JP3381221B2 - 吸入器 - Google Patents

吸入器

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JP3381221B2
JP3381221B2 JP2001136365A JP2001136365A JP3381221B2 JP 3381221 B2 JP3381221 B2 JP 3381221B2 JP 2001136365 A JP2001136365 A JP 2001136365A JP 2001136365 A JP2001136365 A JP 2001136365A JP 3381221 B2 JP3381221 B2 JP 3381221B2
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ゴードン・トーマス・シンプキン
ロイ・トランレイ
アンソニー・ダグラス・ウエスト
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ローン−プーラン・ロレ・リミテツド
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カプセルから通常微粉
の薬剤の吸入のための吸入器に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】多様な形式の吸入器がすで
に公知であり、そしてこれらの中には、吸入中薬剤を引
き込むために、カプセルの通常端部に穴をあけるもの
と、カプセルのキャップ部分が、薬剤を抽出するために
本体部分から取り除かれるものがある。
【0003】薬剤の抽出は、通常、カプセルを通過する
吸入空気流の結果として発生する。
【0004】上記の両形式の吸入器では、吸入器を通過
する空気流に渦構成を取らせることが公知であり、その
結果、穴をあけたカプセル又は分離されたカプセルキャ
ップと本体部分は空気流において転回する。
【0005】薬剤のすべてがカプセル又は分離されたカ
プセルキャップと本体部分から引き出されるわけではな
いことが、公知の吸入器の事実上すべての欠点であり、
そしてこれは、しばしば、カプセル部分又はカプセル全
体が、吸入空気の抽出効果が有効に作用できないか、あ
るいはカプセル又はカプセルキャップと本体部分が、機
械的制約により自由に転回するのを妨げられる位置にお
いて吸入器に入っているためである。
【0006】上記の欠点が除去される吸入器を設けるこ
とが、本発明の目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の一つの見地によ
り、室であり、(a)中間にある該室の正中面を規定す
る第1及び第2の一般平行な離間した対向壁であり、平
行な離間した壁の間に、カプセルが、その縦軸が該第1
及び第2壁に一般に平行な任意の角方位において納まる
第1及び第2の一般平行な離間した対向壁と、(b)少
なくとも一つの周壁とによって規定した室と、空気が吸
入により該室から排出される排気ノズルと、該第1及び
第2壁に一般に垂直な軸の回りで回転する空気流を吸入
中室において発生させるために、排気ノズルに関して配
置した少なくとも一つの空気入口と、吸入器における保
持手段であり、カプセルの縦軸が該軸に垂直な保持手段
に保持されたカプセルを開放するために閉鎖室の外側か
ら動作する手段に関連した保持手段とを具備し、この場
合保持手段は、第1及び第2壁の間の最小間隔よりも大
きく、該回転軸に平行に見た時該室の最小断面寸法より
も小さい長さのカプセルを保持するために有効であり、
その対称軸が該室の正中面と略一致してカプセルを保持
し、かつ第1及び第2壁の間の該最小間隔よりも小さな
直径のカプセルを保持するように構成された吸入器が設
けられる。
【0008】本発明の第2見地は、(a)第1及び第2
の一般平行な離間した対向壁であり、それらの間に、カ
プセルが、その縦軸が該第1及び第2壁に一般に平行な
任意の角方位において納まる第1及び第2の一般平行な
離間した対向壁と、(b)少なくとも一つのさらに他の
壁とによって規定した室と、空気が吸入により該室から
排出される排気ノズルと、該第1及び第2壁に一般に垂
直な軸の回りで回転する空気流を吸入中室において発生
させるために、排気ノズルに関して配置した少なくとも
一つの空気入口と、吸入器における凹部であり、カプセ
ルの縦軸が該軸に垂直な凹部に保持されたカプセルを開
放するための手段に関連した凹部とを具備し、この場合
開放手段は、該第1及び第2壁の間の最小間隔よりも大
きく、該回転軸に平行に見た時該室の最小断面寸法より
も小さい長さのカプセルを開放し、かつ第1及び第2壁
の間の該最小間隔よりも小さな直径のカプセルを開放す
るために有効であり、そしてこの場合室は非円形であ
り、吸入空気流の影響下でカプセルをその横軸の回りで
自由に回転させ、かつカプセル内からの薬物の取出やす
さを増大させるために該少なくとも一つのさらに他の壁
に対して衝撃を与えることができる吸入器を設ける。
【0009】発明の第3見地は、飲口と、容器の内部か
ら粉末薬物を解放するために、吸入空気流において開放
された時撹拌される容器を収容する渦流室とを具備し、
この場合室は、1012オームよりも小さな表面抵抗率を
有する帯電防止部材から規定された壁を有する吸入器を
設ける。
【0010】
【実施例】本発明をさらに容易に理解するために、次に
説明が、添付の図面を参照して、与えられる。
【0011】図面を参照すると、第1図は、カプセル空
け室3(第2図)の一壁を形成する板2における飲口ノ
ズル1を示す。
【0012】室3の反対壁は、カプセル5を開放準備の
できた吸入器に挿入させるために除去可能な後部ケース
パネル4によって規定される。装置の2つの部分は、後
述の差込み系を用いて一緒に保持される。
【0013】飲口ノズル1内の中央の空気通路6と整列
して、高導電率及び/又は低表面抵抗率、及び/又は高
表面静電消散率のために、好ましくは帯電防止性の格子
7があり、この格子を吸入空気は通過するが、カプセル
ケース断片は通過することができず、このため、使用者
の呼吸系に侵入することはない。
【0014】第2図は、本発明の重要な特徴を示し、カ
プセル5の断面は、(パネル2と遮壁7によって規定し
た)平面右側室壁と(後部ケースパネル4によって規定
した)平面左側室壁の間の最小間隔よりもほんのわずか
に小さく、その結果カプセル本体5aとカプセルキャッ
プ5bが、それらの対称軸が左側及び右側室壁の平面に
平行である以外の定位を取るのを防止される。
【0015】もちろん、室3は、それぞれ左側及び右側
壁4と7によるだけでなく、第2図に示された仕切り8
の如く横長壁により規定される。
【0016】第1図は、吸入器の入口の一つの空気入口
9を示す。
【0017】第3図は、第2図の線2−2で取った断面
図を示し、そして上記空気入口9だけでなく、2つのさ
らに他の空気入口10と11を示し、それらの機能は後
述される。
【0018】第3図はまた、カプセルキャップ部分5b
が弓形バッフル12とアンビル13の間に保持された、
開放準備位置におけるカプセル5を示す。代替的に、カ
プセルは、本体部分5aがバッフル12とアンビル13
の間に圧搾され、そしてキャップ部分5cがナイフ14
(第4図)によって除去されることを除いて、同様に位
置付けることもできる。
【0019】この位置において、カプセル5は、室の正
中面、すなわち、対称軸に垂直で、パネル2と4の中間
に位置する平面において、その縦軸を有する。カプセル
は、後部ケースパネル4を吸入器の残部から除去する
か、又は第6図を参照して後述されるオプションの挿入
ポートによる挿入により、第3図の用紙面に垂直な方向
において滑らせることにより、この位置に挿入される。
【0020】第3図はまた、飲口パネル2と一体的に成
型したカプセル保持アンビル13を示す。同様に、弓形
バッフル12は、パネル2と一体的に成型される。
【0021】後部ケースパネル4と一体的に成型される
ために弓形バッフル12に関して、開放ナイフ14は回
転可能であり、カプセル部分5aと5bの分離時におい
て、第4図に示された如く、カプセル本体部分5aをキ
ャップ部分5bから払い除けるために、装填構成から吸
入構成への吸入器の動作中、時計回り方向に回転する。
【0022】開放ナイフ14の背後に案内部材15があ
り、後部ケースパネル4によって保持したカプセルエジ
ェクタ16が、第5図に示された如く、バッフル12と
アンビル13の間からカプセルキャップ部分5bを放逐
する時に、アンビル13とバッフル12の間からちょう
ど放逐されたカプセルの部分が吸入室3の方に通過しな
ければならない通路を規定するために、アンビル13と
協同する。この案内作用は、放逐されたカプセル部分が
詰まるのを防止する。また、案内部材15が形成される
後壁19が、バッフル12に関してほぼ密封し、その結
果、吸入空気の多くは、入口孔9と10を介して室3に
一般に接して吹き込むが、付加空気入口孔11は、弓形
バッフル12と吸入器の外壁18の間の弓形通路に沿っ
てパージ流を通過させ、開放動作の結果として、割れて
いるバッフル12とアンビル13の空所から薬物を一掃
する。このため、空気入口11を通ったパージ流の存在
は、さらに、全体として吸入器からの薬物の空け度を高
める。こうして、いろいろな入口9、10と11は、室
3における空気渦流の生成に寄与する。
【0023】もちろん、本発明による装置に3つの重要
な基準があることが認識されるであろう。
【0024】(i)入口9又は10と吸入飲口1の間の
装填された吸入器での圧力降下が、できる限り低くある
べきである。
【0025】(ii)薬物を吸入空気流に入れるために、
カプセル内からの薬物のできる限り完全な送り出しの必
要性がある。
【0026】(iii)薬物の送り出し効率はカプセルか
ら除去される薬物だけでなく、吸入中使用者の呼吸系に
実際に達する薬物によるために、全体として装置のでき
る限り高い空け度の必要性がある。
【0027】吸入器がカプセル空けのためにカプセルを
開放して回転室3に放出した2つの主要部品の相対回転
位置付けにある時、第5図に示された最終位置は、いろ
いろな空気入口9、10と11がすべて、それぞれ、対
応する入口間隙9a、10aと11aにより装置の内部
と連通する唯一の位置である。すべての他の位置におい
て、それらは、閉じられ、ポートは、カプセルが開放さ
れるまで位置合わせされない。
【0028】第6図は、後部ケースパネル4aが、カプ
セル5の挿入を容易にするために開放される蝶番付き又
は押込みばめカバー20を備えたカプセル挿入ポートを
含み、後部ケースパネル4から飲口1とパネル2を分離
する必要なしに装置を装填可能にしている。しかし、こ
れらの部分は、それにも拘わらず、消費されたカプセル
本体とキャップ部分を除去可能にし、かつ使用者による
装置の清浄を許容するために、通常、動作サイクルの終
端において分離される必要がある。
【0029】装置の2つの部品を一緒に保持するための
上記の差込み系は、後部パネル部品のふちにおける軸長
スロット18(第1図)に係合可能な飲口部材のふちの
外部におけるピン17を具備する。このスロットは、後
部パネル部品の弧のほぼ80°にわたって後部パネルの
ふちの回りに走行している溝19に開いており、2つの
部品の軸方向分離なしに、飲口部に関して後部パネル部
の回転を許容する。
【0030】放出された粉末薬物が吸入器の空気通路の
表面に凝塊する程度を最小にするために、室部分3を規
定するパネル2、4と仕切り8は、低表面抵抗率を有す
るポリマーから形成され、これにより、帯電防止特性を
有する。好ましくは、室3の内壁を規定する材料は、1
12オームよりも小さく、さらに好ましくは、108
ームよりも小さな表面抵抗率を有するポリマーである。
本実施態様において、全装置は、低表面抵抗率の同一ポ
リマーから形成されるが、所望ならば、室規定壁は、低
表面抵抗率のポリマーの内側裏張りを設けても良い。
【0031】例えば、導電率を増大させるか又は表面抵
抗率を縮小させることにより、あるいは、静的消散率特
性を高めることにより、ポリマーの帯電防止特性を増大
させるための多様な添加剤が公知である。一つの可能性
は、帯電防止特性を増大するために構成要素の製造のた
めに使用されたポリマーにしばしば繊維の形式における
炭素又は鋼充填剤を組み入れることである。これは、導
電率を高め、及び/又は表面抵抗率を低下させる。代替
的に、成型プロセスの前にチップ形式において成型ポリ
マーにしばしば混合される非繊維化学添加剤が、成型製
品における表面抵抗率を低下させるために使用される。
仏国のAtochem社により製造される製品Peba
xは、そのような添加剤の使用により帯電防止グレード
において獲得されるポリエーテルブロックアミド製品で
ある。この応用のための代替的な材料は、ICI.によ
り製造される帯電防止添加剤を含むポリプロピレンのA
tmer範囲を含む。
【0032】別の可能性は、成型構成要素が、表面抵抗
率を縮小する導電層を被覆されることである。
【0033】好ましくは、表面抵抗率は、1012オーム
であり、そしてさらに好ましくは、108オームよりも
小さい。
【0034】さらに好ましくは、実施態様の任意におい
て、飲口は、少なくともその内壁を低表面抵抗率のポリ
マーから形成される。
【0035】以下に記載される実施態様に関して、第1
〜6図の実施態様は、射出成型によって形成される。低
表面抵抗率の上記のポリマー材料自体は、装置の関連部
品又はその全体を形成するために射出成型することがで
きる。
【0036】第7図を参照すると、本発明による吸入器
の代替的な実施態様が示され、この場合カプセルは、キ
ャップと本体部分の分離により開放されないが、代わり
に、ピンにより穴をあけられ、空気作用、遠心作用、及
び渦流室の横壁と穴のあいたカプセルの衝撃の結合によ
り、内容物の抽出を可能にしている。
【0037】第7図は、ら旋状圧縮バネ23を用いて、
外側に偏向されたそれぞれのボタン22により動作され
た2つにカプセル穴あけピン21を示す。
【0038】この目的のために、後述される格子30と
プラグ29の壁によって規定した平坦端壁に隣接する周
壁24aを有する室24はまた、比較的平坦な室の正中
面にある間、カプセルを収容することができる壁24a
における隆起部25aにより規定した凹部25を周壁に
おいて有する。
【0039】室は、さらに、空気が第8図と第9図に示
された飲口ノズル27により吸引される時、主要室の一
般に中央にあり、第7図の用紙面に垂直に延びている軸
の回りで、室において渦流動作をはっきりと生成する2
つの空気入口26を含む。
【0040】第7図、第8図と第9図に示された吸入器
の動作は、比較的直接的であり、次の如くである。
【0041】最初に、吸入器は、第8図に示された左側
本体部分28’から右側本体部分28を分離することに
より開放され、その結果、カプセルは、室24の凹部2
5に挿入される。
【0042】押しボタンは、この段階において、外側位
置に偏向され、その結果2つの針21は、室壁において
カプセル収容隆起部25aから引っ込められる。
【0043】それから、装置は、2つの半部分を組立て
構成において一緒に保持するための戻り止め手段(不図
示)により、第8図の構成において本体部分28と2
8’を連結することにより再組立てされる。
【0044】今まで、カプセルは閉じられ、そして操作
者は、穴のあいたカプセル又はキャップ部分が本体部分
から分離されたカプセルをもてあそぶ必要はない。
【0045】それから操作者は、2つの押しボタン22
を内側に単に押し込み、針21で凹部25におけるカプ
セルの端部を破裂させ、その後、押しボタンを解放し、
その結果、それらは、圧縮バネ23により再び外側に偏
向される。カプセルは、吸入が始まる時、連行準備がで
きた凹部25において自由である。
【0046】使用者は、単に、第8図と第9図の飲口2
7により吸入し、必要な空気渦流を入口26を通して室
24に生成し、そして同一渦流作用は、動きばめにある
凹部25からカプセルを脱離させ、室24において空気
渦流の上記の回転軸の回りでカプセルを急速に回転させ
る。
【0047】カプセルは室24の直径よりも短長である
事実は、カプセルが空気渦流において横軸の回りでスピ
ンすることができるが、同時に、その長さがその直径に
ほぼ等しいために、それは、打診作用によりカプセル内
から微粉薬剤を除去する衝撃に耐えるために室24の周
壁に接触することができる。
【0048】室24の壁との衝撃程度は、室24に一般
非対称又は偏心外観を与える凹部25の存在によって高
められ、回転カプセル殻の遠心空けを増大させる衝撃が
無秩序かつ急速に発生する。
【0049】吸入が完了する時、薬剤は、室24の対向
した平坦壁の一方を規定する空気透過性格子30(他方
の壁は閉鎖プラグ29によって規定される)を通して排
出されることにより、カプセルと、事実、室24からほ
とんど完全に空けられる。
【0050】それから吸入器は、消費されたカプセルを
除去するために即座に開放されるか、又は次の吸入が実
施される時のみ開放される。
【0051】吸入器が乾燥して保たれ、発明による吸入
器のすべての実施態様に対して選ばれた材料が、カプセ
ルの粉末に対して比較的低い静電引力しか有さないもの
であるならば、吸入器は、同一患者によって使用された
時規則的な清浄を必要としない(すなわち、衛生上の理
由以外に)。
【0052】第10図、第11図と第12図の実施態様
は、第7図、第8図と第9図の実施態様に多くの点にお
いて類似するが、カプセルを開放するための手段におい
て異なる。
【0053】第7図、第8図と第9図の構成要素に等価
的に対応する第10図、第11図と第12図の装置の構
成要素は、同一参照番号によって表記され、次の説明に
おいて、簡単に記載される。
【0054】第10図は、開放位置におけるカプセル
が、室24の直径と整合するが、室24の正中面、すな
わち、第10図に見た時室の平面前壁及び後壁(第11
図において見た時左側及び右側壁)の中間にある平面に
おいて、その縦軸を有する。再び、平面左側壁は、分離
プラグ29によって形成され、そして平面右側壁30
は、カプセル及び/又は開放ピンによる穴あけにより放
出される断片が吸入中使用者の呼吸系に侵入するのを防
止するために役立つ格子によって形成される。本実施態
様において、格子30は、導電性又はそうでなければ帯
電防止性の材料である。好ましくは、使用材料は、導電
性ポリマーである。しかし、格子は、ステンレス鋼の如
く金属でも良い。
【0055】この実施態様において、カプセルを開放す
るためのピン31は、案内ペグ33と、伸長案内ペグ3
4によって案内される単一押しボタン組立品32によっ
て担持され、案内ペグ34の端部は、簡単に後述される
ラッチ解放として作用するための小直径延長部分35を
有する。
【0056】再び、圧縮バネ36が設けられ、2つのピ
ン31がそれぞれの案内ダクト37から引込められる外
側位置に押しボタン32を偏向させる。
【0057】カプセルを第10図に示された開放凹部に
侵入させるために、エジェクタスライド38が、吸入器
の本体内の中央に取り付けられ、かつ操作取っ手39
(第11図)の制御の下で軸方向に滑り可能である。エ
ジェクタを第10図に示された引込み位置において保持
するために、それは、アパーチャー41に係合するラッ
チピップ40を含み、この場合それは、押しボタン32
のための案内ピン34のラッチ解放部分として役立つ小
直径伸長部分35によって放逐されるまで、とどまる。
いったんラッチが解かれると、圧縮バネ42が、吸入器
の本体に沿って軸方向にエジェクタを押圧し、伸長して
いる凹部から主要室にカプセルを放逐し、そして同時
に、エジェクタ38の移動端位置は、エジェクタの凹状
弓形前面43が室24の周壁と同一平面になる如くであ
り、カプセルが、吸入による空気渦流における続く転回
中カプセル開放凹部に再入することができないことを保
証する。しかし、この実施態様において、それは、打診
作用によりカプセルからの粉末薬剤の放逐を生じさせる
ために、渦流室の周壁に不規則性を設けるために役立つ
凹部25の縁に衝撃を与える。
【0058】第10図は、吸入器の前面ケース45にお
けるスロット44(第11図参照)の位置を破線で示
し、第10図に示されたカプセル収容位置と(図面にお
いて不図示の)カプセル放逐位置の間の移動のために、
必要な移動度をエジェクタ38の操作取っ手39に与え
る。第11図の断面図は、スロット44の中央で取られ
ることが注目される。
【0059】第10図、第11図と第12図に示された
装置の動作を以下に記載する。
【0060】最初に、エジェクタ38の操作取っ手39
は、カプセル開放凹部を解放するために、第10図と第
11図において示された位置に引かれる。
【0061】それから、前面本体部分45は、吸入器の
後面本体部分46から除去され、カプセル開放凹部への
カプセルの挿入を許容する。
【0062】2つの本体部分45と46は、カプセル開
放動作の準備のできた室24を閉じるために、再び一緒
に締結される。
【0063】もちろん、上記の3つの操作を通して、押
しボタン32は、圧縮バネ36のために、第10図に示
された伸長位置において保持される。
【0064】押しボタン32は、2つのピン31をカプ
セル端部に駆動するために挿入され、その挿入行程の終
端において、案内ピン34のラッチ解放伸長部分35
は、ラッチを解放するためにラッチピップ40に接触
し、圧縮バネ42の作用の下で、カプセルを放逐するた
めに、エジェクタ38を前方に駆動させる。
【0065】カプセルが室24に位置付けられると、使
用者は、口唇を飲口ノズル27上に置き、吸入して、室
24内で渦流動作空気流を発生させ、空気吸引、遠心作
用と室24の周壁24a、25aの打診衝撃の三重作用
により、カプセル内から薬物の放出させる。
【0066】使用者は、カプセルが穴あけ操作によって
全開されたという指示を有するが、この場合押しボタン
32が針31によるカプセル端部の適度な破裂に対応す
る位置まで完全に挿入されるまで、ピン34のラッチ解
放伸長部分35は、アパーチャー41からラッチピップ
40を変位させず、このため、エジェクタはカプセルを
放逐するために解放されない。使用者は、表示器として
も役立つエジェクタ38の操作取っ手39が、第10図
と第11図に示された位置から変位していない事実によ
りこれに気付くであろう。この表示器がカプセルの放逐
を知らせるために移動した時のみ、操作者は、吸入段階
にとりかかるべきである。
【0067】上記の説明において、第7〜9図と第10
〜12図の実施態様は、新カプセルの挿入(付随的に、
最終使用からの消費カプセルの除去)を許容するため
に、全体における前面及び後面本体部分の分離による
が、もちろん、他の配置も可能であることが理解される
であろう。
【0068】第10〜12図において、本体部分46
は、カプセル開放手段31−34に最も近い吸入室の端
部まで延びている。
【0069】代替的に、ピン開放装置(第7〜9図と第
10〜12図)の両実施態様において、図示されたプラ
グ29又は飲口27と格子30区分は、室24への接近
を設けるために除去され、消費カプセルの除去と、同様
に、第7図のカプセル開放凹部25又は第10図におい
てカプセルが位置付けられて示されたカプセル開放凹部
において新カプセルの挿入を許容する。この目的のため
に、プラグ29又は飲口と格子区分には、除去のための
適切な手段を設けてあり、そのような手段の設計は、技
術における熟練者の能力内にある。可能性は、プラグ2
9におけるねじ込みとかん合する凹部又は吸入器の本体
にプラグ29を装着するための蝶番、例えば、薄膜蝶番
を含む。
【0070】本出願において記載された3つの実施態様
の各々は、渦流吸入空気流がカプセルを内容物の放出の
ために転回される室の正中面にその主要軸をおいて指向
される吸入器において、カプセルが開放されるという特
徴を有することが認識される。第1〜6図の実施態様に
おいて、この開放動作は、吸入中に発生される空気流に
ほぼ接する位置において室の片側に位置付けられるカプ
セルキャップからのカプセル本体の物理的な分離によ
る。第7〜9図の実施態様において、開放位置は、再
び、室における空気流にほぼ接するが、開放は、カプセ
ルの各端部において軸方向に移動する穿通するピンによ
って行われる。そして第10〜12図の実施態様におい
て、カプセルは室の直径に位置付けられ、そして開放
は、ピンの横(すなわち、放射状)移動によるが、カプ
セルの各端部において再び操作することにより行われ
る。
【0071】一方において第7〜9図と他方において第
10〜12図の実施態様において、カプセルは各端部に
おける穿通により開放されるが、微粉内容物を除去する
単なる手段として、カプセルを直接に通過する空気流の
問題はないことが認められる。本発明の開発は、そのよ
うなシステムが、内容物を効果的に吸い込む呼吸機能の
能力のない人に対して、吸入動作中吸入器に非常に高い
圧力降下を与えることを明らかにしたが、カプセル吸入
処置が呼吸機能の不具の人達に意図されることを念頭に
おくと、吸入中内容物のできる限りすべての除去をねら
いながら、圧力降下を最小に保つことが重要である。本
発明は、(i)室の壁によるカプセル端部の無秩序な衝
撃を可能にし、(ii)転回動作中カプセル又は個々の分
離カプセルキャップと本体部品の対称軸が、室の正中面
に一般に平行のままであり、最良の可能な遠心作用と、
同様に、吸入動作中カプセルの内部において最適空気吸
引を与えることを保証することにより、カプセルだけで
なく、全体として吸入装置からの薬物の高効率を達成す
る。カプセルが、対称軸が室の正中面に平行以外になる
異なる方向に転回することができるならば、吸引程度
は、減衰されるか、又は強度において少なくとも信頼性
がなくなる。カプセルの内容物は、呼吸機能が損なわれ
た使用者に付随しやすい比較的低い空気流速度において
さえも、空気流に効果的に連行されることが、本出願に
おいて開示された吸入器の特徴である。
【0072】室の構成に対して多様な代替的な可能性が
あり、そして第10図において示された如く完全に円筒
形状でない室の採用は、破裂したカプセル殻とカプセル
本体及びキャップ部分からカプセルの内容物を軽くたた
いて放出するために、凹部25の壁における打診衝撃や
すさを増大させるために好ましいと考えられる。
【0073】第7〜9図と第10〜12図の実施態様に
対して、室24の軸長(室の前部及び後部平坦壁の間の
最小間隔)が、カプセルの軸長よりも小さく、好ましく
は、傾斜位置においてカプセルがトラップされる見込み
がないことを保証するために十分なマージンだけ、それ
よりも小さいことが望ましい。第1〜6図の実施態様に
対して、室の軸長は、同じ理由のために、カプセルのキ
ャップ部分(これは本体部分よりも短い)の軸長よりも
小さいことが、好ましい。
【0074】室の前壁と後壁としてここで記載された対
向壁に形成された凹部を使用する吸入器が公知であり、
この場合カプセルは、カプセル開放中、室の正中面から
離れて保持され、又は吸入中空気渦流の回転軸に平行な
カプセル縦軸を有するカプセル開放凹部に挿入される。
これらの構成は、カプセルが転回作用中カプセル開放凹
部に停留される可能性を生じ、結果として、カプセルの
保持と吸入中のカプセル空き作用の妨害を生じる。室の
前壁と後壁がくぼみなしに一般に平坦であり、その結果
カプセルが吸入中捕捉される見込みが、無視可能でない
としても縮小されることが、本発明の重要な随意の特徴
と考えられる。
【0075】同じ理由のために、エジェクタ38は、カ
プセル開放凹部を閉鎖する凹状前面43を有し、これに
より、吸入中カプセル妨害の見込みにつながるカプセル
の丸い端部がカプセル開放凹部の鋭い縁に対して捕捉さ
れる可能性を除去する。
【0076】上記の如く、少なくとも渦流室と、好まし
くは飲口を規定する壁のために使用される材料は、本発
明による吸入器のすべての実施態様において、飲口ノズ
ルを外部に通過する代わりに、放出された微粉薬物を吸
入器の本体表面に付着させる高静電荷を発生させないも
のである。
【0077】第13図は、カプセルが端部においてピン
で穿通により開放される吸入器のさらに他の実施態様を
示す。この吸入器60は、吸入室とカプセル開放手段が
規定される本体部分63へ62で蝶番で取り付けた好ま
しい実施態様における飲口61を有する。吸入器の本体
から飲口を脱離するための代替的な手段を使用しても良
い。例えば、一つ又は複数の差込みピンと弓形スロット
を用いたねじの緩め又はねじりである。
【0078】カプセル開放手段は、回転式であり、そし
て開放されるカプセルを収容するための凹部69(第1
5図)を有する回転子と、凹部69から穿通したカプセ
ルを放逐するための押し部材とを具備し、回転子自身
は、手動の円板状制御ホイール64によって駆動され
る。第1のカプセル収容位置(第15図に詳細に図示)
において、回転子におけるカプセル収容凹部69は、本
体63におけるカプセル挿入開口65と整列している。
【0079】吸入室は、本体と飲口61の間の接合点に
接近した、本体63の右側端部に位置付けられ、そして
その吸入室への空気入口66の一つが第14図において
見られる。
【0080】第15図は、第13図の線15−15で取
った断面図であり、本体の突起67と飲口の対応する突
起68の間のつかみ係合により動作位置において係止さ
れた飲口を示す。
【0081】第15図はまた、カプセル挿入開口65と
整列したカプセル収容凹部69において位置にあるカプ
セル5を示す。
【0082】カプセル5と同軸にある鋭い曲げ端部を有
する弓形ワイヤクリップ70は、回転子により回転する
ためにワイヤクリップをトラップする突起72により、
回転子71の端部に固着してある。
【0083】カム73は、第18図と第19図から容易
に明らかになる方法においてワイヤ70と協同し、カプ
セルに穿通するために、凹部69に保持されたカプセル
5へ軸方向にワイヤクリップの曲げ端部を駆動する。
【0084】もちろん、事実、回転子71の各端部にお
いて一つずつの2つのそのようなワイヤ70があること
が認められるであろう。
【0085】第16図は、カプセル5の軸をカム73に
通過させるために、180°による反時計回り方向の回
転の後の回転子71を示す。
【0086】第19図に示された如く、この位置におい
て、ワイヤクリップ70の曲げ部分75の鋭端部74
は、回転子71が回転する時、本体63のカム73の動
作により、カプセル5の端部に圧入される。
【0087】第18図と第19図の比較から、第18図
の「カプセル収容」位置において、ワイヤクリップ70
は、回転子に対して平坦でなく、事実、回転子端壁に関
してら旋状であり、そして回転子が第19図の位置に回
転する時、カム73がワイヤクリップ70の背後に保持
される点は、曲げ端部75の方にクリップの回りを次第
に移動することが示される。
【0088】第18図と第19図は、カム部分73に対
して上述された方法において、回転子71の反対端部に
おいてワイヤクリップ70’に作用する類似のカム7
3’があることを示す。
【0089】第17図は、第13図の線17−17で取
った断面図であり、そして回転子71のさらに90°の
回転の後、カプセル5を吸入室77へ放逐するための回
転子71内の押し部材76を示す。
【0090】この押し部材は、ら旋状圧縮バネ78を用
いて放射状外側方向において偏向される。
【0091】第17図はまた、第1〜6図、第7〜9図
と第10〜12図の実施態様と共通に、吸入室77が、
再び、飲口61の好ましくは導電性格子79によって形
成した一般平坦な右側壁と、回転子71の周囲の一部が
突出するアパーチャーを有するが、特にカプセル押し部
材76が第17図に示された放射状最外位置にある時、
一般平坦である左側壁80とによって規定されることを
示す。
【0092】2つの平坦壁80と79に垂直なそれらの
間にある吸入室の寸法は、再び、カプセル5の軸長より
も小さいが、カプセル5の横断面の寸法よりも大きい。
【0093】吸入室77を通った空気流パターンは、室
77に一般に接して侵入する入口81と、室77に一般
に接して開口につながる第14図の入口66とを示す第
20図から最良に認められる。
【0094】第20図はまた、回転子71のカプセル押
し部材76と、カプセルからの薬物の打診放出を生じさ
せるための渦流室77の対向側における凹部85とを示
す。
【0095】第13〜20図に示された装置の動作にお
いて、動作円板64は、まず最初に、第15図の位置ま
で回転され、吸入室77は前カプセルの残物を除去され
る。室77の一掃は、蝶番62により飲口61を回すこ
とにより達成される。
【0096】それから、カプセル5は、挿入開口65を
通して、圧縮バネ78の作用に抗して凹部69に圧入さ
れ、そして円板64が、最初に回転され、本体63の円
筒壁の背後のカプセル5をトラップし、さらに、回転子
71を第16図の構成にし、この場合カプセルキャップ
部分とカプセル本体部分の端部円蓋は破裂されている。
【0097】回転子を第17図の構成にするための円板
64のいっそうの回転は、吸入のために装置を準備する
ために十分である。
【0098】この時、飲口が患者の口に入れられ、患者
が吸入し、その結果入口66と81を通って侵入する空
気が吸入室77において渦流作用を生じさせ、横軸の回
りで迅速にカプセル5を回転させ、遠心作用、吸引作
用、及びカプセルが室77の周壁に打ち当たる時の打診
作用の結合により、カプセルから微粉薬物を放出する。
【0099】それから、次の使用のために装置を準備す
るために、飲口は回され、消費カプセルは除去され、そ
れに続いて、円板64は、第17図の位置から第15図
の位置にさらに90°だけ回転され、カプセル収容凹部
69をカプセル挿入開口69と整列させる。
【0100】上記の実施態様の各々において、室の第1
及び第2壁、すなわち、その対称軸を室の正中面に平行
に維持するためにカプセル又は各分離カプセル部分を一
緒に拘束する対向壁は、平坦として全体に示されるが、
もちろん、所望のカプセル拘束作用を行わせるために平
坦形状に十分に近い形状を維持しながら、これらの壁は
真に平坦以外であることが可能である。壁が平坦でない
場合に、カプセルの寸法に関係あるのは、これらの壁の
間の最小間隔である。
【0101】第1〜6図の実施態様において、後部ケー
スパネル4と格子7によって規定した第1及び第2対向
壁の間の間隔は、カプセル本体部分5aの軸長よりも小
さく、かつカプセルキャップ部分5bの軸長よりも小さ
い。
【0102】第7〜9図と第10〜12図の実施態様に
おいて、第1及び第2対向壁の間の間隔は、カプセルの
全軸長よりも小さい。この好ましい特徴は、格子の粗さ
がカプセルを保持する作用をし、渦流空気流における自
由回転を防止する斜行構成においてカプセルが詰まる可
能性を阻止する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による吸入器の側面図である。
【図2】第1図の吸入器の横断面図である。
【図3】カプセルが開放手段による開放の準備のできた
位置にある第2図の線3−3で取った断面図である。
【図4】カプセルがちょうど開放された、動作サイクル
開始直後の吸入器を示す第3図に類似する図である。
【図5】包含された薬物を取り出すために転回される室
における2つの分離カプセル部分を示す第3図に再び類
似する図である。
【図6】開放されるカプセルの装填を容易にするために
オプションの蝶番付きカバーを備えた後部ケースを示す
下面図である。
【図7】ピン穴あけ形式の吸入器の代替的な実施態様の
断面図である。
【図8】第7図の線8−8で取った第7図の吸入器の断
面図である。
【図9】第9図は、第7図の線9−9で取った断面図で
ある。
【図10】吸入器の第3実施態様の断面図である。
【図11】第10図の線11−11で取った断面図であ
る。
【図12】第10図の線12−12で取った断面図であ
る。
【図13】カプセルが開放ピンによって穴をあけられ
た、吸入器のさらに他の実施態様の正面図である。
【図14】第13図の装置の頂面図である。
【図15】カプセル収容構成における装置を示す第13
図の線15−15での断面図である。
【図16】カプセルがちょうど破裂された構成において
装置を示す、第15図に対応する図である。
【図17】カプセルがちょうど吸入室に放逐された構成
にある時の第13図の線17−17で取った断面図であ
る。
【図18】第15図の線18−18で取った断面図であ
る。
【図19】第16図の線19−19で取った断面図であ
る。
【図20】第17図の線20−20で取った断面図であ
る。
【符号の説明】
1 飲口ノズル 3 カプセル空け室 5 カプセル 6 空気通路 9 空気入口
フロントページの続き (72)発明者 ロバート・スタンレイ・クツク イギリス国エセツクス アールエム10 7エツクスエス・デイジエンハム・レイ ンハムロードサウス・ローン−プーラン ロレリミテツド内 (72)発明者 マイケル・アンソニー・ホツブズ イギリス国エセツクス アールエム10 7エツクスエス・デイジエンハム・レイ ンハムロードサウス・ローン−プーラン ロレリミテツド内 (72)発明者 アン−マリー・レイトン イギリス国エセツクス アールエム10 7エツクスエス・デイジエンハム・レイ ンハムロードサウス・ローン−プーラン ロレリミテツド内 (72)発明者 ゴードン・トーマス・シンプキン イギリス国エセツクス アールエム10 7エツクスエス・デイジエンハム・レイ ンハムロードサウス・ローン−プーラン ロレリミテツド内 (72)発明者 ロイ・トランレイ イギリス国エセツクス アールエム10 7エツクスエス・デイジエンハム・レイ ンハムロードサウス・ローン−プーラン ロレリミテツド内 (72)発明者 アンソニー・ダグラス・ウエスト イギリス国エセツクス アールエム10 7エツクスエス・デイジエンハム・レイ ンハムロードサウス・ローン−プーラン ロレリミテツド内 (56)参考文献 特開 昭57−22767(JP,A) 特開 昭59−11324(JP,A) 国際公開89/7464(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61M 15/00 A61M 13/00

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 飲口と、容器が開放された時、撹拌の間
    容器の内部から粉体薬剤を解放するように、容器を吸
    入空気流において撹拌し、その容器を収容するための渦
    流室とを具備する吸入器において、室が、1012オーム
    よりも小さな表面抵抗率を有する帯電防止部材から規定
    された壁を有することを特徴とする吸入器。
  2. 【請求項2】 該飲口が、1012オームよりも小さな表
    面抵抗率を有する部材によって規定された内壁を有する
    ことを特徴とする請求の範囲1に記載の吸入器。
  3. 【請求項3】 該渦流室が、該飲口を一体的に形成され
    ることを特徴とする請求の範囲2に記載の吸入器。
  4. 【請求項4】 渦流室壁が、同一の低表面抵抗率を与え
    られた内面と外面を有することを特徴とする請求の範囲
    1〜3のいずれか一つに記載の装置。
  5. 【請求項5】 該渦流室が、前壁と後壁によって規定さ
    れ、その該前壁が、該飲口を有し、そして該後壁が、1
    12オームよりも小さな表面抵抗率の内面を有する請求
    の範囲1〜4のいずれか一つに記載の吸入器。
  6. 【請求項6】 該室と該飲口の間に配設した導電性又は
    そうでなければ帯電防止性格子を含み、吸入空気流と連
    行された薬物が格子を通過することをさらに特徴とする
    請求の範囲1〜5のいずれか一つに記載の吸入器。
  7. 【請求項7】 1012オームよりも小さい表面抵抗率を
    有する各該部材が、1012オームよりも小さな表面抵抗
    率を有するポリマー材料であることを特徴とする請求の
    範囲1〜6に記載の吸入器。
  8. 【請求項8】 該ポリマー材料が、該材料の表面抵抗率
    を低下させるために、一つ以上の添加剤を含むことを特
    徴とする請求の範囲7に記載の吸入器。
  9. 【請求項9】 該添加剤が、充填剤として炭素又は金属
    粒子の添加剤を含むことを特徴とする請求の範囲8に記
    載の吸入器。
  10. 【請求項10】 1012オームよりも小さい該表面抵抗
    率が、関連吸入器部材への表面被覆の塗布により導出さ
    れることを特徴とする請求の範囲1〜6のいずれか一つ
    に記載の吸入器。
  11. 【請求項11】 1012オームよりも小さい該表面抵抗
    率を有する該構成要素が、低表面抵抗率のポリマー材料
    の射出成型により形成されることを特徴とする請求の範
    囲1〜10のいずれか一つに記載の吸入器。
  12. 【請求項12】 表面抵抗率が、108オームよりも小
    さいことを特徴とする請求の範囲1〜11に記載の吸入
    器。
  13. 【請求項13】 該渦流室が、吸入空気の回転軸に沿っ
    て見た時非円形断面であり、これにより、室におけるカ
    プセルが、吸入空気流の影響下で回転し、室の非円形周
    壁に衝撃を与えることを特徴とする請求の範囲1〜12
    のいずれか一つに記載の吸入器。
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