JP3380929B2 - 防水継手材 - Google Patents

防水継手材

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JP3380929B2
JP3380929B2 JP07949294A JP7949294A JP3380929B2 JP 3380929 B2 JP3380929 B2 JP 3380929B2 JP 07949294 A JP07949294 A JP 07949294A JP 7949294 A JP7949294 A JP 7949294A JP 3380929 B2 JP3380929 B2 JP 3380929B2
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啓介 大場
英喜 滝口
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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
  • Finishing Walls (AREA)

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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は横葺き用屋根材、あるい
は横張り用壁材等の外装材を用いて屋根、壁を形成した
際の目地部に用いられる防水継手材に関するものであ
る。 【0002】 【従来の技術】従来、横葺き用屋根材、横張り用外壁材
等の外装材を施工した際の目地構造は、外装材の両側
縁をはぜ状に屈曲し、互いにはぜ継ぎした構造、敷目
板とカバー材とにより外装材の側端部を上下でサンドイ
ッチした構造、外装材同士を単に重ねた構造、等であ
った。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の構造において、は防水性に劣り、、は外装材を
重ねることにより段差が不揃いとなって意匠性の低下を
招く不利があった。またでは、特に屋根材に適応した
場合、積雪地方での雪落としの際にカバー材を外装材の
長手方向にスライドさせてしまい継手部分が外部に露出
してしまう危険性があった。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明はこのような欠点
を除去するため、防水継手材を合成樹脂材よりなる敷目
板と金属製の嵌合体の2部材より構成し、かつ、嵌合体
は敷目板の中央部に形成された断面壺状の複数個の係止
部に係止されて一体化されたものとすると共に、上端の
固定片により固定下地に防水継手材を確実に固定でき、
また、敷目部の下辺を屈曲させ、下段の外装材表面に水
を流下するための馳部と、敷目部に形成した突起によ
り、雨水等を速やかに下方に流下させることを可能と
し、防水性を大幅に向上した防水継手材を提案するもの
である。 【0005】 【実施例】以下に、本発明に係る防水継手材について詳
細に説明する。図1は上記防水継手材Aの代表的一例を
示す斜視図、図2は本発明に係る防水継手材Aの部材で
ある敷目板Bを示す斜視図、図3は本発明に係る防水継
手材Aの部材である嵌合体Cを示す斜視図、図4は本発
明に係る防水継手材Aの部材である防水材Dを示す斜視
図、図5は図1の正面図、図6は図1の背面図、図7は
図1の右側面図、図8は図1の平面図、図9は図1の底
面図、図10は図5のa−a部断面図、図11は図5の
b−b部断面図、図12は図5のc−c部拡大断面図、
図13は図5のd−d部断面図、図14は図5のd−d
部部分拡大図、図15は図11のe−e部部分拡大断面
図、図16は図11のf−f部部分拡大断面図、図17
は図10のg−g部部分拡大断面図、図18は図10の
h−h部部分拡大断面図である。 【0006】防水継手材Aは、例えば図19(a)、
(b)(図19(a)の長手方向の端面図)に示すよう
な外装材Eを、図20に示すような吊り子E1 、図21
に示すような下地材Fを用いて図22に示すように施工
した際に、外装材Eの縦目地部下部に位置し、防水性を
付与すると共に、外装材Eの同士の側縁を連結するもの
である。また、図23は屋根材Eの施工状態を示す一部
拡大断面図、図24は施工状態を示す斜視図である。 【0007】さらに説明を加えると、防水継手材Aは敷
目板Bと嵌合体Cと防水材Dを一体化したものであり、
敷目板Bは図22に示すように、外装材E同士の端部の
連結部分の化粧面10の裏面部分に形成すると共に、図
2に示すように嵌合体Cを一体化する敷目部1と、敷目
部1の上端に形成した雨返部2と、下端に形成した馳部
3と、敷目部1に複数本平行に形成した突起4と、突起
4により形成される流水溝5と、敷目部1の中央部分を
上方に突出し、係止爪8により係止溝7を形成して壺状
とした複数個の係止部6とから構成されたものである。 【0008】その素材としては、合成樹脂材(プラスチ
ック材)よりなり、目地部9において固定下地αに追従
すると共に、固定下地αに対して密着性があるために移
動しにくく、耐振性、耐外力性、防水性を向上するもの
である。また、金属材の成形品に比較して値段が大幅に
安く、かつ、設備投資額も大幅に小さくて済むものであ
る。 【0009】その具体例としては、例えばポリエチレ
ン、ポリエーテル、ポリ炭酸エステル、ポリプロピレ
ン、ポリスチレン、塩化ビニール樹脂、スチロール樹
脂、メタクリル樹脂、ポリウレタン、フェノール樹脂、
ユリア樹脂(尿素樹脂)、メラミン樹脂、フッ素樹脂、
ケイ素樹脂、繊維強化プラスチック、等の一種である。
なお、塩化ビニール製のものが生産性、値段、性能の面
において良好である。 【0010】敷目部1、突起4、流水溝5は、目地部9
から万が一に浸入した雨水等が、内部に拡散しないよう
に防波堤として機能すると共に、浸入した雨水等を下方
に位置する外装材Eの化粧面10上に流下させ、防水性
を向上するためのものである。 【0011】また、敷目部1に形成した雨返部2、馳部
3、突起4は、防水継手材Aの上下端部分における防水
性を強化するものである。 【0012】突起4は、万が一に目地部9より雨水等が
浸入した際に、この突起4により形成した流水溝5によ
り雨水等を下方の外装材E上に流下させ、躯体内部に浸
入するのを防止するものである。また、3aは切り欠き
であり、後記する嵌合体Cの係止片21が馳部3より突
出しないようにするために形成したものである。 【0013】係止部6は図13に示すように、嵌合体C
を係合して敷目板Bと嵌合体Cを一体化するためのもの
である。また、嵌合体Cに形成した立ち上がり片17と
挿入溝18により、敷目板Bへの嵌合体Cの一体化には
下端からスライドさせて挿入することができない。この
ために、係止部6は図2に示すように、間隔を有して複
数個分割して(図では2個)形成し、馳部3に係止片2
1を係止した後、上方から嵌合体Cを敷目板Bに嵌合し
て一体化するものであり、係止部6を複数個に分割して
形成することにより、嵌合を容易にするものである。 【0014】外装材Eは図19(a)、(b)(図19
(a)の長手方向の端面図)に示すように、略水平面状
の化粧面10と、化粧面10の上端を外方に略コ字状に
形成した嵌合溝11と、化粧面10の下端を内方に略コ
字状に形成した嵌合片12と、(b)図に示すように化
粧面の木口端部を内方に屈曲し、後記する嵌合体Cの係
止舌片15と係合して一体化する係合舌片13とから形
成したものである。また、図では断面を示しているが長
尺状(2m〜5m位)のものである。 【0015】金属製の嵌合体Cは図3に示すように底面
14の左右側片を折り返した係止舌片15と、底面14
と係止舌片15により形成した係合片16と、底面14
の上端を上方に挿入溝18を有して突出した立ち上がり
片17と、立ち上がり片17の下端を外方に突出した固
定片19と、固定片19に形成した固定孔20と、下端
を内方にL字状に形成した係止片21とから形成したも
のである。 【0016】その素材としては鉄、アルミニウム、銅、
ステンレス、チタン、アルミ・亜鉛合金メッキ鋼板、ホ
ーロー鋼板、クラッド鋼板、ラミネート鋼板(塩ビ鋼板
等)、サンドイッチ鋼板(制振鋼板等)等(勿論、これ
らを各種色調に塗装したカラー金属板を含む)の一種を
ロール成形、プレス成形、押出成形等によって各種形状
に成形したものである。 【0017】さらに説明すると、係止舌片15は図22
に示すように外装材Eの係合舌片13を係合し、外装材
Eの端部を固定する部分である。 【0018】係合片16は図13に示すように敷目板B
の係止部6の係止爪8に係合され、敷目板Bに嵌合体C
を固定する部分である。 【0019】挿入溝18は敷目板Bの雨返部2に挿入さ
れて図1に示すように一体化するものであり、雨返部2
を分断しないようにすると共に、固定片19を形成する
ために形成したものである。 【0020】固定片19は固定下地α上に防水継手材A
を固定するためのものである。この固定片19は敷目板
Bを固定するのに敷目板B自体に固定用の固定孔を形成
することなく、敷目板Bを固定するためのものである。 【0021】係止片21は目地部9部分において、外装
材Eの嵌合溝11に挿入されて一体化され、防水継手材
Aの下端部分を外装材Eに固定するための部分である。 【0022】防水材Dは図1に点線で示すように嵌合体
Cの上端の立ち上がり片17部分に形成され、図24に
示すように目地部9を形成した際に、外装材Eの上端の
連結部分に密着し、雨水等が内部に浸入しないように形
成したものである。その素材としては定型で弾性のある
パッキング材であり、例えばポリ塩化ビニル系、クロロ
プレン系、クロロスルホン化ポリエチレン系、エチレン
プロピレン系、アスファルト含浸ポリウレタン系等の一
般的に市販されているものであり、主に防水材、気密材
等の機能として有用なものである。また、特に耐候性等
の優れたものとして、EPM、EPDM(別名EPR、
EPT)が有り、これは、天然ゴム、合成ゴムの中で比
重が最小で、酸化、熱、化学薬品に対する耐性に優れ、
電気的特性が良く、耐候性、耐熱性(耐熱老化性)、耐
オゾン性、耐薬品性等に優れているものである。 【0023】また、図21に示す下地材Fは外装材Eの
裏面に形成され、断熱材、補強材、調湿材、防音材、遮
音材、耐火材等の機能を有するものである。その素材と
しては例えば、ポリウレタンフォーム、ポリイソシアヌ
レートフォーム、フェノールフォーム、塩化ビニルフォ
ーム、ポリエチレンフォーム、ポリスチレンフォーム、
ユリアフォーム等の合成樹脂発泡体よりなるボード、あ
るいはこれら合成樹脂発泡体をシート材でサンドイッチ
した複合板、もしくは石膏ボード、セメント板、炭酸カ
ルシウム板、珪酸カルシウム板、セラミック板、木片セ
メント板、炭酸マグネシウム板、シージングボード、シ
ージングインシュレーションボード、合板等よりなるも
の、またはこれらの複合板よりなるものである。 【0024】敷目板Bと嵌合体Cとの一体化は、まず、
敷目板Bの馳部3に嵌合体Cの係止片21を引っ掛け、
その後、敷目板Bの雨返部2に嵌合体Cの挿入溝18を
挿入し、最後に、敷目板Bの係止部6に嵌合体Cの係合
片16を係合して一体化するものである。 【0025】次に施工例について簡単に説明する。いま
図1に示すような防水継手材Aと、図19(a)、
(b)に示すような外装材E、すなわち化粧面10の両
側縁を裏面側へ折り返して形成された係合舌片13を有
する外装材E、図20に示すような吊り子E1 、図21
に示すようなシージングボードよりなる下地材Fを用い
ると仮定する。そこで外装材Eの一方の係合舌片13を
防水継手材Aの嵌合体Cにはぜ組みになるように係止
し、下地材F上に配設する。 【0026】次に隣接させる外装材Eの係合舌片13を
防水継手材Aの嵌合体Cに嵌合、係止させて配設する。
また、上下の連結は図23に示すように、嵌合溝11に
嵌合片12を挿入して形成するものである。このように
順次行うことにより目地部9では図22、図24に示す
ような連結となる。このような目地部9では、内部に浸
入しようとする雨水が嵌合体Cによる1次防水、防水材
Dによる2次防水、雨返部2による3次防水、および突
起4による4次防水の4重防水構造となり、防水性が大
幅に向上する。また、防水継手材Aは外装材Eによって
固定されると共に、嵌合体C自体が固定具により固定下
地α上に固定されるため、施工性が良く、かつ、防水継
手材A自身の移動がなくなる。 【0027】以上説明したのは本発明に係る防水継手材
Aの一実施例にすぎず、図25に示すように形成するこ
とができる。すなわち、(a)図は係止部6の変形例、
(b)図は端部の突起4を内方側に突出して形成して防
水性をさらに向上した例、(c)図〜(f)図は嵌合体
Cの係止舌片15のその他の実施例を示すものである。 【0028】 【発明の効果】上述したように本発明に係る防水継手材
によれば、カバー材を用いる必要がないため施工性が
良く、かつ、外装材の側端部を防水継手材に嵌合係止す
るため、防水性が向上する。防水継手材は外装材によ
って固定されると共に、嵌合体の固定片が固定具により
固定下地に固定されているため、釘等の打設による漏水
もなく、かつ、防水継手材自身の移動、脱落がない。
外装材は防水継手材によってバックアップされている目
地構造となるため、目地部の変形を阻止することができ
る。嵌合体に係止片を形成したために、敷目板の馳部
をカバーして馳部全体の強度と、防水性の向上が図れ、
さらに下端部分の固定力が向上する。目地部において
外装材の連結部分にの外観に現れるのは嵌合体の底面の
みであるので、敷目板と嵌合体を同一色としなくても良
い。敷目板を合成樹脂により形成したために柔軟性が
あり、防水性が向上し、金属に比較して値段が大幅に安
く、設備投資額も小さくて済む。嵌合体は金属で形成
したために、強度、耐候性が向上する。嵌合体による
1次防水、防水材による2次防水、雨返部による3次防
水、および突起による4重の防水構造となる。等の特
徴、効果がある。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る防水継手材の代表例を示す斜視図
である。 【図2】本発明に係る防水継手材の部材である敷目板を
示す斜視図である。 【図3】本発明に係る防水継手材の部材である嵌合体を
示す斜視図である。 【図4】本発明に係る防水継手材の部材である防水材を
示す斜視図である。 【図5】図1の正面図である。 【図6】図1の背面図である。 【図7】図1の右側面図である。 【図8】図1の平面図である。 【図9】図1の底面図である。 【図10】図5のa−a部断面図である。 【図11】図5のb−b部断面図である。 【図12】図5のc−c部拡大断面図である。 【図13】図5のd−d部断面図である。 【図14】図5のd−d部部分拡大断面図である。 【図15】図11のe−e部部分拡大断面図である。 【図16】図11のf−f部部分拡大断面図である。 【図17】図10のg−g部部分拡大断面図である。 【図18】図10のh−h部部分拡大断面図である。 【図19】外装材の一例を示す断面図である。 【図20】外装材を取り付けるための吊り子の一例を示
す拡大斜視図である。 【図21】下地材の一例を示す斜視図である。 【図22】本発明に係る防水継手材の施工状態を示す端
面図である。 【図23】本発明に係る防水継手材を使用する外装材の
施工状態を示す断面図である。 【図24】本発明に係る防水継手材の施工状態を示す斜
視図である。 【図25】本発明に係る防水継手材のその他の実施例を
示す説明図である。 【符号の説明】 A 防水継手材 B 敷目板 C 嵌合体 D 防水材 E 外装材 E1 吊り子 F 下地材 1 敷目部 2 雨返部 3 馳部 3a 切り欠き 4 突起 5 流水溝 6 係止部 7 係止溝 8 係止爪 9 目地部 10 化粧面 11 嵌合溝 12 嵌合片 13 係合舌片 14 底面 15 係止舌片 16 係合片 17 立ち上がり片 18 挿入溝 19 固定片 20 固定孔 21 係止片 α 固定下地
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04D 3/366 E04F 13/12

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 少なくとも短尺板状の敷目部の下辺を屈
    曲させた馳部と、敷目部の上辺を馳部と逆方向に屈曲さ
    せた雨返部と、敷目部の中央部を略断面壺状に形成した
    係止部を間隔を有して形成し、敷目部の少なくとも両端
    を表面側に突出した突起を形成した樹脂製の敷目板と、
    長さが敷目部と同等の短尺板状の底面と、該底面の幅方
    向両側を折り返して出合袋状とした係止舌片と、底面と
    係止舌片により形成した係合片と、底面の上端を上方に
    挿入溝を有して突出した立ち上がり片と、該立ち上がり
    片の下端を外方に突出した固定片と、下端を内方にL字
    状に屈曲した係止片とから形成した金属製の嵌合体とか
    らなり、該嵌合体の係合片を前記敷目板の係止部に、嵌
    合体の挿入溝を敷目板の雨返部に係止させて一体化して
    なることを特徴とする防水継手材。
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