JP3376717B2 - 電子部品の外部電極用導電性組成物およびそれを用いて形成されるセラミック電子部品 - Google Patents
電子部品の外部電極用導電性組成物およびそれを用いて形成されるセラミック電子部品Info
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Description
表面上に電極を付与するために用いるのに適した導電性
組成物に関するものである。また、この発明は、このよ
うな導電性組成物によって形成された外部電極を備える
セラミック電子部品に関するものである。
の外部電極となる厚膜電極は、金属成分とガラス成分と
有機ビヒクルとを含むペースト状の導電性組成物をセラ
ミック素体上に塗布し、焼付けることにより形成され
る。さらに、セラミック電子部品を基板上に実装すると
きの半田付けの信頼性を向上させるため、この厚膜電極
上に、たとえば、ニッケルおよび錫の各めっき、または
半田めっき等の表面処理が施される。したがって、この
ようなめっきの下地となる電極には、均一なめっきが施
されること、および、めっき液の浸入によるセラミック
素体の性能の劣化が防止され得ることが求められる。
き液の浸入を防止し、セラミック素体の性能劣化を防止
するためには、下地となる厚膜電極を形成するための導
電性組成物においてガラス成分の含有量を増加させるな
どして、厚膜電極の緻密化を図る方法が考えられる。し
かしながら、このようにガラス成分の含有量を増加させ
ると、多くのガラス成分が厚膜電極の表面に浮出し、そ
の結果、めっき付与性を低下させてしまうことになる。
なものとしながら、その表面にガラス成分が浮出さない
ようにするため、焼付時の温度および時間を微妙に調整
する必要があった。
与性に優れかつ緻密な厚膜電極を形成し得る導電性組成
物を提供しようとすることである。
成物を用いて形成された外部電極を備えるセラミック電
子部品を提供しようとすることである。
成物は、金属成分と、ガラス成分と、導電性を有するセ
ラミック粉末と、からなる固形分、および固形分をペー
スト化するための有機ビヒクルのような成分を含む電子
部品の外部電極用導電性組成物であって、セラミック粉
末の含有量は、固形分全体に対して2wt%以上10w
t%以下であり、セラミック粉末の抵抗率は、金属成分
の抵抗率の3倍以下であることを特徴とする。
属成分、ガラス成分および導電性を有するセラミック粉
末を含む外部電極を備え、上述した電子部品の外部電極
用導電性組成物を用いて形成されることを特徴としてい
る。
ック粉末は、当該導電性組成物が焼付けられるとき、金
属成分の焼結を抑制するように作用する。その結果、ガ
ラス成分の分散状態を維持しながら、この導電性組成物
が焼付けられることができる。
成分の浮出しの少ない、したがってめっき付与性に優れ
た、また、緻密な、したがってめっき液によるセラミッ
ク素体の性能劣化を防止し得る、厚膜電極およびこの厚
膜電極を外部電極として有するセラミック電子部品を得
ることができる。また、セラミック粉末は、導電性を有
しているので、それ自身上にもめっきを付与させること
ができる。
め、セラミック粉末の含有量は、固形分全体に対して2
wt%以上10wt%以下とされる。また、金属成分と
セラミック粉末との導電率の差は小さい方が好ましい。
それゆえ、セラミック粉末の抵抗率は、金属成分の抵抗
率の3倍以下とされる。
ックとして、たとえば窒化物が有利に用いられる。ま
た、このようなセラミックとしては、酸化しにくく、ま
た金属成分と合金化しないものが好ましい。
およびガラス成分は、粒径が0.5〜10μmの範囲に
あることが好ましい。これらの粒径が10μmを超える
と、金属成分の焼結がほとんど進まなくなるからであ
る。
の表1に示すとおりとした。
びガラスのそれぞれの平均粒径は、約5μmとした。ま
た、ガラスとしては、ホウケイ酸鉛ガラスを使用した。
なお、Agの抵抗率は10μΩcmであり、他方、セラ
ミックの抵抗率については、TiNが25μΩcm、Z
rNが21μΩcm、TiB2 が9.2mΩcmであ
る。
クの含有量が固形分全体に対して2wt%以上10wt
%以下という好ましい範囲から外れている。試料No.
7は、セラミックを含有していない。試料No.8は、
用いられたセラミックの抵抗率が金属(Ag)の抵抗率
の3倍以下であるという好ましい範囲から外れている。
に対し、30重量部の有機ビヒクルを混練し、ペースト
化した。
セラミックコンデンサの外部電極とすべく、セラミック
素体上に付与し、800℃で10分間焼付けた。さら
に、このように形成された厚膜電極上に、バレルめっき
装置により、ニッケルおよび錫の順で電解めっきを施
し、外部電極を形成した。
セラミックコンデンサの絶縁抵抗の劣化度合を評価し
た。この評価結果を以下の表2に示す。なお、絶縁抵抗
については、10000MΩ以下を劣化品と見なし、1
000個に対する劣化品の数を表2に示している。
8は、めっき付与性が悪いことがわかる。特に、試料N
o.7を観察すると、ガラス成分が下地となる厚膜電極
の表面に多量に浮出していた。また、試料No.4を観
察すると、厚膜電極の焼結状態が悪く、非常にポーラス
であった。
の表3に示すとおりとした。
であり、セラミック(TiN)およびガラスのそれぞれ
の平均粒径は約2μmとした。また、ガラスとしては、
ホウケイ酸亜鉛系ガラスを使用した。
ク(TiN)を含有していない。試料No.4は、セラ
ミックの含有量が固形分全体に対して2wt%以上10
wt%以下という好ましい範囲から外れている。
に対して、30重量部の有機ビヒクルを混練し、ペース
ト化した。
ケルからなる内部電極を有する積層セラミックコンデン
サの外部電極とすべく、セラミック素体上に塗布し、窒
素雰囲気中、800℃で10分間焼付けた。次いで、こ
のようにして得られたそれぞれの厚膜電極上に、バレル
めっき装置により、ニッケルおよび錫の順で電解めっき
を施し、外部電極を形成した。
っき厚および積層セラミックコンデンサの絶縁抵抗の劣
化度合を実施例1と同様に評価した。以下の表4にその
結果が示されている。
のめっき厚が薄く、また、このようなめっき膜は連続し
て形成されていなかった。また、試料No.4を観察す
ると、厚膜電極の焼結状態が悪く、ポーラスであった。
うに、この発明に係る導電性組成物においてベースとな
る金属種は、Ag等の貴金属であっても、Cu等の卑金
属であってもよく、その種類が限定されるものではな
い。
Claims (3)
- 【請求項1】 金属成分と、ガラス成分と、導電性を有
するセラミック粉末と、からなる固形分、および該固形
分をペースト化するための成分を含む、導電性組成物で
あって、前記セラミック粉末の含有量は、前記固形分全
体に対して2wt%以上10wt%以下であり、前記セ
ラミック粉末の抵抗率は、前記金属成分の抵抗率の3倍
以下である電子部品の外部電極用導電性組成物。 - 【請求項2】 金属成分、ガラス成分および導電性を有
するセラミック粉末を含む外部電極を備え、請求項1に
記載の電子部品の外部電極用導電性組成物を用いて形成
されるセラミック電子部品。 - 【請求項3】 前記外部電極上にめっき膜が形成され
た、請求項2に記載のセラミック電子部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24551694A JP3376717B2 (ja) | 1994-10-11 | 1994-10-11 | 電子部品の外部電極用導電性組成物およびそれを用いて形成されるセラミック電子部品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24551694A JP3376717B2 (ja) | 1994-10-11 | 1994-10-11 | 電子部品の外部電極用導電性組成物およびそれを用いて形成されるセラミック電子部品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08111341A JPH08111341A (ja) | 1996-04-30 |
JP3376717B2 true JP3376717B2 (ja) | 2003-02-10 |
Family
ID=17134850
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24551694A Expired - Fee Related JP3376717B2 (ja) | 1994-10-11 | 1994-10-11 | 電子部品の外部電極用導電性組成物およびそれを用いて形成されるセラミック電子部品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3376717B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002141520A (ja) * | 2000-10-31 | 2002-05-17 | Kyocera Corp | 太陽電池素子およびその製造方法 |
KR20040008094A (ko) * | 2002-07-17 | 2004-01-28 | 엔지케이 스파크 플러그 캄파니 리미티드 | 동 페이스트, 이것을 이용한 배선기판 및 배선기판의제조방법 |
JP4844278B2 (ja) * | 2006-08-03 | 2011-12-28 | 株式会社村田製作所 | 積層セラミック電子部品 |
-
1994
- 1994-10-11 JP JP24551694A patent/JP3376717B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH08111341A (ja) | 1996-04-30 |
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