JP3380706B2 - 信号処理装置 - Google Patents

信号処理装置

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JP3380706B2
JP3380706B2 JP08675397A JP8675397A JP3380706B2 JP 3380706 B2 JP3380706 B2 JP 3380706B2 JP 08675397 A JP08675397 A JP 08675397A JP 8675397 A JP8675397 A JP 8675397A JP 3380706 B2 JP3380706 B2 JP 3380706B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は信号処理装置に関
し、特に映像信号の処理などに用いられるビデオプロセ
ッサ等の信号処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体技術の向上により素子の微
細化が進み、処理速度のより高いLSIの開発が可能に
なってきている。これにより映像信号の処理など、従来
は演算処理性能が不十分であったため実現できなかった
プロセッサによる映像処理が可能になってきている。つ
まり、このような半導体素子の高速化に伴い、映像処理
におけるフィルタ処理等の演算処理は、演算素子を複数
用いてデータの並列演算を行うようにすることにより、
プロセッサにより行うことが可能となってきた。
【0003】例えば、特開平1-258184号公報には、1本
の走査ライン上の全ての画素に対応するデジタルデータ
について同時に処理を行う逐次ビデオプロセッサが開示
されており、図4は、その構成を示すブロック図であ
る。
【0004】図において、200は、従来のビデオプロ
セッサであり、テレビジョン受信機のチューナ出力をA
D変換したデジタル映像信号を映像信号入力Vinとして
受け、これを1走査ライン分毎に処理するものであり、
このビデオプロセッサ200により処理されたデジタル
映像信号は映像信号出力Vout としてDA変換器に出力
され、さらにこのDA変換器の出力がCRT等の表示装
置にて画像表示される。
【0005】上記ビデオプロセッサ200は、上記デジ
タル映像信号における1走査ライン分の画像データを格
納する入力レジスタ(入力データ記憶手段)1と、該入
力レジスタ1に格納された画像データの演算処理を行う
演算処理部3と、該演算処理部3にて処理された画像デ
ータを出力するための出力レジスタ(出力データ記憶手
段)2と、上記演算処理部3にて処理された画像データ
を一時的に格納する第1,第2の演算処理用レジスタ4
a,4bとを有している。また、これらの演算処理用レ
ジスタ4a,4bは、全く同一の動作をするものであ
り、演算処理用記憶手段4を構成している。
【0006】また、上記プロセッサ200は、上記各レ
ジスタ1,2,4a,4b及び演算処理部3を制御する
プログラム制御部(データ処理制御手段)10を有し、
上記各レジスタ1,2,4a,4bと演算処理部3との
間でのデータのアクセスが該プログラム制御部10から
のアドレス信号Raddrにより制御され、演算処理部3で
の演算処理が該プログラム制御部10からの演算制御信
号Pcontにより制御されるようになっている。なお、上
記映像信号入力VinはNTSC放送信号に対応するデジタル
映像信号であり、その1走査線分の画像データは、1つ
の画素に対応する30ビットの画素データをx(x=9
10)個含むものである。
【0007】以下、上記各レジスタ及び演算処理部につ
いて詳述する。上記入力レジスタ1は、1ビットの単位
データを格納するための単位データ格納領域を、行方向
にn(n=1024)個,列方向にm(m=30)個配
列してなるマトリクス状記憶領域を有し、m(m=3
0)ビットの映像入力信号Vinが、これに同期した書き
込み制御信号Wcontに基づいて行方向に1ワード(つま
り1列)分づつ書き込まれ、かつ、該書き込まれた1走
査線分の画像データが、アドレス信号Raddrに基づいて
x(x=910)ビットのデジタルデータとして列方向
に1ワード(つまり1行)分づつ読み出されるよう構成
されている。
【0008】上記演算処理部3は、n(n=1024)
個の演算器3a1 〜3an を有し、各演算器にて上記演
算制御信号Pcontに基づいて、上記入力レジスタ1から
のxビットのデジタルデータを1ワード単位,つまり入
力レジスタ1における1行分毎に、演算処理する構成と
なっている。
【0009】上記演算処理用記憶手段4を構成する第1
及び2の演算処理用レジスタ4a,4bはそれぞれ、1
ビットの単位データを格納するための単位データ格納領
域を行方向にn(n=1024)個,列方向に128個
配列してなるマトリクス状記憶領域を有し、該演算処理
部3との間でアドレス信号Raddrに基づいてデータをア
クセス可能に構成され、該演算処理部3にて処理された
xビットのデジタルデータを128ワード分格納可能な
構成となっている。
【0010】上記出力レジスタ2は、1ビットの単位デ
ータを格納するための単位データ格納領域を行方向にn
(n=1024)個,列方向にm(m=30)個配列し
てなるマトリクス状記憶領域を有し、該演算処理部3に
おけるxビットのデジタルデータをアドレス信号Raddr
に基づいてm行分格納するとともに、該格納したm×x
個の単位データからなる1走査線分の画像データを、読
み出し制御信号Rcontに基づいて、映像信号出力Vout
(mビットのデジタルデータ)として行方向に1ワード
(つまり1列)分づつ出力する構成となっている。
【0011】次に動作について説明する。テレビジョン
受信機のチューナ出力をAD変換したデジタル映像信号
が、映像信号入力Vinとして上記プロセッサ200に供
給されると、該映像信号入力Vinに同期した外部からの
書き込み制御信号Wcontに基づいて、該映像信号入力V
inが30ビットのデジタルデータとして逐次入力レジス
タ1に格納される。
【0012】このようにして映像信号入力Vinにおける
1走査線分の画像データ,つまり(m×x)個の画素デ
ータが上記入力レジスタ1に格納されると、上記格納さ
れた1走査線分の画像データが、xビットのデジタルデ
ータとして、1ワードづつ演算処理部3を介して第1,
第2の演算処理用レジスタ4a,4bのいずれかに転送
される。なお、第1,第2の演算処理用レジスタ4a,
4bは全く同一の動作を行うものであるので、以下これ
らを区別せずに、単に演算処理用レジスタ4と記載する
こととする。
【0013】上記入力レジスタ1内の1走査ライン分の
画像データがすべて上記演算処理用レジスタ4に転送さ
れると、該画像データは、必要に応じて、プログラム制
御部10からのアドレス信号Raddrに基づいて、上記レ
ジスタ4からxビットのデジタルデータとして1ワード
づつ演算処理部3に転送され、ここで、プログラム制御
部10からの演算制御信号Pcontに基づいて、各ビット
に対して一律に演算処理を施される。該演算処理が施さ
れたデジタルデータは再度演算処理用レジスタ4に戻さ
れる。
【0014】そして、上記入力レジスタ1から演算処理
用レジスタ4に転送された1走査ライン分の画像データ
に対する演算処理が完了すると、演算処理された1走査
ライン分の画像データがxビットのデジタルデータとし
て1ワードづつ、上記演算処理用レジスタ4から演算処
理部3を介して出力レジスタ2へ転送される。
【0015】このようにして演算処理された1走査ライ
ン分の画像データがすべて上記出力レジスタ2に格納さ
れると、上記格納された1走査線分の画像データが、外
部からの読み出し制御信号Rcontに基づいて、mビット
のデジタルデータとして、1ワードづつプロセッサ20
0の外部に出力されることとなる。
【0016】このとき、上述したように、入力レジスタ
1,出力レジスタ3,及び演算処理用レジスタ4と演算
処理部3との間でのデータのアクセスが上記プログラム
制御部10からのアドレス信号Raddrにより制御され、
また演算処理部3での演算処理がプログラム制御部10
からの演算制御信号Pcontにより制御される。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な構成の従来のプロセッサ200では、映像信号入力V
inを入力レジスタ1に書き込むための書き込み制御信号
Wcontが、上記映像信号入力Vinのサンプリング周波数
に対応したものとなっているため、上記映像信号入力V
inとはサンプリング周波数が異なる映像信号入力を、そ
のサンプリング周期に同期させて上記入力レジスタ1に
格納することができない。このため、サンプリング周波
数の異なるMUSE放送信号とNTSC放送信号などのデジタル
映像信号を受け、これらを1画面上に合成して画像表示
するといった処理は不可能であった。
【0018】簡単に説明すると、サンプリング周波数の
異なるデジタル映像信号を1つのモニタに合成して表示
する場合、サンプリング周波数を合わせるための処理が
必要となる。例えば、第1のデジタル映像信号のサンプ
リング周波数が第2のデジタル映像信号のサンプリング
周波数の2倍である場合に、サンプリング周波数の低い
第2のデジタル映像信号のサンプル数を、サンプリング
周波数の高い第1のデジタル映像信号のサンプル数に合
わせるため、第2のデジタル映像信号の補間処理を行う
必要がある。具体的には、1走査ライン上での隣接する
3つの画素G1〜G3に対応する画素データg1〜g3
に対して補間処理を行った場合、画素G1とG2との間
に補間される画素G12の画素データは(g1+g2)/
2となり、画素G2とG3との間に補間される画素G23
の画素データは(g2+g3)/2となり、1走査ライ
ン上の画素G1,G12,G2,G23,G3に対応する画
素データはそれぞれ、g1,(g1+g2)/2,g
2,(g2+g3)/2,g3となる。
【0019】ところが、従来の信号処理装置では、各演
算器3での演算が一律に係数を設定した状態で行われる
ため、各演算器3毎に異なる値を設定して演算を行う必
要がある、上記補間処理のようなフィルタ演算ができな
い。また、ガンマ補正などで必要となる非線形演算など
の処理も、演算器3毎に異なる係数を設定する必要があ
るため、従来の信号処理装置では行うことができない。
【0020】また、異なる放送局からの放送信号の間で
は、デジタル映像信号の同期信号の位相が異なるため、
1つの放送局からの放送信号に対応した書き込み制御信
号により、他の放送局の放送信号に対応するデジタル映
像信号を入力レジスタ1に入力する場合、1走査ライン
分の画像データを、表示画面上の画素の位置に対応した
正しい位置に格納することができず、正しい信号処理を
行うできないという問題があった。
【0021】また、デジタル映像信号のフィールド遅延
など行う場合、デジタル映像信号を出力レジスタ2から
読み出して外部メモリへ書き込む必要があるが、従来の
信号処理装置では、出力レジスタ2からのデータの読み
出しが所定の読み出し制御信号Rcontに基づいて行われ
るため、上記のような外部メモリへの書き込みのための
読み出し動作を、画像データの表示のための通常の読み
出し動作と独立した動作周波数でもって行うことができ
ない。言い換えると、読み出し制御信号Rcontにより出
力レジスタ2からのデータ読み出し時の動作周波数が決
まるため、例えば、外部メモリとしてシンクロナスDR
AM(SD-RAM)などの高速アクセス可能なメモリを用い
た場合、その高速性を有効に利用することができないと
いう問題もあった。
【0022】本発明は上記のような問題点を解決するた
めになされたもので、サンプリング周波数の異なる複数
のデジタル映像信号を処理することができる信号処理装
置を得ることを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】この発明(請求項1)に
係る信号処理装置は、デジタルデータに対して信号処理
を施して出力する信号処理装置であって、上記デジタル
データを書き込み処理により記憶し、該記憶されている
デジタルデータを読み出し処理により出力する入力側デ
ータ記憶部と、上記入力側データ記憶部から出力された
デジタルデータを、該データに対して演算処理を施して
あるいは演算処理を施さずに出力する演算処理手段と、
該演算処理手段から出力されたデジタルデータを書き込
み処理により記憶し、該記憶されているデジタルデータ
を読み出し処理により出力する出力側データ記憶部と、
上記入力側データ記憶部におけるデジタルデータの読み
出し処理、及び上記出力側データ記憶部におけるデジタ
ルデータの書き込み処理を制御するとともに、上記演算
処理手段での演算処理を制御するデータ処理制御手段
と、上記入力側及び出力側データ記憶部に対する上記デ
ジタルデータのアクセスを行うメモリ装置とを備え、上
記出力側データ記憶部は、上記デジタルデータの読み出
し処理を独立して行う複数の出力データ記憶手段を有
し、そのうちの特定の出力データ記憶手段は、アナログ
映像信号を所定のサンプリング周波数によりサンプリン
グして得られるデジタル映像データを上記メモリ装置に
出力する読み出し処理を、該メモリ装置の動作速度に基
づいて行うものであり、上記入力側データ記憶部は、上
記デジタルデータの書き込み処理を独立して行う複数の
入力データ記憶手段を有し、そのうちの特定の入力デー
タ記憶手段は、上記メモリ装置からのデジタル映像デー
タを記憶する書き込み処理を、該メモリ装置の動作速度
に基づいて行うものであることを特徴とするものであ
る。
【0024】この発明(請求項2)は、請求項1記載の
信号処理装置において、上記メモリ装置は、上記特定の
出力データ記憶手段から読み出された上記デジタル映像
データを1フィールド分記憶するとともに、記憶してい
る1フィールド分のデジタル映像データを上記特定の入
力データ記憶手段に供給するものであることを特徴とす
ものである。
【0025】この発明(請求項3)は、請求項記載の
信号処理装置において、上記特定の出力データ記憶手段
は、上記デジタル映像データの読み出し処理を、該特定
の出力データ記憶手段以外の出力データ記憶手段におけ
るデジタル映像データの読み出し処理の基準となる周波
数とは異なる、上記メモリ装置の動作速度に対応した周
波数を基準として行うものであり、上記特定の入力デー
タ記憶手段は、上記デジタル映像データの書き込み処理
を、該特定の入力データ記憶手段以外の入力データ記憶
手段におけるデジタル映像データの読み出しの基準とな
る周波数とは異なる、上記メモリ装置の動作速度に対応
した周波数を基準として行うものであることを特徴とす
ものである。
【0026】この発明(請求項4)は、請求項1記載の
信号処理装置において、上記メモリ装置は、上記特定の
出力データ記憶手段から読み出された所定ビットのデジ
タルデータをアドレスとして受け、このデジタルデータ
により指定されたアドレスに対応する記憶情報を出力す
るものであり、上記特定の入力データ記憶手段は、該メ
モリ装置から上記記憶情報として出力される所定ビット
のデジタルデータを格納するものであることを特徴とす
ものである。
【0027】この発明(請求項)に係る信号処理装置
は、デジタルデータに対して信号処理を施して出力する
信号処理装置であって、上記デジタルデータを書き込み
処理により記憶し、該記憶されているデジタルデータを
読み出し処理により出力する入力側データ記憶部と、単
位データに対応する演算を単位係数データに基づいて行
う演算器を複数有し、上記入力側データ記憶部から出力
されたデジタルデータを、該データに対して演算処理を
施してあるいは演算処理を施さずに出力する演算処理手
段と、上記各演算器に対応する単位係数データからなる
所定ビットの係数デジタルデータを、書き込み制御信号
に基づいて格納するとともに、該格納された係数デジタ
ルデータを、読み出し制御信号に基づいて、上記演算処
理手段の各演算器に、対応する単位係数データが供給さ
れるよう出力する係数データレジスタと、該演算処理手
段から出力されたデジタルデータを書き込み処理により
記憶し、該記憶されているデジタルデータを読み出し処
理により出力する出力側データ記憶部と、上記入力側デ
ータ記憶部におけるデジタルデータの読み出し処理、及
び上記出力側データ記憶部におけるデジタルデータの書
き込み処理を制御するとともに、上記演算処理手段での
演算処理を制御するデータ処理制御手段とを備え、上記
入力側データ記憶部及び出力側データ記憶部の少なくと
も一方は、その読み出し処理及び書き込み処理のうち
の、上記データ処理制御手段により制御される処理以外
の処理を、互いに独立して行う複数のデータ記憶手段を
有するものであることを特徴とするものである。
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は本発明の実施の形態1による信号
処理装置としてのビデオプロセッサの構成を示すブロッ
ク図である。なお、この実施の形態1は請求項1〜11
に対応するものである。
【0036】図において、100aは本実施の形態1の
ビデオプロセッサであり、このビデオプロセッサ100
aは、テレビジョン受信機のチューナ出力をAD変換し
たデジタル画像信号として、サンプリング周波数の異な
る第1,第2の映像信号入力Vin1 ,Vin2 を受け、こ
れらの各々を1走査ライン分毎に演算処理する構成とし
たものである。
【0037】上記ビデオプロセッサ100aは、上記第
1,第2の映像信号入力Vin1 ,Vin2 における1走査
ライン分の画像データを格納可能な第1,第2の入力レ
ジスタ(入力データ記憶手段)1a,1bと、該各入力
レジスタ1a,1bに格納された画像データの演算処理
を行う演算処理部(演算器アレイ)3と、該演算処理部
3にて処理された画像データを出力するための第1,第
2の出力レジスタ(出力データ記憶手段)2a,2b
と、上記演算処理部3にて処理された画像データを一時
的に格納する第1,第2の演算処理用レジスタ4a,4
bからなる演算処理用記憶手段4とを有している。上記
演算処理部3及び演算処理用記憶手段4により演算処理
手段が構成されている。
【0038】また、上記ビデオプロセッサ100aは、
該演算処理部3にて処理された画像データを、上記各出
力レジスタ2a,2bとは異なるタイミングで読みだす
第3の出力レジスタ(第1の中間データ記憶手段)2c
と、画像データを、上記各入力レジスタ1a,1bとは
異なるタイミングで書き込む第3の入力レジスタ(第2
の中間データ記憶手段)1cとを有している。
【0039】ここで、上記第1,第2の入力レジスタ1
a,1bは、1ビットの単位データを格納するための単
位データ格納領域を行方向にn(n=1024)個,列
方向にm(m=30)個配列してなるマトリクス状記憶
領域を有している。この第1の入力レジスタ1aは、m
(m=30)ビットの第1の映像信号入力Vin1 が、こ
れに同期した第1の書き込み制御信号Wcont1 に基づい
て1走査ライン分だけ行方向に書き込まれ、かつ該書き
込まれた1走査ライン分の画像データが、アドレス信号
Raddrに基づいてD1 (D1 は第1の映像信号入力Vin
1 のサンプル数)ビットのデジタルデータとして列方向
に1行分づつ読みだされる構成となっている。また、上
記第2の入力レジスタ1bは、m(m=30)ビットの
第2の映像信号入力Vin2 が、これに同期した第2の書
き込み制御信号Wcont2 に基づいて1走査ライン分だけ
行方向に書き込まれ、かつ該書き込まれた1走査ライン
分の画像データが、アドレス信号Raddrに基づいてD2
(D2 は第2の映像信号入力Vin2 のサンプル数)ビッ
トのデジタルデータとして列方向に1行分づつ読みださ
れる構成となっている。
【0040】上記第1,第2の出力レジスタ2a,2b
はそれぞれ、1ビットの単位データを格納するための単
位データ格納領域を行方向にn(n=1024)個,列
方向にm(m=30)個配列してなるマトリクス状記憶
領域を有している。この第1の出力レジスタ2aは、該
演算処理部3における、映像信号入力Vin1 ,Vin2の
所要のものに対応するデジタルデータをアドレス信号R
addrに基づいて順次読み込んで、1走査ライン分の画像
データを格納するとともに、該格納した画像データを、
読み出し制御信号Rcont1 に基づいて、mビットの第1
の映像信号出力Vout1として行方向に順次出力する構成
となっている。また、上記第2の出力レジスタ2bは、
該演算処理部3における、映像信号入力Vin1 ,Vin2
の所要のものに対応するデジタルデータをアドレス信号
Raddrに基づいて順次読み込んで、1走査ライン分の画
像データを格納するとともに、該格納した画像データ
を、読み出し制御信号Rcont2 に基づいて、mビットの
第2の映像信号出力Vout2として行方向に順次出力する
構成となっている。
【0041】上記第3の出力レジスタ2cは、1ビット
の単位データを格納するための単位データ格納領域を行
方向にn(n=1024)個,列方向にp(p=32)
個配列してなるマトリクス状記憶領域を有し、該演算処
理部3における、映像信号入力Vin1 ,Vin2 の所要の
ものに対応するデジタルデータをアドレス信号Raddrに
基づいて順次読み込んで、1走査ライン分の画像データ
を格納するとともに、該格納した画像データを、第3の
読み出し制御信号Rcont3 に基づいて、pビットの読み
出し映像データDmrとして行方向に順次出力する構成と
なっている。
【0042】上記第3の入力レジスタ1cは、1ビット
の単位データを格納するための単位データ格納領域を、
行方向にn(n=1024)個,列方向にq(q=3
2)個配列してなるマトリクス状記憶領域を有し、書き
込み映像データDmwが、第3の書き込み制御信号Wcont
3 に基づいて1走査線分だけ行方向に書き込まれ、か
つ、該書き込まれた1走査線分の画像信号が、アドレス
信号Raddrに基づいて所定ビットのデジタルデータとし
て演算処理部3へ読みだされる構成となっている。
【0043】また、本ビデオプロセッサ100aは、上
記第3の出力レジスタ2cから読み出された読み出し映
像データDmrを少なくとも1フィールド分記憶するメモ
リ装置101を備えており、上記第3の入力レジスタ1
cが、このメモリ装置101から出力されるデジタルデ
ータを上記書き込み映像データDmwとして、書き込み制
御信号Wcont3 に基づいて行方向に順次格納するように
なっている。上記メモリ装置101は、1フィールド分
の画像データを記憶する、シンクロナスDRAM(SD-R
AM)からなるメモリ部101bと、該メモリ部101b
と上記各レジスタ1c,2cとの間でのデータのアクセ
スを制御するメモリ制御部(補助制御手段)101aと
から構成されている。このメモリ制御部101aは、該
制御部101aから上記第3の入力レジスタ1cへのデ
ータの転送を第3の書き込み制御信号Wcont3 により制
御し、第3の出力レジスタ2cから該制御部101aへ
の転送を第3の読み出し制御信号Rcont3 により制御
し、さらに該制御部101aとメモリ部101bとの間
での記憶データMdateのアクセスをアドレス信号Maddr
及びメモリ制御信号Mcontにより制御する構成となって
いる。
【0044】なお、上記メモリ部101bを、その内部
の各アドレスに対応する記憶領域に、そのアドレス値を
入力値として所定の演算結果をデータとして格納した構
成とすることにより、アドレス値と演算結果データとの
対応関係を示すテーブルを参照して第3の出力レジスタ
2cからの読み出しデータDmrの変換を行うルックアッ
プテーブル動作(LUT動作)が可能となる。このよう
な構成のプロセッサ100aでは、デジタル映像信号に
対するガンマ補正等の非線形演算処理が可能となる。
【0045】そして、本ビデオプロセッサ100aは、
上記各レジスタ1a〜1c,2a〜2c,4a,4bと
演算処理部3との間でのデータのアクセスをアドレス信
号Raddrにより制御し、演算処理部3での演算処理を演
算制御信号Pcontにより制御するプログラム制御部(デ
ータ処理制御手段)110を有している。このプログラ
ム制御部110は、4096個のステップの命令を格納
可能な命令メモリ10bと、該命令メモリ10bからの
命令をデコードして実行する命令デコーダ10aと、上
記第1,第2の映像信号入力Vin1 ,Vin2 の同期信号
に対応するコード信号Pcode1 あるいはPcode2 を受
け、上記命令メモリ10bから命令デコーダ10aへの
命令の転送を制御する実行制御部10cとからなり、上
記各同期信号に対応する命令を実行するよう構成されて
いる。
【0046】その他の構成、つまり、演算処理部3、及
び第1,第2の演算処理用レジスタ4a,4bの構成
は、従来のビデオプロセッサ200と同一である。な
お、本実施の形態1では、NTSC放送信号を14.3MHz で,
つまりカラーサブキャリアの4倍の周波数でサンプリン
グしてデジタル映像信号に変換し、MUSE放送信号を16.2
MHz でサンプリングしてデジタル映像信号に変化するも
のとしており、該デジタル映像信号における1水平走査
ライン分上でのサンプル数(画素数)は、NTSC放送信号
については910個、MUSE放送信号については480個
となる。このため、本実施の形態では、各レジスタにお
ける行方向の単位データ格納領域の数を1024として
いる。
【0047】また、本実施の形態1では、ビデオプロセ
ッサ100aを、10ビットのデジタル映像信号,つま
り1024の階調レベルを持つデジタル映像信号を扱う
構成としており、従って、第1,第2の入力レジスタ1
a,1bは、RGB 3系統のデジタル映像信号,つまり
赤,緑,青の各色に対応する3つのデジタル映像信号を
1走査ライン分格納可能となるよう、各々30ワード
(列方向における単位データ格納領域の数)×1024
ビット(行方向における単位データ格納領域の数)構成
となっている。また第1,第2の出力レジスタ2a,2
bは、10ビットのデジタル映像信号を3系統出力可能
となるよう、各々30ワード(列方向における単位デー
タ格納領域の数)×1024ビット(行方向における単
位データ格納領域の数)構成となっている。さらに、第
1,第2の演算処理用レジスタ4a,4bにおける列方
向における単位データ格納領域の数は、1走査ライン分
のデジタル映像信号に対してある程度の量の演算処理を
施すことができるよう、128に設定しており、従っ
て、これらのレジスタ4a,4bは各々128ワード×
1024ビット構成となっている。
【0048】次に動作について説明する。まず、第1,
第2の映像信号入力Vin1 ,Vin2 に対する演算処理に
おける各部の基本的な動作について説明する。なお、本
ビデオプロセッサ100aでは、NTSC放送信号及びMUSE
放送信号に対応するチューナ出力をAD変換したデジタ
ル映像信号を、それぞれ映像信号入力Vin1 及びVin2
として受け、これらの映像信号入力に基づいて所定の画
像処理を行うものとする。また、このビデオプロセッサ
100aにおける信号処理は、映像信号入力Vin1 を格
納する第1の入力レジスタ1aの信号処理タイミングに
同期したタイミングで行われるものとする。
【0049】上記第1の映像信号入力Vin1 が上記プロ
セッサ100aに供給されると、該映像信号入力Vin1
は、これに同期した書き込み制御信号Wcont1 に基づい
て30ビットのデジタルデータとして順次第1の入力レ
ジスタ1aに書き込まれる。この際、該データの書き込
みタイミングは、書き込み制御信号Wcont1 が該第1の
入力レジスタ1aの書き込みポインタをインクリメント
することにより制御される。
【0050】また、上記第2の映像信号入力Vin2 が上
記ビデオプロセッサ100aに供給されると、該映像信
号入力Vin2 はこれに同期した書き込み制御信号Wcont
2 に基づいて、30ビットのデジタルデータとして順次
第2の入力レジスタ1bに書き込まれる。この際のデー
タ書き込みタイミングも、上記書き込み制御信号Wcont
2 が該第2の入力レジスタ1bの書き込みポインタをイ
ンクリメントすることにより制御される。
【0051】上記第1,第2の入力レジスタ1a,1b
に格納された走査線構造を有する画像データ、つまり1
走査ライン分の画像データは、適宜、演算器アレイ3に
読みだされて所定の演算処理が施される。この際の画像
データの読み出し及び演算処理は、プログラム制御部1
10からのアドレス信号Raddr及び演算制御信号Pcont
に基づいて行われる。
【0052】そして、上記演算器アレイ3にて演算処理
が施された画像データは、プログラム制御部110から
のアドレス信号Raddrに基づいて、第1,第2の演算処
理用レジスタ4a,4bのいずれかに転送される。な
お、本実施の形態1では、演算処理用記憶装置4とし
て、二分割された第1,第2の演算処理用レジスタ4
a,4bを有しているが、これらのレジスタ4a,4b
は全く同一の役割を果たすものであり、以下これらを単
に演算処理用レジスタ4と記載する。
【0053】上記のような演算処理が完了すると、演算
処理用レジスタ4内のデジタルデータは順次1行分づ
つ、アドレス信号Raddrに基づいて演算器アレイ3を介
して第1,第2の出力レジスタ2a,2bの一方に転送
される。例えば、演算処理が施されたデジタルデータ
を、読み出し制御信号Rcont1 のタイミングで出力する
必要がある場合には、該デジタルデータは第1の出力レ
ジスタ2aに転送され、また該デジタルデータを読み出
し制御信号Rcont2 のタイミングで出力する必要がある
場合には、該デジタルデータは第2の出力レジスタ2b
に転送される。
【0054】そして、出力レジスタ2aあるいは2bに
1走査ライン分、つまり30行分のデジタルデータが格
納されると、該デジタルデータは、読み出し制御信号R
cont1 あるいはRcont2 に基づいて映像信号出力Vout1
あるいはVout2としてプロセッサ外部に出力される。こ
のようにして読みだされたデジタル画像信号はDA変換
によりアナログ映像信号にされる。このアナログ映像信
号はCRT等の表示装置にて画像表示され、またVTR
等の映像記録装置等で記録されることとなる。
【0055】また、上記演算処理に際して、上記演算処
理とは別に画像データのフィールド遅延等の処理を行う
場合には、入力レジスタ1a,1b内に格納されている
画像データのうち、上記フィールド遅延する必要のある
画像データが、画像メモリ101bへ読みだされる。例
えば、入力レジスタ1a内の画像データに対してフィー
ルド遅延処理を行う場合、入力レジスタ1a内の画像デ
ータが、プログラム制御部110からのアドレス信号R
addr及び演算制御信号Pcontに基づいて、演算処理アレ
イ3を介して第3の出力レジスタ2cに順次読みだされ
る。そして、上記第3の出力レジスタ2cに1走査ライ
ン分の画像データが転送されると、この出力レジスタ2
c内の画像データは、メモリ制御部101aからの読み
出し制御信号Rcont3 に基づいてメモリ制御部101a
に転送される。すると、このメモリ制御部101aは、
メモリ部101bに対してアドレス信号Maddrとともに
制御信号Mcontを出力し、出力レジスタ2cからのデジ
タルデータを記憶データMdateとしてメモリ部101b
に書き込む。このようにしてこのメモリ部101bには
1フィールド分の画像データが格納される。この後1フ
ィールド期間に相当する時間が経過した時、このメモリ
部101b内の画像データが上記第3の入力レジスタ1
cに読みだされる。
【0056】この場合は、上記メモリ制御部101aが
メモリ部101bに対してアドレス信号Maddrとともに
制御信号Mcontを出力すると、メモリ部101bから記
憶データMdataが上記メモリ制御部101aに読みださ
れる。そして、このメモリ制御部101aへ読みだされ
た画像データは、該制御部101aからの書き込み制御
信号Wcont3 により順次第3の入力レジスタ1cに転送
される。
【0057】このように画像データを一旦メモリ部10
1bに1フィールド分蓄えることにより、画像データの
フィールド遅延処理を行うことができる。なお、入力レ
ジスタ1b内の画像データに対してフィールド遅延処理
を行う場合も、上記と同様に行うことができる。
【0058】次に2つのデジタル映像信号を合成する具
体的な処理について、プログラム制御部110での処理
フローに基づいて説明する。図2は該プログラム制御部
で行われる信号処理のフローを示し、図2(a) は、該信
号処理のうちの演算処理等のフロー、図2(b) は2進数
「01」に対応するコード信号Pcode1 により開始され
る割り込み処理、図2(c) は、2進数「10」に対応す
るコード信号Pcode2 により開始される割り込み処理を
示している。
【0059】図において、S3は2つの映像信号を合成
する合成処理ルーチン、S4は演算処理したデジタルデ
ータをメモリ部101bに格納する格納処理ルーチン、
S5は1フィールド遅延したデジタルデータをメモリ部
101bから読み出す読出処理ルーチン、S6は次に割
り込みがかかるまで処理を停止する待機ルーチンであ
る。
【0060】S11は、第1の入力レジスタ1aに格納
されたデジタルデータを演算処理用レジスタ4に転送す
る転送処理ルーチンであり、この転送処理は、コード信
号Pcode1 が実行制御部10cに入力されたとき開始さ
れる。このコード信号Pcode1 は、入力レジスタ1aに
1走査ライン分のデジタルデータが格納された時点で出
力されるようになっている。S12は、上記転送処理を
行った後、プログラム制御部110での処理を、信号処
理の開始ステップS1へ戻すリターンルーチンである。
【0061】S21は、第2の入力レジスタ1bに格納
されたデジタルデータを第3の出力レジスタ2cへ転送
する転送処理ルーチンであり、この転送処理は、コード
信号Pcode2 が実行制御部10cに入力されたとき開始
される。このコード信号Pcode2 は、入力レジスタ1b
に1走査ライン分のデジタルデータが格納された時点で
出力されるようになっている。S22は第3の出力レジ
スタ2cに転送されたデジタルデータをメモリ部(SD-R
AM)101bへ格納する格納処理ルーチン、S23は、
プログラム制御部110による処理を、上記コード信号
Pcode2 による割り込みがかかった時点での処理に戻す
リターンルーチンである。
【0062】図2に示す処理フローでは、コード信号P
code1 が入力されると、映像信号入力Vin1 が入力レジ
スタ1aへ格納されるとともに、映像信号入力Vin2 が
メモリ101bより映像信号入力Vin1 と同期を合わせ
て読みだされて第3の入力レジスタ1cに書き込まれ
る。また、映像信号入力Vin1 に対して非同期で入力さ
れる映像信号入力Vin2 については、コード信号Pcode
2 の入力により、1ライン分のデジタルデータが第2の
入力レジスタ1bに格納されたことを実行制御部10c
に知らせ、さらに該実行制御部10cの制御により、該
第2の入力レジスタ1bに格納されたデジタルデータを
メモリ部101bに格納する。このようにメモリ部10
1bをバッファとして使用することにより、映像信号入
力Vin1 と、これに対して非同期で入力される映像信号
入力Vin2 との同期を合わせることができる。
【0063】具体的には、NTSC放送信号では、そのアナ
ログ映像信号を14.3MHz でサンプリングした場合、1走
査ラインにおける画素データのサンプル数は910とな
る。この中には水平ブランキング期間における無効デー
タも入っているため、有効なサンプル数は約760個で
ある。例えば、書き込み制御信号Wcont1 の発生部(図
示せず)では、NTSC放送信号の水平同期信号を受け、カ
ウンタによりサンプル数を数えており、有効データに対
応する期間のみ、NTSC放送信号に対応する映像信号入力
Vin1 が第1の入力レジスタ1aに書き込まれるよう該
入力レジスタaを書き込み制御信号Wcont1 により制御
する。また、1走査ライン分の有効データが上記第1の
入力レジスタ1a内に格納されると、書き込み制御信号
Wcont1 の発生部は、上記実行制御部10cにコード信
号Pcode1 を出力する。
【0064】以下、図2の処理フローに沿って本プロセ
ッサ100aの動作を詳しく説明する。なお、ここで
は、命令メモリ10bに格納されている命令が、実行制
御部10cにより順次読み出され、命令デコーダ10a
に入力して順次実行される。
【0065】図2に示すように、電源オン時は、プログ
ラム制御部110は、処理開始ステップS1から動作を
開始し、その処理は、読み出しルーチンS2を経て、信
号処理ルーチンS3に至る。このときまだ、映像信号入
力Vin1 における有効な画像データは入力されていない
ため、演算器アレイ3での演算は無効である。そして、
上記第1の入力レジスタ1aに映像信号入力Vin1 の1
走査ライン分の画像データが格納されると、実行制御部
10cにコード信号Pcode1 が入力される。すると、プ
ログラム制御部110により実行されている処理に割り
込みがかかる。
【0066】これにより、プログラム制御部110の処
理は、信号処理ルーチンS3から転送処理ルーチンS1
1へ飛ぶ。このルーチンS11では、第1の入力レジス
タ1a内の画像データが演算処理用レジスタ4に転送さ
れ、続いて、1つ前の走査ラインについて演算した、演
算処理用レジスタ4内の最終データ,つまり最終的な演
算処理が完了したデータが、第1の出力レジスタ2aに
転送される。これらのデータの転送は、コード信号Pco
de1 が実行制御部10cに入力された後、次の有効デー
タが入力されるまでの水平ブランキング期間内に実行さ
れる。これらの転送処理の後、水平ブランキング期間が
終了すると、第1の入力レジスタ1aには書き込み制御
信号Wcont1 の入力が開始され、次の1走査ライン分の
画像データの格納が開始される。また、上記転送処理の
終了後、プログラム制御部110の処理は、リターンル
ーチンS12を経て処理開始ステップS1に至り、以降
の各ルーチンの処理が実行される。
【0067】同様に、映像信号入力Vin2 は、第2の入
力レジスタ1bに順次書き込まれる。書き込み制御信号
Wcont2 の発生部(図示せず)では、映像信号入力Vin
2 の水平同期信号を受け、カウンタによりサンプル数を
数えており、映像信号入力Vin2 がその有効データ部に
相当する期間のみ第2の入力レジスタ1bに書き込まれ
るよう該入力レジスタ1bを書き込み制御信号Wcont2
により制御する。また、この書き込みは、書き込み制御
信号Wcont2 によって入力レジスタ1bの書き込みポイ
ンタがインクリメントすることによって制御される。
【0068】例えば、有効サンプル数が200個のオン
スクリーンディスプレイ(子画面)用の映像信号を上記
映像信号入力Vin2 として第2の入力レジスタ1bに格
納する場合、200個の画像データが上記第2の入力レ
ジスタ1bに格納されると、外部の書き込み制御信号W
cont2 の発生部からコード信号Pcode2 が出力され、こ
れが実行制御部110に入力される。これによりプログ
ラム制御部110の処理に割り込みがかかる。
【0069】上記コード信号Pcode2 の値は、上記コー
ド信号Pcode1 とは異なる値(2進値「10」)になっ
ており、上記割り込みにより、プログラム制御部110
の処理は、信号処理ルーチンS3から転送処理ルーチン
S21に飛ぶ。この転送ルーチンS21では、水平ブラ
ンキング期間中に上記第2の入力レジスタ1bの画像デ
ータが第3の出力レジスタ2cに転送される。この転送
後、水平ブランキング期間が終了すると、上記第2の入
力レジスタ1bには、書き込み制御信号Wcont2 の入力
が開始され、次の1走査ライン分のデータの格納が開始
される。
【0070】ここで、上記第2の入力レジスタ1b内の
画像データを、上記第3の出力レジスタ2cに転送する
のは、この画像データと、第1の入力レジスタ1a内の
画像データとの同期を合わせるためである。つまり、第
2の入力レジスタ1bには、第1の入力レジスタ1aに
画像データが入力されるタイミングとは非同期のタイミ
ングで画像データが入力されるため、第2の入力レジス
タ1bに格納された画像データは、第1の入力レジスタ
1aに格納された画像データとは、1走査ライン上での
データの位置が異なる。このため、第2の入力レジスタ
1bに格納された画像データを一度メモリ部101bに
出力し、これを、第1の入力レジスタ1aへの画像デー
タの書き込みタイミングに同期して該メモリ部101b
から読み出して第3の入力レジスタ1cに格納すること
により、両入力レジスタ1a,1bに書き込まれた画像
データ間で同期を合わせる必要がある。
【0071】上記転送処理ルーチンS21に続く格納処
理ルーチンS22では、プログラム制御部110によ
り、上記第3の出力レジスタ2cの画像データがメモリ
部101bに書き込まれる。その後プログラム制御部1
10の処理は、リターンルーチンS23を経て、コード
信号Pcode2 による割り込みがかかった時点での信号処
理ルーチンS3に戻る。
【0072】上記メモリ部101bからの画像データの
読み出しは、第1の読出処理ルーチンS2によって行わ
れるが、この読み出し動作は、コード信号Pcode1 によ
って転送処理ルーチンS11の処理が実行された後に、
プログラム制御部110の処理がリターンルーチンS1
2を経て処理開始ステップ(start )S1に戻ることに
より実行されるため、上記コード信号Pcode1 、つまり
映像信号入力Vin1 に同期して行われることとなる。こ
のような動作により、第2の入力レジスタ1bに格納さ
れた画像データと、第1の入力レジスタ1aに格納した
画像データとの間で、同期を合わせることが可能とな
る。
【0073】次に、信号処理ルーチンS3では、演算処
理用レジスタ4に転送された画像データが演算器アレイ
3にて演算処理される。また、この信号処理ルーチンS
3では、映像信号間でフィールド間演算を行うための1
フィールド遅延を行うため、演算処理用レジスタ4の画
像データを第3の出力レジスタ2cに格納する。
【0074】該第3の出力レジスタ2cに画像データを
転送した後は、第2の格納処理(SDRAM-STORE )ルーチ
ンS4にて、プログラム制御部110が、格納開始アド
レスおよび格納サイクルを指定する転送開始命令を実行
する。これにより、メモリ制御部101aが動作を開始
し、第3の出力レジスタ2cのデータが、転送開始アド
レスから順次メモリ部101bに転送される。このとき
の転送動作の周波数は第1の出力レジスタ2aでの読み
出し動作の周波数とは異なり、第3の出力レジスタ2c
は、外部のメモリ部101bのアクセス動作の周波数に
合わせて読み出し動作を行う。
【0075】次に、1フィールド前のデータを読み込む
ため、プログラム制御部110は、第2の読出処理(SD
RAM-LOAD)ルーチンS5にて、転送開始アドレスおよび
転送サイクルを指定する格納命令を実行する。すると、
メモリ制御部101aが動作を開始し、メモリ部101
bから転送開始アドレスのデータを順次第3の入力レジ
スタ1cに格納する。このときの格納動作の周波数は上
記第1の入力レジスタ1aでの書き込み動作の周波数と
は異なり、該第3の入力レジスタ1cは、メモリ部10
1bのアクセス動作の周波数に合わせて書き込み動作を
行う。このような動作によりフィールド遅延したデータ
を演算器アレイ3に入力することが可能となる。
【0076】そして、1走査ライン分に対して必要なす
べての演算が終了すると、最終処理データ(1走査ライ
ン分の画像データについて最終の処理を施したデータ)
は、演算処理用レジスタ4に格納される。演算終了後、
外部からコード信号Pcode1が入力されると、上述した
ように、上記演算処理用レジスタ4における最終処理デ
ータは、第1の出力レジスタ2aに転送される。この転
送の終了後、外部からの読み出し制御信号Rcont1 に基
づいて1走査ライン分の画像データが該第1の出力レジ
スタ2aから順次外部へ出力され、これが画像表示され
る。
【0077】このように本実施の形態では、サンプリン
グ周波数の異なるデジタル画像信号間で演算処理を行う
場合、それぞれ異なる書き込み制御信号Wcont1 ,Wco
nt2に基づいて動作する第1及び第2の入力レジスタ1
a,1b内に各デジタル画像信号を格納し、さらに少な
くとも一方のデジタル画像信号についてメモリ部101
bへの書き込み及び読み出しを行い、この際読み出し動
作と書き込み動作を独立して制御する。このような動作
によりサンプリング周波数の異なるデジタル画像信号の
間で同期を合わせることができ、これによりこれらのデ
ジタル画像信号間での演算処理が可能となる。
【0078】また、メモリ装置101では、サンプリン
グ周波数とは独立した周波数で画像データのアクセスを
行うことにより、メモリ部としてSD- RAM などの高速な
メモリを用いた場合でも、デジタル画像信号をそのサン
プリング周波数に依存せずにメモリ部に出力することが
可能となる。
【0079】また、第2の出力レジスタ2bは、これに
対する読み出し制御信号Rcont2 により、読み出し制御
信号Rcont1 により制御される第1の出力レジスタ2a
とは独立して動作するので、最終処理データを第2の出
力レジスタ2bに転送することにより、上記第1の出力
レジスタ2aとは異なる周波数で、デジタル画像信号を
映像信号出力Vout2として出力することが可能となる。
これにより異なる映像出力を行うことができる。例え
ば、第2の出力レジスタ2bによって映像出力を第1の
出力レジスタ2aと異なる周波数で出力することによ
り、第1の出力レジスタ2aに接続されるCRT 、LCD 、
PDP などの表示系に対し非同期動作している別の表示系
に出画することができる。
【0080】また、予めメモリ部101bにおける各ア
ドレスに、そのアドレス値を入力値として演算結果に対
応するデータを格納しておき、メモリ制御部101aに
より、第3の出力レジスタ2cからの画像データDmrを
アドレス信号Maddrとして上記メモリ部101bに出力
して、メモリ部101bの格納データの読み出しを行う
ことにより、ルックアップテーブル動作を実現すること
ができる。これによりガンマ補正などの非線形演算処理
を行うことが可能となる。
【0081】実施の形態2.図3は本発明の実施の形態
2による信号処理装置としてのビデオプロセッサの構成
を示すブロック図である。なお、この実施の形態2は請
求項1〜12に対応するものである。
【0082】図において、100bは本実施の形態2の
信号処理装置としてのビデオプロセッサであり、このビ
デオプロセッサ100bは、上記実施の形態1のプロセ
ッサ100aにおける構成に加えて、外部からの係数デ
ータKdを、書き込み制御信号WKcontに基づいて格納
する係数レジスタ(係数データ記憶手段)5を備え、該
係数レジスタ5からの係数データKdを演算器アレイ3
での演算処理に用いるようにしたものであり、その他の
構成は、上記プロセッサ100aと同一である。
【0083】上記係数レジスタ5は、1ビットの単位デ
ータを格納するための単位データ格納領域を行方向にn
(n=1024)個,列方向に少なくとも1個以上配列
してなるマトリクス状記憶領域を有している。この係数
レジスタ5は、書き込み制御信号KWcontに基づいて、
係数データKdを所定ビットのデジタルデータとして該
マトリクス状記憶領域へ1ワードづつ順次行方向に書き
込むとともに、該格納した、1走査ライン分の画像デー
タに対応する係数データを、アドレス信号Raddrに基づ
いて、所定ビットのデジタルデータとして演算器アレイ
列方向に出力する構成となっている。
【0084】また、上記係数レジスタ5は、行方向にお
ける1024個の各単位データ格納領域にそれぞれにア
ドレスが割り振られており、CPU からの書き込み制御信
号WKcontは、該係数レジスタ5内での行方向における
アドレスを指定するアドレス信号、および書き込み動作
における同期をとるための書き込み信号を含むものであ
る。
【0085】さらに、本実施の形態2では、上記演算器
アレイ3を構成する各演算器3a1〜3a1024は、第1
ないし第3の入力レジスタ1a〜1cのいずれかの出力
信号と、係数レジスタ5の出力信号との両方を同時に入
力可能な構成としている。
【0086】このような構成の本実施の形態2では、係
数レジスタ5に係数データKdが格納される際、書き込
み制御信号WKcontにより、1走査ライン分の画像デー
タに対応する係数データが、指定されたアドレスのデー
タ格納領域に格納される。
【0087】そして、演算器アレイ3にて、演算処理用
レジスタ4から読みだされたnビットの画像データに対
して、各ビット毎に異なる係数データを設定して、異な
る演算処理を施すことができる。これにより行方向(水
平方向)に異なる演算処理、例えば必要なサンプル数の
変換処理等が可能となる。
【0088】なお、上記各実施の形態では、各入力レジ
スタ1a〜1cからのデータの読み出し、各出力レジス
タ2a〜2cへのデータの書き込み、並びに各演算処理
用レジスタ4a,4bに対するデータの読み出し及び書
き込みを1行分づつ行うようにしているが、これらのレ
ジスタに対するデータの書き込み及び読み出しは、所定
の複数行分づつ行うようにしてもよい。この場合、演算
処理部(演算器アレイ)3を構成する各演算器3a1
3a1024を、上記所定の複数行分に相当する複数のビッ
トに対して同時に演算可能な構成とする必要があり、特
に、実施の形態2では、係数レジスタ5についても係数
データの読み出しを所定の複数行分づつ行うよう構成す
る必要がある。
【0089】また、上記各実施の形態では、上記各レジ
スタ1a〜1c,2a〜2c,4a,4b,5を、その
単位データ格納領域には1ビットの単位データを格納す
るよう構成しているが、該各レジスタを、その単位デー
タ格納領域には、1画素に対応する複数ビットの単位デ
ータを格納するよう構成してもよい。この場合、各入力
レジスタ1a〜1c及び係数レジスタ5からのデータの
読み出し、各出力レジスタ2a〜2cへのデータの書き
込み、並びに各演算処理用レジスタ4a,4bに対する
データの読み出し及び書き込みを1行分づつ行うと、各
レジスタと演算処理部との間でのデータの転送は、各画
素について複数ビット分同時に行われることとなる。従
って、この場合も演算処理部3を構成する各演算器3a
1 〜3a1024を、上記1画素に対応する複数のビットに
ついて同時に演算可能な構成とする必要がある。さら
に、上記各レジスタを、その単位データ格納領域に、1
画素に対応する複数ビットの単位データを格納するよう
構成するだけでなく、該各レジスタに対するデータの書
き込み及び読み出しを、所定の複数行分づつ行うように
してもよい。この場合、各演算器にて同時に処理可能な
ビット数をさらに増大させる必要があるが、各演算器
を、このような多ビット演算が可能な構成とすることに
より対応することができる。
【0090】また、上記各実施の形態では、上記第1,
第2の入力レジスタ1a,1bにおけるアドレスの指定
を行う方法として、書き込みポインタがアドレス値をイ
ンクリメントする方法を用いたが、上記各レジスタにお
けるアドレスの指定は、シフトレジスタを用いても実現
可能である。また上記各実施例では、入力データ記憶手
段から1行ずつ読みだす構成であるが、複数行を読み出
し多ビットの演算を行う構成でもよい。また、メモリ部
101bとしてSDRAM を用いたが、該メモリ部には、SG
RAM (シンクロナス グラフィック RAM)、FIFO
(ファーストイン ファーストアウト)方式のメモリ、
DRAMなどのメモリが使用できる。
【0091】また、上記各実施の形態では、演算器アレ
イ3を構成する演算器の数を、210(=1024)個と
したが、演算器アレイ3を構成する演算器の数は、映像
信号の1走査ラインの有効サンプル数だけあればよく、
例えばNTSC放送信号については前述のように760個あ
ればよい。
【0092】また、各レジスタのワード数(つまり、列
方向における単位データ格納領域の数)は、上記各実施
の形態のものに限るものではなく、演算処理用レジスタ
4a,4bのワード数が互いに異なり、第1〜第3の入
力レジスタ1a〜1cのワード数が互いに異なり、第1
〜第3の出力レジスタ2a〜2cのワード数が互いに異
なるようにしてもよい。
【0093】また、上記入力レジスタ1aあるいは1b
と同様な構成のレジスタを追加することにより、プロセ
ッサ100a,100bでは、さらに多くの異なるサン
プリング周波数のデジタルデータを扱うことが可能であ
る。
【0094】また、上記各実施の形態では、メモリ部1
01bに対する制御命令を命令メモリ10bに格納した
が、メモリ制御部101aに制御レジスタを設けて、該
制御レジスタにより、読み出し,書き込み開始アドレス
等の制御のための設定値を保持するようにしてもよい。
【0095】また、上記各実施の形態では、実行制御部
10cに入力されるコード信号Pcode1 ,Pcode2 によ
り、2つの割り込み処理W1,W2を識別して行うよう
にしたが、このようなコード信号Pcode1 ,Pcode2 の
代わりにフラグ用レジスタを設け、フラグ用レジスタを
プログラムの実行中に参照し、フラグ用レジスタに設定
された値によって、割り込み処理の識別を行って該当す
る割り込み処理を実行するようにしてもよい。
【0096】さらに、上記実施の形態2では、CPU から
のアドレス指定によって、係数レジスタ5内における行
方向のアドレスを設定するようにしたが、例えば、アド
レスカウンタを設け、書き込み制御信号WKcontにより
該カウンタ値をインクリメントして、係数データKdを
順次格納するようにしてもよい。
【0097】また、上記実施の形態2では、第2の入力
レジスタを省いた構成でも、係数レジスタ5によって演
算器アレイ3における各演算器ごとに異なる係数を与え
ることは可能である。
【0098】
【0099】
【0100】
【0101】
【0102】
【0103】
【発明の効果】 以上のように、 本発明(請求項)に係
る信号処理装置によれば、デジタルデータの演算処理を
行う演算処理手段の出力側に設けられているデータ記憶
部を、上記デジタルデータの読み出し処理を独立して行
う複数の出力データ記憶手段を有し、そのうちの特定の
出力データ記憶手段が、メモリ装置にデジタル映像デー
タを出力する読み出し処理を、該メモリ装置の動作速度
に基づいて行うものとし、上記演算処理手段の入力側に
設けられているデータ記憶部を、上記デジタルデータの
書き込み処理を独立して行う複数の入力データ記憶手段
を有し、そのうちの特定の入力データ記憶手段が、上記
メモリ装置からのデジタル映像データを記憶する書き込
み処理を、該メモリ装置の動作速度に基づいて行うもの
としたので、サンプリング周波数の異なる複数のデジタ
ル映像データなどを処理することができる効果に加え
て、上記入力側及び出力側のデータ記憶部とメモリ装置
との間でのデジタル映像データのアクセスを、メモリ
装置の動作速度でもって行うことが可能となる。
【0104】本発明(請求項)によれば、請求項1記
載の信号処理装置において、上記メモリ装置を、上記特
定の出力データ記憶手段から読み出された上記デジタル
映像データを1フィールド分記憶するとともに、記憶し
ている1フィールド分のデジタル映像データを上記特定
の入力データ記憶手段に供給するものとしたので、デジ
タル画像データのフィールド遅延等の処理が可能とな
る。
【0105】
【0106】
【0107】本発明(請求項)によれば、請求項
載の信号処理装置において、上記特定の入力データ記憶
手段及び特定の出力データ記憶手段を、そのメモリ装置
とのデータアクセス動作が、その他の入力データ記憶手
及び出力データ記憶手段におけるデータアクセス動作
の基準となる周波数とは異なる、上記メモリ装置のアク
セス速度に対応した周波数を基準として行われるよう構
成したので、上記特定の入力データ記憶手段及び特定の
出力データ記憶手段とメモリ装置との間でのデータアク
セスを、入力されたデジタル映像データを入力側データ
記憶部に書き込む処理、あるいは出力されるデジタル映
像データを出力側データ記憶部から読み出す処理とは
立して行うことができる。
【0108】本発明(請求項)によれば、請求項
載の信号処理装置において、上記メモリ装置を、上記
定の出力データ記憶手段から読み出された所定ビットの
デジタルデータをアドレスとして受け、このデジタルデ
ータにより指定されたアドレスに対応する記憶情報を出
力するものとし、上記特定の入力データ記憶手段を、該
メモリ装置から上記記憶情報として出力される所定ビッ
トのデジタルデータを格納するものとしたので、デジタ
映像データに対する非線型処理が可能となる。例え
ば、メモリ装置によってルックアップテーブル動作が可
能となり、入力デジタルデータ非線形処理を実現するこ
とができる。
【0109】本発明(請求項に係る信号処理装置に
よれば、デジタルデータを書き込み処理により記憶し、
該記憶されているデジタルデータを読み出し処理により
出力する入力側データ記憶部と、単位データに対応する
演算を単位係数データに基づいて行う演算器を複数有
し、上記入力側データ記憶部から出力されたデジタルデ
ータを、該データに対して演算処理を施してあるいは演
算処理を施さずに出力する演算処理手段と、上記各演算
器に対応する単位係数データからなる所定ビットの係数
デジタルデータを、書き込み制御信号に基づいて格納す
るとともに、該格納された係数デジタルデータを、読み
出し制御信号に基づいて、上記演算処理手段の各演算器
に、対応する単位係数データが供給されるよう出力する
係数データレジスタと、該演算処理手段から出力された
デジタルデータを書き込み処理により記憶し、該記憶さ
れているデジタルデータを読み出し処理により出力する
出力側データ記憶部と、上記入力側データ記憶部におけ
るデジタルデータの読み出し処理、及び上記出力側デー
タ記憶部におけるデジタルデータの書き込み処理を制御
するとともに、上記演算処理手段での演算処理を制御す
るデータ処理制御手段とを備え、上記入力側データ記憶
部及び出力側データ記憶部の少なくとも一方を、その読
み出し処理及び書き込み処理のうちの、上記データ処理
制御手段により制御される処理以外の処理を、互いに独
立して行う複数のデータ記憶手段を有するものとしたの
で、サンプリング周波数の異なる複数のデジタル映像デ
ータなどを処理することができる効果に加えて、演算処
理手段でのデジタルデータの処理を各演算器ごとに独立
した係数を設定して行うことができる。また、係数デー
レジスタによって各演算器ごとに異なる係数を与える
ことが可能となるため、例えば1走査ライン分のデジタ
ル映像信号として必要なサンプル数を変換する等の処理
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1によるビデオプロセッサ
(信号処理装置)を示すブロック図である。
【図2】上記実施の形態1のビデオプロセッサにおける
信号処理アルゴリズムの一例をフローチャートにより示
す図である。
【図3】本発明の実施の形態2によるビデオプロセッサ
(信号処理装置)を示すブロック図である。
【図4】従来のビデオプロセッサ(信号処理装置)を示
すブロック図である。
【符号の説明】
1a,1b,1c:第1,第2,第3の入力レジスタ
(入力データ記憶手段) 2a,2b,2c:第1,第2,第3の出力レジスタ
(出力データ記憶手段) 3:演算器アレイ(演算処理手段) 3a1 ,3a2 ,………,3a1024:演算器 4:演算処理用記憶手段(演算処理手段) 4a,4b:第1,第2の演算処理用レジスタ 5:係数レジスタ(係数データ記憶手段) 10a:命令メモリ 10b:命令デコーダ 10c:実行制御部 100a,100b:ビデオプロセッサ 101:メモリ装置 101a:メモリ制御部 101b:メモリ部 110:プログラム制御部 Rcont1 ,Rcont2 ,Rcont3 :読み出し制御信号 Wcont1 ,Wcont2 ,Wcont3 :書き込み制御信号 Vin1 ,Vin2 :第1,第2の映像信号入力 Vout1,Vout2:第1,第2の映像信号出力 Maddr,Raddr:アドレス信号 Mdata:記憶データ Pcont:制御信号 Pcode1 ,Pcode2 :コード信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−258184(JP,A) 特開 平6−6720(JP,A) 特開 平5−48988(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/44 - 5/46

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタルデータに対して信号処理を施し
    て出力する信号処理装置であって、 上記デジタルデータを書き込み処理により記憶し、該記
    憶されているデジタルデータを読み出し処理により出力
    する入力側データ記憶部と、 上記入力側データ記憶部から出力されたデジタルデータ
    を、該データに対して演算処理を施してあるいは演算処
    理を施さずに出力する演算処理手段と、 該演算処理手段から出力されたデジタルデータを書き込
    み処理により記憶し、該記憶されているデジタルデータ
    を読み出し処理により出力する出力側データ記憶部と、 上記入力側データ記憶部におけるデジタルデータの読み
    出し処理、及び上記出力側データ記憶部におけるデジタ
    ルデータの書き込み処理を制御するとともに、上記演算
    処理手段での演算処理を制御するデータ処理制御手段
    と、 上記入力側及び出力側データ記憶部に対する上記デジタ
    ルデータのアクセスを行うメモリ装置とを備え、 上記出力側データ記憶部は、上記デジタルデータの読み
    出し処理を独立して行う複数の出力データ記憶手段を有
    し、そのうちの特定の出力データ記憶手段は、アナログ
    映像信号を所定のサンプリング周波数によりサンプリン
    グして得られるデジタル映像データを上記メモリ装置に
    出力する読み出し処理を、該メモリ装置の動作速度に基
    づいて行うものであり、 上記入力側データ記憶部は、上記デジタルデータの書き
    込み処理を独立して行う複数の入力データ記憶手段を有
    し、そのうちの特定の入力データ記憶手段は、上記メモ
    リ装置からのデジタル映像データを記憶する書き込み処
    理を、該メモリ装置の動作速度に基づいて行うものであ
    ことを特徴とする信号処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の信号処理装置において、上記メモリ装置は、上記特定の出力データ記憶手段から
    読み出された上記デジタル映像データを1フィールド分
    記憶するとともに、記憶している1フィールド分のデジ
    タル映像データを上記特定の入力データ記憶手段に供給
    するものである ことを特徴とする信号処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項記載の信号処理装置において、上記特定の出力データ記憶手段は、 上記デジタル映像データの読み出し処理を、該特定の出
    力データ記憶手段以外の出力データ記憶手段におけるデ
    ジタル映像データの読み出し処理の基準となる周波数と
    は異なる、上記メモリ装置の動作速度に対応した周波数
    を基準として行うものであり、 上記特定の入力データ記憶手段は、 上記デジタル映像データの書き込み処理を、該特定の入
    力データ記憶手段以外の入力データ記憶手段におけるデ
    ジタル映像データの読み出しの基準となる周波数とは異
    なる、上記メモリ装置の動作速度に対応した周波数を基
    準として行うものである ことを特徴とする信号処理装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の信号処理装置において、上記メモリ装置は、上記特定の出力データ記憶手段から
    読み出された所定ビットのデジタルデータをアドレスと
    して受け、このデジタルデータにより指定されたアドレ
    スに対応する記憶情報を出力するものであり、 上記特定の入力データ記憶手段は、該メモリ装置から上
    記記憶情報として出力される所定ビットのデジタルデー
    タを格納するものである ことを特徴とする信号処理装
    置。
  5. 【請求項5】 デジタルデータに対して信号処理を施し
    て出力する信号処理装置であって、 上記デジタルデータを書き込み処理により記憶し、該記
    憶されているデジタルデータを読み出し処理により出力
    する入力側データ記憶部と、 単位データに対応する演算を単位係数データに基づいて
    行う演算器を複数有し、上記入力側データ記憶部から出
    力されたデジタルデータを、該データに対して演算処理
    を施してあるいは演算処理を施さずに出力する演算処理
    手段と、 上記各演算器に対応する単位係数データからなる所定ビ
    ットの係数デジタルデータを、書き込み制御信号に基づ
    いて格納するとともに、該格納された係数デジタルデー
    タを、読み出し制御信号に基づいて、上記演算処理手段
    の各演算器に、対応する単位係数データが供給されるよ
    う出力する係数データレジスタと、 該演算処理手段から出力されたデジタルデータを書き込
    み処理により記憶し、該記憶されているデジタルデータ
    を読み出し処理により出力する出力側データ記憶部と、 上記入力側データ記憶部におけるデジタルデータの読み
    出し処理、及び上記出力側データ記憶部におけるデジタ
    ルデータの書き込み処理を制御するとともに、上記演算
    処理手段での演算処理を制御するデータ処理制御手段と
    を備え、 上記入力側データ記憶部及び出力側データ記憶部の少な
    くとも一方は、その読み出し処理及び書き込み処理のう
    ちの、上記データ処理制御手段により制御される処理以
    外の処理を、互いに独立して行う複数のデータ記憶手段
    を有するものである ことを特徴とする信号処理装置。
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