JP3085050B2 - 自動車用フロントピラーの下部構造 - Google Patents

自動車用フロントピラーの下部構造

Info

Publication number
JP3085050B2
JP3085050B2 JP05235135A JP23513593A JP3085050B2 JP 3085050 B2 JP3085050 B2 JP 3085050B2 JP 05235135 A JP05235135 A JP 05235135A JP 23513593 A JP23513593 A JP 23513593A JP 3085050 B2 JP3085050 B2 JP 3085050B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dash
sill
pillar
front pillar
joined
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP05235135A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0789451A (ja
Inventor
明彦 稲垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP05235135A priority Critical patent/JP3085050B2/ja
Publication of JPH0789451A publication Critical patent/JPH0789451A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3085050B2 publication Critical patent/JP3085050B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用フロントピラ
ーの下部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車用フロントピラーの下部構
造は、図4に示すように、フロントピラー100のピラ
ーアウタ101とサイドシル200のシルアウタ201
とが一体化されてボディサイドアウタ300の一部を形
成しており、ドアヒンジが取付けられるフロントピラー
100の下部位置には内部にヒンジロアブレース110
が取付けられて補強されている。
【0003】また、車体前部の下部にはフロア400の
前端に連結したダッシュロア500が設けられており、
かつこのダッシュロア500の下部にはアウトリガー6
00が取付けられている。
【0004】すなわち、アウトリガー600は図5に示
すように、ダッシュロア500の側方へ突出したダッシ
ュ突出部501と閉構造となるように接合されており、
その接合用フランジ部601がピラーアウタ101の下
端部に形成したピラー突出部に接合することによってフ
ロントピラー100に連結している。このときダッシュ
突出部501に形成された接合用フランジ部503は前
記ピラー突出部の内面に接合されている。また、ヒンジ
ロアブレース110は図5に示すようにダッシュロア5
00及びアウトリガー600とは直接的な連結関係を有
しないでフロントピラー100内に取付けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の自動
車用フロントピラーの下部構造は、ヒンジロアブレース
110がサイドシル200の上部のドアヒンジ取付け箇
所を局部的に補強するだで、フロア400,ダッシュロ
ア500,及びアウトリガー600と車体の巾方向に重
合した構造とはなっていない。このため、車両の側面衝
突時の衝突入力がフロントピラー100に入ったとき、
その衝突入力をフロア400に効率良く伝達することが
できず衝撃吸収効率が低下するという不具合があった。
【0006】そこで従来では、前記した不具合を解消す
べく、ピラーアウタ101の板厚を厚くしてフロントピ
ラー100の剛性を高めることによって、側面衝突時の
衝突入力をフロア400へ伝達させて、衝撃吸収効率の
向上を図っているが、この場合車体重量の増加を招くと
いう新たな課題を有していた。
【0007】本発明は前記した事情に鑑みてなされたも
のであり、車体重量の増加を招くことなく、かつ側面衝
突時の衝撃吸収効率の向上した自動車用フロントピラー
の下部構造を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ため、請求項1記載の発明は、フロアの前端部に接合す
るダッシュロアの側縁部に側方へ突出するダッシュ突出
部が形成されており、アウトリガーがその側縁部と前記
ダッシュ突出部とで車体の巾方向に段差を有する閉構造
となるように前記ダッシュロアに接合されており、フロ
ントピラーを補強するヒンジロアブレースがその下端部
をサイドシル内に延長して、車体の前後方向に長いシル
内下端部を有して形成されており、前記シル内下端部が
その前端部を前記アウトリガーの側縁部とフロントピラ
ーの下端部との間に接合させると共に、その内面を前記
ダッシュ突出部に接合させて、前記サイドシル内に接合
されていることを特徴としている。
【0009】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の自動車用フロントピラーの下部構造であって、前記
ヒンジロアブレースのシル内下端部の前端部が袋構造と
なっていることを特徴としている。
【0010】
【作用】請求項1記載の発明は、ヒンジロアブレースを
サイドシル内に延長して設けたので、ヒンジロアブレー
スによる補強構造がフロントピラーからサイドシルまで
連続したものとなり、かつヒンジロアブレースのシル内
下端部が、アウトリガー及びダッシュロアに直接接合し
て、閉接合構造となっているので、側面衝突時の衝突入
力がフロントピラーに作用したとき、その入力をフロア
へ効率良く伝えることができる。
【0011】また、請求項2記載の発明は、ヒンジロア
ブレースのシル内下端部の前端部を袋構造としたのでシ
ル内下端部自体の剛性が増し、前記したフロントピラー
へ作用する衝突入力を一層効率良くフロアへ伝えること
ができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明を図示した実施例に基づいて具
体的に説明する。
【0013】一実施例としての自動車用フロントピラー
の下部構造は図1及び図2に示すように、ヒンジロアブ
レース1と、骨格部材としてのフロントピラー100,
及びサイドシル200と、フロア400の前端に接合し
たダッシュロア500と、このダッシュロア500の下
端部に接合したアウトリガー600とから大略構成され
ている。
【0014】ヒンジロアブレース1は図2に示すように
フロントピラー200に接合されるピラー接合部11の
下端部をサイドシル300内へ延長して、車体の前後方
向に長いシル内下端部12を有して略逆T字形に形成さ
れている。このピラー接合部11及びシル内下端部12
はコ字形断面部材により形成されると共に、シル内下端
部12の前端部12a及び後端部12bは前記コ字形断
面を閉じた袋構造に形成されている。そしてピラー接合
部11の一側、及びシル内下端部12の外周にはそれぞ
れ接合用フランジ部11a,12cが形成されている。
【0015】また、フロントピラー100とサイドシル
200は、それぞれのピラーアウタ101とシルアウタ
201とが一体化されてボディサイドアウタ300の一
部を形成しており、これらピラーアウタ101及びシル
アウタ201にそれぞれピラーインナ(図示せず),及
びシルインナ202が接合されて車体の骨格を構成して
いる。このときフロントピラー100の下端部には車体
の前部方向に突出したピラー突出部102が形成されて
おり、このピラー突出部102の外周には接合用フラン
ジ部102aが形成されている。
【0016】フロア400はその側部がシルインナ20
2に接合すると共に、その前端部がダッシュロア500
に接合して取付けられている。そしてこのダッシュロア
500にはアウトリガーが600が接合されている。
【0017】ダッシュロア500は、図2に示すよう
に、その側縁部に側方へ突出するダッシュ突出部501
が形成されており、このダッシュ突出部501の側縁部
には接合用フランジ部503が形成されている。ダッシ
ュロア500の他の起立側縁部には接合用フランジ部5
02が形成されている。
【0018】また、アウトリガー600は略L字形に折
曲されて形成されており、その一側縁部を形成する起立
側縁部に接合用フランジ部601が形成されており、図
2に示すように、起立側縁部の端部をダッシュロア50
0の段部に接合すると共に他の一側縁部の端部をダッシ
ュ突出部501の下端部に接合して図3に示す閉構造と
なるようにダッシュロア500に接合されている。この
接合によって形成される閉構造は接合用フランジ部50
3が接合用フランジ601よりも外方へ突出した、車体
の巾方向に段差を有する閉構造となっている。
【0019】なお、図2において符号2はダッシュサイ
ドである。
【0020】そして、ヒンジロアブレース1はそのピラ
ー接合部11をピラーアウタ101に嵌入させると共
に、そのシル内下端部12をピラー突出部102からシ
ルアウタ201に亘って嵌入させ、かつ接合用フランジ
部11a及び12cをそれぞれピラーアウタ101及び
シルアウタ201の接合用フランジ部に接合させて取付
けられる。
【0021】このときシル内下端部12の前端部12a
にある接合用フランジ部12cがピラー突出部102の
接合用フランジ部102aとアウトリガー600の接合
用フランジ部601との間に接合され、かつシル内下端
部12の内面がダッシュ突出部501の接合用フランジ
部503に接合している。このシル内下端部12とアウ
トリガー600及びダッシュロア500との接合構造は
閉接合構造となっており剛性の向上したものとなってい
る。
【0022】また、ヒンジロアブレース1のピラー接合
部11はその接合用フランジ部11aをピラーアウタ1
01の接合用フランジ部(図示せず)とダッシュサイド
2の接合用フランジ部22との間に接合されており、か
つ、ピラー接合部11の他側縁部11bをダッシュサイ
ド2の斜面側23に接合されて取付けられている。そし
てピラーインナ(図示せず)はダッシュサイド2の外側
からピラーアウタ101に接合されてフロントピラー1
00を構成している。
【0023】ダッシュサイド2と他部材との接合は次の
様になっている。
【0024】ダッシュサイド2は接合用フランジ部2
1,22,及び24を有しており、その接合用フランジ
部21がダッシュロア500の接合用フランジ部502
に接合し、その接合用フランジ部22がヒンジロアブレ
ース1の接合用フランジ部11aとピラーインナの接合
用フランジ部(図示せず)との間に接合されている。
【0025】また、ダッシュサイド2の下部接合用フラ
ンジ部24はヒンジロアブレース1のシル内下端部12
の後部上側に位置する接合用フランジ部12cとシルイ
ンナ202の接合用フランジ部との間に接合されてい
る。
【0026】このように構成された自動車用フロントピ
ラーの下部構造においては、ヒンジロアブレース1によ
る補強構造がフロントピラー100からサイドシル20
0まで連続したものとなり、かつヒンジロアブレース1
のシル内下端部12とアウトリガー600及びダッシュ
ロア500との接合構造が剛性の向上した閉接合構造と
なっているので、側面衝突時の衝突入力がフロントピラ
ー100に作用したとき、前記衝突入力を効率良くフロ
ア400へ伝えることができ衝撃吸収効率の向上したも
のとなっている。
【0027】また、本実施例においては、ヒンジロアブ
レース1のシル内下端部12のアウトリガー600に接
合する前端部12aが袋構造となっているので、シル内
下端部12自体の剛性が増し、前記したフロントピラー
100へ作用する衝突入力を一層効率良くフロア400
へ伝えることができ、衝撃吸収効率が一段と向上した自
動車フロントピラーの下部構造となっている。
【0028】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、請求項1
記載の発明によれば、ヒンジロアブレース1による補強
構造が、フロントピラーからサイドシルまで連続したも
のとなっており、かつヒンジロアブレースのシル内下端
部とアウトリガー及びダッシュロアとの接合構造が剛性
の向上した閉接合構造となっているので、側面衝突時の
衝突入力がフロントピラーに作用したとき、前記衝突入
力を効率良くフロアへ伝えることができ衝撃吸収効率の
向上したものとなっている。
【0029】そして、このような自動車用フロントピラ
ーの下部構造は、フロントピラーの板厚を厚くして車体
の重量を招くことなく、提供することができる。
【0030】また、請求項2記載の発明によれば、ヒン
ジロアブレースのシル内下端部のアウトリガーに接合す
る前端部が袋構造となっているので、シル内下端部自体
の剛性が増し、前記したフロントピラーへ作用する衝突
入力を一層効率良くフロアへ伝えることができ、衝撃吸
収効率が一段と向上した自動車フロントピラーの下部構
造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例としての自動車用フロントピラーの下
部構造が設けられた車体の部分概略図である。
【図2】図1の自動車用フロントピラーの下部構造を示
す分解斜視図である。
【図3】図1の自動車用フロントピラーの下部構造にお
けるヒンジロアブレースとダッシュロアとアウトリガー
の接合関係を示す側面図である。
【図4】従来の自動車用フロントピラーの下部構造が設
けられた車体の部分概略図である。
【図5】図4の自動車用フロントピラーの下部構造にお
けるヒンジロアブレースとダッシュロアとアウトリガー
の接合関係を示す側面図である。
【符号の説明】
1 ヒンジロアブレース 11 ピラー接合部(ヒンジロアブレースの) 12 シル内下端部(ヒンジロアブレースの) 12a 前端部(ヒンジロアブレースの) 100 フロントピラー 200 サイドシル 400 フロア 500 ダッシュロア 501 ダッシュ突出部 600 アウトリガー 601 接合用フランジ部(アウトリガーの側縁部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 25/04 B62D 25/20

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロアの前端部に接合するダッシュロア
    の側縁部に側方へ突出するダッシュ突出部が形成されて
    おり、 アウトリガーがその側縁部と前記ダッシュ突出部とで車
    体の巾方向に段差を有する閉構造となるように前記ダッ
    シュロアに接合されており、 フロントピラーを補強するヒンジロアブレースがその下
    端部をサイドシル内に延長して、車体の前後方向に長い
    シル内下端部を有して形成されており、 前記シル内下端部がその前端部を前記アウトリガーの側
    縁部とフロントピラーの下端部との間に接合させると共
    に、その内面を前記ダッシュ突出部に接合させて、前記
    サイドシル内に接合されていることを特徴とする自動車
    用フロントピラーの下部構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動車用フロントピラー
    の下部構造であって、 前記ヒンジロアブレースのシル内下端部の前端部が袋構
    造となっていることを特徴とする自動車用フロントピラ
    ーの下部構造。
JP05235135A 1993-09-21 1993-09-21 自動車用フロントピラーの下部構造 Expired - Fee Related JP3085050B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05235135A JP3085050B2 (ja) 1993-09-21 1993-09-21 自動車用フロントピラーの下部構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05235135A JP3085050B2 (ja) 1993-09-21 1993-09-21 自動車用フロントピラーの下部構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0789451A JPH0789451A (ja) 1995-04-04
JP3085050B2 true JP3085050B2 (ja) 2000-09-04

Family

ID=16981580

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05235135A Expired - Fee Related JP3085050B2 (ja) 1993-09-21 1993-09-21 自動車用フロントピラーの下部構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3085050B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5928871B2 (ja) 2011-11-29 2016-06-01 スズキ株式会社 車両前部の下部車体構造
JP5582262B2 (ja) * 2011-12-07 2014-09-03 トヨタ自動車株式会社 車体下部構造

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0789451A (ja) 1995-04-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3335780B2 (ja) 車両のセンタピラー下方部の車体構造
JP2593944Y2 (ja) 自動車の上部車体構造
JPH0539063A (ja) 自動車の側部車体構造
US4669777A (en) Front body structure for front engine type motor vehicle
JP3112978B2 (ja) 自動車の後部車体構造
JP3428347B2 (ja) 自動車の後部車体構造
JP3324493B2 (ja) 自動車のフロントピラー構造
JP2002347654A (ja) 自動車のフロントピラー部構造
JP2820951B2 (ja) 車両の後部車体構造
JP3085050B2 (ja) 自動車用フロントピラーの下部構造
JP3818856B2 (ja) 車両用ドアのベルトライン補強構造
JPH0622594Y2 (ja) 自動車のエンジンマウント取付け体構造
JP3335774B2 (ja) 自動車のフロントピラー下方部構造
JP3640240B2 (ja) 車両用フロントピラーのドアヒンジ部補強構造
JPS6238855Y2 (ja)
JP2990986B2 (ja) 車両の下部車体構造
JPS58133967A (ja) 自動車の後部車体構造
JPS6019020Y2 (ja) 自動車の車体前部構造
JPH05262263A (ja) 自動車の前部車体構造
JP3460944B2 (ja) 自動車のクロスメンバ結合構造
JPH05294257A (ja) 自動車の前部車体構造
JPH049274Y2 (ja)
JP3736013B2 (ja) 車体パネル構造及び車体パネルの組立方法
JPH01244984A (ja) 自動車のリヤピラー構造
JPH02256570A (ja) 車両の後部車体構造

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080707

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090707

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100707

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110707

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120707

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120707

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130707

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees