JP3379740B2 - 給紙装置 - Google Patents

給紙装置

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JP3379740B2
JP3379740B2 JP02780495A JP2780495A JP3379740B2 JP 3379740 B2 JP3379740 B2 JP 3379740B2 JP 02780495 A JP02780495 A JP 02780495A JP 2780495 A JP2780495 A JP 2780495A JP 3379740 B2 JP3379740 B2 JP 3379740B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、プリンタ、フ
ァクシミリ等の画像形成装置の給紙装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、給紙する用紙のサイズに合わせて
給紙トレイ上の一対のサイドフェンスをスライド移動さ
せ、給紙搬送方向に対して左右方向の用紙の位置決めを
することにより、任意のサイズの用紙を積載可能な給紙
装置がある。
【0003】しかし、このような給紙装置は、サイドフ
ェンスがスライド移動可能なので、サイドフェンスの停
止位置にズレが生じてしまう。そのため、用紙の位置が
バラついてしまい、複写位置不良を起こしたり、不送
り、重送等の搬送不良を起こしてしまう。
【0004】そこで、サイドフェンスの停止位置のズレ
を防止するため、サイドフェンスにストッパを設けた給
紙装置がある。このような給紙装置には、一対のサイド
フェンスのそれぞれにストッパを設けたもの、ラック、
ピニオンにより連結されているサイドフェンスのどちら
か一方にストッパを設けたもの及びラック、ピニオンに
より連結されているサイドフェンスのそれぞれにストッ
パを設けたものがある。
【0005】ここで、一対のサイドフェンスのそれぞれ
にストッパを設けた給紙装置の給紙トレイについて図1
1及び図12に基づいて説明する。給紙トレイ1には、
給紙搬送方向Xに対して直交する方向Yに沿ってガイド
溝2が形成されている。そして、前記給紙トレイ1に
は、一対のサイドフェンス3,4が前記ガイド溝2に沿
ってスライド移動自在に設けられている。これらのサイ
ドフェンス3,4には、ストッパ支持部5が形成されて
いる。これらのストッパ支持部5には、ストッパ6,7
が一定角度回動自在に設けられている。これらのストッ
パ6,7の下部には、鋸歯状のストッパ爪8,9が形成
されている。これらのストッパ爪8,9には、給紙搬送
方向Xの中心側にのみ傾斜部が形成されている。さら
に、前記給紙トレイ1上には、前記ストッパ爪8,9に
対向させて係合部10,11が形成されている。このと
き、バネ等により付勢されて前記ストッパ6,7が回動
し、前記ストッパ爪8,9と前記係合部10,11とが
係合してサイドフェンス3,4が固定されている。な
お、前記給紙トレイ1には、後端フェンス12が給紙搬
送方向Xに沿ってスライド移動自在に設けられ、給紙搬
送方向Xの前方中央に底板13が一定角度回動自在に設
けられている。また、前述の一対のサイドフェンス3,
4のそれぞれには、給紙搬送方向Xの前方側にコーナー
爪14が一定角度回動自在に設けられている。
【0006】このような構成において、サイドフェンス
3,4は、ストッパ爪8,9の傾斜部が給紙搬送方向の
中心側にのみ形成されているため、給紙搬送方向Xの中
心側に押されるとストッパ爪8,9と係合部10,11
とが離脱してスライド移動する。しかし、給紙搬送方向
Xの中心から遠ざかる方向に押されるとストッパ爪8,
9と係合部10,11とが係合して移動しない。
【0007】つぎに、ラック、ピニオンにより連結され
ているサイドフェンスのどちらか一方にストッパを設け
た給紙装置の給紙トレイについて図13及び図14に基
づいて説明する。ただし、前述の従来例と同一の部分に
ついては同一の符号を用いて表わし、その説明を省略す
る(以下、同様とする)。給紙トレイ1には、サイドフ
ェンス15,16がガイド溝2に沿ってスライド移動自
在に設けられている。これらのサイドフェンス15,1
6には、ラック17が設けられている。そして、給紙ト
レイ1の給紙搬送方向Xの中心軸上には、ピニオンギア
18が回転自在に保持されている。このとき、前記各ラ
ック17と前記ピニオンギア18とが係合し、前記サイ
ドフェンス15,16同士を連結している。さらに、前
記サイドフェンス15には、ストッパ支持部5が形成さ
れ、ストッパ6が設けられている。また、前記給紙トレ
イ1には、ストッパ爪8に対向させて係合部10が設け
られている。
【0008】このような構成において、サイドフェンス
15,16は、互いに連動し、給紙搬送方向Xの中心軸
を挾んで対称的にスライド移動するとともに、ストッパ
6のみにより固定される。そのため、給紙搬送方向Xの
中心軸に合わせて用紙の位置決めをすることができる。
【0009】さらに、ラック、ピニオンにより連結され
ているサイドフェンスのそれぞれにストッパを設けた給
紙装置の給紙トレイについて図15及び図16に基づい
て説明する。給紙トレイ1には、サイドフェンス19が
ガイド溝2に沿ってスライド移動自在に設けられてい
る。このサイドフェンス19には、ラック17が設けら
れている。そして、前記サイドフェンス19は、前記各
ラック17とピニオンギア18とが係合し、サイドフェ
ンス15と連結されている。さらに、前記サイドフェン
ス19には、ストッパ支持部5が形成され、ストッパ7
が設けられている。なお、給紙トレイ1には、ストッパ
爪9に対向させて係合部11が設けられている。
【0010】このような構成において、サイドフェンス
15,19は、互いに連動し、給紙搬送方向Xの中心を
挾んで対称的にスライド移動するとともに、ストッパ
6,7により各サイドフェンス15,19毎に固定され
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前述の一対のサイドフ
ェンス3,4のそれぞれにストッパ6,7を設けた給紙
装置は、用紙の位置決め後の停止位置のズレの防止に対
して有効であるが、二つのストッパ6,7を操作し、各
サイドフェンス3,4毎にスライド移動させて位置決め
を行ない固定しなければならないため、給紙搬送方向X
の中心軸に合わせて用紙の位置決めを行なうのが困難で
あり、操作性が悪い。
【0012】また、ラック17とピニオンギア18とに
より連結されているサイドフェンス15,16のどちら
か一方にストッパ6を設けた給紙装置は、ラック17と
ピニオンギア18との連結部分にガタが生じることによ
り、用紙と各サイドフェンス15,16との間に隙間が
生じて、用紙の位置がバラついてしまう。これにより、
搬送品質が不安定になるため、複写位置不良が生じる。
【0013】さらに、前述のラック17とピニオンギア
18とにより連結されているサイドフェンス15,16
のどちらか一方にストッパ6を設けた給紙装置におい
て、用紙の給紙搬送方向Xに対して直交する方向Yを給
紙トレイ引出方向として、この給紙トレイ引出方向Yに
給紙トレイ1を出し入れするものとすると、給紙トレイ
1を給紙装置に収納する際に、用紙に慣性力が働き、給
紙トレイ引出方向Yの奥側のサイドフェンス16が押さ
れる。このとき、サイドフェンス15,16にたわみや
ガタが生じるため、用紙が給紙装置の奥側へ移動して、
用紙と各サイドフェンス15,16との間隔が広がって
しまう。これにより、搬送品質が不安定になるため、複
写不良が生じる。
【0014】また、前述の給紙トレイ1を給紙トレイ引
出方向Yに出し入れする給紙装置にコーナー爪分離方式
を用いた場合には、給紙トレイ1をスライドセットする
際の衝撃により用紙が一瞬でも奥側に移動すると、手前
側のコーナー爪14から用紙が外れてしまう。そのた
め、不送り、重送等の給紙不良が生じて、搬送品質が不
安定になる。
【0015】そこで、前述の給紙トレイ1を給紙トレイ
引出方向Yに出し入れする給紙装置では、二つのサイド
フェンス15,16のうちの一方にストッパ6を設ける
のであれば、奥側のサイドフェンス16に設けた方が、
給紙トレイ1をスライドセットする際の衝撃により用紙
の移動を防止するには有効である。しかし、サイドフェ
ンス16にストッパを設けると、サイドフェンス15に
ストッパ6を設けたときに比べて操作性が悪くなってし
まう。
【0016】さらに、前述のラック17とピニオンギア
18とにより連結されているサイドフェンス15,19
のそれぞれにストッパ6,7を設けた給紙装置は、サイ
ドフェンス15,19のストッパとして爪固定式のスト
ッパ6,7を用いているため、爪ピッチによるガタが発
生し、用紙と各サイドフェンス15,19との間に隙間
が生じて、用紙の位置がバラついてしまう。これによ
り、搬送品質が不安定になり、複写位置不良が生じる。
【0017】そのような爪ピッチによるガタは、爪ピッ
チを小さくすることで抑制できる。しかし、サイドフェ
ンス15,19の停止位置のズレを防止するための固定
力が弱くなってしまう。そのため、爪ピッチを小さくす
ると、不送り、重送等の給紙不良が生じて、搬送品質が
不安定になる。
【0018】また、前述のラック17とピニオンギア1
8とにより連結されているサイドフェンス15,19の
それぞれにストッパ6,7を設けた給紙装置に、サイド
フェンス15,19のストッパとして定位置固定式のス
トッパを用いた場合には、固定力及び操作性の向上を図
ることができるが、サイドフェンス15,19の位置の
微調整を行なうことができず、用紙のサイズに種類、環
境等によるバラツキがあるため、ガタが大きくなり、用
紙とサイドフェンス15,19との間に隙間が生じて、
用紙の位置がバラついてしまう。これにより、搬送品質
が不安定になるため、複写位置不良が生じる。
【0019】本発明は、このような問題点に鑑みなされ
たものであり、操作性の良いストッパを持つサイドフェ
ンスを備えて安定した搬送品質が得られる給紙装置を提
供することを目的とする。
【0020】
【0021】
【0022】
【課題を解決するための手段】請求項記載の発明は、
用紙を積載する給紙トレイと、この給紙トレイ上で前記
用紙の給紙搬送方向に対して左右方向の位置決めをする
左右方向にスライド自在な一対のサイドフェンスと、こ
れらのサイドフェンスをラックとピニオンとで連結する
連結部と、一定のピッチで係合歯が前記サイドフェンス
のスライド範囲に渡って形成された第1の係合部と、一
方の前記サイドフェンスに設けられるとともに前記係合
歯の任意の部分に選択的に係合する第1のストッパ爪を
有して係合方向に付勢された爪固定式の第1のストッパ
と、前記第1のストッパ爪と異なる一定のピッチで係合
歯が前記サイドフェンスのスライド範囲に渡って形成さ
れた第2の係合部と、他方のサイドフェンスに設けられ
るとともに前記係合歯の任意の部分に選択的に係合する
第2のストッパ爪を有して係合方向に付勢された爪固定
式の第2のストッパとを備えた。
【0023】請求項記載の発明は、用紙を積載してこ
の用紙の給紙搬送方向に対して直交する方向から給紙ト
レイ収納部に収納される給紙トレイと、この給紙トレイ
上で前記用紙の給紙搬送方向に対して左右方向の位置決
めをする左右方向にスライド自在な一対のサイドフェン
スと、これらのサイドフェンスをラックとピニオンとで
連結する連結部と、一定のピッチで係合歯が前記サイド
フェンスのスライド範囲に渡って形成された第1の係合
部と、手前側の前記サイドフェンスに設けられるととも
に前記係合歯の任意の部分に選択的に係合する第1のス
トッパ爪を有して係合方向に付勢された爪固定式の第1
のストッパと、前記第1の爪ピッチよりも大きなピッチ
で係合歯が前記サイドフェンスのスライド範囲に渡って
形成された第2の係合部と、奥側の前記サイドフェンス
に設けられるとともに前記係合歯の任意の部分に選択的
に係合する第2のストッパ爪を有して係合方向に付勢さ
れた爪固定式の第2のストッパとを備えた。
【0024】
【0025】請求項記載の発明は、用紙を積載してこ
の用紙の給紙搬送方向に対して直交する方向から給紙ト
レイ収納部に収納される給紙トレイと、この給紙トレイ
上で前記用紙の給紙搬送方向に対して左右方向の位置決
めをする左右方向にスライド自在な一対のサイドフェン
スと、これらのサイドフェンスをラックとピニオンとで
連結する連結部と、一定のピッチで係合歯が前記サイド
フェンスのスライド範囲に渡って形成された係合部と、
奥側の前記サイドフェンスに設けられるとともに前記係
合歯の任意の部分に選択的に係合するストッパ爪を有し
て手前側の前記サイドフェンスよりも手前側に配置され
て係合方向に付勢された爪固定式のストッパとを備え
た。
【0026】請求項記載の発明は、用紙を積載してこ
の用紙の給紙搬送方向に対して直交する方向から給紙ト
レイ収納部に収納される給紙トレイと、この給紙トレイ
上で前記用紙の給紙搬送方向に対して左右方向の位置決
めをする左右方向にスライド自在な一対のサイドフェン
スと、これらのサイドフェンスをラックとピニオンとで
連結する連結部と、一定のピッチで係合歯が前記サイド
フェンスのスライド範囲に渡って形成された第1の係合
部と、奥側の前記サイドフェンスに設けられるとともに
前記係合歯の任意の部分に選択的に係合するストッパ爪
を有して手前側の前記サイドフェンスよりも手前側に配
置されて係合方向に付勢された爪固定式のストッパと、
用紙サイズに応じて定められた定位置毎に各々浅い凹溝
が形成された第2の係合部と、手前側の前記サイドフェ
ンスに設けられるとともに前記凹溝の何れかに択一的に
係合する凸部を有して係合方向に付勢された定位置固定
式のクリック式のストッパとを備えた。
【0027】請求項の発明は、用紙を積載する給紙ト
レイと、この給紙トレイ上で前記用紙の給紙搬送方向に
対して左右方向の位置決めをする左右方向にスライド自
在な一対のサイドフェンスと、これらのサイドフェンス
をラックとピニオンとで連結する連結部と、一方の前記
サイドフェンスに設けられるとともに一定のピッチで係
合歯が前記サイドフェンスのスライド範囲に渡って形成
された係合部と、他方の前記サイドフェンスに設けられ
るとともに前記係合歯の任意の部分に選択的に係合する
ストッパ爪を有して係合方向に付勢された爪固定式のス
トッパとを備えた。
【0028】
【0029】
【0030】
【作用】請求項記載の発明においては、第1のストッ
パ爪のピッチと第2のストッパ爪のピッチとが異なるの
で、より大きなピッチで形成されたストッパ爪が係合歯
の任意の部分に係合して一方のサイドフェンスを固定す
ることにより、固定力の向上を図ることができ、さら
に、より小さなピッチで形成されたストッパ爪が係合歯
の任意の部分に係合して他方のサイドフェンスを固定す
ることにより、サイドフェンスの位置を微調整すること
ができて、用紙と各サイドフェンスとの隙間を小さくす
ることができるとともに、爪固定式の第1のストッパを
設けたサイドフェンスと爪固定式の第2のストッパを設
けたサイドフェンスとを連結部で連結することにより、
操作性の向上を図ることができる。よって、ラック、ピ
ニオンにより連結されているサイドフェンスのそれぞれ
にストッパを設けたときに、操作性及び固定力の向上と
サイドフェンスの微調整とが共に行なえて、操作性の良
いストッパが得られ、かつ、搬送品質が安定する。
【0031】請求項記載の発明においては、第2のス
トッパ爪のピッチが第1のストッパ爪のピッチに比べて
大きいので、爪固定式の第2のストッパの第2のストッ
パ爪が第2の係合部の係合歯の任意の部分に係合して奥
側のサイドフェンスを固定することにより、固定力の向
上を図ることができて、給紙トレイを給紙トレイ収納部
に収納する際の衝撃による用紙の移動を防止することが
でき、さらに、爪固定式の第1のストッパの第1のスト
ッパ爪が第1の係合部の係合歯の任意の部分に係合して
手前側のサイドフェンスを固定することにより、サイド
フェンスの位置を微調整することができて、用紙と各サ
イドフェンスとの隙間を小さくすることができるととも
に、爪固定式の第1のストッパを設けた手前側のサイド
フェンスと爪固定式の第2のストッパを設けた奥側のサ
イドフェンスとを連結部で連結することにより、操作性
の向上を図ることができる。よって、ラック、ピニオン
により連結されているサイドフェンスのそれぞれにスト
ッパを設けたときに、操作性及び固定力の向上とサイド
フェンスの微調整とが共に行なえて、操作性の良いスト
ッパが得られ、かつ、搬送品質が安定する。
【0032】
【0033】請求項記載の発明においては、爪固定式
のストッパのストッパ爪が係合部の係合歯の任意の部分
に係合して奥側のサイドフェンスを固定することによ
り、給紙トレイを給紙トレイ収納部に収納する際の衝撃
による用紙の移動を防止することができ、かつ、サイド
フェンスの位置を微調整することができて、用紙と各サ
イドフェンスとの隙間を小さくすることができるととも
に、爪固定式のストッパを手前側のサイドフェンスより
手前に配置し、連結部で手前側のサイドフェンスと奥側
のサイドフェンスとを連結したので、操作性の向上を図
ることができる。よって、ラック、ピニオンにより連結
されているサイドフェンスの一方にストッパを設けたと
きに、サイドフェンスの停止位置のズレの防止に十分な
固定力が得られて、操作性の良いストッパが得られ、か
つ、搬送品質が安定する。
【0034】請求項記載の発明においては、爪固定式
のストッパのストッパ爪が係合部の係合歯の任意の部分
に係合して奥側のサイドフェンスを固定し、凸部が係合
部に係合して手前側のサイドフェンスを固定することに
より、給紙トレイを給紙トレイ収納部に収納する際の衝
撃による用紙の移動をより確実に防止することができ、
かつ、サイドフェンスの位置を微調整することができ
て、用紙と各サイドフェンスとの隙間を小さくすること
ができるとともに、手前側のサイドフェンスのストッパ
をクリック式のストッパとし、爪固定式のストッパを手
前側のサイドフェンスより手前に配置して、連結部で手
前側のサイドフェンスと奥側のサイドフェンスとを連結
したので、操作性の向上を図ることができる。よって、
ラック、ピニオンにより連結されているサイドフェンス
の一方にストッパを設けたときに、サイドフェンスの停
止位置のズレの防止に十分な固定力が得られて、操作性
の良いストッパが得られ、かつ、搬送品質が安定する。
【0035】請求項記載の発明においては、連結部で
一対のサイドフェンスを連結し、一方のサイドフェンス
に設けられたストッパ爪が他のサイドフェンスに設けら
れた係合爪に係合してサイドフェンスを固定することに
より、操作性及び固定力の向上を図ることができるとと
もに、サイドフェンスの位置を微調整することができ
て、用紙と各サイドフェンスとの隙間を小さくすること
ができる。よって、ラック、ピニオンにより連結されて
いるサイドフェンスの一方にストッパを設けたときに、
サイドフェンスの停止位置のズレの防止に十分な固定力
が得られて、操作性の良いストッパが得られ、かつ、搬
送品質が安定する。
【0036】
【実施例】参考例を図1ないし図5に基づいて説明す
る。本例は、一対のサイドフェンス3,4のそれぞれに
ストッパを設けた給紙装置20である。本例の給紙装置
20を備えた複写機21の本体下部には、給紙トレイ収
納部22が形成されている。この給紙トレイ収納部22
には、給紙トレイ引出方向Yの本体前方から出し入れ可
能に給紙トレイ1が設けられている。この給紙トレイ1
には、給紙トレイ引出方向Yの手前側にサイドフェンス
3が設けられ、給紙トレイ引出方向Yの奥側にサイドフ
ェンス4が設けられている。前記サイドフェンス3のス
トッパ支持部5には、爪固定式のストッパ23が一定角
度回動自在に設けられている。このストッパ23の下部
には、一定のピッチでストッパ爪24が形成されてい
る。また、前記サイドフェンス4のストッパ支持部5に
は、定位置固定式のストッパ25が一定角度回動自在に
設けられている。このストッパ25の下部には、凸部2
6が形成されている。さらに、前記給紙トレイ1には、
前記ストッパ爪24に対向させて第2の係合部27が設
けられ、前記凸部26に対向させて第1の係合部28が
設けられている。なお、前記ストッパ爪24には、給紙
トレイ引出方向Yの奥側にのみ傾斜部が形成されてい
る。そして、前記係合部27には、一定のピッチで鋸歯
状の係合歯27aが形成されている。また、前記係合部
28には、前記凸部26が選択的に係合する複数の凹溝
29が定格の用紙サイズに合わせて形成されている。さ
らに、前記ストッパ23,25は、上部がバネ30によ
り給紙搬送方向Xの後方へ付勢されて、下部が給紙搬送
方向Xの前方へ一定角度回動している。このとき、前記
ストッパ爪24と前記係合歯27aとが係合して前記サ
イドフェンス3が固定され、前記凸部26と前記凹溝2
9とが係合して前記サイドフェンス4が固定されてい
る。従って、前記サイドフェンス3は、前記ストッパ爪
24及び前記係合歯27aのピッチに従って自由な位置
に固定され、前記サイドフェンス3は、前記凹溝29に
従って定格のサイズに合う位置に固定される。
【0037】また、前記サイドフェンス3には、ガイド
溝2に嵌合するガイド部31が形成されている。さら
に、図示されてはいないが、前記サイドフェンス4に
も、前記サイドフェンス3と同様に前記ガイド部31が
形成されている。これにより、前記サイドフェンス3,
4は、前記ガイド溝2に沿ってスライド移動する。
【0038】このような構成において、サイドフェンス
3は、ストッパ爪24の傾斜部が給紙トレイ引出方向Y
の奥側にのみ形成されているため、給紙搬送方向Xの中
心側に押されるとストッパ爪24と係合歯27aとが離
脱してスライド移動し、給紙搬送方向Xの中心から遠ざ
かる方向へ押されるとストッパ爪24と係合歯27aと
が係合して移動しない。また、サイドフェンス4は、給
紙搬送方向Xの中心側に押されても、給紙搬送方向Xの
中心から遠ざかる方向へ押されても移動しない。
【0039】従って、給紙する用紙32に合わせてサイ
ドフェンス3,4の位置決めを行なう際には、まず、ス
トッパ25の上部を摘んで、サイドフェンス4をスライ
ド移動させて、用紙32のサイズに最も近い定格の用紙
サイズに合わせて位置決めを行なう。そして、ストッパ
25を離して、凸部26と凹溝29とを係合させ、サイ
ドフェンス4を固定する。その後、用紙32を底板13
の上に積載する。このとき、用紙32の先端を給紙トレ
イ1の給紙搬送方向Xの前方の壁面に接触させておく。
そして、サイドフェンス3をスライド移動させ、用紙3
2のサイズに合わせて位置決めを行なう。このとき、最
上層の用紙32上にコーナー爪14を当接させて、用紙
32をコーナー爪14の自重により押さえる。
【0040】さらに、後端フェンス12をスライド移動
させ、用紙32のサイズに合わせて固定する。その後、
この用紙32が積載された給紙トレイ1を複写機21に
スライドセットする。そして、コーナー爪分離方式によ
り用紙32が給紙される。
【0041】このように、ストッパ25によりサイドフ
ェンス4の位置決めを定格の用紙サイズに合わせて行な
うことができ、かつ、給紙トレイ1を複写機21にスラ
イドセットする際に生じるサイドフェンス4の給紙トレ
イ引出方向Yの奥側への移動を防止することができる。
また、ストッパ23によりサイドフェンス3の位置決め
を用紙32のサイズに合わせて行なうことができ、用紙
32と各サイドフェンス3,4との間の隙間を抑制する
ことができる。従って、サイドフェンス4にストッパ2
5を設け、サイドフェンス3にストッパ23を設けるこ
とにより、操作性及び固定力の向上を図ることができ、
かつ、サイドフェンス3の位置の微調整を行なうことが
できる。そのため、操作性の良いストッパが得られると
ともに、安定した搬送品質が得られる。さらに、ストッ
パ爪24のピッチを短くすることで、より一層微調整が
可能となる。
【0042】なお、本例では、給紙トレイ収納部22に
対して給紙トレイ1を給紙搬送方向Xに直交する給紙ト
レイ引出方向Yに出し入れする給紙装置20への適用例
として説明したが、このようなものに限らず、例えば、
給紙トレイ1を給紙搬送方向Xにセットする給紙装置で
あってもかまわない。この場合には、必ずしも、本例
ように、サイドフェンス3に爪固定式のストッパ23を
設け、サイドフェンス4に定位置固定式のストッパ25
を設ける必要はなく、逆に、サイドフェンス3に定位置
固定式のストッパ25を設け、サイドフェンス4に爪固
定式のストッパを設けるようにしても良い。
【0043】請求項及び記載の発明の一実施例を図
6に基づいて説明する。本実施例は、ラック17とピニ
オンギア18とにより連結されているサイドフェンス1
5,19のそれぞれにストッパを設けた給紙装置であ
る。サイドフェンス15のストッパ支持部5には、爪固
定式の第1のストッパ23が一定角度回動自在に設けら
れている。また、サイドフェンス19のストッパ支持部
5には、爪固定式の第2のストッパ33が一定角度回動
自在に設けられている。このストッパ33の下部には、
ストッパ爪24のピッチよりも大きなピッチでストッパ
爪34が形成されている。そして、給紙トレイ1には、
前記ストッパ爪34に対向させて第2の係合部35が形
成されている。この係合部35には、係合歯27aのピ
ッチよりも大きなピッチで鋸歯状の係合歯35aが形成
されている。前記ストッパ爪34には、給紙トレイ引出
方向Yの手前側にのみ傾斜部が形成されている。さら
に、前記ストッパ33は、上部がバネ30により給紙搬
送方向Xの後方へ付勢されて、下部が給紙搬送方向Xの
前方へ一定角度回動している。これにより、ストッパ爪
34と係合部35とが係合してサイドフェンス19が固
定されている。
【0044】このような構成において、サイドフェンス
15,19は、ラック17とピニオンギア18とにより
連結されているとともに、ストッパ爪24,34の傾斜
部がともに給紙搬送方向Xの中心側にのみ形成されてい
るため、給紙搬送方向Xの中心側に押されると、ストッ
パ爪24,34と係合歯27a,35aとが離脱して、
給紙搬送方向Xの中心軸を挾んで対称的にスライド移動
する。しかし、給紙搬送方向Xの中心から遠ざかる方向
に押されると、ストッパ爪24,34と係合歯27a,
35aとが係合して移動しない。従って、サイドフェン
ス15,19を給紙搬送方向Xの中心から遠ざける際に
は、ストッパ23,33の上部を摘んで、ストッパ爪2
4,34と係合歯27a,35aとを離し、サイドフェ
ンス15,19をスライド移動させる。
【0045】このように、ラック17とピニオンギア1
8とにより連結されたサイドフェンス15,19のスト
ッパ23,33が爪固定式のストッパであり、ストッパ
爪24のピッチが小さいので、サイドフェンス15,1
9の位置決めを用紙32のサイズに合わせて行なうこと
ができ、用紙32と各サイドフェンス15,19との間
の隙間を抑制することができる。また、ストッパ爪24
のピッチに比べてストッパ爪34のピッチが大きく、固
定力が大きいので、給紙トレイ1を複写機21にスライ
ドセットする際に生じるサイドフェンス19の給紙トレ
イ引出方向Yの奥側への移動を防止することができる。
従って、サイドフェンス15,19を互いに連動させ、
サイドフェンス19にストッパ33を設け、サイドフェ
ンス15にストッパ23を設けることにより、操作性及
び固定力の向上を図ることができ、かつ、サイドフェン
ス15の位置の微調整を行なうことができる。そのた
め、操作性の良いストッパが得られるとともに、安定し
た搬送品質が得られる。
【0046】なお、サイドフェンス15,19がラック
17とピニオンギア18とにより連結されているため、
ラック17、ピニオンギア18等に生じるガタの範囲内
でストッパ23、33による微調整を行なうことができ
る。従って、製造時にガタの範囲を広げることにより、
微調整の範囲を広げることも可能である。
【0047】別の参考例を図7に基づいて説明する。
は、ラック17とピニオンギア18とにより連結され
ているサイドフェンス15,19のそれぞれにストッパ
を設けた給紙装置である。サイドフェンス15のストッ
パ支持部5には、爪固定式の第1のストッパ36が一定
角度回動自在に設けられている。このストッパ36の下
部には、ストッパ爪37が形成されている。このストッ
パ爪37には、給紙トレイ引出方向Yの手前側にのみ傾
斜部38が形成されている。また、サイドフェンス19
のストッパ支持部5には、爪固定式の第2のストッパ3
9が一定角度回動自在に設けられている。このストッパ
39の下部には、ストッパ爪40が形成されている。こ
のストッパ爪40には、給紙トレイ引出方向Yの手前側
のみに傾斜部41が形成されている。そして、給紙トレ
イ1には、前記ストッパ爪37に対向させて第1の係合
部42が形成され、前記ストッパ爪40に対向させて第
2の係合部43が形成されている。前記係合部42に
は、一定のピッチで鋸歯状の係合歯42aが形成されて
いる。また、前記係合部43には、前記係合歯42aと
同一のピッチで鋸歯状の係合歯43aが形成されてい
る。さらに、前記ストッパ36,39は、上部がバネ3
0により給紙搬送方向Xの後方へ付勢されて、下部が給
紙搬送方向Xの前方へ一定角度回動している。これによ
り、ストッパ爪37と係合部42とが係合してサイドフ
ェンス15が固定され、ストッパ爪40と係合部43と
が係合してサイドフェンス19が固定されている。
【0048】このような構成において、サイドフェンス
15,19は、ラック17とピニオンギア18とにより
連結されているとともに、ストッパ爪37,40の傾斜
部38,41が給紙トレイ引出方向Yの手前側にのみ形
成されているため、給紙搬送方向Xの中心側に押される
と、ストッパ爪37と係合歯42aとが係合して移動し
ない。また、給紙搬送方向Xの中心から遠ざかる方向に
押されると、ストッパ爪40と係合歯43aとが係合し
て移動しない。従って、サイドフェンス15,19を給
紙搬送方向Xの中心側へ移動させる際には、ストッパ3
6の上部を摘んで、ストッパ爪37と係合部42とを離
し、サイドフェンス15のみを給紙搬送方向Xの中心側
へ押して、サイドフェンス15,19をスライド移動さ
せる。そして、サイドフェンス15,19を給紙搬送方
向Xの中心から遠ざける際には、ストッパ39の上部を
摘んで、ストッパ爪40と係合部43とを離し、サイド
フェンス19のみを給紙搬送方向Xの中心から遠ざける
方へ押して、サイドフェンス15,19をスライド移動
させる。
【0049】このように、ラック17とピニオンギア1
8とにより連結されたサイドフェンス15,19のスト
ッパ36,39が爪固定式のストッパであり、ストッパ
爪37の傾斜部38が給紙トレイ引出方向Yの手前側の
みに形成されているので、ストッパ36からサイドフェ
ンス15へ給紙トレイ引出方向Yの奥側への力が働くた
め、サイドフェンス15,19の位置決めを用紙32の
サイズに合わせて行なうことができ、用紙32と各サイ
ドフェンス15,19との間の隙間を抑制することがで
きる。また、ストッパ爪40の傾斜部41が給紙トレイ
引出方向Yの手前側のみに形成されているので、給紙ト
レイ1を複写機21にスライドセットする際に生じるサ
イドフェンス19の給紙トレイ引出方向Yの奥側への移
動を防止することができる。従って、サイドフェンス1
5,19を互いに連動させ、サイドフェンス19にスト
ッパ39を設け、サイドフェンス15にストッパ36を
設けることにより、操作性及び固定力の向上を図ること
ができ、かつ、サイドフェンス15の位置の微調整を行
なうことができる。そのため、操作性の良いストッパが
得られるとともに、安定した搬送品質が得られる。
【0050】請求項及び記載の発明の一実施例を図
8及び図9に基づいて説明する。本実施例は、ラック1
7とピニオンギア18とにより連結されているサイドフ
ェンス15,19のそれぞれにストッパを設けた給紙装
置である。サイドフェンス19の下面には、ラック44
が固定されている。このラック44には、給紙トレイ引
出方向Yの手前側の先端にストッパ支持部45が設けら
れている。このストッパ支持部45には、ストッパ39
が一定角度回動自在に設けられている。前記ラック44
は、ピニオンギア18と係合し、前記ストッパ支持部4
5がサイドフェンス15よりも給紙トレイ引出方向Yの
手前側に位置する程度の長さである。なお、ラック1
7、前記ピニオンギア18及び前記ラック44により連
結部が形成されている。また、サイドフェンス15のス
トッパ支持部5には、クリック式のストッパ46が一定
角度回動自在に設けられている。このストッパ46の下
部には、三角形状の凸部47が形成されている。また、
給紙トレイ1には、前記凸部47に対向させて係合部4
8が設けられている。この係合部48には、定格の用紙
サイズに合わせて前記凸部47が選択的に係合する複数
の凹溝であるV字溝49が形成されている。さらに、前
記ストッパ46は、上部がバネ30により給紙搬送方向
Xの後方へ付勢されて、下部が給紙搬送方向Xの前方へ
一定角度回動している。このとき、前記凸部47と前記
V字溝49とが係合してサイドフェンス15が固定され
ている。
【0051】このような構成において、サイドフェンス
15,19は、ラック17とピニオンギア18とにより
連結されているとともに、サイドフェンス15のストッ
パ46がクリック式であり、ストッパ爪40の傾斜部4
1が給紙トレイ引出方向Yの手前側にのみ形成されてい
るため、給紙搬送方向Xの中心側に押されると、凸部4
7とV字溝49とが離脱し、ストッパ爪40と係合歯4
3aとが離脱して、給紙搬送方向Xの中心軸を挾んで対
称的にスライド移動する。しかし、給紙搬送方向Xの中
心から遠ざかる方向に押されると、ストッパ爪40と係
合歯43aとが係合して移動しない。従って、サイドフ
ェンス15,19を給紙搬送方向Xの中心から遠ざける
際には、ストッパ39の上部を摘んで、ストッパ爪40
と係合部43とを離し、サイドフェンス15,19をス
ライド移動させる。このとき、凸部47とV字溝49と
は、サイドフェンス15に加えられた力により離脱す
る。また、クリック式のストッパ46により定格の用紙
サイズに合わせてサイドフェンス15,19が固定され
るため、サイドフェンス15,19を位置決めする際の
目安にすることができる。
【0052】このように、ストッパ39が爪固定式のス
トッパであるので、サイドフェンス15,19の位置決
めを用紙32のサイズに合わせて行なうことができ、用
紙32と各サイドフェンス15,19との間の隙間を抑
制することができる。また、ストッパ39でサイドフェ
ンス19を固定することにより、給紙トレイ1を複写機
21にスライドセットする際に生じるサイドフェンス1
9の給紙トレイ引出方向Yの奥側への移動を防止するこ
とができる。従って、サイドフェンス15,19を連動
させ、ストッパ39をサイドフェンス15よりも給紙ト
レイ引出方向Yの手前側の位置に設けることにより、操
作性及び固定力の向上を図ることができ、かつ、サイド
フェンス15,19の位置の微調整を行なうことができ
る。そのため、操作性の良いストッパが得られるととも
に、安定した搬送品質が得られる。
【0053】なお、本実施例では、サイドフェンス1
5,19のそれぞれにストッパ39,46を設けた給紙
装置への適用例として説明したが、請求項6記載の給紙
装置を構成する上では、このようなものに限らず、例え
ば、サイドフェンス15のストッパ46を省略しても良
い。
【0054】請求項記載の発明の一実施例を図10に
基づいて説明する。本実施例は、ラック17とピニオン
ギア18とにより連結されているサイドフェンス15,
16のどちらか一方にストッパを設けた給紙装置であ
る。サイドフェンス15のストッパ支持部5には、スト
ッパ23が設けられている。サイドフェンス16のラッ
ク44には、給紙トレイ引出方向Yの手前側の先端に係
合部27が設けられている。
【0055】このような構成において、サイドフェンス
15,16は、ラック17とピニオンギア18とにより
連結されているとともに、ストッパ爪24の傾斜部が給
紙トレイ引出方向Yの手前側にのみ形成されているた
め、給紙搬送方向Xの中心側に押されると、ストッパ爪
24と係合歯27aとが離脱して、給紙搬送方向Xの中
心軸を挾んで対称的にスライド移動する。しかし、給紙
搬送方向Xの中心から遠ざかる方向に押されると、スト
ッパ爪24と係合歯27aとが係合して移動しない。従
って、サイドフェンス15,16を給紙搬送方向Xの中
心から遠ざける際には、ストッパ23の上部を摘んで、
ストッパ爪24と係合部27とを離し、サイドフェンス
15,16をスライド移動させる。
【0056】このように、ストッパ23が爪固定式のス
トッパであるので、用紙32のサイズに合わせてサイド
フェンス15,16の位置決めを行なうことができ、用
紙32と各サイドフェンス15,16の間の隙間を抑制
することができる。また、ストッパ23でサイドフェン
ス15,16を固定することにより、給紙トレイ1を複
写機21にスライドセットする際に生じるサイドフェン
ス15の給紙トレイ引出方向Yの奥側への移動を防止す
ることができる。従って、サイドフェンス15,16を
連動させ、サイドフェンス15にストッパ23を設け、
ラック44に係合部27を設けて、ストッパ23と係合
部27とを係合させ、サイドフェンス15,16を固定
することにより、操作性及び固定力の向上を図ることが
でき、かつ、サイドフェンス15,16の位置の微調整
を行なうことができる。そのため、操作性の良いストッ
パが得られるとともに、安定した搬送品質が得られる。
【0057】
【0058】
【0059】
【発明の効果】請求項記載の発明は、第1のストッパ
爪のピッチと第2のストッパ爪のピッチとが異なるの
で、より大きなピッチで形成されたストッパ爪が係合歯
の任意の部分に係合して一方のサイドフェンスを固定す
ることにより、固定力の向上を図ることができ、さら
に、より小さなピッチで形成されたストッパ爪が係合歯
の任意の部分に係合して他方のサイドフェンスを固定す
ることにより、サイドフェンスの位置を微調整すること
ができて、用紙と各サイドフェンスとの隙間を小さくす
ることができるとともに、爪固定式の第1のストッパを
設けたサイドフェンスと爪固定式の第2のストッパを設
けたサイドフェンスとを連結部で連結することにより、
操作性の向上を図ることができる。よって、ラック、ピ
ニオンにより連結されているサイドフェンスのそれぞれ
にストッパを設けたときに、操作性及び固定力の向上と
サイドフェンスの微調整とを共に行なうことができて、
操作性の良いストッパを得ることができ、かつ、搬送品
質を安定させることができる。
【0060】請求項記載の発明は、第2のストッパ爪
のピッチが第1のストッパ爪のピッチに比べて大きいの
で、爪固定式の第2のストッパの第2のストッパ爪が第
2の係合部の係合歯の任意の部分に係合して奥側のサイ
ドフェンスを固定することにより、固定力の向上を図る
ことができて、給紙トレイを給紙トレイ収納部に収納す
る際の衝撃による用紙の移動を防止することができ、さ
らに、爪固定式の第1のストッパの第1のストッパ爪が
第1の係合部の係合歯の任意の部分に係合して手前側の
サイドフェンスを固定することにより、サイドフェンス
の位置を微調整することができて、用紙と各サイドフェ
ンスとの隙間を小さくすることができるとともに、爪固
定式の第1のストッパを設けた手前側のサイドフェンス
と爪固定式の第2のストッパを設けた奥側のサイドフェ
ンスとを連結部で連結することにより、操作性の向上を
図ることができる。よって、ラック、ピニオンにより連
結されているサイドフェンスのそれぞれにストッパを設
けたときに、操作性及び固定力の向上とサイドフェンス
の微調整とを共に行なうことができて、操作性の良いス
トッパを得ることができ、かつ、搬送品質を安定させる
ことができる。
【0061】
【0062】請求項記載の発明は、爪固定式のストッ
パのストッパ爪が係合部の係合歯の任意の部分に係合し
て奥側のサイドフェンスを固定することにより、給紙ト
レイを給紙トレイ収納部に収納する際の衝撃による用紙
の移動を防止することができ、かつ、サイドフェンスの
位置を微調整することができて、用紙と各サイドフェン
スとの隙間を小さくすることができるとともに、爪固定
式のストッパを手前側のサイドフェンスより手前に配置
し、連結部で手前側のサイドフェンスと奥側のサイドフ
ェンスとを連結したので、操作性の向上を図ることがで
きる。よって、ラック、ピニオンにより連結されている
サイドフェンスの一方にストッパを設けたときに、サイ
ドフェンスの停止位置のズレの防止に十分な固定力を得
ることができて、操作性の良いストッパを得ることがで
き、かつ、搬送品質を安定させることができる。
【0063】請求項記載の発明は、爪固定式のストッ
パのストッパ爪が係合部の係合歯の任意の部分に係合し
て奥側のサイドフェンスを固定し、凸部が係合部に係合
して手前側のサイドフェンスを固定することにより、給
紙トレイを給紙トレイ収納部に収納する際の衝撃による
用紙の移動をより確実に防止することができ、かつ、サ
イドフェンスの位置を微調整することができて、用紙と
各サイドフェンスとの隙間を小さくすることができると
ともに、手前側のサイドフェンスのストッパをクリック
式のストッパとし、爪固定式のストッパを手前側のサイ
ドフェンスより手前に配置して、連結部で手前側のサイ
ドフェンスと奥側のサイドフェンスとを連結したので、
操作性の向上を図ることができる。よって、ラック、ピ
ニオンにより連結されているサイドフェンスの一方にス
トッパを設けたときに、サイドフェンスの停止位置のズ
レの防止に十分な固定力を得ることができて、操作性の
良いストッパを得ることができ、かつ、搬送品質を安定
させることができる。
【0064】請求項記載の発明は、連結部で一対のサ
イドフェンスを連結し、一方のサイドフェンスに設けら
れたストッパ爪が他のサイドフェンスに設けられた係合
爪に係合してサイドフェンスを固定することにより、操
作性及び固定力の向上を図ることができるとともに、サ
イドフェンスの位置を微調整することができて、用紙と
各サイドフェンスとの隙間を小さくすることができる。
よって、ラック、ピニオンにより連結されているサイド
フェンスの一方にストッパを設けたときに、サイドフェ
ンスの停止位置のズレの防止に十分な固定力を得ること
ができて、操作性の良いストッパを得ることができ、か
つ、搬送品質を安定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】参考例のサイドフェンスのストッパを示す一部
を切欠した平面図である。
【図2】本例の給紙装置を備えた複写機を示す斜視図で
ある。
【図3】その給紙トレイのサイドフェンスを示す一部を
切欠した斜視図である。
【図4】一方のサイドフェンスのストッパを示す斜視図
である。
【図5】他方のサイドフェンスのストッパを示す斜視図
である。
【図6】請求項及び記載の発明の一実施例を示す一
部を切欠した平面図である。
【図7】別の参考例を示す一部を切欠した平面図であ
る。
【図8】請求項及び記載の発明の一実施例を示す一
部を切欠した平面図である。
【図9】請求項記載の発明の一実施例のクリック式の
ストッパを示し、(a)は斜視図であり、(b)は平面
図である。
【図10】請求項記載の発明の一実施例を示す一部を
切欠した平面図である。
【図11】従来の給紙トレイを示す平面図である。
【図12】その給紙トレイのサイドフェンスのストッパ
を示す一部を切欠した平面図である。
【図13】異なる従来例の給紙トレイを示す平面図であ
る。
【図14】その給紙トレイのサイドフェンスのストッパ
を示す一部を切欠した平面図である。
【図15】さらに異なる給紙トレイを示す平面図であ
る。
【図16】その給紙トレイのサイドフェンスのストッパ
を示す一部を切欠した平面図である。
【符号の説明】
1 給紙トレイ 3, 4,15,16,19 サイドフェンス 17,44 ラック 18 ピニオン 20 給紙装置 22 給紙トレイ収納部 23,33,36,39 爪固定式のストッパ 24,34,37,40,47 ストッパ爪 25 定位置固定式のストッパ 26,46 凸部 27,28,35,42,43,46 係合部 27a,35a,42a,43a 係合歯 29,49 凹溝 32 用紙 38,41 傾斜部 46 クリック式のストッパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 1/00 - 3/68

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙を積載する給紙トレイと、この給紙
    トレイ上で前記用紙の給紙搬送方向に対して左右方向の
    位置決めをする左右方向にスライド自在な一対のサイド
    フェンスと、これらのサイドフェンスをラックとピニオ
    ンとで連結する連結部と、一定のピッチで係合歯が前記
    サイドフェンスのスライド範囲に渡って形成された第1
    の係合部と、一方の前記サイドフェンスに設けられると
    ともに前記係合歯の任意の部分に選択的に係合する第1
    のストッパ爪を有して係合方向に付勢された爪固定式の
    第1のストッパと、前記第1の係合部の係合歯と異なる
    一定のピッチで係合歯が前記サイドフェンスのスライド
    範囲に渡って形成された第2の係合部と、他方のサイド
    フェンスに設けられるとともに前記係合歯の任意の部分
    に選択的に係合する第2のストッパ爪を有して係合方向
    に付勢された爪固定式の第2のストッパとを備えたこと
    を特徴とする給紙装置。
  2. 【請求項2】 用紙を積載してこの用紙の給紙搬送方向
    に対して直交する方向から給紙トレイ収納部に収納され
    る給紙トレイと、この給紙トレイ上で前記用紙の給紙搬
    送方向に対して左右方向の位置決めをする左右方向にス
    ライド自在な一対のサイドフェンスと、これらのサイド
    フェンスをラックとピニオンとで連結する連結部と、一
    定のピッチで係合歯が前記サイドフェンスのスライド範
    囲に渡って形成された第1の係合部と、手前側の前記サ
    イドフェンスに設けられるとともに前記係合歯の任意の
    部分に選択的に係合する第1のストッパ爪を有して係合
    方向に付勢された爪固定式の第1のストッパと、前記第
    1の係合部の係合歯よりも大きなピッチで係合歯が前記
    サイドフェンスのスライド範囲に渡って形成された第2
    の係合部と、奥側の前記サイドフェンスに設けられると
    ともに前記係合歯の任意の部分に選択的に係合する第2
    のストッパ爪を有して係合方向に付勢された爪固定式の
    第2のストッパとを備えたことを特徴とする給紙装置。
  3. 【請求項3】 用紙を積載してこの用紙の給紙搬送方向
    に対して直交する方向から給紙トレイ収納部に収納され
    る給紙トレイと、この給紙トレイ上で前記用紙の給紙搬
    送方向に対して左右方向の位置決めをする左右方向にス
    ライド自在な一対のサイドフェンスと、これらのサイド
    フェンスをラックとピニオンとで連結する連結部と、一
    定のピッチで係合歯が前記サイドフェンスのスライド範
    囲に渡って形成された係合部と、奥側の前記サイドフェ
    ンスに設けられるとともに前記係合歯の任意の部分に選
    択的に係合するストッパ爪を有して手前側の前記サイド
    フェンスよりも手前側に配置されて係合方向に付勢され
    た爪固定式のストッパとを備えたことを特徴とする給紙
    装置。
  4. 【請求項4】 用紙を積載してこの用紙の給紙搬送方向
    に対して直交する方向から給紙トレイ収納部に収納され
    る給紙トレイと、この給紙トレイ上で前記用紙の給紙搬
    送方向に対して左右方向の位置決めをする左右方向にス
    ライド自在な一対のサイドフェンスと、これらのサイド
    フェンスをラックとピニオンとで連結する連結部と、一
    定のピッチで係合歯が前記サイドフェンスのスライド範
    囲に渡って形成された第1の係合部と、奥側の前記サイ
    ドフェンスに設けられるとともに前記係合歯の任意の部
    分に選択的に係合するストッパ爪を有して手前側の前記
    サイドフェンスよりも手前側に配置されて係合方向に付
    勢された爪固定式のストッパと、用紙サイズに応じて定
    められた定位置毎に各々浅い凹溝が形成された第2の係
    合部と、手前側の前記サイドフェンスに設けられるとと
    もに前記凹溝の何れかに択一的に係合する凸部を有して
    係合方向に付勢された定位置固定式のクリック式のスト
    ッパとを備えたことを特徴とする給紙装置。
  5. 【請求項5】 用紙を積載する給紙トレイと、この給紙
    トレイ上で前記用紙の給紙搬送方向に対して左右方向の
    位置決めをする左右方向にスライド自在な一対のサイド
    フェンスと、これらのサイドフェンスをラックとピニオ
    ンとで連結する連結部と、一方の前記サイドフェンスに
    設けられるとともに一定のピッチで係合歯が前記サイド
    フェンスのスライド範囲に渡って形成された係合部と、
    他方の前記サイドフェンスに設けられるとともに前記係
    合歯の任意の部分に選択的に係合するストッパ爪を有し
    て係合方向に付勢された爪固定式のストッパとを備えた
    ことを特徴とする給紙装置。
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