JP3376503B2 - リサイクル部品用両面粘着テープ及びその使用方法 - Google Patents

リサイクル部品用両面粘着テープ及びその使用方法

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JP3376503B2 JP01385295A JP1385295A JP3376503B2 JP 3376503 B2 JP3376503 B2 JP 3376503B2 JP 01385295 A JP01385295 A JP 01385295A JP 1385295 A JP1385295 A JP 1385295A JP 3376503 B2 JP3376503 B2 JP 3376503B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、再生または再利用が可
能な部品に対して適切な接着性を発揮し、部品より剥離
する際は、加熱等の特別な処理なしに糊残り無く剥離が
可能な、リサイクル部品用両面粘着テープ及び該粘着テ
ープを再生可能な部品の接合に用いる方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、両面粘着テープはその取扱い
の容易さから、紙や合成樹脂フィルムの接合、積層のみ
ならず、銘板や機械部品、電気部品の接合等に用いられ
てきた。機械部品や電気部品の接合の場合、各種材質の
部品に対して用いられ、同材質間の接合だけでなく、異
材質間の接合として、例えば合成樹脂部品と金属部品、
ゴム部品と金属部品、セラミック部品と金属部品の接合
に対しても用いられてきた。
【0003】このような機械部品や電気部品は、寿命が
来た場合はそのまま廃棄されてきた為再生または再利用
が可能な部品も一緒に廃棄されていた。しかしながら、
近年の地球環境保護の高まりから、省資源、省エネルギ
ー、ゴミの低減を目的として、各種機械や電気機器、電
子機器は従来のように製品の廃棄でなく、部品の再生ま
たは再利用(リサイクル)がされ始めている。
【0004】しかしながら、再生または再利用が可能な
部品を取り出すときに、これらを取り付けた両面粘着テ
ープの粘着力が過度に強力であると、両面粘着テープを
剥離する際にテープ支持体や粘着剤が部品表面に残るこ
と(粘着剤層の凝集破壊)が多かった。また両面粘着テ
ープで部品間を接合した場合、これを剥離する際に部品
が変形したり、部品表面の被覆剤が剥がれたりすること
があった。特に消耗部品と、非消耗部品との接合におい
て、非消耗部品だけを再生または再利用する場合は、非
消耗部品の変形や損傷は大きな障害となり、リサイクル
率を低下させるものであった。
【0005】従って、部品に残った粘着剤やテープ支持
体を除去するために、有機溶剤を用いて洗浄する必要が
あった。この洗浄に用いる有機溶剤は、取り付け部が合
成樹脂や表面を被覆した金属の場合、取り付け部の溶
解、クラック、白化等の危険性や、有機溶剤を取り扱う
作業者の安全性の問題を有していた。このため有機溶剤
と取り付け部との接触をできる限り短時間で行われなけ
ればならないが、過度に強力な粘着力を有する両面粘着
テープを用いた場合、短時間で粘着剤やテープ支持体を
取り付け部から剥離、除去することは難しかった。更に
両面粘着テープの粘着力に抗して部品を剥がす際に、取
り付け部が変形したり、割れたりする恐れがあった。
【0006】こうした問題は、両面粘着テープを使用し
て部品間を接合し、これを剥離する場合に生ずる問題で
あった。これを解決するために、特開平6−10802
1号公報には粘着剤層に熱発泡する発泡剤を含有する両
面粘着テープが開示されているが、これには両面粘着テ
ープ製造時の粘着剤乾燥工程での発泡による粘着力の低
下、部品のリサイクル時に粘着剤を熱発泡させる加熱工
程及び冷却工程が必要なこと、発泡ガスによる大気汚染
や、更に加熱工程での熱によるリサイクル部品の変形、
変質等の問題があった。
【0007】また、特開平5−112764号公報、特
開平6−145614号公報等に記載されている、アル
カリ性水に溶解する粘着剤を使用した両面粘着テープを
使用して解決する手段も考えられるが、アルカリ性水溶
液中で粘着剤を溶解させる工程、部品を洗浄、乾燥する
工程が必要であり、部品によってはアルカリ性水による
変質の問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題とすると
ころは、再生または再利用が可能な部品に対して適切な
接着性を発揮し、部品より剥離する際は、加熱等の特別
な処理なしに糊残り無く剥離が可能な、リサイクル部品
用両面粘着テープ、及びそれを再生または再利用が可能
な部品の接合に用いる方法を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の課題
を達成するために鋭意検討した結果、特定の単量体組成
からなるアクリル系共重合体を主成分とするアクリル系
粘着剤組成物と、特定範囲内の流れ方向と幅方向の引張
強度を持つ不織布からなり、かつ、特定範囲内の流れ方
向と幅方向の引張強度を持つことを特徴とするリサイク
ル部品用両面粘着テープを見いだした。このテープを用
いることにより、再生または再利用が可能な部品に対し
て適切な接着性を発揮し、部品より剥離する際は、加熱
等の特別な処理なしに糊残り無く剥離が可能であるの
で、容易に部品の回収ができる。そして、粘着剤が被着
体表面に残らないため被着体を洗浄等する必要がないの
で、回収した部品を容易に再生または再利用することが
できることを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0010】前記課題を達成するための本発明に係わる
代表的な構成は、不織布中芯の両面粘着テープにおい
て、粘着剤層の片面または両面が、(a)炭素数が1〜
12のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキル
エステル60〜98重量%と、(b)窒素含有ビニル単
量体2〜20重量%と、(c)架橋剤と反応する官能基
を有するビニル単量体0.1〜2重量%とを必須成分と
してなるアクリル系共重合体を主成分とするアクリル系
粘着剤組成物であり、中芯が、流れ方向と幅方向の引張
強度が23℃で1.0〜3.5kgf/20mmの不織
布からなる両面粘着テープであり、両面粘着テープの流
れ方向と幅方向の引張強度が23℃で1.5〜4.5k
gf/20mmであることを特徴とする、リサイクル部
品用両面粘着テープである。
【0011】本発明におけるリサイクル部品用両面粘着
テープにおいて、アクリル系共重合体の(a)成分であ
る炭素数が1〜12のアルキル基を有する(メタ)アク
リル酸アルキルエステルとしては、例えば、n−ブチル
アクリレート、イソオクチルアクリレート、2−エチル
ヘキシルアクリレート、イソノニルアクリレート、エチ
ルアクリレート、メチルメタクリレート等が挙げられ
る。
【0012】アクリル系共重合体中の(a)成分の共重
合比率は、60〜98重量%、好ましくは80〜97重
量%である。(a)成分が60重量%未満の場合は、接
着力の低下を招き、98重量%を超える場合は粘着剤の
凝集力が低下する。
【0013】(b)成分である窒素含有ビニル単量体と
しては、N−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラク
タム、アクリロイルモルホリン、ジメチルアミノエチル
アクリレート、アクリルアミド、N,N−ジメチルアク
リルアミド等が挙げられる。
【0014】アクリル系共重合体中の(b)成分の共重
合比率は、2〜20重量%、好ましくは3〜15重量%
であり、少なくとも一種以上が用いられる。(b)成分
が2重量%未満では粘着剤の凝集力が低下し、両面粘着
テープを再生または再利用が可能な部品より剥離する際
に、粘着剤の部品への糊残りや剥離不良等が生じる。ま
た、20重量%を越えると、粘着剤特有の初期タックや
接着性が損なわれる。
【0015】(c)成分の、架橋剤と反応する官能基を
有するビニル単量体としては、例えば2−ヒドロキシエ
チル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メ
タ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリ
レート、カプロラクトン変性(メタ)アクリレート、ポ
リエチレングリコールアクリレート、ポリプロピレング
リコールアクリレート等のヒドロキシル基含有ビニル単
量体、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイ
ン酸、クロトン酸、エチレンオキサイド変性琥珀酸アク
リレート、アクリル酸ダイマー等のカルボキシル基含有
単量体の他に、2−アクリルアミド−2−メチルプロパ
ンスルフォン酸等のスルホン酸基含有単量体等がある。
これらの単量体は、必要に応じて1種以上が用いられ
る。
【0016】アクリル系共重合体中の(c)成分の共重
合比率は、0.1〜2.0重量%、好ましくは0.5〜
1.5重量%である。(c)成分が0.1重量%未満で
は、架橋剤で架橋する場合に、架橋度の不足やばらつき
を生じるため、両面粘着テープを再生または再利用が可
能な部品より剥離する際に、粘着剤の部品への糊残りや
剥離不良等が生じる。逆に2.0重量%を越えると、架
橋剤で架橋する場合に、架橋度のコントロールが困難で
あるだけでなく、金属製の再生または再利用が可能な部
品に使用した場合、経時で接着性が過度に向上するた
め、両面粘着テープを再生または再利用が可能な部品よ
り剥離する際に、粘着剤の部品への糊残りや剥離不良、
さらには部品の変形等が生じる。
【0017】また、本発明ではスチレンや酢酸ビニル等
の、上記(a)〜(c)成分に属さない共重合可能な単
量体も、必要に応じて共重合してもよい。
【0018】本発明に用いられるアクリル系共重合体
は、溶液重合法、隗状重合法、懸濁重合法、乳化重合法
等の公知の重合方法で共重合させることにより得ること
ができる。重合の開始方法も、過酸化ベンゾイルや過酸
化ラウロイル等の過酸化物系、アゾビスイソブチルニト
リル等のアゾ系の熱重合開始剤を用いた熱による開始方
法や、アセトフェノン系、ベンゾインエーテル系、ベン
ジルケタール系、アシルフォスフィンオキシド系、ベン
ゾイン系、ベンゾフェノン系の光重合開始剤を用いた紫
外線照射による開始方法や、電子線照射による方法を任
意に選択できる。
【0019】本発明のリサイクル部品用両面粘着テープ
に使用する粘着剤は、凝集力の向上のため適宜架橋され
ていても良い。用いられる架橋処理としては、アクリル
系共重合体の製造時に多官能(メタ)アクリレートを添
加するか、共重合体を製造した後にイソシアネート系架
橋剤、エポキシ系架橋剤、アジリジン系架橋剤等の、ア
クリル系共重合体の(c)成分と架橋反応をする架橋剤
を適量添加することにより実施できる。
【0020】本発明のリサイクル部品用両面粘着テープ
に使用するアクリル系粘着剤組成物には、本発明の目的
を阻害しない範囲で必要に応じてアクリル系共重合体の
他に、石油樹脂、ロジン樹脂、テルペン樹脂、クマロン
−インデン樹脂、フェノール樹脂等の粘着付与剤や、酸
化防止剤、ガラスやプラスチック製の繊維・バルーン・
ビーズ、金属粉末等の充填剤、顔料、染料等の着色剤を
任意で添加することができる。
【0021】本発明のリサイクル部品用両面粘着テープ
の中芯は、23℃での流れ方向(以後MDという)と幅
方向(以後TDという)の引張強度がいずれも1.0〜
3.5kgf/20mmである不織布を使用する。不織
布の引張強度が1.0kgf/20mm未満のものは、
両面粘着テープを再生または再利用が可能な部品より剥
離する際に、両面粘着テープが切れやすいため、作業性
が著しく低下する。引張強度が3.5kgf/20mm
を超えるものは、不織布の反発力が強すぎるため、定荷
重剥離性が著しく低下する。
【0022】さらに、前記のアクリル系粘着剤組成物と
不織布を用いて作成した、本発明のリサイクル部品用両
面粘着テープは、流れ方向と幅方向の引張強度がいずれ
も23℃で1.5〜4.5kgf/20mmであること
を特徴とする。両面粘着テープの引張強度が1.5kg
f/20mm未満のものは、両面粘着テープを再生また
は再利用が可能な部品より剥離する際に、両面粘着テー
プが切れやすいため、作業性が著しく低下する。引張強
度が4.5kgf/20mmを超えるものは、両面粘着
テープの反発力が強すぎるため、定荷重剥離性が著しく
低下する。
【0023】また不織布および両面粘着テープの引張強
度の特定範囲は、同時に満足しなければならない。
【0024】尚、本発明において不織布および両面粘着
テープの引張強度は、標線長さ100mm、幅20mm
のダンベル状に打ち抜いたサンプルを、テンシロン引張
試験機を用い、23℃で引張速度300mm/minの
測定条件で行った。
【0025】不織布の材質は、特に限定されるべきもの
ではないが、好ましくはパルプ、レーヨン、マニラ麻、
アクリロニトリル、ナイロン、ポリエステルなどからな
り、不織布の引張強度を満足するために、必要に応じて
ビスコース含浸処理や、熱可塑性樹脂をバインダーとし
た含浸処理などの処理をしても良い。不織布の厚みは、
特に限定されるべきものではないが、30〜200μ
m、好ましくは50〜150μmである。坪量は、特に
限定されるべきものではないが、10〜100g/m
2 、好ましくは15〜50g/m2 である。
【0026】
【作用】本発明のリサイクル部品用両面粘着テープを使
用することにより、再生または再利用が可能な部品に対
して適切な接着性を発揮し、部品より剥離する際は、加
熱等の特別な処理なしに糊残り無く剥離が可能であるの
で、容易に部品の回収ができる。そして、粘着剤が被着
体表面に残らないため被着体を洗浄等する必要がないの
で、回収した部品を容易に再生または再利用することが
できる。
【0027】
【実施例】つぎに、本発明の両面粘着テープについて実
施例及び比較例を記載し具体的に説明するが、本発明の
両面粘着テープはこれらの実施例のみに限定されるもの
ではない。又、被着体として、再生または再利用の要請
の高い、耐衝撃性ポリスチレン樹脂、ステンレス、亜鉛
メッキ鋼板を用いたが、本発明の使用方法の対象と成る
べき被着体としてはこれらの例に限定されるものではな
い。他にもポリアミド、ポリエステル、ポリカーボネー
ト、ポリプロピレン、ポリエチレン、フェノール樹脂、
エポキシ樹脂、ポリウレタン、ABS等の樹脂、また、
鉄、アルミニウム、銅、ニッケル、及びそれらの合金等
の金属に対しても同様に用いることが出来る。尚、以下
に表示する部は重量部である。
【0028】(実施例1) (1)粘着剤の調製 冷却管、攪拌機、温度計、滴下漏斗を備えた反応容器に
n−ブチルアクリレート96.0部、N−ビニルピロリ
ドン2.5部、2−ヒドロキシエチルアクリレート0.
5部、アクリル酸1.0部と重合開始剤として2,2’
−アゾビスイソブチルニトリル0.2部とを酢酸エチル
100部に溶解し、窒素置換後、80℃で8時間重合し
て粘着剤溶液を得た。 (2)両面粘着テープの調製 この粘着剤溶液の固形分100部に対し、イソシアネー
ト系架橋剤(日本ポリウレタン工業社製、商品名:コロ
ネートL−45/トリレンジイソシアネートとトリメチ
ロールプロパンとの付加物のトルエン45%溶液)2.
0部、不均化ロジングリセリンエステル(軟化点100
℃)10部、重合ロジンペンタエリスリトールエステル
(軟化点128℃)10部を配合し、酢酸エチルで混合
液の固形分を40%に調整した後、剥離処理した厚さ7
5μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが6
5μmになるように塗工して、80℃で3分間乾燥して
得た粘着シートを、パルプ/レーヨン/マニラ麻=1/
1/1にビスコースを含浸してなる坪量15g/m2
流れ方向(以後MD)の引張強度が2.5kgf/20
mm、幅方向(以後TD)の引張強度が2.2kgf/
20mmの不織布の両面に転写し、60℃の熱ロールで
4kgf/cmの圧力でラミネートし両面粘着テープを
得た。尚、該両面粘着テープは40℃2日エージング後
に試験に使用した。
【0029】(実施例2、3)単量体組成、架橋剤添加
量及び中芯に用いる不織布の引張強度を(表1)に示
す。不織布も含め、他の条件は実施例1と同様にして両
面粘着テープを得た。
【0030】(実施例4)単量体組成、架橋剤添加量及
び中芯に用いる不織布の引張強度を(表1)に示す。実
施例4では坪量15g/m2 、MD引張強度1.8kg
f/20mm、TD引張強度1.7kgf/20mmの
不織布を用いている。他の条件は実施例1と同様にして
両面粘着テープを得た。
【0031】(比較例1〜3)単量体組成、架橋剤添加
量及び中芯に用いる不織布の引張強度を(表2)に示
す。不織布も含め、他の条件は実施例1と同様にして両
面粘着テープを得た。
【0032】(比較例4)単量体組成、架橋剤添加量及
び中芯に用いる不織布の引張強度を(表2)に示す。比
較例4ではパルプ/レーヨン=1/1にビスコースを含
浸してなる坪量14g/m2 、MD引張強度1.5kg
f/20mm、TD引張強度0.5kgf/20mmの
不織布を用いている。他の条件は実施例1と同様にして
両面粘着テープを得た。
【0033】(比較例5)単量体組成、架橋剤添加量及
び中芯に用いる不織布の引張強度を(表2)に示す。比
較例5ではパルプ/レーヨン/マニラ麻=1/1/1よ
りなる坪量14g/m2 、MD引張強度1.8kgf/
20mm、TD引張強度1.1kgf/20mmの不織
布を用いている。他の条件は実施例1と同様にして両面
粘着テープを得た。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】(表1)〜(表2)で用いた共重合組成及
び架橋剤の略号等は以下の化合物を示している。 BA :n−ブチルアクリレート EHA :2−エチルヘキシルアクリレート EA :エチルアクリレート NVP :N−ビニルピロリドン NVC :N−ビニルカプロラクタム DMAA:N,N−ジメチルアクリルアミド HEA :2−ヒドロキシエチルアクリレート HEMA:2−ヒドロキシエチルメタクリレート AA :アクリル酸 MAA :メタクリル酸 NCO :イソシアネート系架橋剤(日本ポリウレタン
工業社製、商品名:コロネートL−45) 不織布の引張強度は(流れ方向MD)/(幅方向TD)
で示している。
【0037】実施例1から4、比較例1から5で作成し
た両面粘着テープについて、以下に示す方法により、引
張強度、接着力、耐湿劣化後接着力、リサイクル適性、
定荷重剥離を測定し、評価結果を(表3〜6)に示し
た。
【0038】引張強度 不織布および両面粘着テープを、標線長さ100mm、
幅20mmのダンベル状に打ち抜き、テンシロン引張試
験機を用いて、引張速度300mm/minの測定条件
で測定した。引張強度は、不織布および両面粘着テープ
の流れ方向(MD)と幅方向(TD)で測定した。
【0039】接着力 280番の耐水研磨紙でヘアライン研磨処理したステン
レス板、及び耐衝撃性ポリスチレン(以下HIPS)樹
脂板に、厚さ25μmのポリエステルフィルムで裏打ち
した20mm幅の両面粘着テープ試料を、常温で2.0
kgローラ1往復で加圧貼付し、常温で1時間放置後、
常温で剥離速度300mm/minで180度剥離接着
力を測定した。
【0040】耐湿劣化後接着力 の接着力と同様に加圧貼付した試験片を、50℃、9
5%RHで100時間の条件で劣化後、常温で1時間放
置し、常温で剥離速度300mm/minで180度剥
離接着力をMD方向で測定した。
【0041】リサイクル適性 5mm厚の発泡ウレタンスポンジ(イノアック社製:モ
ルトプレン)で裏打ちした10mm幅の両面粘着テープ
試料を、亜鉛メッキ鋼板及びHIPS樹脂板に常温で
2.0kgローラ1往復で加圧貼付した試験片を、50
℃、95%RHで100時間及び30日間の条件で劣化
後、常温で1時間放置し、常温で手で180度方向に両
面粘着テープ試料をゆっくりと引き剥したときの再剥離
性(粘着剤の被着体への残留)及びテープ強度(剥離時
のテープ試料の切断)を、両面粘着テープの流れ方向
(MD)と幅方向(TD)で評価した。
【0042】尚、再剥離性評価は以下の基準で行った。 ○:糊残り無し。 △:剥離きっかけ部に糊残り有り。 ×:広範囲に糊残り有り。
【0043】尚、テープ強度評価は以下の基準で行っ
た。 ○:両面粘着テープ切断せず。 △:切断するがきっかけ部は残る。 ×:切断部より再びきっかけをつくる必要有り。
【0044】定荷重剥離 280番耐水研磨紙でヘアライン研磨処理したステンレ
ス板、及びHIPS樹脂板に、厚さ25μmのポリエス
テルフィルムで裏打ちした10mm幅の両面粘着テープ
試料を、常温で2.0kgローラ1往復で加圧貼付し、
1時間常温で放置後、常温で300gの荷重をかけて9
0度方向に剥離させ、1時間後及び3時間後の剥がれ距
離を測定した。
【0045】以上、得られた両面テープの評価結果を
(表3〜6)に示す。
【0046】
【表3】
【0047】
【表4】
【0048】(*)は粘着剤層凝集破壊を示す。
【0049】
【表5】
【0050】*亜鉛:亜鉛メッキ鋼板
【0051】
【表6】
【0052】比較例1〜3の両面粘着テープは、必須成
分であるアクリル系共重合体の配合比が特定範囲より外
れているため、耐湿劣化後の接着性やリサイクル適性、
定荷重剥離性などが劣る。比較例4では、両面粘着テー
プ及び不織布の引張強度がMD方向の特定範囲を満足し
ているが、TD方向の特定範囲を外れているために、リ
サイクル適性が劣る。また比較例5では、不織布の引張
強度はMD,TD方向とも特定範囲を満足しているが、
両面粘着テープの引張強度がTD方向で特定範囲を外れ
ているために、リサイクル適性が劣る。それに対して、
実施例1〜4の両面粘着テープでは、いずれも優れた接
着性とリサイクル適性及び定荷重剥離性を兼ね備えてい
ることが分かる。
【0053】
【発明の効果】以上のように、本発明のリサイクル部品
用両面粘着テープを使用することにより、再生または再
利用が可能な部品に対して適切な接着性を発揮し、部品
より剥離する際は、加熱等の特別な処理なしに糊残り無
く剥離が可能であるので、部品の回収が容易にできる。
また粘着剤が被着体表面に残らず被着体を洗浄等する必
要がないので、回収した部品をそのまま再生、再利用す
ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−306336(JP,A) 特開 平4−89879(JP,A) 実開 平4−73948(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09J 1/00 - 201/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不織布中芯の両面粘着テープにおいて、
    粘着剤層の片面または両面が、(a)炭素数が1〜12
    のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエス
    テル60〜98重量%と、(b)N−ビニルピロリド
    ン、N−ビニルカプロラクタム、アクリロイルモルホリ
    ン、N,N,−ジメチルアクリルアミドおよびジメチル
    アミノエチルアクリレートよりなる群から少なくとも一
    種以上選ばれた窒素含有ビニル単量体2〜20重量%
    と、(c)2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
    ト、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ヒド
    ロキシプロピル(メタ)アクリレート、カプロラクトン
    変性(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールア
    クリレート、ポリプロピレングリコールアクリレート等
    のヒドロキシル基含有ビニル単量体、アクリル酸、メタ
    クリル酸、イタコン酸、マレイン酸、クロトン酸、エチ
    レンオキサイド変性琥珀酸アクリレート、アクリル酸ダ
    イマー等のカルボキシル基含有単量体よりなる群から少
    なくとも一種以上選ばれた、架橋剤と反応する官能基を
    有するビニル単量体0.1〜2重量%とからなるアクリ
    ル系共重合体を主成分とし、(d)イソシアネート系架
    橋剤を配合してなるアクリル系粘着剤組成物であり、中
    芯が、流れ方向と幅方向の引張強度が23℃で1.0〜
    3.5kgf/20mmの不織布であり、両面粘着テー
    プの流れ方向と幅方向の引張強度が、23℃で1.5〜
    4.5kgf/20mmであることを特徴とするリサイ
    クルされる部品に適した両面粘着テープ。
  2. 【請求項2】 前記(a)炭素数が1〜12のアルキル
    基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルが、n
    −ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレー
    トおよびエチルアクリレートからなる群から選ばれた少
    なくとも1種以上を含み、前記(b)の窒素含有ビニル
    単量体として、N−ビニルピロリドン、N−ビニルカプ
    ロラクタムおよびN,N−ジメチルアクリルアミドから
    なる群から選ばれた少なくとも1種を含み、前記(c)
    の架橋剤と反応する官能基を有するビニル単量体とし
    て、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキ
    シエチルメタアクリレート、アクリル酸およびメタクリ
    ル酸からなる群から選ばれた少なくとも1種以上を含む
    「請求項1」に記載のリサイクルされる部品に適した両
    面粘着テープ。
  3. 【請求項3】 「請求項1」、「請求項2」に記載のリ
    サイクルされる部品に適した両面粘着テープを再生また
    は再利用が可能な部品の接合に用いる方法。
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