JP4611172B2 - 電力線搬送通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電力線搬送通信で通信を行う電力線搬送通信装置に関し、特に、電力線から駆動電源として電力の供給を受けることなく、電力線の導体金属に非接合で電磁誘導によって電力線搬送通信の通信信号を電力線に注入する電力線搬送通信装置に関する。
近年、通信技術の進展により様々な技術分野でネットワーク化が進んでおり、建物内の様々な機器がネットワークに接続されつつある。このような機器のネットワーク化は、これら機器を有機的に連携運転することによって、さらには、建物外のネットワークとこの建物内のネットワークとを相互接続して外部の通信端末からこれら機器に運転を指示することによって、省エネルギーや遠隔制御等に対応すると共に安全で快適な暮らしを提供しようとするものである。
通信信号の伝送方法は、種々のものがあるが、既設の配線を利用することから新たな伝送路を布設する必要がないという利点や、そのために導入に伴う初期費用がその分低廉であり、建物の美観も損ねない、という利点から、これら機器に電力を供給する配線(電力線)を伝送路に利用した電力線搬送通信(Power Line Communication、以下、「PLC」と略記する。)が採用されることがある。このPLCは、例えば、商用周波数の電力波形に商用周波数よりも高い周波数のPLCの通信信号(以下、「PLC信号」と略記する。)を重畳して送信したり、この電力波形からこの高周波のPLC信号を分離して受信したりすることによって、PLC信号を電力線を介して送受信する通信方式である。
このようなPLCで通信を行う電力線搬送通信装置(以下、「PLC装置」と略記する。)では、例えば、特許文献1に開示されているように、電力線から電源供給を受けると共に、電力線を用いてPLC信号の送受信を行っている。
図22(a)は、特許文献1に記載の電力線搬送通信システムの第1の構成を示すブロック図である。図22(b)は、特許文献1に記載の電力線搬送通信システムの第2の構成を示すブロック図である。
図22(a)において、第1の構成に係る電力線搬送通信システム1000Aは、PC、家庭用電気機器等の機器本体1010に設けられ、機器本体1010内の制御部等の回路に電源を供給する電力線のコンセントに接続される電源トランス部1011と、PLCのための図示しないPLCモデムのPLC信号回路と前述の電源トランス部1011との間に接続され、PLC信号を電源トランス部1011を介して電力線に重畳し、また、電力線からのPLC信号を分離してPLC信号回路に転送する信号重畳用トランス部1012とにより構成される。電源トランス部1011は、電源トランスT101により構成される。信号重畳用トランス部1012は、商用電源側からのサージ電圧がPLC回路に影響を与えないように、2次巻線T102−2に、逆方向に直列接続されたツェナーダイオードD101、D102が接続され、そして、1次巻線T102−1に直列に、商用周波数を遮断するコンデンサC101、C102が接続されている信号重畳用トランスT102により構成される。このような構成の電力線搬送通信システム1000Aでは、電源トランス部1011は、コンセントを介して電力線から電力の供給を受け、機器本体1010の各部へ電力を供給する。また、PLC信号を送信する場合、送信に係るPLC信号は、PLCモデムのPLC信号回路を介して信号重畳用トランス部1012に入力される。そして、この入力されたPLC信号は、電源トランス部1011及びコンセントを介して電力線に重畳され、電力線を伝送する。一方、PLC信号を受信する場合、これと逆の処理によって受信される。
また、図22(b)において、第2の構成に係る電力線搬送通信システム1000Bは、電力線のコンセントに接続されるPLC信号結合用電力線側トランス部1023と、PLC信号結合用本体側トランス部1021及びPLCのための図示しないPLCモデムのPLC信号回路と前述のPLC信号結合用本体側トランス部1021との間に接続された図22(a)を用いて説明した信号重畳用トランス部1012と同一構成の信号重畳用トランス部1022を有するノート型PC、PDA、小型家電製品等の二次電池により動作する機器本体1020とにより構成される。PLC信号結合用電力線側トランス部1023は、コイルL101により構成され、PLC信号結合用本体側トランス部1021は、コイルL102により構成され、これらコイルL101、L102相互間で空間を介した電磁誘導により、商用電源の供給を受け、そして、PLC信号を伝達する。このような構成の電力線搬送通信システム1000Bでは、PLC信号を送信する場合、送信に係るPLC信号は、PLCモデムのPLC信号回路を介して信号重畳用トランス部1022に入力される。そして、この入力されたPLC信号は、PLC信号結合用本体側トランス部1021を介して電磁誘導によりPLC信号結合用電力線側トランス部1023に伝達され、コンセントを介して電力線に重畳され、電力線を伝送する。一方、PLC信号を受信する場合、これと逆の処理によって受信される。また、このような構成の電力線搬送通信システム1000Bでは、商用電源の供給を受ける場合、商用電源がコンセントを介して電力線からPLC信号結合用電力線側トランス部1023に入力される。そして、この入力された商用電源は、電磁誘導によりPLC信号結合用本体側トランス部1021に供給され、二次電池を充電する。二次電池は、機器本体1020の各部に電源を供給する。電力線搬送通信システム1000Bは、いわゆる無接点充電方式のシステムである。
このようにPLC装置は、電力線から電源供給を受けると共に、電力線を用いてPLC信号の送受信を行っているため、電力線と接続する必要がある。PLC装置と電力線との接続は、特許文献1に開示されているように、コンセントによって、あるいは、特許文献2に開示されているように、直付けによって行われている。
図23は、特許文献2に記載の伝送回路を使用して一般の電力供給本線を介したディジタルデータの伝送を行うためのシステムのブロック図である。図23(a)は、システム全体のブロック図であり、図23(b)は、伝送回路の回路図である。
図23(a)において、システム1000Cでは、電力供給本線1031の中性線1032と相線1033とに、伝送回路1036の本線側端子1034、1035がそれぞれ接続される。伝送回路1036は、ディジタルデータで変調された信号を電力供給本線1031から第1アプリケーション側端子1037に伝達し、また逆方向に第2アプリケーション側端子1038から電力供給本線1031に伝達する。第1アプリケーション側端子1037は、受信増幅回器を備える受信回路1039によりモデム1040に接続される。モデム1040は、送信増幅器1041を介して伝送回路1036の第2アプリケーション側端子1038とも結合される。ディジタルデータの入力と出力とに対して、モデム1040は、データ線1042を備える。これら伝送回路1036、受信回路1039、送信増幅器1041及びモデム1040は、図示されないアースに結合される。モデム1040は、送信すべきデータをデータ線1042から受信し、PLCに利用される周波数範囲に対応して変調された信号を発生する。変調された信号は、送信増幅器1041を介して伝送回路1036に与えられる。伝送回路1036は、変調された信号を電力供給本線1031の電圧に重畳する。一方、同等のシステムにより電力供給本線1031を介して伝送された信号は、伝送回路1036で電力搬送に利用される本線周波数から分離され、受信回路1039を介してモデム1040に伝達される。モデム1040は、復調により、その信号に含まれているデータを取得し、データ線1042に出力する。伝送回路1036は、図23(b)に示すように、本線側端子1034、1035の間に第1コンデンサC201と直接に配置された第1巻線T201−1と、グラウンド端子1044と第1アプリケーション側端子との間に直列に接続された第2巻線T201−2及び第3巻線T201−3とを備えたトランスT201を備える。そして、第2巻線T201−2と第3巻線T201−3との間の接続点は、第2アプリケーション側端子1038に接続され、第2巻線T201−2及び第3巻線T201−3の直列回路に並列に第2コンデンサ202が接続されている。
特開2004−112301号公報 特開2000−353991号公報
ところで、特許文献2のように、直付けによってPLC装置と電力線とを接続する場合には、PLC装置を電力線に接続するために、電力線の被覆を除いて電力線の導体金属を剥き出したり、この剥き出した導体金属に端子を設ける等の加工を電力線に行う必要がある。特に、電力線に商用電源が供給されている状態でこの加工を行う場合には、感電等の危険があるという不都合や、このような状態での加工は、所定の資格を有する有資格者によって行わなければならないため、有資格者の確保や有資格者の人件費が高いという不都合もある。
一方、電力線を停電しこの加工を行えば、上記不都合は解消されるが、既に運用されている電力線を停電することは、そのための手続きが必要であり、需要者に迷惑をかけることから、容易ではない。特に、電力系統から各住戸へ電力線を分岐する集合住宅の分電盤にPLC装置を設置する場合や、電力系統にPLC装置を設置する場合等では、電力線を停電することは、困難である。
本発明は、上記事情に鑑みて為された発明であり、電力線から駆動電源として電力の供給を受けることなく、電力線の導体金属に非接合で電磁誘導によって電力線搬送通信の通信信号を電力線に注入し得る電力線搬送通信装置を提供することを目的とする。
本発明者は、種々検討した結果、上記目的は、以下の本発明により達成されることを見出した。即ち、本発明の一態様に係る電力線搬送通信装置は、電力線搬送通信の通信信号を電力線との間で相互に電磁誘導によって伝達する電磁誘導結合部と、前記電磁誘導結合部を介して前記電力線から抽出した電力線搬送通信の通信信号を復調することによって該電力線搬送通信の通信信号に収容されている情報を取り出すと共に、送信すべき情報に応じて電力線搬送通信の搬送波を変調することによって電力線搬送通信の通信信号を生成して該生成した電力線搬送通信の通信信号を前記電磁誘導結合部を介して前記電力線に注入する電力線搬送通信モデム部と、駆動電源として前記電力線搬送通信モデム部に電力を供給する電池とを備え、前記電磁誘導結合部は、前記電力線に巻回される信号線であり前記信号線は、電力線に巻回される巻回部分と、残余の引出し部分とに分割されており、それらの間がコネクタによって接続可能であることを特徴とする。
また、上述の電力線搬送通信装置において、前記信号線は、同じ系統の2本の電力線を1組として、一端が相互に接続されることを特徴とする。
そして、上述の電力線搬送通信装置において、前記信号線は、前記電力線の外径よりも予め定める値だけ大きい内径の螺旋状に曲折して形成されており、前記螺旋のループ間から前記電力線が螺旋の内側に割り入れられた後、該信号線の両端が前記電力線から離反する方向にそれぞれ引張られることで該信号線は、電力線に密着し、その密着した部分が前記巻回部分となり、密着していない部分が前記引出し部分となることを特徴とする。
また、これら上述の電力線搬送通信装置において、前記信号線の少なくとも巻始め端及び巻終り端には、前記信号線が挿通する締着部材を備え、前記締着部材の内周面と前記信号線の外周面との少なくとも一方には、その端部の信号線のループで電力線を締付けるように、前記ループの緩み止めの逆止片を有することを特徴とする。
さらに、これら上述の電力線搬送通信装置において、前記電力線の周囲に巻回される管体を前記電力線の軸線方向に略半分に分割して成り、前記管体内には前記信号線が遊挿する案内部材をさらに備えることを特徴とする。
そして、上述の電力線搬送通信装置において、隣接する少なくとも1組の管体に、それらの管体間で引回された信号線のループで電力線を締付けるように、前記ループの緩み止めの逆止片を有することを特徴とする。
また、本発明の他の一態様に係る電力線搬送通信装置は、電力線搬送通信の通信信号を電力線との間で相互に電磁誘導によって伝達する電磁誘導結合部と前記電磁誘導結合部を介して前記電力線から抽出した電力線搬送通信の通信信号を復調することによって該電力線搬送通信の通信信号に収容されている情報を取り出すと共に、送信すべき情報に応じて電力線搬送通信の搬送波を変調することによって電力線搬送通信の通信信号を生成して該生成した電力線搬送通信の通信信号を前記電磁誘導結合部を介して前記電力線に注入する電力線搬送通信モデム部と駆動電源として前記電力線搬送通信モデム部に電力を供給する電池とを備え、前記電磁誘導結合部は、電気絶縁性の材料から成り、略半円弧に湾曲した一対の湾曲部材を、その凹部が対向するように配置して、周方向の一端がヒンジで接続され、他端側が開閉自在となることで、前記凹部で前記電力線を抱え込むことができるように形成されている取り付き部分を、前記ヒンジ部分で複数連結して成る取り付き部材を備え、前記湾曲部材からヒンジ部分にかけて、閉塞した湾曲部材の他端側で対を成す湾曲部材の信号線と電気的に導通してループを形成し、ヒンジ部分で隣の取り付き部分の信号線と電気的に導通して次のループに接続される信号線が形成され、該信号線から前記電力線に前記電力線搬送通信の通信信号を注入することを特徴とする。
さらに、上述の電力線搬送通信装置において、前記一対の湾曲部材は、ヒンジの軸線方向にずれて配列されることで任意の角度で交差可能となっており、該湾曲部材における信号線は、該湾曲部材の対向する端面において対を成す湾曲部材の信号線と摺接して電気的に導通することを特徴とする。
そして、これら上述の電力線搬送通信装置において、前記取り付き部分は、前記ヒンジ部分で着脱可能となっていることを特徴とする。
また、本発明の他の一態様に係る電力線搬送通信装置は、電力線搬送通信の通信信号を電力線との間で相互に電磁誘導によって伝達する電磁誘導結合部と前記電磁誘導結合部を介して前記電力線から抽出した電力線搬送通信の通信信号を復調することによって該電力線搬送通信の通信信号に収容されている情報を取り出すと共に、送信すべき情報に応じて電力線搬送通信の搬送波を変調することによって電力線搬送通信の通信信号を生成して該生成した電力線搬送通信の通信信号を前記電磁誘導結合部を介して前記電力線に注入する電力線搬送通信モデム部と駆動電源として前記電力線搬送通信モデム部に電力を供給する電池とを備え、前記電磁誘導結合部は、前記電力線の長尺方向に沿う信号線を前記電力線の外周に周方向に複数備えることを特徴とする。
また、これら上述の電力線搬送通信装置において、前記電磁誘導結合部は、前記電力線の特性インピーダンスに実質的にインピーダンスマッチングするインピーダンス値を持つインピーダンスマッチング部をさらに備えることを特徴とする。
さらに、上述の電力線搬送通信装置において、前記インピーダンスマッチング部は、インピーダンス値が可変であることを特徴とする。
そして、これら上述の電力線搬送通信装置において、前記電磁誘導結合部と前記電力線搬送通信モデム部とは、コネクタを備え、該コネクタによって着脱可能であることを特徴とする。
このような構成の電力線搬送通信装置は、電力線から駆動電源として電力の供給を受ける必要がなく、電力線の導体金属に非接合で電磁誘導によって電力線搬送通信の通信信号を電力線に注入することができる。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。
図1は、実施形態に係る電力線搬送通信装置の構成を示すブロック図である。図1において、PLC装置Aは、電力線搬送通信装置本体部(以下、「PLC装置本体部」と略記する。)1と、電磁誘導結合部2とを備えて構成される。
電磁誘導結合部2は、PLC信号を電力線N、Mとの間で相互に電磁誘導によって伝達する部材であり、戸建住宅や集合住宅等の分電盤や配電盤内、あるいは電柱上等で、電力線N、Mにアクセス可能な部位に取付けられる。電磁誘導結合部2は、例えば、第1の実施形態では、一対の電力線N、Mに対応して一対の信号線21、22から成り、この信号線21、22は、電力線N、Mに巻回しており、電力線N、Mの導体金属に非接合である。
PLC装置本体部1は、PLCで通信を行う装置であり、電力線搬送通信モデム部(以下、「PLCモデム部」と略記する。)11と、電池12とを備えて構成される。PLC装置本体部1と電磁誘導結合部2とは、PLC信号が高周波であることから、例えば同軸ケーブルによって接続される。
PLCモデム部11は、電磁誘導結合部2を介して電力線N、Mから抽出したPLC信号を復調することによってこの復調したPLC信号に収容されている情報を取り出すと共に、送信すべき情報に応じてPLCの搬送波を変調することによってPLC信号を生成してこの生成したPLC信号を電磁誘導結合部2を介して電力線N、Mに注入する装置である。なお、上記PLC信号から取り出した情報及び上記送信すべき情報は、図示しない入出力インタフェース回路(I/O)を介してPLC装置Aから他の機器へ入出力される。PLCモデム部11は、例えば、本実施形態では、結合回路13と、アナログフロントエンド部14と、電力線搬送通信LSI15と、制御部16とを備えて構成される。
結合回路13は、信号線21、22とアナログフロントエンド部14との間で交流を相互に伝達する回路であり、1次巻線T11及び2次巻線T12を備えるトランスT1と、2個のツェナーダイオードであるダイオードD1、D2とを備えて構成される。1次巻線T11の両端には、信号線21、22がそれぞれ接続され、2次巻線の両端間には、互いに逆方向で直列にダイオードD1、D2がそれぞれ接続される。トランスT1は、電磁誘導結合部2(信号線21、22)とアナログフロントエンド部14との間で直流を遮断し、ダイオードD1、D2は、電力線N、M側からのサージ電圧がアナログフロントエンド部14に与える影響を抑制する。
アナログフロントエンド部14は、結合回路13に接続されており、PLC信号について、アナログ信号とディジタル信号との間で相互に変換を行う装置であり、変復調回路17と、発振回路18とを備えて構成される。発振回路18は、所定の周波数の正弦波を発振する回路であり、例えばコルピッツ発振回路やハートレイ発振回路やPLL(Phase Lock Loop)発振回路等の公知な発振回路が利用される。変復調回路17は、結合回路13から入力されたアナログのPLC信号からディジタル信号に復調して電力線搬送通信LSI15に出力すると共に、電力線搬送通信LSI15から入力された送信すべき情報のディジタル信号に応じて発振回路18からの例えば正弦波(PLCの搬送波)を変調することによってアナログのPLC信号を生成して結合回路13に出力する回路である。なお、ダイレクト拡散方式を用いたスペクトル拡散も適用可能である。
電力線搬送通信LSI15は、アナログフロントエンド部14に接続されており、PLC信号のフォーマットに基づいて、送信すべき情報に応じたディジタル信号を生成してこの生成したディジタルのPLC信号をアナログフロントエンド部14へ出力すると共に、PLC信号のフォーマットに基づいて、アナログフロントエンド部14から入力されたディジタル信号からこれに収容されている情報を取り出す集積回路である。
ここで、PLC信号のフォーマットは、例えばイーサネットフレーム等の上位層の通信信号に電力線搬送通信用のヘッダを付加した構造であり、電力線搬送通信用のヘッダは、送信元アドレスや宛先アドレス等のPLCを行うために必要な情報を収容する部分で、送信元の電力線搬送通信用のMACアドレスや宛先の電力線搬送通信用のMACアドレス等を収容する。イーサネットフレームは、IPデータグラムにイーサネットヘッダを付加した構造であり、IPデータグラムは、送信すべき情報にIPヘッダを付加した構造である。
制御部16は、例えば、マイクロプロセッサ、RAMやROM等の記憶素子及びその周辺回路等を備えて構成され、ROMに記憶されている制御プログラムに従いアナログフロントエンド部14及び電力線搬送通信LSI15を当該機能に応じてそれぞれ制御する。
電池12は、駆動電源として電力をPLCモデム部11におけるアナログフロントエンド部14、電力搬送通信LSI15及び制御部16の各部に供給する。電池12は、化学エネルギーを電気エネルギーに変換する例えば、1次電池、2次電池及び燃料電池等の化学電池、並びに、光を電気エネルギーに変換する太陽電池等である。
このような構成のPLC装置Aでは、電池12から電力供給を受けることによって、電力線搬送通信モデム部11におけるアナログフロントエンド部14、電力搬送通信LSI15及び制御部16の各部が動作する。このため、電力線M、Nから駆動電源として電力供給を受ける必要がない。
このような構成のPLC装置Aでは、送信すべき情報が入力されると、PLCモデム部11における電力線搬送通信LSI15は、PLC信号のフォーマットに基づいて、送信すべき情報に応じたディジタル信号をアナログフロントエンド部14の変復調回路17へ出力する。変復調回路17は、電力線搬送通信LSI15から入力されたディジタル信号に応じて発振回路18からの正弦波(PLCの搬送波)を変調することによってアナログのPLC信号を生成して結合回路13に出力する。結合回路13は、アナログフロントエンド部14の変復調回路17から入力されたPLC信号をトランスT1を介して信号線21、22に出力する。信号線21、22は、電磁誘導によってPLC信号を電力線N、Mに注入し、伝達する。
一方、電力線N、Mを伝送するPLC信号は、電磁誘導によって電力線N、Mから信号線21、22に抽出され、伝達される。この電力線N、Mから抽出されたPLC信号は、信号線21、22から結合回路13へ出力される。結合回路13は、このPLC信号をトランスT1を介してアナログフロントエンド部14の変復調回路17へ出力する。変復調回路17は、このアナログのPLC信号からディジタル信号に復調して電力線搬送通信LSI15に出力する。電力線搬送通信LSI15は、PLC信号のフォーマットに基づいて、アナログフロントエンド部14から入力されたディジタル信号からこれに収容されている情報を取り出す。
このように本実施形態に係るPLC装置Aでは、PLCモデム部11におけるアナログフロントエンド部14、電力搬送通信LSI15及び制御部16の各部は、電池12から電力供給を受けるので、電力線N、Mから電力供給を受ける必要がない。そして、PLC装置Aは、電力線N、Mに巻回された信号線21、22によって電磁誘導によりPLC信号を相互に伝達するので、PLC装置Aを電力線N、Mに接続するために、電力線N、Mの被覆を除くことによって電力線の導体金属を剥き出したり、この剥き出した導体金属に端子を設ける等の加工を電力線N、Mに行う必要がない。このため、PLC装置Aを電力線N、Mへ従来技術に比べて安全に、また容易に施工することができる。また、既に運用されている電力線N、Mを停電することなく、施工することも可能である。
なお、図22(b)を用いて背景技術で説明したように、特許文献1には、電磁誘導を利用することが記載されているけれども、電力線搬送通信システム1000Bは、無接点充電の機器がPLCを可能にするために考案されたシステムであり、電力線とPLC装置との間において電磁誘導を利用しているものではない。電力線搬送通信システム1000Bは、コンセントを用いて電力線と接続している。
ここで、上述の実施形態において、信号線21、22は、電力線N、Mの長尺方向に沿って直線状に這わせることも可能であるが、上記本実施形態のように電力線N、Mに信号線21、22を巻回することによって、非接合で高周波のPLC信号を電力線N、Mと相互に伝達するにあたって、沿わせる信号線21、22の結合区間H1を短縮することができる。前記結合区間H1は、従来のように沿わせるだけであれば1m程度必要であったところ、巻回することで10cm程度にまで短縮することができる。また、結合区間H1を短縮することができることから、小スペースで済むので、感電の危険を軽減することができる。
図2(a)及び図2(b)は、実験結果を示すグラフである。これらのグラフは、電力線N、Mに巻付ける信号線21、22の巻付けピッチと、電力線N、Mと信号線21、22との隙間(信号線21、22の巻径)とを変化させたときの、各周波数における注入損失を示している。図2(a)は、信号線21、22の展開長が1mの場合のデータであり、図2(b)は、信号線21、22の展開長が50cmの場合のデータであり、共に1.6mmの径である。図2(a)及び図2(b)には、同じ長さの信号線を並行に沿わせた場合のデータも併せて示している。
実験方法は、図3に示す通りであり、電力線N、Mにはノイズカットトランス515及びLISN(Line Impedance Stabilisation Network)516を介在し、信号線21、22には、スペクトルアナライザ517のトラッキングジェネレータから、PLC信号として、測定周波数帯を掃引した信号(2〜30MHz、出力電力:0dBm)を注入する。その信号を引込み線519に設けたコンセント518からスペクトルアナライザ517に取込み、解析する。
また、図2(a)及び図2(b)のグラフで示している信号線21、22の巻付けピッチ、及び電力線N、Mと信号線21、22との隙間は、模式的に表せば、図4で示される。
図2(a)及び図2(b)から、電力線N、Mと信号線21、22との隙間がないと、並行に沿わせた場合と略同等の結合特性を得ることができ、1mで最小−20dB、50cmで最小−30dB程度の注入損失であることが理解される。また、隙間がある場合は5〜20dB程度特性が低下し、何れの場合も、特定の周波数で大きな特性の落ち込みのないことが理解される。こうして、結合区間H1を短縮することができ、分電盤や配電盤内で、電力線N、Mへのアクセス可能な領域が小さくても、非接合で、PLCのための高周波信号を注入することができる。
ここで、上述の実施形態において、電磁誘導結合部2の信号線21、22は、同じ系統の2本の電力線N、Mを1組として、それらの遊端が図1に破線で示すように短絡線23によって接続され、これらの信号線21、22及び短絡線23がループ状に形成されてもよい。
信号線21、22は、同じ系統であれば任意の組み合わせの2本の電力線N、Mに設けられれば、残余の1線にも同様に高周波のPLC信号が重畳し、例えば単相3線の場合で、ホット側2線の組み合わせや、何れか一方のホット側1線に接地線の組み合わせでもよい。また、信号線21、22の巻き方向も任意である。このようなPLC装置Aでは、必ずしも2本の信号線21、22は、必要ではなく、それらの内の1本が設けられていればよい。
図5(a)乃至図5(c)は、実験結果を示すグラフである。これらのグラフは、電力線N、Mに巻付ける信号線21、22の巻付けピッチ及び電力線N、Mと信号線21、22との隙間を一定として、信号線21、22の遊端を開放した場合と、短絡線23で短絡した場合とにおける注入損失を示すグラフである。図5(a)は、信号線21、22の展開長が1mの場合のデータであり、図5(b)は、信号線21、22の展開長が50cmの場合のデータであり、図5(c)は、信号線21、22の展開長が2mの場合のデータである。
このように構成することで、信号線が1本の場合に比べて、結合区間H1を略1/2にすることができる。また、同じ2本でも、図5(a)〜図5(c)で示すように、開放端の場合のPLC装置Aに比べて、特定の周波数における注入損失の落ち込みが小さく、また全般に注入損失が小さいので、さらに好適である。さらにまた、ループ状に形成することで、本実験で用いた信号線21、22の長さの範囲では、長さによらず、略等しい周波数特性を有していることが理解される。
また、上述の実施形態において、電磁誘導結合部2を次のように構成してもよい。図6は、電力搬送装置における電磁誘導結合部の他の構成を示す図である。図6において、この他の構成に係る電磁誘導結合部30の信号線31、32は、電力線N、Mにそれぞれ巻回され、螺旋状に癖付けされた(カールした)巻回部分31a、32aと、残余の直線状の引出し部分31b、32bとに分割されており、それらの間がコネクタ33、34によって接続可能となっていることである。このように構成することで、巻回部分31a、32aの電力線N、Mへの巻付けの際に引出し部分31b、32bが邪魔にならず、良好な作業性で巻付けを行うことができる。
さらに、上述の実施形態において、電磁誘導結合部2を次のように構成してもよい。図7は、電力搬送装置の他の構成の電磁誘導結合部における信号線の電力線への巻付け方法を示す図である。この他の構成の電磁誘導結合部における信号線41も前述の信号線31、32と同様に、巻回部分41aと、引出し部分41bとに分割されている。この信号線41では、図7(a)及び図7(b)で示すように、全長に亘って、螺旋状に癖付けされて(カールして)おり、両端付近にコネクタ33、34が設けられていることである。そして、図7(a)から図7(b)で示すように、電力線Nの外径よりも予め定める値だけ大きい内径の螺旋状に曲折して形成されている信号線41の螺旋のループ間から、電力線Nが螺旋の内側に割り入れられた後、図7(c)で示すように、該信号線41の両端が電力線Nから離反する方向にそれぞれ引張られることで該信号線41は電力線Nに密着し、その密着した部分が巻回部分41aとなり、密着していない部分が引出し部分41bとなる。巻回部分41aの両端は、コネクタ33で引出し部分41bが切離され、PLC装置本体1からの引出し線と、コネクタ33で接続される。このように構成することで、信号線41の設置の際は、螺旋のループ間から電力線Nを螺旋の内側に順に割り入れてゆき、割り入れ終了後に信号線41の両端を引張るという簡単な作業で、設置を行うことができる。図示しないが、電力線Mへの巻付けも同様に行うことができる。
そして、上述の実施形態において、電磁誘導結合部2を次のように構成してもよい。図8は、電力搬送装置の他の構成の電磁誘導結合部における信号線の電力線への巻付け方法を示す図である。他の構成の電磁誘導結合部における信号線51では、図8(a)で示すように、信号線51の少なくとも巻始め端及び巻終り端には、該信号線51が挿通する締着部材53、54が設けられていることである。締着部材53、54間は、連結片55によって接続されている。図8(b)に、締着部材53付近を拡大して示す。
そして、図9(a)及び図9(b)で示す締着部材53aや、図9(c)及び図9(d)で示す締着部材53bで示すように、締着部材53、54の内周面と信号線51の外周面との少なくとも一方には(図9では、締着部材53a、53b側のみ)、信号線51の端部のループ51c、51dで電力線Nを締付けるように、ループの緩み止めの逆止片56a、56bが設けられている。したがって、図9(a)及び図9(c)から図9(b)及び図9(d)で示すように、締着部材53a、53bに対して、逆止片56a、56bが信号線51によって跳ね上げられる方向には挿入可能であり、逆止片56a、56bが信号線51の外周面に噛み込むことで、挿入方向とは逆方向への抜け止めが行われる。このように構成される締着部材53a、53bを用いることで、巻付け作業を円滑に行うことができるとともに、使用によって信号線51がずり落ちることを防止することができる。図示しないが、電力線Mへの信号線52の巻付けも同様に行うことができる。
また、上述の実施形態において、電磁誘導結合部2を次のように構成してもよい。図10は、電力搬送装置の他の構成の電磁誘導結合部における信号線の電力線への巻付け方法を示す図である。図10(a)は、信号線の電力線への巻付け方法を示す斜視図であり、図10(b)及び(c)は、それを模式的に示す電力線の軸直角断面図及び軸平行断面図である。この他の構成の電磁誘導結合部における信号線61は、案内部材63によって電力線Nに巻付けられることである。
案内部材63は、図10(c)でも示すように、電力線Nの周囲に巻回される管体64を電力線Nの軸線方向に略半分に分割して成り、その管体64内に信号線61が遊挿する。そして、信号線61を電力線Nに巻回するにあたって、その案内部材63が電力線Nの前面側から裏側へ回し込まれた後、管体64に信号線61が順に挿通されてゆくことで、電力線Nに信号線61が巻付けられる。このような案内部材63を用いることで、電力線Nの裏側まで手が入らない場所でも、前面側から該案内部材63を回し込めれば、管体64に信号線61を通してゆくだけで、簡単に巻付けを行うことができる。また、前面のみからの作業で巻付けが可能であるので、巻付け作業を、より効率的、かつ、安全に実施することができる。なお、多数配列される管体64の内、特に端部側の隣接する少なくとも1組の入口に、上述の逆止片53a,53bが設けられてもよい。これによって、巻付け作業を円滑に行うとともに、使用によって信号線61がずり落ちることを防止することができる。図示しないが、電力線Mへの信号線62の巻付けも同様に行うことができる。
さらに、上述の実施形態において、電磁誘導結合部2を次のように構成してもよい。図11は、電力搬送装置の他の構成の電磁誘導結合部における導電部材の電力線への巻付け方法を示す分解斜視図である。図12は、その巻付け方法を模式的に示す図である。この他の構成の電磁誘導結合部では、上述の信号線21、22となる導電部材71は、電力線N、Mへ取り付く取り付き部材72に形成されていることである。取り付き部材72は、電気絶縁性の材料から成り、略半円弧状に湾曲した一対の湾曲部材73、74が、その凹部が対向するように配置され、周方向の一端がヒンジ75で接続され、他端側が開閉自在となることで、前記凹部で電力線N、Mを抱え込むことができるように形成されている取り付き部分76を、ヒンジ75部分で複数連結して構成されている。
導電部材71は、湾曲部材73、74からヒンジ75部分にかけて形成され、閉塞した湾曲部材73、74の他端側で対を成す湾曲部材74、73の導電部材71と電気的に導通してループを形成し、ヒンジ75部分で隣の取り付き部分76の導電部材71と電気的に導通して次のループに接続される。このため、導電部材71としては、湾曲部材73、74の内周又は外周(図11では内周)面において、一端側から他端側にかけて螺旋状のパターン71aが形成されており、一端側ではヒンジ75部分の端面に隣接する取り付き部分76との連結パターン71bが形成されており、他端側では対応する湾曲部材74、73の開放端と接触する接続パターン71cが形成されている。
接続パターン71cは、湾曲部材73、74の他端側の端面において、外周側及び隣接する湾曲部材73、74側の縁部には、短絡防止のために形成されておらず、前記端面の残余の領域に、螺旋状のパターン71aの幅よりも広く形成されている。また、湾曲部材73、74の一方の端面には係止突起77が形成されており、他方の端面には係止凹所78が形成されており、湾曲部材73、74の端面を突き合わせ、係止突起77を係止凹所78に嵌め込むことで、湾曲部材73側の接続パターン71cと湾曲部材74側の接続パターン71cとが、確実に接続される。
従って、図12(a)で示すように、各取り付き部分76の湾曲部材73、74の他端側を開放した状態で、電力線N、Mを凹部内に配置した後、図12(b)で示すように、他端側を閉じてゆくことで、取り付き部材72及びこれに形成された導電部材71を電力線2に取付けることができるとともに、導電部材71は、電力線N、Mの周りに略螺旋状に巻回されることになる。こうして、導電部材71を簡単に電力線N、Mの周りに巻回することができる。
何れか1つの取り付き部分76で導電部材71が切断してしまうと、その取り付き部分76より遊端側は、信号線21、22として機能しなくなるので、取付け後の湾曲部材73、74の開放を防止するために、上述の係止突起77及び係止凹所78以外の強固な係止構造を用いたり、該取り付き部材72全体を螺旋状の電線結束具で覆う等してもよい。
そして、上述の実施形態において、電磁誘導結合部2を次のように構成してもよい。図13は、電力搬送装置の他の構成の電磁誘導結合部における導電部材の電力線への巻付け方法を示す分解斜視図である。上述の信号線21、22となる導電部材81は、電力線N、Mへ取り付く取り付き部材82に形成されていることである。この取り付き部材82は、前述の取り付き部材72に類似している。取り付き部材82は、電気絶縁性の材料から成り、略半円弧状に湾曲した一対の湾曲部材83、84が、その凹部が対向するように、かつ、ヒンジ85の軸線方向にずれて配列され、前記凹部で電力線N、Mを抱え込むことができるように形成されている取り付き部分86を、ヒンジ85部分で複数連結して構成されている。
従って、前記一対の湾曲部材83、84は、ヒンジ85の軸線方向にずれて配列されることで任意の角度で交差可能となっており、該湾曲部材83、84の内径以内の任意の径の電力線N、Mを抱え込むことができるようになっている。そして、電力線N、Mを抱え込んだ後に、湾曲部材83、84の他端側は、図14で示すように、締着バンド87等で開放しないように固定される。
このため、導電部材81としては、図15の湾曲部材83、84の分解斜視図及び図16の電流経路図で示すように、湾曲部材83,84の内周又は外周(図15、図16では内周)面において、ヒンジ85の近傍で、一端側から他端側にかけて連絡パターン81aが形成されており、一端側ではヒンジ85部分の端面に隣接する取り付き部分86との連結パターン81bが形成されており、他端側の端面には対応する湾曲部材84、83の端面と摺接して電気的に導通する接続パターン81cが形成されており、この接続パターン81cがループを形成する。
このように構成することで、任意の径の電力線N、Mに対応して、その周囲に導電部材81を巻回することができる。なお、隣接する湾曲部材83、84同士で摺接する連結パターン81b及び接続パターン81cには、導電性の起毛などが施されることで、電気的な接続がより確実に行われることが望ましい。
また、上述の実施形態において、電磁誘導結合部2を次のように構成してもよい。図17は、電力搬送装置の他の構成の電磁誘導結合部における取り付き部材の構造を示す分解斜視図である。この取り付き部材92は、前述の取り付き部材82に類似している。前述の図13乃至図16で示す取り付き部材82では、各湾曲部材83、84が連結部材83a、84aによって複数連結されて、取り付き部分86は、複数組連結されているのに対して、図17に示す形態では、湾曲部材93、94から成る取り付き部分96は、ヒンジ85部分で所望の数だけ接続されることである。導電部材81において、図18で示すように、ヒンジ85に対応した孔95を通る湾曲部材93、94の接線97よりも、連結パターン81bは湾曲部材93、94の一端(ヒンジ85)側に設けられ、接続パターン81cは、湾曲部材93、94の他端(開放端)側に設けられ、これによって隣接する取り付き部分96間で、接続パターン81cが湾曲部材93、94の一端(ヒンジ85)側で短絡しないように形成されている。このように構成することで、各取り付き部分96は、ヒンジ85部分で着脱可能となっているので、一対の湾曲部材93、94に導電部材81が形成されて成るこの取り付き部分96を1つのユニットとして、ユニットを連結させることで、長さ(巻数)の調整が可能な取り付き部材を実現することができる。
さらに、上述の実施形態において、電磁誘導結合部2を次のように構成してもよい。図19は、電力搬送装置の他の構成の電磁誘導結合部の構造を示す図である。図19(a)は、平面図であり、図19(b)は、電力線に巻回した状態を示す斜視図である。図19(a)に示すように、電磁誘導結合部100は、結合回路13におけるトランスT1の一次巻線T11に接続される主導電線101−1と、主導電線101−1から分岐する複数の副導電線101−2と、これら主導電線101−1及び複数の副導電線101−2を支持すると共に複数の副導電線101−2を電力線Nの外周に巻き付けるためのシート状の支持部材102とを備えて構成される。複数の副導電線101−2は、信号線21に相当し、高周波のPLC信号を伝達するために適した本数(図19(a)では101−21〜101−27の7本)で、互いに平行に所定の間隔を空けて支持部材102の一方面又は内部に配設される。支持部材102は、電磁波を透過する材料、例えば樹脂製である。このような構成の電磁誘導結合部100では、図19(b)に示すように、複数の副導電線101−2が電力線Nの長尺方向に沿うように支持部材102が電力線Nに巻き付けられることによって、複数の副導電線101−2が電力線Nの外周に周方向に複数備えられる。図示しないが、電力線Mへも図19に示す同様な構成の電磁誘導結合部100が巻き付けられる。このような構成によって、電力線N、Mの長尺方向に沿う副導電線101−2を電力線N、Mの外周に周方向に複数備えるので、電力線N、Mの表面と広い面積で副導電線101−2が電力線N、Mと相互作用することができるから、いわゆる表皮効果によって電力線N、Mにおける金属導体の表面を伝播する高周波のPLC信号が信号線21、22(複数の副導電線101−2)と電力線N、Mとの間で非接合で効率よく相互に伝達される。
そして、上述の実施形態において、電磁誘導結合部2を次のように構成してもよい。図20は、電力搬送装置の他の構成の電磁誘導結合部の構造を示す図である。図20(a)は、ループを構成しない場合を示し、図20(b)は、ループを構成する場合を示す。図20において、電磁誘導結合部110は、電力線N、Mの長尺方向に沿う信号線111、112と、電力線N、M及び信号線111、112がそれぞれ挿通される環状磁気コア113、114で構成される。環状磁気コア113、114は、例えばフェライト等の磁性体で構成される。信号線111、112は、信号線21、22に相当する。このような構成によっても、信号線111、112と電力線N、Mとの間において、非接合で高周波のPLC信号を相互に伝達することができる。そして、図20(b)に示すように、電磁誘導結合部110の信号線111、112は、同じ系統の2本の電力線N、Mを1組として、それらの遊端が短絡線115によって接続され、これらの信号線111、112及び短絡線115がループ状に形成されもよい。
また、上述の実施形態において、電磁誘導結合部2は、図21に示すように、信号線21、22の遊端間に接続され、電力線N、Mの特性インピーダンスに実質的にインピーダンスマッチングするインピーダンス値を持つインピーダンスマッチング部24をさらに備えてもよい。電磁誘導結合部2がこのようなインピーダンスマッチング部24をさらに備えることにより、PLC装置Aが電力線N、Mの特性インピーダンスにインピーダンスマッチング(整合)するから、高周波のPLC信号が信号線21、22と電力線N、Mとの間でより効率よく相互に伝達される。そして、電磁誘導結合部30、100、110も同様に構成することができる。
インピーダンスマッチング部24は、電磁誘導結合部2が配置される電力線N、Mの特性インピーダンスにそのインピーダンス値を合わせて製造されてもよいが、インピーダンス値が変更可能なように構成されてもよい。インピーダンスマッチング部24は、例えばコンデンサとインダクタンスを変更することができるコイルとの直列回路あるいはこれらの並列回路で構成される。このようなインピーダンス値が可変なインピーダンスマッチング部24を備えることで、電磁誘導結合部2が配置される電力線N、Mの特性インピーダンスにそのインピーダンス値を調整することができるから、より精度よく電力線N、Mの特性インピーダンスにそのインピーダンス値を合わせることができる。また、電磁誘導結合部2が配置される個々の電力線N、Mの特性インピーダンスにそのインピーダンス値を合わせることができるから、電磁誘導結合部2に汎用性を与えることができる。
さらに、上述の実施形態において、PLC装置本体1と電磁誘導結合部2とは、着脱可能となるように、例えば同軸コネクタ等の図1に破線で示すコネクタ19−1、19−2をそれぞれ備え、コネクタ19によって接続されるように構成されてもよい。そして、電磁誘導結合部30、100、110も同様に構成することができる。
実施形態に係る電力線搬送通信装置の構成を示すブロック図である。 (a)は、電力線に巻付ける信号線の巻付けピッチと、電力線と信号線との隙間(信号線の巻径)とを変化させたときの、各周波数における注入損失を示すグラフであり、(b)は、電力線に巻付ける信号線の巻付けピッチと、電力線と信号線との隙間(信号線の巻径)とを変化させたときの、各周波数における注入損失を示すグラフである。 図2(a)及び図2(b)のデータを得るための実験方法を説明するための図である。 図2(a)及び図2(b)のデータを得るための信号線の巻付けピッチ、及び電力線と信号線との隙間を模式的に説明する図である。 (a)は、電力線に巻付ける信号線の巻付けピッチ及び電力線と信号線との隙間を一定として、信号線の遊端を開放した場合(図1)と、短絡線で短絡した場合(図5(b))とにおける注入損失を示すグラフである。(b)は、電力線に巻付ける信号線の巻付けピッチ及び電力線と信号線との隙間を一定として、信号線の遊端を開放した場合と、短絡線で短絡した場合とにおける注入損失を示すグラフである。(c)は、電力線に巻付ける信号線の巻付けピッチ及び電力線と信号線との隙間を一定として、信号線の遊端を開放した場合と、短絡線で短絡した場合とにおける注入損失を示すグラフである。 電力搬送装置における電磁誘導結合部の他の構成を示す図である。 電力搬送装置の他の構成の電磁誘導結合部における信号線の電力線への巻付け方法を示す図である。 電力搬送装置の他の構成の電磁誘導結合部における信号線の電力線への巻付け方法を示す図である。 図8で示す巻付けに用いられる締着部材の内部構造の一例を示す断面図である。 電力搬送装置の他の構成の電磁誘導結合部における信号線の電力線への巻付け方法を示す図である。 電力搬送装置の他の構成の電磁誘導結合部における導電部材の電力線への巻付け方法を示す分解斜視図である。 図11の巻付け方法を模式的に示す図である。 電力搬送装置の他の構成の電磁誘導結合部における導電部材の電力線への巻付け方法を示す分解斜視図である。 図13の巻付け方法を示す図である。 図13の巻付け方法を実現する湾曲部材の分解斜視図である。 図15の電流経路図である。 電力搬送装置の他の構成の電磁誘導結合部における取り付き部材の構造を示す分解斜視図である。 図17で示す取り付き部材における信号線の形成方法を説明するための図である。 電力搬送装置の他の構成の電磁誘導結合部の構造を示す図である。 電力搬送装置の他の構成の電磁誘導結合部の構造を示す図である。 インピーダンスマッチング部を備える電磁誘導結合部の構成を示す図である。 (a)は、特許文献1に記載の電力線搬送通信システムの第1の構成を示すブロック図である。(b)は、特許文献1に記載の電力線搬送通信システムの第2の構成を示すブロック図である。 特許文献2に記載の伝送回路を使用して一般の電力供給本線を介したディジタルデータの伝送を行うためのシステムのブロック図である。
符号の説明
1 電力線搬送通信本体部
2、30、100、110 電磁誘導結合部
11 電力線搬送通信モデム部
12 電池
21、22、31、32、41、51、61、111、112 信号線
23、115 短絡線
24 インピーダンスマッチング部
31a、32a、41a 巻回部分
31b、32b、41b 引出し部分
19、33、34 コネクタ
51、51a、51b、52 締着部材
53a、53b 逆止片
54 連結片
61 案内部材
62 管体
71、81 導電部材
71a 螺旋状のパターン
71b 連結パターン
71c 接続パターン
72、82、92 取り付き部材
73、74、83、84、93、94 湾曲部材
75、85 ヒンジ
76、86、96 取り付き部分
77 係止突起
78 係止凹所
81a 連絡パターン
81b 連結パターン
81c 接続パターン
87 締着バンド
101 導電線
102 支持部材
113、114 環状電磁コア

Claims (13)

  1. 電力線搬送通信の通信信号を電力線との間で相互に電磁誘導によって伝達する電磁誘導結合部と、
    前記電磁誘導結合部を介して前記電力線から抽出した電力線搬送通信の通信信号を復調することによって該電力線搬送通信の通信信号に収容されている情報を取り出すと共に、送信すべき情報に応じて電力線搬送通信の搬送波を変調することによって電力線搬送通信の通信信号を生成して該生成した電力線搬送通信の通信信号を前記電磁誘導結合部を介して前記電力線に注入する電力線搬送通信モデム部と、
    駆動電源として前記電力線搬送通信モデム部に電力を供給する電池とを備え、
    前記電磁誘導結合部は、前記電力線に巻回される信号線であり
    前記信号線は、電力線に巻回される巻回部分と、残余の引出し部分とに分割されており、それらの間がコネクタによって接続可能であること
    を特徴とする電力線搬送通信装置。
  2. 前記信号線は、同じ系統の2本の電力線を1組として、一端が相互に接続されること
    を特徴とする請求項1に記載の電力線搬送通信装置。
  3. 前記信号線は、前記電力線の外径よりも予め定める値だけ大きい内径の螺旋状に曲折して形成されており、前記螺旋のループ間から前記電力線が螺旋の内側に割り入れられた後、該信号線の両端が前記電力線から離反する方向にそれぞれ引張られることで該信号線は、電力線に密着し、その密着した部分が前記巻回部分となり、密着していない部分が前記引出し部分となること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電力線搬送通信装置。
  4. 前記信号線の少なくとも巻始め端及び巻終り端には、前記信号線が挿通する締着部材を備え、
    前記締着部材の内周面と前記信号線の外周面との少なくとも一方には、その端部の信号線のループで電力線を締付けるように、前記ループの緩み止めの逆止片を有すること
    を特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の電力線搬送通信装置。
  5. 前記電力線の周囲に巻回される管体を前記電力線の軸線方向に略半分に分割して成り、前記管体内には前記信号線が遊挿する案内部材をさらに備えること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電力線搬送通信装置。
  6. 隣接する少なくとも1組の管体に、それらの管体間で引回された信号線のループで電力線を締付けるように、前記ループの緩み止めの逆止片を有すること
    を特徴とする請求項5に記載の電力線搬送通信装置。
  7. 電力線搬送通信の通信信号を電力線との間で相互に電磁誘導によって伝達する電磁誘導結合部と
    前記電磁誘導結合部を介して前記電力線から抽出した電力線搬送通信の通信信号を復調することによって該電力線搬送通信の通信信号に収容されている情報を取り出すと共に、送信すべき情報に応じて電力線搬送通信の搬送波を変調することによって電力線搬送通信の通信信号を生成して該生成した電力線搬送通信の通信信号を前記電磁誘導結合部を介して前記電力線に注入する電力線搬送通信モデム部と
    駆動電源として前記電力線搬送通信モデム部に電力を供給する電池とを備え
    前記電磁誘導結合部は、電気絶縁性の材料から成り、略半円弧に湾曲した一対の湾曲部材を、その凹部が対向するように配置して、周方向の一端がヒンジで接続され、他端側が開閉自在となることで、前記凹部で前記電力線を抱え込むことができるように形成されている取り付き部分を、前記ヒンジ部分で複数連結して成る取り付き部材を備え、前記湾曲部材からヒンジ部分にかけて、閉塞した湾曲部材の他端側で対を成す湾曲部材の信号線と電気的に導通してループを形成し、ヒンジ部分で隣の取り付き部分の信号線と電気的に導通して次のループに接続される信号線が形成され、該信号線から前記電力線に前記電力線搬送通信の通信信号を注入すること
    を特徴とする電力線搬送通信装置。
  8. 前記一対の湾曲部材は、ヒンジの軸線方向にずれて配列されることで任意の角度で交差可能となっており、該湾曲部材における信号線は、該湾曲部材の対向する端面において対を成す湾曲部材の信号線と摺接して電気的に導通すること
    を特徴とする請求項7に記載の電力線搬送通信装置。
  9. 前記取り付き部分は、前記ヒンジ部分で着脱可能となっていること
    を特徴とする請求項7又は請求項8に記載の電力線搬送通信装置。
  10. 電力線搬送通信の通信信号を電力線との間で相互に電磁誘導によって伝達する電磁誘導結合部と
    前記電磁誘導結合部を介して前記電力線から抽出した電力線搬送通信の通信信号を復調することによって該電力線搬送通信の通信信号に収容されている情報を取り出すと共に、送信すべき情報に応じて電力線搬送通信の搬送波を変調することによって電力線搬送通信の通信信号を生成して該生成した電力線搬送通信の通信信号を前記電磁誘導結合部を介して前記電力線に注入する電力線搬送通信モデム部と
    駆動電源として前記電力線搬送通信モデム部に電力を供給する電池とを備え
    前記電磁誘導結合部は、前記電力線の長尺方向に沿う信号線を前記電力線の外周に周方向に複数備えること
    を特徴とする電力線搬送通信装置。
  11. 前記電磁誘導結合部は、前記電力線の特性インピーダンスに実質的にインピーダンスマッチングするインピーダンス値を持つインピーダンスマッチング部をさらに備えること
    を特徴とする請求項1乃至請求項10の何れか1項に記載の電力線搬送通信装置。
  12. 前記インピーダンスマッチング部は、インピーダンス値が可変であること
    を特徴とする請求項11に記載の電力線搬送通信装置。
  13. 前記電磁誘導結合部と前記電力線搬送通信モデム部とは、コネクタを備え、該コネクタによって着脱可能であること
    を特徴とする請求項1乃至請求項12の何れか1項に記載の電力線搬送通信装置。
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