JP3380260B2 - 弾性表面波装置 - Google Patents
弾性表面波装置Info
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- JP3380260B2 JP3380260B2 JP03993691A JP3993691A JP3380260B2 JP 3380260 B2 JP3380260 B2 JP 3380260B2 JP 03993691 A JP03993691 A JP 03993691A JP 3993691 A JP3993691 A JP 3993691A JP 3380260 B2 JP3380260 B2 JP 3380260B2
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- acoustic wave
- surface acoustic
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は映像機器や通信機器等に
用いられる櫛形電極の短絡を防止した弾性表面波装置に
関する。 【０００２】 【従来の技術】以下に従来の弾性表面波装置について説
明する。図２に示すように、弾性表面波素子４をステム
３に装着し、金属キャップ１をかぶせて金属キャップ１
とステム３を抵抗溶接により封止している。５は端子で
ある。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、金属キャップ１の内部にプレス加工時に
発生し残留している金属屑やめっき屑及び、溶接時のス
プラッシュによって発生した金属屑が、弾性表面波素子
４の櫛形電極の上に落下付着して、櫛形電極の間を短絡
するという問題点があったので、金属キャップ１の内面
を徹底して洗浄したり、内面を樹脂コーティングした金
属キャップを用いるという対策がとられてきた。しかし
このような対策では、金属キャップ１の内面に残留して
いた金属屑に対しては有効であるが、溶接時に発生する
金属屑に対しては効果がなく、櫛形電極の短絡事故は完
全には防止できないという問題点を有していた。 【０００４】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、金属屑による櫛形電極の短絡事故のない、信頼性の
高い弾性表面波装置を提供することを目的とする。 【０００５】 【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の弾性表面波装置は、内周部に台座を有するス
テムと、この台座上に装着した弾性表面波素子と、この
弾性表面波素子を覆うように前記ステム外周部に溶接し
た金属キャップと、この金属キャップの内面全体に付着
させた樹脂とを備え、この樹脂は、常温の粘度が１０〜
１５ポイズの樹脂を前記ステム上の弾性表面波素子に接
触しない程度に、前記金属キャップの内容積の１０〜３
０％の注入量で前記金属キャップの内面に設けるととも
に、前記金属キャップとステムの台座部分とのすき間を
埋めるように設けたものである。 【０００６】 【作用】この構成によって、金属キャップ内に残留して
いた金属屑やめっき屑が弾性表面波素子上に落下し短絡
事故が発生するのを防止できる。さらにステムの台座と
金属キャップとの間に樹脂が存在し金属キャップと台座
の間隔を狭めることとなり、金属キャップをステムに溶
接する際のスプラッシュによる金属屑が弾性表面波素子
上に落下するのを抑制し、短絡事故の発生を防止でき
る。 【０００７】 【実施例】以下に本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。本発明の一実施例を示す図１で
は、従来例と同一部品に同一番号を付して説明は省略す
る。図１に示すように金属キャップ１の内面にシリコン
樹脂２が塗布されている。金属屑の落下による短絡事故
を完全になくすためには、シリコン樹脂２を金属キャッ
プ１の内面全体に塗布するとともに、ステム３の台座部
分のすき間を埋めるように付着させる必要がある。シリ
コン樹脂２の粘度が低すぎると周囲へほとんど付着せ
ず、高すぎると全体に塗布することがむずかしく、実験
によりシリコン樹脂２の常温での粘度が１０〜１５ポイ
ズが最適であることを確認した。また粘度の管理だけで
は不十分で、その注入量によっても付着状態が左右さ
れ、金属キャップ１の内容積の１０〜３０％の注入量が
最適であることを実験により確認した。 【０００８】以上の構成により、金属キャップ１の内面
に塗着したシリコン樹脂２により、金属キャップ１内に
付着した金属屑の落下による櫛形電極の短絡も溶接時に
発生する金属屑の付着による櫛形電極の短絡も防止でき
る。また工法的にも大きな変更をする必要がないので容
易に実施できる。 【０００９】なおシリコン樹脂２の硬度がやわらかい場
合、たとえ溶接時にスプラッシュが発生して金属屑が飛
んできても、シリコン樹脂２に付着して落ちないことが
判明した。従ってシリコン樹脂２には、硬化後の硬度が
ＪＩＳ−Ａ１５以下のものが望ましい。 【００１０】 【発明の効果】以上本発明によると、金属キャップ内に
残留していた金属屑やめっき屑が弾性表面波素子上に落
下し短絡事故が発生するのを防止できる。さらにステム
の台座と金属キャップとの間に樹脂が存在し金属キャッ
プと台座の間隔を狭めることとなるので、金属キャップ
をステムに溶接する際のスプラッシュによる金属屑が弾
性表面波素子上に落下するのを抑制し、短絡事故の発生
を防止できる。 従って、高信頼性の弾性表面波装置を実
現できるものである。
用いられる櫛形電極の短絡を防止した弾性表面波装置に
関する。 【０００２】 【従来の技術】以下に従来の弾性表面波装置について説
明する。図２に示すように、弾性表面波素子４をステム
３に装着し、金属キャップ１をかぶせて金属キャップ１
とステム３を抵抗溶接により封止している。５は端子で
ある。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、金属キャップ１の内部にプレス加工時に
発生し残留している金属屑やめっき屑及び、溶接時のス
プラッシュによって発生した金属屑が、弾性表面波素子
４の櫛形電極の上に落下付着して、櫛形電極の間を短絡
するという問題点があったので、金属キャップ１の内面
を徹底して洗浄したり、内面を樹脂コーティングした金
属キャップを用いるという対策がとられてきた。しかし
このような対策では、金属キャップ１の内面に残留して
いた金属屑に対しては有効であるが、溶接時に発生する
金属屑に対しては効果がなく、櫛形電極の短絡事故は完
全には防止できないという問題点を有していた。 【０００４】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、金属屑による櫛形電極の短絡事故のない、信頼性の
高い弾性表面波装置を提供することを目的とする。 【０００５】 【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の弾性表面波装置は、内周部に台座を有するス
テムと、この台座上に装着した弾性表面波素子と、この
弾性表面波素子を覆うように前記ステム外周部に溶接し
た金属キャップと、この金属キャップの内面全体に付着
させた樹脂とを備え、この樹脂は、常温の粘度が１０〜
１５ポイズの樹脂を前記ステム上の弾性表面波素子に接
触しない程度に、前記金属キャップの内容積の１０〜３
０％の注入量で前記金属キャップの内面に設けるととも
に、前記金属キャップとステムの台座部分とのすき間を
埋めるように設けたものである。 【０００６】 【作用】この構成によって、金属キャップ内に残留して
いた金属屑やめっき屑が弾性表面波素子上に落下し短絡
事故が発生するのを防止できる。さらにステムの台座と
金属キャップとの間に樹脂が存在し金属キャップと台座
の間隔を狭めることとなり、金属キャップをステムに溶
接する際のスプラッシュによる金属屑が弾性表面波素子
上に落下するのを抑制し、短絡事故の発生を防止でき
る。 【０００７】 【実施例】以下に本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。本発明の一実施例を示す図１で
は、従来例と同一部品に同一番号を付して説明は省略す
る。図１に示すように金属キャップ１の内面にシリコン
樹脂２が塗布されている。金属屑の落下による短絡事故
を完全になくすためには、シリコン樹脂２を金属キャッ
プ１の内面全体に塗布するとともに、ステム３の台座部
分のすき間を埋めるように付着させる必要がある。シリ
コン樹脂２の粘度が低すぎると周囲へほとんど付着せ
ず、高すぎると全体に塗布することがむずかしく、実験
によりシリコン樹脂２の常温での粘度が１０〜１５ポイ
ズが最適であることを確認した。また粘度の管理だけで
は不十分で、その注入量によっても付着状態が左右さ
れ、金属キャップ１の内容積の１０〜３０％の注入量が
最適であることを実験により確認した。 【０００８】以上の構成により、金属キャップ１の内面
に塗着したシリコン樹脂２により、金属キャップ１内に
付着した金属屑の落下による櫛形電極の短絡も溶接時に
発生する金属屑の付着による櫛形電極の短絡も防止でき
る。また工法的にも大きな変更をする必要がないので容
易に実施できる。 【０００９】なおシリコン樹脂２の硬度がやわらかい場
合、たとえ溶接時にスプラッシュが発生して金属屑が飛
んできても、シリコン樹脂２に付着して落ちないことが
判明した。従ってシリコン樹脂２には、硬化後の硬度が
ＪＩＳ−Ａ１５以下のものが望ましい。 【００１０】 【発明の効果】以上本発明によると、金属キャップ内に
残留していた金属屑やめっき屑が弾性表面波素子上に落
下し短絡事故が発生するのを防止できる。さらにステム
の台座と金属キャップとの間に樹脂が存在し金属キャッ
プと台座の間隔を狭めることとなるので、金属キャップ
をステムに溶接する際のスプラッシュによる金属屑が弾
性表面波素子上に落下するのを抑制し、短絡事故の発生
を防止できる。 従って、高信頼性の弾性表面波装置を実
現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例の弾性表面波装置の側面断面
図 【図２】従来の弾性表面波装置の側面断面図 【符号の説明】 １ 金属キャップ ２ シリコン樹脂 ３ ステム ４ 弾性表面波素子
図 【図２】従来の弾性表面波装置の側面断面図 【符号の説明】 １ 金属キャップ ２ シリコン樹脂 ３ ステム ４ 弾性表面波素子
フロントページの続き
(72)発明者 村瀬 恭通
大阪府門真市大字門真1006番地 松下電
器産業株式会社内
(72)発明者 井上 明彦
大阪府門真市大字門真1006番地 松下電
器産業株式会社内
(72)発明者 村上 弘三
大阪府門真市大字門真1006番地 松下電
器産業株式会社内
(72)発明者 西村 和紀
大阪府門真市大字門真1006番地 松下電
器産業株式会社内
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 内周部に台座を有するステムと、この台
座上に装着した弾性表面波素子と、この弾性表面波素子
を覆うように前記ステム外周部に溶接した金属キャップ
と、この金属キャップの内面全体に付着させた樹脂とを
備え、この樹脂は、常温の粘度が１０〜１５ポイズの樹
脂を前記ステム上の弾性表面波素子に接触しない程度
に、前記金属キャップの内容積の１０〜３０％の注入量
で前記金属キャップの内面に設けるとともに、前記金属
キャップとステムの台座部分とのすき間を埋めるように
設けた弾性表面波装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03993691A JP3380260B2 (ja) | 1991-03-06 | 1991-03-06 | 弾性表面波装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03993691A JP3380260B2 (ja) | 1991-03-06 | 1991-03-06 | 弾性表面波装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04277915A JPH04277915A (ja) | 1992-10-02 |
| JP3380260B2 true JP3380260B2 (ja) | 2003-02-24 |
Family
ID=12566834
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP03993691A Expired - Fee Related JP3380260B2 (ja) | 1991-03-06 | 1991-03-06 | 弾性表面波装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3380260B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11114635A (ja) * | 1997-10-09 | 1999-04-27 | Hitachi Media Electoronics Co Ltd | 金属製小片部品の製造方法及び製造装置 |
| JP5556779B2 (ja) | 2011-09-28 | 2014-07-23 | 株式会社デンソー | 車両制御装置 |
| JP6108402B2 (ja) * | 2014-03-07 | 2017-04-05 | 株式会社日本製鋼所 | 水素吸蔵合金の充填方法 |
-
1991
- 1991-03-06 JP JP03993691A patent/JP3380260B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04277915A (ja) | 1992-10-02 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |