JP3377150B2 - キャンピングカーの車体構造 - Google Patents

キャンピングカーの車体構造

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JP3377150B2 JP33286495A JP33286495A JP3377150B2 JP 3377150 B2 JP3377150 B2 JP 3377150B2 JP 33286495 A JP33286495 A JP 33286495A JP 33286495 A JP33286495 A JP 33286495A JP 3377150 B2 JP3377150 B2 JP 3377150B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャンピングカー
の車体構造に関する。更に詳しくは、バックパネルに相
当する部分と、ルーフパネルの後部に相当する部分とを
設けないキャブを用いるキャンピングカーの車体構造に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年レジャー指向の高まりから、多目的
車両が見直されている。特に野外で生活のできるキャン
ピングカーの需要が増加している。しかし、需要が増大
しても量産に係る生産ラインを組めるほどの需要はな
く、このため少量生産の必要性からキャンピングカー用
に当初から設計製作すると必然的にキャンピングカーは
高価なものになり、キャンピングカーの普及の障害にな
っている。
【0003】これらの点を解消するために、図6(a)
に示すように、従来量産されている荷台付きトラック1
1aの荷台11bに代えて、図6(b)に示すように、
居室用ハウジング13を装着してキャンピングカー11
に改造する試みがなされている。このキャンピングカー
11は、室内の居住性を向上させるためにバックパネル
に相当する部分とルーフパネルの後部に相当する部分と
を設けないキャブ12と、このキャブの後部にそれらの
部分を覆うように居室用ハウジング13とをシャシフレ
ーム14上にそれぞれ装着するものである。このように
従来量産されているトラック11aの一部を取り替えて
キャンピングカー11に改造することにより比較的安価
なキャンピングカーを提供することが可能になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した車体
構造ではバックパネルに相当する部分とルーフパネルの
後部に相当する部分とを設けないことからキャブ12の
強度が低下する不具合がある。具体的にはキャブ12の
バックパネルに相当する部分を設けないことから、その
両端に位置するクオータピラーの強度が低下する不具合
があり、特にクオータピラーにはシートベルトのショル
ダアンカが設けられるため、乗員の安全の確保が不十分
になる問題点があった。このような問題点を解消するた
めに一対のクオータピラーの内側に別途補強部材を設け
ることも考えられるが、補強部材の取付け工数及び車両
重量が増加し、しかも補強部材により居室用ハウジング
内部のスペースが制約されることが考えられる。本発明
の目的は、僅かな補強部材で済み、車両重量を増加させ
ずに、居室用ハウジング内部のスペースを制約すること
なく、十分な強度を有するキャンピングカーの車体構造
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の構成を、実施例に対応する図1、図5及び図
6を用いて説明する。請求項1に係る発明は、図5に示
すように、一対のクオータピラー16の間のバックパネ
ルに相当する第1部分12aとルーフパネルの後部に相
当する第2部分12bとを設けないキャブ12と、この
キャブ12の後部に第1部分12aと第2部分12bと
を覆いかつ図6(b)に示すように内部の両側面に鉛直
方向に複数本の補強部材15a,15bがそれそれ固着
された居室用ハウジング13とがシャシフレーム14上
にそれぞれ装着されたキャンピングカーの車体構造の改
良である。その特徴ある構成は、図1に示すように、ク
オータピラー16の後面に複数のブラケット17,17
が突設され、前方に位置する補強部材15aと複数のブ
ラケット17,17に一対の補強プレート18が固着さ
れたところにある。本発明に使用されるキャブ12は、
図5に示すように、通常の量産により製造されたキャブ
12を加工して、斜線で示す第1部分12aと第2部分
12bを削除してもよく、また当初より第1及び第2部
分がないキャブを製作してこのキャブを用いてもよい。
居室用ハウジング13は繊維強化プラスチックによるも
のが好ましいが、鋼板を加工して製作したものでもよ
い。
【0006】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明において居室用ハウジング13のタイヤハウス13b
を貫通して補強プレート18が設けられ、補強プレート
18がクオータピラー16下部の後面に突設された1又
は2以上のブラケット17に固着されたところにある。
補強プレート18は居室用ハウジング13の補強部材1
5aに固着されることにより居室用ハウジング13の強
度を増加させるとともに、ブラケット17を介してクオ
ータピラー16の強度をも増加させる。補強プレート1
8を居室用ハウジング13のタイヤハウス13bを貫通
して設け、クオータピラー16下部のブラケット17に
固着することにより、更に居室用ハウジング13とクオ
ータピラー16の強度を増加させることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
基づいて詳しく説明する。図6(b)に示すように、本
発明におけるキャンピングカー11はキャブ12と居室
用ハウジング13とをそれぞれシャシフレーム14に装
着することにより作られる。本態様におけるキャブ12
は図6(a)に示す通常の量産により製造された荷台付
きトラック11aのキャブ12を加工して、図5に示す
ように、一対のクオータピラー16,16の間のバック
パネルに相当する第1部分12aとルーフパネルの後部
に相当する第2部分12bを削除することにより作られ
る。このキャブ12の後部に装着される居室用ハウジン
グ13は、キャブ12の第1部分12aと第2部分12
bとを覆い、図6(b)に示すように、シャシフレーム
14に装着される。居室用ハウジング13の内部の両側
面には補強部材15が設けられる。本態様における補強
部材15は、図6(b)の破線で示すように、鉛直方向
に設けられた2本の補強部材15a,15bと1本の水
平方向の補強部材15cとにより構成される。
【0008】図5に示すように、キャブ12の一対のク
オータピラー16,16は左右対称であるので、以下左
側のクオータピラー16を代表して説明する。図3及び
図4に示すように、クオータピラー16はピラーアウタ
パネル16aとピラーインナパネル16bとを互いに接
合して閉断面構造に構成され、それぞれの両端部は抵抗
溶接により結合される。また、図3に示すように、図示
しないシートベルト用のショルダアンカが設けられる箇
所にはピラーアウタパネル16aとピラーインナパネル
16bの間に略断面M字状のピラーリインフォースメン
ト16cが補強のために結合される。間に設けられたピ
ラーリインフォースメント16cは鋼板を折曲げて形成
され、両端部はピラーアウタパネル16a及びピラーイ
ンナパネル16bの両端に挟持された状態で溶接され
る。ピラーリインフォースメント16cの中央部はピラ
ーインナパネル16bの内面に添い、掛止部材(図示せ
ず)を介して二点鎖線で示すシートベルトのショルダア
ンカ16dが取付けられるようになっている。
【0009】このクオータピラー16の後面には複数の
ブラケット17,17・・・が突設される。ブラケット
17は鋼板を断面略ハット状に折曲げ、その両端は取付
けられるクオータピラー16の後面に相応するようにそ
れぞれ形成される。ブラケット17の中央部にはねじ孔
17a(図1)が設けられ、ねじ孔17aに臨むように
ナット17bが溶接される(図3、図4)。ブラケット
17の取付けはクオータピラー16の後面にその両端を
抵抗溶接することによりクオータピラー16の所定の位
置に固着される。この態様におけるブラケット17は図
2に示すように、居室用ハウジングのタイヤハウス13
bの下方に2箇所及びその上方に3箇所設けられ、片側
のクオータピラー16に計5箇所固定される。
【0010】図1に示すように、補強部材15は居室用
ハウジング13内部の両側面に鉛直方向にそれぞれ固着
された2本の補強部材15a,15bと、補強部材15
a,15bをそれぞれ連結するように固着された1本の
水平方向の補強部材15cとにより構成される。居室用
ハウジング13の本体13aは繊維強化プラスチックに
より形成され、内部の両側面への補強部材15の固着は
接着剤により行われる。補強部材15は図3及び図4に
示すように、それぞれ断面コの字状の鋼板を居室用ハウ
ジング13の内面に相応して湾曲させることにより作ら
れる。
【0011】居室用ハウジング13の前方に位置する補
強部材15aとクオータピラー16に固定された複数の
ブラケット17には補強プレート18が固着される。補
強プレート18は、図2に示すように、このプレート1
8が取付けられるクオータピラー16の形状に相応して
湾曲して加工される。補強プレート18は補強部材15
aに固着した状態で居室用ハウジングのタイヤハウス1
3bを貫通する長さを有し、ブラケット17のねじ孔1
7a(図1)に対応する位置には取付用孔(図示せず)
が設けられる。タイヤハウス13bには補強プレート1
8が挿入可能な図示しない長孔が設けられ、補強プレー
ト18はタイヤハウス13bの長孔に挿入された状態で
補強部材15aに溶接により固着される。
【0012】補強プレート18のブラケット17への固
着は補強プレート18に設けられた図示しない孔を介し
てボルト19をそれぞれのブラケット17に設けられた
ナット17bに螺合することにより行われる。この取付
けは図6(b)に示すように、キャブ12をシャシフレ
ーム14に取付けた後、その後部に図5に示すキャブの
第1部分12aと第2部分12bとを覆うように居室用
ハウジング13をシャシフレーム14上に装着した後で
行われる。図1に示すように、居室用ハウジング13の
キャブ12に当接する箇所にはウエザストリップ21が
嵌着され、居室用ハウジング13とキャブ12との間の
気密性を確保するようになっている。キャブ12と居室
用ハウジング13がシャシフレーム14に装着された状
態で、補強プレート18に設けられた図示しない孔を介
してボルト19をブラケット17に設けられたナット1
7b(図3及び図4)に螺合することにより、補強プレ
ート18はブラケット17に固着される。なお、キャン
ピングカー11のタイヤハウス13bの下方に突出した
補強プレート18には、図2に示すように、クオータピ
ラー16下部の後面に突設された2個のブラケット1
7,17にねじ止めにより固着される。
【0013】このように構成されたキャンピングカーの
車体構造では、居室用ハウジング13に固着された補強
部材15aに更に補強用プレート18が溶接により固着
されるために、居室用ハウジング13の強度が更に向上
する。またこの補強用プレート18はクオータピラー1
6にブラケット17を介して固着されるためにクオータ
ピラー16の強度も向上させる。即ち、補強プレート1
8は居室用ハウジング13に固着された補強部材15a
とともにバックパネルに相当する第1部分12aとルー
フパネルの後部に相当する第2部分12bとを設けない
キャブ12のクオータピラー16の強度を向上させる。
【0014】また、補強部材15を2本の補強部材15
a,15bと、補強部材15a,15bをそれぞれ連結
するように固着された1本の水平方向の補強部材15c
とにより構成したので、補強用プレート18を介して補
強部材15aに加わる力を補強部材15cや、補強部材
15cを介して補強部材15bに分散することができ、
外力による応力集中を避けることができる。
【0015】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ク
オータピラーの後面に複数のブラケットを突設し、前方
に位置する補強部材と複数のブラケットにクオータピラ
ーの形状に相応する一対の補強プレートを固着するの
で、補強プレートは居室用ハウジングの補強部材に固着
されることにより居室用ハウジングの強度を増加させる
とともに、ブラケットを介してクオータピラーの強度を
も増加させる。この結果、ブラケットと補強プレートの
僅かな補強部材で、車両重量を増加させずにキャンピン
グカーの十分な強度を確保することができる。また、補
強プレートは従来の居室用ハウジングに設けられている
補強部材に固着されるので、居室用ハウジング内部のス
ペースが制約されることはない。更に、居室用ハウジン
グのタイヤハウスを貫通して補強プレートを設け、その
補強プレートをクオータピラー下部の後面に突設された
ブラケットに固着すればより車体構造の強化が図られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の態様における居室用ハウジング内部よ
りキャブの左側のクオータピラーを見た斜視図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】図2のB−B線断面図。
【図4】図2のC−C線断面図。
【図5】本態様のキャブの斜め後方からみた斜視図。
【図6】従来の荷台付きトラックをキャンピングカーに
改造した状態を示す側面図。
【符号の説明】
12 キャブ 12a 第1部分 12b 第2部分 13 居室用ハウジング 14 シャシフレーム 15a,15b,15c 補強部材 16 クオータピラー 17 ブラケット 18 補強プレート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−309262(JP,A) 特開 平7−156661(JP,A) 特開 平5−238422(JP,A) 実開 昭49−11409(JP,U) 実開 昭48−96615(JP,U) 実開 昭61−174354(JP,U) 実開 平2−78416(JP,U) 特公 昭46−29047(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60P 3/377 B60P 3/325 B62D 25/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のクオータピラー(16)の間のバック
    パネルに相当する第1部分(12a)とルーフパネルの後部
    に相当する第2部分(12b)とを設けないキャブ(12)と、
    このキャブ(12)の後部に前記第1部分(12a)と前記第2
    部分(12b)とを覆いかつ内部の両側面に鉛直方向に複数
    本の補強部材(15a,15b)がそれそれ固着された居室用ハ
    ウジング(13)とがシャシフレーム(14)上にそれぞれ装着
    されたキャンピングカーの車体構造において、 前記クオータピラー(16)の後面に複数のブラケット(17,
    17)が突設され、 前方に位置する前記補強部材(15a)と前記複数のブラケ
    ット(17,17)に一対の補強プレート(18)が固着されたこ
    とを特徴とするキャンピングカーの車体構造。
  2. 【請求項2】 居室用ハウジング(13)のタイヤハウス(1
    3b)を貫通して補強プレート(18)が設けられ、前記補強
    プレート(18)がクオータピラー(16)下部の後面に突設さ
    れた1又は2以上のブラケット(17)に固着された請求項
    1記載のキャンピングカーの車体構造。
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