵌合部5を大きくしてしまうと、嵌合部5がランプ6の照明の障害となり、ランプ6からの光が遮られるため、表示部1aに陰ができてしまったり、色ムラの原因となる等、照明に悪影響を与えてしまうという問題があった。
【0006】
そこで本発明では、ベース部材と操作パネルとの限られた空間に関係なく、回転体の過剰な操作に耐えうることができると共に、操作パネルの表示部の照明に悪影響を与えることのない回転式操作装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記した課題を解決するため、本発明の第1の発明は、ベース部材と、回転軸にギア部を設け、前記ベース部材の嵌合部に回転可能に取り付けられた回転体と、前記ベース部材の前面側に一体的に取り付けられ前記回転体の操作位置を表示する操作パネルと、前記ベース部材の前面側で前記操作パネルを照明するように配設されたランプと、前記ベース部材の後面側に回動可能に軸支され、前記ギア部により回転体の回転に応動して移動するラック部を有するレバー部材と、前記ベース部材の貫通孔に前記回転軸を挿通し、前記ラック部に前記ギア部を連結させて、回転体の回転に応動させて前記レバー部材を回動させる回転式操作装置において、前記レバー部材に前記回転軸のギア部を収容可能に一面側が開口した収容部を形成し、該収容部内に前記ラック部を形成すると共に、前記収容部の塞がれた他面側に前記ラック部に沿って円弧状に形成された長孔のガイド部と、前記回転軸のギア部から規制軸部を延設して設け、前記回転体の所定の回転操作位置において前記規制軸部が係止される係止部を前記レバー部材のガイド部に設けたものである。
【0008】
発明によれば、回転軸に設けた規制軸部が、回転体の所定の回転操作位置においてレバー部材に設けた係止部に当接して回転体の回転を所定の回転範囲に抑止するものであるため、ベース部材と操作パネルの構造に影響されることなく、十分に強度を有する係止部を設定することができる。
【0009】
また、操作パネルとその操作パネルを照明するランプが配設されたベース部材の前面側に係止部を設けずに、ランプの照明範囲外となるベース部材の後面側に配設されたレバー部材に係止部を設け、回転体の所定の回転操作位置において規制軸部が係止部に当接して回転体の回転を所定の回転範囲に抑止するものであるため、表示部の照明に悪影響を及ぼすことのなく、回転体の回転操作範囲を簡単な構成で設定することができる。
【0010】
さらに、 前記回転体を少なくとも二つ設け、前記回転体の回転軸に設けられた前記規制軸部の形状と、前記レバー部材のガイド部に形成された前記係止部の形状を前記各回転体で異なる形状としておけば、回転軸をベース部材に組み付けた後でも、誤組を容易に発見することができ、誤組を確実に防止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。図1は本発明の回転式操作装置を適用したヒーターコントロール装置の正面図である。図2は本発明の回転式操作装置を適用したヒーターコントロール装置の背面図である。図3(a)は図1において第1回転体が中間位置にあるときの側方から見た断面図である。(b)はそのA−A線断面図である。図4は図3における分解線断面図である。図5は第1回転体の回転軸の(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は背面図、(d)はB−B線断面図である。図6は第1レバー部材の(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は側断面図である。図7は第2回転軸の(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は背面図、(d)は第2レバー部材の正面図、(e)は第2レバー部材の背面図である。図8は(a)は第1回転体が図1の実線位置にあるとき、(b)は第1回転体が中間位置にあるとき、(c)は第1回転体が図1の点線位置にあるときの第1レバー部材と第1回転軸の規制軸部の状態を示す動作説明図である。(d)は第2回転体が図1の実線位置にあるとき、(e)は第2回転体が中間位置にあるとき、(f)は第2回転体が図1の点線位置にあるときの第1レバー部材と第1回転軸の規制軸部の状態を示す動作説明図である。図9は(a)はベース部材の嵌合部の正面図、(b)は側断面図である。なお、この実施の形態は自動車用のヒーターコントロール装置の例である。
【0012】
図1乃至図4は、本発明の回転式操作装置を適用した自動車用のヒーターコントロール装置10を示す。図3に示すようにヒーターコントロール装置10はベース部材11に対して、温度調節用の第1回転体22aの第1回転軸40を前面側11aから回転可能に取り付け、第1回転体22aから第1回転軸40を介して後面側11bに回動可能に軸支された第1レバー部材30を回転させることによって、図2に示す第1レバー部材30に連結されたコントロールケーブル61aを移動させて図示しないヒーターコントロールユニットを制御して、車室内の温度調節を行うものである。また、図1に示す風の吹き出し口選択用の第2回転体22bは回転させることにより、図2に示す第2レバー部材70に連結されたコントロールケーブル61bを移動させて図示しないヒーターコントロールユニットを制御して風の吹き出し口の選択を行うものである。なお、図1に示す符合22cはエアコンのオン、オフ及び風量を調節するためのファンスイッチであり、22dはコントロールケーブル61cを移動させて図示しないヒーターコントロールユニットを制御し、外気の取り込みと内気循環の切換を行う切換レバーである。
【0013】
20はヒーターコントロール装置の操作内容を表示する温度調節用表示部21a、風の吹き出し口選択用表示部21b、風量調節用表示部21c及び内外気切換用表示部21dを前面に表示した操作パネルであり、各表示部に対応して後述する回転体22a,22b、ファンスイッチ22c、切換レバー22dが配置されるようになっている。この操作パネル20はベース部材11の図1に点線で示した位置に配設されたランプ60により、暗闇で照明されて表示部21a,21b,21c,21dが浮かびあがるように構成されている。
【0014】
ベース部材11には、回転体22a,22b及び操作パネル20を前面側11aに一体的に固定するものである。また、ベース部材11の後面側11bにはレバー部材30,70を回転可能に取り付ける支軸15が設けられている。また、図示しないヒーターユニットに接続されたコントロールケーブル61a,61b,61cを保持するクランプ部17が複数設けられている。コントロールケーブル61a,61bは、そのインナーケーブルの一端を前記レバー部材30,70に接続し、コントロールケーブル61cは、そのインナーケーブルを図示しない切換レバー21dの一端に接続することにより、回転体22a,22b及び切換レバー21dの操作に応じて図示しないヒーターユニットを制御するようになっている。これらの支軸15、クランプ部17はベース部材11の後面側11bに後方に向かって垂直方向に突出するように設けられており、レバー部材30,70及びコントロールケーブル61a,61b,61cは後面側11b側に対して水平方向に回動或いは移動するように構成されている。なお、ベース部材11の後面側11bにはファンスイッチ21cのコネクター回路部62、ランプ60、第2レバー部材70によりオン、オフされるマイクロスイッチ63が一体的に配設されている。
【0015】
ベース部材11には図9(a)及び(b)に示すように回転軸40,50が挿通可能な貫通孔14aが形成された円筒状の内径を有する略箱状の嵌合部14が設けられ、前面側11aの開口部14bには後述する回転軸40,50の鍔部41a,51aと挿入方向に当接する縁部14cと、爪状に形成された弾性保持部13が対向して設けられている。すなわち、図3(b)に示すように回転軸40,50を鍔部41a,51aと弾性保持部13との間に保持することにより、回転体22a,22bが回転可能にベース部材11に軸支されることになる。なお、図3及び図9は回転軸40に対応する嵌合部14を示した図であるが、同様に、回転軸50側にも嵌合部14、開口部14b、縁部14c、弾性保持部13が設けられている。
【0016】
また、図3及び図4に示すように一端が取付孔18に固定されたクリック用板バネ12が、バネ突部12aが設けられた他端を嵌合部14内に開口部14bに向かって突出するように傾斜して取り付けられている。このクリック用板バネ12は回転体22a,22bを回転させることにより、バネ突部12aが後述する回転軸40,50に形成されているクリック溝部42a,52aからクリック凸部42b,52bを乗り越えるように移動し、回転軸40,50に所定の過重を付加して回転軸40,50の回転操作に操作感を与えるものである。なお、本実施例はクリック用板バネ12のバネ突部12aを回転軸40,50のクリック溝部42a,52aからクリック突部42b,52bを乗り越えるように構成したものであるが、ベース部材11に取付穴部を形成し、その取付穴部にコイルスプリングとボール部材を挿入し、ボール部材がコイルスプリングの付勢力に抗してクリック溝部42a,52aからクリック突部42b,52bを乗り越えるように構成してもよい。
【0017】
図5には第1回転体22aに一体的に固定される第1回転軸40を示す。40aは第4図に示す第1回転体22aの係合凹部23に係合する係合凸部であり、図5(a)に示すように略小判状断面をもつ先端部分47の平面部に設けられている。第1回転体22aの係合凹部23第1回転体22aの係合凸部40aを嵌合することにより、第1回転体22aと第1回転軸40が一体的に固定される。41aは第1回転軸40を貫通孔14aに挿通したときに嵌合部14の縁部14cに当接して、縁部14cと前記したベース部材11の弾性保持部13の間に回動可能に保持される鍔部であり、この鍔部41aの同軸上に拡径部41b有する円柱状の胴部41が鍔部41aを挟んで先端部分47の対向側に延設されており、その胴部41のほぼ中央部にクリック溝部42aとクリック凸部42bが円周方向に連なって形成されている。さらに胴部41の後部側には第1ギア部43が設けられており、この第1ギア部43から後述する第1レバー部材30との組付けの位置決めを行う位置決めリブ46と、第1レバー部材30の係止部31a,31bに係合可能な規制軸部45が同軸上に延設されて設けられている。本実施例では規制軸部45を略半円筒状に形成すると共に、その規制軸部45の対向する位置に位置決めリブ46を半径方向に突出するように略平板状に形成し、規制軸部45と位置決めリブ46を第1ギア部43から延設するように一体的に設けている。なお、40bは第1回転体22aとの組み付け方向の誤組を防止するための誤組防止リブである。
【0018】
図6(a)乃至(c)に第1レバー部材30を示す。この第1レバー部材30は上面部30aと側面部30bで囲まれた収容部30cを有する略扇状の箱型に形成されている。33はベース部材11の支軸15に回転可能に取り付けられる取付筒部であり、第1レバー部材30の収容部30cが形成されている背面側に突出するように設けられている。また、図6(b)に示すように第1レバー部材30の背面側には第1ギア部43に噛み合い可能な第1ラック部32が収容部30c内に取付筒部33を中心として円弧状に設けられている。また、その第1ラック部32の略中央部の一部を上面部30aに貫通して位置決め孔31cが設けられている。この位置決め孔31cは第1回転軸40の位置決めリブ46と係合可能に形成されており、位置決めリブ46と位置決め孔31cを一致させるように第1回転軸40と第1レバー部材30をベース部材11に取り付けることにより、第1回転軸40の第1ギア部43と第1レバー部材30の第1ラック部32が相互に位置決めされることになる。その位置決め孔31cに連続して第1ラック部32に沿うように上面部30aに長孔のガイド部31が円弧状に形成され、その両端部に第1回転軸40の規制軸部45が係合可能な係止部31a,31bが設けられている。34はコントロールケーブル61aのインナーケーブルが接続される接続部である。
【0019】
組み立てに際しては図4に示すように第1回転体22aに第1回転軸40の先端部分47を挿入して、係合凸部40aを係合凹部23に嵌合することにより第1回転体22aに第1回転軸40を一体的に固定する。そしてベース部材11の嵌合部14の近傍に設けられた取付孔18にクリック用板バネ12の一端を差し込み、取付孔18の内周にクリック用板バネ12の一端に形成された爪部12bを引っかけるようにして取り付け、クリック用板バネ12のバネ突部12aを嵌合部14内で開口部14bに対向するように突出して傾斜した状態で固定する。そして、ベース部材11の前面側11aから嵌合部14の貫通孔14aに第1回転軸40を挿通し、弾性保持部13の間に押し込み、第1回転軸40の鍔部41aを嵌合部14の縁部14cに当接させて、鍔部41aの外周を弾性保持部13と縁部14cとの間に回転可能に固定する。なお、第1回転軸40の拡径部41bを嵌合部14の内周とほぼ同径とし、胴部41を貫通孔14aとほぼ同径とすることにより、第1回転軸40は嵌合部14にガタツキ無く保持されることになる。また、クリック用板バネ12は第1回転軸40と嵌合部14の内周面間に保持され、第1回転軸40の回転に応じてクリック溝部42aとクリック凸部42bにバネ突部12aを弾性的に当接させることにより、第1回転軸40の回動応じて所定の過重をかけるように作用する。
【0020】
次に第1回転体22aを回転させて、図8(b)に示す位置に位置決めリブ46を位置するように第1回転体22aを治具等で固定する。そして、第1レバー部材30の位置決め孔31cを位置決めリブ46に一致させて、取付筒部33をベース部材11の支軸15に組み付ける。第1レバー部材30は取付筒部33の内周面に形成された段部33aを支軸15の弾性爪部16に嵌合させることにより、支軸15に回転可能に軸支される。このとき、第1回転軸40の第1ギア部43を収容部11cに収容し、第1ラック部32に連結させる。また、規制軸部45をガイド溝部31に挿通して、係合部31a,31bに係合可能に位置させる。
【0021】
そして、操作パネル20をベース部材11の前面側11aに第1回転体22aを表示部21aに一致するように取り付ける。すなわち、図3に示すように第1回転体22aを回転操作すると、第1ギア部43が第1ラック部を連動してベース部材11の後面側11bに軸支された第1レバー部材30を回転させ、さらに第1レバー部材30に連結されたコントロールケーブル61aのインナーケーブルを第1レバー30の回転に応じて移動させることにより、図示しないヒーターコントロールユニットを制御するように構成される。
【0022】
次に前記ヒーターコントロール装置10の第1回転体22aを回転操作したときの第1回転軸40とレバー部材30の動作を説明する。
【0023】
図8(a)乃至図8(c)に、第1回転軸40と第1レバー部材30の動作を示す。前記のように図8(b)に示す位置に位置決めリブ46を固定して、第1回転軸40に第1レバー部材30を組み付ける。このとき、位置決め孔31cに位置決めリブ46が一致するように係合させる。この状態から第1回転体22aを図1おいて時計方向に回動すると、図2において第1ギア部43の回転に連動して第1ラック部32が反時計方向に移動するため、第1レバー部材が支軸15を中心に反時計方向に回転する。そして、第1回転体22aを所定角度回転させると、図8(a)に示すように規制軸部45が係止部31bに当接することにより、第1回転体22aの回転が抑止される。また、第1回転体22aを図1おいて反時計方向に回転した場合には規制軸部45が係止部31aに当接することによって、第1回転体22aの回転が所定角度で抑止されることとなる。
【0024】
このように第1回転体22aの操作範囲を第1回転軸40の規制軸部45と第1レバー部材30の係止部31a,31bを当接させることにより規制する構成とすることによって、従来技術のようにベース部材と操作パネルとの間の空間内に第1回転体22aの操作範囲を規制する係止部31a,31bと規制軸部45を設ける必要がないため、ベース部材11と操作パネル20の構造に影響されることなく、十分に強度を有する係止部31a,31bと規制軸部45を設定することができる。
【0025】
なお、上記は温度調節用の第1回転体22aについて説明したが、風の吹き出し口選択用の第2回転体22bについても同じに構造とすることができる。本実施例では図7(a)乃至(c)に示すように第1回転軸40の位置決めリブ46と第2回転軸50の位置決めリブ55は回転体22a,22bに対して角度が約90度ずれた位置に設定されている。また、第2回転体22bの第2回転軸50における規制軸部54を略円柱状とし、その一部に第1回転軸40と同様に位置決めリブ46を半径方向に突出するように略平板上に一体的に形成している。このように規制軸部45,54の形状を第1回転軸40と第2回転軸50で異ならせることにより、二つの回転軸40,50のクリック溝部42a,52a、クリック凸部42b,52b及びギア部43、53を異なる設定としている場合にベース部材11に回転軸40,50を組み付けた後でも誤組を容易に発見することができ、誤組を確実に防止することができる。なお、第2回転軸50は機能的に第1回転軸30とかわるものではなく、51aは鍔部、51bは拡径部、51は胴部、57は先端部分を示す。
【0026】
図7(d)及び(e)に第2レバー部材70を示す。第2レバー部材70も第2回転体22bの操作範囲にあわせてガイド溝部71、第2ラック部72が設定されている以外は、機能的に第1レバー部材30と同じであり、70aは上面部、70bは収容部、70cは側面部、71cは位置決め孔、71a、71bは係止部、74はコントロールケーブル61bのインナーケーブルが接続される接続部である。なお、75は吹き出し口をフロントガラスの曇り取りを選択した場合にベース部材に配設されているマイクロスイッチをオンに切り替えるための肩部であり、ファンスイッチ22cのエアコンスイッチのオン、オフに関わらず、強制的にエアコンスイッチをオンとするものである。
【0027】
また、組み立てについても第1回転体22aと同じように、第2回転体22bに回転軸50を一体的に組み付けた後、図8(e)に示す位置に位置決めリブ55が位置するように第2回転体22bを治具などにより回転して固定する。そして、第2レバー部材70の位置決め孔71cを位置決めリブ55に一致するようにしてベース部材11の支軸15に組み付ければよい。
【0028】
図8(d)乃至図8(f)に、回転体22a,22bを回転操作したときの第2回転軸50と第2操作レバー70の動作を示す。図8(e)示す位置に位置決めリブ55を固定して、第2回転軸50に第2レバー部材70を組み付ける。このとき、位置決め孔71cに位置決めリブ55を一致するように係合させる。この状態から第2回転体22bを図1おいて時計方向に回動すると、第2ギア部53に第2ラック部72が連動して移動することにより、図2において反時計方向に第2レバー部材70が支軸15を中心に回転する。そして、第2回転体22bを所定角度回転させると、図8(d)に示すように規制軸部54が係止部71aに当接することにより、第2回転体22bの回転が抑止される。また、第2回転体22bを図1において反時計方向に回転した場合には規制軸部54が係止部71bに当接することによって、第2回転体22b回転が所定角度で抑止される。
【0029】
また、ベース部材11の前面側11aに一体的に回転体22a,22bの操作位置を表示する操作パネル20設け、ベース部材11の前面側11aに操作パネル20を照明するランプ60を配設した場合でも、回転体22a,22bの回転範囲をベース部材11の後面側11bに配設したレバー部材30,70と回転軸40,50の規制軸部45,54で規制することにより、操作パネル20とべース部材11の前面側11aとの空間内には表示部21の照明の障害となる係止部31a,31b,71a,71bと規制軸部45,54を設ける必要がないため、操作パネル20とベース部材11の前面側11aの間に十分な広さの空間を形成できない場合でも、ベース部材11の前面側11aをランプ60からの光を確実に表示部21a,21b,21c,21dに導くように構成することができる。
【0030】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明に係る回転操作装置は、ベース部材と、回転軸にギア部を設け、前記ベース部材の嵌合部に回転可能に取り付けられた回転体と、前記ベース部材の前面側に一体的に取り付けられ前記回転体の操作位置を表示する操作パネルと、前記ベース部材の前面側で前記操作パネルを照明するように配設されたランプと、前記ベース部材の後面側に回動可能に軸支され、前記ギア部により回転体の回転に応動して移動するラック部を有するレバー部材と、前記ベース部材の貫通孔に前記回転軸を挿通し、前記ラック部に前記ギア部を連結させて、回転体の回転に応動させて前記レバー部材を回動させる回転式操作装置において、前記レバー部材に前記回転軸のギア部を収容可能に一面側が開口した収容部を形成し、該収容部内に前記ラック部を形成すると共に、前記収容部の塞がれた他面側に前記ラック部に沿って円弧状に形成された長孔のガイド部と、前記回転軸のギア部から規制軸部を延設して設け、前記回転体の所定の回転操作位置において前記規制軸部が係止される係止部を前記レバー部材のガイド部に設けたものである。
【0031】
したがって、ベース部材に回転体の回転を所定の回転操作位置において抑止する係止部を設ける必要がないため、ベース部材の構造を簡略化でき、回転体の回転操作範囲の設定が異なる場合でも、回転軸とレバー部材の構造を変更すればよいので、ベース部材は変更する必要がなく、共用化することができる。
そのため、ベース部材の前面側に一体的に前記回転体の操作位置を表示する操作パネル取り付け、ベース部材の前面側で操作パネルを照明するランプを配設して、操作パネルとベース部材の前面側との間の空間を十分にとれない場合でも、操作パネルの照明に悪影響を及ぼすことのなく、回転体の回転操作範囲を簡単な構成で設定することができる。
【0032】
また、少なくとも二つの回転軸及びレバー部材を設け、それぞれ異なる設定としている場合でも、二つ設けた規制軸部の形状を異なる形状とすることにより、回転軸をベース部材に組み付けた後でも誤組を容易に発見することができ、誤組を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転式操作装置を適用したヒーターコントロール装置の正面図である。
【図2】本発明の回転式操作装置を適用したヒーターコントロール装置の背面図である。
【図3】(a)は図1において第1回転体が中間位置にあるときの側方から見た断面図である。(b)はA−A線断面図である。
【図4】図3における分解線断面図である。
【図5】第1回転体の回転軸の(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は背面図、(d)はB−B線断面図である。
【図6】第1レバー部材の(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は側断面図である。
【図7】第2回転体の回転軸の(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は背面図、(d)は第2レバー部材の正面図、(e)は背面図である。
【図8】(a)は第1回転体が図1の実線位置にあるとき、(b)は第1回転体が中間位置にあるとき、(c)は第1回転体が図1の点線位置にあるときの第1レバー部材と第1回転軸の規制軸部の状態を示す動作説明図である。(d)は第2回転体が図1の実線位置にあるとき、(e)は第2回転体が中間位置にあるとき、(f)は第2回転体が図1の点線位置にあるときの第1レバー部材と第1回転軸の規制軸部の状態を示す動作説明図である。
【図9】(a)はベース部材の嵌合部の正面図、(b)は側断面図である。
【図10】(a)は従来のヒーターコントロール装置における回転操作装置の構成部分を示す側断面図である。(b)はC−C線断面図である。
【符号の説明】
11 ベース部材
14 嵌合部
14a 貫通孔
20 操作パネル
21a,21b,21c,21d 表示部
22a 第1回転体
22b 第2回転体
30 第1レバー部材
31a,31b,71a,71b 係止部
32 第1ラック部
43 第1ギア部
45,54 規制軸部
53 第2ギア部
60 ランプ
70 第2レバー部材
72 第2ラック部

Claims (2)

  1. ベース部材と、
    回転軸にギア部を設け、前記ベース部材の嵌合部に回転可能に取り付けられた回転体と、
    前記ベース部材の前面側に一体的に取り付けられ前記回転体の操作位置を表示する操作パネルと、前記ベース部材の前面側で前記操作パネルを照明するように配設されたランプと、
    前記ベース部材の後面側に回動可能に軸支され、前記ギア部により回転体の回転に応動して移動するラック部を有するレバー部材と、
    前記ベース部材の貫通孔に前記回転軸を挿通し、前記ラック部に前記ギア部を連結させて、回転体の回転に応動させて前記レバー部材を回動させる回転式操作装置において、
    前記レバー部材に前記回転軸のギア部を収容可能に一面側が開口した収容部を形成し、該収容部内に前記ラック部を形成すると共に、前記収容部の塞がれた他面側に前記ラック部に沿って円弧状に形成された長孔のガイド部と、
    前記回転軸のギア部から規制軸部を延設して設け、前記回転体の所定の回転操作位置において前記規制軸部が係止される係止部を前記レバー部材のガイド部に設けたことを特徴とした回転式操作装置。
  2. 前記回転体を少なくとも二つ設け、前記回転体の回転軸に設けられた前記規制軸部の形状と、前記レバー部材のガイド部に形成された前記係止部の形状を前記各回転体で異なる形状としたことを特徴とした請求項1に記載の回転式操作装置。
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