JP3381432B2 - リヤパーセルパネルのトランクリッドヒンジ取付部構造 - Google Patents
リヤパーセルパネルのトランクリッドヒンジ取付部構造Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は自動車のリヤパーセルパ
ネルのトランクリッドヒンジ取付部構造に関する。
ネルのトランクリッドヒンジ取付部構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】図４〜６は従来のリヤパーセルパネルの
トランクリッドヒンジ取付部構造を示すもので、リヤパ
ーセルパネル１はパーセルセンタ１Ａと、パーセルセン
タ１Ａよりも板厚の厚いパーセルサイド１Ｂとを接合し
て形成され、パーセルサイド１Ｂの側縁に曲折成形した
フランジ１ａを介して図外のリヤピラーインナに接合固
定するようにしてある。
トランクリッドヒンジ取付部構造を示すもので、リヤパ
ーセルパネル１はパーセルセンタ１Ａと、パーセルセン
タ１Ａよりも板厚の厚いパーセルサイド１Ｂとを接合し
て形成され、パーセルサイド１Ｂの側縁に曲折成形した
フランジ１ａを介して図外のリヤピラーインナに接合固
定するようにしてある。
【０００３】リヤパーセルパネル１の後端部には凹部２
を車幅方向に形成してこの凹部２を塞ぐ形でリヤウエス
トパネル３を接合し、該リヤウエストパネル３に車幅方
向に形成した凸部４と前記凹部２とで車幅方向に延在す
る閉断面部５を形成して、リヤウエスト部分に車幅方向
の骨格構造を構成している。
を車幅方向に形成してこの凹部２を塞ぐ形でリヤウエス
トパネル３を接合し、該リヤウエストパネル３に車幅方
向に形成した凸部４と前記凹部２とで車幅方向に延在す
る閉断面部５を形成して、リヤウエスト部分に車幅方向
の骨格構造を構成している。
【０００４】この例では前記凸部４の略中央部に下向き
にビード部４ａを両端部近傍まで凹設する一方、凹部２
にこのビード部４ａに対応して上向きにビード部２ａを
両端部近傍まで膨出成形し、これらビード部４ａ、２ａ
同志を突合わせて接合して前記閉断面部５を前後に２分
して剛性を高めるようにしている。
にビード部４ａを両端部近傍まで凹設する一方、凹部２
にこのビード部４ａに対応して上向きにビード部２ａを
両端部近傍まで膨出成形し、これらビード部４ａ、２ａ
同志を突合わせて接合して前記閉断面部５を前後に２分
して剛性を高めるようにしている。
【０００５】リヤパーセルパネル１およびリヤウエスト
パネル３の後端縁部はリヤウインドウパネル６の弯曲面
に合わせて弯曲成形してあり、従って、前記閉断面部５
の前後方向の断面幅は車両センターで最大となり、側部
で最小となっている。
パネル３の後端縁部はリヤウインドウパネル６の弯曲面
に合わせて弯曲成形してあり、従って、前記閉断面部５
の前後方向の断面幅は車両センターで最大となり、側部
で最小となっている。
【０００６】トランクリッド７はその前端部下面にヒン
ジアーム９をボルト・ナット１６固定したトランクリッ
ドヒンジ８を介して前記リヤパーセルパネル１に取付け
られるが、トランクリッド７の建付け精度を向上する上
では、ヒンジアーム９の後述するヒンジ点とトランクリ
ッド側固定点間の寸法を短く、即ち、ヒンジアーム９の
前後方向寸法を極力短くすることが好ましい。
ジアーム９をボルト・ナット１６固定したトランクリッ
ドヒンジ８を介して前記リヤパーセルパネル１に取付け
られるが、トランクリッド７の建付け精度を向上する上
では、ヒンジアーム９の後述するヒンジ点とトランクリ
ッド側固定点間の寸法を短く、即ち、ヒンジアーム９の
前後方向寸法を極力短くすることが好ましい。
【０００７】そこで、このトランクリッドヒンジ７は前
述の閉断面部５の前後方向の断面幅が最小となる該閉断
面部５の側部を跨いで、つまり、ヒンジアーム９がリヤ
パーセルパネル１側部の凹部２の下側に廻り込む形で該
リヤパーセルパネル１に取付けるようにして、ヒンジア
ーム９の小型化を図っている。
述の閉断面部５の前後方向の断面幅が最小となる該閉断
面部５の側部を跨いで、つまり、ヒンジアーム９がリヤ
パーセルパネル１側部の凹部２の下側に廻り込む形で該
リヤパーセルパネル１に取付けるようにして、ヒンジア
ーム９の小型化を図っている。
【０００８】トランクリッドヒンジ８のブラケット１０
はその中央部にヒンジアーム９の前端部を軸支してヒン
ジ点１２となす膨出部１１を形成してあって、このブラ
ケット１０をリヤパーセルパネル１の下面に重合してボ
ルト・ナット１７固定する関係上、リヤパーセルパネル
１には前記膨出部１１を挿入する開口部１８を形成して
ある。
はその中央部にヒンジアーム９の前端部を軸支してヒン
ジ点１２となす膨出部１１を形成してあって、このブラ
ケット１０をリヤパーセルパネル１の下面に重合してボ
ルト・ナット１７固定する関係上、リヤパーセルパネル
１には前記膨出部１１を挿入する開口部１８を形成して
ある。
【０００９】また、リヤウエストパネル３の側部には前
記開口部１８と同一位置に開口部２０を形成した延設部
１９を形成してあり、この延設部１９を接合して２重パ
ネル構造とした開口部１８，２０周囲で、ブラケット１
０をボルト・ナット１７固定するようにしている。
記開口部１８と同一位置に開口部２０を形成した延設部
１９を形成してあり、この延設部１９を接合して２重パ
ネル構造とした開口部１８，２０周囲で、ブラケット１
０をボルト・ナット１７固定するようにしている。
【００１０】図４，５中、１３はブラケット１０に形成
したトーションバー１５係着用のフック部、１４はヒン
ジアーム９にピン１４ａ連結されてトーションバー１５
の捩りトルクをヒンジアーム９に伝達するトーションバ
ーリンク、２１はパーセルサイド１Ｂの開口部前方に設
けた図外のシートベルトリトラクタ配設用の開口部を示
す。
したトーションバー１５係着用のフック部、１４はヒン
ジアーム９にピン１４ａ連結されてトーションバー１５
の捩りトルクをヒンジアーム９に伝達するトーションバ
ーリンク、２１はパーセルサイド１Ｂの開口部前方に設
けた図外のシートベルトリトラクタ配設用の開口部を示
す。
【００１１】この類似構造は、例えば実開昭６３−１４
２２７９号公報に示されている。
２２７９号公報に示されている。
【００１２】
【発明が解決しようとする課題】リヤパーセルパネル１
の閉断面部５の前後幅が狭くなった、所謂骨格が細くな
った部分の前方に開口部１８，２０を形成して、この開
口部１８，２０にトランクリッドヒンジ８のブラケット
１０の膨出部１１を挿入して該ブラケット１０を締結固
定するため、パーセルサイド１Ｂ、リヤウエストパネル
３の板厚を厚くして前記開口部１８，２０の形成による
剛性低下を補う必要があって、重量的におよびコスト的
に不利となってしまう。
の閉断面部５の前後幅が狭くなった、所謂骨格が細くな
った部分の前方に開口部１８，２０を形成して、この開
口部１８，２０にトランクリッドヒンジ８のブラケット
１０の膨出部１１を挿入して該ブラケット１０を締結固
定するため、パーセルサイド１Ｂ、リヤウエストパネル
３の板厚を厚くして前記開口部１８，２０の形成による
剛性低下を補う必要があって、重量的におよびコスト的
に不利となってしまう。
【００１３】また、開口部１８，２０の形成と、それら
の周縁に補強用のフランジ１８ａ，２０ａを形成するた
めのプレス加工を伴うことと、開口部１８，２０を通し
てブラケット１０の膨出部１１を車室内に突出させて配
置することによってトランクルームＴ・Ｒからの音侵入
に対して設けられる図外の遮音材の品質を高める必要も
あって益々コスト的に不利となってしまう。
の周縁に補強用のフランジ１８ａ，２０ａを形成するた
めのプレス加工を伴うことと、開口部１８，２０を通し
てブラケット１０の膨出部１１を車室内に突出させて配
置することによってトランクルームＴ・Ｒからの音侵入
に対して設けられる図外の遮音材の品質を高める必要も
あって益々コスト的に不利となってしまう。
【００１４】そこで、本発明にあってはトランクリッド
ヒンジのヒンジアームを更に小型化できてトランクリッ
ドの建付け精度を向上できると共に、リヤパーセルパネ
ルにトランクリッドヒンジ取付けのための開口部を設け
る必要がなくて、強度、重量およびコスト的に有利なリ
ヤパーセルパネルのトランクリッドヒンジ取付部構造を
提供するものである。
ヒンジのヒンジアームを更に小型化できてトランクリッ
ドの建付け精度を向上できると共に、リヤパーセルパネ
ルにトランクリッドヒンジ取付けのための開口部を設け
る必要がなくて、強度、重量およびコスト的に有利なリ
ヤパーセルパネルのトランクリッドヒンジ取付部構造を
提供するものである。
【００１５】
【課題を解決するための手段】請求項１にあっては、リ
ヤパーセルパネルの後端部に車幅方向に形成された凹部
と、該リヤパーセルパネルの後端部上に接合したリヤウ
エストパネルに車幅方向に形成された凸部とで車幅方向
に延在する閉断面部を形成した構造において、前記リヤ
パーセルパネルの凹部の側部に、トランクリッドヒンジ
のブラケットの膨出部を収容する受容部を前記閉断面部
内に向けて膨出成形し、この受容部にブラケットの膨出
部を収容して受容部上壁に締結固定したことを特徴とし
ている。
ヤパーセルパネルの後端部に車幅方向に形成された凹部
と、該リヤパーセルパネルの後端部上に接合したリヤウ
エストパネルに車幅方向に形成された凸部とで車幅方向
に延在する閉断面部を形成した構造において、前記リヤ
パーセルパネルの凹部の側部に、トランクリッドヒンジ
のブラケットの膨出部を収容する受容部を前記閉断面部
内に向けて膨出成形し、この受容部にブラケットの膨出
部を収容して受容部上壁に締結固定したことを特徴とし
ている。
【００１６】請求項２にあっては、リヤウエストパネル
の凸部にリヤパーセルパネルの凹部に形成した受容部の
上壁に重合する取付け座を凹設し、ブラケットの膨出部
の締結部分をこれら受容部上壁と取付け座とで多重パネ
ル構造としたことを特徴としている。
の凸部にリヤパーセルパネルの凹部に形成した受容部の
上壁に重合する取付け座を凹設し、ブラケットの膨出部
の締結部分をこれら受容部上壁と取付け座とで多重パネ
ル構造としたことを特徴としている。
【００１７】
【作用】請求項１によれば、リヤパーセルパネルの凹部
とリヤウエストパネルの凸部とで形成される閉断面部の
空間を有効利用して、前記凹部にトランクリッドヒンジ
のブラケットの膨出部を収容する受容部を該閉断面部内
に向けて膨出成形し、この受容部にブラケットの膨出部
を収容して受容部上壁に締結固定してあるから、トラン
クリッドヒンジのヒンジ点を可及的に後方へ設定できて
ヒンジアームの前後方向寸法を小さく、つまり、小型化
することができるから、トランクリッドの建付け精度を
より一層高めることができる。
とリヤウエストパネルの凸部とで形成される閉断面部の
空間を有効利用して、前記凹部にトランクリッドヒンジ
のブラケットの膨出部を収容する受容部を該閉断面部内
に向けて膨出成形し、この受容部にブラケットの膨出部
を収容して受容部上壁に締結固定してあるから、トラン
クリッドヒンジのヒンジ点を可及的に後方へ設定できて
ヒンジアームの前後方向寸法を小さく、つまり、小型化
することができるから、トランクリッドの建付け精度を
より一層高めることができる。
【００１８】また、ブラケットは剛性の高い閉断面部に
取付けられ、しかも、膨出成形により面剛性が高められ
た受容部の上壁に締結固定してあるから、トランクリッ
ドヒンジの取付剛性を著しく高めることができる。
取付けられ、しかも、膨出成形により面剛性が高められ
た受容部の上壁に締結固定してあるから、トランクリッ
ドヒンジの取付剛性を著しく高めることができる。
【００１９】更に、このようにトランクリッドヒンジの
取付け剛性を高められるから、リヤパーセルパネルおよ
びリヤウエストパネルを薄板化することができる。
取付け剛性を高められるから、リヤパーセルパネルおよ
びリヤウエストパネルを薄板化することができる。
【００２０】請求項２によれば、リヤウエストパネルの
凸部にリヤパーセルパネルの凹部に形成した受容部の上
壁に重合する取付け座を凹設して、トランクリッドヒン
ジのブラケットの膨出部の締結部分を多重パネル構造に
してあるため、専用の補強材を用いることなくトランク
リッドヒンジの取付け剛性を更に高めることができる。
凸部にリヤパーセルパネルの凹部に形成した受容部の上
壁に重合する取付け座を凹設して、トランクリッドヒン
ジのブラケットの膨出部の締結部分を多重パネル構造に
してあるため、専用の補強材を用いることなくトランク
リッドヒンジの取付け剛性を更に高めることができる。
【００２１】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面と共に前記従
来の構成と同一部分に同一符号を付して詳述する。
来の構成と同一部分に同一符号を付して詳述する。
【００２２】図１〜３において、パーセルセンター１Ａ
とパーセルサイド１Ｂとを接合して形成したリヤパーセ
ルパネル１の後端部には車幅方向に凹部２を形成してあ
る。
とパーセルサイド１Ｂとを接合して形成したリヤパーセ
ルパネル１の後端部には車幅方向に凹部２を形成してあ
る。
【００２３】このリヤパーセルパネル１の凹部２を塞ぐ
形でリヤウエストパネル３を接合し、リヤウエストパネ
ル３に車幅方向に形成した凸部４と前記凹部２とで車幅
方向に延在する閉断面部５を形成して、リヤウエスト部
分に骨格構造を構成している。
形でリヤウエストパネル３を接合し、リヤウエストパネ
ル３に車幅方向に形成した凸部４と前記凹部２とで車幅
方向に延在する閉断面部５を形成して、リヤウエスト部
分に骨格構造を構成している。
【００２４】本実施例にあっては、前記凸部４の略中央
部に下向きにビード部４ａを両端部近傍まで凹設する一
方、凹部２にこのビード部４ａに対応して上向きにビー
ド部２ａを両端部近傍まで膨出成形し、これらビード部
４ａ，２ａ同志を突合わせて接合して前記閉断面部５を
前後に２分して剛性を高めてある。
部に下向きにビード部４ａを両端部近傍まで凹設する一
方、凹部２にこのビード部４ａに対応して上向きにビー
ド部２ａを両端部近傍まで膨出成形し、これらビード部
４ａ，２ａ同志を突合わせて接合して前記閉断面部５を
前後に２分して剛性を高めてある。
【００２５】そして、前記リヤパーセルパネル１の凹部
２の側部、即ち、パーセルサイド１Ｂの凹部２に前記ビ
ード部２ａに隣接して、トランクリッドヒンジ８のブラ
ケット１０の膨出部１１を収容する受容部２２を閉断面
部５内に向けて膨出成形してある。
２の側部、即ち、パーセルサイド１Ｂの凹部２に前記ビ
ード部２ａに隣接して、トランクリッドヒンジ８のブラ
ケット１０の膨出部１１を収容する受容部２２を閉断面
部５内に向けて膨出成形してある。
【００２６】トランクリッドヒンジ８はヒンジアーム９
の後端部をトランクリッド７の前端部下面にボルト・ナ
ット１６固定してあり、このヒンジアーム９の前端部を
ブラケット１０の膨出部１１に軸支してヒンジ点１２と
してある。
の後端部をトランクリッド７の前端部下面にボルト・ナ
ット１６固定してあり、このヒンジアーム９の前端部を
ブラケット１０の膨出部１１に軸支してヒンジ点１２と
してある。
【００２７】そこで、このトランクリッドヒンジ８のブ
ラケット１０の膨出部１１を前記受容部２２に収容し
て、該膨出部１１を受容部２２の上壁にボルト・ナット
１７固定すると共に、ブラケット１０の前端部をパーセ
ルサイド１Ｂの凹部２の前縁部分にボルト・ナット１７
固定してある。
ラケット１０の膨出部１１を前記受容部２２に収容し
て、該膨出部１１を受容部２２の上壁にボルト・ナット
１７固定すると共に、ブラケット１０の前端部をパーセ
ルサイド１Ｂの凹部２の前縁部分にボルト・ナット１７
固定してある。
【００２８】本実施例にあっては、リヤウエストパネル
３の凸部４にパーセルサイド１Ｂの凹部２に形成した受
容部２２の上壁に重合する取付け座２３を凹設してあ
り、前記ブラケット１０の膨出部１１をこれら受容部２
２の上壁と取付け座２３を貫通してボルト・ナット１７
固定して、該締結部分を多重パネル構造としてある。
３の凸部４にパーセルサイド１Ｂの凹部２に形成した受
容部２２の上壁に重合する取付け座２３を凹設してあ
り、前記ブラケット１０の膨出部１１をこれら受容部２
２の上壁と取付け座２３を貫通してボルト・ナット１７
固定して、該締結部分を多重パネル構造としてある。
【００２９】リヤウエストパネル３には前述のようにビ
ード部４ａを凹設してあるため、本実施例ではこの取付
け座２３をビード部４ａの止端部に該ビード部４ａより
も一段高く有段成形してある。
ード部４ａを凹設してあるため、本実施例ではこの取付
け座２３をビード部４ａの止端部に該ビード部４ａより
も一段高く有段成形してある。
【００３０】従って、この実施例構造によれば、リヤパ
ーセルパネル１の凹部２とリヤウエストパネル３の凸部
４とで形成される閉断面部５の空間を有効利用して、前
記凹部２にトランクリッドヒンジ８のブラケット１０の
膨出部１１を収容する受容部２２を該閉断面部５内に向
けて膨出成形し、この受容部２２に該膨出部１１を収容
して受容部２２の上壁にボルト・ナット１７により締結
固定してあるから、トランクリッドヒンジ８のヒンジ点
１２を可及的に後方へ設定できてヒンジアーム９の前後
方向寸法を小さく、つまり、ヒンジアーム９を小型化す
ることができるから、トランクリッド７の建付け精度を
より一層高めることができる。
ーセルパネル１の凹部２とリヤウエストパネル３の凸部
４とで形成される閉断面部５の空間を有効利用して、前
記凹部２にトランクリッドヒンジ８のブラケット１０の
膨出部１１を収容する受容部２２を該閉断面部５内に向
けて膨出成形し、この受容部２２に該膨出部１１を収容
して受容部２２の上壁にボルト・ナット１７により締結
固定してあるから、トランクリッドヒンジ８のヒンジ点
１２を可及的に後方へ設定できてヒンジアーム９の前後
方向寸法を小さく、つまり、ヒンジアーム９を小型化す
ることができるから、トランクリッド７の建付け精度を
より一層高めることができる。
【００３１】また、ブラケット１０は剛性の高い閉断面
部５に取付けられ、しかも、膨出成形により面剛性が高
められた受容部２２の上壁に膨出部１１をボルト・ナッ
ト１７により締結固定すると共に、ブラケット１０の前
端部を凹部２の剛性の高い前縁部分にボルト・ナット１
７により締結固定してあるから、トランクリッドヒンジ
８の取付け剛性を著しく高めることができる。
部５に取付けられ、しかも、膨出成形により面剛性が高
められた受容部２２の上壁に膨出部１１をボルト・ナッ
ト１７により締結固定すると共に、ブラケット１０の前
端部を凹部２の剛性の高い前縁部分にボルト・ナット１
７により締結固定してあるから、トランクリッドヒンジ
８の取付け剛性を著しく高めることができる。
【００３２】更に、このようにトランクリッドヒンジ８
の取付け剛性を高められることと併せて、リヤパーセル
パネル３には剛性低下の要因となるトランクリッドヒン
ジ取付けのための開口部を廃止できるから、リヤパーセ
ルパネル１およびリヤウエストパネル３を薄板化するこ
とができて、軽量化とコストダウンとを図ることができ
る。
の取付け剛性を高められることと併せて、リヤパーセル
パネル３には剛性低下の要因となるトランクリッドヒン
ジ取付けのための開口部を廃止できるから、リヤパーセ
ルパネル１およびリヤウエストパネル３を薄板化するこ
とができて、軽量化とコストダウンとを図ることができ
る。
【００３３】また、特に本実施例にあってはリヤウエス
トパネル３の凸部４に取付け座２３を凹設して、前記膨
出部１１の締結部分を受容部２２の上壁と該取付け座２
３とで多重パネル構造にしてあるから、専用の補強材を
用いることなくトランクリッドヒンジ８の取付け剛性を
更に高めることができる。
トパネル３の凸部４に取付け座２３を凹設して、前記膨
出部１１の締結部分を受容部２２の上壁と該取付け座２
３とで多重パネル構造にしてあるから、専用の補強材を
用いることなくトランクリッドヒンジ８の取付け剛性を
更に高めることができる。
【００３４】なお、前記実施例ではリヤウエストパネル
３の凸部４およびリヤパーセルパネル１の凹部２にビー
ド部４ａ，２ａを設けて閉断面部５を前後に２分した構
造を示したが、これらビード部４ａ，２ａのない単一閉
断面構造のものに適用して前述と同様の効果を奏せられ
る。
３の凸部４およびリヤパーセルパネル１の凹部２にビー
ド部４ａ，２ａを設けて閉断面部５を前後に２分した構
造を示したが、これらビード部４ａ，２ａのない単一閉
断面構造のものに適用して前述と同様の効果を奏せられ
る。
【００３５】また、前記実施例ではリヤウエストパネル
３の凸部４に取付け座２３を凹設して膨出部１１の締結
部分を多重パネル構造とした好ましい例を示している
が、取付け座２３がなくてもトランクリッドヒンジ８の
取付け剛性を高められることは前述の通りである。
３の凸部４に取付け座２３を凹設して膨出部１１の締結
部分を多重パネル構造とした好ましい例を示している
が、取付け座２３がなくてもトランクリッドヒンジ８の
取付け剛性を高められることは前述の通りである。
【００３６】
【発明の効果】以上、本発明によれば次に述べる効果を
奏せられる。
奏せられる。
【００３７】請求項１によれば、リヤパーセルパネルの
凹部とリヤウエストパネルの凸部とで形成される閉断面
部の空間を有効利用して、前記凹部にトランクリッドヒ
ンジのブラケットの膨出部を収容する受容部を該閉断面
部内に向けて膨出成形し、この受容部にブラケットの膨
出部を収容して受容部上壁に締結固定してあるから、ト
ランクリッドヒンジのヒンジ点を可及的に後方へ設定で
きてヒンジアームを小型化することができて、トランク
リッドの建付け精度をより一層高めることができる。
凹部とリヤウエストパネルの凸部とで形成される閉断面
部の空間を有効利用して、前記凹部にトランクリッドヒ
ンジのブラケットの膨出部を収容する受容部を該閉断面
部内に向けて膨出成形し、この受容部にブラケットの膨
出部を収容して受容部上壁に締結固定してあるから、ト
ランクリッドヒンジのヒンジ点を可及的に後方へ設定で
きてヒンジアームを小型化することができて、トランク
リッドの建付け精度をより一層高めることができる。
【００３８】また、ブラケットは剛性の高い閉断面部に
取付けられ、しかも、膨出成形により面剛性が高められ
た受容部の上壁に締結固定してあるから、トランクリッ
ドヒンジの取付け剛性を著しく高めることができる。
取付けられ、しかも、膨出成形により面剛性が高められ
た受容部の上壁に締結固定してあるから、トランクリッ
ドヒンジの取付け剛性を著しく高めることができる。
【００３９】更に、このようにトランクリッドヒンジの
取付け剛性を高められることと併せて、リヤパーセルパ
ネルには剛性低下の要因となるトランクリッドヒンジ取
付けのための開口部を廃止できるから、リヤパーセルパ
ネルおよびリヤウエストパネルを薄板化することができ
て、軽量化とコストダウンとを図ることができる。
取付け剛性を高められることと併せて、リヤパーセルパ
ネルには剛性低下の要因となるトランクリッドヒンジ取
付けのための開口部を廃止できるから、リヤパーセルパ
ネルおよびリヤウエストパネルを薄板化することができ
て、軽量化とコストダウンとを図ることができる。
【００４０】また、ブラケットの膨出部を車室内に突出
配置しないので、該膨出部からトランクルーム内の騒音
が車室内へ侵入することはなく、従って、リヤパーセル
パネルの遮音構造を簡易化することができる。
配置しないので、該膨出部からトランクルーム内の騒音
が車室内へ侵入することはなく、従って、リヤパーセル
パネルの遮音構造を簡易化することができる。
【００４１】請求項２によれば、リヤウエストパネルの
凸部にリヤパーセルパネルの凹部に形成した受容部の上
壁に重合する取付け座を凹設して、トランクリッドヒン
ジのブラケットの膨出部の締結部分を多重パネル構造に
してあるため、専用の補強材を用いることなくトランク
リッドヒンジの取付け剛性を更に高めることができる。
凸部にリヤパーセルパネルの凹部に形成した受容部の上
壁に重合する取付け座を凹設して、トランクリッドヒン
ジのブラケットの膨出部の締結部分を多重パネル構造に
してあるため、専用の補強材を用いることなくトランク
リッドヒンジの取付け剛性を更に高めることができる。
【図１】本発明の一実施例を示す断面図。
【図２】同実施例の分解斜視図。
【図３】図２のＡ−Ａ線に沿う断面図。
【図４】従来の構造を示す断面図。
【図５】同従来の構造の分解斜視図。
【図６】図５のＢ−Ｂ線に沿う断面図。
１ リヤパーセルパネル
２ 凹部
３ リヤウエストパネル
４ 凸部
５ 閉断面部
８ トランクリッドヒンジ
１０ ブラケット
１１ 膨出部
２２ 受容部
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
B62D 25/12
E05D 5/02
Claims (2)
- 【請求項１】 リヤパーセルパネルの後端部に車幅方向
に形成された凹部と、該リヤパーセルパネルの後端部上
に接合したりリヤウエストパネルに車幅方向に形成され
た凸部とで車幅方向に延在する閉断面部を形成した構造
において、前記リヤパーセルパネルの凹部の側部に、ト
ランクリッドヒンジのブラケットの膨出部を収容する受
容部を前記閉断面部内に向けて膨出成形し、この受容部
にブラケットの膨出部を収容して受容部上壁に締結固定
したことを特徴とするリヤパーセルパネルのトランクリ
ッドヒンジ取付部構造。 - 【請求項２】 リヤウエストパネルの凸部にリヤパーセ
ルパネルの凹部に形成した受容部の上壁に重合する取付
け座を凹設し、ブラケットの膨出部の締結部分をこれら
受容部上壁と取付け座とで多重パネル構造としたことを
特徴とする請求項１記載のリヤパーセルパネルのトラン
クリッドヒンジ取付部構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32458994A JP3381432B2 (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | リヤパーセルパネルのトランクリッドヒンジ取付部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32458994A JP3381432B2 (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | リヤパーセルパネルのトランクリッドヒンジ取付部構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08175431A JPH08175431A (ja) | 1996-07-09 |
| JP3381432B2 true JP3381432B2 (ja) | 2003-02-24 |
Family
ID=18167509
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32458994A Expired - Fee Related JP3381432B2 (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | リヤパーセルパネルのトランクリッドヒンジ取付部構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3381432B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101283110B1 (ko) * | 2011-09-20 | 2013-07-05 | 기아자동차주식회사 | 트렁크리드 힌지유닛 |
| CN107406108B (zh) * | 2015-01-19 | 2020-07-17 | 标致·雪铁龙汽车公司 | 用于车辆开闭件的鹅颈式铰链的枢转元件、鹅颈式铰链及车身 |
-
1994
- 1994-12-27 JP JP32458994A patent/JP3381432B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08175431A (ja) | 1996-07-09 |
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