JP3380496B2 - 不正解錠防護型錠装置 - Google Patents

不正解錠防護型錠装置

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JP3380496B2
JP3380496B2 JP16745599A JP16745599A JP3380496B2 JP 3380496 B2 JP3380496 B2 JP 3380496B2 JP 16745599 A JP16745599 A JP 16745599A JP 16745599 A JP16745599 A JP 16745599A JP 3380496 B2 JP3380496 B2 JP 3380496B2
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昭彦 城添
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Takigen Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】 本発明は、ピッキング用具
による不正解錠に対して防護された錠装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】 シリンダー錠と称される錠装置では、
固定ケースに回転可能にロータを収容し、固定ケースと
ロータ間に設けたピンタンブラ錠機構によってロータを
固定ケースに対して回転不能に拘束し、ロータの鍵孔に
挿入した鍵板によってピンタンブラ錠機構を拘束解除方
向に操作するようにしている。しかしながら、このよう
な内部構造が熟知されているため、針金様のピッキング
用具を複数本ロータの鍵孔に挿入し、ピンキング用具の
先端でピンタンブラ錠機構のロックピンの先端位置を探
り、探り当てたロックピンを当該ピッキング用具の解錠
位置に押し付け保持しながら、別のピッキング用具で別
のロックピンを同様に探って押込むことによって、ピン
タンブラ錠機構を無効化して、ロータを解錠方向に回す
不正解錠の被害が跡を絶たない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 本発明はこのような
状況下において、ピッキング用具の挿入を阻止すること
によって、不正解錠から的確に防護される錠装置を提供
することを目的としている。
【0004】
【課題が解決するための手段】 以下、添付図面中の参
照符号を用いて説明すると、請求項1の発明の錠装置の
特徴は、固定ケース1に回転可能にロータ2を収容し、
固定ケース1とロータ2間に設けたピンタンブラ錠機構
4によってロータ2を固定ケース1に対して回転不能に
拘束し、ロータ2の鍵孔5に挿入した鍵板6によってピ
ンタンブラ錠機構4を拘束解除方向に操作し、ロータ2
の長さ方向にわたって鍵孔5を閉塞する邪魔板7を鍵孔
5に挿入し、ピンタンブラ錠機構4のロックピン4aを
邪魔板7の側面に突き当て、ピンタンブラ錠機構4のバ
ネ4bによって邪魔板7を挿入状態に保持し、引抜き操
作具8に設けたマグネット9の磁力によって邪魔板7を
吸着して鍵孔5から引抜くように磁力設定した錠装置に
おいて、マグネット9のヨーク部分となる引抜き操作具
8の先端部8aを二股状に突出形成したことである。
【0005】請求項1の発明の錠装置では、前記邪魔板
7の存在によってピッキング用具の挿入自体が阻止さ
れ、該邪魔板7はピンタンブラ錠機構4のバネ4bによ
って邪魔板7を挿入状態に保持されており、引抜き操作
具8を保有する正当管理者は、引抜き操作具8に設けた
マグネット9の磁力によって邪魔板7を鍵孔5から抜取
り、正規の鍵板6によって解錠操作する引抜き操作具
8のマグネット9で邪魔板7を鍵孔5から抜取るとき、
マグネット9の磁束は二股状先端部8aに集中して通る
ことになり、強い磁気吸引力を邪魔板7に働かせること
ができる。
【0006】請求項2の発明の錠装置の特徴は、請求項
1の発明の上記構成に加えて、邪魔板7の前端部を引抜
き操作具8の先端部8aに符合した凹凸状に形成したこ
とである。
【0007】請求項2の発明の錠装置では、通常の棒磁
石の平らな先端面を邪魔板7の前端部に突き当てても、
十分な磁気吸引力が得られないことになる。
【0008】
【発明の実施の形態】 図示の実施例では、ロックピン
4aの先端部が当接する邪魔板7の側面部分には、鍵板
6のキーコード用凹部6aと同様な凹部7bを形成して
ある。該凹部7bにロックピン4aの先端部が係合する
ことによって、ロックピン4aによる邪魔板7の拘束力
が更に増大する。引抜き操作具8は、中央部の長さ方向
にマグネット9を組み込んである。マグネット9の先端
部9aは、引抜き操作具8の先端部8aに連続した凹凸
部を形成するよう曲面になっている。固定ケース1より
突出したロータ2の先端部には止め金板3が固着され
る。
【0009】
【発明の効果】 以上のように請求項1の発明では、マ
グネット9のヨーク部分となる引抜き操作具8の先端部
8aを二股状に突出形成したので、マグネット9の磁力
が該二股状の先端部8aに集中して、より強い磁気吸引
力を得ることができ、邪魔板7の引抜き操作がより確実
かつ速やかに行なえる。
【0010】請求項2の発明では、引抜き操作具8の先
端部8aを曲面よりなる二股状に突出形成し、邪魔板7
の前端部7aをそれに符合した凹凸状に形成したので、
ピンセットなどで邪魔板7の前端部7aを掴んで引き出
そうとしても、ピンセットの先が滑ってしまい、引抜き
操作は不可能である。また、仮に不正解錠を企図する者
が棒磁石の平坦な先端面を邪魔板7の前端部7aに突き
当ててみても、凹凸の凸部に点状に接触するだけで、十
分な接触面積が得られないため、磁力不足によって邪魔
板7を鍵孔5から引抜くことができず、防犯性は一層向
上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る錠装置の邪魔板挿入
状態の縦断面図である。
【図2】 該邪魔板の左側面図である。
【図3】 該邪魔板の平面図である。
【図4】 該錠装置に使用される引抜き操作具の左側面
図である。
【図5】 該引抜き操作具の平面図である。
【符号の説明】
1 固定ケース 2 ロータ 3 止め金板 4 ピンタンブラ錠機構 5 鍵孔 6 鍵板 7 邪魔板 8 引抜き操作具 9 マグネット

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定ケース1に回転可能にロータ2を収
    容し、固定ケース1とロータ2間に設けたピンタンブラ
    錠機構4によってロータ2を固定ケース1に対して回転
    不能に拘束し、ロータ2の鍵孔5に挿入した鍵板6によ
    ってピンタンブラ錠機構4を拘束解除方向に操作し、ロ
    ータ2の長さ方向にわたって鍵孔5を閉塞する邪魔板7
    を鍵孔5に挿入し、ピンタンブラ錠機構4のロックピン
    4aを邪魔板7の側面に突き当て、ピンタンブラ錠機構
    4のバネ4bによって邪魔板7を挿入状態に保持し、引
    抜き操作具8に設けたマグネット9の磁力によって邪魔
    板7を吸着して鍵孔5から引抜くように磁力設定した錠
    装置において、マグネット9のヨーク部分となる引抜き
    操作具8の先端部8aを二股状に突出形成したことを特
    徴とする不正解錠防護型錠装置。
  2. 【請求項2】 邪魔板7の前端部を引抜き操作具8の先
    端部8aに符合した凹凸状に形成したことを特徴とする
    請求項1に記載の不正解錠防護型錠装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP3049062U (ja) 1997-11-20 1998-05-29 株式会社 フキ ロック封鎖セット

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