JP3193776B2 - シート材給送装置 - Google Patents

シート材給送装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシート材堆積体からシー
ト材を1枚ずつ分離給送するシート材給送装置に関す
る。
【0002】上記シート材とは、例えば複写機・プリン
タ・印刷機・ファクシミリなどの事務機器、その他の各
種のシート材使用機器において、機器に対して供給する
転写紙・感光紙・感熱紙・静電記録紙・印刷紙・原稿・
カード・封筒などの枚葉紙(カットシート)である。こ
の場合シート材の材質は紙には限らない。
【0003】
【従来の技術】一般に、複写機などの事務機器の給紙装
置(シート材給紙装置)において、転写紙・感光紙など
のシート材(用紙)は、シート材カセットもしくはデッ
キのシート材受け台板上に多数枚積載されており、給紙
ローラ等の給紙手段によりこのシート材堆積体からシー
ト材を1枚ずつ次工程にむけて分離給送するようにして
いる。
【0004】複写機などの画像形成装置のシート材給送
装置において、転写紙・感光紙などのシート材は、例え
ば図18に示すカセット内のシート材積載台板(可動台
板)55上に多数枚積載されており、給紙ローラ等の給
紙手段によりシート材積載台板55からシート材を1枚
ずつ次工程にむけて分離給送するようにしている。
【0005】しかしながら、このようなシート材給送装
置の場合、シート材収納部としてのカセットにおいて
は、付勢ばね62で常時上方へ回動付勢されたシート材
積載台板55の先端部あるいはシート材積載台板55上
に積載されたシート材の最上部先端が最上位に押下げら
れ、分離手段(分離爪)63aあるいは給紙手段に当接
した状態で安定している。従って、カセット内へのシー
ト材の積載補給は、シート材積載台板55を付勢ばね6
2に抗して押下げながら、かつ、補給シート材の先端を
分離手段63aあるいは給紙手段からかわしながら行う
もので、シート材のカセット内への補給性が悪いという
欠点があった。
【0006】これを解決する手段として、シート材補給
時にあらかじめ台板を付勢力に抗して押しつけたとき、
これを定位置にロックする手段を設け、シート材補給後
にカセットを装置本体に装着するときにこのロックを解
除する手段を装置本体に設けたものが実公昭52−53
3225号公報に開示されている(図19参照)。
【0007】このシート材給送装置においては、シート
材カセット(ストッカ)に、シート材積載台板55を付
勢ばね62に抗して押下げたとき、シート材積載台板5
5を所定位置に係止する係止手段(シート材積載台板5
5に設けたピン55bとシート材カセットの側板に設け
たロックレバー57とからなる)を設け、カセット内に
シート材を補給後、シート材カセットを画像形成装置本
体(不図示)に装着するとき、係止手段(ロックレバー
57)を解除する解除手段33bを画像形成装置本体側
に設けている。
【0008】なお、図19中、符号55aはシート材積
載台板55の支軸、符号57aはロックレバー57の支
軸、符号58はロックレバー57の付勢ばね、符号63
aは分離爪、符号35は給紙ローラである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シート
材補給時にいちいち台板を手動操作により押下げること
は煩わしいものであった。また、台板をロックする手段
を装備していることを知らない使用者においては、従来
通りの方法でのシート材補給作業をすることが多く、機
能が十分に生かされない虞れがあった。
【0010】そこで、本発明の第1の目的は、シート材
カセットへのシート材の補給時には、台板を底板付近に
保持可能にして、シート材の補給性を向上させたシート
材給送装置を提供することである。
【0011】また、上述の従来装置の場合、カセットの
装置本体への装着において、台板のロックが解除される
と台板が激しく跳ね上がり、使用者に無用の不安を与え
るばかりでなく、分離手段や給紙手段との衝突によるシ
ート材の傷みや堆積位置のズレによる紙づまり、装置本
体に与える衝撃によるトラブル等を引き起こし易いとい
う問題が発生することがあり、これはジャム処理時や使
用頻度の少ないシート材を一時的に使用するときなどの
ように、シート材の量がカセットの容量よりも少ない状
態で装着する場合に顕著であった。
【0012】そこで、本発明の第2の目的は、装置本体
へのシート材カセットの装着によって、底板付近に保持
されている台板へのロックが解除された時に、台板の跳
ね上がりを防止したシート材給送装置を提供することで
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記事情に鑑み
なされたものであって、その請求項1は、装置本体に着
脱自在に設けられ、シート材を収納するシート材カセッ
トと、前記装置本体に設けられ、前記シート材カセット
からシート材を給送するシート材給送手段と、を備えた
シート材給送装置において、前記シート材カセットに、
シート材を積載する可動台板と、該可動台板を前記シー
ト材給送手段に向けて付勢する付勢手段と、前記可動台
板が前記付勢手段の付勢力に抗して押し下げられたとき
にこれを係止するための係止手段とを設け、前記装置本
体内へ前記シート材カセットを装着する途中で前記可動
台板の係止を解除する係止解除手段を前記装置本体に設
け、前記シート材カセットの前記装置本体からの引き出
し動作に伴って、前記可動台板を前記付勢手段の付勢力
に抗して該可動台板が前記係止手段により係止される位
置まで下降移動させる台板押下手段を設け、前記台板押
下手段が、前記可動台板に設けられた押下部と、前記装
置本体に設けられ、前記押下部に係合して該押下部を押
し下げるための傾斜部を備えたカムとを有し、前記シー
ト材カセットを前記装置本体に装着する途中で前記係止
解除手段により前記可動台板の係止が解除された状態
で、前記押下部が前記カムに係合し、前記シート材カセ
ットの装着方向への移動に伴って、前記付勢手段の付勢
力に順じて前記押下部が前記カムの前記傾斜部に沿って
移動するように構成したことを特徴とするシート材給送
装置にある。
【0014】また請求項2は、前記シート材給送手段に
よるシート材給送動作中は、前記押下部と前記カムとが
係合しないことを特徴とする。
【0015】また請求項3は、前記可動台板の係止解除
後、該可動台板の上昇が停止するまでの間、前記押下部
と前記カムの傾斜部との係合が保たれることを特徴とす
る。
【0016】また請求項4は、前記カムの傾斜部は、前
記係止解除手段による前記可動台板の係止解除後におけ
る前記可動台板の上昇力を、前記シート材カセットを前
記装置本体内への装着方向に助勢するように変換するこ
とを特徴とする。
【0017】また請求項5は、前記シート材カセットが
前記装置本体から取り出された状態では、前記係止手段
が外部から容易に触れられない位置にあることを特徴と
する。
【0018】また請求項6は、前記シート材カセットが
前記装置本体から取り出された状態では、前記係止手段
による前記可動台板の係合が解除されるのを防止するた
めの解除防止手段を有することを特徴とする。
【0019】また請求項7は、前記装置本体への前記シ
ート材カセットの装着時に、前記係止解除手段による前
記可動台板の係合が解除される前に、あらかじめ前記解
除防止手段を解除する防止解除手段を有することを特徴
とする。
【0020】また請求項8は、前記台板押下手段により
前記可動台板が前記付勢手段に抗して押し下げられたと
き、前部可動台板が前記係止手段に当接する以前に、あ
らかじめ前記係止手段が前記可動台板に干渉しない位置
に退避していることを特徴とする。
【0021】また請求項9は、前記係止手段が係止位置
と係止解除位置との間を移動する際に、あらかじめ前可
動記台板が前記係止手段と干渉しない位置に退避してい
ることを特徴とする。
【0022】また請求項10は、前記シート材カセット
の装着において、前記シート材カセットの前記可動台板
が前記係止手段により係止されていない状態で装着され
るときに、前記可動台板を押し下げてシート材カセット
の装着を妨げない位置に前記可動台板を導くガイド部を
設けたことを特徴とする。
【0023】[作用] 以上構成に基づき、シート材カセットを装置本体から引
き出すと、装置本体側のカムが可動台板側の押下部を押
し下げることにより、該可動台板は押し下げられて係止
手段により係止され保持される。また、シート材カセッ
トを装置本体に装着すると、係止手段による可動台板の
係止が係止解除手段により解除され、可動台板は付勢手
段の付勢力によりシート材給送手段側へ上昇される。こ
れによりシート材カセットへのシート材の補給が容易に
なる。
【0024】また、シート材カセットを装置本体に装着
する際、可動台板の係止が係止解除手段により解除され
た状態では、該可動台板の押下部がカムに係合する。そ
して、シート材カセットの装着方向への移動に伴って、
押上部が前記カムの傾斜部に沿って緩やかに上昇し、こ
れにより、可動台板に対する係止解除後に、該可動台板
が急激に跳ね上がる現象、及びこれによる弊害が解消さ
れる。更に、シート材カセット装着時において、付勢手
段による可動台板の上昇力が、押下部とカムの傾斜部と
の係合により、シート材カセットの装着を助勢する方向
に作用するため、シート材カセットの装着抵抗を低減
し、快適な操作性を実現できる。
【0025】
【実施例】以下、第1の実施例を、図1〜図7を用いて
説明する。なお第1の実施例では、本発明の機能のう
ち、シート材の補給性向上に係る機能に着目して説明を
行う。
【0026】図1は本発明のシート材フィーダ30の斜
視図、図2は縦断側面図である。
【0027】図において31はシート材フィーダの上面
板、32L,32Rはその上面板の左辺部と右辺部に互
いに並行に取付けた前後方向に長い台座、33はシート
材フィーダの下面板である。シート材フィーダ下面板3
3の前端部にはロック解除片33aが設けてある。シー
ト材フィーダの上面板31の下面、シート材フィーダ下
面板33の上面、左右の台座32L,32Rの内側面で
シート材カセット収納空間C(図1)が構成されてい
る。
【0028】35はシート材の給送ローラ、36はシー
ト材の搬送ローラである。
【0029】本実施例のシート材給送ローラ35は側面
もしくは横断面において欠円形のローラ(D形カットロ
ーラ)にしてある。
【0030】前記の給送ローラ35と搬送ローラ36は
互いにほぼ並行であり、搬送ローラ36はフィーダ上面
板31の先端辺部に位置し、給送ローラ35はそれより
もシート材給送方向上流側に位置している。
【0031】42,42(図2)は左右の台座32L,
32Rの各内面に長手方向に沿って対称的に設けたカセ
ット出し入れ用の案内溝、43,43は同じく左右の台
座32L,32Rの各内面に対称的に設けた台板押下手
段であるカム溝部であり、前方傾斜部43a,43a及
び後方傾斜部43c,43cを有している。
【0032】図3はシート材カセット50の斜視図、図
4は縦断側面図である。
【0033】シート材カセット50において、51は上
面を開放した平面方形の本体ケース、51a,51b,
51c,51d,51eは該ケースの前面壁、左側壁、
右側壁、後面壁、底板である。52は本体ケースの外側
に設けた把手部、54L,54Rは本体ケースの左右側
壁51b,51cの上辺長手に沿って外方に張出されて
設けた細長フランジである。
【0034】55は本体ケース51内に納めた台板であ
り、支軸55aを回動支点にして押圧ばね62により上
方に付勢されている。台板55の前端部には係止部55
bが設けられている。この係止部55bは、本体ケース
の前面壁51aに設けた係止部溝穴53より前面壁51
aの裏側に突出させてある。シート材Pはこの台板55
上に堆積して本体ケース51内に納められる。
【0035】59は上記台板55に係合された押下軸で
あり、本体ケース51の左右側壁51b,51cの面に
それぞれ対称的に設けた斜め上下方向溝孔60に嵌入さ
せその左右両端部59L,59Rを左右両壁51b,5
1cの外側に突出させてある。
【0036】63,63は本体ケースの左右側壁に設け
た分離爪レバーであり、63a,63aは分離爪であ
る。分離爪レバー63は支軸63bを支点にして上下回
動自在であり、その先端部を本体ケースの前面壁51a
に設けた分離爪開口窓65,65に嵌入させてある。
【0037】図5は本発明の実施例におけるロック部断
面図である。
【0038】57は中板55を所定の位置に保持するた
めのロック爪である。61は本体ケース51の前面壁5
1aの裏面に設けたリブであり、該前面壁51aに設け
た係止部溝穴53,53の間に位置している。
【0039】前記ロック爪57は引張りばね58によっ
て、台板55の先端辺側の前方に設けた支軸57aを回
動支点に反時計方向に付勢されており、その先端部57
bが前面壁51aに形成されたリブ61に下方より当接
することでその回動が規制されている。
【0040】前記台板の係止部55bが、前記ロック爪
の先端部57bに下方より当接することにより、台板5
5は所定の位置に保持される。
【0041】57cはロック解除腕であり、本体ケース
の底板51eより下方に突出している。ロック解除腕5
7cは、図5に示すように、カバー64に覆われてい
て、容易に触れられないようになっている。なお、カバ
ー64の後側には、開口64aが形成されており、ここ
からロック解除片33aが挿入される。
【0042】図6、図7は本発明による給紙装置のシー
ト材フィーダ30から、シート材カセット50を着脱す
る際の要部の動作を連続的に表したものである。
【0043】シート材カセット50がシート材フィーダ
30に装着されている状態においては、押下軸59はカ
ム溝43,43から離間している。台板55は押圧ばね
62により上方に押上げられ、最上位のシート材あるい
は台板55の先端辺側隅角部が分離爪63aと当接して
いる。一方ロック解除腕57cはシート材フィーダ30
に設けたロック解除片33aに当接し、ロック爪57は
退避位置に保持されている(図6(a) )。
【0044】シート材カセット50のシート材フィーダ
30内からの取出しはカセット前面側の把っ手部52に
手指を引っかけて図6(a) 矢示Xの方向に引張り移動さ
せてシート材フィーダ30内から抜き外す。
【0045】このシート材カセット50の取出し移動過
程の初期において、シート材カセット50の左右側壁5
1b,51cから外方に突出している押下軸59の左右
両端部59L,59Rがそれぞれ、シート材フィーダ3
0の左右台座32L,32Rの内面側に設けたカム溝4
3,43の後方傾斜部43c,43cに係合し(図6
(b) )、引続くシート材カセット50の引抜き移動力に
より押下軸59の左右両端部59L,59Rがカム溝4
3の後方傾斜部43c,43cにより下方へ押圧力を受
け、押下軸59がそれを係合させてある斜め上下方向の
溝孔60に沿って上端側始点から下端側終点へ下降動し
ていく。この押下軸59の下降動に伴い台板55が後辺
部55aを支点として下降回動していく。
【0046】一方ロック爪57は、シート材カセット5
0の引抜き動作に伴ってロック解除片33aから離間
し、引張りばね58の付勢力によって反時計方向に回動
して、リブ61に当接してロック位置に保持される(図
7(c) )。
【0047】引続くシート材カセット50の引抜き移動
により、台板55はカム溝43,43によって最下位ま
で下降し、台板55の先端に設けた係止部55bはロッ
ク爪57を押退けつつ乗越えた後これと係合し、これに
より、台板55はシート材カセット50の底付近にロッ
クされた状態となりシート材フィーダ30から抜き外さ
れる(図7(d) )。
【0048】シート材カセット50内へのシート材Pの
積載収納はシート材カセット50を前述のようにシート
材フィーダ30から抜き外して本体ケース51の上面開
口から行う。シート材カセット50はシート材フィーダ
30から抜き外された図4の状態においては前述したよ
うに、カセット本体ケース51内の台板55が本体ケー
ス51の底板51e付近にロックされている。また分離
爪63a,63aは、それを設けたレバー63,63の
先端部63c,63cが本体ケース前面壁51aに設け
た分離爪開口窓65,65の一辺の上に乗って受けとめ
られていてそれよりも下方への回動が阻止されているの
で、本体ケース51内の上面開口寄りの上位に保持され
ている。従って台板55の先端辺側と分離爪63a,6
3aとの間隔が大きく保持されていてカセット本体ケー
ス51内へのシート材の積載収納操作を容易迅速に行う
ことができる。
【0049】シート材フィーダ30に対するシート材カ
セット50の装着は、フィーダ上面板31の下面、フィ
ーダ下面板33の上面、左右の台座32L,32Rの内
側面で構成されるカセット収納空間C(図1)に対して
シート材フィーダ30の正面からシート材カセット50
の後面壁51d側を先にして、かつシート材カセット左
右側の外方張出し細長フランジ54L,54Rをそれぞ
れシート材フィーダ左右の台座32L,32Rの内面に
長手に沿って設けてある前後方向案内溝42,42に嵌
入係合させて押込む(図7(d) 矢示Y方向)。
【0050】このとき、台板55がシート材カセット5
0の底付近にロックされた状態では、押下軸左右両端部
59L,59Rは、カム溝の最下点43b,43bより
もやや上方に位置しているが、カム溝43の前方傾斜部
43a,43aによってカム溝43の最下点43b,4
3bを乗越えるため、シート材カセット50の装着にな
んら支障をきたさない。
【0051】シート材カセット50が装着位置まで押込
まれる直前において、シート材フィーダ30に設けたロ
ック解除片33aがロック爪57のロック解除腕57c
に当接し、引続くシート材カセット押込み移動に伴って
ロック爪57は時計方向に回動し、台板55のロックが
解除される。
【0052】これにより、台板55は押圧ばね62の付
勢力によって上方に回動し、最上位のシート材あるいは
台板55の先端辺側隅角部が分離爪63a,63aに当
接した時点で、該台板のそれ以上の回動が停止する。
【0053】シート材カセット50を十分に押し込み正
規の装着状態になると、少なくとも台板55の回動に伴
う押下軸59の移動範囲において、押下軸の左右両端部
59L,59Rは、カム溝43,43から離間してお
り、装置本体2への給紙に伴う台板55の回動動作に干
渉しない。また、シート材カセット50側のシート材搬
送ローラ68は、シート材フィーダ30側のシート材搬
送ローラ36の前面に接触した状態となる。
【0054】シート材カセット50が、シート材フィー
ダ30に対して十分に押込み移動されて正規に装着され
るに至る直前時点までは、台板55はロック爪57によ
ってカセット本体ケース51の底板51e付近に保持さ
れ、この台板51上の積載シート材Pも水平姿勢でシー
ト材カセット本体ケース51内に納っている。また、フ
ィーダ上面板31側に配設したシート材給送ローラ35
は前述したように欠円形ローラ(D形カットローラ)で
あり、常時は欠円側35aが下向きの回転角姿勢で回転
停止状態にある。そのためシート材カセット50の着脱
に伴う移動過程において、カセット本体ケース51内の
収納積載シート材の最上位シート材Pの上面は前記シー
ト材給送ローラ35の下向き欠円側35aから下方に十
分に離間した関係にあり、シート材フィーダ30側の給
送ローラ35との干渉はない。
【0055】シート材カセット50が、シート材フィー
ダ30の正規の位置に装着された状態において、本体装
置1側の給紙スタート信号が入力されると、シート材給
送ローラ35、ギヤトレインG、不図示のクラッチ及び
不図示の電磁ソレノイドの作用により給送ローラ35が
1回転回動し、最上位シート材が分離爪63a,63a
により1枚分離されてシート材カセット50の前面壁5
1a方向へ繰り出される。前記方向に繰り出されたシー
ト材Pは、シート材フィーダ30側の搬送ローラ36と
シート材カセット50側の搬送ローラ68とで形成され
るニップ部に下側から導入されてくわえ込まれて上方へ
搬送され、装置本体2内へ給送される。シート材カセッ
ト50内の積載収納シート材Pの消費減少に伴い、台板
55は押圧ばね62の付勢力により逐次に持ち上げ回動
される。
【0056】かくしてシート材フィーダ30のシート材
給送ローラ35の1回転駆動がなされる毎にシート材フ
ィーダ30に装着されているシート材カセット50内の
積載収納シート材が1枚宛装置本体側へ給送され、この
給送シート材Pに対する画像形成が順次に実行される。
【0057】本発明の第1の実施例は以上のように構成
しており、シート材カセット50を取出す操作によって
台板55が押下げられて所定の位置に保持されるため、
従来より容易かつ迅速なシート材補給性を、操作者によ
らずより快適に実現することができる。
【0058】本発明の第2の実施例について、図8を用
いて説明する。
【0059】図8において、台板押下手段であるカム溝
43,43の前方傾斜部43a,43aは、シート材カ
セット50の台板押下軸59の動作範囲の最上位まで延
長されている。本実施例におけるその他の構成、及び通
常時の各部の動作は第1の実施例と同様である。
【0060】シート材補給時あるいはシート材カセット
50の着脱時において、何らかの原因によって誤ってロ
ックが解除されると、台板55が上昇して最上位のシー
ト材あるいは台板55の先端辺側角隅部が分離爪63a
と当接した状態となる。この状態でシート材カセット5
0をシート材フィーダ30に装着すると、装着の途中に
おいて台板押下軸の両端部59L,59Rはカム溝の前
方傾斜部43a,43aと係合する。引続くシート材カ
セット50の押込み移動により、押下軸の両端部59
L,59Rがカム溝の最下点43b,43bまで押下げ
られロックがかかった状態となり、その後は第1の実施
例と同様にしてシート材カセット50は正規の位置に装
着される。
【0061】本第2の実施例は、以上のように構成され
ており、台板55の位置によらず台板押下軸59はカム
溝43の前方傾斜部43aにより該カム溝43を乗越え
る。そのため、シート材カセット50を取出した状態に
おいて不用意に中板の係止が解除され台板55が上昇し
ていても、台板押下手段43がシート材カセット50の
装着に支障を来すことはない。
【0062】本発明の第3の実施例について、図9及び
図10を用いて説明する。
【0063】図9は本実施例における台板押下手段であ
るカム43の構成図である。32a,32aはフィーダ
台座32L,32Rの内側面に形成された凹部、32
b,32bは該凹部32aの内部であってカム溝の最下
点43b,43bよりも前方下位に設けたカム支軸であ
る。カム溝43は該カム支軸32b,32bを回動支点
にして、ねじりコイルばね44,44により反時計方向
に付勢されており、その前方辺43d,43dが前記凹
部32aの内壁32c,32cに当接することでその回
動が規制されている。
【0064】本実施例によれば、シート材カセット50
のシート材フィーダ30からの取出し時においては、カ
ム溝43,43は反時計回りの回動が規制されているた
め、上記第1の実施例と同様に台板押下手段として働
く。
【0065】そして、前記シート材カセット50の前記
シート材フィーダ30への装着時においては、台板押下
軸59の両端部59L,59Rがカム溝43の前方辺4
3d,43dに当接した後、さらなる押込み移動によっ
てカム溝43,43は時計方向に回動して押下軸両端部
59L,59Rを逃す。押下軸両端部59L,59Rが
カム溝43,43を乗越えると、カム溝43,43はね
じりコイルばね44,44の付勢力により所定の位置に
戻る。
【0066】図10は本実施例における台板押下手段で
あるカム43のさらに別の実施例の要部斜視図である。
32b,32bはカム溝の前方辺側であってシート材フ
ィーダ台座の内部に設けたカム支軸、32d,32dは
シート材フィーダ台座の内側面に設けた切欠き窓、43
e,43eはカム溝に一体に設けたフランジである。カ
ム溝43,43は、圧縮ばね45,45の付勢力により
切欠き窓32d,32dよりカセット収納空間Cに突出
し、カム溝のフランジ43e,43eがシート材フィー
ダ台座の内壁32c,32cに当接することでその回動
が規制されている。一方カム溝の前方辺側には傾斜面4
3f,43fが設けられ、カム溝43の前方辺43d,
43dはシート材フィーダ台座32Lの内側面より台座
内部に引込んだ位置にある。
【0067】本実施例によれば、シート材カセット50
のシート材フィーダ30からの取出し時においては、シ
ート材カセットの台板押下軸の両端部59L,59Rに
よってカム溝43の後方傾斜部43c,43cに作用す
る力はカム溝43,43をカセット収納空間の内部に突
出させる方向に働くが、該方向へのカム43,43の回
動が規制されているために、カム43,43は前記第1
の実施例と同様に台板押下手段として働く。
【0068】そして前記シート材カセット50の前記シ
ート材フィーダ30への装着時においては、台板押下軸
59の両端部59L,59Rがカム溝43の傾斜面43
f,43fに当接した後、さらなる押込み移動力によっ
てカム溝43,43はシート材フィーダ台座内部に退避
して押下軸両端部59L,59Rを逃す。押下軸両端部
59L,59Rがカム溝43,43を乗越えると、カム
溝43,43は圧縮コイルばね45,45により所定の
位置に戻る。
【0069】本第3の実施例は以上のように構成されて
おり、シート材カセット50の装着において、台板押下
軸59がカム溝43と当接することで該カム溝43が退
避する。そのためシート材カセット50を取出した状態
において不用意に中板の係止が解除され台板55が上昇
していても、台板押下手段43がシート材カセットの装
着に支障を来すことはない。
【0070】図11は第4の実施例におけるロック部断
面図である。なお、上記実施例の図1、図3、図4、図
8は、本第4の実施例にも適用するものとする。本第4
の実施例では、本発明の機能のうち、シート材の補給性
向上と共に、台板の跳ね上がり防止に係る機能にも着目
して説明を行う。
【0071】図12〜図14は本発明による給紙装置の
シート材フィーダ30からシート材カセット50を着脱
する際の要部の動作を連続的に表した説明図である。
【0072】シート材カセット50がシート材フィーダ
30に装着されている状態においては、押下軸59はカ
ム溝43,43と離間している。台板55は押圧ばね6
2により上方に押上げられ、最上位のシート材あるいは
台板55の先端辺側隅角部が分離爪63aと当接してい
る。一方、ロック解除腕57cはシート材フィーダ30
のフィーダ下面板に設けたロック解除片33aに当接
し、ロック爪57は退避位置に保持されている(図12
(a) )。
【0073】シート材カセット50のシート材フィーダ
30内からの取り出しは、カセット前面側の把っ手部5
2に手指を引っかけて図12(a) 矢示Xの方向に引張り
移動させてシート材フィーダ30内から抜き外す。
【0074】このシート材カセット50の取出し移動過
程の初期において、シート材カセット50の左右側壁5
1b,51cから突出している押下軸59の左右両端部
59L,59Rがそれぞれ、シート材フィーダ30の左
右台座32L,32Rの内面側に設けたカム溝43の後
方傾斜部43c,43cに係合し(図12(b) )、引続
くシート材カセット50の引抜き移動力で押下軸の左右
両端部59L,59Rがカム溝の後方傾斜部43c,4
3cにより下方へ押圧力を受け、押下軸59がそれを係
合させてある斜め上下方向溝孔60,60に沿って上端
側始点から下端側終点へ下降動していく。この押下軸5
9の下降動に伴い台板55が後辺部55aを支点として
下降回動していく(図13(c) )。
【0075】押下軸の両端部59L,59Rがカム溝の
最下位に設けた略水平部43b,43bにかかった後、
ロック解除片33aがロック解除腕57cから離れはじ
め(図13(d) )、それに伴いロック爪57は反時計方
向に回動してシート材カセット50のリブ61に当接
し、ロック位置に保持される(図14(e) )。押下軸の
両端部59L,59Rがカム溝の略水平部43b,43
bを通過している間押下軸59は最下位に保持され、台
板55の係止部55bはロック爪の先端部57bより下
位にあるためロック爪の動作に干渉しない。ロック爪5
7が完全にロック位置に保持された後に押下軸の両端部
59L,59Rはカム溝の略水平部43b,43bを通
過して、押圧ばね62の付勢力によってカム溝の前方傾
斜部43a,43aに沿って上昇する。それに伴い台板
55は上昇し、係止部55bがロック爪の先端部57b
と当接して保持され、これにより、台板55はシート材
カセット50の底付近にロックされた状態となる(図1
4(f) )。
【0076】シート材カセット50内へのシート材Pの
積載収納はシート材カセット50を前述のようにシート
材フィーダ30から取出して本体ケース51の上面開口
から行う。シート材カセット50は、シート材フィーダ
30から取出された図11の状態においては、前述した
ように、カセット本体ケース内の台板55が本体ケース
の底板付近にロックされている。また分離爪63a,6
3aは、それを設けたレバー63,63の先端部63
c,63cが本体ケースの前面壁51aに設けた分離爪
開口窓65,65の一辺の上に乗って受けとめられてい
てそれよりも下方への回動が規制されているので、本体
ケース51内の上面開口寄りの上位に保持されている。
従って台板55の先端辺側と分離爪63a,63aとの
間隔が大きく保持されていてカセット本体ケース51内
へのシート材Pの積載収納操作を容易迅速に行うことが
できる。
【0077】シート材フィーダ30に対するシート材カ
セット50の装着は、シート材フィーダ30の上面板3
1の下面、シート材フィーダ下面板33の上面、左右の
台座32L,32Rの内側面で構成されるシート材カセ
ット収納空間C(図1)に対してシート材フィーダ30
の正面からシート材カセット50の後面壁51dを先に
して、かつシート材カセット左右側の外方張出し細長フ
ランジ54L,54Rをそれぞれシート材フィーダ左右
の台座32L,32Rの内面に長手に沿って設けてある
前後方向案内溝42,42に嵌入係合させて押込む(図
14(f) 矢示Y方向)。
【0078】シート材カセット装着時の各部の動作は、
シート材カセット引抜き時とは逆の動作に従う。即ち、
シート材カセット50がシート材フィーダ30に対して
十分に押込み移動されて正規に装着される直前時点で、
シート材カセット50の左右側壁51b,51cから外
方に突出している押下軸59の左右両端部59L,59
Rがそれぞれ、シート材フィーダ30の左右台座32
L,32Rの内面側に設けたカム溝の前方傾斜部43
a,43aに係合する。引続くシート材カセット50の
押込み移動により、押下軸の左右両端部59L,59R
がカム溝の略水平部43b,43bまで押下げられ、中
板55が最下位に下降してロック爪の先端部57bから
離間する。
【0079】そして、押下軸の左右両端部59L,59
Rがカム溝の略水平部43b,43bを通過する間に、
ロック爪のロック解除腕57cがロック解除片33aに
当接し、ロック爪が時計方向に回動してロックが解除さ
れる。その後、押下軸の左右両端部59L,59Rはカ
ム溝の後方傾斜部43c,43cにかかり、押圧ばね6
2の付勢力によって該押下軸の左右両端部59L,59
Rがカム溝の後方傾斜部43c,43cに沿ってそれを
係合させてある斜め上下方向溝孔60,60の下端側か
ら上端側へ回動していく。
【0080】これに伴いシート材Pが積載されている台
板55が、後辺部55aを支点として先端辺側が持ち上
げられ前上がり傾斜姿勢に回動し、最上位のシート材あ
るいは台板55の先端辺側隅角部が分離爪と当接した時
点で、台板のそれ以上の回動が停止し、押下軸の両端部
59L,59Rとシート材フィーダ台座のカム溝43,
43から離間する。
【0081】そして、シート材カセット50を十分に押
込み正規の装着状態になると、シート材カセット50側
のシート材搬送ローラ68は、シート材フィーダ30側
のシート材搬送ローラ35の前面に接触した状態にな
る。
【0082】以上の装着過程において、台板55のロッ
クが解除されたときには、すでに押下軸の左右両端部5
9L,59Rが、カム溝43,43に係合しているた
め、押下軸の上昇はシート材カセット50のシート材フ
ィーダ30への装着抵抗を受け、シート材カセット50
の押込みに伴ってカム溝に沿って緩やかに行われる。そ
のため、ロックが外れたときに台板55が急激に跳ね上
がることはなく、良好な装着感を得ることができる。ま
た、台板55の上昇力がシート材カセット50の装着を
助勢する方向に働くため、シート材カセット50の装着
抵抗を軽減することができる。一般に、容量の大きなシ
ート材カセットほど摩擦などによる装着抵抗が大きくな
る傾向にあるが、押圧ばね62の弾性力も容量の増加に
伴って大きくなるため、上記助勢効果も大きなものとな
る。
【0083】シート材カセット50が、シート材フィー
ダ30に対して十分に押込み移動されて正規に装着され
るに至る直前時点までは、台板55はロック爪47によ
ってカセット本体ケースの底板41e付近に保持され、
該台板55上の積載シート材Pも水平姿勢でカセット本
体ケース51内に納っている。またシート材フィーダ3
0の上面板31側に配設したシート材給送ローラ35は
前述したように欠円形ローラ(D形カットローラ)であ
り、常時は欠円側35aが下向きの回転角姿勢で回転停
止状態にある。そのためシート材カセット50の着脱に
伴う移動過程において、カセット本体ケース51内の収
納積載シート材Pの最上位シート材の上面は前記シート
材給送ローラの下向き欠円側35aから下方に十分に離
間した関係にあり、シート材フィーダ30側の給送ロー
ラ35との干渉はない。
【0084】シート材カセット50がシート材フィーダ
30の正規の位置に装着された状態において、本体装置
側の給紙スタート信号が入力されると、ギヤトレイン
G、不図示のクラッチ及び不図示の電磁ソレノイドの作
用によりシート材給送ローラ35が1回転し、最上位シ
ート材が分離爪63a,63aにより1枚分離されてシ
ート材カセット50の前面壁51a方向へ繰り出され、
シート材フィーダ30側のシート材搬送ローラ36とシ
ート材カセット50側のシート材搬送ローラ68とで形
成されるニップ部に下側から導入されてくわえ込まれて
上方へ搬送され、装置本体内へ給送される。シート材カ
セット50内の積載収納シート材Pの消費減少に伴い、
台板55は押圧ばね62の付勢力により逐次に持ち上げ
回動される。
【0085】かくして、シート材フィーダ30側のシー
ト材給送ローラ36の1回転駆動がなされる毎にシート
材フィーダ30に装着されているシート材カセット50
内の積載収納シート材が1枚宛装置本体側へ給送され、
その給送シート材に対する画像形成が順次に実行され
る。
【0086】図15は第5の実施例におけるロック部の
斜視図、図16は縦断面図である。
【0087】図15において67は、ロック爪のロック
解除腕57cの直上であってシート材カセット着脱方向
に移動可能に設けたセーフティーバーであり、シート材
カセットの本体ケース左右側壁51b,51cの面にそ
れぞれ対称的に設けたセーフティーバー開口窓69,6
9に嵌入させその左右両端部67L,67Rを左右側壁
51b,51cの外側に露出させてある。該セーフティ
ーバー67は引張りコイルばね70,70によって、本
体ケース前面壁51aの方向に付勢されている。
【0088】シート材カセット50をシート材フィーダ
30から取出した状態では、図16に示したように台板
55がロック爪57によって係止位置に保持されてい
る。一方、セーフティーバー67は引張りコイルばね7
0,70の付勢力によってロック解除腕57cの直上に
位置している。このためロック爪57のロック解除方向
(図中時計方向)の回動は、ロック解除腕57cがセー
フティーバー67に当接することで阻止され、従って台
板55のロックが不用意に解除されるのを防止する。
【0089】シート材カセット50をシート材フィーダ
30に装着すると、セーフティーバーの左右両端部67
L,67Rがシート材フィーダの左右台座32L,32
Rに当接し、さらなるシート材カセットの押込み移動に
より、セーフティーバー67は引張りコイルばね70,
70の付勢力に逆らって図16に示した矢印方向に移動
し、ロック解除片33aがロック解除腕57cに当接す
る直前において図16に一点鎖線で示した退避位置に移
動する。さらなるシート材カセットの押込み移動によ
り、ロック爪57は時計方向に回動して台板のロックが
解除される。その際セーフティーバー67は退避位置に
あるためロック爪57の動作に干渉しない。本発明のそ
の他の構成及び各部の動作は上記第4の実施例と同様で
ある。
【0090】本発明は、上記のように構成しており、シ
ート材カセット50がシート材フィーダ30から取出さ
れた状態ではロックの解除を防止する安全手段が働き、
シート材カセット50のシート材フィーダ30への装着
によって該安全手段が解除される。このため上記第4の
実施例と同様に、通常のシート材補給操作においては操
作中不用意にロックが解除されることはない。
【0091】第6の実施例について、図17及び図12
〜図14を用いて説明する。
【0092】図17はロック爪57が退避位置に保持さ
れ、一方台板55が台板押下手段によって最下位に押下
げられた状態における係止機構の要部縦断面図である。
【0093】図17において、退避位置に保持されたロ
ック爪の先端部57bは台板の係止部55bの昇降動作
に干渉しない位置にある。一方最下位に位置する台板の
係止部55bはロック爪先端部57bの回動動作に干渉
しない位置にある。
【0094】図12〜図14は本発明による給紙装置
の、シート材フィーダ30からシート材カセット50を
取出す際の要部の動作を連続的に表した説明図である。
【0095】図12〜図13における台板55の下降移
動過程を通じて、ロック爪57のロック解除腕57cは
ロック解除片33aと常に当接しており、ロック爪57
は退避位置に保たれている。そのため台板55とロック
爪57とが干渉することはない。
【0096】図13(d) は、ロック解除腕57cがロッ
ク解除片33aから離間してロック爪57が退避位置か
ら係止位置への回動を開始する直前の状態を表した図で
ある。
【0097】一方図14(e) は、ロック爪57が退避位
置から係止位置への回動を完了した直後の状態を表した
図である。
【0098】図13(d) 〜図14(e) におけるロック爪
の回動過程を通じて、台板押下軸59は台板押下手段で
あるカム溝43,43の略水平部43b,43bと係合
しており、その結果台板55は最下位に保持されてい
る。そのため台板55とロック爪57とが干渉すること
はない。
【0099】さらなるシート材カセットの引抜き移動に
より、押下軸59はカム溝の略水平部43b,43bを
通過し台板55は上昇して、係止位置に移動を完了した
ロック爪の先端部57bに台板の係止部55bが下方よ
り当接し、台板55は本体ケースの底板51e付近に係
止保持される(図14(f) )。
【0100】シート材カセット50のシート材フィーダ
30への装着における要部の動作は取出し時と逆とな
る。即ち台板55があらかじめ最下位に移動した後ロッ
ク爪57の退避位置への回動が開始し、該ロック爪の退
避位置への回動が完了した後台板55の上昇回動が開始
する。本発明のその他の構成及び各部の動作は上記第4
の実施例と同様である。
【0101】本発明は上記のように構成しており、台板
の係止及びその解除において、台板がロック爪を押退け
つつこれを乗越える。あるいは逆にロック爪が台板を押
退けつつこれを乗越えることはない。このため台板とロ
ック爪との摺動による摩耗がなく、係止機構の良好な耐
久性を備えつつ従来の容易迅速なシート材補給性を実現
することができる。
【0102】
【発明の効果】本発明によれば、シート材カセットを装
置本体から引き出すと、装置本体側のカムが可動台板側
の押下部を押し下げることにより、該可動台板は押し下
げられて係止手段により係止され保持される。また、シ
ート材カセットを装置本体に装着すると、係止手段によ
る可動台板の係止が係止解除手段により解除され、可動
台板は付勢手段の付勢力によりシート材給送手段側へ上
昇される。従って、シート材補給時には、常に可動台板
がシート材カセットの底板付近に位置しており、可動台
板による押し上げ抵抗が無く、可動台板と分離部材との
間隔が大きく保持され、これにより、手動による台板押
下動作が必要なく、容易かつ迅速なシート材補給性を実
現できる。
【0103】また、シート材カセットを装置本体に装着
する途中で、可動台板の係止が係止解除手段により解除
された状態では、該可動台板の押下部がカムに係合す
る。そして、シート材カセットの装着方向への移動に伴
って、押上部が前記カムの傾斜部に沿って緩やかに上昇
し、これにより、可動台板に対する係止解除後に、該可
動台板が急激に跳ね上がる現象、及びこれによる弊害が
解消される。つまり、シート材カセット装着時にシート
材や装置本体になんら支障をきたすことなく、シート材
カセットの着脱操作を実現すると共に良好な操作感を得
ることができる。
【0104】さらに、シート材カセット装着時には、付
勢手段による可動台板の上昇力が、押下部とカムとの係
合により、シート材カセットの装着を助勢する方向に作
用するため、シート材カセットの装着抵抗を低減し、快
適な操作性を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例に係るシート材給送装置の斜視
図。
【図2】同じくシート材フィーダの縦断側面図。
【図3】同じくシート材カセットの斜視図。
【図4】同じくシート材給送装置の動作図。
【図5】同じくロック爪部の縦断側面図。
【図6】同じく台板の動作図。
【図7】同じく台板の動作図。
【図8】同じく第2の実施例に係るカム溝部の側面図。
【図9】第3の実施例に係るカム溝部の斜視図。
【図10】同じくカム溝部の斜視図。
【図11】第4の実施例に係るロック爪部の縦断側面
図。
【図12】同じく台板の動作図。
【図13】同じく台板の動作図。
【図14】同じく台板の動作図。
【図15】第5の実施例に係るロック爪部の斜視図。
【図16】同じく第6の実施例に係るロック爪部の縦断
側面図。
【図17】同じくロック爪部の動作図。
【図18】従来のシート材給送装置の縦断側面図。
【図19】従来の他のシート材給送装置の縦断側面図。
【符号の説明】
P シート材 2 画像形成の装置本体 30 シート材フィーダ 33a ロック解除片(係止解除手段) 35 給送ローラ(シート材給送手段) 43 カム溝(台板押下手段) 50 シート材カセット 55 台板 57 ロック爪(係止手段) 62 押圧ばね(付勢手段)

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体に着脱自在に設けられ、シート
    材を収納するシート材カセットと、前記装置本体に設け
    られ、前記シート材カセットからシート材を給送するシ
    ート材給送手段と、を備えたシート材給送装置におい
    て、 前記シート材カセットに、シート材を積載する可動台板
    と、該可動台板を前記シート材給送手段に向けて付勢す
    る付勢手段と、前記可動台板が前記付勢手段の付勢力に
    抗して押し下げられたときにこれを係止するための係止
    手段とを設け、 前記装置本体内へ前記シート材カセットを装着する途中
    前記可動台板の係止を解除する係止解除手段を前記装
    置本体に設け、 前記シート材カセットの前記装置本体からの引き出し動
    作に伴って、前記可動台板を前記付勢手段の付勢力に抗
    して該可動台板が前記係止手段により係止される位置ま
    で下降移動させる台板押下手段を設け、 前記台板押下手段が、前記可動台板に設けられた押下部
    と、前記装置本体に設けられ、前記押下部に係合して
    押下部を押し下げるための傾斜部を備えたカムとを有
    し、 前記シート材カセットを前記装置本体に装着する途中で
    前記係止解除手段により前記可動台板の係止解除され
    た状態で、前記押下部が前記カムに係合し、前記シート
    材カセットの装着方向への移動に伴って、前記付勢手段
    の付勢力に順じて前記押下部が前記カムの前記傾斜部に
    沿って移動するように構成したことを特徴とするシート
    材給送装置。
  2. 【請求項2】 前記シート材給送手段によるシート材給
    送動作中は、前記押下部と前記カムとが係合しないこと
    を特徴とする請求項1記載のシート材給送装置。
  3. 【請求項3】 前記可動台板の係止解除後、該可動台板
    の上昇が停止するまでの間、前記押下部と前記カムの傾
    斜部との係合が保たれることを特徴とする請求項2記載
    のシート材給送装置。
  4. 【請求項4】 前記カムの傾斜部は、前記係止解除手段
    による前記可動台板の係止解除後における前記可動台板
    の上昇力を、前記シート材カセットを前記装置本体内へ
    の装着方向に助勢するように変換することを特徴とする
    請求項3記載のシート材給送装置。
  5. 【請求項5】 前記シート材カセットが前記装置本体か
    ら取り出された状態では、前記係止手段が外部から容易
    に触れられない位置にあることを特徴とする請求項1記
    載のシート材給送装置。
  6. 【請求項6】 前記シート材カセットが前記装置本体か
    ら取り出された状態では、前記係止手段による前記可動
    台板の係合が解除されるのを防止するための解除防止手
    段を有することを特徴とする請求項1記載のシート材給
    送装置。
  7. 【請求項7】 前記装置本体への前記シート材カセット
    の装着時に、前記係止解除手段による前記可動台板の係
    合が解除される前に、あらかじめ前記解除防止手段を解
    除する防止解除手段を有することを特徴とする請求項6
    記載のシート材給送装置。
  8. 【請求項8】 前記台板押下手段により前記可動台板が
    前記付勢手段に抗して押し下げられたとき、前部可動台
    板が前記係止手段に当接する以前に、あらかじめ前記係
    止手段が前記可動台板に干渉しない位置に退避している
    ことを特徴とする請求項1記載のシート材給送装置。
  9. 【請求項9】 前記係止手段が係止位置と係止解除位置
    との間を移動する際に、あらかじめ前記可動台板が前記
    係止手段と干渉しない位置に退避していることを特徴と
    する請求項1記載のシート材給送装置。
  10. 【請求項10】 前記シート材カセットの装着におい
    て、前記シート材カセットの前記可動台板が前記係止手
    段により係止されていない状態で装着されるときに、前
    記可動台板を押し下げてシート材カセットの装着を妨げ
    ない位置に前記可動台板を導くガイド部を設けたことを
    特徴とする請求項1記載のシート材給送装置。
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