JP3380853B2 - アンダーミラー式オーバーヘッドプロジェクタ - Google Patents

アンダーミラー式オーバーヘッドプロジェクタ

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JP3380853B2
JP3380853B2 JP31179099A JP31179099A JP3380853B2 JP 3380853 B2 JP3380853 B2 JP 3380853B2 JP 31179099 A JP31179099 A JP 31179099A JP 31179099 A JP31179099 A JP 31179099A JP 3380853 B2 JP3380853 B2 JP 3380853B2
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  • Physics & Mathematics (AREA)
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  • Overhead Projectors And Projection Screens (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアンダーミラー式オーバ
ーヘッドプロジェクタに関する。
【0002】
【従来の技術】オーバーヘッドプロジェクタの投影方式
には大別するとオーバーミラー式とアンダーミラー式が
ある。オーバーミラー式オーバーヘッドプロジェクタ
は、投影レンズとミラーを備えたヘッドを支柱でステー
ジの中央部上方に支持は、ステージに載置した被投影物
を通過した光を投影レンズに入射させ、投影レンズから
出た光をミラーで反射してスクリーンに投影するように
構成されている。オーバーミラー式オーバーヘッドプロ
ジェクタでは、投影角度の調整はミラーのアオリ角度を
調整するだけでよい。しかし、ヘッドの上方にミラーが
突出しているので、使い勝手が悪い。一方、アンダーミ
ラー式のオーバーヘッドプロジェクタは、被投影物を通
過した光をミラーで反射して投影レンズに入射させ、投
影レンズからスクリーンに向けて投影するように構成さ
れている。アンダーミラー式オーバーヘッドプロジェク
タでは、ミラーがヘッドの下部にあるので、使い勝手が
良い。しかし、アンダーミラー式オーバーヘッドプロジ
ェクタでは、投影角度を調整するためにはミラーのアオ
リ角度と投影レンズのアオリ角度を調整しなければなら
ず、なおかつ、投影レンズのアオリ角度がミラーのアオ
リ角度の2倍になるように調整しなければならい。その
ため投影レンズとミラーのアオリ角度を互いに連動さし
て調整するアオリ角度連動機構が必要となる。
【0003】実用新案登録第3043179号公報には
この種のアオリ連動機構を備えたアンダーミラー式オー
バーヘッドプロジェクタが開示されている。
【0004】このアンダーミラー式オーバーヘッドプロ
ジェクタによれば、ヘッドに設けたアオリ角度調整用の
摘み付きボルトを回転操作することによりミラーのアオ
リ角度が調整され、同時に、アオリ角度連動機構の働き
により投影レンズのアオリ角度がミラーのアオリ角度の
2倍となるようにミラーに連動してレンズのアオリ角度
が調整される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のア
ンダーミラー式オーバーヘッドプロジェクタでは、アオ
リ角度調整用の摘み付きボルトが回転可能、かつ進退可
能にヘッド部に組付けられているため、ヘッドを畳むと
き摘み付きボルトが動いてヘッドから突出する。そのた
め、ヘッドをコンパクトに畳むことができない。また、
ヘッドを畳んでオーバーヘッドプロジェクタを運搬する
ときなどに摘み付きボルトがガタついて運び難い。本発
明の第1の目的は、ヘッドをコンパクトに畳むことので
きるアンダーミラー式オーバーヘッドプロジェクタを提
供することにある。第2の目的は、ヘッドを折り畳んで
運搬するときヘッドがガタつかないアンダーミラー式オ
ーバーヘッドプロジェクタを提供することにある。第3
の目的はヘッドだけでなくヘッドを支持する支柱もコン
パクトに畳むことのできるアンダーミラー式オーバーヘ
ッドプロジェクタを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は投影レンズと、ハウジングの上面に設けたステ
ージに載置した被投影物を通過した投影光を前記投影レ
ンズに向けて反射するミラー及び前記投影レンズと前記
ミラーを取り付けたヘッドボディを備えたヘッドを支柱
で前記ステージの中央部上方に支持したアンダーミラー
式オーバーヘッドプロジェクタにおいて、前記ヘッドが
起立位置と倒伏位置との間で回動可能に前記支柱に取り
付けられ、前記ヘッドを起立位置に位置決めするヘッド
位置決め手段と、倒伏位置に解除可能にロックするヘッ
ドロック手段が設けられ、前記投影レンズを固定したレ
ンズフレームとミラーを固定したミラープレートがアオ
リ角度を増減させるため共通の枢軸によりヘッドボディ
に回動可能に組付けられ、前記レンズフレームが前記ヘ
ッドが起立位置にあるとき投影レンズの自重によりレン
ズのアオリ角度が減少する方向に回動するように前記枢
軸で前記ヘッドボディに組付けられ、前記レンズフレー
ムと前記ミラーフレームが、レンズのアオリ角度がミラ
ーのアオリ角度の2倍となるように互いに連動して調整
されるようにリンクレバーで連結され、前記ミラーをア
オリ角度が最大となる位置に解除可能にロックするミラ
ーロック手段が設けられ、前記ヘッドボディにアオリ角
度調整用の摘み付きボルトが回転可能かつ進退不能に組
付けられ、この摘み付きボルトにアオリ角度調整片が回
転不能かつ進退可能にネジ付けられ、前記ミラープレー
トの一端が、ミラーのアオリ角度増大方向へ回動すると
き前記アオリ角度調整片から離脱し、アオリ角度減少方
向へ回動するとき係合するように配置されていることを
特徴とする。本発明に係るアンダーミラー式オーバーヘ
ッドプロジェクタにおいて、好ましくは、前記ヘッドロ
ック手段が、前記支柱に固定したアームに突設したロッ
クピンと、該アームに摺動可能にはめ込まれ、かつアー
ム上でヘッドボディと一体に回転するようにヘッドボデ
ィに連結され、端面に係合凹部を設けた第1のロック部
材と、第1のロック部材の端面が前記ロックピンに当た
るように第1のロック部材をアームに沿って付勢するバ
ネとを備え、ロックピンが係合凹部に係合することによ
り前記ヘッドが倒伏位置にロックされ、第1のロック部
材をバネに抗して摺動させることによりロックピンが係
合凹部から外れてロックが解除されるように構成する。
また、本発明に係るアンダーミラー式オーバーヘッドプ
ロジェクタにおいて、好ましくは前記ミラーロック手段
が、前記支柱に固定したアームに摺動可能に組付けら
れ、かつアーム上で前記ヘッドボディと一体に回転可能
するようにヘッドボディに連結された第2のロック部材
と、前記ミラープレートに一体に突設したロック爪と、
前記第2のロック部材が該ロック爪と係合する方向にア
ームに沿って第2のロック部材を付勢するバネを備え、
前記ヘッドが倒伏位置にあるときロック爪が第2のロッ
ク部材に係合してミラーがアオリ角度最大の位置にロッ
クされ、第2のロック部材をバネに抗して摺動させるこ
とによりロック爪が第2のロックから外れてロックが解
除されるように構成する。さらに、本発明に係るアンダ
ーミラー式オーバーヘッドプロジェクタにおいて、好ま
しくは、前記支柱が起立位置と倒伏位置との間で回動可
能に前記ハウジングに組付けられ、前記ステージを設け
たハウジングの上面が開閉可能に前記ハウジングに組付
けられ、前記ハウジングの内部にヘッドと支柱を格納す
るためのスペースが形成され、前記ヘッドを倒伏位置に
ロックし、かつ支柱を倒伏位置へ回動すると前記スペー
スにヘッド及び支柱が格納されるように構成する。
【0007】
【作用・効果】本発明によれば、アオリ角度調整用摘み
付きボルトを回転操作するとアオリ角度調整片がボルト
に沿って進退し、アオリ角度調整片に係合しているミラ
ープレートが枢軸を支点にして回動し、ミラーのアオリ
角度が調整される。同時に、リンクレバーでミラープレ
ートに連結されたレンズフレームも回動し、投影レンズ
のアオリ角度がミラーのアオリ角度の2倍となるように
調整される。
【0008】ヘッドを畳むには、投影レンズをアオリ角
度の増大方向へ回動操作する。すると、リンクレバーで
連結されたミラープレートもアオリ角度増大方向に回動
し、アオリ角度調整片に当接していたミラープレートの
一端がアオリ角度調整片から離れる。投影レンズをアオ
リ角度最大位置まであおると、投影レンズに連動してミ
ラーもアオリ角度最大位置まであおられ、その位置でロ
ック手段によりミラーがロックされ、ミラーとリンクレ
バーで連結された投影レンズもロックされる。そこで、
ヘッドを倒伏位置まで回動し、ヘッドロック手段で倒伏
位置にロックする。
【0009】しかして本発明によれば、アオリ角度調整
用の摘み付きボルトを回転可能、かつ進退不能にヘッド
ボディに組付けたので、ヘッドを畳むときに摘み付きボ
ルトがミラーや投影レンズに連動して移動することはな
く、従来のアオリ機構のように摘み付きボルトがヘッド
から突出しないので、ヘッドをコンパクトに畳むことが
できる。
【0010】
【実施例】以下に本発明を図面に基づき説明するに、図
1〜図12には本発明の一実施形態に係るアンダーミラ
ー式オーバーヘッドプロジェクタ10が示されている。
当該オーバーヘッドプロジェクタ10は被投影物11が
載置されるステージ12を上面に形成し、内部に被投影
物を照明する光源、集光用フレネルレンズ、冷却ファン
等を内蔵したハウジング13と、ハウジング13の角隅
部に立設した支柱14と、支柱14によってステージ1
2の中央部上方に支持されたヘッド20を備えている。
【0011】ハウジング13の上面はヒンジ15(図1
1参照)によりハウジング13本体に開閉可能に組付け
られ、側面に設けたボタン16を押圧すると上面内側に
取り付けたフック17(図11参照)が外れ、図11に
示すように開くことができる。このハウジング13の内
部にはヘッド20と支柱14を畳み込むことのできるス
ペースが形成されている。支柱14は図1に示す起立位
置と図9に示すように、ハウジング13の内部に倒伏す
る位置との間で回動可能に組付けら、支柱14の基部に
は支柱14を起立位置にロックする公知のロック機構
(図示略)が設けられている。
【0012】図2及び図3にはヘッド20の詳細な内部
構造が示されている。ヘッド20はヘッドブラケット2
1とヘッドフレーム22から成るヘッドボディ、ミラー
23を支持するミラープレート24、投影レンズ25を
支持するレンズフレーム26、アオリ角度調整用の摘み
附きボル27ト等を備え、図1に示すようにヘッドフレ
ーム22にヘッドカバー28が取付けられている。詳し
くは後述するが、ヘッドブラケット21は支柱14の上
端に固定したアーム29に回転可能に組付けられ、ヘッ
ドブラケット21にヘッドフレーム22が固着されてい
る。
【0013】図2及び図3に示すように、ヘッドフレー
ムに22には、投影レンズ25のアオリ角度とミラーの
アオリ角度を調整できるように、、ミラープレート24
とレンズフレーム26が共通の枢軸30を支点にして回
動可能に組付けられている。レンズフレーム26は投影
レンズ25の自重により投影レンズ25のアオリ角度が
減少する方向、すなわち図3において反時計方向に回動
するように組付けられている。枢軸30はヘッドフレー
ム22の左右両側に連設した折曲片31に固定されてい
る。枢軸30にはコイルバネ32が装着され、同バネ3
2によりレンズフレーム26が投影レンズ25のアオリ
角度増大方向へ付勢されている。レンズフレームの投影
レンズの自重による急激な回動をこのコイルバネ32の
力で防止している。
【0014】ヘッドフレーム22の後部には逆溝形フレ
ーム33が固着され、同フレーム33の上面に形成した
通孔にアオリ角度調整用の摘み付きボルト27が回転可
能に遊挿され、ボルト部分に一体に設けたリング34で
進退不能に抜け止めされている。摘み付きボルト27の
ボルト部分には逆溝形フレーム33の内部に回転不能に
嵌め込まれたアオリ角度調整片35が進退可能に螺合し
ている。ミラープレート24には一対のレバー36が一
体に設けられ、両レバー36の先端を連結する連結片3
7がアオリ角度調整片35の底面に対向している。連結
片37は図3において、ミラープレート24が枢軸30
を支点にして反時計方向に回動するとき、すなわちミラ
ーのアオリ角度が減少する方向に回動するときアオリ角
度調整片35に係合し、時計方向に回動するとき、すな
わちミラーのアオリ角度が増大する方向に回動するとき
アオリ角度調整片35から離脱するように配置されてい
る。連結片37の中間部にロック爪38が設けられ、ヘ
ッドフレーム22の底面にロック爪38の出入可能な穴
39が形成されている。
【0015】ヘッドフレーム22の各折曲片31にはリ
ンクレバー40の一端が軸ピン41で回動可能に組付け
られ、リンクレバー40の他端はレンズフレーム26に
一体に設けたレバー42の先端に段付きネジ43によっ
て回動可能に連結され、リンクレバー40の中間部が段
付きネジ44でミラープレート24のレバー36に回動
可能に連結されている。ヘッドフレーム22の折曲片3
1にはこの段付きネジ44を遊嵌する長穴45が形成さ
れている。
【0016】図4に枢軸30と軸ピン41と段付きネジ
43及び段付きネジ44との位置関係を線図で表す。図
4において、円弧rは枢軸30を回転中心とする段付き
ネジ43の軌跡、円弧r1は軸ピン41を回転中心とす
る段付きネジ43の軌跡、r2は軸ピン41を回転中心
とする段付きネジ44の軌跡、r3は枢軸30を回転中
心とする段付きネジ44の軌跡、αmaxは投影レンズ
25の最大アオリ角度を表す。枢軸30と段付きネジ4
3の間隔と投影レンズの最大アオリ角度を設定し、最大
アオリ角度αmaxの2等分線l上に軸ピン41の位置
を適宜に設定する。次ぎに、最大アオリ角度αを4等分
する線分mと、軸ピン41と段付きネジ43を結ぶ線分
nとの交点を求め、その交点を段付きネジ44の取付位
置とする。軌跡rと軌跡r1が異なるので、段付きネジ
43をリンクレバー40に立設固定するとともにレバー
42に軌跡rと軌跡r1間のズレθ1を吸収する長穴を
形成し、この長穴に段付きネジ43を遊嵌する。また、
軌跡r2と軌跡r3が異なるので、段付きネジ44をレ
バー36に立設固定するとともに、リンクレバー40に
軌跡r2と軌跡r3とのズレθ2を吸収する長穴を形成
して長穴に段付きネジ44を遊嵌する。枢軸30、軸ピ
ン41、段付きネジ43及び段付きネジ44は以上の配
置を有するので、ミラー23のアオリ角度に対し投影レ
ンズ25のアオリ角度はその2倍となる。
【0017】図5にヘッドブラケット21の内部構造が
示されている。支柱14の先端部にアーム29が固着さ
れている。アームは中空の基端部29aと、基端部29
aの先端開口にはめ込んで一体にした小径部46から成
る。図6に示すようにアーム29の基端部29aの先端
面には突起29bが設けられている。一方、ヘッドブラ
ケット21の側面には、図7に示すように、円形開口2
1aが形成され、円形開口21aの内周端に扇型の突起
21bが設けられている。ヘッドブラケット21はこの
アーム29の小径部46を円形開口29aに挿通するこ
とによりアーム29に回転可能に組付けられ、扇型の突
起29bがアーム29の突起29bに当たることにより
2位置に位置決めされる。ヘッドブラケット21が2位
置の一方に位置決めされたとき図1に示すようにヘッド
20が起立し、他方に位置決めされたとき、図9に示す
ようにヘッド20が倒伏する
【0018】アーム29の小径部46内部にはヘッドブ
ラケット21の急速回転を規制するブレーキ部材47が
取付けられている。また、小径部46には筒形の第1ロ
ック部材48が小径部46に沿って摺動可能、かつ小径
部46に対して相対回転可能に嵌合され、第1ロック部
材48にプレート状の第2ロック部材49がビスで固着
されている。第2ロック部材49にはコイルバネ50が
装着され、該バネ50により小径部46に沿って付勢さ
れている。第2ロック部材49の内端部には連結片37
に設けたロック爪38が係合する係合凹部51が形成さ
れ、外端部にスライドノブ52が取り付けられている。
ヘッドブラケット21の一側には第2ロック部材49の
外端部が小径部46の軸方向に摺動可能に遊嵌する切欠
部53が形成されている。また、第2ロック部材49の
内端部と外端部はヘッドブラケット21に当接している
ので、第2ロック部材49と第1ロック部材48及びヘ
ッドブラケット21が小径部46上で一体に回転する。
【0019】小径部46にはロックピン54が突設さ
れ、第1ロック部材48の端面にロックピン54が係合
可能な係合凹部55が形成されている。図5に示す状態
では、ロックピン54と係合凹部55は係合していない
が、図10に示すように、ヘッドブラケット21が回転
し、これと一体に第1ロック部材48が小径部46上で
回転して係合凹部55がロックピン54に対向する位置
へもたらされると、コイルバネ50の力で第1ロック部
材48がブレーキ部材47側へ摺動して係合凹部55と
ロックピン54が係合し、ヘッドブラケット21が回転
不能にロックされる。また詳しくは後述するがロックピ
ン54と係合凹部55が係合するとき、ロック爪38が
係合凹部51に係合する。
【0020】本実施形態に係るアンダーミラー式オーバ
ーヘッドプロジェクタ10の構造は以上の通りであっ
て、次にその使用方法を説明する。図1に示すように支
柱14を起立させ、投影レンズ25をスクリーンに向
け、ステージ12に載置した被投影物11をハウジング
13内部の光源で照明し、照明光をミラー23で反射さ
せて投影レンズ25に入射させ、投影レンズ25からス
クリーンに被投影物11の拡大像を投影する。
【0021】投影レンズ25及びミラー23のアオリ角
度を調整するには、アオリ角度調整用の摘み附きボルト
27を回転操作する。摘み附きボルト27の回転操作に
よりアオリ角度調整片35が摘み付きボルト27に沿っ
て図3に示す最上位置と図8に示す最下位置の間で進退
する。レンズフレーム26はレンズ25の自重で、反時
計方向に回動するよう付勢されており、レンズフレーム
26とリンクレバー40で連結されたミラープレート2
4も反時計方向に回動付勢されているので、アオリ角度
調整片35にミラープレート24のレバー36を連結す
る連結片37が圧接している、このため、アオリ角度調
整片35の進退に連動してミラープレート24が枢軸3
0を支点にして回動し、ミラー23のアオリ角度が調整
される。ミラープレート24の回動に伴い、レバー36
に連結されたリンクレバー40が軸ピン41を支点にし
て回動し、レバー42及びレンズフレーム26も枢軸3
0を支点にして回動し、投影レンズ25がミラー23の
アオリ角度の2倍あおられる。
【0022】オーバーヘッドプロジェクタ10を使用し
ないときは、ヘッド20と支柱14を畳んでハウジング
13の中に格納する。ヘッド20と支柱14を格納する
には、図11に示すようにハウジング13の側面のボタ
ン16を押してフック17を外し、ハウジング13の上
面を開く。次に、図2においてヘッド20をアーム29
の小径部46を支点にして時計方向に回動し、図9に示
すように投影レンズ25をアーム29から垂れ下げる。
ヘッド20の回転により第1ロック部材48が回転し、
図10に示すように第1ロック部材48の係合凹部55
がロックピン54に対向すると、コイルバネ50の力で
第1ロック部材48が小径部46に沿って摺動し、ロッ
クピン54と係合凹部55が係合して、ヘッド20が倒
伏位置にロックされる。同時に、投影レンズ25の自重
によってミラー23がアオリ角度最大位置まで回動す
る。このときミラープレート24は図3において時計方
向へ回動し、それに伴い連結片37がアオリ角度調整片
35から離脱し、ロック爪38がヘッドフレーム22の
穴39から突出して第2ロック部材49の係合凹部51
に係合する。これにより、ミラープレート24がアオリ
角度最大位置にロックされ、これに連結されたレンズフ
レーム26もアオリ角度最大位置にロックされる。な
お、ヘッド20のロックを解除するには、スライドノブ
52を操作し、コイルバネ54に抗して第1ロック部材
48及び一体の第2ロック部材49を摺動させる。これ
によりロックピン54が係合凹部55から外れてヘッド
20が回転可能となるとともに、ロック爪38が係合凹
部51から外れてミラー23及び投影レンズ25が回動
可能となる。
【0023】ヘッド20のロック後、支柱14の基部に
設けたロック解除レバー18を操作し、ロック機構(図
示略)で起立位置にロックされている支柱14のロック
を解除してハウジング13の中に倒伏させる。支柱14
を倒伏させると、支柱14にフック19が弾撥的に係合
して支柱14が倒伏位置にロックされる。そこで、図1
2に示すようハウジング13の上面を閉じる。なお、倒
伏した支柱14はフック19を押して支柱14から外
し、起立させるとロック機構によって自動的に起立位置
にロックされる。
【0024】本実施形態に係るアンダーミラー式オーバ
ーヘッドプロジェクタによれば、ヘッド20を畳むと
き、連結片37が係合ブロック35から離脱するので、
摘み付きボルト27が投影レンズ25に連動して移動す
ることはなく、従来のアオリ機構のように摘み付きボル
ト27がヘッド20から突出しないので、ヘッド20を
コンパクトに畳むことができる。また、ヘッド20を倒
伏位置まで回転操作すると、コイルバネ50で座金48
が軸方向に摺動してロックピン54が係合凹部55に係
合し、ヘッド20が倒伏位置にロックされる。同時にロ
ック爪38が係合凹部51に係合してミラー23及び投
影レンズ25もアオリ角度最大位置にロックされるの
で、オーバーヘッドプロジェクタ10の運搬時にミラー
23や投影レンズ25がガタ付くのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るアンダーミラー式
オーバーヘッドプロジェクタの使用状態を示す斜視図で
ある。
【図2】 同アンダーミラー式オーバーヘッドプロジェ
クタのヘッドカバーを取り除いたヘッドの斜視図であ
る。
【図3】 同アンダーミラー式オーバーヘッドプロジェ
クタのヘッドの主要部を示す一部破断した側面図であ
る。
【図4】 同アンダーミラー式オーバーヘッドプロジェ
クタのヘッドに設けた枢軸と軸ピンと段付きネジの配置
を示す線図である。
【図5】 同アンダーミラー式オーバーヘッドプロジェ
クタのヘッドブラケットの内部を示す斜視図である。
【図6】 同アンダーミラー式オーバーヘッドプロジェ
クタのアームの基端部を示す斜視図である。
【図7】 同アンダーミラー式オーバーヘッドプロジェ
クタのヘッドのヘッドブラケットを示す側面図である。
【図8】 同アンダーミラー式オーバーヘッドプロジェ
クタのヘッドの主要ブラ部を示す一部破断した側面図で
ある。
【図9】 同アンダーミラー式オーバーヘッドプロジェ
クタのヘッドカバーを取り除いたヘッドを示す斜視図で
ある。
【図10】 同アンダーミラー式オーバーヘッドプロジ
ェクタのヘッドのヘッドブラケットを示す斜視図であ
る。
【図11】 同アンダーミラー式オーバーヘッドプロジ
ェクタのハウジングの内部を示す斜視図である。
【図12】 同アンダーミラー式オーバーヘッドプロジ
ェクタの折り畳んだ状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
10…アンダーミラー式オーバーヘッドプロジェクタ、
11…被投影物、12…ステージ、13…ハウジング、
14…支柱、20…ヘッド、21…ヘッドブラケット、
23…ミラー、24…ミラープレート、25…投影レン
ズ、26…レンズフレーム、27…アオリ角度調整用摘
み付きボルト、30…枢軸、35…アオリ角度調整片、
36…レバー、37…連結片、38…ロック爪、40…
リンクレバー、41…軸ピン、42…レバー、43…段
付きネジ、44…段付きネジ、48…第1ロック部材、
49…第2ロック部材、50…コイルバネ、51…係合
凹部、54…ロックピン、55…係合凹部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−337470(JP,A) 特開 平7−301861(JP,A) 特開 平4−198978(JP,A) 実開 昭59−147134(JP,U) 実公 昭49−31878(JP,Y1) 実公 昭51−7097(JP,Y1) 登録実用新案3043179(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 21/132

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投影レンズと、ハウジングの上面に設け
    たステージに載置した被投影物を通過した投影光を前記
    投影レンズに向けて反射するミラー及び前記投影レンズ
    と前記ミラーを取り付けたヘッドボディを備えたヘッド
    を支柱で前記ステージの中央部上方に支持したアンダー
    ミラー式オーバーヘッドプロジェクタにおいて、 前記ヘッドが起立位置と倒伏位置との間で回動可能に前
    記支柱に取り付けられ、 前記ヘッドを起立位置に位置決めするヘッド位置決め手
    段と、倒伏位置に解除可能にロックするヘッドロック手
    段が設けられ、 前記投影レンズを固定したレンズフレームとミラーを固
    定したミラープレートがアオリ角度を増減させるため共
    通の枢軸によりヘッドボディに回動可能に組付けられ、 前記レンズフレームが前記ヘッドが起立位置にあるとき
    投影レンズの自重によりレンズのアオリ角度が減少する
    方向に回動するように前記枢軸で前記ヘッドボディに組
    付けられ、 前記レンズフレームと前記ミラーフレームが、レンズの
    アオリ角度がミラーのアオリ角度の2倍となるように互
    いに連動して調整されるようにリンクレバーで連結さ
    れ、 前記ミラーをアオリ角度が最大となる位置に解除可能に
    ロックするミラーロック手段が設けられ、 前記ヘッドボディにアオリ角度調整用の摘み付きボルト
    が回転可能かつ進退不能に組付けられ、 この摘み付きボルトにアオリ角度調整片が回転不能かつ
    進退可能にネジ付けられ、 前記ミラープレートの一端が、ミラーのアオリ角度増大
    方向へ回動するとき前記アオリ角度調整片から離脱し、
    アオリ角度減少方向へ回動するとき係合するように配置
    されていることを特徴とするオーバーミラー式オーバー
    ヘッドプロジェクタ。
  2. 【請求項2】 前記ヘッドロック手段が、前記支柱に固
    定したアームに突設したロックピンと、該アームに摺動
    可能にはめ込まれ、かつアーム上でヘッドボディと一体
    に回転するようにヘッドボディに連結され、端面に係合
    凹部を設けた第1のロック部材と、第1のロック部材の
    端面が前記ロックピンに当たるように第1のロック部材
    をアームに沿って付勢するバネとを備え、 ロックピンが係合凹部に係合することにより前記ヘッド
    が倒伏位置にロックされ、第1のロック部材をバネに抗
    して摺動させることによりロックピンが係合凹部から外
    れてロックが解除されるように構成したことを特徴とす
    る請求項1に記載のアンダーミラー式オーバーヘッドプ
    ロジェクタ。
  3. 【請求項3】 前記ミラーロック手段が、前記支柱に固
    定したアームに摺動可能に組付けられ、かつアーム上で
    前記ヘッドボディと一体に回転可能するようにヘッドボ
    ディに連結された第2のロック部材と、前記ミラープレ
    ートに一体に突設したロック爪と、前記第2のロック部
    材が該ロック爪と係合する方向にアームに沿って第2の
    ロック部材を付勢するバネを備え、 前記ヘッドが倒伏位置にあるときロック爪が第2のロッ
    ク部材に係合してミラーがアオリ角度最大の位置にロッ
    クされ、第2のロック部材をバネに抗して摺動させるこ
    とによりロック爪が第2のロックから外れてロックが解
    除されるように構成したことを特徴とする請求項1に記
    載アンダーミラー式オーバーヘッドプロジェクタ。
  4. 【請求項4】 前記支柱が起立位置と倒伏位置との間で
    回動可能に前記ハウジングに組付けられ、 前記ステージを設けたハウジングの上面が開閉可能に前
    記ハウジングに組付けられ、 前記ハウジングの内部にヘッドと支柱を格納するための
    スペースが形成され、 前記ヘッドを倒伏位置にロックし、かつ支柱を倒伏位置
    へ回動すると前記スペースにヘッド及び支柱が格納され
    るように構成したことを特徴とする請求項1に記載のア
    ンダーミラー式オーバーヘッドプロジェクタ。
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