JP3374668B2 - 移動体の通信方法及び通信システム - Google Patents

移動体の通信方法及び通信システム

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JP3374668B2
JP3374668B2 JP23773296A JP23773296A JP3374668B2 JP 3374668 B2 JP3374668 B2 JP 3374668B2 JP 23773296 A JP23773296 A JP 23773296A JP 23773296 A JP23773296 A JP 23773296A JP 3374668 B2 JP3374668 B2 JP 3374668B2
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正己 高三
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B61RAILWAYS
    • B61LGUIDING RAILWAY TRAFFIC; ENSURING THE SAFETY OF RAILWAY TRAFFIC
    • B61L3/00Devices along the route for controlling devices on the vehicle or vehicle train, e.g. to release brake, to operate a warning signal
    • B61L3/16Continuous control along the route
    • B61L3/22Continuous control along the route using magnetic or electrostatic induction; using electromagnetic radiation
    • B61L3/225Continuous control along the route using magnetic or electrostatic induction; using electromagnetic radiation using separate conductors along the route

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行レールを走行
する複数台の移動体間の通信を、レールに沿って配線さ
れた給電線を流れる電流に信号を重畳させることにより
行う移動体の通信方法及び通信システムに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、天井に架設されたレールに沿って
走行し、工場あるいは倉庫内のステーション間において
荷の搬送作業をするモノレール式の搬送装置(移動体)
が提案されている。また、この種の搬送装置の給電方法
として、レールに配線された給電線に対し非接触に対向
させた状態でピックアップコイルを移動体に取り付け、
給電線を流れる交流からその誘導起電力としてこのピッ
クアップコイルにより電力を取り込む給電システムが知
られている(例えば特開平6−153305号公報
等)。
【0003】特開平6−153305号公報によれば、
図9に示すように、レール51に対して支持部材52に
支持された状態で配線された2本の給電線53には交流
電流(例えば200Vの交流)が流れ、移動体は2本の
給電線53に対向する非接触状態で設けられたピックア
ップコイル(ピックアップ装置)54から電力を得るよ
うになっている。ピックアップ装置54は断面略E字状
のコア55と、コア55の突部55aに巻回されたコイ
ル56とからなる。
【0004】従来、搬送装置等の移動体は地上側に設け
られた固定局(親局)との間で通信を行うことにより、
固定局からの指令信号に基づき運行制御されるようにな
っている。固定局(親局)と移動体(子局)との間の通
信は、無線とすると混線の恐れがあるため、通常はレー
ルに沿って配線したトロリー線を介して行われていた。
しかし、トロリー線によると、トロリー線が集電ブラシ
との接触部で摩耗し易いとともに、通信用のトロリー線
を配線する配線工事に手間がかかる。
【0005】そこで、本願出願人は、移動体に給電する
ための給電線を利用して通信を行うことを提案してい
る。すなわち、図10に示すように、移動体61が走行
する走行レール51に配線された給電線53には高周波
電源62から供給された交流が流れ、固定局63に設け
たアンテナコイル(送受信用)64を介して給電線53
を流れる交流に通信のための信号を重畳させる。そし
て、移動体61に設けた通信用のアンテナコイル65
(図11(b)に示す)を介して固定局63との間の通
信を行う。
【0006】ところで、図10に示すように、走行レー
ル51上を複数台の移動体61が走行する場合、移動体
61同士の衝突を回避する必要がある。例えば進行方向
前方の物体をセンサで検知することで衝突を回避する方
法があるが、走行レール51がカーブするところでは、
センサが検知しときには既に間に合わず衝突を招く事態
が生じる。そのため、移動体61間で通信をすることに
より、相手側の移動体の位置を把握しながら走行し、衝
突を回避することが行われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図11(a)に示すよ
うに、固定局63側ではアンテナコイル64を給電線5
3に直接巻回させることができるため、アンテナコイル
64と給電線53との間での漏れ磁束を少なく抑えて信
号の減衰を極力小さく抑えることができる。これに対
し、移動体61は給電線53に沿って走行するものであ
るため、移動体61側のアンテナコイル65を給電線5
3に直接巻回する訳にはいかず、図11(b)に示すよ
うに、コア66に巻回するなどしたアンテナコイル65
を給電線53の近傍位置に配置するのみであった。
【0008】このようにアンテナコイル65が給電線5
3の近傍位置に配置されているだけであると、給電線5
3に直接巻回されている場合に比較して漏れ磁束が多く
なり、信号の減衰が著しくなる。そのため、例えば図1
2に示すように、m号車の移動体61からn号車の移動
体61に信号を送信する場合、まずm号車側のアンテナ
コイル65から給電線53へ受け渡される際の信号の減
衰により、給電線53を流れる交流に重畳されたときの
信号(周波数fo )が微弱なものとなる。しかもその信
号が受信先のn号車側のアンテナコイル65にて受信さ
れるときに、微弱な信号がさらに減衰されることにな
る。その結果、このような通信方式を用いて移動体61
間の通信を行おうとした場合には、通信の信頼性が乏し
くなるという問題が生じる。特に、走行レール51が長
く、その両端に位置する移動体61間で通信をする場合
には、信号伝送距離が長くなることに起因する信号の減
衰も加わることとなるため、信号を誤って受信したこと
に起因するシステムダウン等の不具合を招く原因にもな
る。
【0009】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的は、走行レールに配線された給電
線を流れる電流に信号を重畳させることにより移動体間
で行われる通信において、通信の信頼性を高めることが
できる移動体の通信方法及び通信システムを提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め請求項1に記載の発明では、走行レールに走行可能に
設けられた複数台の移動体間の通信を、前記走行レール
に沿って配線された給電線を流れる電流に信号を重畳さ
せることにより行う移動体の通信方法において、前記移
動体から前記給電線を流れる電流に重畳された信号を増
幅させる固定局を設け、前記移動体間の通信を該固定局
を中継して行うようにし、前記移動体は通信相手先の移
動体までの距離が所定値以内であれば、両移動体間の通
信を前記固定局を中継せずに直接行うように設定されて
いる
【0011】請求項2に記載の発明では、走行レールに
走行可能に設けられた複数台の移動体間の通信を、前記
走行レールに沿って配線された給電線を流れる電流に信
号を重畳させることにより行う移動体の通信システムに
おいて、前記移動体間で通信される信号を中継するとと
もに増幅させるための固定局を備え、前記移動体は通信
相手先の移動体までの距離が所定値以内であれば、両移
動体間の通信を前記固定局を中継せずに直接行うように
設定されている。
【0012】請求項3に記載の発明では、前記固定局
は、前記移動体から送信された信号を受信及び送信する
ためのアンテナコイルを備えており、該アンテナコイル
が前記給電線に巻回されている。
【0013】請求項4に記載の発明では、請求項2又は
請求項3に記載の移動体の通信システムにおいて、前記
固定局は、前記移動体から送信された信号を正しく受信
したか否かを判断するための正誤判断手段を備えてお
り、少なくとも該正誤判断手段により正しいと判断され
た信号のみを中継するように設定されている移動体に送
信される。
【0014】請求項5に記載の発明では、請求項4に記
載の移動体の通信システムにおいて、前記固定局は前記
正誤判断手段により前記移動体から送信された信号を誤
って受信したと判断すると、発信元の移動体に対して再
送信要求をする再送信要求手段を備えている。
【0015】請求項6に記載の発明では、請求項2〜請
求項5のいずれか一項に記載の移動体の通信システムに
おいて、前記移動体は送信するときの信号周波数と、受
信するときの信号周波数とが異なって設定されており、
前記固定局は前記移動体から受信した信号を本来の受信
先の移動体が受信可能な周波数に変換して出力する信号
周波数変換手段を備えている。
【0016】(作用)従って、請求項1及び請求項2に
記載の発明によれば、複数台の移動体間の通信は、走行
レールに配線された給電線を流れる電流に信号を重畳さ
せることにより行われる。給電線を流れる電流に重畳さ
れた信号は、固定局を中継して増幅される。そのため、
移動体から給電線を流れる電流に信号を重畳する際や、
重畳された信号を移動体が受信する際の信号の減衰が相
対的に著しくても、固定局を中継して信号が増幅される
ため、移動体間の通信の信頼性が高められる。
【0017】請求項3に記載の発明によれば、移動体か
ら送信された信号を受信及び送信するため固定局に設け
られたアンテナコイルが給電線に巻回されていることか
ら、発信時の漏れ磁束を少なくできることとなる。その
ため、移動体から発信されたときと同程度もしくはそれ
以下の出力で信号を発信したとしても(但し、アンテナ
コイルの巻数等の条件を同じとした場合)、その受信時
よりも大きな強度で信号を給電線を流れる電流に重畳さ
せることが可能となる。つまり、中継により信号を増幅
させるためにわざわざ発信のための出力を上げる必要が
なく、低電力で済ませることが可能となる。
【0018】請求項4に記載の発明によれば、移動体か
ら送信された信号を固定局が正しく受信したか否かが、
固定局に設けられた正誤判断手段により判断される。そ
して、少なくとも正誤判断手段により正しいと判断され
た信号のみが給電線を介して本来の受信先の移動体に送
信される。
【0019】請求項5に記載の発明によれば、移動体か
らの信号を固定局が誤って受信したと正誤判断手段によ
り判断されると、再送信要求手段は発信元の移動体に対
して再送信要求する。従って、固定局からは常に正しい
内容の信号が増幅されて発信されることになり、移動体
間の通信の信頼性が一層高められる。
【0020】請求項6に記載の発明によれば、移動体か
ら送信された所定周波数の信号は固定局に受信され、こ
の信号は信号周波数変換手段により、本来の受信先の移
動体が受信可能な周波数に変換されて出力される。従っ
て、移動体に信号を区別するための特別な処理(ソフト
ウェア的な処理など)を施さなくても、固定局を中継せ
ず移動体間で直接通信されてしまう事態を回避すること
が可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図1〜図8に従って説明する。図6は本実施形態
における通信システムとしての搬送システム1を示す。
同図に示すように、天井2に架設された走行レール3に
は移動体としての複数台の搬送体4が懸垂状態で走行可
能に設けられている。走行レール3には搬送体4に電力
を供給するための給電線5が配線されている。給電線5
は地上側に設置された電源装置6に接続されている。ま
た、地上側には搬送体4に所定の搬送作業を指令する固
定局としての運行制御装置7が設置されている。運行制
御装置7は搬送体4との間で通信をするための信号周波
数変換手段を構成するとともに正誤判断手段及び再送信
要求手段としてのコントローラ7aを備えている。コン
トローラ7aは通信のための信号を送受信するための固
定局を構成するとともにアンテナコイルとしての送信用
アンテナコイル8a及び受信用アンテナコイル8bを備
えている。各アンテナコイル8a,8bは走行レール3
の終端部から電源装置6側へ引き出された給電線5に対
してその外周に直接巻回された状態にある。
【0022】搬送体4は前後一対の駆動輪9及び従動輪
10を備えている。また、図7に示すように、搬送体4
には各輪9,10の他に複数組の案内輪11を備えてお
り、案内輪11が走行レール3を挟持していることによ
り搬送体4の幅方向の移動(揺れ)が規制されるように
なっている。本体4aの上部には前後一対のステアリン
グ部12が回転軸12aを中心に本体4aに対してそれ
ぞれ回動可能に設けられている。各輪9〜11は一対の
ステアリング部12上に支持された状態にあり、走行レ
ール3に沿って操舵可能に設けられている。
【0023】給電線5は走行レール3の背面(図7では
右側面)に固定された支持部材13(図7にのみ図示)
により所定間隔毎に支持された状態で配線されている。
給電線5は、2本が相互に平行に所定間隔を隔して走行
レール3に沿って延びており、その先端側(電源装置6
と反対側端部)でループ状に繋がっている。
【0024】図7に示すように、各ステアリング部12
上にはピックアップ装置14が給電線5に対して非接触
で対向する状態に支持されている。断面略E字状のフェ
ライトコア15の突部15aにはコイルCが巻回されて
おり、このコイルCを2本の給電線5間のほぼ中央に配
置可能な姿勢でピックアップ装置14は支持されてい
る。また、ステアリング部12上には駆動輪9を回転駆
動させる走行モータ16が配設されている。
【0025】図8に示すように、フェライトコア15の
突部15aに巻回されたコイルCは、給電用コイル1
7、送信用アンテナコイル18及び受信用アンテナコイ
ル19の3種類で構成されている。各コイル17〜19
はフェライトコア15の突部15aに対して軸方向に順
番に配置する重ね巻きで巻回されている。この各コイル
17〜19の巻回方法は適宜の方法を採用でき、例えば
突部15aに対して層状に巻回する同軸巻きとすること
もできる。ここで、送信用アンテナコイル18が受信用
アンテナコイル19よりも給電線5に近接する状態に配
置されている。なお、前後一対の給電用ピックアップ装
置14を構成する各コイルCは電気的には直列に接続さ
れている。
【0026】図1はこの搬送システム1の電気的概略構
成を示す。同図に示すように、電源装置(高周波電源)
6にはループ状をなす給電線5の両端が接続されてい
る。電源装置6は、例えば200V,10kHzの交流
を給電線5に対して供給する。運行制御装置7は送信用
アンテナコイル8aと受信用アンテナコイル8bを信号
周波数変換手段を構成するモデム20を介してコントロ
ーラ7aに接続している。モデム20はコントローラ7
aからの信号を所定周波数f2の交流に変換して送信用
アンテナコイル8aに送るとともに、受信用アンテナコ
イル8bに誘導された交流から重畳された信号成分の周
波数f1だけをフィルタをかけて取り出してそれをデジ
タル化してコントローラ7aに送る機能を有する。搬送
体4へ送信される指令信号は、各ステーションに設けら
れた入力装置(図示せず)に入力された作業指示データ
や、搬送体4から通信により得られた運行情報等に基づ
きコントローラ7aにおいて作成される。
【0027】また、搬送体4は送信用アンテナコイル1
8と受信用アンテナコイル19が接続されたモデム21
を備え、モデム21は本体4aに内蔵されているマザー
ボード(図示せず)上のCPU22に接続されている。
モデム21は運行制御装置7側のモデム20と同様の機
能を備え、送信用アンテナコイル18に対してはデジタ
ル信号を所定周波数f1の交流に変換して送るととも
に、受信用アンテナコイル19に対してはこれに誘導さ
れた交流から信号成分の周波数f2のみを取り出してデ
ジタル化する。CPU22は搬送体4の駆動制御を司
る。こうして運行制御装置7と搬送体4との間で給電線
5を介して通信が行われ、運行制御装置7からの指令信
号に基づき搬送体4が運行制御されるようになってい
る。
【0028】また、搬送体4は給電用コイル17と接続
された電源回路23を備える。電源回路23は、給電用
コイル17に誘導された交流を整流するとともに所定電
圧に降圧し、走行モータ16やCPU22等に必要な駆
動電圧を供給する。
【0029】搬送体4から運行制御装置7へ送る信号の
周波数f1と、運行制御装置7から搬送体4へ送る信号
の周波数f2とは異なっている。本実施形態では、運行
制御装置7と搬送体4との間の通信と、搬送体4間の通
信とが給電線5を流れる給電用高周波電流(例えば10
kHz)に周波数f1,f2の信号を重畳させることに
より行われる。搬送体4から送信される信号の周波数f
1と、搬送体が受信する信号の周波数f2とが異なって
いるため、搬送体4間の直接の通信が不能となってい
る。つまり、搬送体4が送信した周波数f1の信号は、
運行制御装置7が一旦受信し、その信号の受信先が搬送
体4であれば、運行制御装置7がその信号を今度は周波
数f2で発信するようになっている。こうして搬送体4
間の通信は、全て運行制御装置7を介して行われるよう
になっている。
【0030】図2は給電線5を流れる給電用交流に信号
を重畳させて行われる通信のための信号処理を示す。給
電線5には電源装置6から所定周波数(例えば10kH
z)の高周波電流PSが供給される。そして、送信時の
信号SPがこの高周波電流PSに重畳されることによ
り、10kHzの高周波電流PSに数100MHzの信
号SPが重畳した高周波電流PSmix となる。そして、
受信時には受信用アンテナコイルに高周波電流PSmix
と比例した波形を有する電力が誘導され、受信用アンテ
ナコイルに誘導された高周波電流psmix から信号周波
数f1,f2(数100MHz)成分の信号SGがモデ
ムを介して取り出されるとともにデジタル化される。
【0031】搬送体4は、走行レール3に所定位置に設
けられたドグを検知するためのセンサ(いずれも図示せ
ず)を備えるとともに、走行モータ16の回転量を計数
するカウンタ(図示せず)を備えている。搬送体4はセ
ンサがドグを検知する度に走行モータ16の回転量を計
数するカウンタの計数値を補正することにより、走行レ
ール3上における自身の位置を正しく把握している。搬
送体4は走行中には他の搬送体4に自身の位置を知らせ
るため、所定時間間隔毎に位置情報信号を出力してい
る。また、衝突等の発生の恐れが迫っていることを認知
すると、相手側の搬送体4に対して衝突を回避するため
の信号の遣り取りをする。
【0032】搬送体4が通信のため出力する信号(デジ
タル信号)DSは、図3に示すようなデータ形態を備え
ている。信号DSは、号車データD1,制御データD
2,位置データD3,正誤判断用データD4を備える。
号車データD1は発信元の搬送体4の号車番号を示すも
のである。搬送体4には例えば1号車,2号車,…とい
うように号車番号が割り当てられている。制御データD
2は、データ内容、すなわち例えば衝突が迫っていると
きには衝突を回避するため双方の搬送体4で遣り取りさ
れる内容であり、例えば走行優先権の比較判断のための
データや停止(待機)を求めたりする指令データ等から
なる。この制御データD2にはその受信先が搬送体4で
あるときは必ずその受信先の号車番号が指定されてい
る。位置データD3は、自身の現在位置を示すデータで
ある。そして、正誤判断用データD4は、受信側におい
てこの信号DSを正しく認識したか否かを判断するため
のデータであり、例えば通信で一般にデータの正誤判断
に用いられるサムチェックのためのデータである。
【0033】運行制御装置7を構成するコントローラ7
aには、中央処理装置(以下、CPUという)24及び
メモリ25が備えられている。CPU24はメモリ25
に記憶された通信用の各種プログラムデータを実行す
る。CPU24は受信した信号がどこを本来の受信先と
して発信されたものであるかを判断し、その受信先が搬
送体4であるときには、図4にフローチャートで示す信
号中継処理を実行するようになっている。この信号中継
処理のプログラムデータはメモリ25に記憶されてい
る。
【0034】次に、この搬送システム1における通信の
処理を説明する。この搬送システム1の運転中は、電源
装置6から給電線5に高周波電流PSmix が供給され
る。搬送体4は高周波電流PSmix に基づき給電用コイ
ル17に誘導された起電力を電源回路23にて整流及び
降圧して走行モータ16やCPU22の駆動電圧とす
る。コントローラ7aは、各ステーションの入力装置か
ら入力した作業指示データ等に基づき搬送体4を運行制
御するめの指令データを作成し、このデータを指令信号
として該当する搬送体4に送信する。搬送体4がコント
ローラ7aから指令信号を受信すると、そのCPU22
は指令信号に基づき走行モータ16等を駆動制御し、搬
送体4に所定の運行作業を行わせる。また、搬送体4か
らも運行制御装置7を受信先として信号が送信され、コ
ントローラ7aは搬送体4から受信した信号に基づき各
搬送体4の運行情報を把握し、例えば搬送作業があれば
待機中の搬送体4にその作業を指令する。
【0035】また、搬送体4は自身の位置を他の搬送体
4に知らせるための信号を所定時間間隔で送信してい
る。搬送体4は他の搬送体4から送信された信号を受信
してその位置を把握すると、他の搬送体4の位置と自身
の位置とを比較判断し、衝突の恐れを予測する。衝突の
恐れがあると判断したときには、搬送体4はその該当す
る他の搬送体4と衝突を回避すべく信号の遣り取りを行
う。
【0036】移動体4が送信する信号はCPU22にて
作成される。CPU22は送信すべき信号を作成すると
きには、図3に示すような号車データD1,制御データ
D2,位置データD3及び正誤判断データD4を備えた
データ形態の信号DSとして作成する。この信号DSは
モデム21を介して周波数f1の信号(アナログ信号)
に変換されて送信用アンテナコイル18から発信され、
給電線5を流れる高周波電流PSに重畳される。この周
波数f1の信号は搬送体4には受信されず、コントロー
ラ7aに受信されることになる。
【0037】給電線5をこの信号が重畳された高周波電
流PSmix が流れると、受信用アンテナコイル8bには
この高周波電流PSmix に比例した波形の高周波電流p
smix が誘導される。そして、モデム20を介して高周
波電流psmix から周波数f1の信号成分が取り出さ
れ、デジタル信号に変換されて信号DSがCPU24に
入力される。CPU24は信号DSを入力(受信)する
と、まずこの信号DSがどこを受信先として発信された
ものであるかを、その制御データD2部分から読み取っ
て判断する。そして、この信号(データ)DSが搬送体
4を受信先とするものであることが分かると、CPU2
4は図4にフローチャートで示す信号中継処理を実行す
る。
【0038】以下、この信号中継処理について図4,図
5に従って説明する。まず、ステップ1において、CP
U24は受信したデータDSが正しいか否かを判断す
る。すなわち、図3に示すような形態を有するデータD
Sのビット値を合計し、この合計値を正誤判断用データ
D4と比較してデータ内容の正誤を判断するサムチェッ
クを実行する。このサムチェックの結果、受信したデー
タDSが正しいものであれば、ステップ2に進み、この
受信データDSを周波数f2で発信する。一方、受信し
たデータDSが正しいものでなれば、ステップ3に進
む。
【0039】ステップ2における発信処理では、データ
DSがモデム20を介して周波数f2の信号(アナログ
信号)に変換されて送信用アンテナコイル8aにて発信
されることにより、給電線5を流れる高周波電流PSに
周波数f2の信号が重畳される。この周波数f2の信号
は本来の受信先である搬送体4にて受信される。すなわ
ち、搬送体4の受信用アンテナコイル19にはこの高周
波電流PSmix に比例した波形の高周波電流psmix が
誘導され、モデム21を介して高周波電流psmix から
周波数f2の信号成分が取り出され、さらにデジタル信
号に変換された信号DSがCPU22に入力される。
【0040】このように信号中継処理においては、図5
に示すように、搬送体4から送信される周波数f1の信
号は、この信号が発信される送信用アンテナコイル18
が給電線5の近傍に配置されているだけであり、給電線
5中の高周波電流PSに重畳される際の信号の減衰が著
しいため、その信号強度は微弱なものとなっている。そ
して、この信号が固定局(運行制御装置)7から送信さ
れる際には、その送信用アンテナコイル8aが給電線5
に直接巻回されていることから、その信号の減衰が相対
的に少なくて済み、元の周波数f1の信号よりも強度の
大きな周波数f2の信号として本来の受信先である搬送
体4に送られることになる。その結果、m号車の搬送体
4からn号車の搬送体4へ信号を送信する際に、信号を
受信した搬送体4での信号の誤認知が極力防止され、搬
送体4間における通信の信頼性が向上する。
【0041】一方、ステップ1において、受信データD
Sが正しくないとCPU24が判断した場合には、ステ
ップ3において、そのデータDSの発信元の搬送体4が
分かるか否かを判断する。すなわち、図3に示すような
形態を有するデータDS中の号車データD1を調べ、号
車データD1が読み取り可能であれば、ステップ4に進
み、その号車番号の搬送体4に対してデータDSの再送
信を要求する。また、ステップ3において、そのデータ
DSの発信元の搬送体4が分からない場合には、ステッ
プ5に進む。
【0042】ステップ5では、このデータDSを受信す
る直前(つまり前回の受信時)に受信した号車番号の搬
送体4から号車番号の順番で1台ずつサイクリックに、
該当する移動局4が見つかるまで再送信を要求してい
く。そして、該当する移動局4からデータDSの再送信
があると、再びステップ1に戻り、以下同様の処理を繰
り返す。すなわち、その再受信したデータDSが正しい
ものであれば、本来の搬送体4へそのデータDSを周波
数f2で送信し、再受信したデータDSが再び正しくな
いときには、もう一度その搬送体4に対して再送信を要
求する。そして、データDSを正しく受信するまで再送
信の処理を繰り返す。
【0043】このように信号中継処理では、搬送体4か
らの周波数f1の信号が微弱なため、運行制御装置(固
定局)7においてデータDSを正しく受信できなかった
ときには、データDSを正しく受信するまで、発信元の
搬送体4に対して再送信要求がなされる。そのため、搬
送体4間の通信の信頼性がさらに高められる。
【0044】以上詳述したように本実施形態によれば、
以下に示す効果が得られる。 (a)搬送体4間の通信を運行制御装置7を介して行
い、搬送体4が備える送信用アンテナコイル18から発
信されて高周波電流PSに重畳された微弱な信号を、給
電線5に直接巻回された送信用アンテナコイル8aから
再発信することにより信号強度が相対的に大きくなるよ
うに増幅させるようにした。そのため、搬送体4間の通
信において使用される送信用アンテナコイル18及び受
信用アンテナコイル19が給電線5と非接触なものであ
ってその間での信号の減衰が相対的に著しく、送信され
る信号強度がこの信号の減衰に起因して微弱なものとな
っても、一旦運行制御装置7を中継して信号が増幅され
るため、データの誤認識を極力防止することができる。
【0045】(b)運行制御装置7において、受信した
データDSが正しく受信されたか否かを判断するチェッ
ク機構を設け、データDSが正しく受信されなかった場
合には、そのデータDSの発信元の搬送体4に再送信さ
せることにより、正しいデータDSのみを本来の受信先
の搬送体4へ送信できるようにした。そのため、周波数
f1の微弱な信号にその伝送過程でノイズが入ったり、
信号強度が微弱なことに起因してデータDSが正しく受
信されなかった場合にも、運行制御装置7からは常に正
しいデータ内容の信号が発信されるので、搬送体4間の
通信の信頼性を一層高めることができる。特に、運行制
御装置7から中継して発信される周波数f2の信号の強
度は相対的に大きいので、相対的に信号にノイズが入り
難い。
【0046】(c)搬送体4間の通信の信頼性が高めら
れ、長距離間の通信が十分可能となることから、走行レ
ール3の軌道長さを長く設定することができる。つま
り、通信の信頼性の問題で走行レール3の軌道長さを制
限せざるを得ないというような問題を解消できる。
【0047】(d)搬送体4が誤ったデータを受信する
ことが十分抑えられるので、誤りデータによるシステム
ダウン等の不具合の発生を低減できる。 (e)搬送体4からの送信時の信号の周波数f1と、運
行制御装置7からの送信時の信号の周波数f2とを異な
る周波数としたので、搬送体4及び運行制御装置7にお
いて、送信と受信との同時処理をすることができる。従
って、通信のため単位時間当たりにより多くのデータ量
を処理することができる。
【0048】尚、本発明は上記実施形態に限定されるも
のではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で例えば次の
ように具体化することもできる。 (1)固定局は、前記実施形態の運行制御装置7のよう
な移動体を駆動制御するための制御装置に限定される訳
ではなく、単に信号を増幅させる機能だけを有する増幅
器、さらに正誤判断機能を付け加えたマイクロコンピュ
ータなどからなる、移動体間の通信の信頼性向上だけを
目的とした装置であってもよい。
【0049】(2)前記実施形態では固定局側の通信用
のアンテナコイル8a,8bを給電線に直接巻回させた
が、直接巻回させずに給電線の近傍に配置しただけの構
成とすることもできる。この場合、アンテナコイルの巻
数や発信時の電力出力を適宜な値に設定すれば、中継し
た信号を増幅させた状態で給電線を流れる電流に重畳さ
せることはできる。
【0050】(3)移動体間において通信する相手先と
の距離を把握し、相手側の移動体までの距離が所定以上
に長いときに限り、固定局を中継した通信を行う構成と
してもよい。この場合、移動体間の直接通信をするとき
には発信元の移動体は、相手先の移動体が受信可能な周
波数で信号を出力させる。また、発信元の移動体が固定
局から遠く離れているときには、固定局までの距離と、
受信先の移動体までの距離との相対比較により、信号の
減衰が少なくて済むように直接通信と中継通信とのどち
らを選ぶかを判断する構成としてもよい。
【0051】これらの構成によれば、移動体間の距離
(信号伝送路長)などに応じて直接通信と中継通信との
うち、通信の信頼性が確保され易い方が選択的に選ばれ
るので、移動体間で直接通信が選択されたときには通信
速度を高めることができる。そのため、単位時間当たり
に通信で取り扱うことができるデータ量を多くすること
ができる。
【0052】(4)前記実施形態ではサムチェックによ
る判定により、信号(データ)を誤って受信したときに
は発信元の搬送体4に再送信要求を出すようにしたが、
データに間違い修正のためのコードを入れるなどして、
誤って受信したデータをCPU24が修復するような構
成とすることもできる。この構成によれば、CPU24
により修復が可能な場合には、CPU24での修復処理
だけで直ちに本来の受信先の搬送体4に信号を送ること
ができる。また、デジタル化する前のアナログ信号にお
いて波形整形処理を施し、誤受信を避ける工夫をしても
よい。
【0053】(5)固定局における受信データの正誤を
判断する方法は、サムチェック方式に限定されない。そ
の他の正誤判断方法を採用することもできる。 (6)移動体において、送信時の信号の周波数f1と受
信時の信号の周波数f2を同じ周波数としてもよい。こ
の場合、固定局で中継した発信されたデータに中継した
ことを意味するコードを入れることにより、移動体側に
おいてソフトウェア的に受信信号であることを認知でき
るようにすればよい。
【0054】(7)固定局側のアンテナコイルを、送信
用と受信用とを兼ねた1つとしてもよい。 (8)地上に敷設されたレール上を走行する移動体の通
信システムに本発明を適用してもよい。例えば、地上に
敷設されたレール上を走行する無人搬送車や、自動倉庫
におけるスタッカクレーンに適用し、無人搬送車やスタ
ッカクレーンに給電するための給電線を流れる電流に信
号を重畳させることにより通信を行うようにする。そし
て、無人搬送車間あるいはスタッカクレーン間の通信
を、それらを運行制御する固定局を中継して行うことに
より、通信の信頼性を高めるようにしてもよい。
【0055】(9)本発明が適用される移動体は、工場
や倉庫内において荷を搬送する搬送体に限定されない。
レールに配線された給電線から電磁誘導作用により電力
を得る給電方法を採用した移動体の通信システムに広く
本発明を採用することができる。
【0056】前記実施形態から把握され、特許請求の範
囲に記載されていない発明を、その効果とともに以下に
記載する。 (イ)請求項4の発明において、前記固定局は、前記正
誤判断手段が前記移動体から送信された信号を誤って受
信したと判断したときに、その誤った信号を修復する信
号修復手段を備えている。この構成によれば、誤って受
信された信号を修復するだけの処理で直ちに本来の受信
先の移動体に信号を送ることができる。
【0057】
【0058】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1及び請求項
2に記載の発明によれば、走行レールを走行する移動体
間の通信において、移動体と給電線との信号の受渡しの
際の減衰が相対的に著しくても、移動体から給電線を流
れる電流に重畳された信号を固定局に一旦中継させて増
幅させるようにしたので、移動体間の通信の信頼性を高
めることができる。また、移動体間の距離(信号伝送路
長)に応じて直接通信と中継通信とのうち、通信の信頼
性が確保され易い方が選ばれることとなり、移動体間で
直接通信が選択されたときには通信速度が高められると
ともに、単位時間当たりの取り扱いデータ量を多くする
ことができる。
【0059】請求項3に記載の発明によれば、移動体か
ら送信された信号を受信及び送信するため固定局に設け
られたアンテナコイルを給電線に巻回してその発信時の
漏れ磁束を少なくしたため、中継による信号の増幅のた
めにわざわざアンテナコイルの発信時の出力を上げずに
済み低電力で抑えることができる。
【0060】請求項4に記載の発明によれば、移動体か
ら送信された信号を固定局が正しく受信したか否かを判
断するための正誤判断手段を固定局に設け、少なくとも
正しく受信されたときに限りその信号を給電線を介して
受信先の移動体に送信するようにしたので、移動体間の
通信の信頼性を一層高めることができる。
【0061】請求項5に記載の発明によれば、移動体か
らの信号を固定局が誤って受信したと正誤判断手段によ
り判断されたときには、再送信要求手段により、発信元
の移動体に対して再送信要求するようにしたので、固定
局からは常に正しい内容の信号のみが増幅されて発信さ
れ、移動体間の通信の信頼性をさらに一層高めることが
できる。
【0062】請求項6に記載の発明によれば、移動体が
送信する信号周波数と受信する信号周波数とを異ならせ
るとともに、固定局が移動体から受信した信号を本来の
受信先の移動体へ送信する際に、信号周波数変換手段に
より、その受信先の移動体が受信可能な信号周波数に変
換して出力するようにしたので、移動体に信号を区別す
るための特別な処理を施さなくても、固定局を中継せず
移動体間で直接通信されてしまう事態を確実に回避する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態における搬送システムの概略電気構
成図。
【図2】重畳通信方式の説明図。
【図3】信号データの模式図。
【図4】信号中継処理を示すフローチャート。
【図5】搬送体間の通信を説明する模式図。
【図6】搬送システムの部分側面図。
【図7】搬送体の正面図。
【図8】ピックアップ装置の模式正断面図。
【図9】従来技術における非接触給電方法を示す正断面
図。
【図10】重畳通信方式の通信システムの一例を示す模
式平面図。
【図11】(a)は固定局側のアンテナコイルを示す模
式図、(b)は移動体側のアンテナコイルを示す模式
図。
【図12】従来技術における搬送体間の通信を説明する
模式図。
【符号の説明】
1…通信システムとしての搬送システム、3…走行レー
ル、4…移動体としての搬送体、5…給電線、7…固定
局としての運行制御装置、7a…信号周波数変換手段を
構成するとともに正誤判断手段及び再送信要求手段とし
てのコントローラ、8a…固定局を構成するとともにア
ンテナコイルとしての送信用アンテナコイル,8b…固
定局を構成するとともにアンテナコイルとしての受信用
アンテナコイル、20…信号周波数変換手段を構成する
モデム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−170606(JP,A) 特開 平5−347620(JP,A) 特開 平6−153305(JP,A) 特開 昭56−27540(JP,A) 特開 昭60−203029(JP,A) 特開 昭54−120502(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 5/00 - 5/02 H04B 3/60 B60L 5/00 - 5/42

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行レールに走行可能に設けられた複数
    台の移動体間の通信を、前記走行レールに沿って配線さ
    れた給電線を流れる電流に信号を重畳させることにより
    行う移動体の通信方法において、 前記移動体から前記給電線を流れる電流に重畳された信
    号を増幅させる固定局を設け、前記移動体間の通信を該
    固定局を中継して行うようにし、前記移動体は通信相手
    先の移動体までの距離が所定値以内であれば、両移動体
    間の通信を前記固定局を中継せずに直接行うように設定
    されている移動体の通信方法。
  2. 【請求項2】 走行レールに走行可能に設けられた複数
    台の移動体間の通信を、前記走行レールに沿って配線さ
    れた給電線を流れる電流に信号を重畳させることにより
    行う移動体の通信システムにおいて、 前記移動体間で通信される信号を中継するとともに増幅
    させるための固定局を備え、前記移動体は通信相手先の
    移動体までの距離が所定値以内であれば、両移動体間の
    通信を前記固定局を中継せずに直接行うように設定され
    ている移動体の通信システム。
  3. 【請求項3】 前記固定局は、前記移動体から送信され
    た信号を受信及び送信するためのアンテナコイルを備え
    ており、該アンテナコイルが前記給電線に巻回されてい
    る請求項2に記載の移動体の通信システム。
  4. 【請求項4】 前記固定局は、前記移動体から送信され
    た信号を正しく受信したか否かを判断するための正誤判
    断手段を備えており、少なくとも該正誤判断手段により
    正しいと判断された信号のみを中継するように設定され
    ている請求項2又は請求項3に記載の移動体の通信シス
    テム。
  5. 【請求項5】 前記固定局は前記正誤判断手段により前
    記移動体から送信された信号を誤って受信したと判断す
    ると、発信元の移動体に対して再送信要求をする再送信
    要求手段を備えている請求項4に記載の移動体の通信シ
    ステム。
  6. 【請求項6】 前記移動体は送信するときの信号周波数
    と、受信するときの信号周波数とが異なって設定されて
    おり、前記固定局は前記移動体から受信した信号を本来
    の受信先の移動体が受信可能な周波数に変換して出力す
    る信号周波数変換手段を備えている請求項2〜請求項5
    のいずれか一項に記載の移動体の通信システム。
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