JPH0449303Y2 - - Google Patents

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JPH0449303Y2
JPH0449303Y2 JP5457786U JP5457786U JPH0449303Y2 JP H0449303 Y2 JPH0449303 Y2 JP H0449303Y2 JP 5457786 U JP5457786 U JP 5457786U JP 5457786 U JP5457786 U JP 5457786U JP H0449303 Y2 JPH0449303 Y2 JP H0449303Y2
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decorative
edge
side wall
groove
board
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は建築、構築物の内、外装の横張り壁
体、および縦張り壁体を形成するのに有用なサイ
デイングボード(以下、単にボードという)に関
する。 〔従来の技術〕 従来から使用されているこの種ボードとしては
特公昭51−29339号、実公昭51−11882号、
実公昭54−26649号などがある。しかしながら、
上記ボードにおいては種々の問題があつた。すな
わち、のボード(下見板)では雨水が風で吹き
つけらたりすると単なる平板同士の連結構造のた
め雨水が裏面に漏洩し、胴縁、柱を腐食させた
り、室内や押入れに湿気を与えたりする欠点があ
つた。またのボードでは下縁の傾斜部の立上が
り部までの長さが長いため引張り力に弱く、目地
なしの外装しか形成できない不利があつた。しか
も、本来は目地なしの外装なのに施工者の技術に
よつて目地なし、目地ありのバラバラな幅の目地
からなる外装となると共に、施工の際に立上がり
部で負傷する危険があつた。また、のボードは
側面の形状が複雑で成形が難しく、かつ、高価と
なり、その上、平坦部に補強用のリブもなく、反
り、捩じれなどが大幅に化粧面に現れて美観を損
なう欠点があつた。また、ボードはいずれも裏打
材がなく、かつ、壁下地と表面材が直接接触する
ため、化粧面の裏面に結露が生じ、錆たり、壁下
地の腐食をまねき、壁体自体の断熱性、防火性、
防音性に欠けると共に、化粧面の変形を阻止でき
ず、しかもボード自体が変形しやすく、かつ、連
結力に欠ける欠点があつた。また、これらボード
は立体感に欠ける欠点があつた。 〔考案の目的〕 本考案は上述したような欠点を除去するため、
側壁、傾斜側壁を両端に形成した化粧面部に側面
と傾斜面とから断面を三角形状に形成した化粧溝
を少なくとも1本設けて複数の水平な化粧片に分
割し、その複数の化粧片に後上りに傾斜した段差
片を設けることにより、化粧片に2つの水平化粧
片を設け、単調な化粧片に立体感を付与すると共
に、傾斜面と傾斜側壁の化粧片に対する割合を大
きくすることにより、鏡面反射と乱反射によつて
化粧片が浮き出して見えるようにして立体感を強
化し、かつ、化粧溝により、ボードの捩じれ、ペ
コツキ、反りを防止し、ボードを広幅に形成して
経済性、施工性を改善し、また化粧面部の傾斜側
壁の端縁には差込縁、係合溝を有する雄型連結部
を形成し、側壁の端縁には嵌合溝を有する雌型連
結部を形成して、ボードの連結構造を差込縁と嵌
合溝、係合溝と嵌合溝の下縁の2重として係合
力、防水性を向上し、その上、差込縁の上側面に
は長手方向に沿つて窪ませた溝部を形成し、毛細
管現象を2重に防止して防水性をより強化すると
共に、ボードの施工を容易に、1人で行うことの
できる落とし込みタイプとし、その上、縦張りと
しても使用可能なボードを提案するものである。 〔考案の構成〕 以下に図面を用いて本考案に係るボードの代表
的な実施例について詳細に説明する。すなわち、
第1図は上記ボードAを示す斜視図であり、例え
ば表面処理鋼板、亜鉛・ニツケル合金メツキ鋼
板、アルミ、亜鉛合金メツキ鋼板(商品名ガルフ
アン、ガルバリウム鋼板、スーパージンク)、ア
ルミニウム板、アルミニウム合金板、銅板、クラ
ツド鋼板、制振鋼板等の1種からなる金属板(平
板、エンボス加工板を含む)、または合成樹脂板
をロール、プレス、あるいは押出成形などの1種
により形成した表面材と、表面材の裏面に充
填した芯材24と、芯材24の裏面を被覆したシ
ート状の裏面材25とから形成したものである。
さらに説明すると、表面材は第2図に示すよう
に化粧面部、雄型連結部11、雌型連結部19
とから構成したものである。さらに説明すると、
化粧面部は一端にθ1で屈曲した傾斜側壁3と、
他端にθ2で屈曲した側壁4とから断面をほぼ樋状
に形成したものである。この傾斜側壁3はθ1
90°とするため、雨水の流れをよくし、、目地部に
雨水が貯留するのを防止すると共に、後述する化
粧溝5によつて分割された化粧片9に対して、
1:9〜0.1の割合になるように形成し、鏡面反
射と乱反射によつて目地部の立体感を強化し、か
つ、働き幅を増大するのに役立つものである。側
壁4は目地部に陰影を落とし、壁体の立体感を助
長するものである。また化粧面部には長手方向
に沿つて少なくとも1本以上の化粧溝5を形成
し、化粧溝5によつて複数の化粧片9,10を形
成する。この化粧溝5は、少なくとも前記した角
度θ2に相応した角度θ3で化粧片9と交わる側面6
と、角度θ1に相応した角度θ4で化粧片10と交わ
る傾斜面7と、側面6と傾斜面7との中間に形成
した窪部8とからなる。さらに、化粧溝5は化粧
面部の中央に1本、あるいは化粧面部を3〜
5分割するように複数本(同形、異形)設けたも
のであり、主に化粧面部の反り、捩じれ、ペコ
ツキを防止すると共に、化粧片10:傾斜面7が
化粧片9:傾斜側壁3と共に、1:9〜0.1位の
割合とし、従前の化粧溝と異なる大きな陰影を醸
し出して化粧面部の立体感を強化する。所謂化
粧片9,10と傾斜側壁3と化粧溝5間の鏡面反
射、乱反射のコントラストによつて凹凸感を醸し
出すと共に、第3図に示す目地部の断面と化粧溝
5の断面をほぼ同じか、それに近い断面としてボ
ードA間の目地部を化粧溝化して壁体の意匠性を
向上するものである。なお、θ3の大きさは鋭角、
鈍角、直角のいずれでもよいが、鋭角の場合に段
差がより明確になり、かつ、傾斜面7をより強調
するのに有効である。また窪部8は側面6と傾斜
面7との区分を明確にすると共に、第3図に示す
目地部において、側壁4と傾斜側壁3との接触し
た部分と外観を酷似させ、壁体に化粧溝5の繰り
返しからなる横のラインを生み出し、意匠性を向
上させるものである。化粧片9,10は傾斜側壁
3、化粧溝5、側壁4の中間に配設するものであ
り、途中に、後上りに傾斜して段差片9a,10
aを設けることにより、水平化粧片9b,9c,
10b,10cを形成したものである。そこで、
段差片9aと水平化粧片9b,9cの角度をそれ
ぞれθ5,θ6とし、段差片10aと水平化粧片10
b,10cとの角度をそれぞれθ7,θ8とすると、
90°<θ5=θ6<180°、90°<θ7=θ8<180°の関係
であ
る。なお、段差片9a,10bは主に化粧片9,
10が傾斜側壁3、傾斜面7に対して大きい割合
で形成された場合には、化粧片9,10における
表面材の反り、捩じれ、ペコツキを防止すると
共に、化粧面部の立体感を強化するのに役立つ
ものである。雄型連結部11は傾斜側壁3の先端
に外方に水平化粧片とほぼ平行に突出した差込縁
12と、差込縁12の先端を内方に屈曲し、次に
外方に屈曲して断面をほぼU字状に形成した係合
溝15と、係合溝15の下縁16を外方に延長し
た延長部17と、延長部17の先端を必要に応じ
てはぜ状に屈曲した舌片18と、差込縁12の上
側に設けた溝部13と補強リブ(図ではパイプ
状)14とから形成したものである。さらに説明
すると、差込縁12は後述する雌型連結部19
嵌合溝22に挿入し、また係合溝15は嵌合溝2
2の下縁21を係合してボードAの連結構造を2
重にして、防水性、係合力、パツキング性を強化
し、ボードAを横張り用にも、縦張り用にも使用
することができるようにするものである。さらに
溝部13はボードAの連結構造内に空隙を形成し
て毛細管現象の阻止を図るものである。また補強
リブ14は雨返しの機能を果たすと共に、差込縁
12の先端を補強するものである。なお、差込縁
12の上側面と下側面の中間には芯材24を介在
させることも可能である。また、延長部17はボ
ードAを直接雨水の浸入しない位置で釘等の固定
具により壁下地に固定する部分である。さらに、
舌片18は延長部17に先端の波打ちを防止する
と共に、作業の際、延長部17の端縁によつて負
傷するのを防止するものである。なお、図示しな
いが、溝部13の一部分(溝部13の機能を阻害
しない位置)にはコーキング材、パツキング材を
植設し、より防水性を強化することも可能であ
る。また舌片18は図では上はぜ状に形成し、裏
面材25の端縁を挟持しているが、下はぜ状に形
成することも可能である。雌型連結部19は側壁
4の端縁を内方に屈曲して上縁20とし、次に外
側方に屈曲して下縁21とし、上縁20と下縁2
1とから断面をほぼU字状に形成した嵌合溝22
と、下縁21の先端をはぜ状に屈曲した舌片23
とから構成したものである。この嵌合溝22は差
込縁12を嵌合し、また下縁21は係合溝15に
係合するものである。また舌片23は下縁21の
端縁の波打ちを防止し、下縁21が係合溝15に
挿入しやすくなるようにすると共に、下縁21の
端縁による負傷を防止するものである。なお、舌
片23は図示するように上はぜ状に形成して裏面
材25の端縁を挟持し、表面材、芯材24、裏
面材25の一体化を強化すると共に、芯材24の
雌型連結部19周辺からの漏洩を防止したり、ま
たは、図示しないが下はぜ状に形成することも可
能である。芯材24は表面材の裏面の化粧面部
2、雄型連結部11、雌型連結部19によつて囲
まれた樋状の部分を少なくとも充填し、主にボー
ドAに断熱性を付与するものであり、副次的に接
着剤、不燃材、クツシヨン材、防音材などの機能
を有する素材の1種以上からなるものである。具
体的には合成樹脂発泡体、ロツクウール、グラス
ウール、シージングボード、石膏ボード、木毛セ
メント板等からなり、原料で吐出し、成形、硬
化、自己接着させるもの、あるいは成形体からな
るものである。なお、芯材24として成形体を用
いる場合には芯材24と表面材、裏面材25間
に接着材(図示ぜず)が必要である。さらに説明
すると、芯材24としては主に合成樹脂発泡体を
用い、例えばポリウレタンフオーム用樹脂、フエ
ノールフオーム用樹脂、ポリイソシアヌレートフ
オーム用樹脂、ポリスチレンフオーム、パーライ
トの周囲にフエノールフオーム樹脂をコーテイン
グし、これを加温、加圧して発泡させるフオー
ム、およびこれらに難燃剤、難燃助剤(硼砂、メ
タ硼酸ソーダ、三酸化アンチモン、炭酸カルシウ
ム、水酸化アルミニウム、ベントナイト、パーラ
イト粒、シラスバルーン)の1種以上を添加した
ものなどからなる。さらに、図示しないが芯材2
4は延長部17の裏面より下方に膨出して設け、
より断熱性、防火性を向上することも可能であ
る。25は裏面材で少なくとも芯材24の裏面を
覆つてボードAをサンドイツチ構造とし、ボード
A自体の機械強度を向上すると共に、不燃シー
ト、防水膜、遮熱シート、吸水シート、防音シー
ト、パツキング材などの機能として役立つもので
あり、例えばアスベスト紙、クラフト紙、アスフ
アルトフエルト、金属箔(Al,Fe,Pb,Cu)、
合成樹脂シート、ゴムシート、布シート、石膏
紙、水酸化アルミ紙、ガラス繊維不織布等の1
種、または2種以上をラミネートしたもの、ある
いは防水処理、難燃処理されたシートなどからな
るものである。なお、裏面材25の両端は表面材
1と芯材24との中間に配設したり、または雄型
連結部11の端縁より外方に突出することも可能
である。 ここで上記各部の大きさについて説明する。第
1図、および第2図に示すように化粧片9,10
の水平方向の幅をそれぞれW1,W2、傾斜側壁3
の幅をW3、傾斜面7の幅をW4、化粧片9の水平
化粧片9b、段差片9a、水平化粧片9cの水平
方向の幅をそれぞれW5,W6,W7、化粧片10
の水平化粧片10b、段差片10a、水平化粧片
10cの水平方向の幅をそれぞれW8,W9
W10、傾斜側壁3の端縁から差込縁12の先端ま
での距離をl2、係合溝15の最奥から差込縁12
の先端までの距離をL2、係合溝15の最奥から
延長部17の先端までの距離をl3、側壁4の下端
から嵌合溝22の最奥までの距離をl4、嵌合溝2
2の最奥から下縁21の先端までの距離をl5、化
粧溝5の側面6の高さをh1、側壁4の高さをh2
水平化粧片9cから差込縁12の上面までの高さ
をh3、段差片9a,10aの高さをそれぞれh4
h5、上縁20から舌片23までの高さをh6、差込
縁12の上面から延長部17表面までの高さを
h7、水平化粧片9c,10cから芯材24の裏面
までの高さをそれぞれh8,h9、水平化粧片9b,
10bから芯材24の裏面までの高さをそれぞれ
h10,h11とすると、l1≒l4,l2≒l5,l3≒l2+10〜30
mm、h1≒h2≒h3,h4≒h5,h6≒h7,h8≒h9,h10
h11であり、また、W1:W3=1:9〜0.1,W2
W4=1:9〜0.1,W5:W6:W7=W8:W9
W10=1:9〜0.1:9〜0.1の関係にある。すな
わち、上記関係は、ボードAを連結した際、化粧
溝5と目地部が酷似した外観となり、壁体に統一
したラインを生み、意匠性に富む壁体を形成し、
また傾斜面7、傾斜側壁3と化粧片9,10の間
における鏡面反射、乱反射により壁体の立体感が
向上するためのものである。なお、W1とW2、お
よびW3とW4は、図示するようにW1≒W2,W3
W4であり、W1:W3≒W2:W4であることが好ま
しいが、必要に応じてW1<W2、またはW1
W2,W3<W4、またはW3>W4、すなわちW1
W3≠W2:W4のような関係とすることも可能で
あり、また、W5〜W10も同様に図示するように
W5≒W8,W6≒W9,W7≒W10でありW5:W6
W7≒W8:W9:W10であることが好ましいが、必
要に応じて、W5<W8,W5>W8,W6<W9、W6
>W9,W7<W10,W7>W10、すなわちW5
W6:W7≠W8:W9:W10のような関係にするこ
とが可能である。 〔施工例〕 いま、第1図に示すようなボードAを第3図に
示すように横張りして壁体を形成すると仮定す
る。なお、ボードA1,A2は表面材に0.27mm厚
のカラー鋼板を用い、裏面材25にはアルミ・ク
ラフト紙を用い、芯材24は表面材と裏面材2
5の間にポリイソシアヌレートフオーム用原料を
吐出し、反応、発泡させ、次にキユアして一体化
したものである。そこで、主柱、間柱、防水シー
ト等からなる壁下地(図では防水シートを使用し
ない場合の壁下地を示す)αに第n段目のボード
A1の延長部17を釘βを介して固定する。次に
第n+1段目のボードA2の雌型連結部19の嵌
合溝22をボードA1の差込縁12に組み合わせ
るようにして第3図に示すような、防水性、係合
力、パツキング性に富んだ目地部を形成するもの
である。また、壁体全体を形成するには、上記し
たような工程を土台から桁に向かつて行なえばよ
いものである。なお、図示しないが、土台部分に
はスタータ、縦目地部分にはジヨイナー、コーキ
ング材、出、入隅等の部分にはコーキング材、役
物を用いる必要がある。なお図示しないが、前述
したように本ボードAは縦張りとして使用するこ
とも可能である。 〔その他の実施例〕 以上説明したのは本考案に係るボードAの一実
施例にすぎず、第4図〜第9図に示すように形成
することもできる。すなわち、第4図a〜lは化
粧溝5の変形例であり、a図はθ3を鋭角に形成し
た化粧溝5、b図はθ3を鈍角に形成した化粧溝
5,c,d図は水平化粧片9cと側面6、あるい
は側面6と窪部8との中間に面取り面5aを形成
した化粧溝5,e〜h図は窪部8の形状を変形
し、段差機能の強化を図つた化粧溝5,i図は水
平化粧片9cと側面6との中間に化粧突起5bを
設けた化粧溝5,j図は窪部8を除去した化粧溝
5,k、l図は傾斜面7を曲面とした化粧溝5で
ある。第5図a〜qは雄型連結部11の変形例で
あり、a図は舌片18を下はぜ状に形成した雄型
連結部11、b〜d図は延長部17の途中、ある
いは下縁16に突条17a、溝条17bを1本、
または複数本設けた雄型連結部11、e図は係合
溝15の上縁15aに突条15b、あるいは図示
しないが溝条を形成し、係合力、防水性を強化し
た雄型連結部11、f図は補強リブ14の上側に
突条14aを設けた雄型連結部11、g図は係合
溝15の上縁15aを下縁16に対し角度θ9で傾
斜した雄型連結部11、h図は下縁16を傾斜し
た雄型連結部11、i,j図は延長部17に段差
を形成した雄型連結部11、k図はl2>l1に形成
した雄型連結部11、l図は溝部13を三角形状
に形成した雄型連結部11、m,n図は傾斜側壁
3と差込縁12の中間に嵩上げ面12aを設け、
連結部において雨水が浸入しにくくした雄型連結
11、o図は傾斜側壁3と溝部13との中間に
水平片13aを設けた雄型連結部11、p,q図
は傾斜側壁3を曲面にした雄型連結部11であ
る。また第6図a〜kは雌型連結部19の変形例
であり、a図はθ2を鋭角に形成した雌型連結部
9、b図はθ2を鈍角に形成した雌型連結部19
c,d図は側壁4と水平化粧片10c、あるいは
側壁4と上縁20との中間に面取り面4aを設
け、より立体感を向上した雌型連結部19、e図
は側壁4と水平化粧片10cとの中間に化粧突起
4b設け、意匠性、防水性をより強化した雌型連
結部19、f図は舌片23を下はぜ状に形成した
雌型連結部19、g図は下縁21に突条21a、
または図示しないが溝条を形成した雌型連結部
9、h図は上縁20に突条20aを形成した雌型
連結部19、i図はl4<l5に形成した雌型連結部
19、j図は下縁21の先端を内方に屈曲し、次
にそのまま延長して芯材挟持片23aを形成し、
芯材24と表面材の一体化を強化し、また雌型
連結部19周辺からの芯材24の漏洩防止を図つ
た雌型連結部19、k図は嵌合溝22の最奥の上
縁20を半円状に形成した雌型連結部19であ
る。なお第4図〜第6図においては表面材のみ
を示し、板厚を省略してある。さらに第7図a〜
kは裏面材25の雄型連結部11における装着状
態を示す説明図であり、a図は裏面材25を延長
部17の裏面に積層するか、接着した状態、b図
は舌片18で裏面材25の端部を挟持した状態、
c図は裏面材25を延長部17より外側方に突出
した状態、d〜j図は芯材24を延長部17より
下方に膨出した際の裏面材25の装着状態、k図
は裏面材25の端部を係合溝15と芯材24の中
間に配設した状態であり、b,d,f,h,j,
kは芯材24を原料で吐出した際の液漏れ防止、
あるいは離型材として役立たせた場合、b図は裏
面材25を挟持することにより、ボードAの機械
強度の向上、変形防止を図つた場合、c図は防水
性の向上を図つた装着状態である。また、第8図
a〜dは雌型連結部19側での裏面材25の装着
状態であり、目的、作用効果は第7図と同様であ
る。なお、第7図、第8図では、表面材を2点
鎖線、裏面材25を実線で示してある。さらに、
第9図a〜kは芯材24、および化粧面部の変
形を示す説明図であり、a〜c図は芯材24を延
長部17より下方に膨出し、断熱性、防火性の向
上を図つたボードA,d図は芯材24を複数の素
材(同質、異質)により形成したボードA,e〜
g図は裏面に流通溝26を形成し、壁体にエアサ
イクル効果を付加したボードA,h図は雄型連結
11、雌型連結部19のハツチングで示す位置
の少なくとも1カ所にコーキング材27を植設し
たボードAであり、コーキング材27としてはホ
ツトメルト系接着剤、あるいは成形されたパツキ
ング材、接着剤を塗布後にホツトメルト系接着剤
で接着力のないパツキング材を植設したようなも
のからなるものであり、防水性の向上を図つたボ
ードA,i図はボードAの中央部より角度θ10
L字状に屈曲して形成し、施工時に平面状による
ようにしたボードA,j図は化粧溝5を2本、あ
るいは図示しないが3本以上形成し、広幅に形成
したボードA,k図は化粧面部の短尺方向の両
端縁、あるいは一端縁に端面壁28を形成し、ボ
ードAを長手方向に付き合わせた場合の縦目地の
防水処理を容易にボードA、である。勿論、第4
図〜第9図を各々組み合わせたボードAとするこ
とも可能である。 〔考案の効果〕 上述したように本考案に係るボードによれば、
雄、雌型連結部を前記した落とし込み構造にし
たため、1人でも十分に施工でき、かつ、目地幅
を一定にすることができる。化粧面部に少なく
とも1本以上の化粧溝を形成し、かつ水平な化粧
片に段差を形成したため化粧面部の反り、捩じ
れ、ペコツキが防止でき、また化粧面部が山状に
なつたりすることがない。化粧溝と目地部とを
ほぼ同じ断面形状となるようにしたため、壁全体
に目地がない。所謂、化粧溝だけの模様からな
り、美しく、かつ、意匠性に富む壁体を形成でき
る。化粧面部を傾斜側壁−水平化粧片−段差片
−水平化粧片−側面−傾斜面−水平化粧片−段差
片−水平化粧片−側壁のように形成し、かつ傾斜
側壁、傾斜面の幅を大きくしたため乱反射と鏡面
反射を有効に活用して化粧片の膨出化を図り、そ
の上に目地部に近似した化粧溝によつて段差を明
確にし、さらに化粧片を浮き出して立体感のある
壁体を形成できる。ボードをサンドイツチ構造
としたため、機械強度が大幅に向上する。ボー
ドを広幅にできるため、施工性に富み、しかも素
材幅を有効に利用できるので経済性にすぐれる。
ボードは縦、横張りができる。壁全体のフラ
ツト性が容易に得られる。ボードの連結構造が
2重となるため、係合力、パツキング性が向上す
る。ボードの連結構造内に雄型連結部の差込縁
の溝部からなる空隙と差込縁の補強リブにより、
毛細管現象の阻止と、防水性にすぐれる。等の特
徴がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るサイデイングボードの一
実施例を示す斜視図、第2図は表面材を説明する
説明図、第3図は上記ボードを用いて形成した壁
体の目地部の一例を示す説明図、第4図a〜l、
第5図a〜q,第6図a〜k、第7図a〜k、第
8図a〜d、および第9図a〜kはその他の実施
例を示す説明図である。 A……サイデイングボード、……表面材、
……化粧面部、3……傾斜側壁、5……化粧溝、
7……傾斜面、8……窪部、9,10……化粧
片、11……雄型連結部、12……差込縁、13
……溝部、15……係合溝、19……雌型連結
部、22……嵌合溝、24……芯材、25……裏
面材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 横長の金属板、または合成樹脂板を表面材と
    し、該表面材の長手方向の端縁に側壁と傾斜側壁
    とを設けて断面をほぼ樋状に形成して化粧面部と
    し、また該化粧面部には少なくとも側面、傾斜面
    から断面をほぼ三角形状に形成した化粧溝を少な
    くとも1本以上設けて化粧面部を複数の化粧片に
    区分し、該化粧片には後上りに傾斜した段差片を
    形成することにより、化粧片に2つの水平化粧片
    を設け、上記化粧面部の傾斜側壁の端縁には雄型
    連結部、側壁の端縁には雌型連結部を設け、か
    つ、前記表面材の裏面には芯材を一体に充填し、
    該芯材の裏面をシート状の裏面材で被覆したサイ
    デイングボードにおいて、前記雄型連結部の形状
    を傾斜側壁の端縁を外方に突出した差込縁と、該
    差込縁の先端を内方に折り返し、次に外側方に屈
    曲して断面をほぼU字状に形成した係合溝と、該
    係合溝の下縁を外側方に延長した延長部と、該差
    込縁の上側面に長手方向と平行に窪ませた溝部
    と、先端に設けた補強リブとから構成し、また雌
    型連結部を側壁の下端を内方に屈曲し、次に外側
    方に屈曲して断面をほぼU字状に形成した嵌合溝
    から構成し、また前記係合溝の側面と傾斜面との
    中間に窪部を形成したことを特徴とするサイデイ
    ングボード。
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