JP3382412B2 - 覆工板の締結装置 - Google Patents
覆工板の締結装置Info
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Description
場等で使用される多数の覆工板を梁に対して固定する覆
工板の締結装置に関する。
覆工板には落し込み式と締結式が知られている。覆工板
は、上板と下板およびこれら板間に縦方向に固定された
複数枚の補強板からなり、覆工板の端部における上板に
は吊り穴が設けられている。
り、落し込み式は、図7(a)に示すように構成されて
いる。すなわち、1は梁であり、上面に載置部2が設け
られている。覆工板3の端部における下板4には下方に
突出するストッパ5が設けられており、覆工板3を梁1
に落し込むことにより、覆工板3の端部が載置部2に載
置され、覆工板3の水平方向のずれはストッパ5が載置
部2の側縁部に当接して阻止されるようになっている。
なお、6はゴムパッドである。
式である。固定式の覆工板3の端部における下板4には
下方に向かって貫通するボルト7が設けられ、梁1の載
置部2には前記ボルト7に対応してボルト穴(図示しな
い)が穿設されている。そして、ボルト7をボルト穴に
通し、載置部2の下面側でボルト7にナット8を締付け
て固定している。
スプリングボルト式の覆工板3の端部における下板4に
はボルト穴(図示しない)が穿設され、このボルト穴に
はコイルばね付きボルト9が上下移動および回転自在に
挿入されている。コイルばね付きボルト9の下端部には
ねじ部10が設けられ、このねじ部10には略L字状の
クリップ11がナット12によって固定されている。そ
して、クリップ11を梁1と平行に位置決めした状態
で、覆工板3の端部を載置部2に載置し、吊り穴13か
ら工具を差し込み、コイルばね付きボルト9を押し下げ
た後、クリップ11を90゜回転させてクリップ11を
載置部2の下側に掛止すると、コイルばね付きボルト9
の弾性力によって引き上げられて締結される。
のダブルクリップ式の覆工板3の端部における下板4に
は下方に向かって突出するボルト14が設けられ、この
ボルト14のねじ部15にはクリップ16がナット17
によって固定されている。そして、クリップ16を載置
部2の下面に掛止した状態で、ナット17を締付けるこ
とにより締結している。
し込み式は、走行する重車両等から横方向の外力が加わ
ったとき覆工板3が横ずれし、またガタ付きによって騒
音が発生するという問題がある。また、固定式は、梁1
の載置部2にあらかじめボルト穴を設ける必要があると
ともに、覆工板3の下部でナット8を締付ける必要があ
り、作業性が悪い。
作業できるが、コイルばねの復元力で締結しているの
で、締結が不完全であり、落し込み式と同様に横ずれす
る恐れがある。また、ダブルクリップ式は、固定式と同
様に覆工板3の下部でナット17を締付ける必要があ
り、作業性が悪いと共に、不完全な締結である。
で、その目的とするところは、覆工板の締結が覆工板の
上部から容易に行え、作業性の向上を図ると共に、締結
が確実で横ずれ、ガタが発生することがない覆工板の締
結装置を提供することにある。
成するために、請求項1は、梁の上面に少なくとも上板
と下板とからなる覆工板を載置し、この覆工板の端部に
おける上板に設けられた吊り穴を利用して前記覆工板を
前記梁に締結する覆工板の締結装置において、前記覆工
板の下板の下側から該下板を貫通して下板の上側に突出
して設けられ、上下移動および回転自在であると共に上
端部のねじ部が前記覆工板の吊り穴に対向するように傾
斜して設けたボルトと、このボルトに嵌合され前記下板
の上方に突出する筒体と、前記ボルトを引上げ方向へ付
勢する付勢ばねと、前記ボルトの下端部に設けられ前記
下板の下面において該ボルトと一体に回転して一端部が
前記梁の下面に掛止可能なクリップと、前記ボルトのね
じ部に螺合され前記吊り穴から締付け可能であり、締付
けによって前記付勢ばねを圧縮して前記筒体を下板の上
面に当接することにより前記クリップを引き上げて梁の
下面に圧接して梁と覆工板とを締結する締付けナットと
を具備したことを特徴とする。請求項2は、請求項1の
前記筒体の上端にはスプリング受け座金が一体に固定さ
れ、締付けナットの締付けによって筒体とスプリング座
金が一体に押し下げられ、付勢ばねの全体が筒体の内部
に収納されることを特徴とする。請求項3は、請求項1
の前記ボルトの先端面にはクリップの向きを指示する指
標が設けられていることを特徴とする。
差し込み、ボルトを付勢ばねの付勢力に抗して押し下げ
た後、回転すると、クリップが梁に掛止される。この状
態で、締付けナットを締付けると、筒体とスプリング受
け座金が一体に押し下げられ筒体が下板の上面に当接
し、クリップが梁の下面に圧接され、梁と覆工板とが締
結される。
明する。図1〜図4は第1の実施例を示し、図1は覆工
板の締結装置の全体構成を示す。21はH形鋼からなる
梁であり、梁21の上部には覆工板22を載置する載置
部23が設けられている。そして、載置部23には隣合
う覆工板22の端部が載置されている。覆工板22は上
板22aと、下板22bおよび上板22aと下板22b
とを連結する縦方向に設けられた補強板22cとから構
成されている。
円形の吊り穴24が穿設されている。また、この吊り穴
24の近傍に位置する下板22bにはボルト穴25が穿
設されている。このボルト穴25は覆工板22の端部を
梁21の載置部23に載置したとき、載置部23の側縁
より外側に位置する部分に設けられており、既設の吊り
穴24より内側に偏って上下に対向していない。
側に貫通してボルト28が上向きに上下移動および回転
自在に設けられている。このボルト28の先端部にはね
じ部32が設けられている。このボルト28は覆工板2
2の端部に向かって傾斜(例えば下板22bに対して7
7゜)しており、このボルト28にはテーパ座金26を
介して鋼管からなる筒体27が嵌合されている。
8の頭部側には狭幅板状のクリップ29の略中間部が貫
通して設けられ、このクリップ29は座金30によって
ボルト28に対して一体的に固定されており、ボルト2
8と一体に上下動および回転するようになっている。ま
た、クリップ29の近傍に位置する下板22bの下面に
はクリップ29の回転範囲を規制するストッパ31が固
定されている。
グ受け座金33が一体に溶接固定されており、ボルト2
8には付勢ばねとしてのコイルスプリング35が嵌合さ
れている。コイルスプリング35は筒体27の内部に収
納されており、その下端部は前記テーパ座金26に当接
し、上端部はスプリング受け座金33に当接している。
さらに、ボルト28のねじ部32には締付けナット34
が螺合されている。したがって、コイルスプリング35
の付勢力によってスプリング受け座金33を介してボル
ト28は引き上げられ、筒体27もスプリング受け座金
33と一緒に引き上げられている。
向しており、この端部には図4に示すように、ナット締
付けハンドル50と係合する係合部36が設けられてい
る。すなわち、ナット締付けハンドル50は、筒状の本
体部51の端部に締付けナット34と係合する六角穴5
2が設けられ、この六角穴52の上部は締付けナット3
4が奥まで入り込まないように括れている。さらに、本
体部51の上端部には本体部51に対して直角にハンド
ル部53が設けられ、このハンドル部53の一端部には
係合片54が突設されている。
た係合部36には前記クリップ29の向きを示す指標と
してのスリット37が設けられており、スリット37の
方向によってクリップ29の向きが分るようになってい
る。また、このスリット37に前記ナット締付けハンド
ル50の係合片54が係合可能になっている。
結装置の作用について説明する。まず、図1に示すよう
に、既設された梁21の載置部23に覆工板22の端部
をゴムパッド38を介して載置し、覆工板22の端面相
互を載置部23の上面に突き合わせる。このとき、覆工
板22に設けられたクリップ29は覆工板22と平行な
向きにセットされており、しかもコイルスプリング35
の復元力によってボルト28が引き上げられているた
め、クリップ29は覆工板22の下板22bの下面に接
合されている。
締付けハンドル50のハンドル部53を挿入し、ボルト
28の係合部36に係合片54を係合する。そして、ハ
ンドル部53によってコイルスプリング35の復元力に
抗してボルト28を押し下げた後、ハンドル部53によ
ってボルト28を90゜回転すると、クリップ29が一
体に回転して覆工板22と直角方向となり、一端部が載
置部23の下面に、他端部が下板22bの下面に当接す
る。なお、クリップ29はストッパ31によって回転範
囲が規制されているため、クリップ29の端部がストッ
パ31に当接することによりクリップ29が載置部23
の下面に位置したことを確認できる。この状態で、ハン
ドル部53による押し下げ力を解除すると、コイルスプ
リング35の復元力によってボルト28が引き上げら
れ、クリップ29が載置部23の下面に当接して図2に
示す状態となる。
52を締付けナット34に係合し、ナット締付けハンド
ル50によって締付けナット34を締め込むと、スプリ
ング受け座金33を介して筒体27が下降し、コイルス
プリング35が徐々に圧縮されて筒体27の内部に収納
され、さらに締め込むと、図3に示すように、スプリン
グ受け座金33を介して筒体27の下端面がテーパ座金
26に当接し、ボルト28を介してクリップ29を引き
上げる方向に作用してクリップ29が載置部23の下面
に圧接する。したがって、梁21に対して覆工板22を
覆工板22の上方から簡単に締結できると共に、強固に
締結される。
と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略する。本
実施例は、覆工板22の吊り穴24が梁21の載置部2
3の側縁部より内側に位置している場合であって、吊り
穴24に対向する位置の下板22bにボルト穴25が穿
設されている。したがって、ボルト穴25にはボルト2
8が垂直に貫通して設けられ、このボルト28には筒体
27が嵌合されている。下板22bの上面には座金40
が設けられ、この座金40に筒体27の下端面が当接す
るようになっている。
同一高さになるようにブロック41が固定され、このブ
ロック41にクリップ29の回転範囲を規制するストッ
パ42が設けられている。このような構成によれば、ボ
ルト28が垂直状態となるため、より確実な締結がで
き、ナット締付けハンドル50による操作性も向上す
る。
ランプ43を示すもので、金属製のクランプ本体44に
はU字状の凹陥部45が設けられている。クランプ本体
44には凹陥部45を挟んで一側部には固定ボルト46
が設けられ、他側部にはねじ穴47に螺合された可動ボ
ルト48が設けられている。固定ボルト46と可動ボル
ト48は同一軸線上に設けられており、対向する端部に
は尖端部46a,48aが設けられている。また、クラ
ンプ本体44の一端部には縦方向にねじ穴49が穿設さ
れ、このねじ穴49には吊りボルト50のねじ部51が
螺合されている。
と、覆工板22を敷設し、覆工板22に設けられた側板
22a,22aを接合させる。この状態で、一方の覆工
板22の吊り穴24から吊りボルト50に連結されたク
ランプ本体44を覆工板22の内部に挿入し、凹陥部4
5の内部に側板22a,22aを挿入する。吊りボルト
50を作業者が手に持ち、クランプ本体44を水平状態
に保ったまま、他方の覆工板22の吊り穴24から工具
を差し込み、可動ボルト48を締め付けて固定ボルト4
6との間で側板22aを挟持する。
1がクランプ本体44のねじ穴49から抜け、吊りボル
ト50をクランプ本体44から切り離すことができる。
なお、クランプ43を取り外す場合には逆な操作を行え
ばよい。このように覆工板22相互を連結することによ
り、覆工板22上を重車両が走行してもガタ付くことは
なく、騒音の発生を防止できる。
によれば、によれば、覆工板の締結が覆工板の上部から
容易に行え、作業性の向上を図ると共に、締結が確実で
横ずれ、ガタが発生することがなく、重車両の走行にお
いても騒音の発生を防止できるという効果がある。さら
に、筒体およびボルトは傾斜して設けられているため、
既設の吊り穴を利用して締付けナットを締付けることが
できる。請求項2によれば、ボルトに嵌合して筒体に収
納されるコイルスプリングを設けているため、コイルス
プリングの復元力によってボルトを引上げ、クリップを
覆工板の下面に押し付けることができ、覆工板の敷設の
際にクリップが回転してクリップの方向が変わることは
ない。請求項3によれば、ボルトの先端面にはクリップ
の向きを指示する指標が設けられているため、指標によ
ってクリップの方向を確認できる。
置した状態の縦断側面図。
縦断側面図。
結した状態の縦断側面図。
び側面図、(b)はナット締付けハンドルの斜視図。
置した状態の縦断側面図。
図。
Claims (3)
- 【請求項1】 梁の上面に少なくとも上板と下板とから
なる覆工板を載置し、この覆工板の端部における上板に
設けられた吊り穴を利用して前記覆工板を前記梁に締結
する覆工板の締結装置において、 前記覆工板の下板の下側から該下板を貫通して下板の上
側に突出して設けられ、上下移動および回転自在である
と共に上端部のねじ部が前記覆工板の吊り穴に対向する
ように傾斜して設けたボルトと、このボルトに嵌合され
前記下板の上方に突出する筒体と、前記ボルトを引上げ
方向へ付勢する付勢ばねと、前記ボルトの下端部に設け
られ前記下板の下面において該ボルトと一体に回転して
一端部が前記梁の下面に掛止可能なクリップと、前記ボ
ルトのねじ部に螺合され前記吊り穴から締付け可能であ
り、締付けによって前記付勢ばねを圧縮して前記筒体を
下板の上面に当接することにより前記クリップを引き上
げて梁の下面に圧接して梁と覆工板とを締結する締付け
ナットとを具備したことを特徴とする覆工板の締結装
置。 - 【請求項2】 前記筒体の上端にはスプリング受け座金
が一体に固定され、締付けナットの締付けによって筒体
とスプリング座金が一体に押し下げられ、付勢ばねの全
体が筒体の内部に収納されることを特徴とする請求項1
記載の覆工板の締結装置。 - 【請求項3】 前記ボルトの先端面にはクリップの向き
を指示する指標が設けられていることを特徴とする請求
項1記載の覆工板の締結装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14739595A JP3382412B2 (ja) | 1995-06-14 | 1995-06-14 | 覆工板の締結装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14739595A JP3382412B2 (ja) | 1995-06-14 | 1995-06-14 | 覆工板の締結装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08338003A JPH08338003A (ja) | 1996-12-24 |
JP3382412B2 true JP3382412B2 (ja) | 2003-03-04 |
Family
ID=15429312
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14739595A Expired - Fee Related JP3382412B2 (ja) | 1995-06-14 | 1995-06-14 | 覆工板の締結装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3382412B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4746682B2 (ja) * | 2009-01-22 | 2011-08-10 | 太洋株式会社 | 覆工板締結方法及びその装置 |
-
1995
- 1995-06-14 JP JP14739595A patent/JP3382412B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08338003A (ja) | 1996-12-24 |
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