JP2881918B2 - シリンダ錠 - Google Patents

シリンダ錠

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JP2881918B2
JP2881918B2 JP4448190A JP4448190A JP2881918B2 JP 2881918 B2 JP2881918 B2 JP 2881918B2 JP 4448190 A JP4448190 A JP 4448190A JP 4448190 A JP4448190 A JP 4448190A JP 2881918 B2 JP2881918 B2 JP 2881918B2
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幸作 山内
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Suzuki Motor Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明はタンブラ式シリンダ錠に係り、特に不正解除
防止能力を向上させたシリンダ錠に関する。
(従来の技術) 従来、自動2輪車のメインスイッチ、ステアリングロ
ック装置あるいはその他の分野において、タンブラ式シ
リンダ錠が用いられている。
このタンブラ式シリンダ錠は、シリンダボディ内にキ
ーロータを収容し、キー溝にキーを差し込むことにより
タンブラを移動させてキーロータを回転可能とし、キー
ロータの回転により施錠、解錠を行うようにしたもので
ある。
しかし、従来のシリンダ錠は次のような方法で不正に
解除することが可能である。
ピッキングによる方法。ここで、ピッキングとは鍵穴
に引っ掛ける特殊工具でロータにトルクをかけ、細長い
ピンでタンブラを順次合わせて解錠する行為をいう。
ドリルによりロータ(シリンダ)を強制回転させてタ
ンブラを破断する方法。
マイナスドライバとプライヤ等によりロータ(シリン
ダ)を強制回転させてタンブラを破断する方法。
正規キーのタンブラ係合部段差のない不正キーを作
り、タンブラを破断する方法。
このような、シリンダ錠の不正解除を防止するため、
種々のシリンダ錠が開発されている。例えば、特公昭60
−12511号公報に示されたものは、鍵を回転することな
く薄板鍵を鍵挿入孔に差し込むだけで施錠および解錠を
することができ、特に0.2mm程度の可撓板を鍵として用
いる湾曲摺動式とすることも可能で、したがってこの鍵
挿入孔の幅を極力小さくして、鍵挿入孔よりの不法器物
等のコジ入れをほぼ完全に排除することができるもので
ある。
(発明が解決しようとする課題) 上記シリンダ錠は鍵挿入孔が薄く形成されているた
め、ピッキング工具が入らない。すなわち、タンブラリ
ターンスプリングに工具の剛性が負ける。したがって、
上記ピッキングによる不正解除を防止することができ
る。また、上記シリンダ錠を不正キーで解錠しようとす
る場合、不正キーも薄板となるため、不正キーはタンブ
ラの破断トルクより弱いトルクで破断する。したがっ
て、上記不正キーによる不正解除を防止することがで
きる。
しかしながら、上記シリンダ錠は錠本体(キーが挿入
されることによりタンブラが動き、回転または軸方向の
動きが自由となるもの、一般にロータあるいはシリンダ
と称されるもの)のキー挿入孔が外部へ露出しているた
め、マイナスドライバの叩き込みやドリルの食い込みが
可能であり、錠本体を強制的に動かすことが可能とな
る。このため、上記ドリルによる不正解除や、マイ
ナスドライバとプライヤ等による不正解除を防止するこ
とができない。
本発明は上記の事情を考慮してなされたもので、ピッ
キング、ドリル、マイナスドライバ、不正キー等のいず
れの方法によっても、不正解除をすることができないシ
リンダ錠を提供することを目的とする。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するため、本発明はハウジング内に
シリンダを回転可能に収容し、このシリンダ内に軸方向
に交差する方向に移動可能なタンブラを備え、上記シリ
ンダの外方にロータ兼つまみを回転自在に保持し、上記
ロータ兼つまみおよびシリンダに薄いキー挿入孔を形成
し、このキー挿入孔に挿入可能でタンブラ破断トルク以
下で破断する薄板キーを備え、この薄板キーが上記キー
挿入穴に挿入されてシリンダ内の正規の位置にきたとき
に、タンブラの移動により上記シリンダとロータ兼つま
みとを回転方向に連結するロータロックピンを備えたも
のである。
(作用) ロータ兼つまみおよびシリンダに薄いキー挿入孔を形
成したから、ピッキング工具を挿入することができず、
ピッキングによる不正解除を防止することができる。ま
た、不正キーで解錠しようとしても、不正キーも薄板と
なるため、不正キーがタンブラの破断トルクより弱いト
ルクで破断し、不正キーによる不正解除を防止すること
ができる。
また、ハウジング内にシリンダを収容し、そのシリン
ダの外方にロータ兼つまみを回転自在に保持したから、
ロータ兼つまみをマイナスドライバやドリルで回転させ
ても、ロータ兼つまみのみが回転し、シリンダ(錠本
体)は回転しない。したがって、マイナスドライバやド
リル等による不正解除を防止することができる。
(実施例) 以下、本発明に係るシリンダ錠の一実施例について第
1図ないし第7図を参照して説明する。
シリンダ錠は略円筒状のハウジング1内にシリンダ2
が回転可能に収容され、このシリンダ2の内方側(第1
図〜第3図において左側)に連結シャフト3が接続され
る。連結シャフト3は図示しないロックバーに連結さ
れ、シリンダ2とともに回転することにより、施錠およ
び解錠を行うようになっている。
シリンダ2内には、シリンダ2の軸方向に直交する方
向に移動可能な多数のタンブラ4が備えられている。シ
リンダ2の外方側(第1図〜第3図において右側)には
ロータ兼つまみ5が備えられ、シリンダ2の外方側をガ
ードしているう。ロータ兼つまみ5の基部5aはハウジン
グ1に回転自在に保持され、シリンダ2とは独立に回転
するようになっている。ロータ兼つまみ5は指で挟んで
回転し易い外形形状に形成される。
このロータ兼つまみ5およびシリンダ2には、外方側
から薄板キー(0.5mm以下程度の薄さを有する)6を挿
入可能な薄いキー挿入孔7が形成される。薄板キー6は
タンブラ4の破断トルク以下で破断する強度を有し、材
質は例えば非磁性ステンレスからなっている。ロータ兼
つまみ5には薄板キー6の挿入を案内するキーガイド8
が設けられる。また、シリンダ2には薄板キー6の挿入
を案内するとともに、タンブラ4の移動を案内するキー
ガイド兼タンブラガイド9が設けられる。
キーガイド8およびキーガイド兼タンブラガイド9は
薄いキー挿入孔7を形成し易くするために、例えば2つ
割り構造とされ、シリンダ2やロータ兼つまみ5に挿入
(または鋳ぐるみ)される。
ロータ兼つまみ5とシリンダ2との位相はロータ位置
決めボール10により合わされ、ロータ兼つまみ5とシリ
ンダ2のキー挿入孔7が一致するようになっている。ロ
ータ位置決めボール10はリターンスプリング11により、
ロータ兼つまみ5側からシリンダ2側へ常時付勢されて
いる。
シリンダ2には、ロータ兼つまみ5とシリンダ2とを
回転方向に連結可能なロータロックピン12が備えられ
る。ロータロックピン12はロックピンスプリング13によ
りシリンダ2からロータ兼つまみ5側へ付勢されてお
り、ロータ兼つまみ5に形成されたロックピン挿入穴部
14に係合し、ロータ兼つまみ5とシリンダ2とを回転方
向に連結するようになっている。
キー挿入孔7に薄板キー6が挿入されていないとき
は、第1図および第5図に示すように、タンブラ4がタ
ンブラリターンスプリング15の付勢により第1図および
第5図において上方へ移動しており、ロータロックピン
12の側面に形成されたのこぎり形状の部分に当接して、
ロータロックピン12をロックピンスプリング13の付勢に
抗して内方へ押し込むようになっている。
また、キー挿入孔7に薄板キー6が挿入されたとき
は、第2図および第6図に示すように、タンブラ4が薄
板キー6によって押され、タンブラリターンスプリング
15の付勢に抗して後退し、ロータロックピン12との係合
が外れることにより、ロータロックピン12がロックピン
スプリング13の付勢によってロックピン挿入穴部14と係
合し、シリンダ2とロータ兼つまみ5とを回転方向に連
結するようになっている。
なお、符号16はシリンダスラスト止めリングを示す。
このシリンダ錠において、正規の薄板キー6により解
錠するときは、まず、ロータ位置決めボール10により、
シリンダ2とロータ兼つまみ5の位相を合わせ、キー挿
入孔7を一致させ、その後、キー挿入孔7へ第1図〜第
3図において右側から薄板キー6を挿入する。
薄板キー6が挿入されると、薄板キー6の有効部によ
りタンブラ4がタンブラリターンスプリング15の付勢に
抗してシリンダ2の軸方向に直交する方向に後退する。
タンブラ4が移動すると、タンブラ4とロータロックピ
ン12との係合が外れ、ロータロックピン12はロックピン
スプリング13の付勢によりロータ兼つまみ5側へ移動
し、ロックピン挿入穴部14に係合してシリンダ2とロー
タ兼つまみ5とを回転方向に一体に結合する。
そこで、ロータ兼つまみ5を指で挟んで回転させる
と、シリンダ2が同時に回転し、このシリンダ2に連結
された連結シャフト3も回転する。連結シャフト3が回
転すると、図示しないロックバーが移動し、ロック状態
が解除される。
次に、上記シリンダ錠をピッキング工具で不正解除し
ようとすると、通常のピッキング工具では薄いキー挿入
孔7へ挿入することができず、不正解除不可能となる。
またピッキング工具を細く形成すると、キー挿入孔7へ
の挿入は可能となるが、タンブラリターンスプリング15
の付勢にピッキング工具の剛性が負けるため、やはり不
正解除を行なうことはできない。
不正キーにより不正解除をしようとすると、不正キー
も薄板となり、不正キーはタンブラ4の破断トルク以下
で破断する。したがって、不正キーによっても不正解除
を行うことはできない。
ドリルやマイナスドライバやプライヤ等でシリンダ2
を強制的に回転させてタンブラを破断しようとすると、
シリンダ2はハウジング1内に収容されているため、直
接回転させることはできない。ロータ兼つまみ5を回転
させても、ロータ兼つまみ5とシリンダ2とは通常時に
おいては連結されておらず、互いに回転が自由であるた
め、ロータ兼つまみ5のみが回転し、シリンダ2は回転
しない。したがって、ドリルやマイナスドライバ等によ
っても不正解除を行うことはできない。
このように上記実施例によれば、ピッキング、ドリ
ル、マイナスドライバ、不正キー等のいずれの方法によ
っても、不正解除をすることができないシリンダ錠を提
供することができる。
なお、薄板キー6はカード状に形成できるため、キー
ホルダが不要で財布等に他のカードと同様に保管するこ
とができる。この場合、薄板キー6の材質を非磁性ステ
ンレスとすることにより、他のカードへの悪影響を防止
することができる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明はロータ兼つまみおよび
シリンダに薄いキー挿入孔を形成したから、ピッキング
工具を挿入することができず、ピッキングによる不正解
除を防止することができる。また不正キーで解錠しよう
としても、不正キーも薄板となるため、不正キーがタン
ブラの破断トルク以下で破断し、不正キーによる不正解
除を防止することができる。
また、ハウジング内にシリンダを収容し、そのシリン
ダの外方にロータ兼つまみを回転自在に保持したから、
ロータ兼つまみをマイナスドライバやドリルで回転させ
ても、ロータ兼つまみのみが回転し、シリンダ(錠本
体)は回転しない。したがって、マイナスドライバやド
リル等による不正解除を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るシリンダ錠の一実施例を示す縦断
面図、第2図は上記実施例においてキー挿入孔に薄板キ
ーが挿入された状態を示す縦断面図、第3図は第2図に
おけるIII−III線矢視断面図、第4図は第1図における
IV−IV線矢視断面図、第5図は第1図におけるV−V線
矢視断面図、第6図は第2図におけるVI−VI線矢視断面
図、第7図は上記実施例における薄板キーを示す側面図
である。 1……ハウジング、2……シリンダ、3……連結シャフ
ト、4……タンブラ、5……ロータ兼つまみ、6……薄
板キー、7……キー挿入孔、12……ロータロックピン、
13……ロックピンスプリング、14……ロックピン挿入穴
部、15……タンブラリターンスプリング。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジング内にシリンダを回転可能に収容
    し、このシリンダ内に軸方向に交差する方向に移動可能
    なタンブラを備え、上記シリンダの外方にロータ兼つま
    みを回転自在に保持し、上記ロータ兼つまみおよびシリ
    ンダに薄いキー挿入孔を形成し、このキー挿入孔に挿入
    可能でタンブラ破断トルク以下で破断する薄板キーを備
    え、この薄板キーが上記キー挿入穴に挿入されてシリン
    ダ内の正規の位置にきたときに、タンブラの移動により
    上記シリンダとロータ兼つまみとを回転方向に連結する
    ロータロックピンを備えたことを特徴とするシリンダ
    錠。
JP4448190A 1990-02-27 1990-02-27 シリンダ錠 Expired - Lifetime JP2881918B2 (ja)

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